JP2012132403A - 圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧縮機の体格を増大させることなく、かつ、簡素な構造で、吸入室への液戻りを抑制できる圧縮機を提供する。
【解決手段】吸入通路104cを構成する連通路104b内に、開度調整弁250を配置する。開度制御弁250は、吸入通路104cの開度を調整すると共に、流体入口から流体出口までの流体流路が、連通路104bの軸線付近から径方向外側に向けて延設されることで、開度調整弁250を通過する冷媒は、径方向外側に向けて偏向する。一方、連通路104bは吐出室120を跨いで延設され、連通路104bと吐出室120とを仕切る仕切り壁104dを吐出室120側に膨出させてあり、これによって、吐出室120内の高温冷媒と連通路104b内の冷媒とが熱交換を行う面積を増大させている。そして、吸入冷媒を仕切り壁104dに向けて偏向させることで、前記熱交換を促進し、吸入した液冷媒をガス化する
【選択図】図1

Description

本発明は、吸入通路が、吐出室を跨いで吸入室にまで延設される圧縮機に関する。
従来から、可変容量圧縮機を用いた車輌エアコンシステムにおいて、熱負荷が大きい場合は、蒸発器出口での過熱度が数度程度に調整される一方、熱負荷が小さく、吐出容量制御状態で運転されるような領域では、吸入室への液戻りとなるような特性を有する膨張弁(クロスチャージ式膨張弁)が使用されることが多い。
上記クロスチャージ式膨張弁を用いた可変容量圧縮機の場合、特に吐出容量制御領域において、液戻りによる冷凍能力の低下が生じていた(例えば、特許文献1参照)。
圧縮機における液戻りを防止する技術としては、例えば特許文献2には、マフラ室の吸入通路への入り口よりも下方の領域に液冷媒を貯留する貯液空間を形成したマフラ構造を有する圧縮機が開示されている。
特開2005−226885号公報 特開2000−249059号公報
しかし、特許文献2に開示される液冷媒を貯留する方法は、圧縮機の起動時における液圧縮に伴う振動及び騒音を低減すること目的としており、通常の使用状態における液戻りを想定したものではない。
また、液冷媒を貯留する方法では、比較的大きな貯液空間が必要となるため、圧縮機の体格が増大することが避けられない。
更に、液冷媒を貯留する場合、液冷媒にはオイルが溶け込んでいるため、潤滑不足とならないようにオリフィスを介して多少の液冷媒を吸入室へ戻すことが必要となるが、この場合、オリフィス開口面積の調整が必要となり、また、オリフィスを設けるとその上流にフィルタを配設しなければならず、圧縮機の構造が複雑になるという問題があった。
そこで、本発明は、圧縮機の体格を増大させることなく、かつ、簡素な構造で、吸入室への液戻りを抑制できる圧縮機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る圧縮機は、吸入室、前記吸入室を囲む環状に配設した吐出室、及び、前記吐出室の径方向の外側から前記吐出室を跨いで前記吸入室にまで延設される吸入通路が形成されたハウジングを備えた圧縮機において、前記吸入通路と前記吐出室とを仕切る仕切り壁が前記吐出室側に膨出し、かつ、前記吸入通路内を流れる流体の流れ方向を、前記仕切り壁に向かう方向に偏向させる偏向手段を備えるようにした。
このような構成では、吸入通路と吐出室とを仕切る仕切り壁が吐出室側に膨出することで、吸入通路内の流体(冷媒)と吐出室内の高温流体(高温冷媒)との間における熱交換が促進され、また、偏向手段が、吸入通路を流れる流体の流れ方向を仕切り壁に向かう方向に偏向するので、前記仕切り壁を介しての熱交換がより促進され、吐出室内の流体の熱で吸入通路内の流体(液冷媒)が加熱されることで、吸入通路内の流体(液冷媒)のガス化が促進される。
ここで、前記偏向手段は、前記仕切り壁に向かう方向に偏向させた流体の全てを、常時前記仕切り壁に沿って流れさせるようにできる。
このような構成では、偏向させた流体の全てを、常時仕切り壁に沿って流れさせるから、仕切り壁を介しての熱交換を常時促進させることができる。
また、前記吸入通路の開度を調整する開度調整弁を前記吸入通路内に備え、前記開度調整弁の流体入口から流体出口までの流体流路が、前記吸入通路の軸線付近から径方向外側に向けて延設され、前記流体出口から前記吸入通路の径方向外側に向けて流体が吐出され、前記開度調整弁が前記偏向手段を成すようにできる。
このような構成では、開度調整弁の流路に従って流体が流れることで、開度調整弁の流体出口では、流体が吸入通路の径方向外側に向けて吐出し、吸入通路と吐出室とを仕切る仕切り壁に向かう偏向がなされ、開度調整弁は、吸入通路の開度を調整すると共に、熱交換を促進させるための流体の偏向を行う。
更に、前記開度調整弁が、有底筒状に形成した弁ハウジングと、前記弁ハウジング内に嵌合して前記弁ハウジングの軸線方向に移動可能な弁体と、前記弁体を前記弁ハウジングの開放端に向けて付勢する付勢手段とを備え、前記弁ハウジングは、前記流体入口としての開放端を前記吸入通路の上流側に向けて前記吸入通路内に設置され、かつ、前記弁ハウジングの筒状の周壁に前記弁体の位置によって開口面積が変化する前記流体出口として開口部が形成され、前記開口部を通過した全ての流体が、前記吸入通路の内周と前記弁ハウジングの外周との間に形成される環状空間を介して常時下流側に流れるようにできる。
このような構成では、弁ハウジングの開放端から弁ハウジング内に流入した流体は、弁ハウジングの周壁に開口する開口部から吸入通路の径方向外側に向けて吐出され、吐出した全ての流体は、吸入通路の内周(仕切り壁)と弁ハウジングの外周との間に形成される環状空間を介して常時下流側の吸入室に流入する。
本発明に係る圧縮機によれば、吐出室内の流体(冷媒)の熱による吸入通路内の流体(冷媒)の加熱を促進し、吸入通路内での流体(液冷媒)のガス化を促進できるので、吸入室への液戻りを抑制できる。また、吸入通路と吐出室とを仕切る仕切り壁を吐出室側へ膨出させ、かつ、吸入通路内を流れる流体を偏向させることで、吸入室への液戻りを抑制できるので、圧縮機の体格を増大させることなく、かつ、簡素な構造で、吸入室への液戻りを抑制できる。
本発明の第1実施形態に係る圧縮機の断面図である。 前記第1実施形態における開度調整弁の断面図であり、(A)は最大開弁状態を示す断面図、(B)は最小開弁状態を示す断面図である。 前記第1実施形態における吸入通路(連通路)の断面図である。 本発明の第2実施形態に係る圧縮機の吸入通路部分を示す部分拡大断面図である。 本発明の第3実施形態に係る圧縮機の吸入通路部分を示す部分拡大断面図である。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、第1実施形態における圧縮機を示し、この圧縮機は、車輌エアコンシステムに使用する斜板式可変容量型の往復動圧縮機100である。
圧縮機100は、シリンダブロック101と、シリンダブロック101の一端に連結したフロントハウジング102と、シリンダブロック101の他端にバルブプレート103を介して連結したシリンダヘッド104と、を備える。
シリンダブロック101とフロントハウジング102とによりクランク室105が画成され、駆動軸106は、クランク室105内を横断するように、シリンダブロック101及びフロントハウジング102に対してラジアル方向及びスラスト方向のベアリング113,115,116を介して回転可能に支持される。
駆動軸106の先端部は、フロントハウジング102のボス部102a内を貫通してフロントハウジング102の外部に突出し、この外部に突出した先端部に、車両のエンジンやモータなどの駆動源が動力伝達装置を介して連結される。
尚、駆動軸106とボス部102aとの間に軸封装置112を設け、フロントハウジング102の内部(クランク室105)を外部から遮断している。
クランク室105内において、駆動軸106にはロータ108が固着され、このロータ108に対して連結部109を介して斜板107を取り付けてある。
斜板107は、その中心部に形成した貫通孔に駆動軸106が貫通し、駆動軸106と一体的に回転すると共に、駆動軸106の軸方向にスライド可能でかつ傾動可能に支持されている。また、ロータ108は、フロントハウジング102の前端側内壁に配設したスラストベアリング114によって回転可能に支持されている。
ロータ108と斜板107との間には、斜板107の傾角を減少させる方向に向けて斜板107を付勢するコイルバネ110が装着され、また、駆動軸106に固定された止め輪130と斜板107との間には、斜板107の傾角を増大させる方向に向けて斜板107を付勢するコイルバネ111が装着されている。
シリンダブロック101には、駆動軸106を囲むように複数のシリンダボア101aが形成され、各シリンダボア101aには、ピストン117が駆動軸106の軸方向に往復動可能に収容されている。各ピストン117は、シュー118を介して斜板107の外周部に係合していて、斜板107が駆動軸106と共に回転すると、各ピストン117は、シリンダボア101a内を往復動する。
シリンダヘッド104には、駆動軸106の軸線の延長線上に吸入室119が配設されると共に、吸入室119を環状に取り囲む吐出室120が配設される。吸入室119は、バルブプレート103に設けた連通孔103a及び吸入弁(図示せず)を介してシリンダボア101aと連通し、吐出室120は、吐出弁(図示せず)及びバルブプレート103に設けた連通孔103bを介してシリンダボア101aと連通している。
フロントハウジング102、シリンダブロック101、バルブプレート103、シリンダヘッド104が、図示しないガスケットを介して複数の通しボルト140によって締結され、圧縮機ハウジングが形成される。
また、シリンダブロック101の外側には、マフラ121を設けてある。マフラ121は、有底筒状の蓋部材122を、シリンダブロック101の外面に立設した筒状壁101bに対してシール部材を介して連結して形成される。蓋部材122には、吐出ポート122aが形成され、この吐出ポート122aは、車輌エアコンシステムの吐出側冷媒回路(凝縮器)に接続される。
マフラ121内のマフラ空間123と吐出室120とを連通させる連通路124が、シリンダブロック101、バルブプレート103、シリンダヘッド104にわたって形成され、マフラ121と連通路124とは、吐出室120と吐出ポート122aとの間を連通させる吐出通路を形成し、マフラ121は、吐出通路途上の拡張空間を形成する。
また、マフラ121の入口を開閉する逆止弁200が、マフラ121内に配置されている。逆止弁200は、連通路124とマフラ空間123との接続部に配置され、連通路124(上流側)とマフラ空間123(下流側)との圧力差に応答して動作し、連通路124内の圧力(上流側圧力)Puがマフラ空間123内の圧力(下流側圧力)Pdよりも所定値SL以上に高い場合(Pu−Pd>SL>0)に、係る圧力差の条件を満たさない場合(Pu−Pd≦SL>0)に閉弁する。
シリンダヘッド104には、吸入ポート104a、及び、吸入ポート104aと吸入室119とを連通させる連通路104bが形成され、吸入室119は、連通路104b及び吸入ポート104aで形成される吸入通路104cを介して、車輌エアコンシステムの吸入側冷媒回路(蒸発器)と接続される。吸入通路104c(連通路104b)は、シリンダヘッド104の径方向外側から吐出室120を跨ぐように、シリンダヘッド104の径方向に略沿って直線的に延設される。
また、開度調整弁250が連通路104b内に配設され、吸入ポート104aに導入された冷媒は、開度調整弁250を介して吸入室119に導入される。
開度調整弁250は、吸入ポート104a側(上流側)と吸入室119(下流側)との圧力差、つまり冷媒流量の変化に追従して吸入通路104cの開度(開口面積)を調整する弁装置であり、開度調整弁250は、冷媒流量が減少すれば吸入通路104cの開度を小さくし、冷媒流量が増大すれば吸入通路104cの開度を大きくする。
また、シリンダヘッド104には、容量制御弁300を取り付けてある。
容量制御弁300は、吐出室120とクランク室105とを連通する連通路125の開度を調整し、クランク室105への吐出冷媒の導入量を制御する。
また、クランク室105内の冷媒は、ベアリング115,116と駆動軸106との隙間を抜け、シリンダブロック101に形成した空間127、更に、バルブプレート103に形成したオリフィス103cを介して吸入室119へ流入する。
従って、容量制御弁300によりクランク室105への吐出冷媒の導入量を調整してクランク室105の圧力を変化させ、斜板107の傾斜角、つまりピストン117のストローク量を変化させることにより、圧縮機100の吐出容量を可変に制御することができる。
尚、容量制御弁300は、外部信号に基づいて内蔵するソレノイドへの通電量を調整し、連通路126を介して容量制御弁300の感圧室に導入される吸入室119の圧力が所定値になるように、圧縮機100の吐出容量を制御し、また、内蔵するソレノイドへの通電を遮断することにより、連通路125を強制開放して、圧縮機100の吐出容量を最小に制御する。
ここで、図2を参照して、開度調整弁250を詳細に説明する。
開度調整弁250は、有底筒状に形成した弁ハウジング253と、弁ハウジング253内に嵌合して弁ハウジング253の軸線方向に移動可能な有底筒状の弁体251と、弁体251を弁ハウジング253の開放端に向けて付勢する付勢手段としての圧縮コイルバネ(弾性体)252と、弁体251の移動を規制する規制部材254とを備える。
弁ハウジング253の開放端にはフランジ253eが形成され、フランジ253eが吸入ポート104aと連通路104bとの間の段差104eに係止されて、弁ハウジング253に開放端が吸入通路104cの上流側を向くように、吸入通路104cに対して位置決めされ、弁ハウジング253は連通路104b内に配置される。
弁ハウジング253の周壁には、流体出口を構成する出口孔(開口部)253aが全周にわたって略等間隔に複数開口されている。
弁体251は、底壁251aが弁ハウジング253の開放端側となり、開放端が弁ハウジング253の底壁253a側となるように、弁ハウジング253内に嵌合され、弁体251が弁ハウジング253の底壁253aに近づくと、出口孔253a、換言すれば吸入通路104cの開口面積が大きくなり、逆に、弁体251が弁ハウジング253の底壁253aから遠ざかると、弁体251の周壁が出口孔253aを覆う面積が大きくなって、出口孔253a、換言すれば吸入通路104cの開口面積をより小さく変化させる。
圧縮コイルバネ252は、弁体251の底壁251aと弁ハウジング253の底壁253aとの間に圧縮した状態で装着され、その弾性復帰力が、弁体251を弁ハウジング253の底壁253aから遠ざける方向、即ち、閉弁方向に作用する。
規制部材254(規制手段)は、筒状に形成され、弁ハウジング253の開放端の内側に嵌合して固定され、規制部材254の内周(弁ハウジング253の開放端)が、開度調整弁250の流体入口としての入口孔254aを形成する。
規制部材254の弁体251側の端縁には、弁体251と当接することで弁体251の閉弁方向の移動を規制する規制部254bが一体的に設けられている。
弁ハウジング253の底壁253aには、弁体251と弁ハウジング253とで囲まれる空間250bと吸入室119とを連通する小孔253cが形成され、これにより弁体251は上流側(入口孔254a)と下流側(吸入室119)との圧力差に応答して動作し、吸入通路104cの開度を調整する。
図2(A)は、冷媒流量が多い場合の弁体251の位置を示す。冷媒流量が多い状態では、吸入ポート104a側(上流側)の圧力と吸入室119(下流側)側の圧力との差圧が大きくなることで、弁体251が圧縮コイルバネ252の付勢力に抗して弁ハウジング253の底壁253aに近づく方向に変位し、これによって、弁体251の周壁が出口孔253aを覆う面積が小さくなって、吸入通路104cの開度が増大する。
一方、図2(B)は、冷媒流量が少ない場合の弁体251の位置を示す。冷媒流量が少ない状態では、吸入ポート104a側(上流側)の圧力と吸入室119(下流側)側の圧力との差圧が小さくなることで、弁体251が圧縮コイルバネ252の付勢力によって弁ハウジング253の底壁253aから遠ざかる方向に変位し、これによって、弁体251の周壁が出口孔253aを覆う面積が大きくなって、吸入通路104cの開度が減少する。
弁体251が規制部254bに当接して弁体251が位置決めされている状態では、出口孔253aと連通する溝253dによって、全閉状態にはならずに最小の開口面積(>0mm2)が確保されるようにしてある。
尚、弁体251、弁ハウジング253及び規制部材254は、例えばポリアミド系樹脂(PA66等)などの樹脂材料で形成される一方、シリンダヘッド104等のハウジングはアルミ系材料により形成されている。
図3は、連通路104bの横断面図であり、この図3に示すように、連通路104bが吐出室120を跨ぐ部分において、連通路104bと吐出室120とを仕切る仕切り壁104dが、吐出室120側に膨出するようにし、これによって、吐出室120内の冷媒と連通路104b内の冷媒とが熱交換を行う面積を増大させている。換言すれば、連通路104bを吐出室120内に埋設させるようにすることで、連通路104bの外周壁が、吐出室120内の高温冷媒と接触する面積が大きくなるようにしてある。
ここで、上記開度調整弁250の作用を説明する。
開度制御弁250は、吐出室120側に膨出する連通路104b内に配置され、開度制御弁250の入口孔254aから流入した冷媒は、弁ハウジング253の周壁に開口する出口孔253aから流出することで、連通路104の軸に沿った流れ方向から、連通路104の径方向外側に向かう流れに偏向される。
即ち、開度調整弁250の流体入口から流体出口までの流体流路が、連通路104b(吸入通路104c)の軸線付近から径方向外側に向けて延設されることで、この開度調整弁250を通過する流体は、径方向外側に向けて偏向されることになり、開度調整弁250は、吸入通路104cの開度を調整する機能と共に、流体の流れ方向を偏向させる偏向手段として機能する。
そして、開度調整弁250の弁開度の大小(冷媒流量)に関わらず、出口孔253aから吐出する、連通路104の径方向外側に向かう冷媒の流れは、連通路104の内周壁に向かい、弁ハウジング253の外周と連通路104bの内周とで挟まれる環状空間を流れることになり、このうち仕切り壁104dに向かった全ての冷媒は、常時仕切り壁104dに沿って流れ、仕切り壁104dを介して吐出室120内の高温冷媒との間で熱交換して加熱されることになる。
これにより、上記圧縮機100は以下のような効果を奏する。
前述のように、仕切り壁104dを吐出室120側に膨出させたことで、連通路104b内の冷媒と吐出室120内の高温冷媒との間での熱交換を促進させることができ、更に、この熱交換が行われる部分に向けて冷媒を積極的に流す偏向を行うことで、より熱交換を促進させて、吸入通路104c内の冷媒を加熱させることができる。
また、開度調整弁250の弁開度の大小(冷媒流量)に関わらず、仕切り壁104dに向かって偏向させた冷媒の全てを、常時仕切り壁104dに沿って流すので、冷媒の加熱効果を安定して得ることができる。
尚、偏向させた冷媒の全てが仕切り壁104dに沿って流れるとは、出口孔253aから吐出した冷媒が、弁ハウジング253内に戻ることがなく、弁ハウジング253周囲の環状空間内を流れることを示し、常時仕切り壁104dに沿って流れるとは、弁開度の大小(冷媒流量)に関わらずに前記環状空間内に冷媒が流れることを示す。
可変容量圧縮機100を用いた車輌エアコンシステムでは、熱負荷が小さく、吐出容量制御状態で運転されるような領域において液戻りとなるような特性の膨張弁(クロスチャージ式膨張弁)が使用されることが多く、この場合、吸入側外部冷媒回路から圧縮機100に流入される冷媒は気層及び液層の二層流となる場合がある。
上記圧縮機100では、冷媒は開度調整弁250により偏向され、連通路104bの仕切り壁104d付近で吐出室120内の高温冷媒で加熱されるので、液層のガス化が促進され、吸入室119への液戻りが抑制され、これにより、吐出容量制御状態での可変容量圧縮機100の冷凍能力の低下や圧縮機100における消費動力の増大が抑制される。
また、吸入側外部冷媒回路から流入する冷媒にはオイルも含まれており、オイルには未蒸発冷媒が含まれている場合があるので、吸入される冷媒がガス状態となっている運転領域でも、吐出室120内の高温冷媒との熱交換による吸入側の冷媒加熱を促進すれば、オイルに含まれる未蒸発冷媒を加熱してガス化を促進する効果がある。
また、上記圧縮機100では、液冷媒を吐出室120内の高温冷媒で加熱してガス化させることで、液戻りを抑制するから、液冷媒を貯留する貯留空間を設ける場合に比べ、圧縮機100の体格を増大させることなく、かつ、簡素な構造で吸入室119への液戻りを抑制できる。
また、上記第1実施形態では、開度調整弁250が本来の吸入通路104cの開度調整機能と共に、熱交換を促進させるための偏向手段として機能するから、偏向手段を別途設ける場合に比べてより簡素な構造で吸入室119への液戻りを抑制できる。
ところで、上記第1実施形態では、開度調整弁250が偏向手段を兼ねる構成としたが、開度調整弁250に対して偏向手段を一体的に設けることができ、係る構成とした第2実施形態を、図4を参照しつつ説明する。
尚、第2実施形態における圧縮機100の基本構造は、第1実施形態と同様であって、開度調整弁の構造のみが第1実施形態と異なるものとする。従って、第2実施形態においても、図3に示したように、連通路104bと吐出室120とを仕切る仕切り壁104dが、吐出室120側に膨出するように形成されているものとする。
図4に示す開度調整弁270は、第1実施形態の開度調整弁250と同様に、吸入通路104cの開度を冷媒流量に応じて調整する弁装置であり、有底筒状に形成され周壁に流体出口を構成する出口孔(開口部)273aが開口する弁ハウジング273と、弁ハウジング273内に嵌合して弁ハウジング273の軸線方向に移動可能な有底筒状の弁体271と、弁体271を弁ハウジング273の開放端に向けて付勢する付勢手段としての圧縮コイルバネ(弾性体)272と、弁体271の底壁271aと当接することで弁体271の移動を規制する規制部材274とを備える。
ここで、弁体271,圧縮コイルバネ272及び弁ハウジング273は、第1実施形態の開度調整弁250における弁体251,圧縮コイルバネ252及び弁ハウジング253と同様の形状及び機能のものである。
一方、規制部材274は、有底筒状に形成され、開放端側から底壁側に向けて、内嵌合部274a、フランジ部274b、周囲に複数の開口274gが形成された円筒部274c、底部に相当する閉塞部274dを備えて構成される。
内嵌合部274aの先端には、弁体271に当接することで、弁体271の移動を規制する規制部274eが一体的に形成されている。
内嵌合部274aは弁ハウジング273の開放端に内嵌合され、これにより、弁ハウジング273に対して規制部材274が係止され、また、規制部材274のフランジ部274bと弁ハウジング273のフランジ部273cとの間に周溝が形成され、この周溝には、Oリング275が挿嵌される。
開度調整弁270は、連通路104b内に規制部材274が配設され、吸入室119内に弁ハウジング273が配設されるように、Oリング275の弾性力により連通路104bの出口付近のシリンダヘッド104に保持される。
閉塞部274dは、吸入通路104cの上流側に向けて凸となる円錐状に形成される。
内嵌合部274aの内側は開度調整弁270の入口孔274fを成し、弁ハウジング273の周壁には、全周にわたって複数の出口孔273aが形成され、弁体271の移動に伴い弁体底壁271aと出口孔273aとで規定される出口開口面積が変化し、吸入通路104cの開度が調整される。
弁ハウジング273の底壁には、弁体271の背面側空間270aと吸入室119とを連通する小孔273bが形成され、これにより、弁体271は上下流間の圧力差に応答して開閉動作し、吸入通路の開度を調整する。
尚、弁体271が規制部274eに当接して弁体271が位置決めされているとき、吸入通路104cは全閉状態にはならず最小の開口面積を有している。
ここで、上記圧縮機100の作用を説明する。
吸入側外部冷媒回路から吸入ポート104aを介して連通路104bに流入した冷媒は、閉塞部274dに衝突することで、連通路104bの軸線に略平行な冷媒の流れが連通路104bの径方向外側に向かう流れに偏向され、円筒部274cの外周と連通路104b内周とで挟まれる環状空間を流れた後、円筒部274cの開口274gから規制部材274内の空間に流入し、開度調整弁270を介して吸入室119に流入する。
このように、閉塞部274dが、連通路104bの軸線付近に配設され、吸入ポート104aから流入した冷媒が閉塞部274dに衝突することで、冷媒の流れ方向を、連通路104b(吸入通路104c)の径方向外側に向かう流れに偏向する偏向手段として機能する。即ち、規制部材274は、弁体271の移動を規制する規制手段と、冷媒の流れ方向を偏向する偏向手段とを一体的に形成した部材である。
そして、第2実施形態の圧縮機100では以下の効果を奏する。
前述のように、仕切り壁104dを吐出室120側に膨出させたことで、連通路104b内の冷媒と吐出室120内の高温冷媒との間での熱交換を促進させることができ、更に、この熱交換が行われる部分に向けて冷媒を積極的に流す偏向を行うことで、冷媒が仕切り壁104dに沿って常時流れ、吐出室120内の高温冷媒との間での熱交換をより促進させて、吸入通路104c内の冷媒を加熱させることができる。
尚、閉塞部274dで偏向された冷媒のうち一部は、仕切り壁104dに沿って流れることなく、直ぐに円筒部274cの開口274gから規制部材274内の空間に流入するが、開口274gと仕切り壁104dとの間を遮断する部材がなく熱的に通じているため、開口274gから流入する全ての冷媒は吐出室120内の高温冷媒の熱影響を受けることになる。
可変容量圧縮機100を用いた車輌エアコンシステムでは、熱負荷が小さく、吐出容量制御状態で運転されるような領域において液戻りとなるような特性の膨張弁(クロスチャージ式膨張弁)が使用されることが多く、この場合、吸入側外部冷媒回路から圧縮機100に流入される冷媒は気層及び液層の二層流となる場合がある。
上記圧縮機100では、冷媒は規制部材274の閉塞部274dにより偏向され、連通路104bの仕切り壁104d付近で吐出室120内の高温冷媒で加熱されるので、液層のガス化が促進され、吸入室119への液戻りが抑制され、これにより、吐出容量制御状態での可変容量圧縮機100の冷凍能力の低下や圧縮機100における消費動力の増大が抑制される。
また、吸入側外部冷媒回路から流入する冷媒にはオイルも含まれており、オイルには未蒸発冷媒が含まれている場合があるので、吸入される冷媒がガス状態となっている運転領域でも、吐出室120内の高温冷媒との熱交換による吸入側の冷媒加熱を促進すれば、オイルに含まれる未蒸発冷媒を加熱してガス化を促進する効果がある。
また、上記圧縮機100では、液冷媒を吐出室120内の高温冷媒で加熱してガス化させることで、液戻りを抑制するから、液冷媒を貯留する貯留空間を設ける場合に比べ、圧縮機100の体格を増大させることなく、かつ、簡素な構造で吸入室119への液戻りを抑制できる。
また、第2実施形態では、偏向手段として機能する閉塞部274dの形状及び位置の設定自由度が高く、液冷媒の加熱及びガス化に最適な偏向を実現できる形状及び位置に設定して、吸入室119への液戻りの抑制効果を向上させることができる。
また、第2実施形態では、開度調整弁270の機能部品である規制部材274に、偏向手段としての閉塞部274dを一体的に設けてあるので、偏向手段としての部材を個別に設ける場合に比べて部品点数を減らし、また、構造を簡素化できる。
次に、吸入側外部冷媒回路から流入する冷媒中の異物を捕捉するフィルタ280が、流体の流れを偏向する偏向手段としての機能を備えるようにした第3実施形態を、図5を参照しつつ説明する。
尚、第3実施形態における圧縮機100の基本構造は第1実施形態と同様であって、第1実施形態の開度調整弁250に代えて、冷媒のフィルタを連通路104bに配設してある点が第1実施形態と異なる。従って、第3実施形態においても、図3に示したように、連通路104bと吐出室120とを仕切る仕切り壁104dが、吐出室120側に膨出するように形成されているものとする。
図5に示すフィルタ280は、有底筒状に形成されたフィルタハウジング281と、網状部材などのろ過部材282とから構成される。
フィルタハウジング281は、開放端を冷媒が流入する入口孔281aとし、周壁に全周にわたって複数の出口孔281bが形成され、また、フィルタハウジング281の開放端にはフランジ281dが形成され、フランジ281dが吸入ポート104aと連通路104bとの間の段差104eに係止されてフィルタ280が、連通路104b内に位置決めされている。
フィルタハウジング281の出口孔281bはろ過部材282で覆われ、入口孔281aを介してフィルタハウジング281内に流入した冷媒が出口孔281bを通過するときに、冷媒に含まれる異物(混入物)は、ろ過部材282を通過できずにろ過部材282に捕捉される。
ここで、第3実施形態の作用を説明する。
吸入側外部冷媒回路から吸入ポート104aを介して圧縮機100内に流入した冷媒は、入口孔281aからフィルタ280(フィルタハウジング281)の内部に流入するが、入口孔281aの下流側がフィルタハウジング281の底壁281cで遮られているため、冷媒は連通路104bの径方向外側に開口する出口孔281bに向けて偏向し、出口孔281bを通過して、フィルタハウジング281の外周と連通路104bの内周とで挟まれる環状空間を介して、吸入室119に流入する。
即ち、フィルタ280の冷媒入口から冷媒出口までの流体流路が、連通路104b(吸入通路104c)の軸線付近から径方向外側に向けて延設されることで、このフィルタ280を通過する流体は、径方向外側に向けて偏向されることになり、フィルタ280は、冷媒中の異物を捕捉する機能と共に、流体の流れ方向を偏向させる偏向手段として機能する。
そして、フィルタ280の出口孔281bから吐出する、連通路104の径方向外側に向かう冷媒の流れは、連通路104の内周壁に向かい、フィルタハウジング281の外周と連通路104bの内周とで挟まれる環状空間を全ての冷媒が常時流れることになり、このうち仕切り壁104dに向かった冷媒は、仕切り壁104dを介して吐出室120内の高温冷媒との間で熱交換して加熱されることになる。
これにより、上記圧縮機100は以下のような効果を奏する。
前述のように、仕切り壁104dを吐出室120側に膨出させたことで、連通路104b内の冷媒と吐出室120内の高温冷媒との間での熱交換を促進させることができ、更に、この熱交換が行われる部分に向けて冷媒を積極的に流す偏向を行うことで、より熱交換を促進させて、吸入通路104c内の冷媒を加熱させることができる。
可変容量圧縮機100を用いた車輌エアコンシステムでは、熱負荷が小さく、吐出容量制御状態で運転されるような領域において液戻りとなるような特性の膨張弁(クロスチャージ式膨張弁)が使用されることが多く、この場合、吸入側外部冷媒回路から圧縮機100に流入される冷媒は気層及び液層の二層流となる場合がある。
上記圧縮機100では、冷媒はフィルタ280(フィルタハウジング281)により偏向され、連通路104bの仕切り壁104d付近で吐出室120内の高温冷媒で加熱されるので、液層のガス化が促進され、吸入室119への液戻りが抑制され、これにより、吐出容量制御状態での可変容量圧縮機100の冷凍能力の低下や圧縮機100における消費動力の増大が抑制される。
また、吸入側外部冷媒回路から流入する冷媒にはオイルも含まれており、オイルには未蒸発冷媒が含まれている場合があるので、吸入される冷媒がガス状態となっている運転領域でも、吐出室120内の高温冷媒との熱交換による吸入側の冷媒加熱を促進すれば、オイルに含まれる未蒸発冷媒を加熱してガス化を促進する効果がある。
また、上記圧縮機100では、液冷媒を吐出室120内の高温冷媒で加熱してガス化させることで、液戻りを抑制するから、液冷媒を貯留する貯留空間を設ける場合に比べ、圧縮機100の体格を増大させることなく、かつ、簡素な構造で吸入室119への液戻りを抑制できる。
また、上記第3実施形態では、フィルタ280が本来の異物捕捉機能と共に、熱交換を促進させるための偏向手段として機能するから、偏向手段を別途設ける場合に比べてより簡素な構造で吸入室119への液戻りを抑制できる。
以上、好ましい実施形態を参照して本発明の内容を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば、種々の変形態様を採り得ることは自明である。
例えば、吐出室120側に膨出し、連通路104bと吐出室120とを仕切る仕切り壁に溝やフィンを設けることで、熱交換が行われる面積を増大させ、熱交換を促進させることができる。
また、第1実施形態においては、偏向手段を兼ねる開度調整弁250を、冷媒流量(上下流間の圧力差)に応答して動作する弁装置としたが、偏向手段を兼ねる開度調整弁は、流体入口から流体出口までの流体流路が、吸入通路の軸線付近から径方向外側に向けて延設され、流体出口から吸入通路の径方向外側に向けて流体を吐出させる構造のものであればよく、冷媒流量に応答する開閉動作に限定するものではなく、弁体や弁ハウジングの形状を限定するものでもない。
また、第1実施形態及び第2実施形態に示した開度調整弁250,270は、全閉状態にならずに最小開口面積を有するものとしたが、吸入通路104cを全閉とする開度調整弁であってもよい。
また、第1実施形態及び第2実施形態に示した開度調整弁250,270の流体出口を構成する出口孔を、ろ過部材(網状部材など)で覆い、冷媒中の異物を捕捉するフィルタとしての機能を付加することができる。
また、第3実施形態のフィルタ280のフィルタハウジング281からろ過部材282を取り除き、フィルタハウジング281を、フィルタ機能を備えない偏向手段として用いることもできる。
また、圧縮機100は、電磁クラッチを備えた往復動圧縮機、クラッチレス圧縮機またモータで駆動される圧縮機であってもよい。
100…圧縮機、101…シリンダブロック、101a…シリンダボア、102…フロントハウジング、103…バルブプレート、104…シリンダヘッド、104a…吸入ポート、104b…連通路、104c…吸入通路、105…クランク室、106…駆動軸、107…斜板、250…開度調整弁、251…弁体、252…圧縮コイルバネ(付勢手段)、253…弁ハウジング、253a…出口孔(開口部)、270…開度調整弁、274…規制部材、274d…閉塞部(偏向手段)、274e…規制部(規制手段)、280…フィルタ、281…フィルタハウジング、282…ろ過部材

Claims (4)

  1. 吸入室、前記吸入室を囲む環状に配設した吐出室、及び、前記吐出室の径方向の外側から前記吐出室を跨いで前記吸入室にまで延設される吸入通路が形成されたハウジングを備えた圧縮機において、
    前記吸入通路と前記吐出室とを仕切る仕切り壁が前記吐出室側に膨出し、かつ、
    前記吸入通路内を流れる流体の流れ方向を、前記仕切り壁に向かう方向に偏向させる偏向手段を備えたことを特徴とする圧縮機。
  2. 前記偏向手段は、前記仕切り壁に向かう方向に偏向させた流体の全てを、常時前記仕切り壁に沿って流れさせることを特徴とする請求項1記載の圧縮機。
  3. 前記吸入通路の開度を調整する開度調整弁を前記吸入通路内に備え、
    前記開度調整弁の流体入口から流体出口までの流体流路が、前記吸入通路の軸線付近から径方向外側に向けて延設され、前記流体出口から前記吸入通路の径方向外側に向けて流体が吐出され、前記開度調整弁が前記偏向手段を成すことを特徴とする請求項1又は2記載の圧縮機。
  4. 前記開度調整弁が、有底筒状に形成した弁ハウジングと、前記弁ハウジング内に嵌合して前記弁ハウジングの軸線方向に移動可能な弁体と、前記弁体を前記弁ハウジングの開放端に向けて付勢する付勢手段とを備え、
    前記弁ハウジングは、前記流体入口としての開放端を前記吸入通路の上流側に向けて前記吸入通路内に設置され、かつ、前記弁ハウジングの筒状の周壁に前記弁体の位置によって開口面積が変化する前記流体出口として開口部が形成され、
    前記開口部を通過した全ての流体が、前記吸入通路の内周と前記弁ハウジングの外周との間に形成される環状空間を介して常時下流側に流れることを特徴とする請求項3記載の圧縮機。
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