JP2012131672A - 取鍋の内張り構造用断熱材 - Google Patents

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Abstract

【課題】 取鍋の鉄皮と断熱レンガの間に、加熱収縮率の小さい断熱材を介在させることによって鉄皮の熱変形を抑え、断熱レンガの破損および内張りレンガの目地開きによる損傷の防止を図ることができる取鍋の内張り構造用の断熱材を提供する。
【解決手段】 取鍋の内張り構造として、取鍋の外殻から順に鉄皮、断熱ボード、断熱レンガ2層、内張りレンガの順に5層から形成し、鉄皮は厚さ22mmの鋼板とし、断熱ボードはAl23が45質量%、SiO2が55質量%の組成のセラミックファイバーを圧縮成形した厚さ12mmのボードを用い、断熱レンガは2層とも厚さ60mmの高アルミナ系耐火物を用い、さらに内張りレンガは厚さ150mmのマグネシアカーボン系耐火レンガを用いたところ、溶鋼温度を15℃、鉄皮の温度を120℃低くすることができ、鉄皮の熱変形が防止でき、取鍋の寿命を延長できた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、溶鋼を収容する取鍋の内張り構造のうち、鉄皮と断熱レンガとの間の断熱構造に関するものであり、特にこの断熱構造に使用するSiO2−Al23系セラミックファイバーからなる断熱ボードに関するものである。
取鍋に収容した溶鋼は二次精錬や連続鋳造において温度が低下するために、取鍋には鋳造温度よりもかなり高い温度の溶鋼を供給することから鉄皮が高温に加熱される。しかも鉄皮は、溶鋼の収容時と非収容時とで加熱と冷却が繰り返されること、および内張りレンガと鉄皮との間には断熱性が小さい高アルミナ系の断熱レンガが介在されていることによって熱変形する。これに伴って断熱レンガと鉄皮との間に間隙が生じ、断熱レンガが熱膨張した内張りレンガに押されて破損するとともに、内張りレンガは鉄皮側に熱膨張するため冷却後に目地開きを生じる。この状態で溶鋼を受鋼すると、目地開き部に溶鋼が浸入して内張りレンガの寿命を著しく縮める。また断熱レンガが破損しているため、鉄皮からの溶鋼流出の事故が発生するおそれがある。
鉄皮の熱変形を防止するためには、鉄皮と断熱レンガまたは断熱レンガと内張りレンガとの間に断熱材を介在させることによって、鉄皮が熱変形しない温度まで断熱すればよいが、断熱材は一般に収縮率が大きいため内張りレンガの熱膨張によって収縮する。この結果、内張りレンガは前記と同様に鉄皮側にも熱膨張するため冷却後に目地開きを生じる。
鉄皮の熱変形を抑え、断熱レンガの破損および内張りレンガの目地開きによる損傷の防止するために、取鍋の鉄皮と断熱レンガとの間にAl23が20〜40%、残部がSiO2からなり、かつ1000℃において0.5MPaの荷重を加えたときの収縮率が5%以下である低収縮率のSiO2−Al23系セラミックファイバーの断熱ボードを介在させる取鍋の内張り構造が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平6−285614号公報
上記の特許文献1の技術においては、確かに鉄皮の熱変形や断熱の破損および内張りレンガの目地開きによる損傷の低減が可能となる。しかし、従来技術を適用するにあたって、断熱材は温度上昇と共に収縮してしまうという性質がある。そのため、取鍋に収容した溶鋼の熱が鉄皮に伝わりやすくなり、鉄皮の熱変形を防止や内張レンガの目開き防止に十分な断熱効果が損なわれる問題がある。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、取鍋の鉄皮と断熱レンガの間に、加熱収縮率の小さい断熱材を介在させることによって鉄皮の熱変形を抑え、断熱レンガの破損および内張りレンガの目地開きによる損傷の防止を図ることができる取鍋の内張り構造用断熱材を提供することである。
上述の課題を解決するための本発明の手段は、取鍋の内張り構造用の断熱材として、取鍋の鉄皮と断熱レンガとの間にSiO2−Al23系セラミックファイバーからなる断熱ボードを介在させた構造であり、この断熱ボードは、質量%で、Al23が40〜60%からなり、残部がSiO2からなるセラミックファイバー成形体であり、しかもこのセラミックファイバー成形体は1000℃における加熱収縮率が5%以下であることを特徴とする、SiO2−Al23系セラミックファイバーからなる断熱ボードである。
本発明の取鍋の内張り構造は、鉄皮と断熱レンガとの間に断熱ボードを介在して有しているので、鉄皮の熱変形および内張りレンガの目地開きが防止でき、この結果、従来の取鍋に比して取鍋の寿命が長く、さらに取鍋に収容する溶鋼の温度を低くできるので取鍋による出鋼温度を低くでき、したがって精錬コストを削減することができる。
断熱ボード中のAl23の割合と収縮率の関係を示す図である。
本発明を実施するための形態を図面を参照して説明する。取鍋の内張りレンガの目地開きによる損傷を防止するためには、断熱材は加熱収縮率が小さいことが必要である。本発明者は断熱材の加熱収縮率について研究した結果、断熱材としては、質量%で、Al23が40〜60%と、SiO2が40〜60%とからなり、両者の合計が100%である素材を、それらの溶融温度に加熱してセラミックファイバーとし、得られたセラミックファイバーを圧縮成形して断熱ボートとすることとし、このセラミックファイバーからなる断熱ボードは、1000℃における加熱収縮率が5%以下であり、このSiO2−Al23系のセラミックファイバーが取鍋の内張り構造である鉄皮と耐火煉瓦との間に介在させる断熱ボードとして最適であることを見出した。
図1は、SiO2−Al23系のセラミックファイバーを圧縮成形した断熱ボード中のAl23の割合と、断熱ボードを1000℃に加熱したときの加熱収縮率との関係を調査した結果を示している。図1に示すように、断熱ボードのAl23の割合が40〜60%のとき、加熱収縮率が5%以下になっている。加熱収縮率が5%以下であれば、溶鋼を収容する取鍋の内張りレンガとして通常施工される厚さ110〜150mmのMgO−C系レンガを施工した場合であっても、鉄皮の熱変形および内張りレンガの目地開きが生じないか、あるいは生じても僅かである。したがって目地開き部に溶鋼が浸入することがなく、例えあっても僅かであるので、内張り煉瓦の寿命に影響がない。
取鍋の内張り構造は、取鍋の外殻から順に鉄皮、断熱ボード、断熱レンガ2層、内張りレンガの順に5層からなっている。鉄皮は厚さ22mmの鋼板が用いられており、断熱レンガは2層とも厚さ60mmの高アルミナ系耐火物が用いられており、さらに内張りレンガは厚さ150mmのマグネシアカーボン系耐火レンガが用いられている。この実施例では、断熱ボードは、Al23が45質量%、SiO2が55質量%の組成のセラミックファイバーを圧縮成形して得た厚さ12mmのものを用いている。
この取鍋の内張りレンガの表面近傍の温度を1200℃に予熱した後、連続鋳造に使用した。収容したJIS規定のSUS 304ステンレス溶鋼の平均温度は1630℃であった。連続鋳造中に使用している取鍋の断熱ボードの内部温度は1000℃、鉄皮の温度は270℃程度であった。この取鍋は70回使用することができた。これに対して、断熱ボードを介在させない従来の取鍋では、収容したSUS 304ステンレス溶鋼の平均温度は1645℃であり、さらに連続鋳造中に使用している取鍋の鉄皮の温度は390℃程度であった。この取鍋は60回使用することができた。本発明の鉄皮と断熱レンガとの間に質量%でAl23が40〜60%と、その残部がSiO2からなるセラミックファイバーの断熱ボードを介在させた取鍋は、従来の取鍋と比して溶鋼温度を15℃、鉄皮の温度を120℃低くすることができるので、鉄皮の熱変形を防止できた。この結果、取鍋の寿命を10回延長させることができた。

Claims (1)

  1. 取鍋の鉄皮と断熱レンガとの間に介在されているSiO2−Al23系セラミックファイバーからなる断熱ボードにおいて、質量%でAl23が40〜60%と、その残部がSiO2からなるセラミックファイバーの成形体からなり、かつ1000℃における加熱収縮率が5%以下であることを特徴とするSiO2−Al23系セラミックファイバーからなる断熱ボード。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106735150A (zh) * 2016-12-06 2017-05-31 武汉威林科技股份有限公司 一种中间包内衬耐火材料及其制造工艺
JP7084061B1 (ja) * 2021-03-25 2022-06-14 株式会社トウネツ 金属溶湯炉

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