JP2012125792A - ダイキャストのランナ - Google Patents
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Abstract
【課題】溶湯内に空気が入り込むことなく、かつ、溶湯がランナ内で固まることがないダイキャストを提供する。
【解決手段】先端押出面が円形形状のプランジャ9によって溶湯をゲート7まで導くダイキャストのランナ8であって、前記ランナ8には、前記プランジャ9から溶湯が押し出される入口側8aから湯流れ底面に平面部10が設けられ、押し出された溶湯の先端部が略平面状となるように湯流れ速度を均一にしたことを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】先端押出面が円形形状のプランジャ9によって溶湯をゲート7まで導くダイキャストのランナ8であって、前記ランナ8には、前記プランジャ9から溶湯が押し出される入口側8aから湯流れ底面に平面部10が設けられ、押し出された溶湯の先端部が略平面状となるように湯流れ速度を均一にしたことを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、ダイキャストに関し、特にダイキャストに用いられる金型のランナに関するものである。
図2及び図3に示すようなダイキャスト用の成型金型100が従来技術として知られている。
図2(a)に示すように、成型金型100は、固定型101と固定型101の一面側に対向して配置され固定型101方向に往復動する可動型102と固定型101の他面側に配置される略円筒状のスリーブ103とスリーブ103内に注入された溶湯104を押し出す油圧シリンダ105から構成されている。
スリーブ103に設けられた注入口106からアルミ等を溶かした溶湯104が注入され、油圧シリンダ105に設けられたピストン105aによって、溶湯104をキャビティ108に押し出している。ピストン105aによって押し出された溶湯104は、図2(b)に示すように固定型101に設けられ底面109が弧状凸部110を有するランナ111を通りゲート112を介してキャビティ108に流入されている。キャビティ108に流入した溶湯104を可動型102と固定型101との間で圧力を加えることでキャビティ108の形状に沿った形状の製品を成型し、キャビティ108から溢れた溶湯及び空気が混合した溶湯がオーバーフロー部115に流入し、溶湯内に混合した空気等はガス抜き穴116からダイキャスト100外に排出される。可動型102が固定型101と離間する方向に可動することでイジェクトピン113がイジェクトピン穴114内を摺動してキャビティ108内に突出し、可動型102から製品を取り出している。
しかしながら、従来のダイキャスト100では、ランナ111が弧状凸部110を有しているため、図3に示すようにランナ111に流入した溶湯104の先端が左右二手に分かれてしまい、ゲート112に当接した溶湯104が押し戻され、ピストンによって押し出された溶湯104とゲート112に押し戻された溶湯104とがぶつかり合うことで、溶湯104に空気が混ざり気泡部分ができてしまうという課題がある。
また、ランナ111に弧状凸部110が設けられることでランナ111を流れる溶湯104の速度に部分的に差が生じるため、溶湯104が先に冷えた部分がランナ111内で固まってチル層が生成されてしまうという課題があった。
そこで、本発明は、溶湯内に空気が入り込むことなく、かつ、溶湯がランナ内で固まることがないダイキャストを提供することを目的としている。
上記の課題を解決するために、本発明は、先端押出面が円形形状のプランジャ9によって溶湯をゲート7まで導くダイキャスト1のランナ8であって、前記ランナ8には、前記プランジャ9から溶湯が押し出される入口側から湯流れ底面に平面部10が設けられ、押し出された溶湯の先端部が略平面状となるように湯流れ速度を均一にしたことを特徴とする。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載のダイキャストのランナ8であって、前記ランナ8は、前記プランジャ9から溶湯が押し出される入口側からキャビティ6に向けて上り傾斜に形成されていることを特徴とする。
さらに、請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載のダイキャストのランナ8であって、前記ランナ8のランナ8湯流れ上面側は円弧部11が形成されていることを特徴とする。
本発明は、ランナ8の湯流れ底面に平面部10が設けられ押し出された溶湯の先端部が略平面状となるように湯流れ速度を均一にすることによって、ランナ8を流れる溶湯の速度差をなくすことができるのでプランジャによって押し出された溶湯とゲートに押し戻された溶湯とがぶつかり合うことがないので溶湯に空気が入り込むことを防止することができ、溶湯の温度低下を防ぐことができ溶湯がランナ8内で固まることを防ぐことができる。
また、ランナ8は、プランジャ9から溶湯が押し出される入口側からキャビティ6に向けて上り傾斜に形成されていることにより、より湯流れ速度を均一にすることができるので、溶湯に空気が入り込むことを防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
以下、図1を用いて本発明に係るダイキャストのランナの実施の形態について説明する。
図1に示すように、ダイキャストに用いられる金型1は、固定型2と固定型2の一面側に対向して配置され固定型2方向に可動する可動型3と固定型2の他面側に配置される円筒状のスリーブ4とスリーブ4内に注入された溶湯を押し出す油圧シリンダ5から構成されている。
固定型2は、可動型3との間で所望の製品を成型するための形状を有するキャビティ6とキャビティ6に連続して設けられキャビティ6に溶湯を流入する入口となるゲート7とゲート7に連通して設けられ後述するスリーブ4から押し出された溶湯をゲート7を介してキャビティ6に流入するランナ8とからなっている。
このランナ8は、一端側がスリーブ4に連通され他端側がゲート7に連通されており、後述するプランジャ9から溶湯が押し出されて流入する入口側8aからキャビティ6に向けて上り傾斜に形成されている。
また、図1(b)に示すように、ランナ8は断面略半円状に形成されており、平面部10と円弧部11から形成されており、従来のランナ111と本実施例のランナ8の断面積は同じになるように形成されている。なお、図1(b)にて点線で示しているものは、図1(a)の矢視方向からみたスリーブ4である。
可動型3は、固定型との間で所望の製品を成型するための形状を有するキャビティ6とキャビティ6から流出した溶湯から形成されるオーバーフロー部12とが設けられている。
また、可動型3にはオーバーフロー部12とキャビティ6にそれぞれ連通するようにイジェクトピン穴13、13が設けられ、キャビティ6及びオーバーフロー部12内で圧力をかけられた溶湯を可動型3から取り出すイジェクトピン14、14が固定されている。
図1(a)に示すように、オーバーフロー部12の上方にはガス抜き穴15が設けられており、このガス抜き穴15では可動型3と固定型2との間で圧力をかけられた溶湯内に入り込んだ空気等を排出している。
スリーブ4は、円筒形状を有し一側がランナ8に連続して設けられ、他側には後述するプランジャ9が挿入される。また、このスリーブ4は、固定型2のキャビティ6よりも下方位置に連結固定されており、スリーブ4の上面には溶湯を注入する注入口16が開口している。
油圧シリンダ5は、可動型3と固定型2との間に形成されるキャビティ6に溶湯を押し出す先端押し出し面9aにスリーブ4の内周に沿って形成された円形形状のプランジャ9を一端側に有しており、他端側には油圧シリンダ5内を往復動する図示しないピストンが設けられている。
次に金型1を用いた成型動作について説明する。
可動型3が固定型2方向に可動し可動型3と固定型2とが当接する。そして、スリーブ4の注入口16に溶湯が注入され、スリーブ4内に注入された溶湯は油圧シリンダ5の一端側に設けられたプランジャ9によってランナ8に押し出される。
このスリーブ4からランナ8に流入した溶湯の先端部がランナ8の底面に設けられた平面部10を全体的にほぼ均一の速度で流れ、ゲート7を介してキャビティ6に流入する。
キャビティ6に流入された溶湯は、所望の形状の製品が成型され可動型3が固定型2と離間する方向に可動することでイジェクトピン14、14がイジェクトピン穴13を摺動してキャビティ6及びオーバーフロー部12内に突出してキャビティ6にて形成された製品を可動型3から取り出す。
また、キャビティ6に流入され溢れた溶湯及び溶湯内に混合した空気等はオーバーフロー部12に流入され、溶湯内に混合した空気等はガス抜き穴15からダイキャスト1外に排出される。
本実施例によれば、上記構成とすることにより、ランナ8の湯流れ底面に平面部10が設けられ押し出された溶湯の先端部が略平面状となるように湯流れ速度を均一にすることによって、ランナ8を流れる溶湯の速度差をなくすことができるのでプランジャによって押し出された溶湯とゲートに押し戻された溶湯とがぶつかり合うことがないので溶湯に空気が入り込むことを防止することができ、溶湯の温度低下を防ぐことができ溶湯がランナ8内で固まることを防ぐことができる。
また、ランナ8は、プランジャ9から溶湯が押し出される入口側からキャビティ6に向けて上り傾斜に形成されていることにより、より湯流れ速度を均一にすることができるので、溶湯に空気が入り込むことを防止することができる。
なお、本発明では、ランナ8の断面積を半円弧状に形成しているが、従来のランナ111に弧状凸部110を設けたランナ111の流路断面積を同じ面積にすることでキャビティ6に流入する溶湯の量を変化させることがない。
本発明は、ダイキャストのランナに利用することができる。
7 ゲート
8 ランナ
8a 入口側
9 プランジャ
10 平面部
8 ランナ
8a 入口側
9 プランジャ
10 平面部
Claims (3)
- 先端押出面が円形形状のプランジャ(9)によって溶湯をゲート(7)まで導くダイキャストのランナ(8)であって、
前記ランナ(8)には、前記プランジャ(9)から溶湯が押し出される入口側(8a)から湯流れ底面に平面部(10)が設けられ、押し出された溶湯の先端部が略平面状となるように湯流れ速度を均一にしたことを特徴とするダイキャストのランナ(8)。 - 請求項1記載のダイキャストのランナ(8)であって、
前記ランナ(8)は、前記プランジャ(9)から溶湯が押し出される入口側(8a)からキャビティ(6)に向けて上り傾斜に形成されていることを特徴とするダイキャストのランナ(8)。 - 請求項1又は請求項2記載のダイキャストのランナ(8)であって、
前記ランナ(8)のランナ(8)湯流れ上面側は円弧部(11)が形成されていることを特徴とするダイキャストのランナ(8)。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010279185A JP2012125792A (ja) | 2010-12-15 | 2010-12-15 | ダイキャストのランナ |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010279185A JP2012125792A (ja) | 2010-12-15 | 2010-12-15 | ダイキャストのランナ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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ID=46643451
Family Applications (1)
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-
2010
- 2010-12-15 JP JP2010279185A patent/JP2012125792A/ja active Pending
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