JP2012133420A - 割り勘算出装置、割り勘算出方法及びプログラム - Google Patents

割り勘算出装置、割り勘算出方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】車両の走行に要した費用を精算する際のユーザの負担を軽減することができる割り勘算出装置、割り勘算出方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】乗車人数検出部11は、ユーザが所持する携帯端末と無線通信を行って乗車人数を検出し、記憶部16に記憶させる。走行距離算出部12は、車両の走行距離を算出し、記憶部16に記憶させる。料金取得部13は、車両が通行した有料道路の料金を示す情報を取得し、記憶部16に記憶させる。燃費取得部14は、車両の走行中の平均燃料消費率を示す情報を取得し、記憶部16に記憶させる。入力部15は、ユーザからの1リットルあたりのガソリン代の入力を受け付け、記憶部16に記憶させる。割り勘算出部17は、記憶部16が記憶する情報に基づいて、割り勘額を算出する。送信部18は、割り勘額を表示するメールをユーザの携帯端末に無線通信で送信する。
【選択図】図2

Description

本発明は、割り勘算出装置、割り勘算出方法及びプログラムに関する。
車両の走行に要した費用を乗車人数で割り勘して、1人当りの額を計算する割り勘算出機能付きのナビゲーション装置や車載計算装置がある。たとえば、特許文献1に記載のナビゲーション装置は、車での移動以外に交通機関を利用した場合の料金や駐車料金まで含めて割り勘の計算をする。特許文献2に記載の車載計算装置は、運転者の負担や乗車人員の負担能力なども加味して割り勘の計算をする。
特開2001−174277号公報 特開2004−013842号公報
特許文献1に記載の発明では、ユーザは少なくとも乗車人数を入力する必要があり、交通機関を利用した場合の料金や駐車料金も、インターネットなどからのデータに基づいて判断できない場合は、これらの情報をユーザが入力する必要がある。特許文献2に記載の発明では、運転者人数、割り勘人数選択情報、運転者の属性、支払金額、その他車両運行に関するデータを入力する必要がある。このように、特許文献1および特許文献2の発明では、ユーザのデータ入力作業が多く、負担が大きい。また、割り勘算出結果はナビゲーション装置や車載計算装置に表示されるだけなので、後日精算したい場合など、ユーザが後から割り勘額を確認したくてもできない。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、車両の走行に要した費用を精算する際のユーザの負担を軽減することができる割り勘算出装置、割り勘算出方法及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明の第1の観点に係る割り勘算出装置は、
所定の範囲内にある2以上の携帯端末と無線通信を行って携帯端末数を検出し、前記携帯端末数を乗車人数として設定する乗車人数検出部と、
車両の所定の基準からの走行距離を算出する走行距離算出部と、
前記車両が通行した有料道路の料金を含む料金情報を取得する料金取得部と、
前記車両の燃料消費率を示す燃費情報を取得する燃費取得部と、
前記車両に使用する燃料の単位量あたりの燃料代を示す燃料代情報を取得する燃料代取得部と、
前記乗車人数を示す乗車人数情報と、前記走行距離を示す走行距離情報と、前記料金情報と、前記燃費情報と、前記燃料代情報とを記憶する記憶部と、
前記乗車人数情報と、前記走行距離情報と、前記料金情報と、前記燃費情報と、前記燃料代情報とに基づいて、割り勘の対象とする期間の割り勘額を算出する割り勘算出部と、
前記割り勘額を示す割り勘情報を前記携帯端末にそれぞれ送信する送信部と、
を備えることを特徴とする。
上記割り勘算出装置は、前記割り勘額と、前記割り勘算出部による計算内容とを示す明細情報を作成する明細作成部をさらに備え、
前記送信部は前記明細情報を前記携帯端末にそれぞれ送信してもよい。
本発明の第2の観点に係る割り勘算出方法は、
所定の範囲内にある2以上の携帯端末と無線通信を行って携帯端末数を検出し、前記携帯端末数を乗車人数として設定する乗車人数検出ステップと、
車両の所定の基準からの走行距離を算出する走行距離算出ステップと、
前記車両が通行した有料道路の料金を含む料金情報を取得する料金取得ステップと、
前記車両の燃料消費率を示す燃費情報を取得する燃費取得ステップと、
前記車両に使用する燃料の単位量あたりの燃料代を示す燃料代情報を取得する燃料代取得ステップと、
前記乗車人数を示す乗車人数情報と、前記走行距離を示す走行距離情報と、前記料金情報と、前記燃費情報と、前記燃料代情報とを記憶する記憶ステップと、
前記乗車人数情報と、前記走行距離情報と、前記料金情報と、前記燃費情報と、前記燃料代情報とに基づいて、割り勘の対象とする期間の割り勘額を算出する割り勘算出ステップと、
前記割り勘額を示す割り勘情報を前記携帯端末にそれぞれ送信する送信ステップと、
を備えることを特徴とする割り勘算出方法。
上記割り勘算出方法は、前記割り勘額と、前記割り勘算出部による計算内容とを示す明細情報を作成する明細作成ステップをさらに備え、
前記送信ステップでは前記明細情報を前記携帯端末にそれぞれ送信してもよい。
本発明の第3の観点に係るプログラムは、コンピュータを、
所定の範囲内にある2以上の携帯端末と無線通信を行って携帯端末数を検出し、前記携帯端末数を乗車人数として設定する乗車人数検出部、
車両の所定の基準からの走行距離を算出する走行距離算出部、
前記車両が通行した有料道路の料金を含む料金情報を取得する料金取得部、
前記車両の燃料消費率を示す燃費情報を取得する燃費取得部、
前記車両に使用する燃料の単位量あたりの燃料代を示す燃料代情報を取得する燃料代取得部、
前記乗車人数を示す乗車人数情報と、前記走行距離を示す走行距離情報と、前記料金情報と、前記燃費情報と、前記燃料代情報とを記憶する記憶部、
前記乗車人数情報と、前記走行距離情報と、前記料金情報と、前記燃費情報と、前記燃料代情報とに基づいて、割り勘の対象とする期間の割り勘額を算出する割り勘算出部、
前記割り勘額を示す割り勘情報を前記携帯端末にそれぞれ送信する送信部、
として機能させることを特徴とする。
上記プログラムは、コンピュータを、前記割り勘額と、前記割り勘算出部による計算内容とを示す明細情報を作成する明細作成部としてさらに機能させ、
前記送信部は前記明細情報を前記携帯端末にそれぞれ送信してもよい。
本発明によれば、車両の走行に要した費用を精算する際のユーザの負担を軽減することができる。
本発明の実施の形態1に係る割り勘算出システムの構成例を示す図である。 実施の形態1に係る割り勘算出装置の構成例を示す図である。 記憶部が記憶する情報の例を示す図である。 送信部が送信するメールの例を示す図である。 実施の形態1に係る割り勘算出の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る割り勘算出装置の構成例を示す図である。 明細作成部が作成するメールの例を示す図である。 実施の形態2に係る割り勘算出の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る割り勘算出装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態に係る割り勘算出装置を車載器として適用した例を説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係る割り勘算出システム100は、図1に示すように、車両5に搭載された割り勘算出装置1と、車両5に乗車しているユーザ6が所持する携帯端末2とから構成される。図1の例では、携帯端末2を所持するユーザ6は4人としたが、2人以上で車両5の定員内であれば何人でもよい。割り勘算出装置1および携帯端末2は無線通信機能を備え、互いに無線通信が可能である。
携帯端末2は、通常の電話やメールなどに用いる無線通信機能の他に、割り勘算出装置1と無線通信を行う無線通信機能を備える。後者の無線通信機能には、たとえばBluetooth(登録商標)を採用する。あるいは、割り勘算出装置1にフェムト基地局を搭載すれば、携帯端末2の通常の電話やメールなどに用いる無線通信機能と、割り勘算出装置1と無線通信を行う無線通信機能とを兼ねることができる。
図2に示すように、割り勘算出装置1は、乗車人数検出部11、走行距離算出部12、料金取得部13、燃費取得部14、入力部15、記憶部16、割り勘算出部17および送信部18を備える。
乗車人数検出部11は、ユーザ6が所持する携帯端末2と無線通信を行うことにより、車内に存在する携帯端末2の数を検出し、車内に存在する携帯端末2の数を乗車しているユーザ6の人数(乗車人数)として設定する。たとえば、無線通信としてBluetoothを採用する場合には、乗車人数検出部11は接続要求の電波を輻射し、応答した携帯端末2のBluetoothアドレスを取得して、その数を乗車人数として設定する。無線通信を乗車人数検出部11は、検出した乗車人数を示す乗車人数情報を記憶部16に送る。乗車人数検出部11が乗車人数を検出するのは、割り勘算出装置1の電源がONになった時でもよいし、ユーザが入力部15に割り勘算出処理の開始命令を入力した時でもよい。
なお、ユーザ6が1人につき複数台の携帯端末2を持っている場合は、代表する1台の携帯端末2以外の携帯端末2の電源を切るようにする。あるいは、情報提供装置1は、乗車人数検出部11が検出した携帯端末2の一覧(たとえばBluetoothアドレスで表記)を表示し、ユーザ6がいずれの携帯端末2を登録するかを決定してもよい。この場合、乗車人数検出部11は、ユーザ6が登録した携帯端末2の数を乗車人数として設定する。
走行距離算出部12は、車両5の車速パルスを検出し、検出した車速パルスに基づいて走行距離を算出する。走行距離算出部12は、算出した走行距離を示す走行距離情報を記憶部16に送る。なお、走行距離算出部12は、GPS受信機を備え、受信したGPS情報の変化から走行距離を算出してもよい。
料金取得部13は、ETC装置、カーナビゲーション装置などから、車両5が通行した有料道路の料金を示す料金情報を取得し、記憶部16に送る。
燃費取得部14は、車両の主要部品を監視する装置であるOBD2(On-board diagnostics 2)より走行中の平均燃料消費率を示す燃費情報を取得し、記憶部16に送る。
入力部15は、ユーザの入力を受け付ける。ユーザは、入力部15に割り勘算出処理の開始命令を入力する。この命令の入力により、割り勘算出部17は、割り勘算出処理を開始する。
また、ユーザは、入力部15に1リットルあたりのガソリン代の入力を行う。入力部15は、取得した1リットルあたりのガソリン代を示す燃料代情報を記憶部16に送る。なお、ガソリン代および有料道路の料金の他に割り勘の対象に含める料金(駐車料金などの他の有料設備やサービスの料金)がある場合は、ユーザが入力部15に入力してもよい。この場合、入力部15は、入力された割り勘の対象に含める料金を示す情報を料金情報として記憶部16に送る。
記憶部16は、乗車人数検出部11、走行距離算出部12、料金取得部13、燃費取得部14および入力部15から受け取った乗車人数情報、走行距離情報、料金情報、燃費情報および燃料代情報を記憶する。なお、記憶部16が記憶する各情報については図3を参照して後述する。
割り勘算出部17は、記憶部16が記憶する乗車人数情報、走行距離情報、料金情報、燃費情報および燃料代情報に基づいて、割り勘額を算出する。割り勘算出部17は、算出した割り勘額を送信部18に送る。
前述の記憶部16が記憶する情報は、図3に示すように、乗車人数情報161、走行距離情報162、燃費情報163、燃料代情報164および料金情報165から構成される。
乗車人数情報161は、乗車人数検出部11が検出した乗車人数を示す情報である。車両5の定員が5人であるとすれば、乗車人数情報161が示す値は2〜5のいずれかである。
走行距離情報162は、走行距離算出部12が車両5の車速パルスに基づいて算出した走行距離を累積記憶した情報である。走行距離算出部12は、定期的に走行距離を算出し、算出した走行距離を示す走行距離情報を記憶部16に送る。記憶部16は、これを時系列で走行距離情報162として累積記憶する。割り勘算出部17は、走行距離情報162から割り勘の対象とする期間の走行距離の合計を算出する。
燃費情報163は、燃費取得部14が取得した車両5の走行中の平均燃料消費率を累積記憶した情報である。燃費取得部14は、定期的に走行中の平均燃料消費率を取得し、記憶部16に送る。記憶部16は、これを時系列で燃費情報163として累積記憶する。割り勘算出部17は、燃費情報163から割り勘の対象とする期間の走行中の平均燃料消費率を算出する。割り勘算出部17は、割り勘の対象とする期間の走行距離の合計の値を割り勘の対象とする期間の走行中の平均燃料消費率の値で割る。これにより、割り勘の対象とする期間に消費したガソリンの量が算出される。
燃料代情報164は、ユーザが入力部15に入力した1リットルあたりのガソリン代を示す情報である。割り勘算出部17は、割り勘の対象とする期間に消費したガソリンの量に1リットルあたりのガソリン代の金額を掛けて、割り勘の対象とする期間のガソリン代の合計を算出する。
料金情報165は、車両5が通行した有料道路の料金を累積記憶した情報である。料金取得部13は、車両5が有料道路の料金所を通行するたびに有料道路の料金を示す料金情報を取得し、記憶部16に送る。記憶部16は、これを時系列で料金情報165として累積記憶する。割り勘算出部17は、料金情報165から割り勘の対象とする期間の車両5が通行した有料道路の料金の合計を算出する。
割り勘算出部17は、割り勘の対象とする期間のガソリン代の合計と、車両5が通行した有料道路の料金の合計とを足して、乗車人数情報161が示す乗車人数で割って、割り勘額を算出する。
送信部18は、割り勘算出部17が算出した割り勘額を表示する割り勘情報(メール)を無線通信で携帯端末2に送信する。
送信部18が送信するメールの例を図4を用いて説明する。ここでは、乗車人数情報161が4人、割り勘算出部17が走行距離情報162に基づいて算出した割り勘の対象とする期間の走行距離の合計が400Km、割り勘算出部17が燃費情報163に基づいて算出した割り勘の対象とする期間の走行中の平均燃料消費率が20km/L、燃料代情報164が120円/L、割り勘算出部17が料金情報165に基づいて算出した割り勘の対象とする期間に車両5が通行した有料道路の料金の合計が12,000円であったとする。割り勘算出部17は、走行距離(400Km)÷平均燃料消費率(20km/L)×燃料代(120円/L)の計算式を計算し、割り勘の対象とする期間のガソリン代の合計(2,400円)を算出する。
割り勘算出部17は、{ガソリン代合計(2,400円)+料金合計(12,000円)}÷乗車人数(4人)を計算して、1人あたりの割り勘額(3,600円)を算出する。割り勘算出部17は、算出した割り勘額(3,600円)を送信部18に送る。
送信部18は、受け取った割り勘額(3,600円)を表示するメールを作成し、各携帯端末2にSMS送信する。なお、図4は、携帯端末2がSMS受信したメールを表示している画面の例である。本文中に、1人あたりの支払うべき金額が表示されている。本実施の形態では、各人にメールで送信するため、後日精算したい場合にも、受信日時で該当するメールを探すことができる。
実施の形態1に係る割り勘算出装置1が実行する割り勘算出処理の動作を図5に示すフローチャートを用いて説明する。割り勘算出装置1は、電源がONになると図5に示す割り勘算出処理を開始する。
乗車人数検出部11は、ユーザ6が所持する携帯端末2との接続要求を送信し、応答した携帯端末2の数を乗車しているユーザ6の人数(乗車人数)として設定する(ステップS11)。記憶部16は、乗車人数検出部11が検出した乗車人数を示す乗車人数情報161を記憶する。走行距離算出部12は、車両5の車速パルスを検出し、検出した車速パルスに基づいて走行距離を算出する(ステップS12)。記憶部16は、走行距離算出部12が算出した走行距離を走行距離情報162として累積記憶する。
燃費取得部14は、走行中の平均燃料消費率を示す燃費情報をOBD2から取得する(ステップS13)。記憶部16は、燃費取得部14が取得した走行中の平均燃料消費率を燃費情報163として累積記憶する。料金取得部13は、車両5が通行した有料道路の料金を示す料金情報を取得する(ステップS14)。記憶部16は、料金取得部13が取得した車両5が通行した有料道路の料金を料金情報165として累積記憶する。
割り勘算出部17は、ユーザによって割り勘処理の開始命令が入力されたか否かを判定する(ステップS15)。割り勘処理の開始命令が入力されていない場合(ステップS15;NO)、ステップS12に戻り、ステップS12〜ステップS15を繰り返す。割り勘処理の開始命令が入力された場合(ステップS15;YES)、入力部15は、ユーザからの1リットルあたりのガソリン代の入力を受け付ける(ステップS16)。ユーザが1リットルあたりのガソリン代を入力すると、記憶部16は、入力部15が受け付けた1リットルあたりのガソリン代を示す燃料費情報163を記憶する。
なお、ユーザが割り勘処理の開始命令を入力すると、割り勘算出装置1は、画面表示や音声出力などで、1リットルあたりのガソリン代の入力を促すメッセージをユーザに報知してもよい。また、乗車人数検出部11による乗車人数の検出(ステップS11)は、割り勘処理の開始命令が入力された後に行ってもよい。
割り勘算出部17は、割り勘の対象とする期間の走行距離情報162から走行距離の合計を算出し、割り勘の対象とする期間の燃費情報163から走行中の平均燃料消費率を算出する。割り勘算出部17は、割り勘の対象とする期間の走行距離の合計の値を割り勘の対象とする期間の走行中の平均燃料消費率の値で割る。これにより、割り勘の対象とする期間に消費したガソリンの量が算出される。そして、割り勘算出部17は、割り勘の対象とする期間に消費したガソリンの量に1リットルあたりのガソリン代の金額を掛けて、割り勘の対象とする期間のガソリン代の合計を算出する(ステップS17)。
次に、割り勘算出部17は、料金情報165から割り勘の対象とする期間の料金の合計を算出する(ステップS18)。割り勘の対象とする期間は、割り勘算出装置1の電源がONになってから割り勘算出処理の開始命令が入力された時までの期間でもよいし、割り勘算出装置1の電源がONになってから現在までの期間のうち、割り勘の対象とする期間をユーザが指定してもよい。割り勘算出部17は、割り勘の対象とする期間のガソリン代の合計と料金の合計とを足して、乗車人数情報161が示す乗車人数で割った割り勘額を算出する(ステップS19)。送信部18は、割り勘算出部17が算出した割り勘額を表示するメールを作成し、無線通信で携帯端末2に送信する(ステップS20)。
以上説明したように、実施の形態1の割り勘算出装置1によれば、1リットルあたりのガソリン代の入力以外は割り勘算出処理に必要な情報をすべて自動で取得するので、ユーザの負担が軽減される。また、割り勘額を各ユーザの所持する携帯端末に送信するので、後日精算したい場合など、後からでも割り勘額を確認できる。
(実施の形態2)
図6に示すように、実施の形態2の割り勘算出装置1は、実施の形態1の割り勘算出装置1に明細作成部19が追加された構成を有する。割り勘算出部17は、算出した割り勘額と、その計算内容とを明細作成部19に送る。明細作成部19は、割り勘算出部17が算出した割り勘額とその計算内容を表示するメールフォーマット記憶しており、割り勘額とその計算内容を表示する明細情報(メール)を作成する。明細情報とは、割り勘の対象となる料金の合計を乗車人数で割って算出した割り勘額とその計算内容を示す情報である。計算内容には、割り勘の対象とした料金の明細を含む。明細作成部19は、作成したメールを送信部18に送る。送信部18は、明細作成部19が作成した明細情報(メール)を無線通信で携帯端末2に送信する。
明細作成部19が作成するメールの例を図7を用いて説明する。ここでは、乗車人数情報161が4人、割り勘算出部17が走行距離情報162に基づいて算出した割り勘の対象とする期間の走行距離の合計が400Km、割り勘算出部17が燃費情報163に基づいて算出した割り勘の対象とする期間の走行中の平均燃料消費率が20km/L、燃料代情報164が120円/L、割り勘の対象とする期間の料金情報165が、3,000円と9,000円であったとする。割り勘算出部17は、走行距離(400Km)÷平均燃料消費率(20km/L)×燃料代(120円/L)の計算式を計算し、割り勘の対象とする期間のガソリン代の合計(2,400円)を算出する。また、割り勘算出部17は、有料道路の料金(3,000円)+有料道路の料金(9,000円)の計算式を計算し、割り勘の対象とする期間の料金の合計(12,000円)を算出する。
割り勘算出部17は、{ガソリン代合計(2,400円)+料金合計(12,000円)}÷乗車人数(4)を計算して、1人あたりの割り勘額(3,600円)を算出する。割り勘算出部17は、割り勘額(3,600円)と、これらの計算内容を明細作成部19に送る。
明細作成部19は、割り勘算出部17から受け取った割り勘額(3,600円)と計算内容とに基づいて、図5に示すようなメールを作成し、送信部18に送る。送信部18は、受け取ったメールを各携帯端末2にSMS送信する。なお、図5は、携帯端末2がSMS受信したメールを表示している画面の例である。本文中に、乗車人数、走行距離、燃料消費率およびガソリン代(1リットルあたり)と、料金合計およびガソリン代合計の計算式と、割り勘の計算式と、割り勘額とが表示されている。このような明細が表示されているため、これらの情報に誤りがあった場合に、誤りを発見することができる。
なお、誤りがあった場合には、ユーザが正しい情報を入力部15に入力することで、訂正することができるようにしてもよい。また、明細情報は、乗車人数、走行距離、燃料消費率およびガソリン代(1リットルあたり)と割り勘額だけでもよいし、さらに詳細な内容(たとえば、割り勘とする期間を示す情報や、割り勘とする期間の平均燃料消費率の推移を示す情報や、割り勘とする期間の走行経路を示す情報など)を含んでもよい。
実施の形態2に係る割り勘算出装置1が実行する割り勘算出処理の動作を図8に示すフローチャートを用いて説明する。割り勘算出装置1は、電源がONになると図8に示す割り勘算出処理を開始する。図5で説明したフローチャートのステップS11〜ステップS19と、図8のフローチャートのステップS21〜ステップS29は同一の処理である。
明細作成部19は、割り勘算出部17が算出した割り勘額とその計算内容を表示するメールフォーマットを読み出し、割り勘額とその計算内容を表示する明細情報(メール)を作成する(ステップS30)。送信部18は、明細作成部19が作成したメールを携帯端末2に送信する(ステップS31)。
以上説明したように、実施の形態2の割り勘算出装置1によれば、割り勘算出におけるユーザの負担を軽減することができ、後日精算したい場合など、後からでもユーザが割り勘額を確認できる。さらに、各ユーザの所持する携帯端末2に割り勘額とその計算内容とを送信するため、割り勘の計算内容に誤りがあった場合に、誤りを発見することができる。
実施の形態では、記憶部16は、走行距離情報162を時系列で累積記憶し、割り勘算出部17は、割り勘の対象とする期間の走行距離情報162から走行距離の合計を算出した。走行距離算出部12は、検出した車速パルスを記憶部16に逐次累積記憶し、割り勘算出部17は、記憶部16に記憶された車速パルスが示す車速の変化グラフの割り勘の対象とする期間を積分することで、割り勘の対象とする期間の走行距離を算出してもよい。
また、実施の形態では、単位量あたりの燃料代を示す情報は、ユーザが入力部15に入力した。割り勘算出装置1は、送信部18が、インターネットなどの外部のネットワークに接続する機能を備え、単位量あたりの燃料代を示す情報を外部のネットワークから取得してもよい。たとえば、割り勘の対象とする区間が東京都23区内であった場合、東京都23区内の現在の1リットルあたりのガソリン代の平均金額を示す情報をインターネット上の情報から取得する。あるいは、外部のネットワークを介して、各地域の現在の1リットルあたりのガソリン代の平均金額を示す情報を記憶しているサーバにアクセスして、割り勘の対象とする区間の1リットルあたりのガソリン代の平均金額を示す情報を取得してもよい。
これにより、割り勘算出において、ユーザが割り勘算出装置1に対して行う入力操作は、割り勘算出処理の開始命令の入力のみとなり、よりユーザの負担を軽減することができる。同様に、割り勘の対象に含める他の料金(駐車料金などの他の有料設備やサービスの料金)も、外部のネットワークから取得できる場合は取得してもよい。
また、実施の形態では、割り勘算出装置1を車載器として適用した例を説明した。しかし、本発明の適用は、これに限らない。たとえば、ユーザの携帯端末2のうちの1つを割り勘算出装置1として使用することができる。この場合、割り勘算出装置1として使用する携帯端末2の走行距離算出部12は、GPS受信機を備え、受信したGPS情報の変化から走行距離を算出する。また、料金取得部13は、ユーザが入力した、有料道路などの料金情報を取得する。燃費取得部14は、ユーザが入力した、車両5の走行中の平均燃料消費率を示す情報を取得する。
あるいは、割り勘算出装置1として使用する携帯端末2の走行距離算出部12、料金取得部13および燃費取得部14は、それぞれ走行距離を示す情報、料金情報および燃料消費率を示す情報をナビゲーション装置から取得してもよいし、送信部18が、インターネットなどの外部のネットワークに接続する機能を備え、外部のネットワークから取得してもよい。このように、ユーザが所持する携帯端末2に本発明を適用することで、車載器を搭載しない車両においても本発明を実施できる。
割り勘算出装置1のハードウェア構成の一例を図9を用いて説明する。割り勘算出装置1は、図6に示すように、制御部31、主記憶部32、外部記憶部33、操作部34、表示部35および送受信部36を備える。主記憶部32、外部記憶部33、操作部34、表示部35および送受信部36はいずれも内部バス30を介して制御部31に接続されている。
制御部31はCPU(Central Processing Unit)等から構成され、外部記憶部33に記憶されている制御プログラム39に従って、割り勘算出装置1の乗車人数検出部11、走行距離算出部12、料金取得部13、燃費取得部14、割り勘算出部17、送信部18および明細書作成部19の各処理を実行する。
主記憶部32はRAM(Random-Access Memory)等から構成され、外部記憶部33に記憶されている制御プログラム39をロードし、制御部31の作業領域として用いられる。
外部記憶部33は、フラッシュメモリ、ハードディスク、DVD−RAM(Digital Versatile Disc Random-Access Memory)、DVD−RW(Digital Versatile Disc ReWritable)等の不揮発性メモリから構成され、割り勘算出装置1の処理を制御部31に行わせるためのプログラムをあらかじめ記憶し、また、制御部31の指示に従って、このプログラムが記憶するデータを制御部31に供給し、制御部31から供給されたデータを記憶する。記憶部16は、外部記憶部33に構成される。
操作部34はキーボードおよびマウスなどのポインティングデバイス等と、キーボードおよびポインティングデバイス等を内部バス30に接続するインタフェース装置から構成されている。ユーザが1リットルあたりのガソリン代を入力する場合などは、操作部34を介して、指示が制御部31に供給される。操作部34は、入力部15として機能する。
表示部35は、CRT(Cathode Ray Tube)またはLCD(Liquid Crystal Display)などから構成され、ユーザが1リットルあたりのガソリン代を入力する場合や、1リットルあたりのガソリン代の入力を促すメッセージをユーザに報知する場合などは、操作画面や表示画面を表示する。
送受信部36は、無線通信装置で構成されている。送受信部36は、携帯端末2と無線通信を行う。送受信部36は、乗車人数検出部11および送信部18として機能する。
図1、図7または図13に示す割り勘算出装置1の乗車人数検出部11、走行距離算出部12、料金取得部13、燃費取得部14、入力部15、記憶部16、割り勘算出部17、送信部18および明細書作成部19の処理は、制御プログラム39が、制御部31、主記憶部32、外部記憶部33、操作部34、表示部35および送受信部36を資源として用いて処理することによって実行する。
その他、前記のハードウェア構成やフローチャートは一例であり、任意に変更および修正が可能である。
制御部31、主記憶部32、外部記憶部33、内部バス30などから構成される制御処理を行う中心となる部分は、専用のシステムによらず、通常のコンピュータシステムを用いて実現可能である。たとえば、前記の動作を実行するためのコンピュータプログラムを、コンピュータが読み取り可能な記録媒体(フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD−ROM等)に格納して配布し、該コンピュータプログラムをコンピュータにインストールすることにより、前記の処理を実行する割り勘算出装置1を構成してもよい。また、インターネット等の通信ネットワーク上のサーバ装置が有する記憶装置に該コンピュータプログラムを格納しておき、通常のコンピュータシステムがダウンロード等することで割り勘算出装置1を構成してもよい。
また、割り勘算出装置1の機能を、OS(オペレーティングシステム)とアプリケーションプログラムの分担、またはOSとアプリケーションプログラムとの協働により実現する場合などには、アプリケーションプログラム部分のみを記録媒体や記憶装置に格納してもよい。
また、搬送波にコンピュータプログラムを重畳し、通信ネットワークを介して配信することも可能である。たとえば、通信ネットワーク上の掲示板(BBS:Bulletin Board System)に前記コンピュータプログラムを掲示し、ネットワークを介して前記コンピュータプログラムを配信してもよい。そして、このコンピュータプログラムを起動し、OSの制御下で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、前記の処理を実行できるように構成してもよい。
1 割り勘算出装置
2 携帯端末
5 車両
6 ユーザ
11 乗車人数検出部
12 走行距離算出部
13 料金取得部
14 燃費取得部
15 入力部
16 記憶部
17 割り勘算出部
18 送信部
19 明細作成部
31 制御部
32 主記憶部
33 外部記憶部
34 操作部
35 表示部
36 送受信部
39 制御プログラム
100 割り勘算出システム
161 乗車人数情報
162 走行距離情報
163 燃費情報
164 燃料代情報
165 料金情報

Claims (6)

  1. 所定の範囲内にある2以上の携帯端末と無線通信を行って携帯端末数を検出し、前記携帯端末数を乗車人数として設定する乗車人数検出部と、
    車両の所定の基準からの走行距離を算出する走行距離算出部と、
    前記車両が通行した有料道路の料金を含む料金情報を取得する料金取得部と、
    前記車両の燃料消費率を示す燃費情報を取得する燃費取得部と、
    前記車両に使用する燃料の単位量あたりの燃料代を示す燃料代情報を取得する燃料代取得部と、
    前記乗車人数を示す乗車人数情報と、前記走行距離を示す走行距離情報と、前記料金情報と、前記燃費情報と、前記燃料代情報とを記憶する記憶部と、
    前記乗車人数情報と、前記走行距離情報と、前記料金情報と、前記燃費情報と、前記燃料代情報とに基づいて、割り勘の対象とする期間の割り勘額を算出する割り勘算出部と、
    前記割り勘額を示す割り勘情報を前記携帯端末にそれぞれ送信する送信部と、
    を備えることを特徴とする割り勘算出装置。
  2. 前記割り勘額と、前記割り勘算出部による計算内容とを示す明細情報を作成する明細作成部をさらに備え、
    前記送信部は前記明細情報を前記携帯端末にそれぞれ送信する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の割り勘算出装置。
  3. 所定の範囲内にある2以上の携帯端末と無線通信を行って携帯端末数を検出し、前記携帯端末数を乗車人数として設定する乗車人数検出ステップと、
    車両の所定の基準からの走行距離を算出する走行距離算出ステップと、
    前記車両が通行した有料道路の料金を含む料金情報を取得する料金取得ステップと、
    前記車両の燃料消費率を示す燃費情報を取得する燃費取得ステップと、
    前記車両に使用する燃料の単位量あたりの燃料代を示す燃料代情報を取得する燃料代取得ステップと、
    前記乗車人数を示す乗車人数情報と、前記走行距離を示す走行距離情報と、前記料金情報と、前記燃費情報と、前記燃料代情報とを記憶する記憶ステップと、
    前記乗車人数情報と、前記走行距離情報と、前記料金情報と、前記燃費情報と、前記燃料代情報とに基づいて、割り勘の対象とする期間の割り勘額を算出する割り勘算出ステップと、
    前記割り勘額を示す割り勘情報を前記携帯端末にそれぞれ送信する送信ステップと、
    を備えることを特徴とする割り勘算出方法。
  4. 前記割り勘額と、前記割り勘算出部による計算内容とを示す明細情報を作成する明細作成ステップをさらに備え、
    前記送信ステップでは前記明細情報を前記携帯端末にそれぞれ送信する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の割り勘算出方法。
  5. コンピュータを、
    所定の範囲内にある2以上の携帯端末と無線通信を行って携帯端末数を検出し、前記携帯端末数を乗車人数として設定する乗車人数検出部、
    車両の所定の基準からの走行距離を算出する走行距離算出部、
    前記車両が通行した有料道路の料金を含む料金情報を取得する料金取得部、
    前記車両の燃料消費率を示す燃費情報を取得する燃費取得部、
    前記車両に使用する燃料の単位量あたりの燃料代を示す燃料代情報を取得する燃料代取得部、
    前記乗車人数を示す乗車人数情報と、前記走行距離を示す走行距離情報と、前記料金情報と、前記燃費情報と、前記燃料代情報とを記憶する記憶部、
    前記乗車人数情報と、前記走行距離情報と、前記料金情報と、前記燃費情報と、前記燃料代情報とに基づいて、割り勘の対象とする期間の割り勘額を算出する割り勘算出部、
    前記割り勘額を示す割り勘情報を前記携帯端末にそれぞれ送信する送信部、
    として機能させることを特徴とするプログラム。
  6. コンピュータを、
    前記割り勘額と、前記割り勘算出部による計算内容とを示す明細情報を作成する明細作成部としてさらに機能させ、
    前記送信部は前記明細情報を前記携帯端末にそれぞれ送信する、
    ことを特徴とする請求項5に記載のプログラム。
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