JP2012128994A - 放電ランプ点灯装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】それぞれ先端に突起が形成されたタングステン製の一対の電極を有する放電ランプと、この放電ランプに交流電力を供給する給電装置とを具えてなる放電ランプ点灯装置において、前記給電装置は、前記放電ランプに定格電力を供給する第1点灯モードと、前記放電ランプに定格電力より低い電力を供給する第2点灯モードとを切り替えて前記放電ランプを点灯する機能を有し、前記第1点灯モードから前記第2点灯モードに切り替えるモード切替期間において、平均電力変化率が0.01〜2.1W/sとなる条件で、前記放電ランプに供給する電力を制御するものであることを特徴とする。
【選択図】図2
Description
而して、最近においては、使用環境の明るさや投影する画像の種類に応じて画面の明るさを調整することが可能な調光機能を有するプロジェクタ装置が開発され、かかるプロジェクタ装置に用いられる放電ランプ点灯装置としては、放電ランプに定格電力を供給する定格電力点灯モードと、放電ランプに定格電力より低い電力、例えば定格電力の80%の電力を供給する低電力点灯モードとを切り替えて放電ランプを点灯する給電装置を具えてなるものが知られている(特許文献1参照。)。
このように低電力点灯モードに切り替えたときに、当該低電力点灯モードにおいて放電ランプにフリッカが発生する理由は、以下のように考えられる。
そして、定格電力点灯モードから低電力点灯モードに切り替えるモード切替期間においては、図7(b)に示すように、放電ランプに供給される電力の値が低下するに伴って、電極90,91間に形成されたアークAの形状が細くなることにより、電極90,91の各々における突起p1の表面には、蒸発した電極物質がアークAの起点が位置する箇所に堆積するため、図7(c)に示すように、電極90,91の各々における突起p1の表面に微小突起p2が形成される。
然るに、放電ランプに供給される電力が低下するモード切替期間においては、電極90,91間に形成されたアークAの形状が急激に細くなるため、電極90,91間に形成されたアークAは、図7(d)に破線で示すように、起点が電極90,91の各々における突起p1の表面を移動することにより不安定な状態となる結果、図7(e)に示すように、電極90,91の各々における突起p1の表面には、複数の微小突起p2が形成されてしまう。
このように電極90,91の先端に複数の微小突起p2が形成された状態で、低電力点灯モードによって放電ランプを点灯させた場合には、アークAの起点が複数の微小突起p2間を移動する結果、当該放電ランプにフリッカが発生する。
前記給電装置は、前記放電ランプに定格電力を供給する第1点灯モードと、前記放電ランプに定格電力より低い電力を供給する第2点灯モードとを切り替えて前記放電ランプを点灯する機能を有し、前記第1点灯モードから前記第2点灯モードに切り替えるモード切替期間において、平均電力変化率が0.01〜2.1W/sとなる条件で、前記放電ランプに供給する電力を制御するものであることを特徴とする。
また、給電装置によって、第2点灯モードから第1点灯モードに切り替えるモード切替期間において、平均電力変化率が2.1W/s以下となる条件で放電ランプに供給する電力が制御されることにより、放電ランプの発光管にクラックが生じることを防止または抑制することができる。
本発明の放電ランプ点灯装置は、例えば調光機能を有するプロジェクタ装置に内蔵されるものであって、放電ランプと、この放電ランプに交流電力を供給する給電装置とを具えてなるものである。
この放電ランプ10の発光管11は、内部に放電空間Sを形成する外形が略楕円球状の発光部12と、この発光部12の両端の各々に一体に連設された、管軸に沿って外方に伸びるロッド状の封止部13とを有し、この発光管11における発光部12内には、それぞれタングステンよりなる一対の電極14,15が互いに対向するよう配置されている。具体的に説明すると、一対の電極14,15の各々は、発光管11の管軸方向に沿って伸びる棒状の軸部14b,15bと、この軸部14b,15bの各々の先端に連続して形成された、先端に突起p1が形成された略球状の頭部14a,15aと、頭部14a,15aの後端部分および軸部14b,15bの先端部分に巻き回されたコイル部14c,15cとにより構成されており、それぞれの頭部14a,15aが互いに対向するよう配置されると共に、各軸部14b,15bの基端部分が封止部13の各々に埋設されることによって保持されている。
発光管10における封止部13の各々の内部には、モリブデンよりなる金属箔16,17が気密に埋設され、金属箔16,17の各々の一端には、一対の電極14,15の各々における軸部14b,15bの基端が溶接されて電気的に接続されており、一方、金属箔16,17の他端には、封止部13の外端から外方に突出する外部リード18,19が溶接されて電気的に接続されている。
発光部12内に封入される水銀は、必要な可視光波長、例えば波長360〜780nmの放射光を得るためのものであり、点灯時に例えば150気圧以上の高い水銀蒸気圧を確保するために、その封入量が0.15mg/mm3 以上とされており、この水銀の封入量を増加することにより、点灯時に200気圧以上、または300気圧以上の高い水銀蒸気圧を得ることができ、プロジェクタ装置に適した光源を実現することができる。
発光部12内に封入される希ガスは、点灯始動性を改善するためのものであり、その封入圧は、静圧で例えば10〜26kPaである。また、希ガスとしては、アルゴンガスを好適に用いることができる。
発光部12内に封入されるハロゲンは、発光部12内においてハロゲンサイクルを形成すると共に、これにより、電極物質であるタングステンが発光部12の内壁に付着することを抑制するためのものであり、水銀その他の金属との化合物の形態で封入される。ハロゲンの封入量は、例えば1×10-6〜1×10-2μmol/mm3 である。また、ハロゲンとしては、沃素、臭素、塩素などを用いることができる。
また、発光部12内には、更に他の放電媒体としてハロゲン化金属を封入することもできる。
また、放電ランプ10においては、その点灯中に発光管11における発光部12内の水銀蒸気圧が例えば150気圧以上となり、また、放電ランプ点灯装置が内蔵されるプロジェクタ装置においては、装置全体の小型化が図られる一方、高い光量が要求されることから、放電ランプ10の発光管11における発光部12内の熱的条件は極めて厳しいものであり、例えばランプの管壁負荷値は0.8〜3.0W/mm2 、より具体的には2.0W/mm2 である。
このような高い水銀蒸気圧や管壁負荷値を有することにより、プロジェクタ装置の光源として用いられる場合に演色性の良好な放射光を得ることができる。
ここで、第2点灯モードにおいて放電ランプ10に供給される電力の値は、定格電力の値より低いものであれば特に制限されないが、通常、定格電力の40〜80%の範囲で選択される。
第1点灯モードから第2点灯モードに切り替えるモード切替期間において、平均電力変化率が0.01W/s未満である場合には、供給電力の低下が長時間にわたって行われることになるため、放電ランプ10における発光管11に黒化が生じるおそれがある。一方、平均電力変化率が2.1W/sを超える場合には、供給電力の低下が短時間で急激に行われることになるため、モード切替期間後の第2点灯モードによる放電ランプ10の点灯中において、フリッカが生じるおそれがある。
第2点灯モードから第1点灯モードに切り替えるモード切替期間において、平均電力変化率が2.1W/sを超える場合には、供給電力の上昇が短時間で急激に行われることになるため、放電ランプ10の発光管11にクラックが生じるおそれがある。
また、第2点灯モードから第1点灯モードに切り替えるモード切替期間において、平均電力変化率の下限は特に制限されないが、平均電力変化率が小さい程、モード切替に必要な時間が長くなるため、平均電力変化率は0.01W/s以上であることが好ましい。
チョッパ回路U1は、直流電圧Vdcが供給される+側電源端子に接続されたスイッチング素子Qxと、リアクトルLxと、スイッチング素子QxおよびリアクトルLxの接続点と−側電源端子との間において当該接続点にカソード側端子が接続されたダイオードDxと、リアクトルLxの出力側端子に接続された平滑コンデンサCxと、平滑コンデンサCxの一側端子およびダイオードDxのアノード側端子に接続された電流検出部Rxとによって構成されている。スイッチング素子Qxは、制御部U4から出力される信号に基づいて駆動回路Gxが作動することによって駆動され、所定のデューティによってオン/オフ駆動されるものであり、このデューティによって、放電ランプ10に供給される電力が制御される。
このように、制御部U4は、定定常点灯時においては、放電ランプ10に供給する電力の値を基準電力値に一致するよう制御する機能を有すると共に、放電ランプ10の点灯モードを変更するときに、当該放電ランプ10に供給される電力の値を瞬時に変化させるのではなく、所定の電力変化率で変化させる機能を有するものである。
電力変化率設定部51には、電力設定部50における電力を変化させるときの電力変化率が設定されている。
電力算出回路54においては、電圧検出部Vxおよび電流検出部Rxからの信号が入力され、これらの信号に基づいて点灯電力の電力値が算出され、得られた点灯電力信号が比較部55に入力され、この比較部55において、当該点灯電力信号が電力設定部50からの基準電力信号と比較される。比較部55から出力された信号は、PWM回路56を経由してスイッチング素子Qxの駆動回路Gxに入力される。
なお、フルブリッジ回路U2は、前述したように、放電ランプ10の点灯周波数に寄与するものであり、フルブリッジ回路U2に設定された周波数になるように、各駆動回路G1〜G4が駆動される。
先ず、点灯モードが第1点灯モードに選択された状態で給電装置20が駆動されると、給電装置20から放電ランプ10には、第1点灯モードによる電力、具体的には放電ランプ10の定格電力に相当する電力値の交流電力が供給され、これにより、放電ランプ10が点灯される。次いで、第1点灯モードによる放電ランプ10の点灯を開始してから時間T1が経過したときに、給電装置20において点灯モードが第1点灯モードから第2点灯モードに変更されると、第1点灯モードから第2点灯モードに切り替えるモード切替期間において、給電装置20から供給される交流電力の電力値が0.01〜2.1W/sの範囲から選択された所定の平均電力変化率で低下し、点灯モードが第1点灯モードから第2点灯モードが変更されてから時間T2が経過すると、放電ランプ10に供給される交流電力の電力値が第2点灯モードによる電力の電力値に達し、第2点灯モードによる放電ランプ10の点灯が開始する。
ここで、モード切替期間の長さすなわち放電ランプ10に供給される電力の値が第1点灯モードによる供給電力の値から第2点灯モードによる供給電力の値に低下するまでの時間T2について具体的な例を挙げて示すと、例えば放電ランプ10の定格電力値が200W、第2点灯モードによる供給電力の値が120W(定格電力の60%)、モード切替期間における平均電力変化率が2.0W/sである場合には、T2=(200W−120W)÷2.0W/s=40sである。
放電ランプ10に供給される交流電力の電流波形の一例を図4に示す。この図において、縦軸は放電ランプ10に供給される電力の電流値を示し、横軸は放電ランプ10の点灯時間を示す。この電流波形においては、基本周波数成分F1中に、当該基本周波数成分より低い周波数の低周波数成分F2が周期的に挿入されている。
基本周波数成分F1の周波数は、例えば60〜1000Hzの範囲から選択される。一方、低周波数成分F2の周波数は、基本周波数成分F1の周波数より低い周波数であって、例えば5〜200Hzの範囲から選択される。
また、低周波数成分F2は、半サイクルの長さのものであってもよく、低周波数成分F2の挿入間隔(或る低周波数成分が挿入されてから次の低周波数成分が挿入されるまでの時間の間隔)は、120秒間以下が好ましく、より好ましくは0.01〜120秒間である。 基本周波数成分F1および低周波数成分F2の具体的な周波数、低周波数成分F2の挿入間隔、低周波数成分F2の振幅は、用いられる放電ランプ10の設計、特に電極14,15の熱的な設計との関係や、各点灯モードによる電力の値などを考慮して適宜選定される。
電流波形の具体的な一例を示すと、基本周波数成分F1の周波数370Hz、一の基本周波数成分F1の長さが37.5サイクル、低周波数成分F2の周波数が90Hzで、一の低周波数成分F2の長さが1サイクルである。
而して、本発明の放電ランプ点灯装置によれば、給電装置20によって、第1点灯モードから第2点灯モードに切り替えるモード切替期間において、平均電力変化率が0.01〜2.1W/sとなる条件で放電ランプ10に供給する電力が制御されることにより、アークAの起点が電極14,15の各々における突起p1の表面を移動せずに安定なアークAが形成されるため、電極14,15の各々における突起p1の表面に、複数の微小突起p2が形成されることがなく、従って、第2点灯モードによる放電ランプ10の点灯中においてフリッカの発生を防止または抑制することができる。
例えば給電装置は、上記の第2点灯モードと、放電ランプに第2点灯モードによる供給電力より低い電力を供給する第3点灯モードとを切り替えて放電ランプを点灯する機能を有するものであってもよい。
このような放電ランプ点灯装置においては、給電装置は、第2点灯モードから第3点灯モードに切り替えるモード切替期間において、平均電力変化率が0.01〜2.1W/sとなる条件で、放電ランプに供給する電力を制御するものであることが好ましく、更に、第3点灯モードから前記第2点灯モードに切り替えるモード切替期間において、平均電力変化率が2.1W/s以下となる条件で、放電ランプに供給する電力を制御するものであることが好ましい。
また、第2点灯モードから第1点灯モードに切り替えるモード切替期間において、電力値の上昇および電力値の維持を交互に繰り返しながら、放電ランプに供給される電力が第2点灯モードによる電力値から第1点灯モードによる電力値に上昇するよう制御されてもよい。
更に、給電装置が、第2点灯モードと、放電ランプに第2点灯モードによる供給電力より低い電力を供給する第3点灯モードとを切り換えて放電ランプを点灯する機能を有するものである場合には、第2点灯モードから第3点灯モードに切り替えるモード切替期間または第3点灯モードから第2点灯モードに切り替えるモード切替期間において、電力値の低下および電力値の維持を交互に繰り返しながら、或いは電力値の上昇および電力値の維持を交互に繰り返しながら、放電ランプに供給される電力が第2点灯モードによる電力値から第3点灯モードによる電力値に低下する、或いは第3点灯モードによる電力値から第2点灯モードによる電力値に上昇するよう制御されてもよい。
このような電力制御を行う場合には、各モード切替期間、すなわち図6においてt1からt2までの期間における平均電力変化率が0.01〜2.1W/sとなる条件で、放電ランプに供給する電力が制御されればよい。
また、給電装置としては、図2に示す構成のものに限定されず、種々の回路構成のものを用いることができる。
図1に示す構成に従い、下記の仕様の放電ランプ(A)および放電ランプ(B)を作製した。
・発光管は石英ガラス製で、発光部の最大外径が10mm、発光部の内容積が65mm3 である。
・電極の各々はタングステン製で、電極間距離が1.0mmである。
・発光管内には、0.3mg/mm3 の水銀、静圧で13kPaのアルゴンガス、および4.0×10-4μmol/mm3 のハロゲン(Br)が封入されている。
・放電ランプ(A)の定格電力は230W、定格電圧は80V、管壁負荷値は2.5W/mm2 である。
・発光管は石英ガラス製で、発光部の最大外径が9.4mm、発光部の内容積が50mm3 である。
・電極の各々はタングステン製で、電極間距離が0.7mmである。
・発光管内には、0.3mg/mm3 の水銀、静圧で13kPaのアルゴンガス、および5.0×10-4μmol/mm3 のハロゲン(Br)が封入されている。
・放電ランプ(B)の定格電力は180W、定格電圧は65V、管壁負荷値は2.5W/mm2 である。
放電ランプ(A)に230W(定格電力値)の交流電力(370Hzの基本周波数成分37.5サイクル毎に90Hzの低周波数成分が1サイクル挿入されたもの)を供給して点灯させ、当該放電ランプ(A)に供給される電力の値を、下記表1に示す平均電力変化率で、230Wから138W(定格電力値の60%)に低下させた後、放電ランプ(A)から放射される光を目視で観察してフリッカの発生状況を調べ、さらにフリッカの発生が視認されない場合には、照度計などの計測器を用いて照射面の照度を測定し、照度値の変動率が±2%以内の場合を◎、変動率が±2%の範囲を超えて±3%以内の場合を○、目視でフリッカの発生が確認された場合を×として評価した。
また、上記の操作を5回繰り返して行い、その後、放電ランプ(A)の発光管を観察して黒化の発生状況を調べ、黒化の発生が認められない場合を○、黒化の発生が認められた場合を×として評価した。
以上の結果を下記表1に示す。
放電ランプ(A)に184W(定格電力値の80%)の交流電力(370Hzの基本周波数成分37.5サイクル毎に90Hzの低周波数成分が1サイクル挿入されたもの)を供給して点灯させ、当該放電ランプ(A)に供給される電力の値を、下記表2に示す平均電力変化率で、184Wから115W(定格電力値の50%)に低下させた後、放電ランプ(A)から放射される光を目視で観察してフリッカの発生状況を調べ、さらにフリッカの発生が視認されない場合には、照度計などの計測器を用いて照射面の照度を測定し、照度値の変動率が±2%以内の場合を◎、変動率が±2%の範囲を超えて±3%以内の場合を○、目視でフリッカの発生が確認された場合を×として評価した。
また、上記の操作を5回繰り返して行い、その後、放電ランプ(A)の発光管を観察して黒化の発生状況を調べ、黒化の発生が認められない場合を○、黒化の発生が認められた場合を×として評価した。
以上の結果を下記表2に示す。
放電ランプ(A)に184W(定格電力値の80%)の交流電力(370Hzの基本周波数成分37.5サイクル毎に90Hzの低周波数成分が1サイクル挿入されたもの)を供給して点灯させ、当該放電ランプ(A)に供給される電力の値を、下記表3に示す平均電力変化率で、184Wから138W(定格電力値の60%)に低下させた後、放電ランプ(A)から放射される光を目視で観察してフリッカの発生状況を調べ、さらにフリッカの発生が視認されない場合には、照度計などの計測器を用いて照射面の照度を測定し、照度値の変動率が±2%以内の場合を◎、変動率が±2%の範囲を超えて±3%以内の場合を○、目視でフリッカの発生が確認された場合を×として評価した。
また、上記の操作を5回繰り返して行い、その後、放電ランプ(A)の発光管を観察して黒化の発生状況を調べ、黒化の発生が認められない場合を○、黒化の発生が認められた場合を×として評価した。
以上の結果を下記表3に示す。
放電ランプ(A)に161W(定格電力値の70%)の交流電力(370Hzの基本周波数成分37.5サイクル毎に90Hzの低周波数成分が1サイクル挿入されたもの)を供給して点灯させ、当該放電ランプ(A)に供給される電力の値を、下記表4に示す平均電力変化率で、184Wから138W(定格電力値の60%)に低下させた後、放電ランプ(A)から放射される光を目視で観察してフリッカの発生状況を調べ、さらにフリッカの発生が視認されない場合には、照度計などの計測器を用いて照射面の照度を測定し、照度値の変動率が±2%以内の場合を◎、変動率が±2%の範囲を超えて±3%以内の場合を○、目視でフリッカの発生が確認された場合を×として評価した。
また、上記の操作を5回繰り返して行い、その後、放電ランプ(A)の発光管を観察して黒化の発生状況を調べ、黒化の発生が認められない場合を○、黒化の発生が認められた場合を×として評価した。
以上の結果を下記表4に示す。
放電ランプ(B)に180W(定格電力値)の交流電力(370Hzの基本周波数成分37.5サイクル毎に90Hzの低周波数成分が1サイクル挿入されたもの)を供給して点灯させ、当該放電ランプ(B)に供給される電力の値を、下記表5に示す平均電力変化率で、180Wから108W(定格電力値の60%)に低下させた後、放電ランプ(B)から放射される光を目視で観察してフリッカの発生状況を調べ、さらにフリッカの発生が視認されない場合には、照度計などの計測器を用いて照射面の照度を測定し、照度値の変動率が±2%以内の場合を◎、変動率が±2%の範囲を超えて±3%以内の場合を○、目視でフリッカの発生が確認された場合を×として評価した。
また、上記の操作を5回繰り返して行い、その後、放電ランプ(B)の発光管を観察して黒化の発生状況を調べ、黒化の発生が認められない場合を○、黒化の発生が認められた場合を×として評価した。
以上の結果を下記表5に示す。
放電ランプ(A)に138W(定格電力値の60%)の交流電力(370Hzの基本周波数成分37.5サイクル毎に90Hzの低周波数成分が1サイクル挿入されたもの)を供給して点灯させ、当該放電ランプ(A)に供給される電力の値を、下記表6に示す平均電力変化率で、138Wから230W(定格電力値)に上昇させた後、発光管を目視で観察してクラックの発生状況を調べ、発光管にクラックが発生していない場合を○、発光管にクラックが発生した場合を×として評価した。
また、上記の操作を5回繰り返して行い、その後、放電ランプ(A)の発光管を観察して黒化の発生状況を調べ、黒化の発生が認められない場合を○、黒化の発生が認められた場合を×として評価した。
以上の結果を下記表6に示す。
放電ランプ(A)に115W(定格電力値の50%)の交流電力(370Hzの基本周波数成分37.5サイクル毎に90Hzの低周波数成分が1サイクル挿入されたもの)を供給して点灯させ、当該放電ランプ(A)に供給される電力の値を、下記表7に示す平均電力変化率で、115Wから184W(定格電力値の80%)に上昇させた後、発光管を目視で観察してクラックの発生状況を調べ、発光管にクラックが発生していない場合を○、発光管にクラックが発生した場合を×として評価した。
また、上記の操作を5回繰り返して行い、その後、放電ランプ(A)の発光管を観察して黒化の発生状況を調べ、黒化の発生が認められない場合を○、黒化の発生が認められた場合を×として評価した。
以上の結果を下記表7に示す。
放電ランプ(A)に138W(定格電力値の60%)の交流電力(370Hzの基本周波数成分37.5サイクル毎に90Hzの低周波数成分が1サイクル挿入されたもの)を供給して点灯させ、当該放電ランプ(A)に供給される電力の値を、下記表8に示す平均電力変化率で、138Wから184W(定格電力値の80%)に上昇させた後、発光管を目視で観察してクラックの発生状況を調べ、発光管にクラックが発生していない場合を○、発光管にクラックが発生した場合を×として評価した。
また、上記の操作を5回繰り返して行い、その後、放電ランプ(A)の発光管を観察して黒化の発生状況を調べ、黒化の発生が認められない場合を○、黒化の発生が認められた場合を×として評価した。
以上の結果を下記表8に示す。
放電ランプ(A)に138W(定格電力値の60%)の交流電力(370Hzの基本周波数成分37.5サイクル毎に90Hzの低周波数成分が1サイクル挿入されたもの)を供給して点灯させ、当該放電ランプ(A)に供給される電力の値を、下記表9に示す平均電力変化率で、184Wから161W(定格電力値の70%)に上昇させた後、発光管を目視で観察してクラックの発生状況を調べ、発光管にクラックが発生していない場合を○、発光管にクラックが発生した場合を×として評価した。
また、上記の操作を5回繰り返して行い、その後、放電ランプ(A)の発光管を観察して黒化の発生状況を調べ、黒化の発生が認められない場合を○、黒化の発生が認められた場合を×として評価した。
以上の結果を下記表9に示す。
放電ランプ(B)に108W(定格電力値の60%)の交流電力(370Hzの基本周波数成分37.5サイクル毎に90Hzの低周波数成分が1サイクル挿入されたもの)を供給して点灯させ、当該放電ランプ(B)に供給される電力の値を、下記表10に示す平均平均電力変化率で、108Wから180W(定格電力値)に上昇させた後、発光管を目視で観察してクラックの発生状況を調べ、発光管にクラックが発生していない場合を○、発光管にクラックが発生した場合を×として評価した。結果を下記表10に示す。
また、上記の操作を5回繰り返して行い、その後、放電ランプ(B)の発光管を観察して黒化の発生状況を調べ、黒化の発生が認められない場合を○、黒化の発生が認められた場合を×として評価した。
以上の結果を下記表10に示す。
11 発光管
12 発光部
13 封止部
14,15 電極
14a,15a 頭部
14b,15b 軸部
14c,15c コイル部
16,17 金属箔
18,19 外部リード
20 給電装置
50 電力設定部
51 電力変化率設定部
52 基準電力設定部
53 タイマ回路
54 電力算出回路
55 比較部
56 PWM回路
90,91 電極
Ch コンデンサ
Cx 平滑コンデンサ
Dx ダイオード
G1,G2,G3,G4,Gx 駆動回路
Gw フルブリッジ制御回路
Lh コイル
Lx リアクトル
Q1,Q2,Q3,Q4,Qx スイッチング素子
Rx 電流検出部
U1 チョッパ回路
U2 フルブリッジ回路
U3 スタータ回路
U4 制御部
Vx 電圧検出部
A アーク
p1 突起
p2 微小突起
S 放電空間
前記給電装置は、前記放電ランプに定格電力を供給する第1点灯モードと、前記放電ランプに定格電力より低い電力を供給する第2点灯モードとを切り替えて前記放電ランプを点灯する機能を有し、かつ、
前記放電ランプに対して60〜1000Hzの範囲から選択される基本周波数成分中に、当該基本周波数成分より低い周波数の低周波数成分が周期的に挿入された電力波形の交流電力を供給するものであり、
前記第1点灯モードから前記第2点灯モードに切り替えるモード切替期間において、平均電力変化率が0.01〜2.1W/sとなる条件で、前記放電ランプに供給する電力を制御するものであることを特徴とする。
Claims (4)
- それぞれ先端に突起が形成されたタングステン製の一対の電極を有する放電ランプと、この放電ランプに交流電力を供給する給電装置とを具えてなる放電ランプ点灯装置において、
前記給電装置は、前記放電ランプに定格電力を供給する第1点灯モードと、前記放電ランプに定格電力より低い電力を供給する第2点灯モードとを切り替えて前記放電ランプを点灯する機能を有し、前記第1点灯モードから前記第2点灯モードに切り替えるモード切替期間において、平均電力変化率が0.01〜2.1W/sとなる条件で、前記放電ランプに供給する電力を制御するものであることを特徴とする放電ランプ点灯装置。 - 前記給電装置は、前記第2点灯モードから前記第1点灯モードに切り替えるモード切替期間において、平均電力変化率が2.1W/s以下となる条件で、前記放電ランプに供給する電力を制御するものであることを特徴とする請求項1に記載の放電ランプ点灯装置。
- 前記給電装置は、前記第2点灯モードと、前記放電ランプに前記第2点灯モードによる供給電力より低い電力を供給する第3点灯モードとを切り換えて前記放電ランプを点灯する機能を有し、前記第2点灯モードから前記第3点灯モードに切り替えるモード切替期間において、平均電力変化率が0.01〜2.1W/sとなる条件で、前記放電ランプに供給する電力を制御するものであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の放電ランプ点灯装置。
- 前記給電装置は、前記第3点灯モードから前記第2点灯モードに切り替えるモード切替期間において、平均電力変化率が2.1W/s以下となる条件で、前記放電ランプに供給する電力を制御するものであることを特徴とする請求項3に記載の放電ランプ点灯装置。
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