JP2012124326A - 化合物半導体エピタキシャルウェハ製造装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】原料ガスの流れ方向におけるサセプタにかかる領域で、上流側での原料ガスの消費を抑え、エピ厚さのウェハ面内の均一性を向上させることができる化合物半導体エピタキシャルウェハ製造装置を提供する。
【解決手段】化合物半導体結晶基板11上に、化合物半導体結晶を気相エピタキシャル成長させる化合物半導体エピタキシャルウェハ製造装置10において、反応炉18内で原料ガス流路Gを形成する反応管16内にスロープ23を有する。
【選択図】図1
【解決手段】化合物半導体結晶基板11上に、化合物半導体結晶を気相エピタキシャル成長させる化合物半導体エピタキシャルウェハ製造装置10において、反応炉18内で原料ガス流路Gを形成する反応管16内にスロープ23を有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、複数枚の化合物半導体結晶基板上に、一括して化合物半導体結晶を気相エピタキシャル成長させる化合物半導体エピタキシャルウェハ製造装置に関するものである。
近年、光ピックアップ用光源として用いられる半導体レーザや、携帯電話用増幅器などに用いられるHBT(Heterojunction Bipolar Transistor)やHEMT(High Electron Mobility Transistor;高電子移動度トランジスタ)等に化合物半導体の需要が増大しており、それに伴って低価格で高品質な化合物半導体が得られる技術が求められている。
このため、MOVPE(Metal Organic Vapor Phase Epitaxy;有機金属気相成長法)法を用いて一度に多数枚の化合物半導体エピタキシャルウェハを製造できる技術が必要となっている。
化合物半導体をエピタキシャル成長させるには、例えば、III−V族化合物半導体の場合には、III族原料ガス、V族原料ガス、ドーパント原料ガス等をリアクタ(反応炉)内に導入し、サセプタ上に設置されたヒータで加熱した化合物半導体結晶基板上に、これらの原料ガスを供給し熱分解させることで、化合物半導体結晶基板表面にGaAsなどの化合物半導体結晶を気相エピタキシャル成長させる。
図5は、従来のMOVPE法を用いた化合物半導体エピタキシャルウェハ製造装置を示す断面図である。
図5に示すように、化合物半導体エピタキシャルウェハ製造装置50は、複数の化合物半導体結晶基板51をセットするための円盤状のサセプタ52と、サセプタ52をその中心軸廻りに回転させる回転軸53と、サセプタ52の上側に設けられたヒータ54と、ヒータ54からの熱を化合物半導体結晶基板51の面内に亘って均一に伝達する均熱板55と、サセプタ52の下側に原料ガス流路Gを形成する反応管56と、反応管56を支持する反応管ステージ57と、これらを収容する反応炉58とを備えている。
この化合物半導体エピタキシャルウェハ製造装置50では、サセプタ52に同心円上に複数の化合物半導体結晶基板51をセットし、回転軸53でサセプタ52を自転させたところに、原料供給系より化合物半導体結晶基板51上に原料ガスを供給し、原料ガスをヒータ54で熱分解し、複数の化合物半導体結晶基板51上に化合物半導体結晶を気相エピタキシャル成長させている。
前述した従来技術の化合物半導体エピタキシャルウェハ製造装置50では、複数の化合物半導体結晶基板51を気相エピタキシャル成長に適した温度に加熱するためヒータ54の設定温度を決定しているが、この設定温度では、原料ガスの流れ方向におけるサセプタ52にかかる領域で、上流側(原料ガス供給側)で原料ガスが消費される割合が大きく、下流側に達する原料ガスの割合が少ない。
このことは、気相エピタキシャル成長後のエピ厚さ(エピタキシャルウェハの厚さ)のウェハ面内均一化の阻害要因となっている。この均一性が悪いと、エピタキシャルウェハ1枚から取得できるチップの歩留を悪化させることになり問題である。
そこで、本発明の目的は、原料ガスの流れ方向におけるサセプタにかかる領域で、上流側での原料ガスの消費を抑え、エピ厚さのウェハ面内の均一性を向上させることができる化合物半導体エピタキシャルウェハ製造装置を提供することにある。
この目的を達成するために創案された本発明は、化合物半導体結晶基板上に、化合物半導体結晶を気相エピタキシャル成長させる化合物半導体エピタキシャルウェハ製造装置において、反応炉内に原料ガス流路を形成する反応管内にスロープを有する化合物半導体エピタキシャルウェハ製造装置である。
前記スロープが、化合物半導体結晶基板がセットされるサセプタよりも上流側にあると良い。
前記スロープは、前記反応管の上流側から下流側にかけて前記反応管のサセプタ側の内面が窄まるように傾斜されて形成されると良い。
本発明によれば、原料ガスの流れ方向におけるサセプタにかかる領域で、上流側での原料ガスの消費を抑え、エピ厚さのウェハ面内の均一性を向上させることができる。
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面にしたがって説明する。
図1は、本発明の好適な実施の形態に係る化合物半導体エピタキシャルウェハ製造装置を示す断面図である。
図1に示すように、本実施の形態に係る化合物半導体エピタキシャルウェハ製造装置10は、複数の化合物半導体結晶基板11をセットするための円盤状のサセプタ12と、サセプタ12をその中心軸廻りに回転させる回転軸13と、サセプタ12の上側に設けられたヒータ14と、ヒータ14からの熱を化合物半導体結晶基板11の面内に亘って均一に伝達する均熱板15と、サセプタ12の下側に原料ガス流路Gを形成する反応管16と、反応管16を支持する反応管ステージ17と、これらを収容する反応炉18とを備える。
サセプタ12は、反応管16の上部壁19に形成されたサセプタ用の開口20に、化合物半導体結晶基板11の成長面が原料ガス流路Gに臨むように設けられる。
反応管16は、反応炉18内を直線的に横断している。反応管16の一端(図1では左側)には、原料ガスを供給するための導入口21が形成され、他端(図1では右側)には、原料ガスを排出する排出口22が形成される。
さて、本発明の化合物半導体エピタキシャルウェハ製造装置10は、原料ガスの流れ方向におけるサセプタ12にかかる領域で、上流側での原料ガスの消費を抑えるべく、反応炉18内に原料ガス流路Gを形成する反応管16内にスロープ23を有する点に特徴がある。
スロープ23は、化合物半導体結晶基板11がセットされるサセプタ12よりも上流側にあり、反応管16の上流側から下流側にかけて反応管16のサセプタ12側の内面が窄まるように傾斜されて形成される。
この化合物半導体エピタキシャルウェハ製造装置10では、スロープ23によって、気相エピタキシャル成長時に供給された原料ガスがサセプタ12から遠避けられ、反応管16の底面側に誘導される。これにより、サセプタ12にかかる領域で気相エピタキシャル成長速度の勾配を小さくでき、上流側での原料ガスの消費を抑えることができる。
従って、本実施の形態に係る化合物半導体エピタキシャルウェハ製造装置10によれば、エピ厚さのウェハ面内の均一性を向上させることができる。
図1で説明した本発明の化合物半導体エピタキシャルウェハ製造装置10と、図5で説明した従来の化合物半導体エピタキシャルウェハ製造装置50のそれぞれを用い、図2に示すように、n型GaAs基板31上に1000nmのSi−Al0.50GaAs層32を気相エピタキシャル成長させた構造のエピタキシャルウェハを製造した。
このとき、サセプタの自転を停止させたパターンと、サセプタを自転させたパターンの2つのパターンでエピタキシャルウェハを製造し、サセプタの自転を停止させたパターンにてサセプタにかかる領域内での原料ガスの流れ方向のエピ厚さ分布を比較し、サセプタを自転させたパターンにてエピ厚さのウェハ面内分布を比較した。その結果をそれぞれ図3,4に示す。
図3,4から分かるように、本発明の化合物半導体エピタキシャルウェハ製造装置10を使った成長は、従来の化合物半導体エピタキシャルウェハ製造装置50を使った成長と比べて、サセプタにかかる領域でエピ厚さの勾配が小さくなっており、従来技術にあった課題を解決することができ、エピタキシャルウェハのエピ厚さの面内均一性を向上させることができた。
10 化合物半導体エピタキシャルウェハ製造装置
11 化合物半導体結晶基板
12 サセプタ
13 回転軸
14 ヒータ
15 均熱板
16 反応管
17 反応管ステージ
18 反応炉
19 上部壁
20 開口
21 導入口
22 排出口
23 スロープ
G 原料ガス流路
11 化合物半導体結晶基板
12 サセプタ
13 回転軸
14 ヒータ
15 均熱板
16 反応管
17 反応管ステージ
18 反応炉
19 上部壁
20 開口
21 導入口
22 排出口
23 スロープ
G 原料ガス流路
Claims (3)
- 化合物半導体結晶基板上に、化合物半導体結晶を気相エピタキシャル成長させる化合物半導体エピタキシャルウェハ製造装置において、反応炉内に原料ガス流路を形成する反応管内にスロープを有することを特徴とする化合物半導体エピタキシャルウェハ製造装置。
- 前記スロープが、化合物半導体結晶基板がセットされるサセプタよりも上流側にある請求項1に記載の化合物半導体エピタキシャルウェハ製造装置。
- 前記スロープは、前記反応管の上流側から下流側にかけて前記反応管のサセプタ側の内面が窄まるように傾斜されて形成される請求項2に記載の化合物半導体エピタキシャルウェハ製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010273810A JP2012124326A (ja) | 2010-12-08 | 2010-12-08 | 化合物半導体エピタキシャルウェハ製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010273810A JP2012124326A (ja) | 2010-12-08 | 2010-12-08 | 化合物半導体エピタキシャルウェハ製造装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2012124326A true JP2012124326A (ja) | 2012-06-28 |
Family
ID=46505473
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2010273810A Pending JP2012124326A (ja) | 2010-12-08 | 2010-12-08 | 化合物半導体エピタキシャルウェハ製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2012124326A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112226743A (zh) * | 2020-08-31 | 2021-01-15 | 西北大学 | 一种Bi2S3-HfS2范德瓦尔斯异质结薄膜的制备装置及方法 |
-
2010
- 2010-12-08 JP JP2010273810A patent/JP2012124326A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN112226743A (zh) * | 2020-08-31 | 2021-01-15 | 西北大学 | 一种Bi2S3-HfS2范德瓦尔斯异质结薄膜的制备装置及方法 |
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