以下に添付図面を参照して、この発明にかかる遊技機の好適な実施の形態1,2を詳細に説明する。
(実施の形態1)
(ぱちんこ遊技機の基本構成)
まず、ぱちんこ遊技機の基本構成について説明する。図1は、ぱちんこ遊技機を示した説明図である。なお、実施の形態1〜3では、いわゆる、旧第一種タイプ(デジパチタイプ)および旧第二種タイプ(ハネモノ)の複合型のぱちんこ遊技機を用いている。
図1において、ぱちんこ遊技機100は、矩形形状の枠101を有し、この枠101の窓孔に対して遊技盤102が着脱可能に取り付けられている。遊技盤102の前面には、図示しないガラス枠が開閉可能に取り付けられている。また、遊技盤102の下部には遊技球を貯留する受け皿部103と、この受け皿部103の遊技球を発射する発射レバー104などが設けられている。
受け皿部103の上面には、例えば遊技者に操作をおこなわせて遊技に参加させるための演出ボタン105が設けられている。また、受け皿部103の上面には、不図示の、遊技球購入ボタン、遊技球購入取り消しボタン、受け皿部103内の遊技球を下方から外部に抜くための球抜きボタンなどが設けられている。遊技盤102の中央には、液晶表示器からなる画像表示部106が設けられ、演出用の画面情報が出力されるようになっている。
次に、ぱちんこ遊技機100の遊技の流れについて、主要構成部とともに説明する。なお、主要構成部の詳細については、図2を用いて後述する。ぱちんこ遊技機100は、第1始動口111と、電役第2始動口112と、特別第2始動口113と、第1特図表示部121と、第2特図表示部122と、普通図柄表示部123と、保留表示部124と、右打ち報知表示部125と、開閉入賞装置130と、ゲート140と、電動チューリップ141と、大入賞口150とを備えている。以下の説明では、遊技手順を示した括弧書きの番号を用いて説明する。なお、この番号は、図1に記載した括弧書きの番号に対応させている。
(1)まず、通常遊技状態において、遊技者は、符号170に示すように、遊技盤102の左側領域または中央領域に打ち出す、いわゆる左打ちによる遊技をおこない、第1始動口111を狙う。(2)遊技球が第1始動口111に入賞すると、大当たりの抽選をおこない、第1特図表示部(以下「特1表示部」という)121を変動する。
特1表示部121に停止した当たり抽選の抽選結果を示す第1特別図柄(以下「特図1」という)が大当たりを示す図柄である場合、(3)当たり抽選の抽選結果に対応したラウンド数、大入賞口150を開放させる大当たりとなる。この大当たりの場合、例えば、画像表示部106に、「7,7,7」など、同一の演出図柄を揃えて停止させることにより大当たりを示唆する演出をおこなう。大当たり中は、符号180に示す右打ちによって遊技がおこなわれる。
なお、大当たり中は、特図1に示す大当たり図柄に応じたラウンド数、大入賞口150が開放される。大当たり終了後は、大当たり図柄が「時短無し」を示す図柄であった場合、通常遊技状態に戻り、また、小当たり図柄が「時短付き」を示す図柄であった場合、100回の時短遊技状態に移行する。なお、100回とは、特別図柄の変動回数に相当する。
(4)また、左打ちによって遊技がおこなわれる通常遊技状態において、ステージ115上に設けられた特別第2始動口113に遊技球が入賞したとすると、(5)当たり抽選をおこない、第2特図表示部(以下「特2表示部」という)122が変動する。なお、特別第2始動口113への入賞は、ほとんどなく、具体的には、例えば、打ち出した遊技球2500発のうち、1発が入賞する程度の割合である。
停止した第2特別図柄(以下「特図2」という)が、ハネ131の開放を示す小当たりを示す図柄である場合、所定のインターバル時間が経過した後に、小当たりの内容に応じて、(6)開閉入賞装置130のハネ131を1回、例えば1.2秒開放させる。停止した特図2が大当たりを示す図柄である場合、大当たりとなる。
なお、ハネ131の開放を示す小当たり時または大当たり時の特図2には、大当たり遊技における継続ラウンド数の情報や、大当たりが終了した後の遊技状態に時短遊技を付加するか否かの情報が含まれる。
(7)小当たり中に、遊技球がハネ131を介して開閉入賞装置130に入賞し、Vゾーン132を通過すると、(8)小当たり図柄に対応したラウンド数、大入賞口150を開放させる大当たりとなる。なお、小当たり時の特図2に示されるラウンド数には、小当たり時のハネ131の開放が1回のラウンド数に含まれている。
大当たりが終了すると、停止した特図2が時短付き大当たりを示す図柄であった場合、新たに100回の時短遊技状態に移行する。
(9)時短遊技状態において、遊技者は、符号180に示す右打ちをおこない、ゲート140を狙う。遊技球がゲート140を通過すると、(10)普通図柄表示部123が1.5秒変動する。停止した普通図柄が当たり図柄の場合、(11)電動チューリップ141が1.8秒間、3回開放される。なお、停止した普通図柄がハズレ図柄の場合、電動チューリップ141は開放されない。
遊技球が電動チューリップ141を介して、第1始動口111と離間配置されている電役第2始動口112に入賞すると、(12)当たり抽選をおこない、特2表示部122が変動する。停止した特図2が、ハネ131の開放を示す小当たりを示す図柄である場合、所定のインターバル時間が経過した後に、小当たりの内容に応じて、(13)開閉入賞装置130のハネ131を1回、例えば1.2秒開放させる。停止した特図2が大当たりを示す図柄である場合、再び、大当たりとなる。
(14)小当たり中に、遊技球がハネ131を介して開閉入賞装置130に入賞し、Vゾーン132を通過すると、(15)小当たり図柄に対応したラウンド数、大入賞口150を開放させる大当たりとなる。大当たりが終了すると、停止した特図2が時短付き大当たりを示す図柄であった場合、新たに100回の時短遊技状態に移行する。
ここで、通常遊技状態において、遊技球がゲート140を通過した場合について補足しておく。通常遊技状態において、遊技球がゲート140を通過すると、普通図柄表示部123が4秒変動する。また、通常遊技状態において、停止した普通図柄が当たり図柄の場合、電動チューリップ141が0.15秒間の開放を1回おこなう。
なお、時短遊技状態において、遊技球がゲート140を通過すると、普通図柄表示部123が1.5秒変動する。また、通常遊技状態において、停止した普通図柄が当たり図柄の場合、電動チューリップ141は1.8秒間の開放を3回おこなう。
このように、通常遊技状態においては普通図柄の変動時間を長くし、且つ、電動チューリップ141の開放時間を短くしているため、通常遊技状態における電役第2始動口112への入賞による小当たりの発生を抑え、すなわち、遊技者がゲート140を狙うといった不適切な遊技を抑止している。一方、時短遊技状態においては、普通図柄の変動時間を短くし、電動チューリップ141の開放を長くすることにより、大当たりを発生させやすくし、遊技者に出玉を獲得させるとともに、迅速な遊技を可能にしている。
なお、ぱちんこ遊技機100において、第1始動口111および特別第2始動口113と、電役第2始動口112との配置位置は、これに限らず、遊技状態に応じて遊技者の打ち方が異なる程度に、第1始動口105および特別第2始動口113と、第2始動口112とが離間配置されていればよい。例えば、通常遊技状態において右打ちによって第1始動口111および特別第2始動口113を狙わせる一方、時短遊技状態において左打ちによって電役第2始動口112を狙わせる構成としてもよい。具体的には、電役第2始動口112の近傍に電動チューリップ141を配置することを必須として、第1始動口111および特別第2始動口113と、第2始動口112とをそれぞれ入れ替えた構成としてもよい。
また、大当たりは、大入賞口150を所定ラウンド数開放させるようにしているが、これに限らず、例えば大入賞口150を設けない構成とした場合には、開閉入賞装置130のハネ131を所定ラウンド数開放させるにしてもよい。
(ぱちんこ遊技機の詳細な構成)
次に、図2を用いて、ぱちんこ遊技機100の詳細な構成について説明する。図2は、ぱちんこ遊技機100の詳細な構成を示した説明図である。図2において、遊技盤102の略中央には、開閉入賞装置130が設けられている。開閉入賞装置130の上部右側には、開閉自在なハネ131が設けられている。ハネ131は、右打ちによって遊技盤102の右側領域を通過する遊技球を捕捉する。
開閉入賞装置130の内部には、Vゾーン132と、可動体203とが設けられている。可動体203は、ハネ131を介して入賞した遊技球を、特別通路201(図中左側)、または通常通路202(図中右側)に振り分けるように動作する。特別通路201は、遊技球をVゾーン132に到達させやすくする。通常通路202は、特別通路201に比べて遊技球をVゾーン132に到達させにくくする。
Vゾーン132内には、後述するVゾーンスイッチ(SW)が設けられている。特別通路201を通過した遊技球は第1の回転体204に誘導される。一方、通常通路202を通過した遊技球は第2の回転体205に誘導される。
特別通路201側に設けられる第1の回転体204は、遊技球を収容する回転収容部204aを、例えば3つ備えている。3つの回転収容部204aのうち1つは、遊技球をVゾーン132へ誘導する特定収容領域となっている。3つの回転収容部204aのうち2つは、遊技球をVゾーン132以外の領域(非特定領域)へ誘導する一般収容領域となっている。
一方、通常通路202側に設けられる第2の回転体205は、遊技球を収容する回転収容部205aを、例えば5つ備えている。5つの回転収容部205aのうち1つは、遊技球をVゾーン132へ誘導する特定収容領域となっている。5つの回転収容部205aのうち4つは、遊技球を非特定領域へ誘導する一般収容領域となっている。
開閉入賞装置130の下部には、ステージ115が設けられている。ステージ115は、湾曲状に形成されるとともに、手前側に下る傾斜が設けられている。ステージ115上に乗った遊技球は、ステージの湾曲に添って左右に往復動し、往復動する振幅が小さくなると、手前側に下る傾斜によって下方へ落下する。
このステージ115の奥側には、特2表示部122に表示される特図2を変動させるための特別第2始動口113が設けられている。特別第2始動口113の内部には、特別第2始動口SWが設けられており、特別第2始動口SWにより遊技球が検出されると、特2表示部122の特図2が変動表示する。特別第2始動口113には、希に遊技球が入賞する。遊技球が特別第2始動口113に入賞する割合は、例えば、打ち出した遊技球2500発のうち、1発が入賞する程度の割合である。
また、遊技盤102の右下方には、特図1の変動と表示をおこなう特1表示部121と、特図2の変動と表示をおこなう特2表示部122と、普通図柄の変動と表示をおこなう普通図柄表示部123と、保留球を表示する保留表示部124と、右打ち報知の表示をおこなう右打ち報知表示部125とが設けられている。特1表示部121および特2表示部122は、例えば7セグメント表示部により構成されており、表示される数字や当該数字の色により、それぞれ大当たり後の時短の有無や、継続ラウンド回数を示すようになっている。
保留表示部124は、複数のLEDからなり、第1始動口111に入賞した遊技球を、当たり抽選を受ける権利である特1保留球として表示する。また、保留表示部124は、電役第2始動口112または特別第2始動口113に入賞した遊技球を、当たり抽選を受ける権利である特2保留球として表示する。右打ち報知表示部125は、LEDからなり、大当たり中や時短遊技中など、右打ちによって遊技がおこなわれる遊技状態にて点灯する。
開閉入賞装置130の下方領域には、特1表示部121に表示される特図1を変動させるための第1始動口111が設けられている。第1始動口111の内部には第1始動口SWが設けられており、第1始動口SWにより遊技球が検出されると、特1表示部121の特図1を変動表示する。
開閉入賞装置130の右側領域に配置されているゲート140の内部には、ゲートSWが設けられており、ゲートSWによって遊技球が検出されると、普通図柄表示部123の普通図柄を変動表示する。普通図柄表示部123に特定の普通図柄が停止した場合には、電動チューリップ141が開放される。
ゲート140の下方には、特2表示部122に表示される特図2を変動させるための電役第2始動口112が設けられている。電役第2始動口112の近傍には、遊技球を電役第2始動口112に誘導する、普通電動役物としての電動チューリップ141が設けられている。電役第2始動口112の内部には、電役第2始動口SWが設けられており、電役第2始動口SWにより遊技球が検出されると、特2表示部122の特図2が変動表示する。
電役第2始動口112の下方には、大入賞口150が設けられている。大入賞口150は、大当たり遊技状態のときに開放されるものであり、その内部には大入賞口SWが設けられている。遊技盤102の最下部にはアウト口241が設けられている。
(ぱちんこ遊技機の制御部の内部構成)
次に、図3を用いて、ぱちんこ遊技機100の制御部の内部構成について説明する。図3は、ぱちんこ遊技機100の制御部の内部構成を示したブロック図である。図3に示すように、ぱちんこ遊技機100の制御部300は、遊技の進行を制御する主制御部301と、演出内容を制御する演出制御部302と、賞球の払い出しを制御する賞球制御部303とを備えている。以下にそれぞれの制御部の構成について詳細に説明する。
(1.主制御部)
主制御部301は、CPU311と、ROM312と、RAM313と、不図示の入出力インターフェース(I/O)などを備えて構成される。主制御部301は、CPU311がRAM313をワークエリアとして使用しながら、ROM312に記憶された各種プログラムを実行することによって、ぱちんこ遊技機100の遊技の進行を制御するように機能する。具体的には、主制御部301は、大当たり抽選、普通図柄抽選、遊技状態の制御などをおこない、遊技の進行を制御する。なお、主制御部301は、主制御基板によって実現される。
CPU311は、予めROM312に記憶された各種プログラムに基づき、遊技内容の進行に伴う基本処理を実行する。ROM312には、当たり抽選プログラム、特別図柄変動プログラム、普通図柄抽選プログラム、電動チューリップ制御プログラム、開閉入賞装置制御プログラム、大当たり設定プログラム、開閉遅延プログラム、遊技状態設定プログラム、保留記憶プログラム、右打ち報知プログラムなどが記憶されている。
当たり抽選プログラムは、第1始動口SW111a、または第2始動口SW112aによって遊技球が検出されることにより、小当たりの抽選および大当たりの抽選を含む当たり抽選をおこなうプログラムである。特別図柄変動プログラムは、当たり抽選の抽選結果を特別図柄として変動/停止させるプログラムである。
普通図柄抽選プログラムは、ゲートSW140aによって遊技球が検出されることにより、電動チューリップ141を開放させるか否かの普通図柄抽選をおこなうプログラムである。電動チューリップ制御プログラムは、通常時では電動チューリップ141を閉状態とする一方、普通図柄抽選に当選した場合、所定期間、電動チューリップ141を開放させるプログラムである。
開閉入賞装置制御プログラムは、当たり抽選の抽選結果が小当たりである場合に、ハネ131を所定時間、開放させるプログラムである。なお、ハネ131の開放時間は1.2秒である。大当たり設定プログラムは、小当たり時にV入賞した場合や、当たり抽選の抽選結果が大当たりの場合、所定ラウンド数、大入賞口150を開放させるプログラムである。
開閉遅延プログラムは、通常遊技状態において、第2始動口112,113への入賞によって小当たりに当選した場合、特別図柄の変動時間を長くすることにより、ハネ131の開放タイミングを遅延させるプログラムである。遊技状態設定プログラムは、当たり抽選の抽選結果に応じて、大当たり後に、時短遊技状態または通常遊技状態を設定するプログラムである。
時短遊技状態は、電動チューリップ141を開放しやすくした電チューサポート機能が付加され、右打ちによって遊技がおこなわれる遊技状態である。電チューサポートとは、普通図柄の変動時間が短く設定され、さらに、普通図柄抽選の当選時における電動チューリップ141の開放時間が長く設定される機能である。
通常遊技状態は、電チューサポート機能が付加されない遊技状態であり、すなわち、電動チューリップ141を開放させにくくした遊技状態である。通常遊技状態では左打ちによって遊技がおこなわれる。
保留記憶プログラムは、第1始動口111に入賞した遊技球を、当たり抽選の権利である特1保留球として記憶するプログラムである。また、保留記憶プログラムは、電役第2始動口112または特別第2始動口113に入賞した遊技球を、当たり抽選の権利である特2保留球として記憶するプログラムである。右打ち報知プログラムは、小当たり中、大当たり中、および、時短遊技状態中に、右打ち報知表示部125を点灯させるプログラムである。
主制御部301には、遊技球を検出する各種スイッチ(SW)、開閉入賞装置130などの電動役物を開閉動作させるためのソレノイド、上記の特1表示部121、特2表示部122、普通図柄表示部123などが接続される。
具体的に、主制御部301に接続される上記の各種SWとしては、第1始動口SW111aと、第2始動口SW112aと、装置入賞SW130aと、VゾーンSW132と、ゲートSW140aと、大入賞口SW150aとがある。第1始動口SW111aは、第1始動口111へ入賞した遊技球を検出する。電役第2始動口SW112aは、電役第2始動口112へ入賞した遊技球を検出する。特別第2始動口SW113aは、特別第2始動口113へ入賞した遊技球を検出する。
装置入賞SW130aは、開閉入賞装置130へ入賞した遊技球を検出する。ゲートSW140aは、ゲート140を通過した遊技球を検出する。VゾーンSW132aは、Vゾーン132へ入賞した遊技球を検出する。大入賞口SW150aは、大入賞口150へ入賞した遊技球を検出する。それぞれのスイッチによる検出結果は主制御部301へ入力される。これらのスイッチには、近接スイッチなどが用いられる。
また、上記のソレノイドとしては、ハネソレノイド131aと、電動チューリップソレノイド(図中、電チューソレノイド)141aと、大入賞口ソレノイド150bとがある。ハネソレノイド131aは、開閉入賞装置130のハネ131を開閉動作させる。電動チューリップソレノイド141aは、電動チューリップ141を開閉動作させる。大入賞口ソレノイド150bは、大入賞口150を開閉動作させる。
主制御部301は、それぞれのソレノイドに対する駆動を制御する。例えば、主制御部301は、大当たり抽選の抽選結果が小当たりの場合、ハネソレノイド131aの駆動を制御する。また、主制御部301は、普通図柄抽選の抽選結果に基づいて電動チューリップソレノイド141aの駆動を制御する。さらに、主制御部301は、大当たり抽選の抽選結果、および遊技球のV入賞に基づいて、大入賞口ソレノイド150bの駆動を制御する。
また、主制御部301は、当たり抽選や普通図柄抽選の抽選結果に基づいて、特1表示部121、特2表示部122、普通図柄表示部123の表示内容を制御する。特1表示部121は、第1始動口111に入賞した遊技球に対する当たり抽選の抽選結果を特図1として変動表示し、所定期間経過後に停止表示する。
同様に、特2表示部122は、電役第2始動口112または特別第2始動口113に入賞した遊技球に対する当たり抽選の抽選結果を特図2として変動表示し、所定期間経過後に停止表示する。普通図柄表示部123は、ゲート140を通過した遊技球に対する普通図柄抽選をおこなって、普通図柄を変動表示し、所定期間経過後に停止表示する。
また、主制御部301は、特1保留表示部124aと、特2保留表示部124bと、普図保留表示部124cとに接続されている。特1保留表示部124aは、第1始動口111に入賞した遊技球を、当たり抽選を受けるための権利である特1保留球として表示する。特2保留表示部124bは、電役第2始動口112または特別第2始動口113に入賞した遊技球を、当たり抽選を受けるための権利である特2保留球として表示する。普図保留表示部124cは、ゲート140を通過した遊技球を、普通図柄抽選を受けるための権利である普図保留球として表示する。
また、主制御部301は、右打ち報知表示部125に接続されている。右打ち報知表示部125は、大当たり中や時短遊技中など、右打ちによって遊技がおこなわれる遊技状態において、右打ちを促すための点灯表示をおこなう。
さらに、主制御部301は、可動体203と、第1の回転体204と、第2の回転体205とに接続され、各部の動作を制御する。また、主制御部301は、演出制御部302および賞球制御部303にも接続され、それぞれの制御部に対して各種コマンドを出力する。例えば、主制御部301は、演出制御部302に対しては変動開始コマンド、変動停止コマンド、大当たり開始コマンドなどの演出コマンドを出力する。また、主制御部301は、賞球制御部303に対しては賞球コマンドを出力する。なお、賞球コマンドには、払い出させる賞球の個数を示す情報などが含まれている。
(2.演出制御部)
演出制御部302は、演出統括部302aと、画像・音声制御部302bと、ランプ制御部302cとによって構成され、ぱちんこ遊技機100の演出内容を制御する機能を有する。演出統括部302aは、主制御部301から受信した各種コマンドに基づいて演出制御部302全体を統括する。画像・音声制御部302bは、演出統括部302aからの指示内容に基づいて画像および音声の制御をおこなう。また、ランプ制御部302cは、枠101および遊技盤102などに設けられたランプの点灯を制御する。
(2−1.演出統括部)
まず、演出統括部302aの構成について説明する。演出統括部302aは、CPU321と、ROM322と、RAM323と、リアルタイムクロック(以下「RTC」という)324と、不図示の入出力インターフェース(I/O)などを備えて構成される。
CPU321は、予めROM322に記憶された各種プログラムに基づき、演出内容を決定する処理を実行する。ROM322には、CPU321が上記の処理を実行するために必要となる報知演出プログラムや変動演出プログラムなどの各種プログラムなどが記憶されている。RAM323は、CPU321のワークエリアとして機能するとともに、演出内容を示すデータなどが記憶されている。
報知演出プログラムは、主制御部301が通常遊技状態にある場合において、第2始動口112,113への入賞によって小当たりに当選した場合、ハネ131が開放されるまでの間に、遊技者に対して右打ちをおこなう旨を報知するためのプログラムである。変動演出プログラムは、特1表示部121や特2表示部122に表示される特別図柄の変動時間に対応させて演出図柄を変動させるとともに、停止する特別図柄に対応させて演出図柄を停止させるプログラムである。
RTC324は、実時間を計時出力する。RTC324は、ぱちんこ遊技機100の電源が遮断されているときもバックアップ電源(不図示)により計時動作を継続する。また、演出統括部302aには、演出ボタン105が接続され、遊技者による操作入力を受け付ける。
(2−2.画像・音声制御部)
次に、画像・音声制御部302bの構成について説明する。画像・音声制御部302bは、CPU332と、ROM333と、RAM334と、不図示の入出力インターフェース(I/O)などを備えて構成される。
CPU332は、画像および音声の生成および出力処理を実行する。ROM333には、画像および音声の生成および出力処理のためのプログラム、当該処理に必要となる背景画像・図柄画像・キャラクタ画像など各種画像データや各種音声データなどが記憶されている。RAM334は、CPU332のワークエリアとして機能し、画像表示部106に表示させる画像データやスピーカ335から出力させる音声データが一時的に格納される。
すなわち、画像・音声制御部302bは、CPU332がRAM334をワークエリアとして使用しながら、ROM333に記憶された各種プログラムを実行することによって、演出統括部302aからの指示に基づいて画像および音声の制御をおこなうように機能する。
例えば、CPU332は、演出統括部302aから指示された指示内容に基づいて、背景画像表示処理、演出図柄変動/停止表示処理、キャラクタ画像表示処理、文字画像表示処理などの各種画像処理と音声処理とを実行する。このときには、CPU332は、処理に必要な画像データおよび音声データをROM333から読み出してRAM334に書き込む。
RAM334に書き込まれた背景画像や演出図柄画像などの画像データは、画像・音声制御部302bに接続された画像表示部106に対して出力され、画像表示部106の表示画面上に表示される。また、RAM334に書き込まれた音声データは、画像・音声制御部302bに接続されたスピーカ335に対して出力され、音声データに基づく音声がスピーカ335から出力される。
(2−3.ランプ制御部)
次に、ランプ制御部302cの構成について説明する。ランプ制御部302cは、CPU341と、ROM342と、RAM343と、不図示の入出力インターフェース(I/O)などを備えて構成される。CPU341は、ランプを点灯させる処理などを実行する。ROM342には、上記の処理を実行するために必要となる各種プログラム、当該処理に必要となるランプ点灯に用いる制御データなどが記憶されている。RAM343は、CPU341のワークエリアとして機能する。
ランプ制御部302cは、盤ランプ345と、枠ランプ346と、可動役物347とに接続され、点灯制御するデータや動作制御するデータを出力する。これにより、ランプ制御部302cは、枠101や遊技盤102などに設けられたランプの点灯、可動役物347の動作を制御するように機能する。
演出制御部302は、演出統括部302aと画像・音声制御部302bとランプ制御部302cとがそれぞれ異なる基板機能として設けられるが、これらは同じプリント基板上に組み込んで構成してもよい。ただし、同じプリント基板上に組み込まれた場合であってもそれぞれの機能は独立しているものとする。
(3.賞球制御部)
次に、賞球制御部303の構成について説明する。賞球制御部303は、CPU351と、ROM352と、RAM353と、不図示の入出力インターフェース(I/O)などを備えて構成される。CPU351は、払い出す賞球を制御する賞球制御処理を実行する。ROM352には、当該処理に必要となるプログラムなどが記憶されている。RAM353は、CPU351のワークエリアとして機能する。
また、賞球制御部303は、払出部(払出駆動モータ)357と、払出球検出SW358aと、球有り検出SW358bと、満タン検出SW358cと、発射部359とに接続される。
賞球制御部303は、払出部357に対して入賞時の賞球数を払い出す制御をおこなう。払出部357は、遊技球の貯留部から所定数を払い出すためのモータからなる。具体的には、賞球制御部303は、払出部357に対して各入賞口(第1始動口111、電役第2始動口112、特別第2始動口113、開閉入賞装置130、大入賞口150)に入賞した遊技球に対応した賞球数を払い出す制御をおこなう。
また、賞球制御部303は、発射部359に対する遊技球の発射の操作を検出して遊技球の発射を制御する。発射部359は、遊技のための遊技球を発射するものであり、遊技者による遊技操作を検出するセンサと、遊技球を発射させるソレノイド等を備える。賞球制御部303は、発射部359のセンサにより遊技操作を検出すると、検出された遊技操作に対応してソレノイド等を駆動させて遊技球を間欠的に発射させ、遊技盤102の遊技領域に遊技球を送り出す。
また、この賞球制御部303には、払い出す遊技球の状態を検出する各所の検出部が接続され、賞球のための払い出し状態を検出する。これらの検出部としては、払出球検出SW358a、球有り検出SW358b、満タン検出SW358cなどがある。例えば、賞球制御部303は、賞球制御基板によってその機能を実現する。
また、主制御部301には、盤用外部情報端子基板360が接続されており、主制御部301が実行処理した各種情報を外部に出力することができる。賞球制御部303についても、枠用外部情報端子基板370が接続されており、賞球制御部303が実行処理した各種情報を外部に出力することができる。
上記構成の主制御部301と、演出制御部302と、賞球制御部303とは、それぞれ異なるプリント基板(主制御基板、演出制御基板、賞球制御基板)に設けられるが、これに限らず、例えば、賞球制御部303は、主制御部301と同一のプリント基板上に設けることもできる。
(実施の形態1の概要)
次に、図4を用いて、実施の形態1の概要について説明する。図4は、実施の形態1の概要を示す説明図である。図4において、概要図400は、遊技者が遊技をおこなっている際のぱちんこ遊技機100の遊技状態401,402を示している。遊技状態401は、主制御部301が通常遊技状態にある場合を示している。
遊技状態401に示す通常遊技状態において、遊技球が特別第2始動口113に入賞すると、特2表示部122には当たり抽選の抽選結果を示す特図2が変動/停止表示される。この特図2の変動時間は、通常の変動時間に比べて長くなっている。このとき、演出制御部302は、特別図柄の変動時間と同等の変動時間を用いて演出図柄を変動/停止させるとともに、遊技盤102の右側領域に遊技球を打ち出させる旨を報知する、右打ち報知演出をおこなう。
遊技状態401において、特図2が停止すると、遊技状態402に移行する。遊技状態402は、主制御部301が小当たり遊技状態にある場合を示している。小当たり遊技状態において主制御部301は、ハネ131を開放させる前のオープニングをおこなった後に、1.2秒間のハネ131の開放をおこなう。さらに、主制御部301は、V入賞しなかった場合にはエンディングをおこなう。なお、V入賞した場合には、大当たり遊技状態に移行する。
演出制御部302は、主制御部301のオープニング、ハネ131の開放、エンディングに合わせて、それぞれ、オープニング演出、開放演出、エンディング演出をおこなう。オープニング演出は、ハネ131の開放が開始される旨を示した演出である。開放演出は、V入賞に対する期待感を高めるための演出である。エンディング演出は、V入賞しなかった場合の残念感を示す演出である。なお、V入賞した場合には、演出制御部302は、主制御部301の大当たり遊技状態への移行に合わせて、大当たり演出をおこなう。
(実施の形態1にかかるぱちんこ遊技機の機能的構成)
次に、図5を用いて、実施の形態1にかかるぱちんこ遊技機100の機能的構成について説明する。図5は、実施の形態1にかかるぱちんこ遊技機100の機能的構成を示したブロック図である。図5において、ぱちんこ遊技機100の主制御部301は、抽選部501と、特別図柄変動部502と、開閉制御部503と、大当たり設定部504と、遊技状態設定部505と、遅延部506と、短縮部とを備えている。
抽選部501は、第1始動口SW111a、電役第2始動口SW112aまたは特別第2始動口SW113aによって検出された遊技球に対して、当たり抽選をおこなう。第1始動口SW111aによって検出された遊技球に対する当たり抽選は、小当たりを経由せずに移行する大当たりの抽選である。電役第2始動口SW112aまたは特別第2始動口SW113aによって検出された遊技球に対する当たり抽選は、ハネ131を開放させる小当たりの抽選、および小当たりを経由せずに大入賞口150を所定ラウンド開放させる大当たりの抽選を含む抽選である。
抽選部501は、電役第2始動口112または特別第2始動口113への入賞による遊技球に対して、小当たりの当選確率を高くして当たり抽選をおこなう。時短遊技状態において、小当たりに当選しやすくするため、抽選部501は、例えば、当選確率を50パーセント以上の当選確率として当たり抽選をおこなえばよく、本実施の形態では、100パーセントに近い当選確率として当たり抽選をおこなう。
特別図柄変動部502は、抽選部501による当たり抽選の抽選結果を特別図柄として、特1表示部121または特2表示部122に変動/停止表示させる。開閉制御部503は、特別図柄変動部502によって停止した特別図柄が小当たりを示す図柄である場合に、ハネ131を開放させる。大当たり設定部504は、小当たり時にV入賞があった場合や、大当たりに当選した場合、特別図柄変動部502によって停止した特別図柄に応じて、大当たりを設定する。
遊技状態設定部505は、大当たり設定部504に設定された時短付き大当たりを契機に、遊技状態を、時短遊技状態に設定する。時短遊技状態は、電動チューリップ141を開放させやすくした遊技状態であり、右打ちによって遊技がおこなわれる。また、遊技状態設定部505は、大当たり設定部504に設定された通常大当たりを契機に、遊技状態を、通常遊技状態に設定する。通常遊技状態は、電動チューリップ141を開放させにくくした遊技状態であり、左打ちによって遊技がおこなわれる。遊技状態設定部505は、具体的には、大当たりの終了後に、大当たりの種別に応じた遊技状態を設定する。
また、演出統括部302aは、報知制御部510を備えている。報知制御部510は、遊技状態設定部505によって通常遊技状態が設定されている状態において、特別第2始動口113への入賞によって小当たりに当選した場合、ハネ131が開放されるまでの間に、遊技者に対して、遊技盤102の右側領域に遊技球を打ち出す特定打ちをおこなう旨(右打ちをおこなう旨)を報知する。なお、報知制御部510は、通常遊技状態においては、特別第2始動口113への入賞による小当たり時に限らず、電役第2始動口112への入賞による小当たり時にも、右打ちをおこなう旨を報知する。
ここで、打ち出された遊技球が遊技盤102の右側領域への到達に要する時間を到達時間とする。報知制御部510は、少なくとも、ハネ131の開放タイミングよりも、上記到達時間以上前のタイミングにて、右打ちをおこなう旨を報知する。
また、遅延部506は、遊技状態設定部505によって通常遊技状態が設定されている状態において、特別第2始動口113への入賞によって小当たりに当選した場合、開閉制御部503によるハネ131の開放タイミングを遅延させる。具体的には、遅延部506は、特別図柄変動部502によって変動停止される特別図柄の変動時間を長くすることにより、開閉制御部503によるハネ131の開放タイミングを遅延させる。なお、遅延部506は、少なくとも上記到達時間が確保されるように、ハネ131の開放タイミングを遅延させる。
遅延部506によってハネ131の開放タイミングが遅延される時間は、具体的には、上記到達時間以上の時間であり、例えば、遊技者に右打ちを報知する時間や、演出をおこなう時間を加味し、例えば5秒、10秒といった時間である。このような構成において、報知制御部510は、遅延部506によってハネ131の開放タイミングが遅延されている間に、遊技者に対して右打ちをおこなう旨を報知する。
ここで、本実施の形態において、時短遊技状態には、右打ちによって遊技がおこなわれる点について、詳細に説明する。図5において、短縮部は、遅延部506と対峙するものであるが、同じブロックに配置される機能部であるため、遅延部506の括弧書きとしている。短縮部は、遊技状態設定部505によって時短遊技状態が設定されている状態において、第2始動口112への入賞によって小当たりに当選した場合、開閉制御部503によるハネ131の開放タイミングを早めさせる。
短縮部は、具体的には、特2保留球による特別図柄の変動時に変動時間の短い変動パターンを用いる。なお、小当たり時のオープニング時間は遊技状態にかかわらず第1始動口111および第2始動口112ごとに予め一律に設定されているため、短縮部が特2保留球による小当たり当選時に、当該小当たりのオープニング時間を短縮させることはない。短縮部を備えることにより、時短遊技状態において迅速な遊技を可能にしている。
報知制御部510は、短縮部によってハネ131の開放タイミングが短縮されている時短遊技状態において、遊技者に対して右打ちをおこなう旨を報知し続ける。このような構成により、時短遊技状態においては右打ちによって遊技がおこなわれるようになっている。
なお、抽選部501と、特別図柄変動部502と、開閉制御部503と、大当たり設定部504と、遊技状態設定部505と、遅延部506と、短縮部とは、主制御部301のCPU311によって実現される。すなわち、CPU311がROM312に記憶される各種プログラムを実行することにより各部の機能を実現する。
具体的には、CPU311が、当たり抽選プログラムを実行することにより抽選部501の機能を実現し、特別図柄変動プログラムを実行することにより特別図柄変動部502の機能を実現し、開閉入賞装置制御プログラムを実行することにより開閉制御部503の機能を実現する。さらに、CPU311が、大当たり設定プログラムを実行することにより大当たり設定部504の機能を実現し、遊技状態設定プログラムを実行することにより遊技状態設定部505の機能を実現し、開閉遅延プログラムを実行することにより遅延部506の機能を実現する。
また、報知制御部510は、演出統括部302aのCPU321によって実現される。すなわち、CPU321が報知演出プログラムを実行することにより、報知制御部510の機能を実現する。
(タイマ割込処理)
次に、図6を用いて、主制御部301がおこなうタイマ割込処理について説明する。図6は、主制御部301がおこなうタイマ割込処理を示したフローチャートである。なお、タイマ割込処理は、電源供給期間中、所定期間(例えば4ms)毎に主制御部301が実行する主制御処理に割り込み動作する処理である。
図6において、主制御部301のCPU311は、乱数更新処理をおこなう(ステップS601)。乱数更新処理では、大当たり乱数、図柄乱数などをそれぞれ、例えば+1して、各乱数の更新をおこなう処理である。
この後、第1始動口111、電役第2始動口112、特別第2始動口113などの入賞口や、ゲート140などに遊技球が入賞した際におこなうスイッチ処理をおこなう(ステップS602)。スイッチ処理には、ゲートSW処理や図7−1を用いて後述する始動口SW処理のほか、図19を用いて後述するVゾーンSW処理などがある。
この後、図柄処理をおこなう(ステップS603)。図柄処理には、普通図柄処理や、図8を用いて後述する特別図柄処理などがある。さらに、電動役物処理をおこなう(ステップS604)。電動役物処理には、図16を用いて後述する入賞役物処理や、可動役物の動作を制御する処理などがある。この後、賞球処理をおこなう(ステップS605)。
そして、遊技者に右打ちをおこなわせる旨を報知する右打ち報知処理をおこなう(ステップS606)。右打ち報知処理の詳細については、図21−2を用いて後述する。この後、これらの出力処理をおこなう(ステップS607)。
(始動口SW処理)
次に、図7−1を用いて、主制御部301がおこなう始動口SW処理について説明する。図7−1は、主制御部301がおこなう始動口SW処理を示したフローチャートである。この始動口SW処理は、図6のステップS602に示したスイッチ処理に含まれる処理内容である。
図7−1において、主制御部301のCPU311は、第1始動口111の第1始動口SW111aがONであるか否かの判定をおこない(ステップS701)、第1始動口SW111aがONである場合(ステップS701:Yes)、第1始動口SW111aの検知回数をカウントした第1始動口検知カウンタのカウント値U1が、「4」より小さいか否かの判定をおこなう(ステップS702)。
カウント値U1が「4」より小さい場合(ステップS702:Yes)、カウント値U1に「1」を加算する(ステップS703)。そして、乱数を取得するとともに、取得した乱数をRAM313に記憶する(ステップS704)。なお、乱数は、当たり乱数、図柄乱数、リーチ乱数、変動パターン乱数などである。当たり乱数は、大当たりまたはハズレのいずれかを決定するものであり、例えば「0」〜「399」の400個の乱数から一つの当たり乱数が無作為に取得される。
図柄乱数は、当たりの種類(時短遊技の有無)を決定するものであり、例えば「0」〜「249」の250個の乱数から一つの図柄乱数が無作為に取得される。リーチ乱数は、当たり抽選の抽選結果がハズレである場合に、リーチの有無を決定するものであり、例えば「0」〜「249」の250個の乱数から一つのリーチ乱数が無作為に取得される。変動パターン乱数は、変動パターンを決定するものであり、例えば「0」〜「99」の100個の乱数から一つの変動パターン乱数が無作為に取得される。
この後、事前判定処理をおこない(ステップS705)、第1始動口111への遊技球の入賞により特1保留球数が増加した旨を示す特1保留球数増加コマンドをセットする(ステップS706)。事前判定処理の詳細については、図7−2を用いて後述する。ステップS701において、第1始動口SW111aがONではない場合(ステップS701:No)、ステップS707に移行する。ステップS702において、カウント値U1が「4」である場合(ステップS702:No)、ステップS707に移行する。
ステップS707では、電役第2始動口SW112aまたは特別第2始動口SW113aがONであるか否かの判定をおこない(ステップS707)、これら第2始動口SW112a,113aがOFFである場合(ステップS707:No)、そのまま処理を終了する。一方、第2始動口SW112a,113aがONである場合(ステップS707:Yes)、電役第2始動口SW112aおよび特別第2始動口SW113aの検知回数をカウントした第2始動口検知カウンタのカウント値U2が、「4」より小さいか否かの判定をおこなう(ステップS708)。
カウント値U2が「4」より小さい場合(ステップS708:Yes)、カウント値U2に「1」を加算する(ステップS709)。そして、乱数を取得するとともに、取得した乱数をRAM313に記憶する(ステップS710)。また、ステップS708において、カウント値U2が「4」である場合(ステップS708:No)、そのまま処理を終了する。
ステップS710の処理の後、事前判定処理をおこない(ステップS711)、第2始動口112,113への遊技球の入賞により特2保留球数が増加した旨を示す特2保留球数増加コマンドをセットし(ステップS712)、処理を終了する。
(事前判定処理)
次に、図7−2を用いて、図7−1に示した始動口SW処理に含まれる事前判定処理(ステップS705およびステップS711)について説明する。図7−2は、主制御部301がおこなう事前判定処理を示したフローチャートである。図7−2において、主制御部301のCPU311は、各乱数判定をおこなう(ステップS721)。乱数判定は、具体的には、当たり乱数判定、変動時間乱数判定、リーチ乱数判定などである。
そして、乱数判定による判定結果を事前判定情報として記憶し(ステップS722)、処理を終了する。なお、記憶された事前判定情報は、図7−1のステップS706およびステップS712に示した保留球数増加コマンドによって演出統括部302aへ送信される。
(特別図柄処理)
次に、図8を用いて、主制御部301がおこなう特別図柄処理について説明する。図8は、主制御部301がおこなう特別図柄処理を示したフローチャートである。この特別図柄処理は、図6に示したステップS603の図柄処理に含まれる処理内容である。
図8において、主制御部301のCPU311は、当たり遊技フラグがONであるか否かを判定する(ステップS801)。当たり遊技フラグは、ステップS814に示す停止中処理において、設定されるフラグであり、具体的には、停止している特別図柄が大当たりを示す大当たりフラグ、または小当たりを示す小当たりフラグが挙げられる。
当たり遊技フラグがONであれば(ステップS801:Yes)、そのまま処理を終了する。当たり遊技フラグがOFFであれば(ステップS801:No)、特別図柄が変動中であるか否かを判定し(ステップS802)、特別図柄が変動中である場合(ステップS802:Yes)、ステップS811に移行する。特別図柄が変動中ではない場合(ステップS802:No)、第2始動口112,113への入賞による特2保留球数を示す、第2始動口検知カウンタのカウント値U2が「1」以上であるか否かを判定する(ステップS803)。
カウント値U2が「1」以上である場合(ステップS803:Yes)、カウント値U2を「1」減算したものを新たな特2保留球数とし(ステップS804)、ステップS807に移行する。ステップS803において、カウント値U2が「1」以上ではない場合(ステップS803:No)、すなわち「U2=0」の場合、第1始動口111への入賞による特1保留球数としての第1始動口検知カウンタのカウント値U1が「1」以上であるか否かを判定する(ステップS805)。
カウント値U1が「1」以上ではない場合(ステップS805:No)、すなわち「U1=0」の場合、そのまま処理を終了する。カウント値U1が「1」以上である場合(ステップS805:Yes)、カウント値U1を「1」減算したものを新たな特1保留球数とし(ステップS806)、ステップS807に移行する。
ステップS807では、当たり判定処理をおこなう(ステップS807)。当たり判定処理は、詳細については図9を用いて後述するが、遊技球が第1始動口111または第2始動口112,113に入賞した際に取得された当たり乱数が、予め設定される当たり乱数に一致するか否かを判定する処理である。
なお、ステップS803〜ステップS806に示したように、第1始動口111への入賞による特1保留球よりも、第2始動口112,113への入賞による特2保留球を優先して消化するようにしている。この後、変動パターン選択処理をおこなう(ステップS808)。この変動パターン選択処理は、当たり判定処理の判定結果に応じて、特別図柄の変動パターンを選択する処理であり、詳細については図13を用いて後述する。
この後、変動開始コマンドをRAM313にセットする(ステップS809)。さらに、特別図柄の変動を開始する(ステップS810)。そして、変動パターン選択処理によって選択された変動時間が経過したか否かを判定する(ステップS811)。変動時間が経過していない場合には(ステップS811:No)、そのまま処理を終了する。
変動時間が経過した場合には(ステップS811:Yes)、変動停止コマンドをセットし(ステップS812)、特別図柄の変動を停止する(ステップS813)。この後、停止中処理を実行し(ステップS814)、処理を終了する。なお、停止中処理は、詳細については図15を用いて後述するが、停止している特別図柄が当たりを示すものである場合に当たりフラグを設定したり、時短遊技状態を示す時短フラグを時短残余回数に応じてOFFにしたりする処理である。
(当たり判定処理)
次に、図9を用いて、図8のステップS807に示した当たり判定処理の詳細について説明する。図9は、主制御部301がおこなう当たり判定処理を示したフローチャートである。
図9において、当たり判定処理は、始動口SW処理(図7−1参照)にて取得した当たり乱数を基に、大当たりまたは小当たりか否かの当たり乱数判定処理をおこなう(ステップS901)。なお、当たり乱数判定処理では、図10を用いて後述する当たり乱数判定テーブルが用いられる。そして、当たり乱数判定処理の判定結果が大当たり(直撃大当たり)であるか否かを判定する(ステップS902)。
直撃大当たりである場合(ステップS902:Yes)、直撃大当たりの継続ラウンド数や時短遊技の有無など大当たりの種別を判定する図柄乱数判定処理をおこなう(ステップS903)。なお、この図柄乱数判定処理では、図11および図12を用いて後述する図柄乱数判定テーブルが用いられる。この後、直撃大当たり図柄をセットし(ステップS904)、処理を終了する。
ステップS902において、直撃大当たりではない場合(ステップS902:No)、小当たりであるか否かを判定する(ステップS905)。小当たりである場合(ステップS905:Yes)、小当たりの内容を判定する図柄乱数判定処理をおこなう(ステップS906)。なお、この図柄乱数判定処理では、図11および図12を用いて後述する図柄乱数判定テーブルが用いられる。
この後、小当たり図柄をセットし(ステップS907)、処理を終了する。ステップS905において、小当たりではない場合(ステップS905:No)、ハズレ図柄をセットし(ステップS908)、処理を終了する。
(当たり乱数判定テーブルの一例)
次に、図10を用いて、図9のステップS901に示した、当たり乱数判定処理にて用いられる当たり乱数判定テーブルについて説明する。図10は、当たり乱数判定テーブルの一例を示した説明図である。図10において、当たり乱数判定テーブル1000は、当たり種別1001と、始動口種別1002と、範囲1003と、割合1004と、乱数値1005とからなる。
当たり種別1001は、大当たり(直撃大当たり)または小当たりの当たりの種別を示したものである。始動口種別1002は、遊技球が入賞した始動口の種別を示しており、具体的には、第1始動口111と、第2始動口112,113とからなる。第2始動口112,113は、具体的には、電役第2始動口112と、特別第2始動口113とである。範囲1003は、取得した乱数の取り得る値であり、「0〜399」の400個ある。割合1004は、乱数値1005の個数を範囲1003の個数で除したものであり、すなわち、大当たりまたは小当たりが選択される確率を示したものである。
当たり乱数判定テーブル1000において、当たり種別1001のうち大当たりは、始動口種別1002にかかわらず、「1/400」の割合1004で当選することを示している。また、小当たりは、第1始動口111への入賞によっては当選しないようになっている。さらに、小当たりは、第2始動口112,113への入賞による場合、「399/400」の割合1004で当選することを示している。
なお、取得した乱数が、乱数値1005に記載されていない値であった場合、例えば、第1始動口111への入賞により取得した乱数が「3」を除く数値であった場合、ハズレとなる。このように、第2始動口112,113への入賞に基づく当たり乱数判定では、小当たりが容易に発生するようになっている。
(図柄乱数判定テーブルの一例)
次に、図11を用いて、第1始動口111への入賞による特1保留球を消化する際に用いられる図柄乱数判定テーブルについて説明する。図11は、特1保留球を消化する際に用いられる図柄乱数判定テーブルの一例を示した説明図である。図11において、図柄乱数判定テーブル1100は、図9のステップS903またはステップS906に示した図柄乱数判定処理にて用いられるテーブルであり、すなわち、当たり乱数判定の結果、大当たりに当選した場合に用いられるテーブルである。
図柄乱数判定テーブル1100は、図柄1101と、当たり種別1102と、範囲1103と、割合1104と、乱数値1105とからなる。図柄1101は、大当たり、または小当たりの内容を示したものである。当たり種別1102は、大当たり、または小当たりからなる。
範囲1103は、取得した乱数の取り得る範囲を示しており、例えば、「0〜249」の250個ある。割合1104は、乱数値1105の個数を範囲1103の個数で除したものであり、当選確率を示している。図柄乱数判定テーブル1100において、当たり種別1102が大当たりの場合、図柄1101に示す「15ラウンド時短図柄」および「15ラウンド通常図柄」が選択される割合1104は、それぞれ「125/250」になっている。
(図柄乱数判定テーブルの一例)
次に、図12を用いて、第2始動口112,113への入賞による特2保留球を消化する際に用いられる図柄乱数判定テーブルについて説明する。図12は、特2保留球を消化する際に用いられる図柄乱数判定テーブルの一例を示した説明図である。図12において、図柄乱数判定テーブル1200は、図9のステップS903またはステップS906に示した図柄乱数判定処理にて用いられるテーブルであり、すなわち、当たり乱数判定の結果、大当たり、または小当たりに当選した場合に用いられるテーブルである。
図柄乱数判定テーブル1200において、当たり種別1102が大当たりの場合、図柄1101に示す「15ラウンド時短図柄」が選択される割合1104は、「187/250」になっている。すなわち、いわゆる時短継続率が75%程度になっている。「15ラウンド通常図柄」が選択される割合1104は、「63/250」になっている。
また、図柄乱数判定テーブル1200において、当たり種別1102が小当たりの場合、図柄1101に示す「16ラウンド時短図柄」が選択される割合1104は、「187/250」になっている。また、図柄1101に示す「16ラウンド通常図柄」が選択される割合1104は、「63/250」になっている。
なお、当たり種別1102が小当たりの場合、図柄1101に示すラウンド数には、小当たり時のハネ131の開放が1ラウンドとして含まれている。すなわち、V入賞により大当たりに移行した場合の大入賞口150を開放させるラウンド数は、実質的には、図柄1101に示すラウンド数よりも「1」少ないラウンド数となる。一方、当たり種別1102が大当たりの場合、図柄1101に示すラウンド数は、大入賞口150を開放させる回数に相当する。
このように、図柄乱数判定では、第2始動口112,113への入賞に基づく図柄乱数判定の方が、第1始動口111への入賞に基づく図柄乱数判定よりも、時短付き大当たりが発生しやすくなっている。
(変動パターン選択処理)
次に、図13を用いて、図8のステップS808に示した変動パターン選択処理について説明する。図13は、実施の形態1にかかる変動パターン選択処理を示したフローチャートである。
図13において、主制御部301のCPU311は、当たり判定処理の結果、大当たりであるか否かを判定する(ステップS1301)。大当たりである場合(ステップS1301:Yes)、大当たり変動パターンテーブルをセットする(ステップS1302)。なお、大当たり変動パターンテーブルは、大当たり時における長時間の変動パターンを選択するためのテーブルであり、乱数値と、特別図柄の変動パターンとを対応付けたものである。
そして、セットしたテーブルを用いて、変動パターン乱数判定処理をおこなう(ステップS1303)。この後、変動パターン乱数判定処理によって決定した変動パターンを設定し(ステップS1304)、処理を終了する。
ステップS1301において、大当たりではない場合(ステップS1301:No)、小当たりであるか否かを判定する(ステップS1305)。小当たりである場合(ステップS1305:Yes)、時短遊技状態であることを示す時短フラグがONであるか否かを判定する(ステップS1306)。なお、時短フラグは、図21−1を用いて後述する遊技状態設定処理にて設定されるフラグである。
時短フラグがOFFである場合(ステップS1306:No)、変動時間の長い特殊変動パターンテーブルをセットし(ステップS1307)、ステップS1303に移行する。時短フラグがOFFである場合の小当たりは、通常遊技状態における特別第2始動口113への入賞による特2保留球による抽選に基づくものである。なお、このほかにも、時短フラグがOFFである場合の小当たりは、特2保留球が記憶されている時短遊技状態にて当選した通常大当たりの終了直後や、時短遊技状態の終了直後における特2保留球による抽選に基づくものもある。
具体的に、補足すると、時短遊技状態において通常大当たりに当選した場合の通常大当たり終了直後や、時短遊技状態の終了直後には、特2保留球が記憶されていることがあり、すなわち、通常遊技状態において特2保留球による変動がおこなわれることがある。このような場合にも、特殊変動パターンテーブルをセットするようにしている。なお、特殊変動パターンテーブルを用いることにより、通常遊技状態において特2保留球による変動をおこなう際に、右打ち報知演出や遊技者の期待感を高めるチャンス演出などをおこなうことが可能になっている。
ステップS1306において、時短フラグがONである場合(ステップS1306:Yes)、変動時間の短い短変動パターンテーブルをセットし(ステップS1308)、ステップS1303に移行する。ステップS1305において、小当たりではない場合(ステップS1305:No)、ハズレ変動パターンテーブルをセットし(ステップS1309)、ステップS1303に移行する。
なお、ハズレ変動パターンテーブルは、保留球数と変動パターンとを対応付けたテーブルであり、このようなハズレ変動パターンテーブルを用いることにより、保留球数が多いほど、変動時間の短い変動パターンが選択されるようになっている。
(特殊変動パターンテーブルの一例)
次に、図14−1を用いて、図13のステップS1307においてセットされ、変動パターン乱数判定処理(図13のステップS1303参照)において用いられる、特殊変動パターンテーブルについて説明する。図14−1は、通常遊技状態における特2保留球による小当たり時に用いられる特殊変動パターンテーブルの一例を示した説明図である。図14−1において、特殊変動パターンテーブル1400は、変動パターン1401と、範囲1402と、割合1403と、乱数値1404と、変動時間1405とからなる。
変動パターン1401は、変動時間1405毎に特別図柄の変動をパターン化したものである。範囲1402は、取得する乱数値1404の最大限取り得る値を示しており、例えば「0〜99」になっている。割合1403は、範囲1402の総数に対する乱数値1404の数の比率であり、具体的には、乱数値1404の個数を、範囲1402の総数(100)で除したものである。
変動時間1405は、各変動パターン1401の変動時間を示している。変動時間1405の長い変動パターン1401ほど、例えば期待感のある演出がおこなわれるようになっている。具体例を挙げると、変動パターン1401の「Pa1」は、取得した乱数値1404が「0〜24」の場合に、選択されるものであり、変動時間1405が40秒になっている。このように、通常遊技状態における小当たり時には、右打ち報知演出やリーチ演出等の演出をおこなうため、変動時間1405の長い変動パターン1401が選択されるようになっている。
(短変動パターンテーブルの一例)
次に、図14−2を用いて、図13のステップS1308においてセットされ、変動パターン乱数判定処理(図13のステップS1303参照)において用いられる、短変動パターンテーブルについて説明する。図14−2は、時短遊技状態における特2保留球による小当たり時に用いられる短変動パターンテーブルの一例を示した説明図である。なお、以下の説明において、図14−1にて説明したものについては同様の符号を付し、その説明を省略する。
図14−2において、短変動パターンテーブル1410は、時短遊技状態において用いられるテーブルである。例えば、変動パターン1401の「Pb1」は、取得した乱数値1404が「0〜24」の場合に、選択されるものであり、変動時間1405が2秒になっている。このように、時短遊技状態においては、迅速な遊技をおこなわせるため、変動時間1405の短い変動パターン1401が選択されるようになっている。
(停止中処理)
次に、図15を用いて、図8のステップS814に示した停止中処理の詳細について説明する。図15は、実施の形態1にかかる停止中処理を示したフローチャートである。図15において、主制御部301のCPU311は、時短遊技状態を示す時短フラグがONであるか否かを判定する(ステップS1501)。なお、時短フラグは、図21−1を用いて後述する遊技状態設定処理にて設定されるフラグである。
時短フラグがOFFである場合(ステップS1501:No)、ステップS1505に移行する。時短フラグがONである場合(ステップS1501:Yes)、時短遊技の遊技残余回数Jから「1」を減算する(ステップS1502)。この後、時短遊技の遊技残余回数Jが「0」であるか否かを判定する(ステップS1503)。遊技残余回数Jが「0」ではない場合(ステップS1503:No)、ステップS1505に移行する。遊技残余回数Jが「0」である場合(ステップS1503:Yes)、時短フラグをOFFにし(ステップS1504)、ステップS1505に移行する。
ステップS1505では、停止中の特別図柄が直撃大当たりを示す図柄であるか否かを判定する(ステップS1505)。直撃大当たりを示す図柄ではない場合(ステップS1505:No)、停止中の特別図柄が小当たりを示す図柄であるか否かを判定する(ステップS1506)。
小当たりを示す図柄ではない場合(ステップS1506:No)、そのまま処理を終了する。小当たりを示す図柄である場合(ステップS1506:Yes)、小当たり遊技状態にあることを示す小当たりフラグをONにし(ステップS1507)、小当たりのオープニングを示す小当たりオープニングコマンドをセットする(ステップS1508)。そして、小当たりオープニングを開始し(ステップS1509)、処理を終了する。
ステップS1505において、停止中の特別図柄が直撃大当たりを示す図柄である場合(ステップS1505:Yes)、大当たり遊技状態であることを示す大当たりフラグをONにする(ステップS1510)。そして、遊技残余回数Jを「0」にするとともに(ステップS1511)、時短フラグをOFFにする(ステップS1512)。この後、大当たりオープニングコマンドをセットするとともに(ステップS1513)、大当たりのオープニングを開始し(ステップS1514)、処理を終了する。
(入賞役物処理)
次に、図16を用いて、大入賞口150または開閉入賞装置130を作動させるための入賞役物処理について説明する。図16は、主制御部301がおこなう入賞役物処理を示したフローチャートである。なお、入賞役物処理は、図6のステップS604に示した電動役物処理に含まれる処理内容である。
図16において、主制御部301のCPU311は、大当たりフラグがONであるか否かを判定する(ステップS1601)。なお、大当たりフラグは、図15に示した停止中処理にて設定されるフラグ(図15のステップS1510参照)、または図17−1および図17−2に示す開閉入賞装置処理にて後述するが、開閉入賞装置130のV入賞によって設定されるフラグである(図17−2のステップS1713参照)。
大当たりフラグがOFFである場合(ステップS1601:No)、小当たりフラグがONであるか否かを判定する(ステップS1602)。なお、小当たりフラグは、図15に示した停止中処理にて設定されるフラグ(図15のステップS1507参照)である。小当たりフラグがOFFである場合(ステップS1602:No)、そのまま処理を終了する。
小当たりフラグがONである場合(ステップS1602:Yes)、図17−1および図17−2を用いて後述する開閉入賞装置処理を実行し(ステップS1603)、処理を終了する。ステップS1601において、大当たりフラグがONである場合(ステップS1601:Yes)、図20を用いて後述する大入賞口遊技処理を実行し(ステップS1604)、処理を終了する。
(開閉入賞装置処理)
次に、図17−1および図17−2を用いて、図16のステップS1603に示した開閉入賞装置処理の詳細について説明する。図17−1および図17−2は、主制御部301がおこなう開閉入賞装置処理を示したフローチャートである。図17−1および図17−2において、主制御部301のCPU311は、ハネ131の開放終了後のV有効期間中であるか否かを判定する(ステップS1701)。
ハネ131の開放終了後のV有効期間中である場合(ステップS1701:Yes)、ステップS1711に移行する。ハネ131の開放終了後のV有効期間中ではない場合(ステップS1701:No)、小当たりオープニング中であるか否かを判定する(ステップS1702)。なお、小当たりオープニングは、ハネ131を開放させる前の所定の時間である。
小当たりオープニング中である場合(ステップS1702:Yes)、ステップS1707に移行する。小当たりオープニング中ではない場合(ステップS1702:No)、ハネ131の開放中であるか否かを判定する(ステップS1703)。ハネ131の開放中である場合(ステップS1703:Yes)、ステップS1709に移行する。ハネ131の開放中ではない場合(ステップS1703:No)、当たり判定処理(図9参照)にてセットされた特別図柄に基づいて、ハネ131または大入賞口150を開放させる際のラウンド数Rまたは開放パターンの設定をおこなう、R数/開放パターン設定処理を実行する(ステップS1704)。
R数/開放パターン設定処理では、図12に示した図柄乱数判定テーブル1200を用いて、15ラウンドまたは16ラウンドを設定するとともに、図18を用いて後述するラウンド数/開放パターン設定テーブルを用いて、ハネ131および大入賞口150の開放パターンを設定する。
この後、ハネ131の開放中および開放終了後の有効期間を含むV有効期間の設定をおこなう、V有効期間設定処理を実行する(ステップS1705)。さらに、ラウンド数Rに「1」を加算する(ステップS1706)。そして、オープニング時間が経過したか否かを判定する(ステップS1707)。オープニング時間が経過していない場合(ステップS1707:No)、そのまま処理を終了する。
オープニング時間が経過した場合(ステップS1707:Yes)、ハネ131の開放を開始する(ステップS1708)。この後、ハネ131の開放時間が経過したか否かを判定する(ステップS1709)。ハネ131の開放時間が経過していない場合(ステップS1709:No)、そのまま処理を終了する。ハネ131の開放時間が経過した場合(ステップS1709:Yes)、ハネ131の開放を終了し(ステップS1710)、ハネ131の開放終了後のV有効期間が終了したか否かを判定する(ステップS1711)。
ハネ131の開放終了後のV有効期間が終了していない場合(ステップS1711:No)、そのまま処理を終了する。ハネ131の開放終了後のV有効期間が終了した場合(ステップS1711:Yes)、小当たり時のV入賞を示すVフラグがONであるか否かを判定する(ステップS1712)。なお、Vフラグは、後述するVゾーンSW処理(図19参照)にて設定されるフラグである。VフラグがONである場合(ステップS1712:Yes)、大当たりを示す大当たりフラグをONにし(ステップS1713)、時短フラグをOFFにする(ステップS1714)。
そして、大当たりオープニングコマンドをセットするとともに(ステップS1715)、大当たりのオープニングを開始する(ステップS1716)。この後、VフラグをOFFにするとともに(ステップS1717)、小当たりフラグをOFFにし(ステップS1718)、処理を終了する。
一方、ステップS1712において、VフラグがOFFである場合(ステップS1712:No)、小当たりの終了を示す小当たりエンディングコマンドをセットし(ステップS1719)、小当たりエンディングを開始する(ステップS1720)。なお、小当たりエンディングは、ハネ131の開放終了後の所定の時間をいう。そして、ラウンド数Rを「0」にし(ステップS1721)、ステップS1718に移行する。
(ラウンド数/開放パターン設定テーブルの一例)
次に、図18を用いて、図17−1のステップS1704に示したラウンド数/開放パターン設定処理において用いられる、ラウンド数/開放パターン設定テーブルについて説明する。図18は、ラウンド数/開放パターン設定テーブルの一例を示した説明図である。図18において、ラウンド数/開放パターン設定テーブル1800は、当たり種別1801と、継続ラウンド数1802と、始動口種別1803と、「1R中のハネ131の開放パターン」1804と、「1R中の大入賞口150の開放パターン」1805とからなる。
当たり種別1801は、大当たり、または小当たりのいずれかを示す当たりの種別である。継続ラウンド数1802は、大当たり中に、ハネ131または大入賞口150を開放させるラウンド数である。始動口種別1803は、遊技球が入賞した第1始動口111または第2始動口112,113を示す種別である。「1R中のハネ131の開放パターン」1804は、小当たり時におけるハネ131の開放時間を示している。「1R中の大入賞口150の開放パターン」1805は、大当たり時における大入賞口150の開放時間を示している。
具体的に説明すると、15R大当たりの場合、大入賞口150が「29.5秒×15回」開放される。16R小当たりの場合、1ラウンド目としての小当たり時にハネ131が「1.2秒×1回」開放される。このハネ131の開放時に、V入賞すると、大入賞口150が「29.5秒×15回」開放され、V入賞しなければ、大入賞口150の開放はおこなわれない。
(VゾーンSW処理)
次に、図19を用いて主制御部301がおこなうVゾーンSW処理について説明する。図19は、主制御部301がおこなうVゾーンSW処理を示したフローチャートである。このVゾーンSW処理は、図6のステップS602に示したスイッチ処理に含まれる処理内容である。図19において、主制御部301のCPU311は、VゾーンSW132aがONであるか否かを判定する(ステップS1901)。VゾーンSW132aがOFFの場合(ステップS1901:No)、そのまま処理を終了する。
VゾーンSW132aがONの場合(ステップS1901:Yes)、開閉入賞装置130内のVゾーン132の有効期間中であるか否かを判定する(ステップS1902)。Vゾーン132の有効期間中ではない場合(ステップS1902:No)、そのまま処理を終了する。Vゾーン132の有効期間中である場合(ステップS1902:Yes)、V入賞した旨を示すVフラグをONにする(ステップS1903)。そして、V入賞コマンドをセットし(ステップS1904)、処理を終了する。
(大入賞口遊技処理)
次に、図20を用いて、図16のステップS1604に示した大入賞口遊技処理の詳細について説明する。図20は、主制御部301がおこなう大入賞口遊技処理を示したフローチャートである。図20において、主制御部301のCPU311は、大当たりのオープニング中であるか否かを判定する(ステップS2001)。大当たりのオープニングは、大入賞口150を開放させる前の所定の時間のことをいう。
大当たりのオープニング中である場合(ステップS2001:Yes)、オープニング時間が経過したか否かを判定する(ステップS2002)。オープニング時間が経過していない場合(ステップS2002:No)、そのまま処理を終了する。
オープニング時間が経過している場合(ステップS2002:Yes)、ラウンド数Rが「1」であるか否かを判定する(ステップS2003)。なお、ステップS2003の判定において、ラウンド数Rが「1」であるとは、開閉入賞装置処理にてハネ131の開放があったことを示し(図17−1のステップS1706参照)、一方、ラウンド数Rが「1」ではないとは、開閉入賞装置130のハネ131の開放がなく、すなわち、直撃大当たりであることを示す。
ラウンド数Rが「1」である場合(ステップS2003:Yes)、すなわち、V入賞による大当たりの場合、ステップS2005に移行する。一方、ラウンド数Rが「1」ではない場合(ステップS2003:No)、すなわち、直撃大当たりである場合、当たり判定処理(図9参照)にてセットされた図柄に基づいて、大当たり時のラウンド数R(15ラウンド)の設定をおこなう、R数/作動パターン設定処理を実行する(ステップS2004)。
そして、1ラウンド毎の入賞した遊技球数のカウント値Cを0にする(ステップS2005)。この後、ラウンド数Rに「1」加算した値を新たなRとし(ステップS2006)、大入賞口ソレノイド150bを制御して、大入賞口150の作動を開始する(ステップS2007)。この後、大入賞口150の開放開始時からの所定時間(例えば29.5秒)の作動時間が経過したか否かを判定する(ステップS2008)。
作動時間が経過した場合(ステップS2008:Yes)、ステップS2010に移行する。作動時間が経過していない場合(ステップS2008:No)、大入賞口150への入賞数を示すカウント値Cが規定数(例えば10個)であるか否かを判定する(ステップS2009)。
カウント値Cが規定数ではない場合(ステップS2009:No)、そのまま処理を終了する。カウント値Cが規定数である場合には(ステップS2009:Yes)、大入賞口150の作動を終了させる(ステップS2010)。そして、最終ラウンドを示す最大ラウンド数Rであるか否かを判定する(ステップS2011)。
最大ラウンド数Rではない場合(ステップS2011:No)、そのまま処理を終了する。最大ラウンド数Rである場合(ステップS2011:Yes)、エンディングコマンドをセットする(ステップS2012)。なお、エンディングは、大入賞口150閉鎖後の所定の演出用の時間をいう。
そして、エンディングを開始する(ステップS2013)。この後、ラウンド数Rを「0」にし(ステップS2014)、エンディング時間が経過したか判定する(ステップS2015)。エンディング時間が経過していれば(ステップS2015:Yes)、時短遊技状態を設定する遊技状態設定処理を実行する(ステップS2016)。なお、遊技状態設定処理については、図21−1を用いて後述する。
この後、大当たりフラグをOFFにし(ステップS2017)、処理を終了する。ステップS2015において、エンディング時間が経過していなければ(ステップS2015:No)、そのまま処理を終了する。
一方、ステップS2001において、大当たりのオープニング中ではない場合(ステップS2001:No)、エンディング中であるか否かを判定する(ステップS2018)。エンディング中である場合(ステップS2018:Yes)、ステップS2015に移行する。
エンディング中ではない場合(ステップS2018:No)、大入賞口150が作動中であるか否かを判定する(ステップS2019)。大入賞口150が作動中である場合(ステップS2019:Yes)、ステップS2008へ移行する。大入賞口150が作動中ではない場合(ステップS2019:No)、ステップS2005に移行する。
(遊技状態設定処理)
次に、図21−1を用いて、図20のステップS2016に示した遊技状態設定処理の詳細について説明する。図21−1は、主制御部301がおこなう遊技状態設定処理を示したフローチャートである。図21−1において、主制御部301のCPU311は、時短付き大当たりであるか否かを判定する(ステップS2101)。
時短付き大当たりではない場合(ステップS2101:No)、そのまま処理を終了する。時短付き大当たりである場合(ステップS2101:Yes)、時短フラグをONにする(ステップS2102)。この後、時短遊技の遊技残余回数Jを100にセットし(ステップS2103)、処理を終了する。
(右打ち報知処理)
次に、図21−2を用いて、図6のステップS606に示した右打ち報知処理について説明する。図21−2は、主制御部301がおこなう右打ち報知処理を示したフローチャートである。図21−2において、主制御部301のCPU311は、時短遊技状態であることを示す時短フラグがONであるか否かを判定する(ステップS2111)。時短フラグがOFFである場合(ステップS2111:No)、小当たり遊技状態であることを示す小当たりフラグがONであるか否かを判定する(ステップS2112)。
小当たりフラグがOFFである場合(ステップS2112:No)、大当たり遊技状態であることを示す大当たりフラグがONであるか否かを判定する(ステップS2113)。大当たりフラグがOFFである場合(ステップS2113:No)、右打ち報知表示部125に相当する報知ランプが点灯中であるか否かを判定する(ステップS2114)。
報知ランプが点灯中ではない場合(ステップS2114:No)、すなわち、報知ランプが消灯中である場合、そのまま処理を終了する。報知ランプが点灯中である場合(ステップS2114:Yes)、報知ランプを消灯し(ステップS2115)、処理を終了する。
一方、ステップS2111において、時短フラグがONである場合(ステップS2111:Yes)、報知ランプが点灯中であるか否かを判定する(ステップS2116)。報知ランプが点灯中である場合(ステップS2116:Yes)、そのまま処理を終了する。報知ランプが点灯中ではない場合(ステップS2116:No)、すなわち、報知ランプが消灯中である場合、報知ランプを点灯し(ステップS2117)、処理を終了する。
ステップS2112において、小当たりフラグがONである場合(ステップS2112:Yes)、ステップS2116に移行する。ステップS2113において、大当たりフラグがONである場合(ステップS2113:Yes)、ステップS2116に移行する。
(演出統括部がおこなうタイマ割込処理)
次に、図22を用いて、演出制御部302の演出統括部302aがおこなうタイマ割込処理について説明する。図22は、演出統括部302aがおこなうタイマ割込処理を示すフローチャートである。このタイマ割込処理は、演出統括部302aが、起動中、所定期間(例えば4ms)毎に演出統括部302aが実行する主演出制御処理に割り込み動作する処理である。
図22において、演出統括部302aのCPU321は、主制御部301からコマンドを受信した際におこなうコマンド受信処理を実行する(ステップS2201)。なお、コマンド受信処理については、図23−1および図23−2を用いて後述する。そして、画像・音声制御部302bまたはランプ制御部302cに対してコマンドを送信するコマンド送信処理を実行し(ステップS2202)、処理を終了する。
(コマンド受信処理)
次に、図23−1および図23−2を用いて、図22のステップS2201に示したコマンド受信処理の詳細について説明する。図23−1および図23−2は、演出統括部302aがおこなうコマンド受信処理を示したフローチャートである。図23−1および図23−2において、演出統括部302aのCPU321は、主制御部301から保留球数増加コマンドを受信したか否かを判定する(ステップS2301)。保留球数増加コマンドは、主制御部301の始動口SW処理においてセットされるコマンドである(図7−1のステップS706およびステップS712参照)。
保留球数増加コマンドを受信しない場合(ステップS2301:No)、ステップS2304に移行する。保留球数増加コマンドを受信した場合(ステップS2301:Yes)、保留球数の加算をおこなう保留球数加算処理を実行する(ステップS2302)。
この後、画像・音声制御部302bやランプ制御部302cに保留球数が増加した旨を示す保留球数コマンドをセットする(ステップS2303)。そして、特別図柄の変動開始を示す変動開始コマンドを受信したか否かを判定する(ステップS2304)。なお、変動開始コマンドは、主制御部301による特別図柄処理においてセットされたコマンドである(図8のステップS809参照)。
変動開始コマンドを受信しない場合(ステップS2304:No)、ステップS2306に移行する。変動開始コマンドを受信した場合(ステップS2304:Yes)、変動演出選択処理を実行する(ステップS2305)。なお、変動演出選択処理の詳細については、図24を用いて後述する。
この後、演出図柄を停止させるための変動停止コマンドを受信したか否かを判定する(ステップS2306)。なお、変動停止コマンドは、特別図柄の変動停止を示すコマンドであり、主制御部301の特別図柄処理においてセットされるコマンドである(図8のステップS812参照)。
変動停止コマンドを受信しない場合(ステップS2306:No)、ステップS2308に移行する。変動停止コマンドを受信した場合(ステップS2306:Yes)、変動演出終了中処理を実行する(ステップS2307)。なお、変動演出終了中処理は、演出図柄の変動を停止させたり、遊技状態に応じた演出モードを変動回数に応じて終了させたりする処理である。
この後、小当たりの開始を示す小当たりオープニングコマンドを受信したか否かを判定する(ステップS2308)。なお、小当たりオープニングコマンドは、主制御部301の停止中処理においてセットされるコマンドである(図15のステップS1508参照)。
小当たりオープニングコマンドを受信しない場合(ステップS2308:No)、ステップS2310に移行する。小当たりオープニングコマンドを受信した場合(ステップS2308:Yes)、小当たり中の演出内容を選択する小当たり演出選択処理を実行する(ステップS2309)。なお、小当たり演出選択処理の詳細については、図25を用いて後述する。
この後、小当たりの終了を示す小当たりエンディングコマンドを受信したか否かを判定する(ステップS2310)。なお、小当たりエンディングコマンドは、主制御部301の開閉入賞装置処理においてセットされるコマンドである(図17−2のステップS1719参照)。
小当たりエンディングコマンドを受信しない場合(ステップS2310:No)、ステップS2312に移行する。小当たりエンディングコマンドを受信した場合(ステップS2310:Yes)、小当たりエンディング用の演出を選択する小当たりエンディング演出選択処理をおこなう(ステップS2311)。
この後、大当たりの開始を示す大当たりオープニングコマンドを受信したか否かを判定する(ステップS2312)。なお、大当たりオープニングコマンドは、主制御部301の停止中処理または開閉入賞装置処理においてセットされるコマンドである(図15のステップS1513および図17−2のステップS1715参照)。
大当たりオープニングコマンドを受信しない場合(ステップS2312:No)、ステップS2314に移行する。大当たりオープニングコマンドを受信した場合(ステップS2312:Yes)、大当たり中の演出内容を選択する大当たり演出選択処理を実行する(ステップS2313)。
この後、大当たりの終了を示す大当たりエンディングコマンドを受信したか否かを判定する(ステップS2314)。なお、大当たりエンディングコマンドは、主制御部301の大入賞口遊技処理においてセットされるコマンドである(図20のステップS2012参照)。大当たりエンディングコマンドを受信しない場合(ステップS2314:No)、処理を終了する。
大当たりエンディングコマンドを受信した場合(ステップS2314:Yes)、大当たりエンディング用の演出を選択する大当たりエンディング演出選択処理をおこない(ステップS2315)、処理を終了する。
(変動演出選択処理)
次に、図24を用いて、図23−1のステップS2305に示した変動演出選択処理の詳細について説明する。図24は、実施の形態1にかかる変動演出選択処理を示したフローチャートである。図24において、演出統括部302aのCPU321は、変動開始コマンドの解析をおこなう(ステップS2401)。ステップS2401では、具体的には、主制御部301の遊技状態や、当たりか否か、またはリーチか否か、などの変動パターンの解析をおこなう。この後、モードフラグを参照する(ステップS2402)。
そして、変動開始コマンドの解析の結果、変動パターンが、通常遊技状態における小当たり当選に相当する特殊変動パターンであるか否かを判定する(ステップS2403)。なお、特殊変動パターンは、図13に示した変動パターン選択処理において選択される変動パターンである(図13のステップS1307参照)。
変動パターンが特殊変動パターンではない場合(ステップS2403:No)、すなわち、大当たり変動パターン、時短変動パターン、ハズレ変動パターンである場合、ステップS2405に移行する。なお、これらの変動パターンは、図13に示した変動パターン選択処理において選択される変動パターンである。
変動パターンが特殊変動パターンである場合(ステップS2403:Yes)、右打ち報知演出パターン選択処理を実行する(ステップS2404)。右打ち報知演出は、右打ちを促す演出であり、具体例については図26を用いて後述する。この後、主制御部301の特別図柄の変動時間に対応する変動演出パターンを選択するための、変動演出パターン選択処理をおこなう(ステップS2405)。
変動演出パターン選択処理では、停止させる演出図柄などが選択される。なお、時短モードである場合には、変動演出パターン選択処理において選択された演出パターンにかかわらず、右打ち報知演出を継続しておこなう。この後そして、演出図柄の変動開始を示す変動演出開始コマンドをセットし(ステップS2406)、処理を終了する。
(小当たり演出選択処理)
次に、図25を用いて、図23−2のステップS2309に示した小当たり演出選択処理の詳細について説明する。図25は、実施の形態1にかかる小当たり演出選択処理を示したフローチャートである。図25において、演出統括部302aのCPU321は、主制御部301から受信した小当たりオープニングコマンドを解析する(ステップS2501)。
そして、小当たりオープニング演出パターン選択処理を実行し(ステップS2502)、小当たり時の演出を選択するための、開放演出パターン選択処理を実行する(ステップS2503)。さらに、小当たりオープニング演出開始コマンドをセットし(ステップS2504)、処理を終了する。
(右打ち報知演出の一例)
次に、図26を用いて、右打ち報知演出パターン選択処理(図24のステップS2404参照)において選択される右打ち報知演出の一例について説明する。図26は、右打ち報知演出の一例を示した説明図である。
図26において、画像表示部106に表示される右打ち報知演出2600には、「右打ちチャンス!右打ち開始!!」が表示されており、遊技者に右打ちを開始させる旨が表示されている。また、矢印表示2601により、ハネ131が開放される旨を示唆している。これにより、ハネ131の開放タイミングに合わせて、遊技者は遊技球を遊技盤102の右側領域に打ち出すことができ、よって、開閉入賞装置130内に遊技球を入賞させやすくすることができる。
以上説明したように、実施の形態1によれば、左打ちによって遊技がおこなわれる通常遊技状態において特別第2始動口113への入賞によって当選可能な小当たりを設け、当該小当たりに当選した場合、ハネ131が開放されるまでの間に、遊技者に対して右打ちをおこなう旨を報知するようにした。したがって、遊技者の技量にかかわらず、開閉入賞装置130内に遊技球を入賞させることができ、大当たりを適正に発生させることが可能になる。これにより、遊技者に適正な出玉を獲得させることができ、遊技者の遊技意欲の減退を抑止することができる。
また、実施の形態1では、通常遊技状態において、特別第2始動口113への入賞によって小当たりに当選した場合、ハネ131の開放タイミングを遅延させるようにし、ハネ131の開放タイミングが遅延されている間に、遊技者に対して右打ちをおこなう旨を報知するようにした。したがって、遊技盤102の右側領域に遊技球が到達するまでの時間を確実に確保することができ、ハネ131が開放するタイミングにて、遊技球を遊技盤102の右側領域に流下させる状態にすることができる。これにより、開閉入賞装置130内に遊技球を入賞させやすくすることができ、初心遊技者や遊技方法を熟知していない遊技者であっても、技量に関係なく、出玉を獲得させることができる。
また、実施の形態1では、通常遊技状態における特別第2始動口113への入賞によって小当たりに当選した場合、変動停止される特別図柄の変動時間を長くした特殊変動パターンを用いることにより、ハネ131の開放タイミングを遅延させるようにした。したがって、遊技盤102の右側領域に遊技球が到達するまでの時間を確実に確保することができ、ハネ131が開放されるタイミングにて、遊技球を遊技盤102の右側領域に流下させる状態にすることができる。これにより、開閉入賞装置130内に遊技球を入賞させやすくすることができ、初心遊技者や遊技方法を熟知していない遊技者であっても、技量に関係なく、出玉を獲得させることができる。
また、特別図柄の変動中に多様な演出をおこなうことができる。例えば、右打ち報知演出のみとすることも可能であるし、特別図柄の変動中に、小当たり当選への期待度に応じて、右打ち報知演出がおこなわれるか否かを示す演出をおこなうようにし、右打ち報知演出と演出図柄の変動演出を絡めた演出をおこなうようにすることも可能である。
また、実施の形態1では、特別第2始動口113への遊技球の入賞は希なものとし、すなわち、通常遊技状態における小当たりの発生を希なものとし、小当たりを遊技者にとって価値あるものとした。したがって、小当たりに対する期待感を高めさせることができ、興趣性のあるぱちんこ遊技機100を提供することができる。特に、このような興趣性のあるぱちんこ遊技機100において、右打ち報知演出をおこなうようにしたので、遊技者の技量にかかわらず、開閉入賞装置130内に遊技球を入賞させることができ、初心遊技者などであっても安心して遊技することができるとともに、小当たりに対する期待感を高めさせることができる。
さらに、実施の形態1では、時短遊技状態においては変動時間を短くすることにより、第2始動口112への入賞によって小当たりに当選した場合、ハネ131の開放タイミングを早めさせるようにした。したがって、時短遊技状態において、迅速に遊技をおこなわせることができる一方、通常遊技状態における小当たり時には、遊技者に対して右打ち報知演出をおこない、打ち出された遊技球を遊技盤102の右側領域へ到達させる時間を確保させることができる。
ここで、通常遊技状態における小当たりを第1始動口111への入賞によるものとすれば、小当たり時のオープニング時間を長くして右打ち報知演出をおこなうことも可能であるが、実施の形態1では、第2始動口112への入賞によるものとしている。小当たり時のオープニング時間を長くすると、時短遊技状態における迅速な遊技の妨げとなる。実施の形態1は、ハネ131の開放タイミングを遅延させ、その間に右打ち報知演出をおこなうようにしたので、迅速な遊技を妨げることなく、右打ちを報知することができる。
また、実施の形態1では、特別図柄の変動中に右打ち報知演出をおこなうようにしたので、主制御部301の右打ち報知表示部125(報知ランプ)を点灯させずに、画像表示部106によって右打ちを報知することができる。したがって、右打ち報知表示部125を注視する可能性のある熟練の遊技者に対して、特別図柄の変動が停止するまで、小当たりに当選したのか否かをわからせないようにすることができる。これにより、右打ち報知演出による演出効果を高めることができるとともに、遊技の興趣性を向上させることができる。また、右打ち報知演出をおこなうハズレ(いわゆるガセ)を設けるようにすれば、より興趣性のあるぱちんこ遊技機100を提供することができる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について説明する。実施の形態2は、保留球に対する事前判定により、小当たり当選している際に、小当たり当選時の特別図柄の変動よりも前の変動中に右打ち報知演出をおこなうようにした点が実施の形態1と異なる。なお、以下の説明において、実施の形態1にて説明した点については説明を省略し、実施の形態1と異なる点についてのみ説明する。
(実施の形態2の概要)
まず、図27を用いて、実施の形態2の概要について説明する。図27は、実施の形態2の概要を示す説明図である。図27において、概要図2700は、遊技者が遊技をおこなっている際のぱちんこ遊技機100の状態2701〜2703を示している。状態2701,2702は、主制御部301が通常遊技状態にある場合を示している。
具体的には、状態2701は、通常遊技状態において、特1保留球が複数あり、次変動以降の特2保留球が小当たりに当選している場合を示している。先に入賞した特1保留球を消化する際、演出制御部302は、特別図柄の変動中に、右側領域に遊技球を打ち出させる旨を報知する、右打ち報知演出をおこなう。なお、実施の形態2にかかるぱちんこ遊技機100は、特1保留球に対して特2保留球を優先して消化させずに、入賞順に保留球を消化させるものである。
状態2702は、小当たりに当選している特2保留球を消化する際の特別図柄の変動/停止を示している。このときにも、右打ち報知演出をおこなう。なお、状態2701,2702における特別図柄の変動時間は短いものとする。特別図柄が停止し、小当たりが発生すると、状態2703に移行する。状態2703は、主制御部301が小当たり遊技状態にある場合を示している。小当たり遊技状態において主制御部301は、ハネ131を開放させる前のオープニングと、ハネ131の開放と、ハネ131を開放させた後のエンディングとをおこなう。
(実施の形態2にかかるぱちんこ遊技機の機能的構成)
次に、図28を用いて、実施の形態2にかかるぱちんこ遊技機100の機能的構成について説明する。図28は、実施の形態2にかかるぱちんこ遊技機100の機能的構成を示したブロック図である。なお、実施の形態2においては、抽選部2801が事前抽選部2802を備えるようにし、遅延部506を備えないようにした点が実施の形態1と異なる。
抽選部2801は、事前抽選部2802を有する。事前抽選部2802は、始動入賞したタイミングにて保留球に対する当たり抽選を事前におこなう。このような構成において、報知制御部510は、事前抽選部2802によって特別第2始動口113(または電役第2始動口112)への入賞による特2保留球が小当たりに当選した場合、少なくとも、特別図柄変動部502によって当該小当たりに当選した特2保留球が特別図柄として変動開始されるまでに、遊技者に対して右打ちをおこなう旨を報知する。
なお、以下では、報知制御部510は、小当たりに当選した特2保留球(以下「小当たり保留球」という)がある場合に、小当たり保留球による変動が終了するまでの各変動において、連続する右打ち報知演出をおこなうようにするものとして説明する。なお、これに限らず、右打ち報知演出を開始するタイミングは、少なくとも小当たり保留球による変動が開始される前であればよい。例えば、右打ち報知演出を開始するタイミングを、抽選によって選択するようにし、当選しない場合には小当たり保留球の直前の特1保留球による変動の開始時としてもよい。
(特別図柄処理)
次に、図29を用いて、実施の形態2にかかる特別図柄処理について説明する。図29は、実施の形態2にかかる特別図柄処理を示したフローチャートである。この特別図柄処理は、図6に示したステップS603の図柄処理に含まれる処理内容である。
図29において、主制御部301のCPU311は、当たり遊技フラグがONであるか否かを判定する(ステップS2901)。当たり遊技フラグは、ステップS2914に示す停止中処理において、設定されるフラグであり、具体的には、停止している特別図柄が大当たりを示す大当たりフラグ、または小当たりを示す小当たりフラグが挙げられる。
当たり遊技フラグがONであれば(ステップS2901:Yes)、そのまま処理を終了する。当たり遊技フラグがOFFであれば(ステップS2901:No)、特別図柄が変動中であるか否かを判定し(ステップS2902)、特別図柄が変動中である場合(ステップS2902:Yes)、ステップS2911に移行する。特別図柄が変動中ではない場合(ステップS2902:No)、第1始動口111への入賞による特1保留球数を示す第1始動口検知カウンタのカウント値U1、または、第2始動口112,113への入賞による特2保留球数を示す第2始動口検知カウンタのカウント値U2が、「1」以上であるか否かを判定する(ステップS2903)。
カウント値U1またはU2が「1」以上ではない場合(ステップS2903:No)、すなわち、カウント値U1またはU2がそれぞれ「0」である場合、そのまま処理を終了する。カウント値U1またはU2が「1」以上である場合(ステップS2903:Yes)、カウント値U2の消化であるか否かを判定する(ステップS2904)。なお、カウント値U1またはU2の消化順は、入賞順である。
ステップS2904において、カウント値U2の消化である場合(ステップS2904:Yes)、カウント値U2を「1」減算したものを新たな特2保留球数とし(ステップS2905)、ステップS2907に移行する。
ステップS2904において、カウント値U2の消化ではない場合(ステップS2904:No)、すなわち、カウント値U1の消化である場合、カウント値U1を「1」減算したものを新たな特1保留球数とし(ステップS2906)、ステップS2907に移行する。
ステップS2907では、当たり判定処理をおこなう(ステップS2907)。この後、変動パターン選択処理をおこなう(ステップS2908)。この変動パターン選択処理は、当たり判定処理の判定結果に応じて、特別図柄の変動パターンを選択する処理であり、詳細については図30を用いて後述する。
そして、変動開始コマンドをRAM313にセットする(ステップS2909)。さらに、特別図柄の変動を開始する(ステップS2910)。そして、変動パターン選択処理によって選択された変動時間が経過したか否かを判定する(ステップS2911)。変動時間が経過していない場合には(ステップS2911:No)、そのまま処理を終了する。
変動時間が経過した場合には(ステップS2911:Yes)、変動停止コマンドをセットし(ステップS2912)、特別図柄の変動を停止する(ステップS2913)。この後、停止中処理を実行し(ステップS2914)、処理を終了する。
(変動パターン選択処理)
次に、図30を用いて主制御部301がおこなう変動パターン選択処理について説明する。図30は、実施の形態2にかかる変動パターン選択処理を示したフローチャートである。この変動パターン選択処理は、図29のステップS2908に示した処理である。
図30において、主制御部301のCPU311は、当たり判定処理の結果、大当たりであるか否かを判定する(ステップS3001)。大当たりである場合(ステップS3001:Yes)、大当たり変動パターンテーブルをセットする(ステップS3002)。なお、大当たり変動パターンテーブルは、大当たり時における長時間の変動パターンを選択するためのテーブルであり、乱数値と、特別図柄の変動パターンとを対応付けたものである。
そして、セットしたテーブルを用いて、変動パターン乱数判定処理をおこなう(ステップS3003)。この後、変動パターン乱数判定処理によって決定した変動パターンを設定し(ステップS3004)、処理を終了する。
ステップS3001において、大当たりではない場合(ステップS3001:No)、小当たりであるか否かを判定する(ステップS3005)。小当たりである場合(ステップS3005:Yes)、小当たり変動パターンテーブルをセットし(ステップS3006)、ステップS3003に移行する。ステップS3005において、小当たりではない場合(ステップS3005:No)、ハズレ変動パターンテーブルをセットし(ステップS3007)、ステップS3003に移行する。
(変動パターンテーブルの一例)
次に、図31−1を用いて、図30のステップS3006においてセットされ、変動パターン乱数判定処理(図30のステップS3003参照)において用いられる、小当たり変動パターンテーブルについて説明する。図31−1は、実施の形態2において小当たり時に用いられる小当たり変動パターンテーブルの一例を示した説明図である。なお、以下の説明において、実施の形態1にて説明したものについては同様の符号を付し(図14−1および図14−2参照)、その説明を省略する。
図31−1において、小当たり変動パターンテーブル3100は、保留球数3101と、変動パターン1401と、範囲1402と、割合1403と、乱数値1404と、変動時間1405とからなる。保留球数3101は、第1始動口111への遊技球の入賞による特1保留球数と、第2始動口112,113への遊技球の入賞による特2保留球数との和である。
実施の形態2では、保留球数3101に応じて、変動パターン1401が選択されるようになっている。具体的には、保留球数3101が多いほど、変動時間1405の短い変動パターン1401が選択されるようになっている。
(ハズレ変動パターンテーブルの一例)
次に、図31−2を用いて、図30のステップS3007においてセットされ、変動パターン乱数判定処理(図30のステップS3003参照)において用いられる、ハズレ変動パターンテーブルについて説明する。図31−2は、実施の形態2においてハズレ時に用いられるハズレ変動パターンテーブルの一例を示した説明図である。
図31−2において、ハズレ変動パターンテーブル3110は、ハズレ時において用いられるテーブルである。実施の形態2では、保留球数3101に応じて、変動パターン1401が選択されるようになっている。具体的には、保留球数3101が多いほど、変動時間1405の短い変動パターン1401が選択されるようになっている。
なお、図31−1および図31−2に示した、変動パターンテーブル3100,3110では、保留球数3101と、変動パターン1401とが1対1の関係で対応付けられているが、それぞれの保留球数3101に対して、複数の変動パターン1401を設け、抽選により、変動パターン1401を選択するようにしてもよい。
(変動演出選択処理)
次に、図32を用いて、図23−1のステップS2305に示した変動演出選択処理の詳細について説明する。図32は、実施の形態2にかかる変動演出選択処理を示したフローチャートである。図32において、演出統括部302aのCPU321は、変動開始コマンドの解析をおこなう(ステップS3201)。ステップS3201では、具体的には、主制御部301の遊技状態や変動パターンなどのほか、当たりか否か、またはリーチか否かなどの解析をおこなう。この後、モードフラグを参照する(ステップS3202)。
そして、特2保留球に小当たりを示す小当たり保留球があるか否かを判定する(ステップS3203)。小当たり保留球がない場合(ステップS3203:No)、ステップS3209に移行する。小当たり保留球がある場合(ステップS3203:Yes)、複数の変動に跨って右打ち報知演出を連続しておこなう旨を示す連続演出フラグがONであるか否かを判定する(ステップS3204)。連続演出フラグがONである場合(ステップS3204:Yes)、ステップS3206に移行する。
連続演出フラグがOFFである場合(ステップS3204:No)、連続演出フラグをONにする(ステップS3205)。そして、今回の変動が小当たり保留球を消化する変動であるか否かを判定する(ステップS3206)。今回の変動が小当たり保留球を消化する変動ではない場合(ステップS3206:No)、ステップS3208に移行する。今回の変動が小当たり保留球を消化する変動である場合(ステップS3206:Yes)、連続演出フラグをOFFにする(ステップS3207)。
この後、右打ち報知演出パターン選択処理をおこなう(ステップS3208)。右打ち報知演出パターン選択処理では、小当たり保留球を消化するまでの変動に応じた演出内容が選択される。具体的には、小当たり保留球を消化するまで残り2変動である場合には、それ用の演出内容が選択される。この後、変動演出パターン選択処理をおこなう(ステップS3209)。そして、変動演出開始コマンドをセットし(ステップS3210)、処理を終了する。
以上説明したように、実施の形態2によれば、実施の形態1と同様に、遊技者の技量にかかわらず、開閉入賞装置130内に遊技球を入賞させることができる。これにより、遊技者に出玉を獲得させることができ、もって、遊技者の遊技意欲の減退を抑止することができる。
また、実施の形態2では、事前判定により、小当たり保留球による変動よりも前の変動時に右打ち報知演出をおこなうようにしたので、小当たり当選時に長い変動時間としたり、長オープニング時間を設けたりせずに、演出統括部302a側の制御のみによって簡単に右打ち報知演出をおこなうことができる。また、保留球数が多くなるにつれて変動時間の短い変動パターンが選択される変動パターンテーブル3100,3110を用いるようにしたので、迅速な遊技をおこなわせることができる。