JP2012123558A - 情報処理装置および情報処理方法 - Google Patents

情報処理装置および情報処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2012123558A
JP2012123558A JP2010272933A JP2010272933A JP2012123558A JP 2012123558 A JP2012123558 A JP 2012123558A JP 2010272933 A JP2010272933 A JP 2010272933A JP 2010272933 A JP2010272933 A JP 2010272933A JP 2012123558 A JP2012123558 A JP 2012123558A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
operating system
main
unit
restart
software
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2010272933A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunari Mizowaki
一成 溝脇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Ten Ltd filed Critical Denso Ten Ltd
Priority to JP2010272933A priority Critical patent/JP2012123558A/ja
Publication of JP2012123558A publication Critical patent/JP2012123558A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】情報処理装置に障害が発生した場合に、ユーザに不要な影響を与えることなく、速やかに復帰する。
【解決手段】第1のオペレーティングシステムと、第1のオペレーティングシステムを起動する第2のオペレーティングシステムとを有する情報処理装置であって、第1のオペレーティングシステムが再起動される場合に、第2のオペレーティングシステムによる第1のオペレーティングシステムの再起動処理中も、現在の表示画面を継続して表示装置に表示させる表示指示部と、該表示画面の情報を記憶装置に格納する画面保持部と、第2のオペレーティングシステムによって第1のオペレーティングシステムが再起動した際に、記憶装置に保持された該表示画面の情報に基づいて該表示画面を表示装置に表示させる表示制御部と、を備える。
【選択図】図4C

Description

本発明は、障害復旧手段の一つとして再起動を行う情報処理装置に関する。
カーナビゲーションシステムを備える車載器には、カーナビゲーション機能、ワンセグ(1セグメント部分受信サービス)放送受像機能、オーディオ再生機能、等の多彩な機能が搭載されている。車載器では、各機能が互いに連携して動作するため、特定プロセスのみを再起動すると、その他のプロセスとの連携に不具合が生じ、システムの動作が不安定になることがある。そのため、特定のプロセスを再起動して障害復旧を行うことが困難であった。
車載器では、障害復旧の手段の一つとして、再起動が実行される。図5は、障害復旧の手段として再起動が用いられる場合の障害復旧処理のフローの例を示す図である。電源が投入されてシステムが起動すると(OP101)、メインOSがRAMにロードされ(OP102)、メインOSが起動する(OP103)。各アプリケーションプログラム等からエラーが報告されることでエラーが検出され(OP104:Yes)、復旧可能なエラーであるか否かが判定される(OP105)。復旧不可能なエラーではない、すなわち、復旧可能なエラーである場合には(OP105:No)、各アプリケーションプログラムにおいて、復旧処理が実行される(OP107)。復旧不可能なエラーである場合には(OP105:Yes)、強制スタンバイとなる(OP106)。強制スタンバイは、アプリケーションプログラムが稼動中であっても車載器を強制的にスタンバイ状態にし、再起動が行われることである。強制スタンバイになると、システム起動(OP101)から処理が再び開始される。
特開2007−52520号公報
上述のように、障害復旧の手段として再起動が行われる際は、障害に関係のないプロセスもリセットされる。このため、例えば、障害復旧のための再起動によって、車載器に搭載されている表示装置の画面が再度オープニング画面から表示されてしまう。オープニング画面は起動時に表示する画面で、起動時においてユーザに報知すべき情報を表示する等の目的で表示されるが、障害復旧の場合はオープニング画面の表示は無駄な表示で、ユーザに戸惑いを与える等、不要な影響を及ぼす可能性がある。また、無駄な動作、例えばオープニング画面表示を行うことから障害前の状態に復旧するのに無駄に時間がかかってしまうという問題もある。
本発明は、上記した問題に鑑み、障害が発生した場合に、ユーザに不要な影響を与えることなく、速やかに復帰できる情報処理装置を提供することを課題とする。
本発明は、上記課題を解決するために、情報処理装置に以下の手段を備えることとした。即ち、本発明の態様の一つは、第1のオペレーティングシステムと、第1のオペレーティングシステムを起動する第2のオペレーティングシステムとを有する情報処理装置であって、第1のオペレーティングシステムが再起動される場合に、第2のオペレーティング
システムによる第1のオペレーティングシステムの再起動処理中も、現在の表示画面を継続して表示装置に表示させる表示指示部と、該表示画面の情報を記憶装置に格納する画面保持部と、第2のオペレーティングシステムによって第1のオペレーティングシステムが再起動した際に、記憶装置に保持された該表示画面の情報に基づいて該表示画面を表示装置に表示させる表示制御部と、を備える。
本発明の態様の一つは、第1のオペレーティングシステムの再起動中も継続して現在の表示画面を表示装置に表示させ、該表示画面の情報を記憶装置に格納し、第1のオペレーティングシステムが再起動した際には、記憶装置に保持される該表示画面の情報に基づいて該表示画面を表示装置に表示させる。これによって、第1のオペレーティングシステムの再起動処理の開始から終了まで、表示装置には同じ画面が表示されるので、例えば、ノイズ等により一時的に動作に不具合が生じるような、特にユーザが意識する必要の無い障害が発生した場合に、情報処理装置のユーザに無用な表示を見せなくて済む。また、特にユーザが意識する必要のない障害が発生した場合に、ユーザはそのような障害に気付くことなく、ユーザに不要な影響を与えることを低減することができる。
また、本発明の態様の一つは、第1のオペレーティングシステムが再起動される場合に、第1のオペレーティングシステム上で動作する各ソフトウェアの状態に関する情報を記憶装置に格納する状態格納部と、第2のオペレーティングシステムによって第1のオペレーティングシステムが再起動した際に、記憶装置に保持された各ソフトウェアの状態に関する情報を読み出し、読み出された各ソフトウェアの状態に関する情報を用いて各ソフトウェアの状態に関する情報に記録された状態で各ソフトウェアを起動するソフトウェア起動部と、をさらに備えてもよい。
本発明の態様の一つによれば、第1のオペレーティングシステムが再起動した場合にも、各ソフトウェアは、各ソフトウェアの状態に関する情報に記録された状態、すなわち、第1のオペレーティングシステムの再起動前の状態で起動する。これによって、情報処理装置のユーザ側から見ると、第1のオペレーティングシステムの再起動の前後で各ソフトウェアの状態に変更がないため、特にユーザが意識する必要のない障害に対して、ユーザが気づく可能性がより低くなり、ユーザに無用な影響を与えることを低減することができる。
また、本発明の態様の一つは、障害発生時に、第1のオペレーティングシステムのみの再起動が所定回数に満たない場合には、第1のオペレーティングシステムのみの再起動を決定する決定部をさらに備えてもよい。
また、本発明の態様の一つは、決定部は、第1のオペレーティングシステムのみの再起動が所定回数以上の場合には、情報処理装置の再起動を決定してもよい。これによって、第1のオペレーティングシステムの再起動のみでは復旧できない障害が発生した場合でも、所定回数の第1のオペレーティングシステムの再起動の後に、第2のオペレーティングシステムを含む情報処理装置全体が再起動され、障害を復旧することが可能になる。
また、本発明の他の態様の一つは、第2のオペレーティングシステムと、第2のオペレーティングシステムの起動後に起動される第1のオペレーティングシステムとを有する情報処理装置であって、障害発生時に再起動の要否を判定する解析部と、解析部によって再起動することを判定された場合に、第1のオペレーティングシステムのみの再起動と、第2のオペレーティングシステムと第1のオペレーティングシステムとの再起動の何れかを選択する選択部と、を備える。
障害発生時に、第2のオペレーティングシステムの起動後に起動される第1のオペレー
ティングシステムのみが再起動される場合には、第2のオペレーティングシステムは再起動されないため、より速く障害から復旧することが可能である。
更に、本発明は、方法、又はコンピュータによって実行されるプログラムとしても把握することが可能である。また、本発明は、そのようなプログラムをコンピュータやその他の装置、機械等が読み取り可能な記録媒体に記録したものでもよい。ここで、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、コンピュータ等から読み取ることができる記録媒体をいう。
例えば、本発明は、第1のオペレーティングシステムと、第1のオペレーティングシステムを起動する第2のオペレーティングシステムとを有する情報処理装置が、第1のオペレーティングシステムが再起動される場合に、第2のオペレーティングシステムによる第1のオペレーティングシステムの再起動処理中も表示装置に現在の表示画面を継続して表示させるステップと、表示画面の情報を記憶装置に格納するステップと、第2のオペレーティングシステムによって第1のオペレーティングシステムが再起動した際に、記憶装置に保持された表示画面の情報に基づいて表示画面を表示装置に表示させるステップと、を実行する情報処理方法である。
また、本発明における課題を解決するための手段は、可能な限り組み合わせることができる。
本発明によれば、情報処理装置に障害が発生した場合に、ユーザに不要な影響を与えることなく、情報処理装置を速やかに復帰させることができる。
第1実施例に係るAVN一体機の構成を示す図である。 Ready Guard OSの動作概要について説明する図である。 AVN一体機のOSに係る機能ブロック図の一例を示す図である。 AVN一体機の起動から障害復旧処理までのフローの例を示す図である。 図4AにおけるメインOS初期設定処理(OP7)のフローの例を示す図である。 メインOSのみが再起動する場合のメインOSからRG OSへの制御の切替処理のフローの例を示す図である。 障害復旧の手段として再起動が用いられる場合の障害復旧処理のフローの例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施をするための形態(以下、実施形態という)について説明する。以下の実施形態の構成は例示であり、本発明は実施形態の構成に限定されない。
<第1実施形態>
第1実施形態では、障害復旧を行う情報処理装置の一例として、車載用オーディオ・ビジュアル・ナビゲーション一体機(以降、AVN一体機と称する)について説明する。第1実施形態に係るAVN一体機は、各種処理の制御を行う第1のOSと、第1のOSの起動を支援する第2のOSとを備え、障害発生時に所定条件が満たされる場合に、第1のOSのみを再起動することによって、障害復旧を行う。
〔AVN一体機の構成〕
図1は、第1実施例に係るAVN一体機の構成を示す図である。AVN一体機1は、制御部100、外部記録媒体再生部101、ラジオ受信部102、テレビジョン(Television、TV)受信部103、ディスク再生部104、ハードディスク(Hard Disk、HD)
再生部105、ナビゲーション部106、分配回路107、画像調整回路108、音声調整回路109、画像出力部110、VICS(Vehicle Information and Communication System)情報受信部111、GPS(Global Positioning System)情報受信部112、
セレクタ113、操作部114、リモコン送受信部115、メモリ117、外部音声/映像入力部118、通信ユニット121、表示部122を含む。また、AVN一体機1は、カメラ119、ETC車載器120と接続している。なお、AVN一体機1が有する処理部は、上述した例に限定されるものではなく、AVN一体機1は、他の処理部を有してもよい。
制御部100は、AVN一体機1の各部又は接続された外部機器からの信号、及び使用者の操作に基づく操作部114及びリモコン送受信部115からの操作指示信号等を入力し、それら信号に基づきAVN一体機1の各部、又は、外部機器を統括的に制御する。制御部100は、例えば、マイクロコンピュータ(マイコン)を備え、該マイコンがROM等のメモリに記憶された各種プログラムを実行することによって、各機能を実現する。
外部記録媒体再生部101は、コネクタを備え、該コネクタに接続された外部記録媒体に記録されたデータを読み出して出力する。外部記録媒体は、例えば、SDカード、miniSDカード、microSDカード、その他のフラッシュメモリのメモリカードである。外部記録媒体には、例えば、AVN一体機1のオペレーションシステム(OS)が記録されている。外部記録媒体再生部101は、読取信号の復号回路等を備え、制御部100からの制御信号により、オン/オフ、読み込み位置等の各種動作が制御される。
ラジオ受信部102は、アンテナにより受信された各ラジオ局から発信されるAM又はFMの放送波から、特定の周波数の放送波を選択して受信し、復調して当該放送の音声信号を出力する。TV受信部103は、アンテナにより受信された各放送局から発信される放送波から、セレクタにより特定の周波数の放送波を受信し、受信した映像信号、音声信号及びデータ信号を出力する。TV受信部103は、アナログ放送、デジタル放送等のうちの何れか少なくとも1つを受信可能である。ラジオ受信部102及びTV受信部103は、同調回路、復調及び復号回路等を備え、制御部100からの制御信号により、オン/オフ、受信周波数等の各種動作が制御される。
ディスク再生部104は、CD(Compact Disc)、MD(Mini Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、及びブルーレイディスク(Blu-ray Disc)などのディスクに記録
されているデータをピックアップにより読込み、読み込んだデータに基づく、音声信号、映像信号を出力する。ディスク再生部104は、光学ピックアップ、ピックアップディスク駆動機構、ピックアップディスク駆動機構の制御回路、読取信号の復号回路等を備える。ディスク再生部104は、制御部100からの制御信号により、オン/オフ、読み込み位置等の各種動作が制御される。
HD再生部105は、磁気記録媒体であるハードディスクにMP3ファイル等の音楽データやJPEGファイル等の画像データ、ナビゲーション用の地図データ等を記録し、記録した各種データから所望のデータを読出し、画像信号、音声信号、文字信号等を出力する。HD再生部105は、読取信号の復号回路等を備え、制御部100からの制御信号によりオン/オフ、読み出すデータ等の各種動作が制御される。
VICS情報受信部111は、交通情報通信システム(VICS)に係る交通情報を受
信し、受信した交通情報を出力する。VICS情報受信部111は、交通情報通信システムからのデータを受信する受信機(FM受信機、電波ビーコン受信機、光ビーコン受信機)、受信したデータを復号する復号回路等を備える。GPS情報受信機112は、GPS衛星からのGPS信号に基づき自車位置を検出し、検出した現在位置情報を出力する。GPS情報受信部112は、GPS信号を受信する受信回路、受信したGPS信号に基づき自車位置を算出する演算部等を備える。
ナビゲーション部106は、地図上に自車位置や目的地までの経路を表示したり、交差点等で音声等により右左折等の進行方向案内を行ったり、VICS情報受信部111から交通情報を受信して表示したり、GPS情報受信部112から自車位置情報を受信して表示したりして、目的地までの経路案内を行う。ナビゲーション部106は、ナビゲーションの為に利用される地図情報を記録するハードディスク、各種演算処理を行うCPU(Central Processing unit)、各種処理のためにデータを記憶するRAM(Random Access Memory)等のメモリを備える。ナビゲーション部106は、制御部100からの制御信号
により、オン/オフ、各種動作が制御される。
分配回路107は、制御部100の制御信号により、出力することが指定された各種ソース(外部記録媒体再生部101、ラジオ受信部102、TV受信部103、ディスク再生部104、HD再生部105、及びナビゲーション部106)の音声信号と画像信号とを画像調整回路108及び音声調整回路109に出力する。分配回路107は、リレーまたはスイッチングトランジスタ等の電子回路で構成されたスイッチ群を備える。
画像調整回路108は、制御部100の制御信号により、入力された画像信号に対し、輝度や色調、コントラストなどを調整し、調整した各画像信号を出力する。画像調整回路108は、画像データを記憶するメモリ、画像データを演算処理するデジタルシグナルプロセッサ等の演算回路等を備える。
画像出力部110は、画像調整回路108から入力された画像信号と、制御部100から表示部122に表示させる表示画像信号とを入力して画像合成等の処理を施し、当該処理を施した画像信号に基づき表示部122を駆動する。画像出力部110は、例えば、演算処理により、画像処理を行う画像用に特化された演算処理回路である画像ASIC、画像処理及び出力用に画像データを記憶するビデオメモリ、画像出力用ビデオメモリに記憶された画像データに基づき表示部122を駆動する画像駆動回路等を備える。
表示部122は、画像出力部110から入力された画像信号に基づき画像を表示する。表示部122は、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、冷陰極フラットパネルディスプレイ等である。表示部122は、バックライト200、液晶パネル201、タッチパネル202を備える。バックライト200は、液晶パネル201の照明である。タッチパネル202は、抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、及び静電容量方式の何れであってもよい。タッチパネル202は、使用者によって押下された座標の座標情報を制御部100に出力し、制御部100は、この座標情報と表示画面とから、ユーザによって選択されたスイッチを判定する。
音声調整回路109は、制御部100の制御信号により、入力された音声信号に対し、音量、音声を調整し、調整した音声信号を出力する。音声調整回路109は、音声データを記憶するメモリ、音声データを演算処理するデジタルシグナルプロセッサ等の演算回路、トランジスタ、抵抗、コイル等により構成される増幅又は減衰回路や共振回路等を備える。スピーカ16は、音声調整回路109から出力された音声信号を音声として出力する。
操作部114は、装置の使用者が各種操作を行うためのもので、例えば、タッチパネル、押釦スイッチ、回転操作スイッチ、ジョイスティック等である。リモコン送受信部115は、リモートコントローラ116からの操作信号を受信し、復号して出力する。リモコン送受信部115は、リモートコントローラ116からの操作信号を復号する復号回路等を備える。リモートコントローラ116は、自動車のインストルメントパネル等に設置されたAVN一体機1本体から離れた場所、例えば、運転席と助手席間のひじ掛け付近や、ステアリングホイールに設置され、使用者による入力操作の操作状態を出力する。第1実施形態では、AVN一体機1は、リモートコントローラ116の回転操作、傾動操作、押
圧操作を検出する。なお、このようなリモートコントローラ116は、回転操作量、方向に応じた信号を出力するロータリンエンコーダ、感圧センサにより構成され傾動操作方向に応じた信号を出力するジョイスティック等の傾動センサ、押圧操作によりオンオフ状態が変化する押圧スイッチ等を備える。
メモリ117は、AVN一体機1に内蔵されたメモリであり、各種データやプログラムを記憶するメモリである。メモリ117は、例えば、RAMやフラッシュROM等を含む。外部音声/映像入力部118は、カメラ119から入力される音声信号及び映像信号を復号し出力する。外部音声/映像入力部118は、カメラ119から入力される音声信号及び映像信号を復号する復号回路等を備え、制御部100からの制御信号によって、オン/オフ、各種動作が制御される。
通信ユニット121は、アンテナに接続された、例えば、DARC(Dedicated Short Range Communication)、赤外線通信、ブルートゥース(登録商標)等の近距離の無線通
信のための通信インターフェースである。
〔Ready Guard OSの動作概要〕
図2は、Ready Guard OSの動作概要について説明する図である。第1実施形態において、AVN一体機1は、OSとして、マイクロソフト社のWindows(登録商標) Automotive 5.5を用いる。Windows(登録商標) Automotive 5.5は、メインOSとReady Guard OS(以降、RG OS)とを有する。RG OSは、システム上で障害が発生した場合に、システム全体の再起動を行わず、予め定義されたソフトウェア群(アプリケーション)の動作を継続させたまま、残りのソフトウェア群(メインOSを含めたその他のソフトウェア)を再起動する機構を提供するOSである。本発明における第1のオペレーティングシステムは、例えば、Windows(登録商標) Automotive 5.5のメインOSである。本発明における第2のオペレーティングシステムは、例えば、Windows(登録商標) Automotive 5.5のRG OSである。
第1実施形態において、AVN一体機1は、FROM(Flash ROM)31、RAM32
、SDカード33、及びその他HD等の記録媒体を備える。なお、FROM31及びRAM32は、図1におけるメモリ117に相当する。SDカード33は、図1における外部記録媒体再生部101に挿入される外部メモリに相当する。メインOSは、SDカード33に記録されている。RG OSは、FROM31に記憶されている。なお、これに限られず、メインOSは、例えば、FROM31やハードディスクに記憶されていてもよい。
(1)AVN一体機1の電源がオンになると、FROM31に格納されるEBOOTが、RAM32上に展開されて起動される。
(2)EBOOTがRAM32上に展開されると、次に、RG OSがRAM32上に展開されて起動される。このとき、固定プロセス、固定スレッドから成る予め定義されたソフトウェア群がRG OS内に起動される。RG OS内で起動される予め定義された
ソフトウェア群には、例えば、電源制御、車内LAN、システム管理、周辺マイコン管理、等の高い信頼性が求められるソフトウェアが含まれる。RG OS内で起動される予め定義されたソフトウェア群は他のソフトウェアよりも(RG OSによって)優先して起動されるので、第1実施形態において、以降、優先起動ソフトウェア群と称される。
(3)RG OSが起動すると、SDカードからSnapshotイメージがRAM32上に展開される。Snapshotイメージを用いて、メインOSがRAM32上に展開される。Snapshotイメージは、所定の時点でのRAM32のワーク領域の状態を記録したものであり、Snapshotイメージを用いることで、RAM32のワーク領域をSnapshotイメージに記録された状態にし、Snapshotイメージが記録された状態から各ソフトウェアを起動することができる。
(4)メインOSがRAM32上に展開されて起動の準備ができたら、RG OS内で動作する優先起動ソフトウェア群の動作がメインOSに引き継がれ、制御がメインOSに移行する。例えば、RG OS及びメインOS上で動作する各ソフトウェアは、所定周期又は所定のタイミングで、ソフトウェアの状態に関するソフトウェア状態情報を、メインOSとRG OSとが共有して読み出し及び書き込みができる、FROM31やSDカード33、又は、RAM32等の記憶装置のデータ領域に格納する。ソフトウェア状態情報は、例えば、実行状態に応じた内部パラメータ、CDやDVD等のディスクの読出し位置等を含み、ソフトウェア毎に生成される。各優先起動ソフトウェアの動作がメインOSに引き継がれる際には、例えば、RG OS上で動作する各優先起動ソフトウェアが記憶装置内のソフトウェア状態情報を更新し、メインOS上で起動した各優先起動ソフトウェアが記憶装置に保持された各ソフトウェア状態情報を読出し、RG OS上で動作する各優先起動ソフトウェアと同様の状態になることで、RG OSからメインOSに動作が引き継がれる。
(5)システムに障害が発生した場合には、優先起動ソフトウェア群の動作がメインOSからRG OSに引き継がれ、RG OSに制御が移行する。以降、(3)からの手順でメインOSが再度起動される。この場合には、メインOS上で動作する各優先起動ソフトウェアによって、定期的又は再起動の直前に更新されたソフトウェア状態情報を、RG
OS上で動作する各優先起動ソフトウェアが読み出すことによって、メインOSからRG OSに動作が引き継がれる。
上記(1)から(4)のようにして、メインOSがRAM32に展開されている間に、優先起動ソフトウェア群がRG OSによって他のソフトウェアに優先して起動されるため、起動時間を短縮することができる。また、システムに障害が発生した場合には、優先起動ソフトウェア群は再起動されずに、優先起動ソフトウェア群の動作がメインOSからRG OSに引き継がれる。これによって、優先起動ソフトウェア群以外のソフトウェアが原因の障害で、優先起動ソフトウェアが不用意に再起動されることが抑制され、デバイスの信頼性を向上することができる。
〔AVN一体機のOSに係る機能ブロック〕
図3は、AVN一体機1のOSに係る機能ブロック図の一例を示す図である。尚、実際には、制御部100(図1)に相当するマイコン(CPU)がRG OS及びメインOSを含むプログラムを実行することにより、図3に示される各機能ブロックの機能が実現されるが、便宜上、各機能ブロックが主体となって各処理を実行するものとして説明する。
図2において説明された動作を実現するために、RG OS 10は、システム管理部11とメインOSプロセス管理部12とを備える。また、メインOS 20は、メインOS制御部21と、エラー解析部22と、メインOSシステム管理部23と、表示制御部2
4と、ナビゲーション管理部25と、オープニング画処理部26と、その他各種アプリケーションプログラムを備える。なお、これらの機能ブロックは、RG OS及びメインOS内で実行されるプロセス又はスレッドであって、RG OS及びメインOS内で実行されるプロセス又はスレッドは、図3に示される例に限られない。
メインOS 20のメインOS制御部21は、デバイス管理、メモリ管理、プロセス管理等を行い、ハードウェアとソフトウェアとのやり取りの管理を行う。また、メインOS制御部21は、起動又は再起動の際にはRG OS 10からOS切替許可を受信し、メインOS 20のみの再起動における終了処理の際には、RG OS 10にOS切替許可を送信する。メインOS 20のエラー解析部22は、各ソフトウェア又はアプリケーションプログラムによって検出された障害検知の通知を受け、該障害検知の通知内容から障害の状態を解析し、それに対する処理を実行する。例えば、エラー解析部22は、通知された障害が、AVN一体機1の再起動なしで復旧可能か否かを判定する。エラー解析部22は、該障害がAVN一体機1の再起動なしで復旧可能であると判定した場合には、通知元のソフトウェアに復旧処理を実行させる。なお、障害は、各ソフトウェアにおいて検知される。復旧不可能な障害には、例えば、ソフトウェアがハードウェアからの通信(例えば、ハードウェアからの応答等)を受け取れなくなるようなハードウェアにおける障害がある。また、エラー解析部22は、AVN一体機1の再起動が必要であると判定した場合には、メインOSシステム管理部23に再起動を指示する。
メインOSシステム管理部23は、メインOS 20における各プロセスを管理する。具体的には、例えば、メインOSシステム管理部23は、優先起動ソフトウェア群以外の各ソフトウェアの起動及び終了を制御する。また、メインOSシステム管理部23は、再起動時又はシステム終了時におけるシステム終了処理を制御する。なお、以降、優先起動ソフトウェア群以外のソフトウェアを、優先起動ソフトウェア群のソフトウェアと区別して、単に「アプリケーション」と称する。ただし、この定義は、第1実施形態においてのみ適用されるものであって、一般的に適用されるものではなく、ソフトウェア又はアプリケーションを限定するものではない。
また、メインOSシステム管理部23は、エラー解析部22からAVN一体機1の再起動の指示を受けると、メインOS 20のみを再起動するか、又は、RG OS 10とメインOS 20とを再起動するかを選択する。例えば、メインOS 20のみの再起動の回数が所定回数に達しているか否かに応じて、メインOSシステム管理部23は、メインOS 20のみを再起動するか、又は、RG OS 10とメインOS 20とを再起動するかを選択する。メインOS 20のみの再起動の回数が所定回数に達していない場合には、メインOSシステム管理部23は、メインOS 20のみを再起動することを選択する。メインOS 20のみの再起動の回数が所定回数に達している場合には、メインOSシステム管理部23は、RG OS 10とメインOS 20とを再起動する、すなわち、強制リセットを行うことを選択する。
表示制御部24は、表示部122(図1)に備えられるディスプレイドライバ(図示せず)を通じて表示部122を制御する。ナビゲーション管理部25は、ナビゲーション部106(図1)に備えられるCPUを制御する。オープニング画処理部26は、AVN一体機1の起動時に最初に表示部122の液晶パネル201に表示されるオープニング画の表示処理を制御する。これらメインOS 20の各部の処理の詳細は、後述される。
RG OS 10のシステム管理部11は、RG OS 10上のプロセスを管理する。具体的には、例えば、Snapshot及びメインOS 20のRAM32上への展開処理、RG OS 10内の優先起動ソフトウェア群に係るハードウェアの初期化及び優先起動ソフトウェア群の起動処理、RG OS 10からメインOS 20への制御の切
替指示等である。メインOSプロセス管理部12は、初期起動時に、メインOS 20の各優先起動ソフトウェアに対して起動指示を行うなど、優先起動ソフトウェア群の動作の引き継ぎを管理する。優先起動ソフトウェア群の動作の引き継ぎに関する詳細は後述される。
〔動作例〕
図4A、図4B、及び図4Cは、AVN一体機1の起動処理及び障害復旧処理に係る動作例のフローを示す図である。図4Aは、AVN一体機1の起動から障害復旧処理までのフローの例を示す図である。なお、図4A、図4B、及び図4Cの説明において、単に「ソフトウェア」と称される場合には、優先起動ソフトウェアとアプリケーション(優先起動ソフトウェア以外のソフトウェア)との総称とする。
AVN一体機1を搭載する車両のエンジンが駆動されたり、ACC電源が投入されたりすることを契機に、AVN一体機1のシステムが起動する(OP1)。制御部100(図1)は、FROM31(メモリ117)に格納されたEBOOTをRAM32上に読出し実行する。EBOOTを実行することによって、制御部100は、FROM31からRG
OSをRAM32上に展開する。
RG OSがRAM32上に展開されると、RG OSが起動する(OP2)。RG OSが起動すると、RG OSのシステム管理部11は、予め定義されている優先起動ソフトウェア群に係るデバイスの初期化を行ってRG OS内の優先起動ソフトウェア群を起動したり、SDカード33内のSnapshotイメージをRAM32上に展開したりする(OP3)。RG OSのシステム管理部11は、SDカード33からメインOSをRAM32上に展開する(OP4)。
例えば、RG OSのシステム管理部11は、RAM32上へのメインOSの展開の完了を検知すると、メインOSのメインOS制御部21に対してOS切替許可を通知する。RG OSからOS切替許可が通知されることによって、メインOSが起動する(OP5)。メインOSは、RAM32上に展開されたSnapshotイメージの状態から起動する。そのため、メインOSは、起動時には、Snapshotイメージに記録された状態と同じ状態となる。その後、RG OSからメインOSへの制御の切替が行われる(OP6)。例えば、RG OSからメインOSへの制御の切替は、以下のようにして行われる。
メインOSが起動すると、メインOS制御部21は、デバイスの初期化を行う。ただし、このときに初期化されるデバイスには、RG OSによって初期化された優先起動ソフトウェア群に係るデバイスは含まれない。デバイスの初期化の完了を検知すると、RG OSのメインOSプロセス管理部12は、メインOS内の各優先起動ソフトウェアに対して起動通知を行う。RG OSのメインOSプロセス管理部12から起動通知を受け取ると、メインOS内の各優先起動ソフトウェアは、初期化処理を行い起動する。このとき起動する優先起動ソフトウェアの中には、メインOSシステム管理部23、表示制御部24等が含まれる。初期化処理において、メインOS内で起動した各優先起動ソフトウェアは、RG OS上で動作する各優先起動ソフトウェアによって記憶装置に格納された各ソフトウェア状態情報を読み出す。これによって、メインOS上で起動した各優先起動ソフトウェアは、RG OS上で動作する各優先起動ソフトウェアと同様の状態になる。メインOSシステム管理部23は、各優先起動ソフトウェアの起動が完了すると、起動完了をRG OSのメインOSプロセス管理部12に通知する。メインOSプロセス管理部12は、メインOS内の優先起動ソフトウェアの起動完了の通知を受けると、RG OS内の優先起動ソフトウェアのプロセスを終了させ、これによって、優先起動ソフトウェアの動作がRG OSからメインOSに切り替わる。なお、各優先起動ソフトウェアのプロセスの
移行は、一括して切り替わってもよいし、起動した順にメインOSシステム管理部23を通じてRG OSのメインOSプロセス管理部12に起動完了を通知して切り替わってもよい。
RG OSからメインOSへの制御の切替が完了すると(OP6)、メインOSにおいて初期化設定処理が行われる(OP7)。メインOSの初期化設定処理については、図4Bにおいて後述される。
メインOSの初期化設定処理が完了すると、メインOSは稼動状態になる。メインOSの稼動中には、各ソフトウェアにおいて、エラー検出が行われる。エラー解析部22は、ソフトウェアからエラー検出の通知を受けると(OP8:Yes)、通知の内容を解析して、該エラーが該ソフトウェアにおいて復旧不可能なエラーか否か、すなわち、AVN一体機1の再起動が必要か否かを判定する(OP9)。
通知されたエラーが該ソフトウェアにおいて復旧不可能なエラーではない、すなわち、復旧可能なエラーであると判定された場合には(OP9:No)、エラー解析部22は、該ソフトウェアに対して復旧処理、例えば、該ソフトウェアの再起動処理を指示する(OP10)。その後、エラー解析部22からの復旧指示にしたがって該ソフトウェアにおいて復旧処理が行われる。この場合には、メインOSは稼動状態が維持されるので、処理がOP8に戻る。
通知されたエラーが該ソフトウェアにおいて復旧不可能であると判定された場合には(OP9:Yes)、AVN一体機1の再起動が必要であることが示される。エラー解析部22は、メインOSシステム管理部23にAVN一体機1の再起動を指示する。エラー解析部22からAVN一体機1の再起動の指示を受けると、メインOSシステム管理部23は、メインOSのリセット回数Xが所定回数nより小さいか否かを判定する(OP11)。メインOSのリセット回数Xが所定回数nより小さい場合には(OP11:Yes)、メインOSのみの再起動が行われる(OP12)。すなわち、メインOSからRG OSに制御が移行し、その後、処理がOP3に移行する。メインOSからRG OSへの制御の移行の処理の詳細は図4Cにおいて後述される。メインOSのリセット回数Xが所定回数n以上である場合には(OP11:No)、強制スタンバイとなり、RG OS及びメインOSが再起動、すなわち、AVN一体機1全体が再起動されるので処理がOP1に移行する(OP13)。なお、メインOSのリセット回数Xの初期値は0である。また、メインOSのリセット回数の閾値nは、例えば、3回と予め設定される。ただし、メインOSのリセット回数の閾値nは、3回に限られず、AVN一体機1の設計者又は管理者によって、自由に設定可能である。
次に、図4A、図4B及び図4Cを用いて、(1)通常起動の場合のメインOS初期設定処理と、(2)メインOSのみの再起動の場合のメインOSからRG OSへの切替処理及びメインOS初期設定処理とについて、動作例を説明する。
図4Bは、図4AにおけるメインOS初期設定処理(OP7)のフローの例を示す図である。メインOSのメインOSシステム管理部23は、メインOSの起動状況を示す起動モードを管理する。起動モードには、「通常起動」と「リセット起動」とが含まれる。起動モードが「通常起動」の場合には、システム全体の起動又は再起動にともなうメインOSの起動(すなわち、通常の起動)であることが示される。起動モードが「リセット起動」である場合には、メインOSのみの再起動であることが示される。起動モードの初期値は、「通常起動」である。また、起動モードは、例えば、FROM31、SDカード33、又は、その他の不揮発性のメモリに格納される。
(1)通常起動の場合のメインOS初期設定処理
図4AのOP6において、RG OSからメインOSへ制御の切替が完了すると、メインOSシステム管理部23は、起動モードを判定する(OP71)。通常起動の場合には、起動モードが「通常起動」であるので、メインOSシステム管理部23は、オープニング画処理部26を起動し、オープニング画処理部26にオープニング画を表示部122に表示させる(OP73)。
次に、メインOSシステム管理部23は、メインOS内のアプリケーションを起動する(OP74)。このとき、ナビゲーション管理部25も起動する。ナビゲーション管理部25は、GPS情報等を用いてナビゲーション画面を生成し、表示部122への描写処理を開始する(OP75)。ナビゲーション画面は、AVN一体機1が搭載される車両の現在位置を示す地図等が含まれる、ナビゲーション用の画面である。ナビゲーション画面が生成されると、メインOSシステム管理部23は、表示制御部24にオープニング画面の描写を解除させ、ナビゲーション画面の描写をさせる(OP76)。表示部122の画面がナビゲーション画面になると、メインOSが稼動状態になったことが示される。その後、処理が、図4AのOP8に移行する。
(2)メインOSのみの再起動の場合のメインOSからRG OSへの制御の切替処理及びメインOSの初期設定処理
図4Cは、メインOSのみが再起動する場合のメインOSからRG OSへの制御の切替処理のフローの例を示す図である。
図4AのOP11において、メインOS内で復旧不可能なエラーが発生し、メインOSのリセット回数Xが所定回数nよりも小さいと判定された場合には、メインOSシステム管理部23は、図4Cに示されるメインOSからRG OSへの制御の切替処理を実行する。
メインOSシステム管理部23は、メインOS制御部21を通じて、表示部122のディスプレイドライバ(図示せず)に対して、以降の画面更新を停止し、最後の画面(ラスト画面)の出力を維持するように指示する(OP121)。以降、表示部122の液晶パネル201には、ラスト画面が表示し続けられる。
次に、メインOSシステム管理部23は、表示制御部24に、現在表示部122の液晶パネル201に表示されている画面(すなわち、ラスト画面)をキャプチャさせ、保持させる(OP122)。表示制御部24は、キャプチャされたラスト画面をFROM31、SDカード33等の不揮発性のメモリ、又は、メインOSの再起動には影響のないRAM32内の領域等に保持する。
メインOSシステム管理部23は、起動モードを「リセット起動」に設定する(OP123)。このとき、メインOSシステム管理部23は、メインOSの再起動の回数を計数し、FROM31、SDカード33等の不揮発性のメモリ、又は、メインOSの再起動には影響のないRAM32内の領域等に保持する。次に、メインOSシステム管理部23は、各ソフトウェアに終了処理を実行させる(OP124)。このとき、各ソフトウェアは、メインOSの再起動の前後で不整合が生じないように、ソフトウェア状態情報を更新して、メインOSの再起動の直前の状態を記録する。
メインOSシステム管理部23は、各優先起動ソフトウェアが終了すると、RG OSのメインOSプロセス管理部12に終了通知を行い、自身も終了する。RG OSでは、メインOSプロセス管理部12を通じて優先起動ソフトウェア群の終了の通知を受けると、RG OSのシステム管理部11が、RG OS内の優先起動ソフトウェア群を起動する。RG OS内の各優先起動ソフトウェアは、各ソフトウェア状態情報を読出し、メインOS内の各優先起動ソフトウェアの最後の状態と同様の状態になる。このようにして、メインOSからRG OSに制御の切替処理が行われる(OP125)。なお、優先起動ソフトウェア群のメインOSからRG OSへの切替は、一括して行われてもよいし、終了した優先起動ソフトウェアから順番に行われてもよい。
メインOSからRG OSへの制御の切替処理が終了すると、処理がOP3(図4A)に移り、RG OSによって、メインOSの再起動が行われる。まず、RG OSのシステム管理部11によって、SnapshotイメージがRAM32上に展開され(OP3)、次に、メインOSがRAM32上に展開される(OP4)。メインOSが起動し(OP5)、RG OSからメインOSへ制御が切り替わる(OP6)と、メインOSの初期設定処理が実行される(図4B)。なお、メインOSの再起動によって、ハードウェアの初期化が行われるが、ラスト画面を表示し続けている表示部122は初期化対象から外れており、初期化されない。すなわち、メインOSからRG OSに制御が切り替わった後も、表示部122の液晶パネル201にはラスト画面が表示され続けている。
RG OSからメインOSへ制御の切替が完了すると(OP6)、メインOSシステム管理部23は、起動モードを判定する(OP71)。OP123(図4C)において起動モードは「リセット起動」に設定されたので、この時点での起動モードは、「リセット起動」である。起動モードが「リセット起動」の場合には、メインOSシステム管理部23は、メインOSの再起動の前に保持されたラスト画面を表示制御部24を通じて表示部122に表示させる(OP72)。このとき、メインOS制御部21を通じて、表示部122のディスプレイドライバに対して、ラスト画面の表示と画面更新停止指示との解除がなされる。
次に、メインOSシステム管理部23は、メインOS内のアプリケーションを起動する(OP74)。このとき、各アプリケーションは、メインOSの再起動前に保持された、各アプリケーションの状態に関する情報(ソフトウェア状態情報)に基づいて、メインOSの再起動前の状態で起動する。ナビゲーション管理部25も起動し、GPS情報等を用いてナビゲーション画面を生成し、表示部122への描写処理を開始する(OP75)。ナビゲーション画面が生成されると、メインOSシステム管理部23は、表示制御部24に表示部122へのラスト画面の表示を解除させ、ナビゲーション画面の表示をさせる(OP76)。表示部122の画面がナビゲーション画面になると、メインOSが稼動状態になったことが示され、メインOSの再起動が完了する。
その後、図4Aにおいて説明されたOP8からOP13の処理が行われる。メインOSの再起動の回数Xが所定回数nに達した場合には(OP11:No)、強制スタンバイになり(OP13)、システム全体が再起動となる。これに伴って、起動モードは初期値の「通常起動」に戻り、メインOSの再起動の回数Xもリセットされ初期値0になる。
本発明の態様の一つにおける表示指示部は、例えば、メインOS制御部21である。本発明の態様の一つにおける画面保持部および表示制御部は、例えば、表示制御部24である。本発明の態様の一つにおける状態格納部は、例えば、メインOS内の各ソフトウェアである。本発明の態様の一つにおけるソフトウェア起動部は、例えば、メインOSシステム管理部23である。本発明の態様の一つにおける決定部は、例えば、メインOSシステム管理部23である。本発明の態様の一つにおける解析部は、例えば、エラー解析部22である。本発明の態様の一つにおける選択部は、例えば、メインOSシステム管理部23である。
<第1実施形態の作用効果>
メインOSのみが再起動する場合には、制御がメインOSからRG OSに切り替わっても、メインOSが起動してナビゲーション画面が表示されるまでラスト画面が表示部122の液晶パネル201に表示される。また、メインOSが再起動されるのに要する時間は、数秒程度である。したがって、ソフトウェアにおいて復旧不可能なエラーが発生し、メインOSのみが再起動される場合には、AVN一体機1の使用者には、ラスト画面が数秒継続したのちにナビゲーション画面に遷移するように見えるだけなので、使用者に長時間、無用な表示を見せることがなくなる。特に、ラスト画面がナビゲーション画面であった場合には、メインOSのエラーが起こっても、ラスト画面であるナビゲーション画面が数秒継続して表示された後に、新たに描写されたナビゲーション画面が表示されるので、ノイズ等により一時的に動作が変になったような、特にユーザが意識する必要の無い機器状態に対して、ユーザは無駄に気付くことがなくなりユーザに無用な影響を与えることが無い。
また、エラーが発生した際に、システム全体ではなく、メインOSのみを再起動させるため、高速に障害復旧を行うことができる。
<その他>
本発明は、AVN一体機に限定されることなく、Windows(登録商標) Automotive 5.5のようなRG OSを備えるOSを用いる機器に対して適用可能である。また、本発明は、Windows(登録商標) Auotomotive 5.5に限定されることなく、障害復旧時にRG OSのような予め定義された優先起動ソフトウェアの動作を継続させたまま、メインOSを再起動するような機構を有するOSやシステムに対して適用可能である。
1 AVN一体機
10 Ready Guard OS
11 システム管理部
12 メインOSプロセス管理部
20 メインOS
21 メインOS制御部
22 エラー解析部
23 メインOSシステム管理部
24 表示制御部
25 ナビゲーション管理部
26 オープニング画処理部

Claims (7)

  1. 第1のオペレーティングシステムと、前記第1のオペレーティングシステムを起動する第2のオペレーティングシステムとを有する情報処理装置であって、
    前記第1のオペレーティングシステムが再起動される場合に、前記第2のオペレーティングシステムによる前記第1のオペレーティングシステムの再起動処理中も、現在の表示画面を継続して表示装置に表示させる表示指示部と、
    前記表示画面の情報を記憶装置に格納する画面保持部と、
    前記第2のオペレーティングシステムによって前記第1のオペレーティングシステムが再起動した際に、前記記憶装置に保持された前記表示画面の情報に基づいて前記表示画面を前記表示装置に表示させる表示制御部と、
    を備える情報処理装置。
  2. 前記第1のオペレーティングシステムが再起動される場合に、前記第1のオペレーティングシステム上で動作する各ソフトウェアの状態に関する情報を前記記憶装置に格納する状態格納部と、
    前記第2のオペレーティングシステムによって前記第1のオペレーティングシステムが再起動した際に、前記記憶装置に保持された各ソフトウェアの状態に関する情報を読み出し、前記読み出された前記各ソフトウェアの状態に関する情報を用いて、前記各ソフトウェアの状態に関する情報に記録された状態で前記各ソフトウェアを起動するソフトウェア起動部と、
    をさらに備える請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 障害発生時に、前記第1のオペレーティングシステムのみの再起動が所定回数に満たない場合には、前記第1のオペレーティングシステムのみの再起動を決定する決定部をさらに備える請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記決定部は、前記第1のオペレーティングシステムのみの再起動が所定回数以上の場合には、前記情報処理装置の再起動を決定する
    請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 第1のオペレーティングシステムと、前記第1のオペレーティングシステムを起動する第2のオペレーティングシステムとを有する情報処理装置が、
    前記第1のオペレーティングシステムが再起動される場合に、前記第2のオペレーティングシステムによる前記第1のオペレーティングシステムの再起動処理中も表示装置に現在の表示画面を継続して表示させるステップと、
    前記表示画面の情報を記憶装置に格納するステップと、
    前記第2のオペレーティングシステムによって前記第1のオペレーティングシステムが再起動した際に、前記記憶装置に保持された前記表示画面の情報に基づいて前記表示画面を前記表示装置に表示させるステップと、
    を実行する情報処理方法。
  6. 第2のオペレーティングシステムと、前記第2のオペレーティングシステムの起動後に起動される第1のオペレーティングシステムとを有する情報処理装置であって、
    障害発生時に再起動の要否を判定する解析部と、
    前記解析部によって再起動することを判定された場合に、前記第1のオペレーティングシステムのみの再起動と、前記第2のオペレーティングシステムと前記第1のオペレーティングシステムとの再起動との何れかを選択する選択部と、
    を備える情報処理装置。
  7. 第2のオペレーティングシステムと、前記第2のオペレーティングシステムの起動後に起動される第1のオペレーティングシステムとを有する情報処理装置が、
    障害発生時に再起動の要否を判定するステップと、
    再起動することが判定された場合に、前記第1のオペレーティングシステムのみの再起動と、前記第2のオペレーティングシステムと前記第1のオペレーティングシステムとの再起動との何れかを選択するステップと、
    を実行する情報処理方法。
JP2010272933A 2010-12-07 2010-12-07 情報処理装置および情報処理方法 Withdrawn JP2012123558A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010272933A JP2012123558A (ja) 2010-12-07 2010-12-07 情報処理装置および情報処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010272933A JP2012123558A (ja) 2010-12-07 2010-12-07 情報処理装置および情報処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012123558A true JP2012123558A (ja) 2012-06-28

Family

ID=46504943

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010272933A Withdrawn JP2012123558A (ja) 2010-12-07 2010-12-07 情報処理装置および情報処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012123558A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016157296A (ja) * 2015-02-25 2016-09-01 Necプラットフォームズ株式会社 情報処理装置およびそのための管理方法
JP2020190986A (ja) * 2019-05-23 2020-11-26 株式会社デンソー 車両用装置
JP7400539B2 (ja) 2020-02-27 2023-12-19 株式会社デンソー 表示装置及び表示制御装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016157296A (ja) * 2015-02-25 2016-09-01 Necプラットフォームズ株式会社 情報処理装置およびそのための管理方法
JP2020190986A (ja) * 2019-05-23 2020-11-26 株式会社デンソー 車両用装置
JP7400539B2 (ja) 2020-02-27 2023-12-19 株式会社デンソー 表示装置及び表示制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6016365B2 (ja) 情報処理装置
US9304000B2 (en) Cooperation system, navigation system, in-vehicle apparatus and portable terminal
EP3025895B1 (en) Information processing apparatus and execution management program
EP2793112A1 (en) Portable terminal
JP2012010287A (ja) 携帯機器と連携し、携帯機器のアプリケーションを自動的に起動する車載機器
US20180299889A1 (en) Content reproduction device and content reproduction method
JP2012123558A (ja) 情報処理装置および情報処理方法
KR100783327B1 (ko) 차량 탑재 컴퓨터 시스템
JP6003773B2 (ja) 車両用操作装置、ナビゲーション装置
CN107490380B (zh) 导航方法、装置、存储介质及移动终端
JP2008002928A (ja) ナビゲーション装置、ナビゲーション装置の制御方法、及び、プログラム
US8930069B2 (en) In-vehicle system removing a freeze state of car navigation equipment
EP2998859B1 (en) Display control device, display control method, and program
JP2009163436A (ja) 情報端末装置、コンピュータプログラム及び表示方法
JP6221739B2 (ja) 車載用電子機器、制御方法、およびプログラム
JP5725504B2 (ja) 車載装置
JP2012133650A (ja) 情報処理装置および情報処理方法
JP2006199115A (ja) 入力制御装置、入力画面表示方法
JPWO2011108284A1 (ja) 情報表示システム、情報表示装置および情報提供装置
JP4960648B2 (ja) 情報処理装置
WO2017169264A1 (ja) 情報処理装置、及び情報処理プログラム
KR0149777B1 (ko) 네비게이션 장치의 설정기능 자동수행방법
JP2013122636A (ja) 車載装置
JP4402984B2 (ja) 地上波デジタル放送受信装置およびナビゲーション装置
US8892227B2 (en) In-vehicle device and method for controlling the same

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20140304