JP2012132383A - 燃料供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 吐出量の小さい燃料ポンプで燃料供給可能な燃料供給装置を提供する。
【解決手段】 燃料供給装置は、エンジンの燃料消費量に応じて供給する燃料量および燃圧を変更可能である。燃料ポンプが吐出した吐出燃料は、エンジンに供給される燃料と、リターン流路82を経由して汲上ジェットポンプ80に供給される燃料とに分配される。流出防止弁86は、リターン流路82の燃圧が所定の圧力より低いとき開弁し、吐出燃料が複数のノズル865からサブタンク40内に噴霧されるとともに、噴霧により生じる負圧によって燃料タンク内の燃料が吸引される。一方、リターン流路82の燃圧が所定の圧力より高いとき弁プレート866がノズル形成壁864に当接して複数のノズル865を閉塞する。これにより、リターン流路82から流出する燃料量を抑制するため、燃料ポンプの吐出量を小さくすることができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、燃料消費装置に燃料を供給する燃料供給装置に関する。
従来、例えば車両の内燃機関等の燃料消費装置に燃料を供給する燃料供給装置において、要求される燃料消費量に応じて燃料ポンプへの供給電力を調整し燃料ポンプの吐出量および燃圧を変更可能な燃料供給装置が知られている。このような燃料供給装置では、燃料ポンプの冷却や摩耗ダストの排出のために、燃料消費量が少ないときでも燃料ポンプからの吐出量を常に一定量以上とする必要がある。そこで、例えば特許文献1には、燃料ポンプが吐出した吐出燃料を分配し、ジェットポンプを経由して燃料ポンプの近傍に燃料を供給するシステムが開示されている。
米国特許6,532,941号明細書
しかしながら、特許文献1のシステムでは、燃料消費装置が要求する燃料消費量が増加し、それに応じて吐出燃料の燃圧が高くなると、ジェットポンプに供給される燃料量が増加し、燃料消費装置への燃料供給効率が低下する。そのため、燃料消費装置が要求する燃料量を供給するためには、吐出量の大きい燃料ポンプを用いる必要がある。また、燃料ポンプの駆動に係る消費電力が増大する。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、吐出量の小さい燃料ポンプで燃料消費装置に燃料供給可能な燃料供給装置を提供することにある。
請求項1に記載の燃料供給装置は、燃料消費装置により消費される燃料消費量に応じて供給する燃料量および燃圧を変更可能である。燃料供給装置は、燃料ポンプ、吐出燃料配管および流出防止弁を備える。
燃料ポンプは、燃料タンク内に収容され、当該燃料タンク内の燃料を吸入し、吸入した燃料を吐出する。
吐出燃料配管は、燃料ポンプが吐出した吐出燃料を導く吐出燃料流路を形成する。
流出防止弁は、吐出燃料配管の途中に設けられ、当該吐出燃料流路内の燃圧が所定の圧力より低いとき開弁して吐出燃料流路と吐出燃料配管の外部とを連通し、吐出燃料流路内の燃圧が所定の圧力より高いとき開度を絞り又は閉弁する。
ここで、「吐出燃料流路」および「吐出燃料配管」は、特定の流路および部材を示すものではなく、燃料ポンプの下流側に形成されるいずれの流路、配管もこれに該当しうる。また、「吐出燃料配管」は、パイプ、ホース等の管部材に限らず、ハウジング等の構造体を含む。吐出燃料流路内の燃圧が所定の圧力より低いときには、流出防止弁が、「吐出燃料流路と吐出燃料配管の外部とを連通」することにより、燃料ポンプの冷却や摩耗ダスト排出のための吐出量を確保することができる。
一方、燃料消費装置が要求する燃料消費量が増加し、吐出燃料流路内の燃圧が所定の圧力より高くなったとき、流出防止弁は開度を絞り又は閉弁する。「開度を絞る」とは、液密状態に閉弁する場合に限らず、開弁時に対して十分に流出量を少なくすることができる場合も「閉弁」と同等に扱うことを意味する。
高燃圧時に吐出燃料の流出を防止することで、燃料消費装置に供給されず燃料タンクに戻される燃料量を低減し、燃料ポンプから燃料消費装置への燃料供給効率を高めることができる。その結果、吐出量の小さい燃料ポンプを使用することができる。また、燃料ポンプの駆動に係る消費電力を低減することができる。
請求項2に記載の発明によると、流出防止弁は、筒状の弁ハウジング、ノズル形成部、弁部材および付勢部材を備える。
ノズル形成部は、弁ハウジングの一端に設けられ吐出燃料流路と吐出燃料配管の外部とを連通するノズルを形成する。弁部材は、弁ハウジングの軸方向に移動可能に収容され軸方向の一方と他方とを連通する連通孔を有する。付勢部材は、当該弁部材を開弁側に付勢する。弁部材は、吐出燃料流路内の燃圧が所定の圧力より高いとき燃圧によってノズル形成部側に移動する。
これにより、流出防止弁の具体的な構成を提供する。例えば、流出防止弁は、付勢部材として引張ばねもしくは圧縮ばねを使用し、弁部材としての弁プレートがノズル形成部材に形成されるノズルを開放または閉塞する構成とすることができる。
請求項3に記載の発明によると、ノズルの開口面積の合計は、連通孔の開口面積の合計よりも大きい。
仮に、ノズルの開口面積の合計が連通孔の開口面積の合計よりも小さいとすると、弁部材とノズル形成部との間の燃料室からノズルを通って流出する燃料量よりも連通孔を通って流入する燃料量が過剰となり、当該燃料室の燃圧が上昇することとなる。その結果、弁部材の閉弁動作が阻害されるおそれがある。そこで、ノズルの開口面積の合計が連通孔の開口面積の合計よりも大きくなるように設定することで、当該燃料室の燃圧上昇による閉弁動作不良を防ぐことができる。
請求項4に記載の発明によると、流出防止弁は、弁体とシート部材とを備える。
弁体は、燃圧を受けて移動可能である。シート部材は、弁体が着座可能な弁座、及び、弁座の弁体と反対側に形成され吐出燃料流路と吐出燃料配管の外部とを連通するノズルを有する。弁体は、吐出燃料流路内の燃圧が所定の圧力より高いとき弁座に着座する。そして、流体防止弁の開度を絞り又は閉弁する。閉弁時には、ノズルを閉塞する。
これにより、流出防止弁の別の具体的な構成を提供する。例えば、流出防止弁は、ボールを弁体とするボールバルブとして構成することができる。
請求項5に記載の発明によると、燃料ポンプは、燃料タンク内に区画された燃料ポンプ収容室に収容され、流出防止弁は、ジェットポンプと一体に構成される。ジェットポンプは、燃料ポンプからの吐出燃料を分配して供給される燃料を流出防止弁のノズルから燃料ポンプ収容室内に噴霧するとともに、噴霧により発生する負圧により燃料ポンプ収容室外から吸引した燃料を前記燃料ポンプ収容室内に供給するものである。
燃料ポンプ収容室は、例えば燃料タンク内に収容されるサブタンクであり、あるいは、鞍型タンクの二つのタンクのうち燃料ポンプが収容される第1タンク室である。燃料ポンプ収容室を設けることで、例えば燃料供給装置が搭載される車両が旋回時等に傾斜したとき、燃料ポンプの周囲に燃料を確保することができる。
このような燃料タンクの構成において、ノズルからの燃料噴霧により発生する負圧を利用して、サブタンク外からサブタンク内へ供給する汲上ジェットポンプや、燃料ポンプが収容されない第2タンク室から第1タンク室へ燃料を供給する移送ジェットポンプが用いられる場合がある。そこで、流出防止弁のノズルをジェットポンプの噴霧ノズルとして、流出防止弁をジェットポンプと一体に構成することで、部品の共用化が図れ、スペースを集約することができる。
請求項6に記載の発明によると、吐出燃料配管は、燃料ポンプからの吐出燃料を分配して燃料消費装置に供給するための燃料供給配管と、燃料ポンプからの吐出燃料を分配して燃料タンクに戻すためのリターン配管とに分岐され、流出防止弁は、リターン配管の途中に設けられる。
吐出燃料配管が燃料供給配管とリターン配管とに分岐される場合、流出防止弁は、燃料供給配管の途中に設けてもよく、例えばジェットポンプに接続されるリターン配管の途中に設けてもよい。特に、既存の燃料供給装置に流出防止弁を追加する改造を行う場合は、この構成によると改造が容易である。
本発明の第1〜16実施形態による燃料供給装置を示す断面図である。 本発明の第1〜3実施形態による流出防止弁の開弁状態を示す図1のP部拡大図である。 図2(a)、図2(b)の各断面図である。 本発明の第1〜3実施形態による流出防止弁の閉弁状態を示す図1のP部拡大図である。 本発明の第4〜6実施形態による流出防止弁の開弁状態を示す図1のQ部拡大図である。 本発明の第7、8実施形態による流出防止弁の開弁状態を示す図1のR部拡大図である。 本発明の第9実施形態による流出防止弁の開弁状態を示す図1のR部拡大図である。 本発明の第10〜12実施形態による流出防止弁の開弁状態を示す図1のS部拡大図である。 本発明の第13〜15実施形態による流出防止弁の開弁状態を示す図1のT部拡大図である。 本発明の第16実施形態による流出防止弁の開弁状態を示す図1のT部拡大図である。 本発明の第17〜19実施形態による燃料供給装置を示す断面図である。 本発明の第17〜19実施形態による流出防止弁の開弁状態を示す図11のU部拡大図である
以下、本発明の第1〜第19実施形態による燃料供給装置を図面に基づいて説明する。本発明の第1〜第19実施形態は、後述する流出防止弁の設置位置および構造が異なる。複数の実施形態において実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
図1は、本発明の第1〜第16実施形態による燃料供給装置の全体構成を共通に示す図である。図1にて二点鎖線の円または楕円で囲んだ部位が流出防止弁の設置位置のバリエーションを示している。ここで、例えば第1実施形態の流出防止弁は図1のP部に設けられる。この場合、P部については図2(a)、図4(a)の部分拡大図を優先して参照し、P部以外の構成については原則として図1を参照することとする。同様に、各実施形態において、流出防止弁の設置位置については各部分拡大図を参照し、流出防止弁の設置位置以外については図1を参照する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による燃料供給装置について図1〜4を参照して説明する。
燃料供給装置1は、例えば車両の燃料タンク5に設置され、燃料タンク5内の燃料を燃料タンク5外の「燃料消費装置」としてのエンジン(図示しない)に供給する。燃料供給装置1は、図示しないECU(エンジン制御ユニット)に接続され、要求される燃料消費量に応じて燃料ポンプ21への供給電力を調整することで燃料ポンプ21の吐出量および燃圧が制御される。これにより、燃料供給装置1からエンジンに供給される燃料量および燃圧が可変となる。
燃料供給装置1は、蓋部材10、ポンプモジュール20、サブタンク40等を備えている。蓋部材10は、燃料タンク5の上壁に取り付けられ、燃料タンク5の上壁に形成された開口を塞ぐ。燃料供給装置1は、蓋部材10以外が燃料タンク5の内部に収容されている。サブタンク40は、特許請求の範囲に記載の「燃料ポンプ収容室」に相当する。
蓋部材10は、支柱保持部11、燃料吐出管12およびコネクタ13等を有している。支柱保持部11は、2本の支柱15の一方の端部が固定され、他方の端部がサブタンク40の外壁に形成される挿入部に挿入されている。2本の支柱のうち一方の支柱15は、外周にスプリング16が設けられている。スプリング16は、蓋部材10とサブタンク40とを互いに離間させる方向に荷重を加えている。また、他方の支柱15は、挿入部を軸方向に摺動可能に挿入されている。これにより、サブタンク40は、スプリング16の荷重により燃料タンク5の底壁に押し付けられる。
コネクタ13は、リード線131を経由して燃料ポンプ21と電気的に接続し、図示しない電源からの電力を燃料ポンプ21に供給する。また、コネクタ13は、リード線132を経由して図示しないセンダゲージと電気的に接続し、センダゲージにより検出された燃料タンク5内の燃料残量に係る検出信号をECUに出力する。
ポンプモジュール20は、サブタンク40内に、燃料ポンプ21、高圧フィルタ35、サクションフィルタ36、ポンプ保持部材45、低圧リリーフ弁50、逆止弁60および高圧リリーフ弁70等を備え、サブタンク40の底部外壁に汲上ジェットポンプ80を備えている。
燃料ポンプ21は、略筒状のポンプ保持部材45の径方向内側に、高圧フィルタ35と共に保持される。燃料ポンプ21はインペラ式ポンプであり、モータによってインペラが回転して、燃料を吸入口31から吸入し、加圧して吐出口32から吐出する。
サクションフィルタ36は、燃料ポンプ21がサブタンク40から吸入する燃料中の異物を除去する。
高圧フィルタ35は、燃料ポンプ21の径方向外側に設けられ、燃料ポンプ21から吐出された燃料中の異物を除去する。燃料ポンプ21から吐出された燃料は、高圧フィルタ35を経由して低圧リリーフ弁50側へ供給される。
低圧リリーフ弁50は、ポンプ保持部材45の高圧フィルタ35の下流側に設けられ、燃料室52と分岐流路455とを連通または遮断する。分岐流路455は、リターン配管83によって形成されるリターン流路82に連通する。
本実施形態では、リターン流路82が特許請求の範囲に記載の「吐出燃料流路」に相当し、リターン配管83が特許請求の範囲に記載の「吐出燃料配管」に相当する。
低圧リリーフ弁50は、燃料室52内の燃圧が所定の低圧リリーフ圧を超えるとき開弁し、燃料室52内の燃圧が所定の低圧リリーフ圧に満たないとき閉弁する。低圧リリーフ弁50が開弁すると、高圧フィルタ35を通過した吐出燃料は、燃料室52から逆止弁60、燃料供給流路72を経由してエンジンへ供給される燃料と、燃料室52から分岐流路455、リターン流路82を経由して汲上ジェットポンプ80からサブタンク40内に噴霧される燃料とに分配される。
この構成により、燃料ポンプ21が通常に駆動しているとき、低圧リリーフ弁50は、継続して開弁し、吐出燃料の一部を分配して汲上ジェットポンプ80に供給する。一方、
エンジン停止時に燃料ポンプ21が停止したとき閉弁することで、高圧フィルタ35に貯留された燃料が自重もしくはサイフォン効果によりリターン流路82へ流出することを防止する。そのため、エンジンの再始動時に燃料ポンプ21から低圧リリーフ弁50までの経路内の燃料を維持しておくことができ、再始動性が良好となる。
逆止弁60は、低圧リリーフ弁50の下流側に設けられる。逆止弁60は、支持部材61に摺動可能に支持される弁部材61を有する。弁部材61は、ポンプ保持部材45に形成される弁座451(図6、図7(b)参照)に離着座可能である。
逆止弁60は、燃料室52の燃圧が燃料供給流路72の燃圧よりも高いとき、弁部材61が弁座451から離座し、燃料室52と燃料供給流路72とを連通する。また、逆止弁60は、燃料室52の燃圧が燃料供給流路72の燃圧よりも低いとき、弁部材61が弁座451に着座し、燃料室52と燃料供給流路72とを遮断する。これにより、燃料供給流路72側から燃料室52側への燃料の逆流を防止する。
高圧リリーフ弁70は、逆止弁60の下流側であるポンプ保持部材45の筒部452に設けられる。高圧リリーフ弁70は、筒部452に形成される燃料供給流路72の燃圧が所定の高圧リリーフ圧以上になったときに開弁し、燃料供給流路72が異常高圧になることを防いでいる。なお、高圧リリーフ圧は、低圧リリーフ圧より高く設定されている。
ポンプ保持部材45の筒部452には、蛇腹状の燃料供給配管73の一方の端部が嵌合している。燃料供給配管73の他方の端部は、蓋部材10に形成される燃料吐出管12に嵌合している。
汲上ジェットポンプ80は、サブタンク40の底部外壁に設置される。汲上ジェットポンプ80には、低圧リリーフ弁50が開弁することで分配された吐出燃料がリターン流路82を経由して供給される。汲上ジェットポンプ80に供給された燃料は、ノズルから噴霧され、噴霧により生じる負圧によりサブタンク40の外部の燃料を吸引してサブタンク40内に供給する。
次に、流出防止弁について図2(a)、図3(a)〜(d)、図4(a)を参照して説明する。図2(a)、図4(a)は、図1のP部拡大図である。図2(a)は、流出防止弁の開弁状態を示し、図4(a)は、流出防止弁の閉弁状態を示す。図3(a)、(c)、(d)は、それぞれ、図2(a)のA−A、C−C、D−D断面図であり、図3(b)は、図3(a)のB−B断面図である。また、図2(a)、図4(a)において、破線矢印は、吐出燃料の流れを表している。
第1実施形態の流出防止弁86は、サブタンク40の底部に汲上ジェットポンプ80と一体に設けられ、リターン流路82に連通する。
流出防止弁86は、リターン流路82の燃圧が所定の圧力より低いとき開弁してリターン流路82と「リターン配管83の外部であるサブタンク40」とを連通し、リターン流路82の燃圧が所定の圧力より高いとき閉弁する。
図2(a)、図4(a)に示すように、第1実施形態の流出防止弁86は引張ばね式の弁である。流出防止弁86の構成部品は、引張ばね869を除き、樹脂で成形される。
弁ハウジング860は、有底の筒状であり、側壁にリターン流路82が連通している。プラグ862は、弁ハウジング860の開口部863に設置され、開口部863の周囲を熱かしめして固定される。
「弁部材」としての弁プレート866は、弁ハウジング860の内部に摺動可能に収容され、図3(c)に示すように、略中央に連通孔868を有している。
「ノズル形成部」としてのノズル形成壁864は、弁ハウジング860の底部に一体に設けられる。ノズル形成壁864は、図3(d)に示すように、略円周上に複数のノズル865を有している。複数のノズル865の開口面積の合計は、連通孔868の開口面積よりも大きくなるように設定されている。
仮に、複数のノズル865の開口面積の合計が連通孔868の開口面積よりも小さいとすると、弁プレート866とノズル形成壁864との間の燃料室から流出する燃料量よりも流入する燃料量が過剰となり、当該燃料室の燃圧が上昇することとなる。その結果、弁プレート866の閉弁動作が阻害されるおそれがある。そこで、複数のノズル865の開口面積の合計が連通孔868の開口面積よりも大きくなるように設定することで、弁プレート866とノズル形成壁864との間の燃料室の燃圧上昇による閉弁動作不良を防ぐことができる。
「付勢部材」としての引張ばね869は、プラグ862と弁プレート866との間に一体に接合され、弁プレート866を開弁方向(図の左方向)へ付勢している。詳しくは、図3(a)、(b)に示すように、引張ばね869は、プラグ862と弁プレート866との樹脂成形時にインサート成形されることで、一体に接合される。
リターン流路82の燃圧が低いとき、図2(a)に示すように、燃料は、リターン流路82から連通孔868、複数のノズル865を経由してサブタンク40内へ流出する。よって、低燃圧時に燃料ポンプ21の冷却や摩耗ダスト排出のための吐出量を確保することができる。このとき、複数のノズル865を通過する燃料の流速が速いため、スロート部85の入口に負圧が生じ、燃料タンク5の底部の燃料が吸引開口部84からサブタンク40内へ吸引される。
一方、リターン流路82の燃圧が高くなり、燃圧による力が引張ばね869の付勢力より大きくなると、図4(a)に示すように、弁プレート866は引張ばね869を引っ張りながら図の右方向へ移動し、ノズル形成壁864に当接する。これにより、複数のノズル865が閉塞されて流出防止弁86が閉弁する。よって、高燃圧時に吐出燃料の流出を抑制し、燃料ポンプ21からエンジンへの燃料供給効率を高めることができる。
次に、第1実施形態の燃料供給装置1の作動について説明する。
エンジンの燃料消費量に応じて燃料ポンプ21に供給される電力が制御され、燃料ポンプ21の吐出量および燃圧が可変となる。コネクタ37を経由して燃料ポンプ21に電力が供給されると、モータの駆動によりインペラが回転し、サブタンク40内の燃料がサクションフィルタ36を経由して吸入口31から吸入される。吸入された燃料は、燃料ポンプ21にて加圧され、吐出口32から吐出される。
燃料ポンプ21の吐出燃料は、高圧フィルタ35を経由して燃料室52へ供給される。燃料ポンプ21の吐出圧により燃料室52の燃圧が燃料供給流路72の燃圧より高くなり、逆止弁60が開弁して燃料室52と燃料供給流路72とが連通する。また、燃料室52の燃圧が所定の低圧リリーフ圧より高くなり、低圧リリーフ弁50が開弁して燃料室52と分岐流路455とが連通する。これにより、吐出燃料は、燃料供給流路72と分岐流路455とに分配される。
燃料供給流路72の吐出燃料は、燃料供給配管73を通り、燃料吐出管12から吐出される。燃料吐出管12から吐出された燃料は、図示しないインジェクタを経由してエンジンに供給される。
一方、分岐流路455に分配された燃料は、リターン流路82を経由して汲上ジェットポンプ80へ供給される。
要求される燃料消費量が比較的少ない場合、リターン流路82内の燃圧は比較的低い。このとき、流出防止弁86は開弁し、吐出燃料は、リターン流路82から弁プレート866の連通孔868を通って複数のノズル865から噴霧されることによりサブタンク40内に戻される。また、噴霧により生じる負圧によりサブタンク40外の燃料をサブタンク40内に吸引する。これにより、燃料ポンプ21の冷却や摩耗ダストの排出に必要な吐出量を確保することができる。
また、要求される燃料消費量が多いとき、仮に流出防止弁86が設けられないとすると、燃料供給流路72からエンジンへ供給される燃料量の増加に応じて吐出燃料の燃圧が高くなると、リターン流路82へ分配され汲上ジェットポンプ80から流出する燃料量も増加することとなる。その結果、エンジンの燃料消費量を満足するために吐出量の大きな燃料ポンプを使用する必要が生じ、また、燃料ポンプの消費電力が増加することとなる。
それに対し、本実施形態では汲上ジェットポンプ80に一体に流出防止弁86を設けているため、リターン流路82内の燃圧が所定の圧力を超えたとき流出防止弁86が閉弁することで、吐出燃料の流出を抑制し、エンジンへの燃料供給効率を高めることができる。
これにより、使用する燃料ポンプの吐出量サイズを小さくすることができる。また、燃料ポンプの駆動に係る消費電力を低減することができる。
また、本実施形態では、流出防止弁86のノズル865を汲上ジェットポンプ80の噴霧ノズルとして構成することで、流出防止弁と汲上ジェットポンプとを別に構成する場合に比べて部品の共用化が図れ、スペースを集約することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態および次の第3実施形態による燃料供給装置は、第1実施形態に対し流出防止弁の設置位置が同じであり、流出防止弁の構造が異なる。
第2実施形態の流出防止弁について図2(b)、図3(e)、(f)、図4(b)を参照して説明する。図2(b)、図4(b)は、図1のP部拡大図である。図2(b)は、流出防止弁の開弁状態を示し、図4(b)は、流出防止弁の閉弁状態を示す。図3(e)、(f)は、それぞれ、図2(b)のE−E、F−F断面図である。
第2実施形態の流出防止弁87は、第1実施形態と同様、サブタンク40の底部に汲上ジェットポンプ80と一体に設けられ、リターン流路82に連通する。リターン流路82は「吐出燃料流路」に相当し、リターン配管83は「吐出燃料配管」に相当する。
流出防止弁87は、リターン流路82の燃圧が所定の圧力より低いとき開弁してリターン流路82と「リターン配管83の外部であるサブタンク40」とを連通し、リターン流路82の燃圧が所定の圧力より高いとき閉弁する。
図2(b)、図4(b)に示すように、第2実施形態の流出防止弁87は圧縮ばね式の弁である。流出防止弁87の構成部品は、圧縮ばね879を除き、樹脂で成形される。
弁ハウジング870は、有底の筒状であり、側壁にリターン流路82が連通している。プラグ872は、弁ハウジング870の開口部873に設置され、開口部873の周囲を熱かしめして固定される。
「弁部材」としての弁プレート876は、弁ハウジング870の内部に摺動可能に収容され、図3(e)に示すように、略円周上に複数の連通孔878を有している。
「ノズル形成部」としてのノズル形成壁874は、弁ハウジング870の底部に一体に設けられる。ノズル形成壁874は、図3(f)に示すように、略中央にノズル875を有している。ノズル875の開口面積は、複数の連通孔878の開口面積の合計よりも大きくなるように設定されている。これにより、第1実施形態で説明したとおり、プレート876とノズル形成壁874との間の燃圧上昇による閉弁動作不良を防ぐことができる。
「付勢部材」としての圧縮ばね879は、弁プレート876とノズル形成壁874との間に設置され、弁プレート876を開弁方向(図の左方向)へ付勢している。
リターン流路82内の燃圧が低いとき、図2(b)に示すように、燃料は、リターン流路82から複数の連通孔878、ノズル875を経由してサブタンク40内へ流出する。よって、低燃圧時に燃料ポンプ21の冷却や摩耗ダスト排出のための吐出量を確保することができる。このとき、ノズル875を通過する燃料の流速が速いため、スロート部85の入口に負圧が生じ、燃料タンク5の底部の燃料が吸引開口部84からサブタンク40内へ吸引される。
一方、リターン流路82の燃圧が高くなり、燃圧による力が圧縮ばね879の付勢力より大きくなると、図4(b)に示すように、弁プレート876は圧縮ばね879を圧縮しながら図の右方向へ移動し、突起部877の端面がノズル形成壁874に当接する。これにより、ノズル875が閉塞されて流出防止弁87が閉弁する。よって、高燃圧時に吐出燃料の流出を抑制し、燃料ポンプ21からエンジンへの燃料供給効率を高めることができる。
(第3実施形態)
第3実施形態の流出防止弁について、図2(c)、図4(c)を参照して説明する。図2(c)、図4(c)は、図1のP部拡大図である。図2(c)は、流出防止弁の開弁状態を示し、図4(c)は、流出防止弁の閉弁状態を示す。
第3実施形態の流出防止弁88は、第1、第2実施形態と同様、サブタンク40の底部に汲上ジェットポンプ80と一体に設けられ、リターン流路82に連通する。リターン流路82は「吐出燃料流路」に相当し、リターン配管83は「吐出燃料配管」に相当する。
流出防止弁88は、リターン流路82の燃圧が所定の圧力より低いとき開弁してリターン流路82と「リターン配管83の外部であるサブタンク40」とを連通し、リターン流路82の燃圧が所定の圧力より高いとき閉弁する。
図2(c)、図4(c)に示すように、第3実施形態の流出防止弁88は、ボールバルブである。流出防止弁88の構成部品は、樹脂で成形される。
リターン流路82を有する導入流路部880は、シート部材883に一体に形成される。シート部材883の嵌合穴884の奥には略同軸にノズル885が形成され、ノズル885の周囲にテーパ状の弁座886が形成される。プラグ882は、シート部材883の嵌合穴884に嵌合して、嵌合穴884を閉塞する。
シート部材883には、燃圧を受けて移動可能な「弁体」としてのボール887が内蔵されている。リターン流路82内の燃圧が低いとき、図2(c)に示すように、ボール887は弁座886から離座しており、燃料は、リターン流路82からノズル885を経由してサブタンク40内へ流出する。よって、低燃圧時に燃料ポンプ21の冷却や摩耗ダスト排出のための吐出量を確保することができる。このとき、ノズル885を通過する燃料の流速が速いため、スロート部85の入口に負圧が生じ、燃料タンク5の底部の燃料が吸引開口部84からサブタンク40内へ吸引される。
一方、リターン流路82の燃圧が高くなると、図4(c)に示すように、ボール885が弁座886に着座する。これにより、ノズル885が閉塞されて流出防止弁88が閉弁する。よって、高燃圧時に吐出燃料の流出を抑制し、燃料ポンプ21からエンジンへの燃料供給効率を高めることができる。
(第4、5、6実施形態)
第4、5、6実施形態の流出防止弁について図5を参照して説明する。図5は、図1のQ部拡大図であり、流出防止弁の開弁状態を示す。なお、開弁状態に対する閉弁状態の関係は、第1実施形態における図2および図4に示される関係と同様であるので、以下の実施形態では開弁状態の図のみを示し、閉弁状態の図を省略する。
第4、5、6実施形態の流出防止弁96、97、98は、低圧リリーフ弁50から汲上ジェットポンプ80へのリターン配管83の途中に設けられ、リターン流路82に連通する。リターン流路82は「吐出燃料流路」に相当し、リターン配管83は「吐出燃料配管」に相当する。
流出防止弁96、97、98は、リターン流路82の燃圧が所定の圧力より低いとき開弁してリターン流路82とリターン配管83の外部とを連通し、リターン流路82の燃圧が所定の圧力より高いとき閉弁する。
図5(a)に示すように、第4実施形態の流出防止弁96は引張ばね式の弁である。
弁ハウジング960は、有底の筒状であり、リターン流路82から分岐する導入流路961を底部の中央に有し、底部の周縁部にばね接合部962を設けている。
「弁部材」としての弁プレート966は、弁ハウジング960の内部に摺動可能に収容され、略中央に連通孔968を有している。
「ノズル形成部」としてのノズル形成プレート964は、弁ハウジング960の開口部963に設置され、開口部963の周囲を熱かしめして固定される。ノズル形成プレート964は、略円周上に複数のノズル965を有している。複数のノズル965の開口面積の合計は、連通孔968の開口面積よりも大きくなるように設定されている。
「付勢部材」としての引張ばね969は、ばね接合部962と弁プレート966との間に一体に接合され、弁プレート966を開弁方向(図の右方向)へ付勢している。詳しくは、第1実施形態と同様に、引張ばね969は、弁ハウジング960と弁プレート966との樹脂成形時にインサート成形されることで、一体に接合される。
リターン流路82内の燃圧が低いとき、リターン流路82を流れる燃料の一部が導入流路961、連通孔968、複数のノズル965を経由してサブタンク40内へ流出する。よって、低燃圧時に燃料ポンプ21の冷却や摩耗ダスト排出のための吐出量を確保することができる。
一方、リターン流路82の燃圧が高くなり、燃圧による力が引張ばね969の付勢力より大きくなると、弁プレート966は引張ばね969を引っ張りながら図の左方向へ移動し、ノズル形成プレート964に当接する。これにより、複数のノズル965が閉塞されて流出防止弁96が閉弁する。よって、高燃圧時に吐出燃料の流出を抑制し、燃料ポンプ21からエンジンへの燃料供給効率を高めることができる。
図5(b)に示すように、第5実施形態の流出防止弁97は圧縮ばね式の弁である。
弁ハウジング970は、有底の筒状であり、リターン流路82から分岐する導入流路971を底部の中央に有している。
「弁部材」としての弁プレート976は、弁ハウジング970の内部に摺動可能に収容され、略円周上に複数の連通孔978を有している。
「ノズル形成部」としてのノズル形成プレート974は、弁ハウジング970の開口部973に設置され、開口部973の周囲を熱かしめして固定される。ノズル形成プレート974は、略中央にノズル975を有している。ノズル975の開口面積は、複数の連通孔978の開口面積の合計よりも大きくなるように設定されている。
「付勢部材」としての圧縮ばね979は、弁プレート976とノズル形成プレート974との間に設置され、弁プレート976を開弁方向(図の右方向)へ付勢している。
リターン流路82内の燃圧が低いとき、リターン流路82を流れる燃料の一部が導入流路971、複数の連通孔978、ノズル975を経由してサブタンク40内へ流出する。よって、低燃圧時に燃料ポンプ21の冷却や摩耗ダスト排出のための吐出量を確保することができる。
一方、リターン流路82の燃圧が高くなり、燃圧による力が圧縮ばね979の付勢力より大きくなると、弁プレート976は圧縮ばね979を圧縮しながら図の左方向へ移動し、突起部977の端面がノズル形成プレート974に当接する。これにより、ノズル975が閉塞されて流出防止弁97が閉弁する。よって、高燃圧時に吐出燃料の流出を抑制し、燃料ポンプ21からエンジンへの燃料供給効率を高めることができる。
図5(c)に示すように、第6実施形態の流出防止弁98は、ボールバルブである。
導入流路部材980は、リターン流路82から分岐する導入流路981を有し、導入流路981の径方向外側に嵌合軸部982を設けている。シート部材983は、嵌合穴984に嵌合軸部983が嵌合して導入流路部材980に接合される。嵌合穴984の奥には略同軸にノズル985が形成され、ノズル985の周囲にテーパ状の弁座986が形成される。
シート部材983には、燃圧を受けて移動可能な「弁体」としてのボール987が内蔵されている。リターン流路82の燃圧が低いとき、ボール987は弁座986から離座しており、リターン流路82を流れる燃料の一部が導入流路981、ノズル985を経由してサブタンク40内へ流出する。よって、低燃圧時に燃料ポンプ21の冷却や摩耗ダスト排出のための吐出量を確保することができる。
一方、リターン流路82の燃圧が高くなると、ボール987が弁座986に着座する。これにより、ノズル985が閉塞されて流出防止弁98が閉弁する。よって、高燃圧時に吐出燃料の流出を抑制し、燃料ポンプ21からエンジンへの燃料供給効率を高めることができる。
(第7、8、9実施形態)
第7、8、9実施形態の流出防止弁について図6、図7を参照して説明する。図6は、図1のR部拡大図である。図7(b)は、図1のR部拡大図であり、図7(a)は、図7(b)のG−G断面図である。いずれも、流出防止弁の開弁状態を示す。
第7、8、9実施形態の流出防止弁56、57、58は、低圧リリーフ弁50の位置に設けられ、上流側がポンプ保持部材45に形成される燃料室52に連通する。また、開弁時に、下流側がポンプ保持部材45の分岐流路455を経由してリターン流路82に連通する。燃料室52は「吐出燃料流路」に相当し、ポンプ保持部材45は「吐出燃料配管」に相当する。
流出防止弁56、57、58は、燃料室52の燃圧が所定の圧力より低いとき開弁して燃料室52と「ポンプ保持部材45の外部であるリターン流路82」とを連通する。また、燃料室52の燃圧が所定の圧力より高いとき閉弁する。このとき、燃圧により逆止弁60が開弁し、吐出燃料は、燃料室52から燃料供給流路72を経由してエンジンに供給される。
図6(a)に示すように、第7実施形態の流出防止弁56は引張ばね式の弁である。
ポンプ保持部材45の一部として形成される筒状の弁ハウジング部(以下、「弁ハウジング部」は、特許請求の範囲に記載の「弁ハウジング」に相当する。)560は、燃料室52に連続して形成される弁室54を有している。プラグ562は、ポンプ保持部材45の開口部53に設置され、開口部53の周囲を熱かしめして固定される。
「弁部材」としての弁プレート566は、弁ハウジング部560の弁室54に摺動可能に収容され、略中央に連通孔568を有している。
「ノズル形成部」としてのノズル形成プレート564は、弁室54の奥に圧入固定される。ノズル形成プレート564は、略円周上に複数のノズル565を有している。複数のノズル565の開口面積の合計は、連通孔568の開口面積よりも大きくなるように設定されている。
「付勢部材」としての引張ばね569は、プラグ562と弁プレート566との間に一体に接合され、弁プレート566を開弁方向(図の下方向)へ付勢している。
燃料室52内の燃圧が低いとき、高圧フィルタ35を通過した吐出燃料は、導入流路51、燃料室52、連通孔568、複数のノズル565、分岐流路455を経由してリターン流路82へ流出する。さらに、吐出燃料がリターン流路82から直接に、または汲上ジェットポンプ80を経由してサブタンク40に流出することによって、低燃圧時に燃料ポンプ21の冷却や摩耗ダスト排出のための吐出量を確保することができる。
一方、燃料室52の燃圧が高くなり、燃圧による力が引張ばね569の付勢力より大きくなると、弁プレート566は引張ばね569を引っ張りながら図の上方向へ移動し、ノズル形成プレート564に当接する。これにより、複数のノズル565が閉塞されて流出防止弁56が閉弁する。よって、高燃圧時に吐出燃料の流出を抑制し、燃料ポンプ21からエンジンへの燃料供給効率を高めることができる。
図6(b)に示すように、第8実施形態の流出防止弁57は圧縮ばね式の弁である。
ポンプ保持部材45の一部として形成される筒状の弁ハウジング部570は、燃料室52に連続して形成される弁室54を有している。プラグ572は、ポンプ保持部材45の開口部53に設置され、開口部53の周囲を熱かしめして固定される。
「弁部材」としての弁プレート576は、弁ハウジング部570の弁室54に摺動可能に、かつ、プラグ572によって下降限を規制されて収容され、略円周上に複数の連通孔578を有している。
「ノズル形成部」としてのノズル形成プレート574は、弁室54の奥に圧入固定される。ノズル形成プレート574は、略中央にノズル575を有している。ノズル575の開口面積は、複数の連通孔578の開口面積の合計よりも大きくなるように設定されている。
「付勢部材」としての圧縮ばね579は、弁プレート576とノズル形成プレート574との間に設置され、弁プレート576を開弁方向(図の下方向)へ付勢している。
燃料室52内の燃圧が低いとき、高圧フィルタ35を通過した吐出燃料は、導入流路51、燃料室52、複数の連通孔578、ノズル575、分岐流路455を経由してリターン流路82へ流出する。さらに、吐出燃料がリターン流路82から直接に、または汲上ジェットポンプ80を経由してサブタンク40に流出することによって、低燃圧時に燃料ポンプ21の冷却や摩耗ダスト排出のための吐出量を確保することができる。
一方、燃料室52の燃圧が高くなり、燃圧による力が圧縮ばね579の付勢力より大きくなると、弁プレート576は圧縮ばね579を圧縮しながら図の上方向へ移動し、突起部577の端面がノズル形成プレート574に当接する。これにより、ノズル575が閉塞されて流出防止弁57が閉弁する。よって、高燃圧時に吐出燃料の流出を抑制し、燃料ポンプ21からエンジンへの燃料供給効率を高めることができる。
図7に示すように、第9実施形態の流出防止弁58は、ボールバルブである。
ポンプ保持部材45の開口部53には、ダミープラグ551が挿入されてプラグホルダー552で固定されている。これにより、ダミープラグ551の上端面より上方に燃料室52が形成される。
導入流路部580は、燃料室52から連通する導入流路581を有し、導入流路581の径方向外側に嵌合軸部582を設けている。シート部材583は、嵌合穴584に嵌合軸部583が嵌合して導入流路部580に接合される。嵌合穴584の奥には略同軸にノズル585が形成され、ノズル585の周囲にテーパ状の弁座586が形成される。
シート部材583には、燃圧を受けて移動可能な「弁体」としてのボール587が内蔵されている。燃料室52の燃圧が低いとき、ボール587は弁座586から離座しており、高圧フィルタ35を通過した吐出燃料は、導入流路51、燃料室52、導入流路581、ノズル585を経由してリターン流路82へ流出する。さらに、吐出燃料がリターン流路82から直接に、または汲上ジェットポンプ80を経由してサブタンク40に流出することによって、低燃圧時に燃料ポンプ21の冷却や摩耗ダスト排出のための吐出量を確保することができる。
一方、燃料室52の燃圧が高くなると、ボール587が弁座586に着座する。これにより、ノズル585が閉塞されて流出防止弁58が閉弁する。よって、高燃圧時に吐出燃料の流出を抑制し、燃料ポンプ21からエンジンへの燃料供給効率を高めることができる。
(第10、11、12実施形態)
第10、11、12実施形態の流出防止弁について図8を参照して説明する。図8は、図1のS部拡大図であり、流出防止弁の開弁状態を示す。
第10、11、12実施形態の流出防止弁46、47、48は、ポンプ保持部材45の外周部に一体に設けられ、高圧フィルタ35の上流側のポンプ保持室44に連通する。ポンプ保持室44は「吐出燃料流路」に相当し、ポンプ保持部材45は「吐出燃料配管」に相当する。
流出防止弁46、47、48は、ポンプ保持室44の燃圧が所定の圧力より低いとき開弁してポンプ保持室44とポンプ保持部材45の外部とを連通し、ポンプ保持室44の燃圧が所定の圧力より高いとき閉弁する。
図8(a)に示すように、第10実施形態の流出防止弁46は引張ばね式の弁である。構成および作用効果は第4実施形態と同様であるので、詳細な説明を省略する。
流出防止弁46の弁ハウジング部460は、導入流路461を有する。そして、連通孔468を有する弁プレート466が「弁部材」に相当し、開口部463に固定され複数のノズル465を有するノズル形成プレート464が「ノズル形成部」に相当し、一端がばね接合部462に接合される引張ばね469が「付勢部材」に相当する。
図8(b)に示すように、第11実施形態の流出防止弁47は圧縮ばね式の弁である。構成および作用効果は第5実施形態と同様であるので、詳細な説明を省略する。
流出防止弁47の弁ハウジング部470は、導入流路471を有する。そして、凸部477および複数の連通孔478を有する弁プレート476が「弁部材」に相当し、開口部473に固定されノズル475を有するノズル形成プレート474が「ノズル形成部」に相当し、圧縮ばね479が「付勢部材」に相当する。
図8(c)に示すように、第12実施形態の流出防止弁78は、ボールバルブである。構成および作用効果は第6実施形態と同様であるので、詳細な説明を省略する。
流出防止弁48の導入流路部480は、導入流路481を有し、嵌合軸部482がシート部材483の嵌合穴484に嵌合する。そして、ボール487が「弁体」に相当し、高燃圧時、ボール487が弁座486に着座してノズル485を閉塞する。
(第13、14、15実施形態)
第13、14、15実施形態の流出防止弁について図9を参照して説明する。図9は、図1のT部拡大図であり、流出防止弁の開弁状態を示す。
第13、14、15実施形態の流出防止弁76、77、78は、高圧リリーフ弁70に隣接する位置に設けられ、ポンプ保持部材45の筒部452によって形成される燃料供給流路72に連通する。燃料供給流路72は「吐出燃料流路」に相当し、筒部452は「吐出燃料配管」に相当する。
流出防止弁76、77、78は、燃料供給流路72の燃圧が所定の圧力より低いとき開弁して燃料供給流路72と筒部452の外部とを連通し、燃料供給流路72の燃圧が所定の圧力より高いとき閉弁する。
なお、高圧リリーフ弁70は、弁座706、ボール707、スプリング709およびストッパプレート704から構成され、流出防止弁76、77、78が閉弁する所定の圧力よりもさらに高圧の高圧リリーフ圧を超えたときに開弁する。
図9(a)に示すように、第13実施形態の流出防止弁76は引張ばね式の弁である。構成および作用効果は第4実施形態と同様であるので、詳細な説明を省略する。
流出防止弁76の弁ハウジング部760は、導入流路761を有する。そして、連通孔768を有する弁プレート766が「弁部材」に相当し、開口部763に固定され複数のノズル765を有するノズル形成プレート764が「ノズル形成部」に相当し、一端がばね接合部762に接合される引張ばね769が「付勢部材」に相当する。
図9(b)に示すように、第14実施形態の流出防止弁77は圧縮ばね式の弁である。構成および作用効果は第5実施形態と同様であるので、詳細な説明を省略する。
流出防止弁77の弁ハウジング部770は、導入流路771を有する。そして、凸部777および複数の連通孔778を有する弁プレート776が「弁部材」に相当し、開口部773に固定されノズル775を有するノズル形成プレート774が「ノズル形成部」に相当し、圧縮ばね779が「付勢部材」に相当する。
図9(c)に示すように、第15実施形態の流出防止弁78は、ボールバルブである。構成および作用効果は第6実施形態と同様であるので、詳細な説明を省略する。
流出防止弁78の導入流路部780は、導入流路781を有し、嵌合軸部782がシート部材783の嵌合穴784に嵌合する。そして、ボール787が「弁体」に相当し、高燃圧時、ボール787が弁座786に着座してノズル785を閉塞する。
(第16実施形態)
第16実施形態の流出防止弁について図10を参照して説明する。図10は、図1のT部拡大図であり、流出防止弁の開弁状態を示す。
第16実施形態の流出防止弁79は、高圧リリーフ弁70と一体に構成され、第13、14、15実施形態と同様に燃料供給流路72に連通する。流出防止弁79は、燃料供給流路72の燃圧が所定の圧力より低いとき開弁して燃料供給流路72と筒部452の外部とを連通し、燃料供給流路72の燃圧が所定の圧力より高いとき閉弁する。
図10に示すように、第16実施形態の流出防止弁79は引張ばね式の弁であり、流出防止弁としての構成および作用効果は第4実施形態と同様であるので、詳細な説明を省略する。
第16実施形態では、連通孔798を有する弁プレート796が「弁部材」に相当し、複数のノズル795を有するノズル形成部材794が「ノズル形成部」に相当し、引張ばね799が「付勢部材」に相当する。
ノズル形成部材794は、高圧リリーフ弁70のハウジングを兼ねる。これにより、第13実施形態に対し、設置スペースを集約し、部品点数を削減することができる。
(第17、18、19実施形態)
第17、18、19実施形態の流出防止弁について図11、図12を参照して説明する。図11は、図1に対応し燃料供給装置の全体構成を示す。図12は、図11のU部拡大図であり、流出防止弁の開弁状態を示す。
図11に示すように、第17、18、19実施形態の燃料供給装置3では、燃料ポンプ21の吐出口32側の外周面に、吐出燃料の一部を燃料ポンプ21の外部へ取り出すための燃料取出部23が設けられている。燃料取出部23には、取出流路24(図12参照)を形成する取出配管25の一端が接続されている。取出流路24は「吐出燃料流路」に相当し、取出配管25は「吐出燃料配管」に相当する。
第17、18、19実施形態の流出防止弁26、27、28は、弁ハウジング260、270および導入流路部材280に形成されるホースエンド部が取出配管25の他端に接続される。流出防止弁26、27、28は、取出流路24の燃圧が所定の圧力より低いとき開弁して取出流路24と取出配管25の外部とを連通し、取出流路24の燃圧が所定の圧力より高いとき閉弁する。
図12(a)に示すように、第17実施形態の流出防止弁26は引張ばね式の弁である。構成および作用効果は第4実施形態と同様であるので、詳細な説明を省略する。
流出防止弁26の弁ハウジング260は、導入流路261を有する。そして、連通孔268を有する弁プレート266が「弁部材」に相当し、開口部263に固定され複数のノズル265を有するノズル形成プレート264が「ノズル形成部」に相当し、一端がばね接合部262に接合される引張ばね269が「付勢部材」に相当する。
図12(b)に示すように、第18実施形態の流出防止弁27は圧縮ばね式の弁である。構成および作用効果は第5実施形態と同様であるので、詳細な説明を省略する。
流出防止弁27の弁ハウジング270は、導入流路271を有する。そして、凸部277および複数の連通孔278を有する弁プレート276が「弁部材」に相当し、開口部273に固定されノズル275を有するノズル形成プレート274が「ノズル形成部」に相当し、圧縮ばね279が「付勢部材」に相当する。
図12(c)に示すように、第19実施形態の流出防止弁28は、ボールバルブである。構成および作用効果は第6実施形態と同様であるので、詳細な説明を省略する。
流出防止弁28の導入流路部材280は、導入流路281を有し、嵌合軸部282がシート部材283の嵌合穴284に嵌合する。そして、ボール287が「弁体」に相当し、高燃圧時、ボール287が弁座286に着座してノズル285を閉塞する。
(その他の実施形態)
(ア)上記の実施形態のうち引張ばねもしくは圧縮ばねを使用するものについて、流出防止弁の弁プレートは、ノズル形成壁もしくはノズル形成プレートに「当接」してノズルを閉塞する。しかし、これに限らず、流出防止弁の弁プレートは、ノズル形成壁もしくはノズル形成プレートに「近接」してノズルの「開度を絞る」状態にしてもよい。ボールバルブについても同様である。流出防止弁は、液密状態に閉弁する場合に限らず、開弁時に対して十分に流出量を少なくすることで、本発明の効果を同等に奏することができる。
(イ)上記の実施形態にて、引張ばねは、インサート成形によりプラグまたはばね接合部と弁プレートとの間に一体に接合される。これに限らず、例えば、スペースが許されれば、規格品のフック付の引張ばねを用いてもよい。
(ウ)上記のボールバルブ式の実施形態に対し、円錐状の弁体がシート部材の弁座に着座する構成(コニカルバルブ)としてもよい。
(エ)上記の第1〜第3実施形態の燃料供給装置は、「燃料ポンプ収容室」としてのサブタンク40の外部から内部へ燃料を供給する汲上ジェットポンプ80を備え、汲上ジェットポンプに一体に流出防止弁が設けられる。その他の実施形態では、鞍型の燃料タンクにおいて燃料ポンプが収容される第1タンク室を「燃料ポンプ収容室」とし、燃料ポンプが収容されていない第2タンク室から第1タンク室へ燃料を移送する移送ジェットポンプに一体に流出防止弁が設けられてもよい。
また、第4〜第6実施形態の燃料供給装置は、汲上ジェットポンプ80へのリターン配管83の途中に流出防止弁が設けられるが、他の実施形態では、移送ジェットポンプへのリターン配管の途中に流出防止弁が設けられてもよい。
(オ)上記の第7〜第19実施形態においては、汲上ジェットポンプを備えなくてもよく、また、サブタンクを備えなくてもよい。
(カ)流出防止弁は、上記実施形態を組合せ、複数の部位に設けてもよい。
以上、本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の形態で実施することができる。
1、3 ・・・燃料供給装置、
5 ・・・燃料タンク、
21 ・・・燃料ポンプ、
24 ・・・取出流路(吐出燃料流路)、
25 ・・・取出配管(吐出燃料配管)、
26、27、28、46、47、48、56、57、58、76、77、78、79、86、87、88、96、97、98・・・流出防止弁
260、270、860、870、960、970・・・弁ハウジング、
264、274、464、474、564、574、764、774、964、974
・・・ノズル形成プレート(ノズル形成部)
265、275、285、465、475、485、565、575、585、765、775、785、795、865、875、885、965、975、985
・・・ノズル
266、276、466、476、566、576、766、776、796、866、876、966、976・・・弁プレート(弁部材)
269、469、569、769、799、869、969・・引張ばね(付勢部材)
279、479、579、779、879、979・・・圧縮ばね(付勢部材)
283、483、583、783、883、983・・・シート部材
287、487、587、787、887、987・・・ボール(弁体)
40 ・・・サブタンク(燃料ポンプ収容室)、
44 ・・・ポンプ保持室(吐出燃料流路)、
45 ・・・ポンプ保持部材(吐出燃料配管)、
452 ・・・筒部(吐出燃料配管)、
460、470、560、570、760、770、790・・・弁ハウジング部(弁ハウジング)、
50 ・・・低圧リリーフ弁、
52 ・・・燃料室(吐出燃料流路)、
70 ・・・高圧リリーフ弁、
72 ・・・燃料供給流路(吐出燃料流路)、
794 ・・・ノズル形成部材(ノズル形成部)、
80 ・・・汲上ジェットポンプ、
82 ・・・リターン流路(吐出燃料流路)、
83 ・・・リターン配管(吐出燃料配管)、
864、874・・・ノズル形成壁(ノズル形成部)。

Claims (6)

  1. 燃料消費装置により消費される燃料消費量に応じて供給する燃料量および燃圧を変更可能な燃料供給装置において、
    燃料タンク内に収容され、当該燃料タンク内の燃料を吸入し、吸入した燃料を吐出する燃料ポンプと、
    前記燃料ポンプが吐出した吐出燃料を導く吐出燃料流路を形成する吐出燃料配管と、
    前記吐出燃料配管の途中に設けられ、当該吐出燃料流路内の燃圧が所定の圧力より低いとき開弁して前記吐出燃料流路と前記吐出燃料配管の外部とを連通し、前記吐出燃料流路内の燃圧が所定の圧力より高いとき開度を絞り又は閉弁する流出防止弁と、
    を備えることを特徴とする燃料供給装置。
  2. 前記流出防止弁は、
    筒状の弁ハウジングと、
    前記弁ハウジングの一端に設けられ、前記吐出燃料流路と前記吐出燃料配管の外部とを連通するノズルを形成するノズル形成部と、
    前記弁ハウジングの軸方向に移動可能に収容され、軸方向の一方と他方とを連通する連通孔を有する弁部材と、
    当該弁部材を開弁側に付勢する付勢部材と、
    を備え、
    前記弁部材は、前記吐出燃料流路内の燃圧が所定の圧力より高いとき燃圧によって前記ノズル形成部側に移動することを特徴とする請求項1に記載の燃料供給装置。
  3. 前記ノズルの開口面積の合計は、前記連通孔の開口面積の合計よりも大きいことを特徴とする請求項2に記載の燃料供給装置。
  4. 前記流出防止弁は、
    燃圧を受けて移動可能な弁体と、
    前記弁体が着座可能な弁座、及び、前記弁座の前記弁体と反対側に形成され前記吐出燃料流路と前記吐出燃料配管の外部とを連通するノズルを有するシート部材と、
    を備え、
    前記弁体は、前記吐出燃料流路内の燃圧が所定の圧力より高いとき前記弁座に着座することを特徴とする請求項1に記載の燃料供給装置。
  5. 前記燃料ポンプは、前記燃料タンク内に区画された燃料ポンプ収容室に収容され、
    前記流出防止弁は、
    前記燃料ポンプからの吐出燃料を分配して供給される燃料を前記流出防止弁の前記ノズルから前記燃料ポンプ収容室内に噴霧するとともに当該噴霧により発生する負圧により前記燃料ポンプ収容室外から吸引した燃料を前記燃料ポンプ収容室内に供給するジェットポンプと一体に構成されることを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の燃料供給装置。
  6. 前記吐出燃料配管は、前記燃料ポンプからの吐出燃料を分配して前記燃料消費装置に供給するための燃料供給配管と、前記燃料ポンプからの吐出燃料を分配して前記燃料タンクに戻すためのリターン配管とに分岐され、
    前記流出防止弁は、前記リターン配管の途中に設けられることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の燃料供給装置。
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