JP2012129866A - 無線通信装置及び無線通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数種類のOFDMシンボル長を持つパケット単位の無線信号が使用される無線通信システムにおいて、パケット単位で間欠的に送受信されるOFDM信号のシンボル長を短時間に判定する無線通信装置を提供する。
【解決手段】無線電波を受信する受信アンテナと、前記受信アンテナで受信した高周波信号を直交検波する直交検波部と、前記直交検波部で検波したベースバンド信号とシンボル長に応じた既知シンボルデータとの相関を検出する相関検出部と前記相関検出部で検出した相関信号によりシンボル長を判定するシンボル長判定部と、前記直交検波部で検波したベースバンド信号から受信データを抽出する信号処理部と、を備え、前記相関検出部はパケット信号の先頭に付加されるプリアンブル信号と既知シンボルデータとの相関を検出することにより相関信号を出力し、前記シンボル長判定部は何れの相関検出部により相関信号が検出されたかを判定することによりシンボル長を判定する特徴とする無線通信装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線通信装置及び無線通信方法に関し、特に、シンボル長の判定に関する。
本技術分野の背景技術として、特開2001−69114号公報(特許文献1)がある。この公報には、「比較的簡単な回路構成によりOFDM(Orthogonal Frequency Divison Multiplexing)信号のガードインターバル相関値に基づきシンボル長を自動的に検出するために、ガードインターバル相関検出回路は、OFDM信号のガードインターバルの相関を検出してその相関値を出力する。相関ピーク検出回路は、ガードインターバル相関値がピーク(最大)となる点を検出してパルスを出力する。シンボルカウンタは、シンボル長推定回路が推定したシンボル長に相当する時間をカウントしてパルスを出力する。相関値累算回路は、パルスに応じて相関値を所定回数累算する。判定回路は、相関値累算回路の出力値が最大になったか否かを判定する。判定保護回路は、判定回路の判定結果の正しさを判断する。シンボル長設定回路は、判定保護回路の判断結果に基づきシンボル長を推定して正しいシンボル長を出力する」と記載されている。
特開2001−69114号公報
前記特許文献1にはOFDM信号のガードインターバル相関値に基づきシンボル長を自動的に検出する方法が記載されている。しかし特許文献1のOFDM信号のシンボル長検出装置は、シンボル長が異なる無線信号が使用される無線パケット通信システムにおいて、パケット単位で間欠的に送受信される信号のシンボル長を短時間に判定することができない。
そこで、本発明では、シンボル長が異なる無線信号が使用される無線パケット通信システムにおいて、パケット単位で間欠的に送受信される信号のシンボル長を短時間に判定することにより複数の無線パケット通信システムに対応する無線通信装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、無線通信装置または無線通信方法であって、無線電波を受信する受信アンテナと、前記受信アンテナで受信した高周波信号を直交検波する直交検波部と、前記直交検波部で検波したベースバンド信号とシンボル長に応じた既知シンボルデータとの相関を検出する相関検出部と前記相関検出部で検出した相関信号によりシンボル長を判定するシンボル長判定部と、前記直交検波部で検波したベースバンド信号から受信データを抽出する信号処理部と、を備え、前記相関検出部はパケット信号の先頭に付加されるプリアンブル信号と既知シンボルデータとの相関を検出することにより相関信号を出力し、前記シンボル長判定部は何れの相関検出部により相関信号が検出されたかを判定することによりシンボル長を判定する特徴とする。
本発明によれば、シンボル長が異なる無線信号が使用される無線パケット通信システムにおいて、パケット単位で間欠的に送受信される信号のシンボル長を短時間に判定することにより複数の無線パケット通信システムに対応する無線通信装置を提供することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の実施の形態1に係る無線通信装置の構成図の例である。 本発明の実施の形態1に係る無線通信装置における相関検出部の構成図の例である。 OFDMパケット信号の一例を時系列で表した概略図である。 複数種類のOFDMシンボル長とショートトレーニングシンボルの繰り返し周期の関係の例を示す表である。 複数種類のOFDMシンボル長とOFDMサブキャリアキャリア間隔及び信号帯域幅の関係の一例を周波数軸上で示した概略図である。 受信OFDMパケット信号と相関検出信号と相関ピーク信号との関係を時系列で示す概略図である。 本発明の実施の形態2に係る無線通信装置の構成図の例である。 本発明の実施の形態2に係る無線通信装置における相関検出部の構成図の例である。 本発明の実施の形態3に係る無線通信装置の構成図の例である。 本発明の実施の形態4に係る無線通信装置の構成図の例である。 本発明の実施の形態4に係る無線通信装置における相関検出部の構成図の例である。 本発明の実施の形態4に係る受信OFDMパケット信号と相関検出信号と相関ピーク信号との関係を時系列で示す概略図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
実施の形態1.
本実施形態においては、シンボル長が異なる無線信号が使用される無線パケット通信システムにおいて、パケット単位で間欠的に送受信される信号のシンボル長を短時間に判定することにより複数の無線パケット通信システムに対応する無線通信装置の例を説明する。
図1は、本実施例の無線通信装置の構成図の例である。図1において無線通信装置10は、受信アンテナ11、RF受信部12、直交検波部13、A/D(アナログ/デジタル)変換部14、相関検出部15−1及び15−2、ピーク検出部16−1及び16−2、シンボル長判定部17、GI(ガードインターバル)除去部18、FFT(Fast Fourier Transform)処理部19、復調部20、クロック制御部21、を備える。
受信アンテナ11は無線電波を受信し、高周波信号を出力する。ここで受信アンテナ11が取り付けられる位置は、無線通信装置10の筐体内部または筐体外部などが想定されるが、本実施例で限定されるものではない。RF受信部12は、受信アンテナ11から供給された高周波信号を所望の信号レベルとなるように増幅または減衰させると共に、所望の周波数帯域以外の信号をフィルタにより除去し、受信チャネル信号を出力する。直交検波部13は、RF受信部12から供給された受信チャネル信号に対して直交検波を行い、I軸信号及びQ軸信号からなるアナログベースバンドI/Q信号を出力する。
A/D変換部14は、直交検波部13から供給されたアナログベースバンドI/Q信号をクロック制御部21から供給されるクロックタイミングに応じてアナログ信号からデジタル信号に変換し、デジタルベースバンドI/Q信号を出力する。以下、この「デジタルベースバンドI/Q信号」を「ベースバンド信号」と記し、I軸信号とQ軸信号とを含めて表現する。
相関検出部15−1は、パケット単位で間欠的に送信されるOFDM信号の先頭に付加される既知のシンボルからなるプリアンブル信号の相関を検出するもので、A/D変換部14から供給されたベースバンド信号と既知のシンボルからなるプリアンブル信号との相関を検出し、相関検出信号を出力する。ピーク検出部16−1は、相関検出部15−1から供給された相関検出信号の信号レベルを判定し、相関検出信号の信号レベルが予め設定した閾値以上の場合に“1”、閾値未満の場合に“0”となる相関ピーク信号を出力する。
相関検出部15−2は、パケット単位で間欠的に送信されるOFDM信号の先頭に付加される既知のシンボルからなるプリアンブル信号の相関を検出するもので、A/D変換部14から供給されたベースバンド信号と既知のシンボルからなるプリアンブル信号との相関を検出し、相関検出信号を出力する。ピーク検出部16−2は、相関検出部15−2から供給された相関検出信号の信号レベルを判定し、相関検出信号の信号レベルが予め設定した閾値以上の場合に“1”、閾値未満の場合に“0”となる相関ピーク信号を出力する。
本実施形態において、相関検出部15−1及びピーク検出部16−1と、相関検出部15−2及びピーク検出部16−2とは、夫々異なるシンボル長に対応した構成として設けられている。即ち、図1の例においては、受信アンテナ11が受信した無線電波が第1のシンボル長を有している場合、相関検出部15−1によって相関が検出されてピーク検出部16−1がピーク信号を出力する。他方、受信アンテナ11が受信した無線電波が第2のシンボル長を有している場合、相関検出部15−2によって相関が検出されてピーク検出部16−1がピーク信号を出力する。
シンボル長判定部17は、ピーク検出部16−1及び16−2から供給される相関ピーク信号から、どちらの相関ピーク信号にパルスがあるかを判別することにより受信したOFDM信号のシンボル長を判定し、シンボル長種別信号を出力する。
GI除去部18は、シンボル長判定部17から供給されるシンボル長種別信号に基づき、A/D変換部14から供給されたベースバンド信号から、ガードインターバル期間の信号を除去し、有効シンボル信号を出力する。FFT処理部19は、GI除去部18から供給された有効シンボル信号に対して、シンボル長判定部17から供給されるシンボル長種別信号に基づいたシンボル長に対するFFT処理を実行し、各キャリアのシンボルデータを出力する。復調部20はFFT処理部19から供給された各キャリアのシンボルデータを復調し、受信データを出力する。即ち、GI除去部18、FFT処理部19及び復調部20が連動して、受信データを抽出する信号処理部として機能する。
クロック制御部21はクロック信号を生成し、A/D変換部14、相関検出部15−1及び15−2、ピーク検出部16−1及び16−2、シンボル長判定部17、GI除去部18、FFT処理部19、復調部20に供給する。A/D変換部14、相関検出部15−1及び15−2、ピーク検出部16−1及び16−2、シンボル長判定部17、GI除去部18、FFT処理部19、復調部20は供給されるクロックを用いてそれぞれ前述のデジタル信号処理を行う。本実施例の無線通信装置におけるクロック制御部21で生成されるクロック周波数の一例として、説明を簡略化するため20MHzを用いて詳述するが、本実施例で限定されるものではない。
次に相関検出部15−1及び15−2においてプリアンブル信号の相関を検出する構成について図2を用いて説明する。図2は本実施例の無線通信装置における相関検出部の構成図の例である。なお、相関検出部15−1及び15−2は、ほぼ同じ構成を備えるため、説明を簡略化するために、図2においては相関検出部15として説明する。
図2において相関検出部15は、複数のシフトレジスタ151−1〜r(rは自然数であり、OFDMシンボル長により決定する)、複数の乗算器152−1〜r(rは自然数であり、OFDMシンボル長により決定する)、不揮発性メモリ153、加算器154、を備える。相関検出部15−1と相関検出部15−2とでは、上記“r”の値が異なる。また、複数のシフトレジスタ151−1〜rによりシフトレジスタ部が構成されると共に、複数の乗算器152−1〜rにより乗算部が構成される。
図2においてシフトレジスタ151−1〜rはデータ保持機能を備え、A/D変換部14から供給されたベースバンド信号をクロックのタイミングに応じてシフトレジスタ151−1からシフトレジスタ151−r方向へ順次シフトするものである。また、乗算器152−1〜rには、夫々に応じた既知のプリアンブル信号データが不揮発性メモリ153から供給されており、乗算器152−1〜rは、シフトレジスタ151−1〜rから供給されるベースバンド信号と不揮発性メモリ153から供給されるプリアンブル信号データとを乗算し、その結果を出力する。
まず初めにクロックタイミング“s(0)”においてシフトレジスタ151−1は、保持していたベースバンド信号(クロックタイミング“s(−1)”でデジタル信号に変換されたベースバンド信号)を次のシフトレジスタ151−2に供給し、A/D変換部14から供給されたベースバンド信号(クロックタイミング“s(0)”でデジタル信号に変換されたベースバンド信号)を保持すると共に、ベースバンド信号を乗算器152−1に供給する。
次にクロックタイミング“s(1)”においてシフトレジスタ151−1は、保持していたベースバンド信号(クロックタイミング“s(0)”でデジタル信号に変換されたベースバンド信号)を次のシフトレジスタ151−2に供給し、A/D変換部14から供給されたベースバンド信号(クロックタイミング”s(1)”でデジタル信号に変換されたベースバンド信号)を保持すると共にベースバンド信号を乗算器152−1に供給する。
シフトレジスタ151−2〜rは以下同様に、クロックタイミングに応じて保持していたベースバンド信号を下流側のシフトレジスタ151−3〜rに供給し、上流側のシフトレジスタ151から供給されたベースバンド信号を保持すると共にベースバンド信号を乗算器152―2〜rに供給する。なお、シフトレジスタ151−rは下流側のシフトレジスタが存在せず、シフトすべきベースバンド信号を破棄する。
不揮発性メモリ153は、パケット単位で間欠的に送信されるOFDM信号の先頭に付加される既知のプリアンブル信号データ(M[1:r])を保持し、M[1]を乗算器152−1に、M[2]を乗算器152−2に、以下同様にM[r]を乗算器152−rに供給する。乗算器152−1は、シフトレジスタ151−1から供給されたベースバンド信号と不揮発性メモリ153から供給される既知のプリアンブル信号データ(M[1])を乗算し、乗算結果を出力する。乗算器152−2〜rは以下同様に、シフトレジスタ151−2〜rから供給されたベースバンド信号と不揮発性メモリ153から供給される既知のプリアンブル信号データ(M[2]〜M[r])を乗算し、乗算結果を出力する。加算器154は、乗算器152−1〜rから供給される乗算結果を全て加算し、相関検出信号を出力する。
本実施例の無線通信装置における相関検出部15−1を構成するシフトレジスタ151と乗算器152と不揮発性メモリ153で保持される信号データの数要素“r”の一例として”16”を用いる。また、本実施例の無線通信装置における相関検出部15−2を構成するシフトレジスタ151と乗算器152と不揮発性メモリ153で保持される信号データの要素数“r”の一例として”32”を用いる。この“16”や“32”といった数値は、検出するべきシンボル長に応じて設定される値である。ここで、本実施例の無線通信装置で送受信するOFDMパケット信号の一例について図3及至図5を用いて説明する。図3はOFDMパケット信号の一例を時系列で表した概略図である。
OFDMパケット信号は、送受信すべき情報データから生成されるOFDMシンボルに対して、受信装置においてパケット単位で受信同期処理を行うために必要となるプリアンブル信号を付加したものである。OFDMパケット信号は図3に示すように、ショートプリアンブル信号とロングプリアンブル信号とシグナル部と少なくとも一つのOFDMシンボルを含むデータ部で構成される。
DATAは送受信すべき情報データを元に生成されたOFDMシンボルであり、そのOFDMシンボルのシンボル長をTsとする。また、OFDMシンボル波形の後端からシンボル長の1/m(mは自然数)をコピーしたガードインターバル(GI)信号をOFDMシンボルの前に付加している。以下、送受信すべき情報データ長に応じてGI信号とOFDMシンボルとの組み合わせが続く。
ショートプリアンブル信号は、無線パケット信号の冒頭に含まれ、無線パケット信号の検出・受信機の自動利得制御・キャリア周波数誤差の粗調整・シンボルタイミング検出などに利用されることを想定した信号で、図3においてt1〜t10として示した規定の固定信号パターンのショートトレーニングシンボルが10回繰り返された信号、即ち繰り返しパターンの信号である。このショートトレーニングシンボルのシンボル長、即ち繰り返し周期をTspとする。
ロングプリアンブル信号は、キャリア周波数誤差の微調整とシンボルタイミング検出などに利用されることを想定した信号で、図2においてT1及びT2として示した規定の固定パターンのロングトレーニングシンボルが2回繰り返されたOFDMシンボルと前記OFDMシンボルの後端をコピーしたガードインターバル信号GI2から構成される。このロングトレーニングシンボル1個あたりのシンボル長はTs、GI2の長さは2×Ts/mとする。
SIGNALは、後続するデータ部のキャリア変調方式と誤り訂正の符号化率とデータの長さを示す情報を含むOFDMシンボルである。このSIGNALのシンボル長およびGI長はDATAと同一とする。
図4は複数種類のOFDMシンボル長とショートトレーニングシンボルの繰り返し周期の関係の一例を示す表であり、図5は複数種類のOFDMシンボル長とOFDMサブキャリアキャリア間隔及び信号帯域幅の関係の一例を周波数軸上で示した概略図である。
図4において(a)行で示したOFDMパケット信号では、OFDMシンボル長が3.2[マイクロ秒](以下、[μs]と記す)のOFDMシンボルを用いるOFDMパケット信号であり、ガードインターバル長は0.8[μs]、ショートトレーニングシンボルの繰り返し周期は0.8[μs]、OFDM信号のキャリア間隔は312.5kHzである。このようなOFDMシンボル長を用いるOFDMパケット信号の例として、コンピュータネットワーク通信で用いられる無線LAN(Local Area Network)の技術標準であるIEEE802.11a及びIEEE802.11gがあり、図3においてt1〜t10として示したショートトレーニングシンボルの固定信号パターンが規定されている。
ここで、この長さ0.8[μs]のショートトレーニングシンボルを20[MHz]のサンプルクロック(サンプル間隔0.05[μs])でサンプリングすると、そのサンプル数は16個になる。図2において、相関検出部15−1における数要素“r”の例として用いた“16”は、このサンプル数に対応したものである。この16個の規定データ系列を“Sa[0:15]”とする。また、技術標準(IEEE802.11a及びIEEE802.11g)におけるOFDM信号は、図5の(a)で示すように、伝送チャネルの中心を除いた52本のサブキャリアを用いて、約16.6MHzの信号帯域幅を持つ。
図4において(b)行で示したOFDMパケット信号は、OFDMシンボル長が6.4[μs]のOFDMシンボルを用いるOFDMパケット信号であり、ガードインターバル長は1.6[μs]、ショートトレーニングシンボルの繰り返し周期は1.6[μs]、OFDM信号のキャリア間隔は156.25kHzである。このようなOFDMシンボル長を用いるOFDMパケット信号の例として、5GHz帯無線アクセスシステムの技術標準であるIEEE802.11jにおける10MHzシステムがあり、図3においてt1〜t10として示したショートトレーニングシンボルの固定信号パターンが規定されている。
ここで、この長さ1.6[μs]のショートトレーニングシンボルを20[MHz]のサンプルクロック(サンプル間隔0.05[μs])でサンプリングすると、そのサンプル数は32個になる。図2において、相関検出部15−2における数要素“r”の例として用いた“32”は、このサンプル数に対応したものである。この32個の規定データ系列を“Sb[0:31]”とする。また、技術標準(IEEE802.11j)におけるOFDM信号は、図5の(b)で示すように、伝送チャネルの中心を除いた52本のサブキャリアを用いて、約8.3MHzの信号帯域幅を持つ。
以上のように構成された無線通信装置10において、パケット単位の無線信号が使用される無線通信システム内でOFDMシンボル長が複数種類存在する場合の一例として、図4の行(a)及び行(b)で示したOFDMパケット信号を用いて送受信する場合に、パケット単位で間欠的に送受信されるOFDM信号のシンボル長を短時間に判定する動作について、図6を用いて説明する。
まず初めに、図1の相関検出部15−1において、不揮発性メモリ153で保持する信号データは、図4において(a)行で示したOFDMパケット信号、即ち、シンボル長が3.2μsであるOFDMパケット信号の既知のショートトレーニングシンボルをサンプリングした16個の規定データ系列“Sa[0:15]”であり、M[1]=Sa[15]、M[2]=Sa[14]、以下順にM[r]=Sa[0]までを保持する。一方、図1の相関検出部15−2において、不揮発性メモリ153で保持する信号データは、図4において(b)行で示したOFDMパケット信号、即ち、シンボル長が6.4μsであるOFDMパケット信号の既知のショートトレーニングシンボルをサンプリングした32個の規定データ系列“Sb[0:31]”であり、M[1]=Sb[31]、M[2]=Sb[30]、以下順にM[r]=Sb[0]までを保持する。不揮発性メモリ153が保持しているこれらの規定データ系列は、検波対象の無線通信方式におけるショートトレーニングシンボルの繰り返し周期に応じて予め格納されているパターンデータである。
図6は受信したOFDMパケット信号と相関検出信号と相関ピーク信号との関係を時系列で示す概略図である。図6において、OFDMパケット信号601は、本実施例における無線通信装置で受信されるOFDMパケット信号の一例であり、相関検出部15−1及び15−2から出力される相関検出信号の時間変化の一例を602に、ピーク検出部16−1及び16−2から出力される相関ピーク信号の時間変化の一例を603に示す。
図2における相関検出部15−1に対して、図4において(a)行で示したOFDMパケット信号が入力された場合、図3において示した長さ0.8[μs]のショートトレーニングシンボル(例えばt1)をA/D変換部14において0.05[μs]でサンプリングした16個のデジタルベースバンド信号のデータ系列は、先頭から順番に、シフトレジスタ151−1、シフトレジスタ151−2、シフトレジスタ151−3・・・の順に保持される。
そして、16個のデジタルベースバンド信号のデータ系列の全てが、相関検出部15−1内のシフトレジスタ151−1〜シフトレジスタ151−16に夫々格納された時、シフトレジスタ151−1〜シフトレジスタ151−16に格納されたベースバンド信号と相関検出部15−1内の不揮発性メモリ153から供給される規定データ系列M[1]〜M[16]、即ち、Sa[0:15]が一致するため、相関検出部152−1〜相関検出部152−16の全てがデジタルベースバンド信号と不揮発性メモリ153から入力される信号との相関を検出した信号を出力する。その結果、加算器154が、図6に示すように、相関検出信号のピーク604を出力する。
次に、ピーク検出部16−1は、相関検出部15−1から供給された相関検出信号の信号レベルを検出し、相関検出信号の信号レベルが予め設定した閾値以上の場合に“1”、閾値未満の場合に“0”となるため、相関検出信号のピーク604と同期して相関ピーク信号603が図6における変化点605のように“0”→“1”→“0”と変化する。
以下同様に、図6に示すt1〜t10のショートトレーニングシンボルに従い、0.8[μs]毎に相関ピーク信号の変化が10回出力される。一方、相関検出部15−1に対して、図4において(b)行で示したOFDMパケット信号が入力された場合、ショートトレーニングシンボルと相関検出部15−1内の不揮発性メモリ153から供給される規定データ系列M[1]〜M[16]とが一致しないため、相関検出信号602のピークが生じず、相関ピーク信号603の変化も生じない。
図2における相関検出部15−2に対して、図4において(b)行で示したOFDMパケット信号が入力された場合、図3において示した長さ1.6[μs]のショートトレーニングシンボル(例えばt1)をA/D変換部14において0.05[μs]でサンプリングした32個のデジタルベースバンド信号のデータ系列は、先頭から順番に、シフトレジスタ151−1、シフトレジスタ151−2、シフトレジスタ151−3・・・の順に保持される。
そして、32個のデジタルベースバンド信号のデータ系列の全てが、相関検出部15−2内のシフトレジスタ151−1〜シフトレジスタ151−32に夫々格納された時、シフトレジスタ151−1〜シフトレジスタ151−32に格納されたベースバンド信号と相関検出部15−2内の不揮発性メモリ153から供給される規定データ系列M[1]〜M[32]が一致するため、相関検出部152−1〜相関検出部152−32の全てがデジタルベースバンド信号と不揮発性メモリ153から入力される信号との相関を検出した信号を出力する。その結果、加算器154が、図6に示すように、相関検出信号のピーク604を出力する。次に、ピーク検出部16−2は、相関検出部15−2から供給された相関検出信号の信号レベルを検出し、相関検出信号の信号レベルが予め設定した閾値以上の場合に“1”、閾値未満の場合に“0”となるため、相関検出信号のピーク604と同期して相関ピーク信号603が図6における変化点605のように“0”→“1”→“0”と変化する。
以下同様に、図6に示すt1〜t10のショートトレーニングシンボルに従い、1.6[μs]毎に相関ピーク信号の変化が10回出力される。一方、相関検出部15−2に対して、図4において(a)行で示したOFDMパケット信号が入力された場合、ショートトレーニングシンボルと相関検出部15−2内の不揮発性メモリ153から供給される規定データ系列M[1]〜M[32]とが一致しないため、相関検出信号602のピークが生じず、相関ピーク信号603の変化も生じない。
このように無線通信装置10が図4における行(a)で示したOFDMシンボル長によるOFDMパケット信号を受信した場合、ピーク検出部16−1から0.8[μs]間隔で10回の相関ピーク信号のパルスが出力され、無線通信装置10が図4における行(b)で示したOFDMシンボル長によるOFDMパケット信号を受信した場合、ピーク検出部16−2から1.6[μs]間隔で10回の相関ピーク信号のパルスが出力される。即ち、相関検出部15−1、15−2とピーク検出部16−1、16−2とが連動することにより繰り返しパターン検知部として機能する。本実施形態に係る無線通信装置10においては、繰り返しパターンの繰り返し周期が異なる複数の無線通信方式に対応して複数の繰り返しパターン検知部を設けることにより、上述したような機能を実現している。
次に、シンボル長判定部17は、ピーク検出部16−1から供給される相関ピーク信号にパルスがある場合に、受信したOFDMパケット信号が3.2[μs]のシンボル長であると判定し、受信したOFDMパケット信号が3.2[μs]のシンボル長であることを示すシンボル長種別信号を出力する。また、シンボル長判定部17は、ピーク検出部16−2から供給される相関ピーク信号にパルスがある場合に、受信したOFDMパケット信号が6.4[μs]のシンボル長であると判定し、受信したOFDMパケット信号が6.4[μs]のシンボル長であることを示すシンボル長種別信号を出力する。
ここで、本実施形態において、ピーク検出部16−1及びピーク検出部16−2は、図6に示すように、相関ピーク信号のパルスを出力する場合、t1〜t10のショートトレーニングシンボルに従い、パルスを10回出力する。従って、シンボル長判定部17は、ピーク検出部16−1及びピーク検出部16−2が出力するパルスに基づいてシンボル長を判定する際に、所定期間内に所定数以上のパルスを検出したことを条件としてシンボル長を判定することができる。これにより、シフトレジスタ151−1〜151−rに保持されたデジタルベースバンド信号が、不揮発性メモリ153から出力されるデータ系列と偶然一致してしまうような場合の誤検知を回避することができる。
なお、OFDMシンボル長の判別は、OFDMパケット信号を受信してから一つのショートトレーニングシンボルを受信した段階で判定することが可能であるため、OFDMパケット信号の先頭でOFDMシンボル長を短時間に判定し、シグナル部移行のOFDMシンボルを適切にFFT処理することが可能となる。そして最後に、GI除去部18は及びFFT処理部19は、シンボル長判定部17から供給されるシンボル長種別信号に基づいて適切なGI期間の除去とFFT処理を行うことができる。
以上のように本実施例における無線通信装置では、シンボル長が異なる無線信号が使用される無線パケット通信システムにおいて、パケット単位で間欠的に送受信される信号のシンボル長を短時間に判定することにより複数の無線パケット通信システムに対応する無線通信装置を提供することができる。
本実施例における無線通信装置では、相関検出部15及びピーク検出部16をそれぞれ2系統備え、2種類のOFDMシンボル長によるOFDMパケット信号が運用される無線通信システムにおいてOFDMシンボル長を判定する形態について説明した。一方、相関検出部15及びピーク検出部16をさらに複数系統備え、各系統の相関検出部15が判定すべきOFDMシンボル長とショートトレーニングシンボルの組み合わせに基づく要素数のシフトレジスタ151及び乗算器152及び不揮発性メモリ153での保持データを備えることにより、備えた系統数のOFDMシンボル長の種別を判定する無線通信装置を提供することができる。
実施の形態2.
本実施形態においては、シンボル長が異なる無線信号が使用される無線パケット通信システムにおいて、パケット単位で間欠的に送受信される信号のシンボル長を短時間に判定することにより複数の無線パケット通信システムに対して、より少ない回路構成で対応する無線通信装置の例を図7及び図8を用いて説明する。
図7は本実施例の無線通信装置の構成図の例である。図7において無線通信装置30は、受信アンテナ11、RF受信部12、直交検波部13、A/D変換部14、相関検出部31−1及び31−2、ピーク検出部16−1及び16−2、シンボル長判定部17、GI除去部18、FFT処理部19、復調部20、クロック制御部21、不揮発性メモリ32、を備える。
図7の無線通信装置30は、図1の無線通信装置10のうち相関検出部15−1及び15−2の内部構成を変更し、不揮発性メモリ32が追加された構成となる。その他の構成は、既に説明した図1に示された同一の符号を付された構成と、同一の機能を有するので、それらの説明は省略する。
相関検出部31−1及び31−2は、既に説明した図1に示された相関検出部15−1及び15−2と機能的には同一のもので、パケット単位で間欠的に送信されるOFDM信号の先頭に付加される既知のシンボルからなるプリアンブル信号の相関を検出するもので、A/D変換部14から供給されたベースバンド信号と既知のシンボルからなるプリアンブル信号との相関を検出し、相関検出信号を出力する。
不揮発性メモリ32は、既に説明した図2に示された不揮発性メモリ153と同様に、パケット単位で間欠的に送信されるOFDM信号の先頭に付加される既知のプリアンブル信号データ(M[1:r])を保持し、そのプリアンブル信号データ(M[1:r])を相関検出部31−1及び31−2に供給する。
次に相関検出部31−1及び31−2においてプリアンブル信号の相関を検出する構成について図8を用いて説明する。図8は本実施例の無線通信装置における相関検出部の構成図の例である。なお、相関検出部31−1及び31−2は、ほぼ同じ構成を備えるため、説明を簡略化するために、図8においては相関検出部31として説明する。
図8において相関検出部31は、複数のシフトレジスタ151−1〜r(rは自然数である)、複数の乗算器152−1〜r(rは自然数である)、加算器154、複数のシフトレジスタ311−1〜311−rを備える。図8の相関検出部31は、図2の相関検出部15のうち、それぞれのシフトレジスタ151間に追加のシフトレジスタ311−1〜311−rが追加され、不揮発性メモリ153が削除された構成となる。なお、それぞれのシフトレジスタ151間に追加されるシフトレジスタの要素数を複数追加することも可能であり、その要素数を“D”(“D”は整数)とする。図8の相関検出部31のうち、既に説明した図2に示された同一の符号を付された構成と同一の機能を有する部分については、説明を省略する。
シフトレジスタ311は、シフトレジスタ151と同様の機能を持ち、シフトレジスタ311−1はA/D変換部14から供給されたベースバンド信号をクロックのタイミングに応じてシフトレジスタ151−1へ、シフトレジスタ151−1はシフトレジスタ311−1から供給されたベースバンド信号をクロックのタイミングに応じてシフトレジスタ311−2へ、以下、シフトレジスタ151−r方向へ順次シフトするものである。
本実施例の無線通信装置における相関検出部31−1及び31−2を構成するシフトレジスタ151と乗算器152とシフトレジスタ311の要素数“r”の一例として”16”を用いる。但し、相関検出部31−1におけるシフトレジスタ311の要素数“D”は“0”とし、本発明の第1の実施例における相関検出部15−1と同じ構成となる。一方、相関検出部31−2におけるシフトレジスタ311の要素数“D”は“1”とする。即ち、相関検出部31−2は、シフトレジスタ311およびシフトレジスタ151を併せて32個のシフトレジスタを有し、その内のシフトレジスタ151−1〜16に格納されたデータがそれぞれ乗算器151−1〜16に供給されることとなる。
以上のように構成された無線通信装置30において、パケット単位の無線信号が使用される無線通信システム内でOFDMシンボル長が複数種類存在する場合の一例として、図4の行(a)及び行(b)で示したOFDMパケット信号を用いて送受信する場合に、パケット単位で間欠的に送受信されるOFDM信号のシンボル長を短時間に判定する動作について、図6を用いて説明する。
まず初めに、図7の不揮発性メモリ32で保持する信号データは、図4において(a)行で示したOFDMパケット信号の既知のショートトレーニングシンボルをサンプリングした16個の規定データ系列“Sa[0:15]”であり、M[1]=Sa[15]、M[2]=Sa[14]、以下順にM[r]=Sa[0]までを保持する。一方、図4において(b)行で示したOFDMパケット信号の既知のショートトレーニングシンボルは、図4において(a)行で示したOFDMパケット信号の既知のショートトレーニングシンボルを時間方向へ2倍に伸張させた信号であり、これをサンプリングした32個の規定データ系列“Sb[0:31]”は、Sa[0]=Sb[0]、Sa[1]=Sb[2]、Sa[2]=Sb[4]、以下順にSa[n]=Sb[2n]の関係が成立するものとする。
図8における相関検出部31−1に対して、図4において(a)行で示したOFDMパケット信号が入力された場合、図3において示した長さ0.8[μs]のショートトレーニングシンボル(例えばt1)をA/D変換部14において0.05[μs]でサンプリングした16個のデジタルベースバンド信号のデータ系列は、先頭から順番に、シフトレジスタ151−1、シフトレジスタ151−2、シフトレジスタ151−3・・・の順に保持される。
そして、16個のデジタルベースバンド信号のデータ系列の全てが、相関検出部31−1内のシフトレジスタ151−1〜シフトレジスタ151−16に格納された時、シフトレジスタ151−1〜シフトレジスタ151−16に格納されたベースバンド信号と不揮発性メモリ32から供給される規定データ系列M[1]〜M[16]、即ち、Sa[0:15]が一致するため、相関検出部152−1〜相関検出部152−16の全てがデジタルベースバンド信号と不揮発性メモリ153から入力される信号との相関を検出した信号を出力する。その結果、加算器154が、図6に示すように、相関検出信号のピーク604を出力する。
次に、ピーク検出部16−1は、相関検出部31−1から供給された相関検出信号の信号レベルを検出し、相関検出信号の信号レベルが予め設定した閾値以上の場合に“1”、閾値未満の場合に“0”となるため、相関検出信号のピーク604と同期して相関ピーク信号603が図6における変化点605のように“0”→“1”→“0”と変化する。
以下同様に、図6に示すt1〜t10のショートトレーニングシンボルに従い、0.8[μs]毎に相関ピーク信号の変化が10回出力される。一方、相関検出部31−1に対して、図4において(b)行で示したOFDMパケット信号が入力された場合、ショートトレーニングシンボルと相関検出部不揮発性メモリ32から供給される規定データ系列M[1]〜M[16]とが一致しないため、相関検出信号602のピークが生じず、相関ピーク信号603の変化も生じない。
図8における相関検出部31−2に対して、図4において(b)行で示したOFDMパケット信号が入力された場合、図3において示した長さ1.6[μs]のショートトレーニングシンボル(例えばt1)をA/D変換部14において0.05[μs]でサンプリングした32個のデジタルベースバンド信号のデータ系列は、先頭から順番に、シフトレジスタ211−1、シフトレジスタ151−1、シフトレジスタ311−2、シフトレジスタ151−2・・・の順に保持される。
ここで、32個のデジタルベースバンド信号のデータ系列の全てが、相関検出部31−2内のシフトレジスタ151−1〜シフトレジスタ151−16及びシフトレジスタ311−1〜シフトレジスタ311−16に夫々格納された時、図8に示すように、シフトレジスタ151−1〜151−16の間には、シフトレジスタ311−1〜311−rが交互に挿入されているため、シフトレジスタ151−1〜151−16に保持されるデジタルベースバンド信号は、Sb[0]、Sb[2]、Sb[4]・・・Sb[32]である。そして、上述したように、“Sb[0:31]”は、Sa[0]=Sb[0]、Sa[1]=Sb[2]、Sa[2]=Sb[4]、以下順にSa[n]=Sb[2n]の関係が成立するものであり、シフトレジスタ151−1〜シフトレジスタ151−16に格納されたベースバンド信号と不揮発性メモリ32から供給される規定データ系列M[1]〜M[16]、即ち、Sa[0:15]が一致するため、相関検出部152−1〜相関検出部152−16の全てがデジタルベースバンド信号と不揮発性メモリ32から入力される信号との相関を検出した信号を出力する。その結果、加算器154が、図6に示すように、相関検出信号のピーク604を出力する。
次に、ピーク検出部16−2は、相関検出部15−2から供給された相関検出信号の信号レベルを検出し、相関検出信号の信号レベルが予め設定した閾値以上の場合に“1”、閾値未満の場合に“0”となるため、相関検出信号のピーク604と同期して相関ピーク信号603が図6における変化点605のように“0”→“1”→“0”と変化する。
以下同様に、図6に示すt1〜t10のショートトレーニングシンボルに従い、1.6[μs]毎に相関ピーク信号の変化が10回出力される。一方、相関検出部31−2に対して、図4において(a)行で示したOFDMパケット信号が入力された場合、ショートトレーニングシンボルと不揮発性メモリ32から供給される規定データ系列M[1]〜M[16]とが一致しないため、相関検出信号602のピークが生じず、相関ピーク信号603の変化も生じない。
このように無線通信装置10が図4における行(a)で示したOFDMシンボル長によるOFDMパケット信号を受信した場合、ピーク検出部16−1から0.8[μs]間隔で10回の相関ピーク信号のパルスが出力され、無線通信装置10が図4における行(b)で示したOFDMシンボル長によるOFDMパケット信号を受信した場合、ピーク検出部16−2から1.6[μs]間隔で10回の相関ピーク信号のパルスが出力される。以下、実施の形態1と同様に、シンボル長判定部17から供給されるシンボル長種別信号に基づいて適切なGI期間の除去とFFT処理を行うことができる。
以上のように本実施例における無線通信装置では、シンボル長が異なる無線信号が使用される無線パケット通信システムにおいて、パケット単位で間欠的に送受信される信号のシンボル長を短時間に判定することにより複数の無線パケット通信システムに対応する無線通信装置を提供することができる。また、本実施例における無線通信装置では、乗算器151−1〜rが、シフトレジスタ151−1〜rとシフトレジスタ311−1〜rによって構成されるシフトレジスタ部のうち、シフトレジスタ151−1〜rにのみ接続されている。そして、シフトレジスタ311−1〜rは、繰り返しパターンの繰り返し周期の伸縮に応じて、シフトレジスタ151−1〜r夫々の間に挿入されるものであるため、乗算器151−1〜rは、シフトレジスタ部を構成するシフトレジスタのうち、繰り返しパターンの繰り返し周期の伸縮に応じた間隔毎のシフトレジスタに接続されていることになる。これにより、相関検出部31−2における乗算器152の要素数を削減し、不揮発性メモリ32を共用することにより、より少ない回路構成で対応する無線通信装置を提供することができる。
実施の形態3.
本実施形態においては、シンボル長が異なる無線信号が使用される無線パケット通信システムにおいて、パケット単位で間欠的に送受信される信号のシンボル長を短時間に判定することにより複数の無線パケット通信システムに対して、FFT処理を同一の回路構成で対応する無線通信装置の例を図9を用いて説明する。
図9は本実施例の無線通信装置の構成図の例である。図9において無線通信装置40は、受信アンテナ11、RF受信部12、直交検波部13、A/D変換部14、相関検出部15−1及び15−2、ピーク検出部16−1及び16−2、シンボル長判定部17、GI除去部18、FFT処理部19、復調部20、クロック制御部21、レート変換部41、クロック変換部42、を備える。
図9の無線通信装置40は、図1の無線通信装置10に対して、レート変換部41及びクロック変換部42を追加した構成となる。その他の構成は、既に説明した図1に示された同一の符号を付された構成と、同一の機能を有するので、それらの説明は省略する。
図9においてレート変換部41は、A/D変換部14から供給されたベースバンド信号を、シンボル長判定部17から供給されたシンボル長種別信号に基づいてサンプルレートを変換するのもで、例えば、A/D変換部14において20MHzでサンプリングされたベースバンド信号をデータの間引きにより10MHzのサンプリングレートに変換することができる。クロック変換部42は、クロック制御部21から供給されたクロック信号の周波数を、シンボル長判定部17から供給されたシンボル長種別信号に基づいて変換するもので、例えば、20MHzのクロック信号を10MHzのクロック信号に変換する。
本実施例の無線通信装置におけるクロック制御部21で生成されるクロック周波数の一例として、説明を簡略化するため20MHzを用いて詳述するが、本実施例で限定されるものではない。以上のように構成された無線通信装置40において、パケット単位の無線信号が使用される無線通信システム内でOFDMシンボル長が複数種類存在する場合の一例として、図4の行(a)及び行(b)で示したOFDMパケット信号を用いて送受信する場合に、パケット単位で間欠的に送受信されるOFDM信号のシンボル長を短時間に判定する動作について説明する。
図9の無線通信装置40において、受信したOFDMパケット信号をシンボル長判定部17が判定するまでの動作については、第1の実施例における無線通信装置10における動作と同じである。図9のレート変換部41は、受信したOFDMパケット信号が3.2[μs]のシンボル長であることを示すシンボル長種別信号をシンボル長判定部17から供給された場合、サンプリングレート20MHzのベースバンド信号を変換せずにGI除去部18に供給する。また、レート変換部41は、受信したOFDMパケット信号が6.4[μs]のシンボル長であることを示すシンボル長種別信号をシンボル長判定部17から供給された場合、サンプリングレート20MHzのベースバンド信号をサンプリングレート10MHzのベースバンド信号に変換してGI除去部18に供給する。
図9のクロック変換部42は、受信したOFDMパケット信号が3.2[μs]のシンボル長であることを示すシンボル長種別信号をシンボル長判定部17から供給された場合、クロック制御部21から供給された20MHzのクロック信号を変換せずに出力する。また、クロック変換部42は、受信したOFDMパケット信号6.4[μs]のシンボル長であることを示すシンボル長種別信号をシンボル長判定部17から供給された場合、クロック制御部21から供給された20MHzのクロック信号を10MHzのクロック信号に変換して出力する。
図9のFFT処理部19は、受信したOFDMパケット信号が3.2[μs]のシンボル長であることを示すシンボル長種別信号をシンボル長判定部17から供給された場合、GI処理部18から供給された有効シンボル信号(3.2[μs])に対して、20MHzクロック信号で64サンプルのFFT処理を行い、各キャリアのシンボルデータを出力する。また、図9のFFT処理部19は、受信したOFDMパケット信号が6.4[μs]のシンボル長であることを示すシンボル長種別信号をシンボル長判定部17から供給された場合、GI処理部18から供給された有効シンボル信号(6.4[μs])に対して、10MHzクロック信号で64サンプルのFFT処理を行い、各キャリアのシンボルデータを出力する。
実施の形態1に係る無線通信装置10において、GI除去部18及びFFT処理部19は、シンボル長判定部17から供給されるシンボル長種別信号に基づいてGI除去及びFFT処理を実行するため、その分回路構成が複雑化する。これに対して、本実施形態に係るGI除去部18及びFFT処理部19は、クロック変換部42から入力されるクロックに基づいて同一の処理を実行する。即ち、クロック変換部42を設けることによりGI除去部18及びFFT処理部19の回路構成を簡略化できるため、無線通信装置10の構成をトータルで簡略化することができる。
以上のように本実施例における無線通信装置では、シンボル長が異なる無線信号が使用される無線パケット通信システムにおいて、パケット単位で間欠的に送受信される信号のシンボル長を短時間に判定することにより複数の無線パケット通信システムに対して、FFT処理を同一の回路構成で対応する無線通信装置を提供することができる。
本実施例における無線通信装置30では、相関検出部15及びピーク検出部16をそれぞれ2系統備え、2種類のOFDMシンボル長によるOFDMパケット信号が運用される無線通信システムにおいてOFDMシンボル長を判定する形態について説明した。一方、相関検出部15及びピーク検出部16をさらに複数系統備え、各系統の相関検出部15が判定すべきOFDMシンボル長とショートトレーニングシンボルの組み合わせに基づく要素数のシフトレジスタ151及び乗算器152及び不揮発性メモリ153での保持データを備えることにより、備えた系統数のOFDMシンボル長の種別を判定し、そのOFDMシンボル長に応じたレート変換及びクロック変換を行うことにより、複数の無線パケット通信システムに対して、FFT処理を同一の回路構成で対応する無線通信装置を提供することができる。
実施の形態4.
本実施形態においては、実施の形態1、2とは異なる構成の相関検出部の例について説明する。図10は本実施例の無線通信装置の構成図の例である。図10において無線通信装置50は、受信アンテナ11、RF受信部12、直交検波部13、A/D変換部14、相関検出部51−1及び51−2、ピーク検出部16−1及び16−2、シンボル長判定部17、GI除去部18、FFT処理部19、復調部20、クロック制御部21、不揮発性メモリ32、を備える。
図10の無線通信装置50は、図1の無線通信装置10のうち相関検出部15−1及び15−2の内部構成が変更された構成となる。その他の構成は、既に説明した図1に示された同一の符号を付された構成と、同一の機能を有するので、それらの説明は省略する。
相関検出部51−1及び51−2は、既に説明した図1に示された相関検出部15−1及び15−2と機能的には同一のもので、パケット単位で間欠的に送信されるOFDM信号の先頭に付加される既知のシンボルからなるプリアンブル信号の相関を検出するもので、A/D変換部14から供給されたベースバンド信号と既知のシンボルからなるプリアンブル信号との相関を検出し、相関検出信号を出力する。
次に相関検出部51−1及び51−2においてプリアンブル信号の相関を検出する構成について図11を用いて説明する。図11は本実施例の無線通信装置における相関検出部の構成図の例である。なお、相関検出部51−1及び51−2は、ほぼ同じ構成を備えるため、説明を簡略化するために、図11においては相関検出部51として説明する。図11に示すように、相関検出部51は、遅延回路511、複素共役回路512、乗算器513及び平均回路514を備える。このように、本実施形態に係る相関検出部51は、実施の形態1、2に係る相関検出部15、相関検出部31よりも大幅に回路規模が低減されている。
遅延回路511は、A/D変換部14から供給されるデジタルベースバンド信号を保持し、所定期間遅延させた遅延ベースバンド信号として出力する。また、複素共役回路512は、この遅延ベースバンド信号の共役複素数をとる。即ち、遅延回路511及び複素共役回路512が、遅延信号出力部として機能する。そして、乗算器513は、実施の形態1、2における乗算器1521〜rと同様の機能を有し、複素共役回路512から入力される遅延ベースバンド信号と、A/D変換部14から供給されるデジタルベースバンド信号とを乗算し、その結果を出力する。平均回路514は、OFDM信号のショートプリアンブル信号の期間を移動平均区間として、乗算器513が出力する乗算結果の移動平均を計算して自己相関値を求め、その自己相関値を相関検出信号602として出力する。即ち、平均回路514が、移動平均値出力部として機能する。
ここで、本実施形態に係る相関検出部51−1と相関検出部51−2とでは、遅延回路511の遅延時間が異なる。本実施形態に係る相関検出部51は、図6に示すように繰り返し周期Tspで繰り返されるショートトレーニングシンボルの自己相関を求めるものであり、遅延回路511がデジタルベースバンド信号を遅延させて遅延ベースバンド信号を出力する期間は、シンボル長を検出する対象のOFDMパケット信号におけるショートトレーニングシンボルのTspに等しい。
即ち、図4において(a)行で示したOFDMパケット信号を検出対象とする相関検出部51−1における遅延回路の遅延時間は、0.8[μs]であり、図4において(b)行で示したOFDMパケット信号を検出対象とする相関検出部51−2における遅延回路の遅延時間は、1.6[μs]である。
図11における相関検出部51−1に対して、図4において(a)で示したOFDMパケット信号が入力された場合、図3において示した長さ0.8[μs]のショートトレーニングシンボル(例えばt1)をA/D変換部14において0.05[μs]でサンプリングした16個のデジタルベースバンド信号のデータ系列は、先頭から順番に、遅延回路511及び乗算器513に入力される。
ここで、遅延回路511に入力された信号は0.8[μs]遅延されるため、図3に示すt1の期間は、乗算器513はA/D変換部14から直接入力されるt1のデジタルベースバンド信号と、t1が入力される前のデジタルベースバンド信号とを乗算してその結果を出力する。次に、図3に示すt2の期間になると、遅延回路511は、t1の遅延ベースバンド信号を出力する。これにより、乗算器513には、t2のデジタルベースバンド信号であるSa[0:15]と、複素共役回路512を経たt1の遅延ベースバンド信号Sa[0:15]とが入力される。これにより、乗算器513は、デジタルベースバンド信号と遅延ベースバンド信号との相関を検出した信号を出力する。
その後、図3に示すショートトレーニングシンボルt3、t4・・・t10の期間においても同様に、乗算器513は、A/D変換部14から直接入力されるデジタルベースバンド信号と遅延回路511、複素共役回路512を経て入力される遅延ベースバンド信号との相関を検出した信号を出力し続ける。この相関検出信号は、図12に示すように、矩形状となる。これにより、平均回路514が出力する相関検出信号は、図12に示すように、ショートトレーニングシンボルt2の期間以降上昇し続ける。
このようにして相関検出信号が上昇し、ピーク検出部16−1において設定されている所定の信号レベルとなると、図12に示すように、ピーク検出部16−1が出力する相関ピーク信号603が、変化点605のように、“0”→“1”→“0”と変化する。一方、相関検出部51−1に対して、図4において(b)行で示したOFDMパケット信号が入力された場合、ショートトレーニングシンボルの繰り返し周期と、遅延回路511の遅延期間とが異なるため、乗算器513によってデジタルベースバンド信号と遅延ベースバンド信号との相関が検出されることはなく、その結果ピーク検出部16−1が出力する相関ピーク信号603に変化点が生じることもない。
図11における相関検出部51−2に対して、図4において(b)で示したOFDMパケット信号が入力された場合、図3において示した長さ1.6[μs]のショートトレーニングシンボル(例えばt1)をA/D変換部14において0.05[μs]でサンプリングした32個のデジタルベースバンド信号のデータ系列は、先頭から順番に、遅延回路511及び乗算器513に入力される。
ここで、遅延回路511に入力された信号は1.6[μs]遅延されるため、図3に示すt1の期間は、乗算器513はA/D変換部14から直接入力されるt1のデジタルベースバンド信号と、t1が入力される前のデジタルベースバンド信号とを乗算してその結果を出力する。次に、図3に示すt2の期間になると、遅延回路511は、t1の遅延ベースバンド信号を出力する。これにより、乗算器513には、t2のデジタルベースバンド信号であるSb[0:31]と、複素共役回路512を経たt1の遅延ベースバンド信号Sb[0:31]とが入力される。これにより、乗算器513は、デジタルベースバンド信号と遅延ベースバンド信号との相関を検出した信号を出力する。
その後、図3に示すショートトレーニングシンボルt3、t4・・・t10の期間においても同様に、乗算器513は、A/D変換部14から直接入力されるデジタルベースバンド信号と遅延回路511、複素共役回路512を経て入力される遅延ベースバンド信号との相関を検出した信号を出力し続ける。この相関検出信号は、図12に示すように、矩形状となる。これにより、平均回路514が出力する相関検出信号は、図12に示すように、ショートトレーニングシンボルt2の期間以降上昇し続ける。
このようにして相関検出信号が上昇し、ピーク検出部16−2において設定されている所定の信号レベルとなると、図12に示すように、ピーク検出部16−2が出力する相関ピーク信号603が、変化点605のように、“0”→“1”→“0”と変化する。一方、相関検出部51−2に対して、図4において(a)行で示したOFDMパケット信号が入力された場合、ショートトレーニングシンボルの繰り返し周期と、遅延回路511の遅延期間とが異なるため、乗算器513によってデジタルベースバンド信号と遅延ベースバンド信号との相関が検出されることはなく、その結果ピーク検出部16−2が出力する相関ピーク信号603に変化点が生じることもない。
このようにしてピーク検出部16−1及びピーク検出部16−2のいずれか一方から相関ピーク信号が出力されることにより、実施の形態1、2と同様に、シンボル長判定部52がシンボル長を判定することができる。以下、実施の形態1、2と同様に、シンボル長判定部17から供給されるシンボル長種別信号に基づいて適切なGI期間の除去とFFT処理を行うことができる。
尚、図12の例においては、平均回路514が、ショートトレーニングシンボルt2〜t10までの期間に相当する期間、即ち、相関検出部51−1においては7.2[μs]分、相関検出部51−2においては、14.4[μs]分の移動平均を計算する場合を示しているため、t2からt10の期間、相関検出信号が上昇し続ける。そして、ピーク検出部16−1における信号レベルの設定値により、t10の期間にのみ、即ち、相関検出信号が上昇しきった場合において相関ピーク信号のパルスが出力される場合を例として説明した。
しかしながら、これは一例であり、平均回路514の移動平均の計算期間の設定によっては、図12に示すショートトレーニングシンボルのt3、t4の期間で相関検出信号が最大値に到達し、以降t10の期間まで同一の値となるようにすることもできる。また、図12と同様に、平均回路514が、ショートトレーニングシンボルt2〜t10までの期間に相当する7.2[μs]分の移動平均を計算する場合であっても、ピーク検出部16−1における信号レベルの設定値により、t3、t4の期間で相関ピーク信号が“0”→“1”に変化するように構成することも可能である。
このような平均回路514による移動平均の計算期間及びピーク検出部16−1における信号レベルの設定値は、無線通信装置10の使用態様により適宜設定され得るものである。例えば、図12に示すt3、t4の期間において相関ピーク信号の変化点が発生するように構成する場合、移動平均の計算期間を短くし、若しくはピーク検出部16−1における信号レベルを低く設定するため、誤検知の可能性が高くなる。他方、図12の例のように、t10の期間において相関ピーク信号の変化点が発生するように構成する場合、ショートトレーニングシンボル繰り返し期間の最後においてシンボル長が検出されることとなるため、それだけ後の処理におけるタイミングの余裕が少なくなる。
何れの場合においても、少なくともOFDMパケット信号のショートトレーニングシンボルの繰り返し期間内にシンボル長を判定することができるため、シンボル長が異なる無線信号が使用される無線パケット通信システムにおいて、パケット単位で間欠的に送受信される信号のシンボル長を短時間に判定することにより複数の無線パケット通信システムに対応する無線通信装置を提供することができる。また、本実施例における無線通信装置では、相関検出部31−2における乗算器152の要素数を削減し、不揮発性メモリ32を共用することにより、より少ない回路構成で対応する無線通信装置を提供することができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
10、30、40 無線通信装置
11 受信アンテナ
12 RF受信部
13 直交検波部
14 A/D変換部
15、31、51 相関検出部
16 ピーク検出部
17 シンボル長判定部
18 GI除去部
19 FFT処理部
20 復調部
21 クロック制御部
151、311 シフトレジスタ
152、513 乗算器
153 、32 不揮発性メモリ
154 加算器
41 レート変換部
42 クロック変換部
511 遅延回路
512 複素共役
514 平均回路

Claims (8)

  1. 伝送信号に含まれるシンボル長が異なる複数の無線通信方式に対応可能な無線通信装置であって、
    無線電波を受信する受信アンテナと、
    前記受信された高周波信号を直交検波する直交検波部と、
    前記検波された信号から、無線通信方式における通信単位の冒頭において複数回繰り返される繰り返しパターンを検知する繰り返しパターン検知部と、
    前記検知された繰り返しパターンにより、前記シンボル長を判定するシンボル長判定部と、
    前記判定されたシンボル長に基づき、前記検波された信号から受信データを抽出する信号処理部と、
    を備え、
    前記パターン検知部は、前記繰り返しパターンの繰り返し周期が異なる複数の無線通信方式に対応して複数設けられ、
    前記シンボル長判定部は、前記複数のパターン検知部のうち前記繰り返しパターンを検知したパターン検知部に基づいて前記シンボル長を判定することを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記繰り返しパターン検知部は、前記検波された信号における前記繰り返しパターンの信号と、前記繰り返しパターンに応じて予め記憶媒体に格納されたパターンデータとの相関に基づいて前記繰り返しパターンを検知することを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記繰り返しパターン検知部は、
    直列に接続されている複数のシフトレジスタにより、前記検波された信号を順次格納するシフトレジスタ部と、
    前記シフトレジスタ部に格納されたデータと前記予め記憶媒体に格納されたパターンデータとを乗算する乗算部と、
    前記乗算部での乗算結果を全て加算してその加算結果を出力する加算部とを含み、
    前記加算結果に基づいて前記繰り返しパターンを検知することを特徴とする請求項2に記載の無線通信装置。
  4. 前記繰り返しパターンの繰り返し周期が異なる複数の無線通信方式において、一の無線通信方式の前記繰り返しパターンの信号は他の無線通信方式の繰り返しパターンの信号を時系列方向に伸縮したものであり、
    前記乗算部は、前記シフトレジスタ部に含まれる直列に接続されている複数のシフトレジスタのうち、前記繰り返しパターンの伸縮に応じた間隔毎のシフトレジスタに接続されており、
    前記複数の繰り返しパターン検知部夫々に含まれる前記乗算器が同一の前記パターンデータを用いることを特徴とする請求項3に記載の無線通信装置。
  5. 前記繰り返しパターン検知部は、前記繰り返しパターンの自己相関値に基づいて前記繰り返しパターンを検知することを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  6. 前記繰り返しパターン検知部は、
    前記検波された信号を前記繰り返しパターンの繰り返し周期に応じた期間遅延させて出力する遅延信号出力部と、
    前記検波された信号と前記遅延された信号とを乗算する乗算器と、
    前記乗算器での乗算結果の移動平均値を計算してその計算結果を出力する移動平均値出力部とを含み、
    前記移動平均の計算結果に基づいて前記繰り返しパターンを検知することを特徴とする請求項5に記載の無線通信装置。
  7. 前記判定されたシンボル長に基づき、クロック周波数を変換するクロック変換部と、
    前記変換されたクロック変換部に基づき、前記検波された信号をデジタル信号に変換するデジタル変換部とを更に含み、
    前記繰り返しパターン検知部は、前記変換されたデジタル信号から、前記繰り返しパターンを検知し、
    前記信号処理部は、前記変換されたクロック周波数に従って前記受信データを抽出することを特徴とする請求項1乃至6いずれか1項に記載の無線通信装置。
  8. 伝送信号に含まれるシンボル長が異なる複数の無線通信方式に対応可能な無線通信方法であって、
    受信アンテナによって無線電波を受信し、
    前記受信された無線電波の高周波信号を直交検波し、
    前記繰り返しパターンの繰り返し周期が異なる複数の無線通信方式に対応して複数設けられたパターン検知部により、前記検波された信号から、無線通信方式における通信単位の冒頭において複数回繰り返される繰り返しパターンを検知し、
    前記複数のパターン検知部のうち前記繰り返しパターンを検知したパターン検知部に基づいて前記シンボル長を判定し、
    前記判定されたシンボル長に基づき、前記検波された信号から受信データを抽出することを特徴とする無線通信方法。
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JP2014150464A (ja) * 2013-02-01 2014-08-21 Kddi Corp 光通信システム、送信器、受信器および光通信方法
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