JP2012132958A - 撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】撮像装置1は、撮像光学系2と、湾曲した撮像面3を含む撮像素子とを有する。撮像面3は、撮像光学系2の射出瞳からの距離Lが、光軸上の位置3aから周辺部3bにかけて徐々に短くなるように湾曲してなる。このとき、撮像光学系2は、例えば、球体レンズ4で構成される。
【選択図】図1
Description
まず、本発明の第1実施形態に係る撮像装置について説明する。図1は、本実施形態に係る撮像装置1の構成を示す概略図であり、特に、図1(a)は、撮像装置1の拡大図であり、図1(b)は、撮像装置1を含む光路図である。この撮像装置1は、撮像光学系2と、撮像面3とを備える。撮像光学系2は、図1(a)に示すように、1つの球体レンズ4で構成され、この球体レンズ4の光路中心には、開口絞り5を備える。開口絞り5は、結像に関与させない光束を除去する役割を有する。また、撮像面3は、上述の通りであるが、本実施形態では、特にCCDセンサーを採用する。ここで、撮像装置1が撮影対象とする物体は、図1(b)に示すように、平面で形成される物体面OBJとし、撮像装置1から有限の位置(有限距離)に配置されるものとする。特に、本実施形態では、物体面OBJは、光軸上において、撮像光学系2の物体側の面(第1面)からの距離L(以下、単に「被写体距離」と表記する)が50mmの位置に配置される。これに対して、撮像光学系2は、画角θを広画角とすることができ、この場合、120degである。
1/s´=1/s+1/f (1)
また、光軸上における撮像光学系までの距離をso、画角θにおける撮像光学系までの距離をsiとすると、距離siは、式(2)で表される。
si=so/cosθ (2)
この式(1)と(2)から、式(3)が得られる。
1/s´=cosθ/so+1/f=(f×cosθ+so)/(so×f)
s´=(so×f)/(f×cosθ+so)
si´/so´=(so×f)/(f×cosθ+so)×(f+so)/(so×f)
=(f+so)/(f×cosθ+so) (3)
ここで、so<0より、si´/so´<1である。即ち、物体面が有限距離にある場合は、画角θが広角になるにつれて距離sが遠くなるが、距離s´は、短くなる。
次に、本発明の第2実施形態に係る撮像装置について説明する。図4は、本実施形態に係る撮像装置10の構成を示す概略図であり、特に、図4(a)は、撮像装置10の拡大図であり、図4(b)は、撮像装置10を含む光路図である。本実施形態の撮像装置10の特徴は、第1実施形態の撮像装置1において、撮像光学系2の画角を変更し、かつ、撮像面3の配置と曲面形状とを変更した点にある。この撮像装置10も、1つの球体レンズ11で構成された撮像光学系12と、撮像面13とを備え、球体レンズ11の光路中心には、開口絞り14を備える。特に、本実施形態では、被写体距離Lを50mmとし、撮像光学系12の画角θは、112degである。本実施形態の撮像装置10では、図4(a)に示すように、撮像面13を構成するベース球面の曲率中心は、撮像光学系12の射出瞳(開口絞り14の位置)よりも像面側にずれた位置O1とする。即ち、この場合、射出瞳から撮像面13までの距離Liは、画角θに応じて短くなる。また、撮像面13は、光軸上の位置13aから周辺部13bにかけて曲率が徐々に小さくなるように湾曲する。これは、ベース球面の曲率中心を射出瞳よりも像面側の位置とした場合には、周辺部13bでの射出瞳から撮像面13までの距離Liが近くなりやすいので、ベース球面だけでは補正しきれない量を撮像面13の非球面形状により補正するためである。
次に、本発明の第3実施形態に係る撮像装置について説明する。図6は、本実施形態に係る撮像装置20の構成を示す概略図である。本実施形態の撮像装置20の特徴は、物体面の位置により、撮像面の位置及び非球面形状を可変とするフォーカス調整機構を備える点にある。この撮像装置20は、まず、1つの球体レンズ21で構成された撮像光学系22と、撮像素子23とを備え、球体レンズ21の光路中心には、開口絞り24を備える。この場合、撮像素子23は、平板形状を有する。更に、撮像装置20は、フォーカス調整機構としての光学伝達手段を備え、本実施形態では、この光学伝達手段は、複数本の光ファイバー25である。この光ファイバー25は、その一方の端を撮像素子(CCDセンサー)23の各画素と結合され、その他方の端を連ねた面が、本実施形態の撮像面26となる。このように、撮像装置20は、図6に示すように、複数本の光ファイバー25をその場所毎に撮像光学系22に向かう先端部の張り出し量が異なるように配置するので、撮像面26の形状を自由に構成することができる。また、撮像装置20は、フォーカス調整の際には、光ファイバー25の先端部の張り出し量を適宜調整することで、撮像面26の形状を変更可能としている。
次に、本発明の第4実施形態に係る撮像装置について説明する。図8は、本実施形態に係る撮像装置30の構成を示す概略図であり、特に、図8(a)は、撮像装置30の拡大図であり、図8(b)は、撮像装置30を含む光路図である。本実施形態の撮像装置30の特徴は、球体レンズ31の形状を、球の中心に対して点対称なスフェリカル型の屈折率の分布を有する屈折率分布形状とする点にある。撮像装置30は、この球体レンズ31で構成された撮像光学系32と、撮像面33とを備え、球体レンズ31の光路中心には、開口絞り34を備える。球体レンズ31は、中心から周辺部にかけて屈折率が減少する形状であるため、正の屈折力(光学的パワー)を付与するとともに、球面収差を良好に補正することができる。また、球体レンズ31の形状は、中心から周辺部にかけて屈折率の波長分散が大きくなる波長分散分布形状でもあるため、球体レンズ31は、ここで発生した正の屈折力方向の色収差を良好に補正することができる。
2 撮像光学系
3 撮像面
3a 撮像面の光軸上の位置
3b 撮像面の周辺部
Claims (8)
- 撮像光学系と、湾曲した撮像面を含む撮像素子とを有する撮像装置であって、
前記撮像面は、前記撮像光学系の射出瞳からの距離が、光軸上の位置から周辺部にかけて徐々に短くなるように湾曲してなることを特徴とする撮像装置。 - 前記撮像面の形状は、前記光軸上の位置から前記周辺部にかけて曲率が徐々に大きくなる非球面形状であることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記撮像面の近軸曲率中心は、前記射出瞳よりも像側に位置することを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
- 前記撮像面は、近軸曲率中心が前記射出瞳よりも像側に位置し、かつ、
前記撮像面の形状が、前記光軸上の位置から前記周辺部にかけて曲率が徐々に小さくなる非球面形状であることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 前記撮像面の形状は、被写体距離の変化に応じて可変であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記撮像素子と光学的に接続された光学伝達手段を有し、
前記撮像面は、前記光学伝達手段の先端部を連ねた面により形成されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の撮像装置。 - 前記撮像光学系は、球体レンズで構成されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記球体レンズは、球心を中心としたスフェリカル型の屈折率の分布を形成し、
前記屈折率は、前記球心から周辺部にかけて小さくなり、かつ、
前記屈折率の波長分散は、前記球心から前記周辺部にかけて大きくなることを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
Priority Applications (1)
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JP2010282568A JP2012132958A (ja) | 2010-12-20 | 2010-12-20 | 撮像装置 |
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- 2010-12-20 JP JP2010282568A patent/JP2012132958A/ja active Pending
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