JP2012123109A - ベルト駆動装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 低コストで無端ベルトの寄り量を検知することができるベルト搬送装置及び画像形成装置を提供すること。
【解決手段】 第1の駆動ローラ32a及び第2の駆動ローラ32bは幅方向に並んで配置され、第1の駆動ローラ32aが中間転写ベルト31を送り出す方向と、第2の駆動ローラ32bが中間転写ベルト31を送り出す方向とは非平行に構成される。また、CPU81は、第1のモータ39aに流れる第1の駆動電流値Iaと第2のモータ39bに流れる第1の駆動電流値Ibとの差が所定値となる第1の駆動ローラ32aの速度Va及び第2の駆動ローラ32bの速度Vbを算出し、算出した速度で第1の駆動ローラ32a及び第2の駆動ローラ32bを回転させる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、複数の支持部材に張架された無端ベルトの寄りを補正するベルト駆動装置及びこれを有する画像形成装置に関する。
従来の画像形成装置には、中間転写ベルト、定着ベルト、及び記録紙搬送ベルト等の無端ベルトが設けられ、これらの無端ベルトを駆動するためのベルト駆動装置が設けられている。ベルト駆動装置は、駆動ローラと従動ローラで支持された無端ベルトを、駆動ローラの回転駆動によって走行させる。
無端ベルトは、無端ベルトの搬送方向に直交する方向(幅方向)に寄らずに搬送されるのが理想的である。しかし、各ローラの傾きや無端ベルトにおける左右の張力差、外部負荷の変動等、様々な要因により無端ベルトが幅方向に寄り、蛇行してしまうことが知られている。このような無端ベルトの蛇行を補正する技術としては、ステアリングローラを傾斜させる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、ステアリングローラを傾斜させるための構成が必要になり、装置の大型化及びコストアップを引き起こすという問題があった。
そこで、同一軸線上に配置された複数の分割駆動ローラに無端ベルトを張架させ、それぞれのローラの回転速度を個別に制御することで、無端ベルトの蛇行を補正する技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2009−282196号公報 特開2006−030711号公報
しかしながら、特許文献2に記載の発明は、高精度に無端ベルトの寄り量を検知するために、無端ベルトの端部の領域を読み取るエリアセンサを設けており、高コスト化するという問題があった。
そこで、本発明は、低コストで無端ベルトの寄り量を検知することができるベルト搬送装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るベルト駆動装置は、回転駆動される駆動ローラを含む複数のローラと、前記複数のローラに張架される無端ベルトと、前記駆動ローラを駆動することで前記無端ベルトを搬送する駆動手段と、前記駆動手段による前記駆動ローラの駆動を制御する制御手段と、前記駆動手段に流れる電流を検知する検知手段と、有するベルト駆動装置において、前記駆動ローラは、前記無端ベルトの搬送方向に直交する幅方向に並んで配置された第1の駆動ローラ及び第2の駆動ローラから構成され、前記第1の駆動ローラが前記無端ベルトを送り出す方向と、前記第2の駆動ローラが前記無端ベルトを送り出す方向とは非平行であり、前記駆動手段は、前記第1の駆動ローラを駆動する第1のモータと、前記第2の駆動ローラを駆動する第2のモータとから構成され、前記制御手段は、前記検知手段の検知結果に基づき、前記第1のモータに流れる第1の駆動電流値と前記第2のモータに流れる第2の駆動電流値との差が所定値となる前記第1の駆動ローラの速度及び前記第2の駆動ローラの速度を算出し、算出した速度で前記第1の駆動ローラ及び前記第2の駆動ローラを回転させることを特徴とする。
また、本発明に係る画像形成装置は、上記の記載のベルト駆動装置を有し、記録紙にトナー像を形成する画像形成装置において、前記無端ベルトは、表面にトナー像が形成された感光体から当該トナー像が転写される中間転写ベルト、記録紙上に転写されたトナー像を加熱定着させる定着器に設けられた定着ベルト、又は記録紙を搬送する記録紙搬送ベルトであることを特徴とする。
本発明に係るベルト搬送装置及び画像形成装置によれば、低コストで無端ベルトの寄り量を検知することができる。
画像形成装置の全体構成を示す概略縦断面図である。 中間転写ベルトの駆動構成を示す図である。 画像形成装置のブロック図である。 第1の駆動ローラを駆動する第1のモータの駆動電流の波形を示すグラフである。 第1の実施形態における駆動ローラの駆動電流値と回転速度との関係を示す図である。 第1の実施形態における中間転写ベルトの寄り制御を示すフローチャートである。 第2の実施形態における駆動ローラの駆動電流値と回転速度との関係を示す図である。 第2の実施形態における中間転写ベルトの寄り制御を示すフローチャートである。
(第1の実施形態)
図1は、画像形成装置の全体構成を示す概略縦断面図である。
本実施形態に係る画像形成装置は、複数の画像形成部が並列に配され、且つ中間転写方式が採用されたカラー画像形成装置である。
画像形成装置は、画像読取部1Rと、画像出力部1Pとを有する。画像読取部1Rは、原稿画像を光学的に読み取り、電気信号に変換して画像出力部1Pに送信する。画像出力部1Pは、4つ並設された画像形成部10a,10b,10c,10dと、給紙ユニット20と、中間転写ユニット30と、定着器40と、クリーニングユニット90と、フォトセンサ60と、制御ユニット80とを有する。
各画像形成部10a〜10dは同じ構成を有する。各画像形成部10a〜10dでは、ドラム状の感光体、即ち、感光体ドラム11a,11b,11c,11dが回転自在に軸支され、矢印方向に回転駆動される。感光体ドラム11a〜11dの外周面に対向してその回転方向に一次帯電器12a〜12d、光学系13a〜13d、折り返しミラー16a〜16d、現像装置14a〜14d、及びクリーニング装置15a〜15dが配置されている。
一次帯電器12a〜12dは、感光体ドラム11a〜11dの表面に均一な帯電量の電荷を与える。次いで、画像読取部1Rからの記録画像信号に応じて光学系13a〜13dにより変調されたレーザビームなどの光線が、折り返しミラー16a〜16dを介して感光体ドラム11a〜11dに照射され、感光体ドラム11a〜11dが露光される。これにより、感光体ドラム11a〜11d上に静電潜像が形成される。
更に、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックといった4色の現像剤(以下、「トナー」という。)をそれぞれ収納した現像装置14a〜14dによって上記静電潜像を顕像化する。顕像化された可視画像を画像転写領域Ta,Tb,Tc,Tdにて中間転写ユニット30を構成する中間転写ベルト31に転写する。
画像転写領域Ta〜Tdの下流側では、クリーニング装置15a〜15dは、中間転写ベルト31に転写されずに感光体ドラム11a〜11d上に残されたトナーを掻き落としてドラム表面の清掃を行う。以上に示したプロセスにより、各トナーによる画像形成が順次行われる。
給紙ユニット20は、記録紙Pを収納するためのカセット21と、カセット21より記録紙Pを一枚ずつ送り出すためのピックアップローラ22と、給紙ローラ対23と、給紙ガイド24と、レジストローラ対25とを有する。給紙ローラ対23は、ピックアップローラ22から送り出された記録紙Pを搬送するためのローラ対である。レジストローラ対25は、各画像形成部の画像形成タイミングに合わせて記録紙Pを二次転写領域Teへ送り出すためのローラ対である。
次に、中間転写ユニット30について詳細に説明する。
中間転写ベルト31は、中間転写ベルト31に駆動を伝達する駆動ローラ32と、従動ローラ33と、二次転写対向ローラ34との間に張架されている。従動ローラ33は、ばね(図示せず)の付勢によって中間転写ベルト31に適度なテンションを与えるテンションローラとして、中間転写ベルト31の回動に従動するローラである。そして、駆動ローラ32と従動ローラ33の間に一次転写平面Aが形成される。
中間転写ベルト31としては、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)、PVdF(ポリフッ化ビニリデン)などが用いられる。駆動ローラ32は、金属ローラの表面に数mm厚のゴム(ウレタン又はクロロプレン)をコーティングしてベルトとのスリップを防いでいる。駆動ローラ32は、パルスモータ(不図示)によって回転駆動される。
各感光体ドラム11a〜11dと中間転写ベルト31とが対向する画像転写領域Ta〜Tdには、中間転写ベルト31の裏に一次転写用帯電器35a,35b,35c,35dが配置されている。一方、二次転写対向ローラ34に対向して二次転写ローラ36が配置され、中間転写ベルト31とのニップによって二次転写領域Teを形成する。二次転写ローラ36は、中間転写ベルト31に対して適度な圧力で加圧されている。
また、中間転写ベルト31の二次転写領域Teの下流には、中間転写ベルト31の画像形成面をクリーニングするためのクリーニングユニット90が配置される。クリーニングユニット90は、中間転写ベルト31上のトナーを除去するためのクリーニングブレード91と、廃トナーを収納する廃トナーボックス92とを備えている。
定着器40は、内部にハロゲンランプヒーターなどの熱源を備えた上ベルトユニット41aと、その上ベルトユニット41aに加圧される下ベルトユニット41bとを有する。上ベルトユニット41aと下ベルトユニット41bは、不図示の着脱モータにより離間することが可能である。下ベルトユニット41bにも熱源を備える場合がある。
また、定着器40は、上下のベルトユニット41a,41bのニップ部へ記録紙Pを導くための搬送ガイド53と、定着器40の熱が外部へ放射されることを防ぐための上下のカバー51a,51bとを備える。更に、上下のベルトユニット41a,41bから排出されてきた記録紙Pを装置外部に導き出すための内排紙ローラ対50及び外排紙ローラ対94と、記録紙P積載する排紙トレイ93とを備える。定着器40は、ニップ部で記録紙Pを挟持搬送して記録紙上の画像を加熱定着する。
次に、画像形成装置の動作について説明する。
制御ユニット80内のCPU(不図示)により画像形成動作開始信号が発せられると、ユーザにより選択された記録紙サイズなどに応じて給紙ユニット20等から給紙する給紙動作を開始する。例えば、図1において、先ず、ピックアップローラ22によりカセット21aから記録紙Pが一枚ずつ送り出される。
そして、給紙ローラ対23によって記録紙Pが給紙ガイド24の間を案内されてレジストローラ対25まで搬送される。そのとき、レジストローラ対25は回転駆動を停止しており、記録紙Pの先端はそのニップ部に突き当たる。その後、画像形成部10a〜10dが画像の形成を開始するタイミングに合わせてレジストローラ対25が回転を始める。記録紙Pと、画像形成部10a〜10dより中間転写ベルト31上に一次転写されたトナー画像とが二次転写領域Teにおいて一致するように、そのタイミングが設定されている。
一方、画像形成動作開始信号が発せられると、上記プロセスにより中間転写ベルト31の回転方向の一番上流における感光体ドラム11d上に形成されたトナー画像が、一次転写用帯電器35dにより一次転写領域Tdの中間転写ベルト31に転写される。転写されたトナー像は次の一次転写領域Tcまで搬送される。そこでは各画像形成部間をトナー像が搬送される時間だけ遅延して画像形成が行われており、前画像の上にレジストを合わせて、その次のトナー像が転写される。
以下も同様の工程が繰り返され、結局4色のトナー像が中間転写ベルト31上において転写される。その後、記録紙Pが二次転写領域Teに進入し、中間転写ベルト31に接触すると、記録紙Pの通過タイミングに合わせて二次転写ローラ36に高電圧を印加する。これにより、前述したプロセスにより中間転写ベルト31上に形成された4色のトナー画像が記録紙Pの表面に転写される。
次に、記録紙Pは搬送ガイド53によって上ベルトユニット41a、下ベルトユニット41bのニップ部まで正確に案内される。そして、上ベルトユニット41a、下ベルトユニット41bの熱及びニップの圧力によってトナー画像が記録紙Pの表面に定着される。その後、内排紙ローラ対50及び外排紙ローラ対94により搬送され、記録紙Pは機外に排出され、排紙トレイ93に積載される。
図2は、中間転写ベルトの駆動構成を示す図である。
中間転写ベルト31を駆動するための駆動ローラ32は、第1の駆動ローラ32a及び第2の駆動ローラ32bに分割して構成される。第1の駆動ローラ32aの軸には、第1の駆動ローラ32aの回転速度を検知するための第1の速度センサ37aが設けられている。また、第2の駆動ローラ32bの軸には、第2の駆動ローラ32bの回転速度を検知するための第2の速度センサ37bが設けられている。速度センサ37a及び37bは、ロータリーエンコーダで構成されている。
第1のモータ39aは第1の駆動ローラ32aを駆動するためのモータであり、第2のモータ39bは第2の駆動ローラ32bを駆動するためのモータである。従動ローラ33は、中間転写ベルト31の回動に従動して回転する。
第1の駆動ローラ32aによる中間転写ベルト31の送り出し方向Daと、第2の駆動ローラ32bによる中間転写ベルト31の送り出し方向Dbとが非平行となるように、各駆動ローラ32a及び32bが配置されている。図2に示されるように、いずれの駆動ローラの軸も中間転写ベルト31の搬送方向に直交する方向(幅方向)に対して角度θだけ傾けて設けられている。第1の駆動ローラ32a及び第2の駆動ローラ32bに角度をつけるのは、中間転写ベルト31を搬送する力と同時に、駆動ローラ軸に対して外側に寄せる力(寄り力)を発生させるためである。
仮に、第1の駆動ローラ32aの回転速度Vaに対して第2の駆動ローラ32bの回転速度Vbを速くすると、第2の駆動ローラ32b側の寄り力が第1の駆動ローラ32a側の寄り力に対して大きくなる。このため、図2のB方向に中間転写ベルト31が寄っていくことになる。逆に、回転速度Vbに対して回転速度Vaを速くすると、第1の駆動ローラ32aの寄り力が第2の駆動ローラ32b側の寄り力に対して大きくなるため、図のA方向に中間転写ベルト31が寄っていくことになる。
このように、第1の駆動ローラ32a及び第2の駆動ローラ32bに速度差を与えることで、中間転写ベルト31に対して幅方向に寄り力を発生させ、中間転写ベルト31の蛇行を補正することができる。
図3は、画像形成装置のブロック図である。
制御ユニット80は、CPU81と、ROM82と、RAM83とを有する。CPU81は、画像形成装置全体を制御する制御回路である。ROM82には、画像形成装置で実行する各種処理を制御するための制御プログラムが格納されている。RAM83は、CPU81が動作するためのシステムワークメモリであり、また画像データを一時記憶するための画像メモリとしても機能する。操作部55には、ユーザが画像形成装置への操作入力を行うための各種キーと、タッチパネルディスプレイが設けられている。
CPU81は、第1の速度センサ37a及び第2の速度センサ37bから受信する信号に基づいて、第1のモータ39a及び第2のモータ39bを制御する。また、CPU81は、第1のモータ39aの駆動電流及び第2のモータ39bの駆動電流を検知する電流検知器52から検知結果を受信して駆動電流を制御する。
図4は、第1の駆動ローラを駆動する第1のモータの駆動電流の波形を示すグラフである。
このグラフの横軸は時間Tであり、縦軸は第1のモータ39aの駆動電流値Iaである。まず、第1のモータ39aの駆動を開始すると、駆動電流値Iaは単調増加する(0〜T1)。そして、中間転写ベルト31の搬送速度が所定速度に達すると、中間転写ベルト31の搬送速度は当該所定速度に維持される。このとき、中間転写ベルト31がいずれの方向にも寄らない状態(平衡状態)の場合は、駆動電流値Iaは一定値I2に維持されることになる(T1〜T2)。
しかし、中間転写ベルト31が第2の駆動ローラ32b側に寄っていく場合、第2の駆動ローラ32bに大きなテンションが加わっている状態であるが、第1の駆動ローラ32aに加わっているテンションは小さい。このため、第1のモータ39aを駆動する際の負荷は小さくなり、第1のモータ39aの駆動電流値Iaは、平衡状態の電流値に対して小さい値I3になる(T2〜T3)。
逆に、中間転写ベルト31が第1の駆動ローラ32a側に寄っていく場合、第1のモータ39aを駆動する際の負荷は大きくなり、第1のモータ39aの駆動電流値Iaは、平衡状態の電流値に対して大きい値I1になる(T4〜T5)。以上のことから、駆動電流値Iaに基づいて、中間転写ベルト31の寄りを検知することができる。
図5は、第1の実施形態における駆動ローラの駆動電流値と回転速度との関係を示す図である。
なお、このグラフの縦軸は、第1のモータ39aと第2のモータ39bとの駆動電流値の差ΔI(=Ia−Ib)である。また、このグラフの横軸は、第1の駆動ローラ32aの回転速度Vaと第2の駆動ローラ32bとの回転速度Vbとの差ΔV(=Va−Vb)である。
ここで、グラフの左下の領域Aは、第1の駆動ローラ32aよりも第2の駆動ローラ32bの回転速度が速く、第2の駆動ローラ32bの駆動電流が大きい領域である。このため、第2の駆動ローラ32b側への寄り力が中間転写ベルト31に発生している。
ここから、速度Vbに対する速度Vaを徐々に上げていき、第2の駆動ローラ32bとの速度差が小さくなっていくと、第2の駆動ローラ32bにかかっていたテンションが第1の駆動ローラ32aにもかかってくる。このため、第1のモータ39aと第2のモータ39bとの駆動電流値の差ΔIが0に近づいていく。
逆に、速度Vaが速度Vbよりも速くなると、第1の駆動ローラ32aにテンションがかかり、第1の駆動ローラ32a側への寄り力が発生することになる。グラフの右上の領域Bは、第2の駆動ローラ32bよりも第1の駆動ローラ32aの回転速度が速く、第1の駆動ローラ32aの駆動電流が大きい領域である。このため、第1の駆動ローラ32a側への寄り力が中間転写ベルト31に発生している。
本実施形態では、グラフの変化点P1及びP2の中点P3が原点を通過していない。これは、各駆動ローラ32a及び32bの特性ばらつきや部品の取り付け公差等により、2つの駆動ローラ32a及び32bが全く同じ速度であっても、全く同じ電流値にならないことを示している。
中間転写ベルト31の寄り力を発生させないためには、ΔI=0になる速度差ΔVで駆動するように各駆動ローラ32a及び32bを制御すればよい。ここで、中間転写ベルト31の搬送速度は駆動力が大きい方の駆動ローラの速度に追従するため、本実施形態では各駆動ローラ32a及び32bのうち、速い方の速度を中間転写ベルト31の搬送速度に設定している。このため、寄り制御を行う際は、寄らせる方向とは反対側の駆動ローラの速度を遅くすることで制御を行っている。
図6は、第1の実施形態における中間転写ベルトの寄り制御を示すフローチャートである。
このフローチャートを実行するためのプログラムは、ROM82に記憶されており、CPU81により読み出されることにより実行される。
まず、CPU81は、操作部55上のスタートキーをユーザが押下することによる画像形成要求がなされたかどうかを判断する(S601)。画像形成要求があった場合、CPU81は、第1のモータ39a及び第2のモータ39bを駆動して、第1の駆動ローラ32a及び第2の駆動ローラ32bをプロセススピードである246mm/sまで加速し、246mm/sで定速駆動する(S402)。その後、変数nを0に初期化する(S603)。
次に、CPU81は、図5に示されるΔVとΔIとの関係を測定する処理を行う。具体的には、CPU81は、Vstep=(Vmax−Vmin)/Nを算出する。ここで、Vmaxは予め設定されたVa−Vbの最大値であり、Vminは予め設定されたVa−Vbの最小値であり、NはVminからVmaxまでの分割数である(図5参照)。分割数Nは10ポイント程度でよく、図5の波形を得られる程度であればよい。
そして、CPU81は、ΔV=Va−Vb=Vmin+n×Vstepとなるように、速度Va及び速度Vbを設定する(S604)。つまり、速い方の駆動ローラの速度を246mm/sに設定し、遅い方の駆動ローラの速度を上記の式から求める。そして、CPU81は、設定された速度Va及び速度Vbとなるように各駆動ローラを駆動し、そのときの駆動電流値Ia及びIbを電流検知器52を用いて検知し、駆動電流値の差ΔI=Ia−Ibを算出する。その後、ΔI,Va,Vbを関連付けてRAM83に保存する(S605)。
次に、変数nが分割数Nに達したかどうか、すなわち速度差ΔVがVmaxになるまで処理を繰り返したかどうかを判断する(S606)。変数nが分割数Nに達していない場合は、CPU81は、nに1を加算し(S607)、S604に戻る。
変数nが分割数Nに達した場合は、ΔVをVminからVmaxまで変化させたときの図5のデータがRAM83に保存されたこととなる。そこで、CPU81は、このデータに基づいてΔI=0となる速度Va及び速度Vbを算出し、算出した速度で各駆動ローラ32a及び32bを駆動し(S608)、画像形成動作を実行する(S609)。
その後、CPU81は、画像形成動作を終了するかどうかを判断し(S610)、終了する場合は各駆動ローラ32a及び32bを停止して(S611)、このフローチャートによる処理を終了する。
(第2の実施形態)
第2の実施形態における装置の構成や制御ユニットの構成は、第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。第2の実施形態では、第1の駆動ローラ32a及び第2の駆動ローラ32bのばらつきや部品の取り付け公差によって、図7のように変化点P1とP2との中点P3におけるΔIが0ではない場合の制御について説明する。
中点P3におけるΔIが0ではない所定値となる場合、ΔI=0になるように各駆動ローラ32a及び32bの速度を制御しても、中間転写ベルト31に寄り力が発生してしまうため、寄り力が発生しないポイントである平衡点を求める必要がある。
図8は、第2の実施形態における中間転写ベルトの寄り制御を示すフローチャートである。
このフローチャートを実行するためのプログラムは、ROM82に記憶されており、CPU81により読み出されることにより実行される。なお、ステップS801〜S807は、第1の実施形態におけるステップS601〜S607と同様であるので説明を省略する。
ステップS806において、変数nが分割数Nに達した場合は、ΔVをVminからVmaxまで変化させたときの図7のデータがRAM83に保存されたこととなる。
その後、CPU81は、変化点P1の電流値I1と変化点P2の電流値I2より、平衡点P3の電流値I3=(I2−I1)/2を算出する(S808)。そして、CPU81は、RAM83に保存された図7のデータに基づいてΔI=I3となる速度Va及び速度Vbを算出し、算出した速度で各駆動ローラ32a及び32bを駆動する(S809)。
次のステップS810〜S812の処理は、第1の実施形態におけるステップS609〜S6011と同様であるので説明を省略する。
以上で説明したように、本実施形態によれば、低コストで無端ベルトの寄り量を検知することができる。
なお、第2の実施形態における平衡点P3を求める制御は、画像形成動作の開始前だけでなく、電源ON時や画像形成動作の終了後等のタイミングにも実施するようにしてもよい。これにより、中間転写ベルト31の寄りの発生頻度をさらに減らすことができる。
なお、上記の説明では無端ベルトとして中間転写ベルトを例に挙げたが、定着ベルト及び記録紙搬送ベルト等の画像形成装置内に設けられるベルトについて、同様の蛇行補正制御を行っても構わない。このとき、いずれの無端ベルトの駆動についても、ベルト駆動装置としての制御ユニット80が制御するようにすればよい。
また、上記の実施形態では、中間転写ベルト31の寄り力は検知できるが、中間転写ベルト31の絶対位置がわからないため、中間転写ベルト31の位置をピンポイントで検知する安価なセンサだけ設けてもよい。この場合でも、段階的に中間転写ベルト31の位置を検知するセンサは不要なので、従来よりもコストを削減して寄り制御を行うことができる。
また、本発明は第1の駆動ローラ32aの軸と第2の駆動ローラ32bの軸とを非平行にする構成に限られず、第1の駆動ローラ32a及び第2の駆動ローラ32bを円錐台形状にしてもよい。各駆動ローラ32a及び32bを円錐台形状にし、各駆動ローラ32a及び32bの中間転写ベルト31の送り出し方向を非平行にすることで、同様の効果を奏することができる。
31 中間転写ベルト(無端ベルトに対応)
32a 第1の駆動ローラ
32b 第2の駆動ローラ
33 従動ローラ
37a 第1の速度センサ
37b 第2の速度センサ
39a 第1のモータ
39b 第2のモータ
52 電流検知器(検知手段に対応)
80 制御ユニット(ベルト駆動装置に対応)
81 CPU(制御手段に対応)

Claims (5)

  1. 回転駆動される駆動ローラを含む複数のローラと、
    前記複数のローラに張架される無端ベルトと、
    前記駆動ローラを駆動することで前記無端ベルトを搬送する駆動手段と、
    前記駆動手段による前記駆動ローラの駆動を制御する制御手段と、
    前記駆動手段に流れる電流を検知する検知手段と、
    を有するベルト駆動装置において、
    前記駆動ローラは、前記無端ベルトの搬送方向に直交する幅方向に並んで配置された第1の駆動ローラ及び第2の駆動ローラから構成され、
    前記第1の駆動ローラが前記無端ベルトを送り出す方向と、前記第2の駆動ローラが前記無端ベルトを送り出す方向とは非平行であり、
    前記駆動手段は、前記第1の駆動ローラを駆動する第1のモータと、前記第2の駆動ローラを駆動する第2のモータとから構成され、
    前記制御手段は、前記検知手段の検知結果に基づき、前記第1のモータに流れる第1の駆動電流値と前記第2のモータに流れる第2の駆動電流値との差が所定値となる前記第1の駆動ローラの速度及び前記第2の駆動ローラの速度を算出し、算出した速度で前記第1の駆動ローラ及び前記第2の駆動ローラを回転させることを特徴とするベルト駆動装置。
  2. 前記制御手段は、前記第1の駆動電流値と前記第2の駆動電流値との差と、前記第1の駆動ローラの速度と前記第2の駆動ローラの速度との差との関係を測定することで、前記第1の駆動電流値と前記第2の駆動電流値との差が前記所定値となる前記第1の駆動ローラの速度及び前記第2の駆動ローラの速度を算出することを特徴とする請求項1記載のベルト駆動装置。
  3. 前記第1の駆動ローラの軸と前記第2の駆動ローラの軸とは、非平行となるように構成されることを特徴とする請求項1記載のベルト駆動装置。
  4. 前記第1の駆動ローラ及び前記第2の駆動ローラは、それぞれ円錐台形状であることを特徴とする請求項1記載のベルト駆動装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のベルト駆動装置を有し、記録紙にトナー像を形成する画像形成装置において、
    前記無端ベルトは、表面にトナー像が形成された感光体から当該トナー像が転写される中間転写ベルト、記録紙上に転写されたトナー像を加熱定着させる定着器に設けられた定着ベルト、又は記録紙を搬送する記録紙搬送ベルトであることを特徴とする画像形成装置。
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