JP2012130101A - 冷却装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】冷却装置の騒音を低減させると共に、コストも低減させる。
【解決手段】冷却装置は、ロータ202に設けられた磁石の磁束密度を検知し、検知された前記磁石の磁束密度に応じた電圧を出力するホール素子201を備えたファンモータ200と、ファンモータ200を駆動するモータ駆動回路304と、ホール素子201の出力電圧値と、所定の雰囲気温度におけるホール素子201の出力電圧値とを比較した結果に基づいて、モータ駆動回路304がファンモータ200を雰囲気温度に応じた回転速度で駆動するように制御するCPU302と、を備える。
【選択図】図3
【解決手段】冷却装置は、ロータ202に設けられた磁石の磁束密度を検知し、検知された前記磁石の磁束密度に応じた電圧を出力するホール素子201を備えたファンモータ200と、ファンモータ200を駆動するモータ駆動回路304と、ホール素子201の出力電圧値と、所定の雰囲気温度におけるホール素子201の出力電圧値とを比較した結果に基づいて、モータ駆動回路304がファンモータ200を雰囲気温度に応じた回転速度で駆動するように制御するCPU302と、を備える。
【選択図】図3
Description
本発明は、電子機器内部の発熱部の強制冷却や送風に用いるファンモータを備えた冷却装置に関し、特にファンモータの制御に関する。
近年、情報機器の小型化やCPU等の制御処理装置の高速化に伴い、機器内の熱対策において機内冷却用ファンモータの果たす役割は、日に日に大きくなってきている。また、画像形成装置のような情報機器においても、図書館や一般オフィス等にも広く設置されるようになり、情報機器が発する騒音に対する低減要望がますます強くなってきている。情報機器の機内昇温を抑えるためには、ファンを用いた風冷が一般的によく用いられる。ところが、従来は、機内温度がより高い状態を想定してファンモータの回転数を決めていたため、必要以上の回転数でファンモータを駆動させることとなり、その結果、ファンモータの発する騒音が大きくなり、騒音低減が課題となっていた。そこで、例えば、特許文献1では、サーミスタ等の温度センサを使用して機器内の温度検出を行い、検出された温度によって冷却用ファンを最適な回転数に制御することにより、冷却用ファンの回転による騒音を低減させる手法が開示されている。
しかしながら、前述した手法のように、機器内の温度を検知するために、サーミスタ等の温度センサを取り付け、そのセンサ出力に応じて冷却用ファンの回転を制御する場合、機器内部に温度センサを取り付ける必要がある。そのためには、機器内に温度センサを取り付けるスペースを設けると共に、センサへの電源供給を行う装置や回路が必要となる。さらに、温度センサを取り付けるための作業工数や、センサ自体のコストもかかり、機器のコストアップの要因となっていた。
本発明はこのような状況のもとでなされたもので、冷却装置の騒音を低減させると共に、コストも低減させることを目的とするものである。
前述した課題を解決するため、本発明では次のとおりに構成する。
(1)ロータに設けられた磁石の磁束密度を検知し、検知された前記磁石の磁束密度に応じた電圧を出力するホール素子を備えたファンモータと、前記ファンモータを駆動する駆動手段と、前記ホール素子の出力電圧値と、所定の雰囲気温度における前記ホール素子の出力電圧値とを比較した結果に基づいて、前記駆動手段が前記ファンモータを前記雰囲気温度に応じた回転速度で駆動するように制御する制御手段と、を備えた冷却装置。
本発明によれば、冷却装置の騒音を低減させると共に、コストも低減させることができる。
以下、本発明を実施するための形態について、実施例により詳しく説明する。
[冷却装置の概要について]
図1(a)は、本実施例の冷却装置の構成を示した図であり、冷却装置はファンモータ200と制御部300から構成されている。図1(a)において、ファンモータ200は、コイルが内側にあり、ロータ202がコイルの外側で回転するアウターロータ型のファンモータであり、ステータコイル203と、ロータ202と、複数のホール素子201から構成されている。ステータコイル203は、回転軸に巻きつけられ、回転磁界を生成する。ロータ202はステータの外周を取り巻くように配置された永久磁石を備えており、図1(a)において、ロータ202上のN、Sはそれぞれ永久磁石のN極、S極を示す。さらに、ロータ202はN極とS極の2極で構成され、3相(U相、V相、W相)のステータコイル203(電機子巻線)は120度の角度間隔で配置されている。ホール素子201は、U相、V相、W相毎に設けられ、ロータ202に備えられた永久磁石の磁束密度を検出することにより、ロータ202の位置を検出する。また、ファンモータ200の速度制御は制御部300により行われる。
図1(a)は、本実施例の冷却装置の構成を示した図であり、冷却装置はファンモータ200と制御部300から構成されている。図1(a)において、ファンモータ200は、コイルが内側にあり、ロータ202がコイルの外側で回転するアウターロータ型のファンモータであり、ステータコイル203と、ロータ202と、複数のホール素子201から構成されている。ステータコイル203は、回転軸に巻きつけられ、回転磁界を生成する。ロータ202はステータの外周を取り巻くように配置された永久磁石を備えており、図1(a)において、ロータ202上のN、Sはそれぞれ永久磁石のN極、S極を示す。さらに、ロータ202はN極とS極の2極で構成され、3相(U相、V相、W相)のステータコイル203(電機子巻線)は120度の角度間隔で配置されている。ホール素子201は、U相、V相、W相毎に設けられ、ロータ202に備えられた永久磁石の磁束密度を検出することにより、ロータ202の位置を検出する。また、ファンモータ200の速度制御は制御部300により行われる。
[ファンモータの駆動制御について]
次に、図1(b)を用いてファンモータ200の駆動について説明する。図1(b)において、モータ駆動回路304は、6個のトランジスタTr1〜Tr6から構成されている。PNP型のトランジスタTr1のコレクタとNPN型のトランジスタTr4のコレクタとが接続され、さらにファンモータ200のU相のステータコイル203に接続されている。同様に、PNP型のトランジスタTr2のコレクタと、NPN型のトランジスタTr5のコレクタと、ファンモータ200のV相のステータコイル203が接続されている。さらに、PNP型のトランジスタTr3のコレクタと、NPN型のトランジスタTr6のコレクタと、ファンモータ200のW相のステータコイル203が接続されている。また、図1(b)には不図示であるが、各トランジスタのゲートへの電圧印加を制御する回路により、各相のステータコイル203に接続された2個のトランジスタのうちの1個のトランジスタがオン状態となる。ただし、ステータコイルの各相への電流流入、又は各相からの電流流出が発生しないように、トランジスタTr1、Tr2、Tr3、又はトランジスタTr4、Tr5、Tr6が同時にオン状態とならないように制御される。そして、モータ駆動回路304の6個のトランジスタTr1〜Tr6のオン・オフ状態を順番に切り替えることにより、U相、V相、W相のコイル電流の電流方向が順番に切り替えられ、ファンモータ200が回転する。また、トランジスタTr1〜Tr6のオン・オフ状態の切り替え速度を調整することにより、ファンモータ200の回転速度が制御される。
次に、図1(b)を用いてファンモータ200の駆動について説明する。図1(b)において、モータ駆動回路304は、6個のトランジスタTr1〜Tr6から構成されている。PNP型のトランジスタTr1のコレクタとNPN型のトランジスタTr4のコレクタとが接続され、さらにファンモータ200のU相のステータコイル203に接続されている。同様に、PNP型のトランジスタTr2のコレクタと、NPN型のトランジスタTr5のコレクタと、ファンモータ200のV相のステータコイル203が接続されている。さらに、PNP型のトランジスタTr3のコレクタと、NPN型のトランジスタTr6のコレクタと、ファンモータ200のW相のステータコイル203が接続されている。また、図1(b)には不図示であるが、各トランジスタのゲートへの電圧印加を制御する回路により、各相のステータコイル203に接続された2個のトランジスタのうちの1個のトランジスタがオン状態となる。ただし、ステータコイルの各相への電流流入、又は各相からの電流流出が発生しないように、トランジスタTr1、Tr2、Tr3、又はトランジスタTr4、Tr5、Tr6が同時にオン状態とならないように制御される。そして、モータ駆動回路304の6個のトランジスタTr1〜Tr6のオン・オフ状態を順番に切り替えることにより、U相、V相、W相のコイル電流の電流方向が順番に切り替えられ、ファンモータ200が回転する。また、トランジスタTr1〜Tr6のオン・オフ状態の切り替え速度を調整することにより、ファンモータ200の回転速度が制御される。
[ホール素子の特性について]
次に、ホール素子が有する機内温度を検出するための特性について説明する。ロータ202に備えられた永久磁石のような強磁性体は、雰囲気温度が高くなると、その熱により磁石内部の磁区が乱れ、磁束密度が低下する性質を有している。一方、ホール素子201は磁束密度を検知し、磁束密度に応じた電圧を出力する。そこで、ロータ202に備えられた永久磁石について雰囲気温度と磁束密度、及びホール素子201について磁束密度と出力電圧を測定する。そして、測定結果から得られた永久磁石における雰囲気温度と磁束密度との対応関係、及びホール素子における磁束密度と出力電圧の対応関係に基づいて、永久磁石の雰囲気温度とホール素子の出力電圧の対応関係を導出する。そして、導出された雰囲気温度とホール素子の出力電圧の対応関係を、例えば雰囲気温度を入力すると対応する出力電圧値が出力されるようなテーブル形式のデータに加工して、後述する制御部300が備えるメモリ301等の記憶媒体に予め格納しておく。制御部300は、ホール素子201の出力電圧値と、所定の雰囲気温度におけるホール素子の出力電圧値を記憶媒体に格納された表形式データから読み出し、比較演算することにより、ファンモータ200の雰囲気温度を把握することが可能となる。
次に、ホール素子が有する機内温度を検出するための特性について説明する。ロータ202に備えられた永久磁石のような強磁性体は、雰囲気温度が高くなると、その熱により磁石内部の磁区が乱れ、磁束密度が低下する性質を有している。一方、ホール素子201は磁束密度を検知し、磁束密度に応じた電圧を出力する。そこで、ロータ202に備えられた永久磁石について雰囲気温度と磁束密度、及びホール素子201について磁束密度と出力電圧を測定する。そして、測定結果から得られた永久磁石における雰囲気温度と磁束密度との対応関係、及びホール素子における磁束密度と出力電圧の対応関係に基づいて、永久磁石の雰囲気温度とホール素子の出力電圧の対応関係を導出する。そして、導出された雰囲気温度とホール素子の出力電圧の対応関係を、例えば雰囲気温度を入力すると対応する出力電圧値が出力されるようなテーブル形式のデータに加工して、後述する制御部300が備えるメモリ301等の記憶媒体に予め格納しておく。制御部300は、ホール素子201の出力電圧値と、所定の雰囲気温度におけるホール素子の出力電圧値を記憶媒体に格納された表形式データから読み出し、比較演算することにより、ファンモータ200の雰囲気温度を把握することが可能となる。
図2(a)は、ファンモータ200が駆動している時のホール素子201の出力電圧波形を示した図である。図2(a)において、縦軸はホール素子201の出力電圧(VH)を、横軸は経過時間を示す。100は、雰囲気温度Tdにおけるホール素子201の出力電圧波形を示している。図2(a)から分かるように、ファンモータ200の1回転に要する時間(回転周期)が時間tに相当し、ファンモータ200の回転速度が速い場合には時間tは短くなり、逆に回転速度が遅い場合には時間tは長くなる。101は、雰囲気温度Tdよりも高い温度におけるホール素子201の出力電圧波形であり、出力電圧波形100と比較して雰囲気温度が高いためホール素子201の出力電圧が低下していることが分かる。すなわち、ホール素子201の出力電圧波形の周期はファンモータ200の回転速度と対応関係があり、出力電圧振幅は雰囲気温度と対応関係があることを示している。
[ファンモータの制御装置について]
図2(b)は、本実施例の冷却装置の制御部300の構成を示した図である。制御部300には、ファンモータ200に取り付けられたホール素子201の出力電圧が入力され、ファンモータ200を駆動するために、ステータコイル203への相切り替え信号が出力される。制御部300は、AD変換回路303、CPU302、メモリ301、モータ駆動回路304を備えている。AD変換回路303は、ロータ202の検出磁束に応じてホール素子201から入力されたアナログ電圧をAD変換し、CPU302に出力する。CPU302は、AD変換回路303にてAD変換された電圧データと、メモリ301から読み出した所定の雰囲気温度におけるホール素子の出力電圧との比較を行い、その結果に基づいて、回転速度を制御するモータ制御信号をモータ駆動回路304に送出する。メモリ301には、前述したホール素子201の出力電圧と雰囲気温度との対応関係を表形式データにした変換テーブル等が格納されている。さらに、メモリ301は、冷却装置を制御するプログラムを格納したROMや、プログラム処理においてワークメモリとして使用するRAMを備えている。モータ駆動回路304は、CPU302からのモータ制御信号に基づいて、ファンモータ200の駆動を制御する。
図2(b)は、本実施例の冷却装置の制御部300の構成を示した図である。制御部300には、ファンモータ200に取り付けられたホール素子201の出力電圧が入力され、ファンモータ200を駆動するために、ステータコイル203への相切り替え信号が出力される。制御部300は、AD変換回路303、CPU302、メモリ301、モータ駆動回路304を備えている。AD変換回路303は、ロータ202の検出磁束に応じてホール素子201から入力されたアナログ電圧をAD変換し、CPU302に出力する。CPU302は、AD変換回路303にてAD変換された電圧データと、メモリ301から読み出した所定の雰囲気温度におけるホール素子の出力電圧との比較を行い、その結果に基づいて、回転速度を制御するモータ制御信号をモータ駆動回路304に送出する。メモリ301には、前述したホール素子201の出力電圧と雰囲気温度との対応関係を表形式データにした変換テーブル等が格納されている。さらに、メモリ301は、冷却装置を制御するプログラムを格納したROMや、プログラム処理においてワークメモリとして使用するRAMを備えている。モータ駆動回路304は、CPU302からのモータ制御信号に基づいて、ファンモータ200の駆動を制御する。
[ファンモータの制御シーケンスについて]
次に、フローチャートを用いて本実施例の制御シーケンスについて説明する。図3は、本実施例のファンモータ200の回転制御動作を示すフローチャートである。なお、本動作は、メモリ301の不図示のROMに格納されたプログラムに基づいて、制御部300のCPU302により実行される。
次に、フローチャートを用いて本実施例の制御シーケンスについて説明する。図3は、本実施例のファンモータ200の回転制御動作を示すフローチャートである。なお、本動作は、メモリ301の不図示のROMに格納されたプログラムに基づいて、制御部300のCPU302により実行される。
冷却装置の電源が投入されると、制御部300のCPU302は、ファンモータ200(図中、単にファンと記載)を最大回転速度の2分の1の半速回転で駆動させるモータ制御信号を、モータ駆動回路304に送出する(ステップ(以下、Sとする)400)。次に、CPU302は、ファンモータ200のU相、V相、W相に設けられたホール素子201の複数周期分(n周期分)の出力電圧値のサンプリングを行う(S401)。出力電圧値のサンプリング後、CPU302は、各周期におけるU相、V相、W相のホール素子201の出力電圧値のうちの最大出力電圧値(VHt1max、・・・、VHtnmax)を決定する。そして、CPU302は、n周期分の各周期における最大出力電圧値の平均値Vhmaxaveを算出する(S402)。
次に、S402で算出したホール素子201の最大出力電圧値の平均値Vhmaxaveが、温度Ta時のホール素子201の最大出力電圧値VH(Ta)よりも高いかどうかの判断を行う(S403)。ここで、温度Taでのホール素子の最大出力電圧値VH(Ta)は、予め制御部300のメモリ301に格納しておくものとする。なお、温度Taは任意の温度で構わないものとする。Vhmaxaveが温度Ta時の最大出力電圧値VH(Ta)よりも高い場合には、CPU302は、ファンモータ200の雰囲気温度は温度Taより低いと判断する。そして、CPU302は、ファンモータ200を最大回転速度の3分の1の1/3速回転で駆動させるモータ制御信号をモータ駆動回路304に送出し、S401の処理に戻る(S404)。
S403において、ホール素子201の最大出力電圧値の平均値Vhmaxaveが温度Ta時の最大出力電圧値VH(Ta)以下の場合には、温度Tb時のホール素子201の最大出力電圧値VH(Tb)よりも高いかどうかの判断を行う(S405)。ここで、温度Tbは、温度Taよりも高い任意の温度(Ta<Tb)とし、VH(Tb)<VH(Ta)となる。Vhmaxaveが温度Tb時の最大出力電圧値VH(Tb)よりも高い場合には、CPU302は、ファンモータ200の雰囲気温度は温度Tbより低いと判断する。そして、CPU302は、ファンモータ200を最大回転速度の2分の1の半速回転で駆動させるモータ制御信号をモータ駆動回路304に送出し、S401の処理に戻る(S406)。逆に、Vhmaxaveが温度Tb時の最大出力電圧VH(Tb)以下の場合には、CPU302は、ファンモータ200の雰囲気温度は温度Tb以上と判断する。そして、CPU302は、ファンモータ200を最大回転速度である全速回転で駆動させるモータ制御信号をモータ駆動回路304に送出し、S401の処理に戻る(S407)。
以上説明したように、本実施例によれば、ファンモータ200のホール素子201の出力電圧値に基づいて、ファンモータ200の回転速度を制御することにより、冷却装置の騒音を低減させることができる。さらに、機器内にサーミスタ等の温度センサを取り付ける必要がないため、取り付けスペースが不要となり、センサへの電源供給を行う装置や回路も不要となるため、コストを削減することができる。
本実施例の冷却装置の構成は、実施例1の図1、図2(b)に示す構成と同じであるため、説明を省略する。本実施例は、ファンモータ200の制御シーケンスにおいて、ファンモータ200の雰囲気温度が異常高温の場合には、その旨の警告を行う点が実施例1と異なる。
[ファンモータの制御シーケンスについて]
図4は、本実施例のファンモータ200の回転制御動作を示すフローチャートである。図4のS500〜S507の処理は、実施例1で説明した図3のS400〜S407の処理と同様なので説明を省略し、以下では、S508以降の処理について説明する。S508では、S502で算出したホール素子201の最大出力電圧値の平均値Vhmaxaveが、温度Tc時のホール素子201の最大出力電圧値VH(Tc)よりも高いかどうかの判断を行う(S508)。ここで、温度Tcは、温度Tbよりも高い任意の温度(Ta<Tb<Tc)とし、VH(Tc)<VH(Tb)<VH(Ta)となる。Vhmaxaveが温度Tc時の最大出力電圧値VH(Tc)よりも高い場合は、CPU302は、ファンモータ200の雰囲気温度は温度Tcより低いと判断し、S501の処理に戻る。ところが、Vhmaxaveが温度Tc時の最大出力電圧値以下の場合は、CPU302は、ファンモータ200の雰囲気温度は温度Tc以上と判断する。そこで、CPU302は、例えば冷却装置に設けられた異常表示用のLEDを点灯させて、ユーザに対し異常警告を行う(S509)。そして、CPU302は、ファンモータ200を全速回転させた状態を保持し、ホール素子201の出力電圧値のサンプリング処理を中止する。
図4は、本実施例のファンモータ200の回転制御動作を示すフローチャートである。図4のS500〜S507の処理は、実施例1で説明した図3のS400〜S407の処理と同様なので説明を省略し、以下では、S508以降の処理について説明する。S508では、S502で算出したホール素子201の最大出力電圧値の平均値Vhmaxaveが、温度Tc時のホール素子201の最大出力電圧値VH(Tc)よりも高いかどうかの判断を行う(S508)。ここで、温度Tcは、温度Tbよりも高い任意の温度(Ta<Tb<Tc)とし、VH(Tc)<VH(Tb)<VH(Ta)となる。Vhmaxaveが温度Tc時の最大出力電圧値VH(Tc)よりも高い場合は、CPU302は、ファンモータ200の雰囲気温度は温度Tcより低いと判断し、S501の処理に戻る。ところが、Vhmaxaveが温度Tc時の最大出力電圧値以下の場合は、CPU302は、ファンモータ200の雰囲気温度は温度Tc以上と判断する。そこで、CPU302は、例えば冷却装置に設けられた異常表示用のLEDを点灯させて、ユーザに対し異常警告を行う(S509)。そして、CPU302は、ファンモータ200を全速回転させた状態を保持し、ホール素子201の出力電圧値のサンプリング処理を中止する。
以上説明したように、本実施例によれば、ファンモータ200のホール素子201の出力電圧値に基づいて、ファンモータ200の回転速度を制御することにより、冷却装置の騒音を低減させることができる。さらに、ファンモータ200の雰囲気温度が異常高温の場合には、ユーザに異常警告を行うことにより、ユーザが異常時の対応を迅速に行うことができる。また、機器内にサーミスタ等の温度センサを取り付ける必要がないため、取り付けスペースが不要となり、センサへの電源供給を行う装置や回路も不要となるため、コストを削減することができる。
本実施例では、雰囲気温度の異常高温検出後は、異常警告を行い、ホール素子の出力電圧値のサンプリングを中止していた(S509)が、次のような処理を行う構成でもよい。すなわち、図4のフローチャートにおいて、異常警告を行った(S509)後、CPU302はS501の処理に戻り、ホール素子201の出力電圧値のサンプリングをそのまま継続し、出力電圧値に応じたファンモータの回転速度の制御を継続して行う構成でもよい。
[その他の実施例]
実施例1,2では、ファンモータ200の回転速度の制御を、n周期分の各周期における最大出力電圧値の平均値に基づいて行っているが、n周期分の各周期における最小出力電圧値の平均値に基づいてファンモータ200の回転速度の制御を行う構成でもよい。さらに、各周期におけるホール素子の出力電圧値の平均値を求め、その平均値のn周期分を平均した平均出力電圧値を算出し、平均出力電圧値に基づいてファンモータ200の回転速度制御を行う構成でもよい。また、n周期分のホール素子の出力電圧値の平均値ではなく、n周期の期間におけるホール素子の最小出力電圧値を求め、この最小出力電圧値に基づいてファンモータ200の回転速度制御を行う構成でもよい。ホール素子の出力電圧値は、雰囲気温度が高いほど低くなるため、最小出力電圧値を選択することにより、最も高い雰囲気温度に基づいたファンモータ200の回転速度制御を行うことができる。
実施例1,2では、ファンモータ200の回転速度の制御を、n周期分の各周期における最大出力電圧値の平均値に基づいて行っているが、n周期分の各周期における最小出力電圧値の平均値に基づいてファンモータ200の回転速度の制御を行う構成でもよい。さらに、各周期におけるホール素子の出力電圧値の平均値を求め、その平均値のn周期分を平均した平均出力電圧値を算出し、平均出力電圧値に基づいてファンモータ200の回転速度制御を行う構成でもよい。また、n周期分のホール素子の出力電圧値の平均値ではなく、n周期の期間におけるホール素子の最小出力電圧値を求め、この最小出力電圧値に基づいてファンモータ200の回転速度制御を行う構成でもよい。ホール素子の出力電圧値は、雰囲気温度が高いほど低くなるため、最小出力電圧値を選択することにより、最も高い雰囲気温度に基づいたファンモータ200の回転速度制御を行うことができる。
200 ファンモータ
201 ホール素子
202 ロータ
302 CPU
304 モータ駆動回路
201 ホール素子
202 ロータ
302 CPU
304 モータ駆動回路
Claims (7)
- ロータに設けられた磁石の磁束密度を検知し、検知された前記磁石の磁束密度に応じた電圧を出力するホール素子を備えたファンモータと、
前記ファンモータを駆動する駆動手段と、
前記ホール素子の出力電圧値と、所定の雰囲気温度における前記ホール素子の出力電圧値とを比較した結果に基づいて、前記駆動手段が前記ファンモータを前記雰囲気温度に応じた回転速度で駆動するように制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とする冷却装置。 - 前記ファンモータの雰囲気温度における前記ホール素子の出力電圧値を格納した変換テーブルを備え、
前記制御手段は、前記ホール素子の出力電圧値が、前記変換テーブルから読み出した前記ファンモータの所定の雰囲気温度における前記ホール素子の出力電圧値よりも大きい場合には、前記ファンモータの回転速度を下げるように前記駆動手段を制御し、
前記ホール素子の出力電圧値が、前記変換テーブルから読み出した前記ファンモータの所定の雰囲気温度における前記ホール素子の出力電圧値以下の場合には、前記ファンモータの回転速度を上げるように前記駆動手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の冷却装置。 - 前記制御手段は、前記ホール素子の出力電圧値が所定の電圧値以下の場合には、異常警告を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の冷却装置。
- 前記ファンモータは複数の前記ホール素子を有し、
前記ホール素子の出力電圧値は、前記ファンモータの各回転周期における前記ホール素子の最大出力電圧値の複数周期分の平均値であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の冷却装置。 - 前記ファンモータは複数の前記ホール素子を有し、
前記ホール素子の出力電圧値は、前記ファンモータの各回転周期における前記ホール素子の最小出力電圧値の複数周期分の平均値であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の冷却装置。 - 前記ファンモータは複数の前記ホール素子を有し、
前記ホール素子の出力電圧値は、前記ファンモータの各回転周期における前記ホール素子の平均出力電圧値の複数周期分の平均値であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の冷却装置。 - 前記ファンモータは複数の前記ホール素子を有し、
前記ホール素子の出力電圧値は、前記ファンモータの複数周期における前記ホール素子の最小出力電圧値であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の冷却装置。
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JP2010277052A Withdrawn JP2012130101A (ja) | 2010-12-13 | 2010-12-13 | 冷却装置 |
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JP (1) | JP2012130101A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014222954A (ja) * | 2013-05-13 | 2014-11-27 | 三菱電機株式会社 | 同期機制御装置 |
CN106762739A (zh) * | 2016-12-26 | 2017-05-31 | 赵杨 | 一种转速改变可提示的吊扇 |
JP2018523458A (ja) * | 2015-07-22 | 2018-08-16 | セフェィド | 改善された粒度のエンコーダなしモータと使用方法 |
-
2010
- 2010-12-13 JP JP2010277052A patent/JP2012130101A/ja not_active Withdrawn
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JP2014222954A (ja) * | 2013-05-13 | 2014-11-27 | 三菱電機株式会社 | 同期機制御装置 |
JP2018523458A (ja) * | 2015-07-22 | 2018-08-16 | セフェィド | 改善された粒度のエンコーダなしモータと使用方法 |
US10972025B2 (en) | 2015-07-22 | 2021-04-06 | Cepheid | Encoderless motor with improved granularity and methods of use |
US11689125B2 (en) | 2015-07-22 | 2023-06-27 | Cepheid | Encoderless motor with improved granularity and methods of use |
CN106762739A (zh) * | 2016-12-26 | 2017-05-31 | 赵杨 | 一种转速改变可提示的吊扇 |
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