JP2012124026A - 非水電解液二次電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】充放電サイクルによる電池セルの膨張を抑制することが可能な非水電解液二次電池を提供する。
【解決手段】非水電解液二次電池の電池要素10は、正極活物質を含む正極11と負極活物質を含む負極12とを備える。正極活物質は、金属リチウムの酸化還元電位に対する上限電位が4.5V(vs Li/Li+)以上であるスピネル型構造のリチウムニッケルマンガン複合酸化物を含む。負極活物質がリチウムチタン複合酸化物を含む。正極と負極の単位面積当たりの容量をそれぞれ、C、Aとしたとき、A/Cの比率(A/C比)が0.6以下である。
【選択図】図2

Description

本発明は、一般的には非水電解液二次電池に関し、特定的には、正極活物質がリチウムニッケルマンガン複合酸化物を含み、負極活物質がリチウムチタン複合酸化物を含む非水電解液二次電池に関するものである。
携帯電話、ノートパソコン、デジタルカメラ等の携帯用電子機器の市場拡大に伴い、これら電子機器のコードレス電源としてエネルギー密度が大きく長寿命の二次電池が待望されている。そして、このような要求に応えるために、リチウムイオン等のアルカリ金属イオンを荷電担体とし、その電荷授受に伴う電気化学反応を利用した二次電池が開発されている。その中でも、エネルギー密度の大きなリチウムイオン二次電池は広く普及している。
上記のリチウムイオン二次電池では、従来から、正極活物質としてコバルト酸リチウム、マンガン酸リチウム等のリチウム含有遷移金属酸化物が使用されている。また、負極活物質として、従来から、リチウムイオンを吸蔵・放出可能な炭素材料が使用されている。近年、コストの低減を図るとともにサイクル特性を向上させるために正極活物質と負極活物質の材料について研究が盛んに行われている。
たとえば、特開2001‐210324号公報(以下、特許文献1という)には、リチウムマンガン複合酸化物を正極活物質として含む正極と、リチウムチタン複合酸化物を負極活物質として含む負極とを備えたリチウムイオン二次電池が開示されている。また、特許文献1には、正極と負極との容量比(負極容量/正極容量)が0.5以上1.5以下であることが開示されている
特許文献1の実施例に記載されているように、正極活物質として組成式Li1.05Ni0.1Mn1.854で表されるリチウムマンガン複合酸化物を用い、負極活物質として組成式Li1.33Ti1.674で表されるリチウムチタン複合酸化物を用いて、正極と負極の容量比を1.1、0.7としたリチウムイオン二次電池が作製されている。特許文献1で作製された電池の充電終止電圧は2.7Vと低い。また、上記の容量比を算出するために用いられた正極容量は、4.3〜3.5Vという低い電圧範囲で測定されたものである。
特開2001‐210324号公報
しかしながら、発明者が、特許文献1の実施例に記載されているようなリチウムイオン二次電池において、電池の充電終止電圧を3V以上と高くするために、正極活物質として、4.5V(vs Li/Li+)以上の領域に電位平坦部を有するスピネル型構造のリチウムマンガン複合酸化物を用いた場合、充放電サイクルによって電池セルの膨張量が大きくなることがわかった。本発明は、上記の知見に基づいてなされたものである。
したがって、本発明の目的は、充放電サイクルによる電池セルの膨張を抑制することが可能な非水電解液二次電池を提供することである。
本発明に従った非水電解液二次電池は、正極活物質を含む正極と負極活物質を含む負極とを備えた非水電解液二次電池である。正極活物質は、金属リチウムの酸化還元電位に対する上限電位が4.5V(vs Li/Li+)以上であるスピネル型構造のリチウムニッケルマンガン複合酸化物を含む。負極活物質がリチウムチタン複合酸化物を含む。正極と負極の単位面積当たりの容量をそれぞれ、C、Aとしたとき、A/Cの比率(A/C比)が0.6以下である。
本発明の非水電解液二次電池において、リチウムニッケルマンガン複合酸化物が、一般式LixNiyMn2-y4+z(式中、xは0<x<1.3、yは0.3<y<0.6、zは−0.5<z<0.5を満たす)であることが好ましい。
また、本発明の非水電解液二次電池において、リチウムニッケルマンガン複合酸化物が、LiNi0.5Mn1.54であることが好ましい。
本発明の非水電解液二次電池では、充放電サイクルによる電池セルの膨張量を小さくすることができる。
本発明の実施例で作製された非水電解液二次電池の外観の一部を破断して示す斜視図である。 図1に示された非水電解液二次電池の外包部材に収容される電池要素の構成を概略的に示す断面図である。 図1に示す非水電解液二次電池の側面において、本発明の実施例で作製された非水電解液二次電池の膨張量の測定箇所を示す図である。 本発明の実施例で作製された非水電解液二次電池のA/C比とサイクル試験前後における膨張量との関係を示す図である。
本発明者は、正極活物質として、金属リチウムの酸化還元電位に対する上限電位が4.5V(vs Li/Li+)以上の領域に電位平坦部を有するスピネル型構造のリチウムマンガン複合酸化物を用いた場合に、充放電サイクルによる電池セルの膨張を抑制することが可能な構成について種々検討を重ねた。その結果、本発明の非水電解液二次電池は、正極活物質を含む正極と負極活物質を含む負極とを備えた非水電解液二次電池において、以下の特徴を有していれば、充放電サイクルによる電池セルの膨張量を小さくすることができることを見出した。このような本発明者の知見に基づいて本発明はなされたものである。
本発明の非水電解液二次電池においては、正極活物質のリチウム挿入脱離電位の一部が、金属リチウムの酸化還元電位に対して4.5V以上であるスピネル型構造のリチウムニッケルマンガン複合酸化物を含む。言い換えれば、スピネル型構造のリチウムニッケルマンガン複合酸化物は、正極活物質として用いられた場合、4.5V(vs Li/Li+)以上に電位平坦部を有する。
さらに、本発明の非水電解液二次電池においては、負極活物質が、リチウムチタン複合酸化物を含む。正極と負極の単位面積当たりの容量をそれぞれ、C、Aとしたとき、A/Cの比率(A/C比)が0.6以下である。ここで、正極の容量値(C)は、対極として金属リチウムを用いて、0.2Cの電流値で5.0V(vs Li/Li+)まで充電し、3.5V(vs Li/Li+)まで放電させた場合の放電容量の値を採用する。負極の容量値(A)は、対極として金属リチウムを用いて、0.2Cの電流値で0.8V(vs Li/Li+)まで充電し、2.0V(vs Li/Li+)まで放電させた場合の放電容量の値を採用する。
本発明の非水電解液二次電池が上記のように構成されているので、充放電サイクルによる電池セルの膨張量を小さくすることができる。このような作用効果をもたらす要因は、電池の充電状態においてNi4+の存在をなくすることにより、電解液の分解を防止し、ガス発生を抑制することができるからであると考えられる。
負極活物質として従来の炭素材料を用いた非水電解液二次電池では、上記のA/C比を1未満にすると、充電時に負極の電位が下がり過ぎて、リチウムが析出する恐れがある。これに対して、負極活物質がリチウムチタン複合酸化物を含む本発明の非水電解液二次電池では、リチウムチタン複合酸化物におけるリチウムイオンの挿入・脱離電位が1.5V(vs Li/Li+)と高いため、リチウムが析出する恐れがない。したがって、A/C比を低くすればするほど、上記の本発明の作用効果が顕著になると予想される。しかし、A/C比が0に近づくと、正極容量が過大になるので、活物質の使用率が低くなる。これにより、A/C比が0に近づくと、本発明の非水電解液二次電池はコスト的に不利な電池になる。以上のことから、A/C比は、0.1以上0.6以下であることが好ましい。
本発明の一つの実施の形態では、非水電解液二次電池の正極と負極とは、セパレータを介して交互に積層されて配置されている。電池要素の構造は、複数の短冊状の正極、複数の短冊状のセパレータおよび複数の短冊状の負極の積層体、いわゆる枚葉構造の積層体から構成されてもよく、長尺状のセパレータを九十九折りして、短冊状の正極と短冊状の負極とを交互に介在させることによって構成してもよい。また、電池要素の構造として、長尺状の正極、長尺状のセパレータおよび長尺状の負極を巻回してなる巻回型構造を採用してもよい。以下の実施例では、電池要素の構造として巻回型構造を採用している。
正極は、正極集電体の両面に正極活物質と導電剤と結着剤とを含む正極合材層が形成されている。一例として、正極集電体はアルミニウムからなり、正極活物質は、金属リチウムの酸化還元電位に対する上限電位が4.5V(vs Li/Li+)以上であるスピネル型構造のリチウムニッケルマンガン複合酸化物として、たとえば、組成式LiNi0.5Mn1.54で表されるリチウムニッケルマンガン複合酸化物からなる。スピネル型構造のリチウムニッケルマンガン複合酸化物の組成の一般式は、LixNiyMn2-y4+z(式中、xは0<x<1.3、yは0.3<y<0.6、zは−0.5<z<0.5を満たす)で表される。正極の導電剤としては、アセチレンブラックなどの炭素材料が用いられる。正極活物質と導電剤を結着させるための結着剤としては、ポリフッ化ビニリデンまたはポリアミドイミドが用いられる。
一方、負極は、負極集電体の両面に負極活物質と結着剤とを含む負極合材層が形成されている。一例として、負極集電体はアルミニウムからなり、負極活物質は、スピネル型のリチウムチタン複合酸化物、たとえば、Li4Ti512で表されるチタン酸リチウムからなる。負極は、導電剤として作用するアセチレンブラックなどの炭素材料を含んでもよい。負極活物質を結着させるための結着剤としては、ポリフッ化ビニリデンまたはポリアミドイミドが用いられる。
非水電解液は、支持電解質を非水溶媒に溶解して調製される。支持電解質としては、たとえば、非水溶媒中にLiPF6を1.0mol/Lの濃度で溶解したものが使用される。LiPF6以外の支持電解質としては、LiBF4、LiAsF6、LiClO4、LiCF3SO3、LiN(SO2CF32、LiC(SO2CF33、LiAlCl4、LiSiF6などのリチウム塩を挙げることができる。これらの中でも、支持電解質として特にLiPF6、LiBF4を用いることが酸化安定性の点から望ましい。このような支持電解質は、非水溶媒中に、0.1mol/L〜3.0mol/Lの濃度で溶解されて用いられることが好ましく、0.5mol/L〜2.0mol/Lの濃度で溶解されて用いられることがさらに好ましい。非水溶媒としては、たとえば、エチレンカーボネートとジエチルカーボネートとを含む混合溶媒を用いる。
セパレータは、ポリプロピレンまたはポリエチレンを含む多孔質フィルムを用いる。
次に、本発明の実施例を具体的に説明する。なお、以下に示す実施例は一例であり、本発明は下記の実施例に限定されるものではない。
以下のようにして作製した正極と負極と非水電解液とを用いて、正極と負極の単位面積当たりの容量値を異ならせることにより、実施例と比較例の非水電解液二次電池を作製した。
(実施例1)
(正極の作製)
正極活物質として組成式LiNi0.5Mn1.54で表されるリチウムニッケルマンガン複合酸化物と、導電剤としてのアセチレンブラックと、結着剤としてのポリフッ化ビニリデンとを質量比率で88:6:6になるように配合して、N‐メチル‐2‐ピロリドンと混練することにより、正極合材スラリーを作製した。この正極合材スラリーを、乾燥後の正極合材が片面の単位面積当たり8.0mg/cm2になるように、正極集電体としてのアルミニウム箔の両面に塗布し、130℃の温度に加熱することにより乾燥させた。得られた正極材を、正極合材の密度が2.6g/cm3になるように、プレスし、プレス後の正極材を、幅が44mm、長さが460mmの大きさに切断して短冊状の正極部材を作製した。短冊状の正極部材の一方端部に位置する正極合材を剥離することによって正極集電体の一部表面を露出させた。この露出された正極集電体の一部表面に正極端子としてのアルミニウムタブを超音波溶接することにより、正極を作製した。
電解液の支持電解質として1mol/LのLiPF6、溶媒としてエチレンカーボネートとジエチルカーボネートとを3:7の体積比で混合した混合溶媒を用い、対極にリチウム金属を用いて、上記で得られた正極の単位面積当たりの容量値(C)を測定した。正極の容量値(C)は、0.2Cの電流値で5.0V(vs Li/Li+)まで充電し、3.5V(vs Li/Li+)まで放電させた場合の放電容量で評価した。その結果、得られた正極の単位面積あたりの容量値(C)は片面当たり0.95mAh/cm2である。
(負極の作製)
負極活物質として組成式Li4Ti512で表されるリチウムチタン複合酸化物と、導電剤としてのアセチレンブラックと、結着剤としてのポリフッ化ビニリデンとを質量比率で88:6:6になるように配合して、N‐メチル‐2‐ピロリドンと混練することにより、負極合材スラリーを作製した。この負極合材スラリーを、乾燥後の負極合材が片面の単位面積当たり3.9mg/cm2になるように、負極集電体としてのアルミニウム箔の両面に塗布し、130℃の温度に加熱することにより乾燥させた。得られた負極材を、負極合材の密度が1.8g/cm3になるように、プレスし、プレス後の負極材を、幅が42mm、長さが370mmの大きさに切断して短冊状の負極部材を作製した。短冊状の負極部材の一方端部に位置する負極合材を剥離することによって負極集電体の一部表面を露出させた。この露出された負極集電体の一部表面に負極端子としてのアルミニウムタブを超音波溶接することにより、負極を作製した。
電解液の支持電解質として1mol/LのLiPF6、溶媒としてエチレンカーボネートとジエチルカーボネートとを3:7の体積比で混合した混合溶媒を用い、対極にリチウム金属を用いて、上記で得られた負極の単位面積当たりの容量値(A)を測定した。負極の容量値(A)は、0.2Cの電流値で0.8V(vs Li/Li+)まで充電し、2.0V(vs Li/Li+)まで放電させた場合の放電容量で評価した。その結果、得られた負極の単位面積あたりの容量値(A)は片面当たり0.57mAh/cm2である。
したがって、実施例1で作製された非水電解液二次電池のA/C比は、0.6である。
(非水電解液の作製)
非水溶媒として、エチレンカーボネートとジエチルカーボネートとを3:7の体積比率で混合した混合溶媒を用い、この混合溶媒に支持電解質としてのLiPF6を1mol/Lの濃度になるように溶解させて、非水電解液を作製した。
(電池の作製)
図2に示すように、上記で作製された正極11と負極12との間に、リチウムイオン透過性のポリエチレン製の多孔膜からなるセパレータ13を介在させて、扁平状に巻回して電池要素(発電要素)10を作製した。図1に示すように、電池要素10を、アルミニウムを中間層として含むラミネートフィルムからなる外包材20の内部に収納した。外包材20の内部から外部に延びるように、正極には正極端子30が取り付けられ、負極には負極端子40が取り付けられている。その後、上記で作製された非水電解液を外包材20の内部に注入した後、外包材20の開口部を封止することにより、実施例1の非水電解液二次電池1を作製した。
得られた非水電解液二次電池1を、35mAの電流値、2.0〜3.6Vの電圧範囲で5回充放電した後、外包材20の封止部を開放し、再度、密閉することによって初期に発生する電池内のガスを除去した。
(電池の評価)
温度が25℃の恒温槽内にて、上記で作製された非水電解液二次電池1に対して、40mAの電流値、2.0〜3.6Vの電圧範囲で3サイクル充放電を行った後、3サイクル目の放電容量から算出した1Cの電流値、2.0〜3.6Vの電圧範囲で100回充放電を繰り返すサイクル試験を行った。
図3に示すように、サイクル試験前の外包材20の厚みt0とサイクル試験後の外包材20の厚みtを測定したところ、サイクル試験前後における電池セルの膨張量Δt(=t−t0)は4mmであった。
(実施例2)
乾燥後の正極合材を片面の単位面積当たり9.6mg/cm2としたこと以外は、実施例1と同様にして非水電解液二次電池1を作製した。この場合、正極の単位面積あたりの容量値(C)は片面当たり1.14mAh/cm2、負極の単位面積あたりの容量値(A)は片面当たり0.57mAh/cm2であるので、A/C比は、0.5となる。サイクル試験前後における電池セルの膨張量Δt(=t−t0)は4mmであった。
(比較例1)
乾燥後の正極合材を片面の単位面積当たり6.0mg/cm2としたこと以外は、実施例1と同様にして非水電解液二次電池1を作製した。この場合、正極の単位面積あたりの容量値(C)は、片面当たり0.71mAh/cm2、負極の単位面積あたりの容量値(A)は片面当たり0.57mAh/cm2であるので、A/C比は、0.8となる。サイクル試験前後における電池セルの膨張量Δt(=t−t0)は8mmであった。
(比較例2)
乾燥後の正極合材を片面の単位面積当たり6.0mg/cm2とし、乾燥後の負極合材を片面の単位面積当たり4.3mg/cm2としたこと以外は、実施例1と同様にして非水電解液二次電池1を作製した。この場合、正極の単位面積あたりの容量値(C)は片面当たり0.71mAh/cm2、負極の単位面積あたりの容量値(A)は片面当たり0.64mAh/cm2であり、A/C比は、0.9となる。サイクル試験前後における電池セルの膨張量Δt(=t−t0)は12mmであった。
(比較例3)
乾燥後の正極合材を片面の単位面積当たり6.0mg/cm2、正極部材を幅が42mm、長さが370mmの大きさの短冊状とし、乾燥後の負極合材を片面の単位面積当たり5.3mg/cm2とし、負極部材を幅が44mm、長さが460mmの大きさの短冊状としたこと以外は、実施例1と同様にして非水電解液二次電池1を作製した。この場合、正極の単位面積あたりの容量値(C)は片面当たり0.71mAh/cm2、負極の単位面積あたりの容量値(A)は片面当たり0.78mAh/cm2であり、A/C比は、1.1となる。サイクル試験前後における電池セルの膨張量Δt(=t−t0)は10mmであった。
以上のようにして測定された実施例1,2と比較例1〜3の非水電解液二次電池のA/C比とサイクル試験前後における電池セルの膨張量Δtとの関係を図4に示す。図4から明らかなように、A/C比が0.6以下であれば、サイクル試験前後における電池セルの膨張量を4mmと小さくすることができることがわかる。
今回開示された実施の形態と実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考慮されるべきである。本発明の範囲は以上の実施の形態と実施例ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての修正と変形を含むものであることが意図される。
充放電サイクルによる電池セルの膨張量を小さくすることが可能な非水電解液二次電池を提供することができる。
1:非水電解液二次電池、10:電池要素、11:正極、12:負極、13:セパレータ、20:外包材。

Claims (3)

  1. 正極活物質を含む正極と負極活物質を含む負極とを備えた非水電解液二次電池であって、
    前記正極活物質は、金属リチウムの酸化還元電位に対する上限電位が4.5V(vs Li/Li+)以上であるスピネル型構造のリチウムニッケルマンガン複合酸化物を含み、
    前記負極活物質がリチウムチタン複合酸化物を含み、
    前記正極と前記負極の単位面積当たりの容量をそれぞれ、C、Aとしたとき、A/Cの比率が0.6以下である、非水電解液二次電池。
  2. 前記リチウムニッケルマンガン複合酸化物が、一般式LixNiyMn2-y4+z(式中、xは0<x<1.3、yは0.3<y<0.6、zは−0.5<z<0.5を満たす)である、請求項1に記載の非水電解液二次電池。
  3. 前記リチウムニッケルマンガン複合酸化物が、LiNi0.5Mn1.54である、請求項1または請求項2のいずれかに記載の非水電解液二次電池。
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