JP2012125776A - 圧延機の圧延液除去装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ヒュームの周囲への飛散を防止しつつ圧延液を除去することが可能となる圧延機の圧延液除去装置を提供すること。
【解決手段】入側から圧延液Wを吹き付けつつ一対のワークロール11により金属帯3を圧延する圧延機1の圧延液除去装置5において、前記ワークロール11の出側において前記金属帯3の板幅方向端部に近接して配設された吸引ボックス51と、前記吸引ボックス51の内部空間に負圧を発生させる負圧発生手段71とを備え、前記吸引ボックス51は、前記負圧発生手段71により内部空間に発生させた負圧に基づきその外面に形成された吸引口から前記圧延液を吸引して外部に排出可能とされていることを特徴とする。これにより、一対のワークロール11間の隙間を通して液滴やヒュームとして吹き出る圧延液を効果的に除去できるうえ、エアーの吹き付けによるヒュームの発生を防止することが可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、入側から圧延液を吹き付けつつ一対のワークロールにより金属帯を圧延する圧延機の圧延液除去装置に関するものである。
金属帯を冷間圧延等するうえでは、圧延時の金属帯とロールとの間やロール同士の間での摩擦を低減させたり、摩擦発熱や加工発熱により高温となった金属帯やロールを冷却させることを目的として、圧延液を吹き付けつつ金属帯を圧延するのが一般的である。
このような圧延液が金属帯の表面に付着したままであると、例えば、金属帯の表面にさびが生じたり、ロールバイト内に圧延液が閉じ込められた状態のままこれが金属帯に押し込まれることによりオイルピットが形成されたりと様々な問題が生じてしまう。このため、金属帯の圧延作業後には、金属帯に付着した圧延液を除去するのが一般的である。
このような圧延液除去装置としては、例えば、特許文献1に開示されているような、エアーの吹き付けにより圧延液を除去するものが知られている。この圧延液除去装置は、金属帯の板幅方向中央領域にエアーを吹き付ける第一エアーノズルと、第一エアーノズルから吹き付けるエアーの衝突位置より下流にエアーを吹き付ける第二エアーノズルとを備え、金属帯の板幅方向全長に亘る領域に第一エアーノズル、第二エアーノズルによりエアーを吹き付けるように構成されている。
特開平07−265916号公報(図1、図3等参照。)
ところで、特許文献1に係る圧延液除去装置では、エアーの吹き付けにより圧延液を除去することとしているので、金属帯の板幅方向端部から圧延液が吹き飛ばされることにより圧延液がヒュームとして飛散し易いものとなっていた。このように圧延液がヒュームとして飛散してしまうと、図16に示すように、ヒュームとして飛散した圧延液により圧延機スタンド115等に汚れが発生したり、圧延機スタンド115内に配設されている配管116等により冷却されることでヒュームが結露して液滴Wdとなり、その液滴Wdが金属帯103の表面に落下することで再度金属帯103に圧延液が付着してしまうといった問題が生じてしまう。
また、特許文献1に係る圧延液除去装置では、ヒュームとして飛散した圧延液を回収することが困難であるため、吹き付けた圧延液を回収して再利用する場合に、圧延液の回収効率の低減を招き、圧延時における圧延液使用量の原単位の増大を招くことになっていた。
また、特許文献1に係る圧延液除去装置では、金属帯の板幅方向の全長に亘る範囲についてエアーを吹き付けることとしているので、その分、エアーの使用量の過度の増大を招いていた。
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、ヒュームの周囲への飛散を防止しつつ圧延液を除去することが可能であるとともに、上述した問題点を有利に解決することのできる圧延機の圧延液除去装置を提供することにある。
本発明者は、上述した課題を解決するために、鋭意検討の末、下記の圧延機の圧延液除去装置を発明した。
第1発明に係る圧延機の圧延液除去装置は、入側から圧延液を吹き付けつつ一対のワークロールにより金属帯を圧延する圧延機の圧延液除去装置において、前記ワークロールの出側において前記金属帯の板幅方向端部に近接して配設された吸引ボックスと、前記吸引ボックスの内部空間に負圧を発生させる負圧発生手段とを備え、前記吸引ボックスは、前記負圧発生手段により内部空間に発生させた負圧に基づきその外面に形成された吸引口から前記圧延液を吸引可能とされていることを特徴とする。
第2発明に係る圧延機の圧延液除去装置は、第1発明において、前記吸引ボックスは、前記金属帯の板幅方向の少なくとも片側における前記一対のワークロール間の隙間を通して出側に吹き出る前記圧延液を前記吸引口から吸引することを特徴とする。
第3発明に係る圧延機の圧延液除去装置は、第1発明又は第2発明において、前記吸引ボックスは、前記ワークロール側に開口した箱状をなすように前記吸引口から外側の空間を取り囲んで配設される仕切壁部を更に有することを特徴とする。
第4発明に係る圧延機の圧延液除去装置は、第1発明〜第3発明の何れかにおいて、前記吸引ボックスは、前記金属帯の板幅方向端部を側方から取り囲むように配設されるとともに、前記金属帯の両面に相対向する外面に前記吸引口が形成されていることを特徴とする。
第5発明に係る圧延機の圧延液除去装置は、第1発明〜第4発明の何れかにおいて、前記吸引ボックスから前記負圧発生手段に向かう吸引流路中に配設された気液分離手段を更に備え、前記圧延液を前記金属帯に吹き付ける前記圧延機の圧延液ノズルに対して、前記気液分離手段により分離された圧延液を供給可能に構成されていることを特徴とする。
第6発明に係る圧延機の圧延液除去装置は、第1発明〜第5発明の何れかにおいて、前記吸引ボックスから前記負圧発生手段に向かう吸引流路中に配設された気液分離手段と、前記吸引ボックスの吸込口より出側において前記負圧発生手段から排出された気体を前記金属帯に吹き付け可能な吹き付け手段とを更に備えることを特徴とする。
第7発明に係る圧延機の圧延液除去装置は、第1発明〜第6発明の何れかにおいて、前記吸引ボックスは、その内部空間が仕切部材により前記金属帯の搬送方向に仕切られるとともに、前記仕切部材により仕切られた前記吸引ボックスの出側外面に吹付口が形成され、前記負圧発生手段は、前記仕切部材により仕切られた前記吸引ボックスの入側の内部空間に負圧を発生させるとともに、排出された気体を前記仕切部材により仕切られた当該吸引ボックスの出側の内部空間に供給可能とされ、前記吹き付け手段は、前記負圧発生手段から供給された気体に基づき前記吹付口から当該気体を吹き付ける当該吸引ボックスにより構成されていることを特徴とする。
第8発明に係る圧延機の圧延液除去装置は、第6発明又は第7発明において、前記負圧発生手段は、送風機又は圧縮機から構成されていることを特徴とする。
第9発明に係る圧延機の圧延液除去装置は、第1発明〜第8発明の何れかにおいて、前記圧延機は、二段圧延機又は四段圧延機であることを特徴とする
第1発明〜第9発明によれば、負圧発生手段により内部空間に発生させた負圧に基づき吸引ボックスの吸引口から圧延液を吸引可能とされているので、特にヒュームとしての圧延液を効果的に大量に吸引することが可能となる。また、吸引ボックスが金属帯の板幅方向端部に近接して配設されているので、金属帯の表面に付着する恐れのある金属帯の搬送方向に沿うような方向に飛散する液滴やヒュームとしての圧延液を効果的に吸引することが可能となる。これらにより、一対のワークロール間の隙間を通して液滴やヒュームとして吹き出る圧延液を効果的に除去できるうえ、エアーの吹き付けによるヒュームの発生を防止することが可能となり、ひいては、ヒュームの周囲への飛散を防止しつつ圧延液を有効に除去することが可能となる。また、金属帯と接触することなく圧延液を除去することが可能となる。また、金属帯の板幅方向全幅に亘りエアーを吹き付けることなく圧延液を除去することが可能となるので、エアーの使用量を抑えることが可能となる。また、エアーの吹き付けにより圧延液を除去する場合と比較して装置を安価なものとすることが可能となる。
また、第3発明によれば、圧延液が周囲に飛散するのを仕切壁部により防止しつつ、吸引ボックスの内部空間に負圧を発生させたときにその仕切壁部により取り囲んでいる空間内も負圧にして圧延液の吸引を容易にすることが可能となるので、液滴やヒュームとしての圧延液を特に効果的に吸引することが可能となる。
また、第4発明によれば、少ない部材数により設備コストの増大を抑えつつ金属帯の両面側に飛散する圧延液を吸引することが可能となる。
また、第5発明によれば、ヒュームとして飛散した圧延液を回収して再利用することが可能となり、圧延液の回収効率の増大を図ることが可能となり、ひいては、圧延時における圧延液使用量の原単位を抑えることが可能となる。
また、第6発明によれば、液滴やヒュームとしての圧延液が周囲から除去された後の金属帯の表面の乾燥を促進させて、金属帯の表面に付着した圧延液をより効果的に除去することが可能となる。また、金属帯に気体を吹き付けるための送風機、圧縮機等の機構を別途配置する必要がなく、設備コストの増大を抑えつつ金属帯の板幅方向端部に気体を吹き付けることが可能となる。
また、第7発明によれば、少ない部材数により設備コストの増大を抑えつつ金属帯の板幅方向端部に気体を吹き付けることが可能となる。
また、第8発明によれば、送風機等により気体を吸引するときにした仕事によるエネルギーの一部が気体に熱エネルギーとして伝わり、送風機等により吸引された気体が昇温されることで、金属帯に昇温された気体が吹き付けられるので、金属帯に付着した圧延液の乾燥効率を高めることが可能となる。
また、第9発明によれば、第1発明〜第8発明の適用により、特に効果的に圧延液を除去することが可能となる。
第1実施形態に係る圧延機と圧延液除去装置との構成を概略的に示す側面図である。 第1実施形態に係る圧延機と圧延液除去装置との構成を概略的に示す平面図である。 (a)は一対のワークロールと一対のバックアップロールとの構成を概略的に示す正面図であり、(b)はその側面図であり、(c)はその平面図である。 第1実施形態に係る第1吸引ボックスの構成を概略的に示す拡大側面断面図である。 第1実施形態に係る第1吸引ボックスの構成を概略的に示す斜視図である。 第1実施形態に係る第2吸引ボックスの構成を概略的に示す拡大側面断面図である。 第1実施形態に係る第2吸引ボックスの構成を概略的に示す正面断面図である。 第1実施形態に係る第2吸引ボックスの構成を概略的に示す部分省略斜視図である。 第2実施形態に係る第3吸引ボックスの構成を概略的に示す斜視図である。 第2実施形態に係る第3吸引ボックスの構成を概略的に示す正面断面図である。 第2実施形態に係る第3吸引ボックスの構成を概略的に示す側面断面図である。 第3実施形態に係る圧延機と圧延液除去装置との構成を概略的に示す側面図である。 第3実施形態に係る第2吸引ボックスの構成を概略的に示す斜視図である。 第3実施形態に係る第2吸引ボックスの構成を概略的に示す側面断面図である。 (a)は実施例1において比較例として用いた圧延液除去装置の構成を概略的に示す平面図であり、(b)はその底面図である。 従来の圧延液除去装置の問題点について説明するための図である。
以下、本発明を適用した圧延機の圧延液除去装置を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
まず、圧延機1の構成から説明する。図1は第1実施形態に係る圧延機1と圧延液除去装置5との構成を概略的に示す側面図であり、図2はその平面図である。
圧延機1は、巻取装置、搬送ロール等により搬送される金属帯3を圧延する一対のワークロール11と、入側から圧延液Wを吹き付ける圧延液ノズル17とを備えている。金属帯3は、例えば、鋼材や他の金属材料からなる帯材として搬送されるものである。
圧延機1は、第1実施形態において、金属帯3を圧延する一対のワークロール11と、一対のワークロール11の上下両側に配設され、一対のワークロール11を押圧する一対のバックアップロール13と、これら一対のワークロール11等が取り付けられた圧延機スタンド15とを有する四段圧延機として構成されている。圧延機1のロール数は、特に限定するものではなく、例えば、一対のワークロール11のみを有する二段圧延機として構成されていてもよい。
圧延機1は、第1実施形態において、金属帯3の搬送方向Pに一つのみ配設された例を示しているが、金属帯3の搬送方向Pに複数配設されたタンデム式として構成されていてもよい。また、圧延機1は、例えば、冷間圧延、調質圧延するものとして用いられる。
圧延液ノズル17は、第1実施形態において、金属帯3の板幅方向に沿って配設されたヘッダー19に複数取り付けられており、ヘッダー19内に圧延液Wが供給されることにより、圧延液ノズル17を通して金属帯3とワークロール11との間やワークロール11とバックアップロール13との間に圧延液Wが吹き付けられる。圧延液Wは、水を主成分とするものであり、例えば、水のみのものや、水と圧延油とのエマルションが挙げられるが、公知のものであれば特に限定しない。
圧延機1は、第1実施形態において、圧延液ノズル17から金属帯3に吹き付けられる等した後に落下する圧延液を回収する回収パン21を更に備えている。回収パン21は、圧延液を貯溜する貯溜タンク23に接続管22を介して接続されており、回収パン21内で回収された圧延液Wは、接続管22を通して貯溜タンク23内に貯溜される。貯溜タンク23には、圧延液供給管24が接続されており、貯溜タンク23内に貯溜された圧延液Wは、圧延液供給管24の途中に配設された供給ポンプ25の駆動により、ヘッダー19を通して圧延液ノズル17に供給され、ワークロール11等に再度吹き付けられる。このように、圧延機1は、第1実施形態において、吹き付けた圧延液を回収して再利用して用いることが可能となる。
次に、本発明に係る圧延液除去装置5を想到するに至った基本的検討内容を説明する。
本発明者は、ヒュームの周囲への飛散を防止しつつ圧延液Wを除去するための方策について鋭意検討した。
入側から圧延液Wを吹き付けつつ一対のワークロール11により金属帯3を圧延する場合、入側から一対のワークロール11等に吹き付けられた圧延液は、図3(a)〜図3(c)に示すように、金属帯3の板幅方向両側に形成される一対のワークロール11間の隙間12を通して液滴やヒュームとして吹き出ることになる。このように吹き出た液滴やヒュームとしての圧延液は、その一部が金属帯3の搬送方向Pに沿うような方向Qに飛散しつつ金属帯3の表面に付着し、残りが周囲へ飛散することになる。
そして、従来のようにエアーの吹き付けにより圧延液を除去する場合、金属帯3の表面に付着した圧延液が金属帯3の板幅方向端部3aから吹き飛ばされることにより、ヒュームとして飛散して更に周囲への飛散を促進することになる。
そこで、本発明者は、一対のワークロール11間の隙間12を通して液滴やヒュームとして吹き出る圧延液について、エアーの吹き付けにより除去するのではなく、吸引することにより除去するようにすれば、一対のワークロール11間の隙間12を通して液滴やヒュームとして吹き出る圧延液を効果的に除去できるうえ、エアーの吹き付けによるヒュームの発生を防止することが可能となり、ひいては、ヒュームの周囲への飛散を防止しつつ圧延液を有効に除去できることが可能となるのではないかと考え、以下のような発明を想到するに至った。
以下、第1実施形態に係る圧延液除去装置5の詳細について説明する。
圧延液除去装置5は、ワークロール11の出側において金属帯3の板幅方向端部3aに近接して配設された吸引ボックス51と、吸引ボックス51の内部空間53に負圧を発生させる負圧発生装置71とを備えている。
第1実施形態においては、吸引ボックス51として、ワークロール11に近接して配設された第1吸引ボックス51Aと、第1吸引ボックス51Aより出側に配設された第2吸引ボックス51Bとが配設されている。第1吸引ボックス51A及び第2吸引ボックス51Bは、主として、一対のワークロール11間の隙間12を通して出側に液滴、ヒュームとして吹き出る圧延液を吸引するために配設される。
以下の説明においては、第1吸引ボックス51Aと第2吸引ボックス51Bとに共通する内容については吸引ボックス51と記載して説明し、それぞれにのみ関連する内容については第1吸引ボックス51A、第2吸引ボックス51Bと記載して説明する。
図4は第1実施形態に係る第1吸引ボックス51Aの構成を概略的に示す拡大側面断面図であり、図5はその斜視図である。また、図6は第1実施形態に係る第2吸引ボックス51Bの構成を概略的に示す拡大側面断面図であり、図7はその正面断面図であり、図8はその部分省略斜視図である。
第1実施形態において、第1吸引ボックス51Aは、金属帯3の上面側にその板幅方向両端部3aに近接して合計二つ配設され、第2吸引ボックス51Bは、金属帯3の板幅方向両端部3aに近接して合計二つ配設されている。
第1吸引ボックス51Aは、第1実施形態において、中空状に形成された平板状吸引部55を有している。第1吸引ボックス51Aの平板状吸引部55は、その外面52に複数の吸引口54が形成されており、第1実施形態においては、その上面55aに複数の吸引口54が形成されている。
第1吸引ボックス51Aは、第1実施形態において、ワークロール11側に開口した箱状をなすように平板状吸引部55の吸引口54から外側の空間61を取り囲んで配設される仕切壁部63を更に備えている。仕切壁部63は、第1実施形態において、その内部空間64が平板状吸引部55の内部空間53と連通しているが、これに限定するものではない。また、仕切壁部63は、第1吸引ボックス51Aの必須の構成要件とするものではない。
第1吸引ボックス51Aは、第1実施形態において、ワークロール11に相対向する側面51aがワークロール11の外周面11aに応じた形状の円弧状に形成されている。これにより、ワークロール11の出側のような狭隘な位置でも第1吸引ボックス51Aをワークロール11に可能な限り近接して配設させることが可能となり、ひいては、一対のワークロール11間の隙間12を通して出側に吹き出る圧延液をより効果的に吸引することが可能となる。
第2吸引ボックス51Bは、中空状に形成された凹状吸引部56を有している。第2吸引ボックス51Bの凹状吸引部56は、金属帯3の板幅方向端部3aを側方から取り囲むように配設されている。第2吸引ボックス51Bの凹状吸引部56は、第1実施形態において、全体としてコ字状断面をなすように形成されているが、これに限定するものではなく、この他にもU字状断面、V字状断面等に形成されていてもよい。
第2吸引ボックス51Bの凹状吸引部56は、金属帯3の両面に相対向する外面52に複数の吸引口54が形成されている。複数の吸引口54は、第1実施形態において、金属帯3の上面3bと下面3cとのそれぞれに相対向する凹状吸引部56の内周側の上面56aと下面56bとの他に、凹状吸引部56の内周側の側面56cにも形成されている。
吸引ボックス51の平板状吸引部55、凹状吸引部56は、その外面52に形成された接続口57が負圧発生装置71の吸込口71aに吸引管73を介して接続されている。吸引ボックス51は、負圧発生装置71が作動することにより平板状吸引部55、凹状吸引部56の内部空間53に負圧が発生し、その負圧に基づき吸引口54から液滴、ヒュームとしての圧延液が内部空間53に吸引されることになる。吸引ボックス51の内部空間53に吸引された液滴、ヒュームとしての圧延液は、その後に吸引管73を通して外部に排出される。
吸引ボックス51は、第1実施形態において、金属帯3の板幅方向に移動可能に配設されている。これにより、金属帯3の板幅に応じて金属帯3の板幅方向端部3aと吸引ボックス51との位置関係を調整して、吸引ボックス51による吸引力等を調整することが可能となる。
吸引ボックス51は、金属帯3に相対向する外面52とその金属帯3との間の距離L1が10mm〜30mmとなるように、金属帯3の板幅方向端部3aに近接して配設されることが好ましい。距離L1が10mm未満では、金属帯3が板厚方向に揺動してばたついたときに、金属帯3が吸引ボックス51に接触してしまう恐れがある。また、距離L1が30mm超では、第1吸引ボックス51Aのように金属帯3に相対向する外面52に吸引口54が形成されていない形態の場合、その外面52と金属帯3との間を通して通過する圧延液が多くなってしまい、圧延液を十分に吸引して除去することが困難となる恐れがある。また、距離L1が30mm超では、第2吸引ボックス51Bのように金属帯3に相対向する外面52に吸引口54が形成されている形態の場合、圧延液を吸引する効果が弱くなり、圧延液を十分に吸引して除去することが困難となる恐れがある。
なお、吸引ボックス51の平板状吸引部55、凹状吸引部56に形成される吸引口54は、第1実施形態において、円形孔から構成されているものを例示しているが、これに限定するものではなく、他の形状の孔やスリット、又はノズルの先端から構成されていてもよい。また、吸引ボックス51は、例えば、鋼材等の金属や合成樹脂から構成されるが、その材質について限定するものではない。
また、吸引ボックス51は、上述において、平板状吸引部55や凹状吸引部56に吸引口54が形成されている例について説明したが、その吸引部55、56の形状や吸引口54が形成される位置については特に限定するものではない。また、吸引ボックス51は、第2吸引ボックス51Bのように、金属帯3の下面3cに相対向する外面52に吸引口54があるように形成されていることが好ましく、これにより金属帯3の下面3cから落下する液滴としての圧延液も吸引して除去することが可能となる。
負圧発生装置71は、例えば、ルーツブロワ等の送風機や圧縮機から構成される。負圧発生装置71は、第1実施形態において、その吸込口71aから吸引した気体を吐出口71bから外部空間に排出するように構成されている。
第1実施形態に係る圧延液除去装置5は、吸引ボックス51から負圧発生装置71に向かう吸引流路となる吸引管73の途中に配設された気液分離装置81を更に備えている。気液分離装置81は、吸引ボックス51から負圧発生装置71に向けて吸引している気体や圧延液を気液分離するものである。第1実施形態における気液分離装置81は、その気液流入口82から流入してきた圧延液がその底部81aに落下し、落下した圧延液が底部81aの液体流出口83を通して貯溜タンク23に供給されるように構成されている。これにより、第1実施形態に係る圧延液除去装置5は、気液分離装置81により分離された圧延液を、圧延液ノズル17に対して供給可能に構成されていることになる。
また、第1実施形態における気液分離装置81は、気液流入口82から流入してきた気体が気体流出口84を通して負圧発生装置71に吸引されるよう構成されている。また、第1実施形態における気液分離装置81は、その気体流出口84に気体中のヒュームを付着させて回収するエリミネータ85が設置されている。エリミネータ85に付着したヒュームは液滴として気液分離装置81の底部81aに落下し、これによって、ヒュームとして吸引した圧延液の回収効率を高めることが可能となる。
次に、第1実施形態に係る圧延液除去装置5の動作とその作用効果について説明する。
入側から一対のワークロール11等に吹き付けられた圧延液は、上述したように、金属帯3の板幅方向両側に形成される一対のワークロール11間の隙間12を通して液滴やヒュームとして吹き出ることになる。
このとき、負圧発生装置71により内部空間53に発生させた負圧に基づき吸引ボックス51の吸引口54から圧延液を吸引可能とされているので、特にヒュームとしての圧延液を効果的に大量に吸引することが可能となる。また、吸引ボックス51が金属帯3の板幅方向端部3aに近接して配設されているので、図3(c)に示すような、金属帯3の表面に付着する恐れのある金属帯3の搬送方向Pに沿うような方向Qに飛散する液滴やヒュームとしての圧延液を効果的に吸引することが可能となる。
また、第1吸引ボックス51Aのように、ワークロール11に近接して配設されていれば、金属帯3の表面に付着したり周囲に飛散する恐れのある液滴やヒュームとしての圧延液を更に効果的に吸引することが可能となる。このとき、第1実施形態のように第1吸引ボックス51Aが仕切壁部63を有していれば、圧延液が周囲に飛散するのを仕切壁部63により防止しつつ、第1吸引ボックス51Aの内部空間53に負圧を発生させたときにその仕切壁部63により取り囲んでいる空間61内も負圧にして圧延液の吸引を容易にすることが可能となるので、液滴やヒュームとしての圧延液を特に効果的に吸引することが可能となる。
また、第2吸引ボックス51Bのように、金属帯3の板幅方向端部3aを側方から取り囲むように配設されるとともに、金属帯3の両面に相対向する外面52に吸引口54が形成されていれば、少ない部材数により設備コストの増大を抑えつつ金属帯3の両面側に飛散する圧延液を吸引することが可能となる。
このように、第1実施形態によれば、吸引ボックス51により圧延液を吸引することとしているので、吸引した圧延液を外部に排出することにより、一対のワークロール11間の隙間12を通して液滴やヒュームとして吹き出る圧延液を効果的に除去できるうえ、エアーの吹き付けによるヒュームの発生を防止することが可能となり、ひいては、ヒュームの周囲への飛散を防止しつつ圧延液を有効に除去することが可能となる。また、吸引ボックス51により圧延液を吸引可能とされているので、金属帯3と接触することなく圧延液を除去することが可能となる。
また、第1実施形態によれば、金属帯3の板幅方向全幅に亘りエアーを吹き付けることなく圧延液を除去することが可能となるので、エアーの使用量を抑えることが可能となる。また、エアーの吹き付けにより圧延液を除去する場合、例えば、エアーを3〜7気圧と大気圧に対して大きな圧力差を発生させる必要があるが、吸引により圧延液を除去する場合、例えば、空気を−0.5気圧と大気圧に対して比較的小さな圧力差を発生させるのみでよく、エアーの吹き付けにより圧延液を除去する場合と比較して装置を安価なものとすることが可能となる。
また、第1実施形態によれば、気液分離装置81により分離された圧延液を圧延液ノズル17に対して供給可能に構成されているので、ヒュームとして飛散した圧延液を回収して再利用することが可能となり、圧延液の回収効率の増大を図ることが可能となり、ひいては、圧延時における圧延液使用量の原単位を抑えることが可能となる。
また、圧延機1が二段圧延機又は四段圧延機として構成される場合、金属帯3の板幅方向の両側における一対のワークロール11間の隙間12以外の箇所からは、その構造上、入側から吹き付けられた圧延液がワークロール11等の出側に吹き出にくいものとなっている。このため、この場合、第1実施形態に係る圧延液除去装置5により、特に効果的に圧延液を除去することが可能となる。
なお、以上の第1実施形態においては、第1吸引ボックス51Aと第2吸引ボックス51Bとの両方が配設されている例について説明したが、何れか一方が少なくとも配設されていればよい。また、第1吸引ボックス51Aや第2吸引ボックス51Bは、金属帯3の板幅方向の両側に配設されるものに限定するものではなく、金属帯3の板幅方向の少なくとも片側に配設されていればよい。
また、圧延機1が二段圧延機又は四段圧延機として構成される場合等においても、入側から圧延液が吹き付けられることによりワークロール11の出側において金属帯3の板幅方向中央部3dに極微量の圧延液が付着したままとなる恐れがある。このため、金属帯3の板幅方向中央部3dに付着した圧延液を除去するために、例えば、金属帯3の板幅方向中央部3dにおいてそこから板幅方向両側に広がるようにエアーを吹き付けるエアーノズル27が配設されていてもよい。このとき、エアーノズル27から吹き付けられる領域が吸引ボックス51より入側に位置するようにされていれば、金属帯3の板幅方向中央部3dに付着、飛散している液滴、ヒュームとしての圧延液を金属帯3の板幅方向両側に吹き飛ばした後に吸引ボックス51により吸引させることが可能となり、金属帯3に付着し得る圧延液を更に効果的に除去することが可能となる。
次に、本発明の第2実施形態に係る圧延液除去装置5について説明する。なお、上述した構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付すことにより以下での説明を省略する。
図9は第2実施形態に係る第3吸引ボックス51Cの構成を概略的に示す斜視図であり、図10はその正面断面図であり、図11はその側面断面図である。
第2実施形態に係る圧延液除去装置5は、ワークロール11の出側において金属帯3の板幅方向端部3aに近接して配設された第3吸引ボックス51Cを備えている。
第3吸引ボックス51Cは、第2吸引ボックス51Bのような凹状吸引部56を有しており、その凹状吸引部56の内周側の下面56bと側面56cとに複数の吸引口54が形成されている。また、第3吸引ボックス51Cは、凹状吸引部56の外周側の上面56dに複数の吸引口54が形成されており、その吸引口54から外側の空間61を取り囲んで配設される仕切壁部63を更に有している。
次に、本発明の第3実施形態に係る圧延液除去装置5について説明する。
図12は第3実施形態に係る圧延機1と圧延液除去装置5との構成を概略的に示す側面図であり、図13は第3実施形態に係る第2吸引ボックス51Bの構成を概略的に示す斜視図であり、図14はその側面断面図である。
第3実施形態に係る圧延液除去装置5は、吸引ボックス51の吸込口71aより出側において負圧発生装置71から排出された気体を金属帯3に吹き付け可能な吹き付け装置91を更に備えている。
この吹き付け装置91は、第3実施形態において、以下のように第2吸引ボックス51Bにより構成されている。
第2吸引ボックス51Bは、その内部空間53が板材等からなる仕切部材65により金属帯3の搬送方向Pに仕切られており、仕切部材65より出側の外面66に複数の吹付口67が形成されている。この複数の吹付口67が形成されている凹状吹付部69は、第3実施形態において、第2吸引ボックス51Bの凹状吹付部69と同様の断面形状をなすように形成されている。複数の吹付口67は、第3実施形態において、金属帯3の上面3bと下面3cとのそれぞれに相対向する凹状吹付部69の内周側の上面69aと下面69bとの他に、凹状吹付部69の内周側の側面69cにも形成されている。
また、第2吸引ボックス51Bは、仕切部材65より入側においてその外面52に形成された接続口57が負圧発生装置71の吸込口71aに吸引管73を介して接続されているとともに、仕切部材65より出側においてその外面66に形成された接続口68が負圧発生装置71の吐出口71bに排出管75を介して接続されている。これにより、負圧発生装置71は、仕切部材65により仕切られた第2吸引ボックス51Bの入側の内部空間53に負圧を発生させるとともに、排出された気体を仕切部材65により仕切られた第2吸引ボックス51Bの出側の内部空間53に供給可能とされていることになる。
これにより、第2吸引ボックス51Bは、負圧発生装置71が作動することにより、その負圧発生装置71から排出されて出側の内部空間53に供給された気体をその吹付口67から金属帯3に吹き付けることになる。
以上の第3実施形態によれば、吸引ボックス51の吸引口54より出側において金属帯3の板幅方向端部3aに気体を吹き付けることで、液滴やヒュームとしての圧延液が周囲から除去された後の金属帯3の表面の乾燥を促進させて、金属帯3の表面に付着した圧延液をより効果的に除去することが可能となる。また、金属帯3に気体を吹き付けるための送風機、圧縮機等の機構を別途配置する必要がなく、設備コストの増大を抑えつつ金属帯3の板幅方向端部に気体を吹き付けることが可能となる。
また、上述のように吹き付け装置91が吸引ボックス51により構成されていれば、少ない部材数により設備コストの増大を抑えつつ金属帯3の板幅方向端部3aに気体を吹き付けることが可能となる。
また、このとき、負圧発生装置71が送風機又は圧縮機から構成されていれば、送風機等により気体を吸引するときにした仕事によるエネルギーの一部が気体に熱エネルギーとして伝わり、送風機等により吸引された気体が昇温されることになる。このため、この場合、金属帯3に昇温された気体が吹き付けられるので、金属帯3に付着した圧延液の乾燥効率を高めることが可能となる。
なお、吹き付け装置91は、負圧発生装置71から排出された気体を金属帯3の板幅方向端部3aに吹き付け可能であれば、特にその構成について限定するものではなく、例えば、ノズル等から構成されていてもよい。また、吹き付け装置91が気体を吹き付ける対象は金属帯3の板幅方向端部3aに限定するものではなく、その板幅方向中央部3dに吹き付けるものとして構成されていてもよい。
以上、本発明の実施形態の例について詳細に説明したが、前述した実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。
以下、本発明の効果を実施例により更に説明する。
本実施例では、本発明を適用した圧延液除去装置(以下、発明例という。)と、従来の圧延液除去装置(以下、比較例という。)とを実際に用いることにより、本発明の効果を確認することとした。発明例としては、図12に示すような圧延液除去装置1を用いた。また、比較例としては、図15に示すようなエアーの吹き付けにより圧延液を除去する圧延液除去装置を用いた。なお、図15(a)は比較例として用いた圧延液除去装置の構成を概略的に示す平面図であり、(b)はその底面図である。また、圧延機1の圧延液ノズル17、回収パン21、貯溜タンク23等の構成は、発明例、比較例ともに共通している。
発明例、比較例において用いられた負圧発生装置71等の性能は図15、下記の表1に記載の通りである。なお、表1においては、下記に記載の発明の効果の評価対象となるものとならないものとをわけて記載した。
Figure 2012125776
発明の効果は、金属帯3の表面の目視による乾燥の度合いと、金属帯3に対するエアーの吹き付け量の合計値と、圧延液ノズル17から吹き付けた圧延液の回収量とについて、発明例と比較例とで比較することにより評価することとした。なお、圧延液の回収量については、(供給ポンプ25による圧延液の単位分当たりの供給量−貯溜タンク23内の圧延液の単位分当たりの減少量)を算出することにより求めた。
この結果は下記の表2に記載の通りである。なお、発明例の吹き付け量合計値は、第2吸引ボックス51Bとエアーノズル27との吹き付け量を加算したものである。また、吹き付け量合計値については、第2吸引ボックス51Bからの吹き付けにも吸引にも寄与しているものを再使用量として併せて記載した。また、圧延液の回収量については、ワークロール11に吹き付けられた後に貯溜タンク23内に貯溜されずにヒューム等として周囲へ飛散した圧延液を評価するため、供給ポンプ25からの供給量に対する単位分あたりの圧延液の減少量について併せて記載した。
Figure 2012125776
発明例、比較例ともに、金属帯3の表面は同程度に乾燥していた。また、吹き付け量合計値については、発明例の方が比較例より少ないうえ、発明例では吹き付け量合計値のうちの半分以上が吸引にも寄与していることが確認できる。また、圧延液の回収量については、発明例の方が比較例より多いことが確認できる。
以上により、本発明の適用により、エアーの使用量を抑えつつ、従来と同程度に金属帯3の表面の圧延液を除去でき、更には、圧延液の回収効率の増大を図ることが可能となることが確認された。
1 :圧延機
3 :金属帯
5 :圧延液除去装置
11 :ワークロール
13 :バックアップロール
15 :圧延機スタンド
17 :圧延液ノズル
19 :ヘッダー
21 :回収パン
22 :接続管
23 :貯溜タンク
24 :圧延液供給管
25 :供給ポンプ
27 :エアーノズル
51 :吸引ボックス
51A :第1吸引ボックス
51B :第2吸引ボックス
51C :第3吸引ボックス
52 :外面
53 :内部空間
54 :吸引口
55 :平板状吸引部
56 :凹状吸引部
57 :接続口
61 :空間
63 :仕切壁部
64 :内部空間
65 :仕切部材
66 :外面
67 :吹付口
68 :接続口
69 :凹状吹付部
71 :負圧発生装置
73 :吸引管
75 :排出管
81 :気液分離装置
85 :エリミネータ
91 :吹き付け装置

Claims (9)

  1. 入側から圧延液を吹き付けつつ一対のワークロールにより金属帯を圧延する圧延機の圧延液除去装置において、
    前記ワークロールの出側において前記金属帯の板幅方向端部に近接して配設された吸引ボックスと、
    前記吸引ボックスの内部空間に負圧を発生させる負圧発生手段とを備え、
    前記吸引ボックスは、前記負圧発生手段により内部空間に発生させた負圧に基づきその外面に形成された吸引口から前記圧延液を吸引可能とされていること
    を特徴とする圧延機の圧延液除去装置。
  2. 前記吸引ボックスは、前記金属帯の板幅方向の少なくとも片側における前記一対のワークロール間の隙間を通して出側に吹き出る前記圧延液を前記吸引口から吸引すること
    を特徴とする請求項1記載の圧延機の圧延液除去装置。
  3. 前記吸引ボックスは、前記ワークロール側に開口した箱状をなすように前記吸引口から外側の空間を取り囲んで配設される仕切壁部を更に有すること
    を特徴とする請求項1又は2記載の圧延機の圧延液除去装置。
  4. 前記吸引ボックスは、前記金属帯の板幅方向端部を側方から取り囲むように配設されるとともに、前記金属帯の両面に相対向する外面に前記吸引口が形成されていること
    を特徴とする請求項1〜3の何れか1項記載の圧延機の圧延液除去装置。
  5. 前記吸引ボックスから前記負圧発生手段に向かう吸引流路中に配設された気液分離手段を更に備え、
    前記圧延液を前記金属帯に吹き付ける前記圧延機の圧延液ノズルに対して、前記気液分離手段により分離された圧延液を供給可能に構成されていること
    を特徴とする請求項1〜4の何れか1項記載の圧延機の圧延液除去装置。
  6. 前記吸引ボックスから前記負圧発生手段に向かう吸引流路中に配設された気液分離手段と、
    前記吸引ボックスの吸込口より出側において前記負圧発生手段から排出された気体を前記金属帯に吹き付け可能な吹き付け手段とを更に備えること
    を特徴とする請求項1〜5の何れか1項記載の圧延機の圧延液除去装置。
  7. 前記吸引ボックスは、その内部空間が仕切部材により前記金属帯の搬送方向に仕切られるとともに、前記仕切部材より出側の外面に吹付口が形成され、
    前記負圧発生手段は、前記仕切部材により仕切られた前記吸引ボックスの入側の内部空間に負圧を発生させるとともに、排出された気体を前記仕切部材により仕切られた当該吸引ボックスの出側の内部空間に供給可能とされ、
    前記吹き付け手段は、前記負圧発生手段から供給された気体を前記吹付口から吹き付ける前記吸引ボックスにより構成されていること
    を特徴とする請求項6記載の圧延機の圧延液除去装置。
  8. 前記負圧発生手段は、送風機又は圧縮機から構成されていること
    を特徴とする請求項6又は7記載の圧延機の圧延液除去装置。
  9. 前記圧延機は、二段圧延機又は四段圧延機であること
    を特徴とする請求項1〜8の何れか1項記載の圧延機の圧延液除去装置。
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