JP2012120292A - 電動機ユニット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電動機ユニット100は、潤滑油を循環させることで冷却可能な電動機130、131を収容するモータ室130r、133、134と、一方の端部にコネクタ部161を有すると共に、他方の端部が電動機に接続された電力ケーブル160と、コネクタ部及び電力ケーブルを収容すると共に、モータ室と連通し、モータ室で発生したオイルミストを気液分離するブリーザ室140rとを備える。
【選択図】図2
Description
これに対して、本発明によれば、ブリーザ室が、電力ケーブルのコネクタ部及び電力ケーブルを収容する第1の機能と、モータ室で発生したオイルミストを気液分離する第2の機能を併せて有しているため、電動機ユニットの全体の容積を小さくさせ、電動機ユニットの小型化を実現することができる。
かかる発明によれば、連通路の屈曲形状に基づいて、電力ケーブルの一方の端部に有されるコネクタ部の接続面を所望の方向に向けることが可能である。ここに、本発明に係る「屈曲形状」とは、通路が少なくとも1回折れ曲がった形状を意味する。
加えて、連通路の形状が屈曲形状であることにより、モータ室で発生したオイルミストを連通路の衝突部に衝突させることによって、オイルミストの気液分離を一層促進することができる。更に、オイルミストを連通路の変曲部を通過させ、オイルミストの流速を低減させることによって、オイルミストの気液分離を一層促進することができる。
これに対して、本発明によれば、連通路の屈曲形状に基づいて、電力ケーブルの一方の端部に有されるコネクタ部の接続面を所望の方向に向けることが可能である。これにより、例えばインバータ等の電力供給部の位置する方向に、電力ケーブルの一方の端部に有されるコネクタ部の接続面を向けることができるので、コネクタ部と電力供給部とを接続させる他の電力ケーブルを屈曲させることなくより最短距離に近付けて電気的に接続することができる。これにより、電動機ユニット、電力供給部、及び両者を接続させる電力ケーブルを車両により省スペースで搭載することができ、所謂、車両の搭載性を向上させることが可能である。
かかる発明によれば、モータ室の余剰圧力を外部に逃すエアブリーザがブリーザ室に設けられることにより、電動機ユニットの内部の圧力、即ち、モータ室やブリーザ室等の圧力を大気と略同等に保つことができる。これにより、電動機ユニットの内部が高温、高圧な状態になるのを防止することができ、電動機ユニットに、物理的な不具合が発生することを効果的に防止することができる。
例えばインバータやバッテリ等によって構成される電力供給部は、電動機に電力ケーブルを介して電力を供給する。
これにより、例えばインバータやバッテリ等の電力供給部の位置する方向に、コネクタ部の接続面を向けることができるので、コネクタ部と電力供給部とを接続させる他の電力ケーブルを屈曲させることなくより最短距離に近付けて電気的に接続することができる。これにより、電動機ユニット、電力供給部、及び両者を接続させる電力ケーブルを車両により省スペースで搭載することができ、所謂、車両の搭載性を向上させることが可能である。
(実施形態)
(全体構成)
本実施形態に係る電動機ユニット、所謂、モータユニットを搭載した車両について、図1乃至図4を参照して説明する。ここに、図1は、本実施形態に係る電動機ユニットを搭載した車両を概念的に示した平面図である。図2は、本実施形態に係る電動機ユニットを図1中の切断面H−H’で切断した場合における、電動機を中心とした断面図である。図3は、比較例に係る電動機ユニットを切断した場合における、電動機を中心とした断面図である。図4は、本実施形態に係るブリーザ室を、ケース外電力ケーブルを挿入する方向から見た場合における外観斜視図である。
次に、図2を参照して、固定子と回転子とを備える電動機ユニットの一具体例である電動部100について説明する。
図2に示されるように、電動部100は、モータ130と、ブリーザ装置140と、ケース内電力ケーブル160とを備えて構成されている。
ロータ(所謂、回転子)131は、回転軸135の周囲に固定される。
ステータ(所謂、固定子)132は、円筒状のモータケーシング133の内周面に固定されると共に、ロータ131に対向配置される。
回転軸135は、軸受136a、136bを介して、モータカバー134及びモータケーシング133に固定されている。
モータケーシング133は、ステータ132及びロータ131から構成される電動機を収納保持する。モータケーシング133は、ボルトB1によりモータカバー134に固定されている。
モータカバー134は、モータケーシング133に蓋をするように配置され、トランスミッションとモータ130との間を仕切ると共に、ロータ131を収納保持する。
コネクタカバー141は、例えばアルミニウムの材質であり、雌型コネクタ161及びケース内電力ケーブル160を被うように固定して取り付けられる。
エアブリーザ145は、コネクタカバー141に固定して取り付けられる。エアブリーザ145は、モータケーシング133の内部の余剰圧力を外部に逃すことができる。これにより、モータケーシング133の内部の圧力やブリーザ室等の圧力を大気と略同等に保つことができる。これにより、モータ室130rが高温、高圧な状態になるのを防止することができ、モータ130に物理的な不具合が発生することを効果的に防止することができる。
より詳細には、図4は、モータケーシング133からモータカバー134aを外した後で、ケース外電力ケーブル70の雄型コネクタ71が挿入される側からブリーザ室140r、ケース内電力ケーブル160を見た場合における外観斜視図である。図4に示されるように、三相電流を夫々供給する3つのケース内電力ケーブル160a、160b及び160cが、モータケーシング133a、133cによって形成される空間を通り、ブリーザ室140r内を屈曲して雌型コネクタ161に接続させる様子が示されている。
この駆動ギヤ91は、上述したモータ室130rの回転軸135の一方端側に設けられる。この駆動ギヤ91には、従動ギヤ92が噛み合い、伝達機構を構成している。駆動ギヤ91および従動ギヤ92は、モータカバー134にボルトB2、B3を用いて固定されるトランスミッションケース93により覆われている。
詳細には、連通路150は、モータカバー134a、モータケーシング133a、及びコネクタカバー141aによって形成される空間である。尚、この連通路150は、説明の便宜上、ブリーザ室140rに含まれる。モータカバー134aは、モータカバー134の一部(即ち、上側部)である。モータケーシング133aは、モータケーシング133の一部(即ち、中間部)である。コネクタカバー141aは、コネクタカバー141の一部(即ち、下側部)である。
このようにブリーザ室140rは、雌型コネクタ161及びケース内電力ケーブル160を収容すると共に、モータ室と連通し、モータ室で発生したオイルミストを気液分離する。ここに、本実施形態に係る気液分離とは、気体と霧状の液体とを所定の空間を通過させることにより霧状の液体の液化及び液化に伴う落下を促進させる現象を意味する。
このように、ブリーザ室140rが、雌型コネクタ161及びケース内電力ケーブル160を収容する第1の機能と、モータ室で発生したオイルミストを気液分離する第2の機能を併せて有しているため、電動部100の全体の容積を小さくさせ、電動部100の小型化を実現することができる。
これに対して、本実施形態によれば、ブリーザ室140rは、雌型コネクタ161及びケース内電力ケーブル160を収容すると共に、モータ室と連通し、モータ室で発生したオイルミストを気液分離する。このように、ブリーザ室140rが、雌型コネクタ161及びケース内電力ケーブル160を収容する第1の機能と、モータ室で発生したオイルミストを気液分離する第2の機能を併せて有しているため、電動部100の全体の容積を小さくさせ、電動部100の小型化を実現することができる。
特に、ブリーザ室140rの上部にエアブリーザ145を設置しているため、電力ケーブル160が通る路によって、モータ室内で発生したオイルミストの気液分離が行われるため、オイルが除去された気体のみがエアブリーザ145から排出される。これにより、エアブリーザ145からのオイル流出を防止することができる。
加えて、上述したように、ブリーザ室140rは、コネクタカバー141と、モータケーシング133a、133b、133cと、モータカバー134aとによって形成された空間であり、このコネクタカバー141内に、ケース内電力ケーブル160及び雌型コネクタ161が収容される。これにより、このコネクタカバー141を外すだけで雌型コネクタ161を目視することができ、雌型コネクタ161の交換を行うことができる。この結果、コネクタカバー141のみを外すだけで雌型コネクタ161の点検や交換を行うことができるので、整備の際の手間を低減させ、整備作業を簡略化、容易化させるという整備性の向上を実現することができる。
これに対して、本実施形態に係るブリーザ室140rは、コネクタカバー141と、モータケーシング133a、133b、133cと、モータカバー134aとによって形成された空間であり、このコネクタカバー141内に、ケース内電力ケーブル160及び雌型コネクタ161が収容される。これにより、このコネクタカバー141を外すだけで雌型コネクタ161を目視することができ、雌型コネクタ161の交換を行うことができる。この結果、コネクタカバー141のみを外すだけで雌型コネクタ161の点検や交換を行うことができるので、整備の際の手間を低減させ、整備作業を簡略化、容易化させるという整備性の向上を実現することができる。
上述したように、連通路150は、例えばL字形状等の屈曲形状をしており、モータケーシング133a(即ち、モータケーシング133の一部)と、モータカバー134a(即ち、モータカバー134の一部)と、コネクタカバー141a(コネクタカバー141の一部)によって形成されて構成されている。
このように、連通路150の形状が屈曲形状であることにより、モータ室で発生したオイルミストを連通路の屈曲した部分に衝突させることによって、オイルミストの気液分離を一層促進することができる。
以上のような構成により、モータ室130rのステータ132へ電力を供給するケース外電力ケーブル70を電動部100の車両の進行方向を基準にして後方側からモータ室のケース内電力ケーブル160に取り付けることができる。
これにより、例えばインバータ等の電力供給部80の位置する車両の後方側に、ケース内電力ケーブル160の雌型コネクタ161の接続面を向けることができるので、雌型コネクタ161と電力供給部80とを接続させるケース外電力ケーブル70を屈曲させることなくより最短距離に近付けて電気的に接続することができる。これにより、電動部100、電力供給部80、及び両者を接続させるケース外電力ケーブル70を車両1により省スペースで搭載することができ、所謂、車両の搭載性を向上させることが可能である。
これに対して、本実施形態によれば、モータ室130rのステータ132へ電力を供給するケース外電力ケーブル70を電動部100の車両の進行方向を基準にして後方側からモータ室のケース内電力ケーブル160に取り付けることができる。これにより、例えばインバータ等の電力供給部80の位置する車両の後方側に、ケース内電力ケーブル160の雌型コネクタ161の接続面を向けることができるので、雌型コネクタ161と電力供給部80とを接続させるケース外電力ケーブル70を屈曲させることなくより最短距離に近付けて電気的に接続することができる。これにより、電動部100、電力供給部80、及び両者を接続させるケース外電力ケーブル70を車両1により省スペースで搭載することができ、所謂、車両の搭載性を向上させることが可能である。
20 湿式クラッチ
70 ケース外電力ケーブル
71 雄型コネクタ
80 電力供給部
81 インバータ
82 バッテリ
90 トランスミッション
91 駆動ギヤ
92 従動ギヤ
93 トランスミッションケース
95 回転軸
96 伝達部
97 駆動軸
100 電動部
130 モータ
131 ロータ
132 ステータ
133、133a、133b、133c モータケーシング
134、134a モータカバー
135 回転軸
136a、136b 軸受
140 ブリーザ室
141、141a コネクタカバー
145 エアブリーザ
150 連通路
160 ケース内電力ケーブル
161 雌型コネクタ
B1、B2、B3 ボルト
これに対して、本発明によれば、ブリーザ室が、電力ケーブルのコネクタ部及び電力ケーブルを収容する第1の機能と、モータ室で発生したオイルミストを気液分離する第2の機能を併せて有しているため、電動機ユニットの全体の容積を小さくさせ、電動機ユニットの小型化を実現することができる。
かかる発明によれば、連通路の屈曲形状に基づいて、電力ケーブルの一方の端部に有されるコネクタ部の接続面を所望の方向に向けることが可能である。ここに、本発明に係る「屈曲形状」とは、通路が少なくとも1回折れ曲がった形状を意味する。
加えて、連通路の形状が屈曲形状であることにより、モータ室で発生したオイルミストを連通路の衝突部に衝突させることによって、オイルミストの気液分離を一層促進することができる。更に、オイルミストを連通路の変曲部を通過させ、オイルミストの流速を低減させることによって、オイルミストの気液分離を一層促進することができる。
これに対して、本発明によれば、連通路の屈曲形状に基づいて、電力ケーブルの一方の端部に有されるコネクタ部の接続面を所望の方向に向けることが可能である。これにより、例えばインバータ等の電力供給部の位置する方向に、電力ケーブルの一方の端部に有されるコネクタ部の接続面を向けることができるので、コネクタ部と電力供給部とを接続させる他の電力ケーブルを屈曲させることなくより最短距離に近付けて電気的に接続することができる。これにより、電動機ユニット、電力供給部、及び両者を接続させる電力ケーブルを車両により省スペースで搭載することができ、所謂、車両の搭載性を向上させることが可能である。
かかる構成によれば、このコネクタカバーを外すだけで、コネクタカバー内の電力ケーブルやコネクタ部を目視することができ、コネクタ部の交換を行うことができる。この結果、コネクタカバーのみを外すだけでコネクタ部の点検や交換を行うことができるので、整備の際の手間を低減させ、整備作業を簡略化、容易化させるという整備性の向上を実現することができる。
かかる発明によれば、モータ室の余剰圧力を外部に逃すエアブリーザがブリーザ室に設けられることにより、電動機ユニットの内部の圧力、即ち、モータ室やブリーザ室等の圧力を大気と略同等に保つことができる。これにより、電動機ユニットの内部が高温、高圧な状態になるのを防止することができ、電動機ユニットに、物理的な不具合が発生することを効果的に防止することができる。
例えばインバータやバッテリ等によって構成される電力供給部は、電動機に電力ケーブルを介して電力を供給する。
これにより、例えばインバータやバッテリ等の電力供給部の位置する方向に、コネクタ部の接続面を向けることができるので、コネクタ部と電力供給部とを接続させる他の電力ケーブルを屈曲させることなくより最短距離に近付けて電気的に接続することができる。これにより、電動機ユニット、電力供給部、及び両者を接続させる電力ケーブルを車両により省スペースで搭載することができ、所謂、車両の搭載性を向上させることが可能である。
(実施形態)
(全体構成)
本実施形態に係る電動機ユニット、所謂、モータユニットを搭載した車両について、図1乃至図4を参照して説明する。ここに、図1は、本実施形態に係る電動機ユニットを搭載した車両を概念的に示した平面図である。図2は、本実施形態に係る電動機ユニットを図1中の切断面H−H’で切断した場合における、電動機を中心とした断面図である。図3は、比較例に係る電動機ユニットを切断した場合における、電動機を中心とした断面図である。図4は、本実施形態に係るブリーザ室を、ケース外電力ケーブルを挿入する方向から見た場合における外観斜視図である。
次に、図2を参照して、固定子と回転子とを備える電動機ユニットの一具体例である電動部100について説明する。
図2に示されるように、電動部100は、モータ130と、ブリーザ装置140と、ケース内電力ケーブル160とを備えて構成されている。
ロータ(所謂、回転子)131は、回転軸135の周囲に固定される。
ステータ(所謂、固定子)132は、円筒状のモータケーシング133の内周面に固定されると共に、ロータ131に対向配置される。
回転軸135は、軸受136a、136bを介して、モータカバー134及びモータケーシング133に固定されている。
モータケーシング133は、ステータ132及びロータ131から構成される電動機を収納保持する。モータケーシング133は、ボルトB1によりモータカバー134に固定されている。
モータカバー134は、モータケーシング133に蓋をするように配置され、トランスミッションとモータ130との間を仕切ると共に、ロータ131を収納保持する。
コネクタカバー141は、例えばアルミニウムの材質であり、雌型コネクタ161及びケース内電力ケーブル160を被うように固定して取り付けられる。
エアブリーザ145は、コネクタカバー141に固定して取り付けられる。エアブリーザ145は、モータケーシング133の内部の余剰圧力を外部に逃すことができる。これにより、モータケーシング133の内部の圧力やブリーザ室等の圧力を大気と略同等に保つことができる。これにより、モータ室130rが高温、高圧な状態になるのを防止することができ、モータ130に物理的な不具合が発生することを効果的に防止することができる。
より詳細には、図4は、モータケーシング133からモータカバー134aを外した後で、ケース外電力ケーブル70の雄型コネクタ71が挿入される側からブリーザ室140r、ケース内電力ケーブル160を見た場合における外観斜視図である。図4に示されるように、三相電流を夫々供給する3つのケース内電力ケーブル160a、160b及び160cが、モータケーシング133a、133cによって形成される空間を通り、ブリーザ室140r内を屈曲して雌型コネクタ161に接続させる様子が示されている。
この駆動ギヤ91は、上述したモータ室130rの回転軸135の一方端側に設けられる。この駆動ギヤ91には、従動ギヤ92が噛み合い、伝達機構を構成している。駆動ギヤ91および従動ギヤ92は、モータカバー134にボルトB2、B3を用いて固定されるトランスミッションケース93により覆われている。
詳細には、連通路150は、モータカバー134a、モータケーシング133a、及びコネクタカバー141aによって形成される空間である。尚、この連通路150は、説明の便宜上、ブリーザ室140rに含まれる。モータカバー134aは、モータカバー134の一部(即ち、上側部)である。モータケーシング133aは、モータケーシング133の一部(即ち、中間部)である。コネクタカバー141aは、コネクタカバー141の一部(即ち、下側部)である。
このようにブリーザ室140rは、雌型コネクタ161及びケース内電力ケーブル160を収容すると共に、モータ室と連通し、モータ室で発生したオイルミストを気液分離する。ここに、本実施形態に係る気液分離とは、気体と霧状の液体とを所定の空間を通過させることにより霧状の液体の液化及び液化に伴う落下を促進させる現象を意味する。
このように、ブリーザ室140rが、雌型コネクタ161及びケース内電力ケーブル160を収容する第1の機能と、モータ室で発生したオイルミストを気液分離する第2の機能を併せて有しているため、電動部100の全体の容積を小さくさせ、電動部100の小型化を実現することができる。
これに対して、本実施形態によれば、ブリーザ室140rは、雌型コネクタ161及びケース内電力ケーブル160を収容すると共に、モータ室と連通し、モータ室で発生したオイルミストを気液分離する。このように、ブリーザ室140rが、雌型コネクタ161及びケース内電力ケーブル160を収容する第1の機能と、モータ室で発生したオイルミストを気液分離する第2の機能を併せて有しているため、電動部100の全体の容積を小さくさせ、電動部100の小型化を実現することができる。
特に、ブリーザ室140rの上部にエアブリーザ145を設置しているため、電力ケーブル160が通る路によって、モータ室内で発生したオイルミストの気液分離が行われるため、オイルが除去された気体のみがエアブリーザ145から排出される。これにより、エアブリーザ145からのオイル流出を防止することができる。
加えて、上述したように、ブリーザ室140rは、コネクタカバー141と、モータケーシング133a、133b、133cと、モータカバー134aとによって形成された空間であり、このコネクタカバー141内に、ケース内電力ケーブル160及び雌型コネクタ161が収容される。これにより、このコネクタカバー141を外すだけで雌型コネクタ161を目視することができ、雌型コネクタ161の交換を行うことができる。この結果、コネクタカバー141のみを外すだけで雌型コネクタ161の点検や交換を行うことができるので、整備の際の手間を低減させ、整備作業を簡略化、容易化させるという整備性の向上を実現することができる。
これに対して、本実施形態に係るブリーザ室140rは、コネクタカバー141と、モータケーシング133a、133b、133cと、モータカバー134aとによって形成された空間であり、このコネクタカバー141内に、ケース内電力ケーブル160及び雌型コネクタ161が収容される。これにより、このコネクタカバー141を外すだけで雌型コネクタ161を目視することができ、雌型コネクタ161の交換を行うことができる。この結果、コネクタカバー141のみを外すだけで雌型コネクタ161の点検や交換を行うことができるので、整備の際の手間を低減させ、整備作業を簡略化、容易化させるという整備性の向上を実現することができる。
上述したように、連通路150は、例えばL字形状等の屈曲形状をしており、モータケーシング133a(即ち、モータケーシング133の一部)と、モータカバー134a(即ち、モータカバー134の一部)と、コネクタカバー141a(コネクタカバー141の一部)によって形成されて構成されている。
このように、連通路150の形状が、オイルミストが衝突する衝突部及びオイルミストの流れが変化する変曲部を有する屈曲形状であることにより、モータ室で発生したオイルミストを連通路の屈曲した部分に衝突させ、流れを変化させることによって、オイルミストの気液分離を一層促進することができる。
以上のような構成により、モータ室130rのステータ132へ電力を供給するケース外電力ケーブル70を電動部100の車両の進行方向を基準にして後方側からモータ室のケース内電力ケーブル160に取り付けることができる。
これにより、例えばインバータ等の電力供給部80の位置する車両の後方側に、ケース内電力ケーブル160の雌型コネクタ161の接続面を向けることができるので、雌型コネクタ161と電力供給部80とを接続させるケース外電力ケーブル70を屈曲させることなくより最短距離に近付けて電気的に接続することができる。これにより、電動部100、電力供給部80、及び両者を接続させるケース外電力ケーブル70を車両1により省スペースで搭載することができ、所謂、車両の搭載性を向上させることが可能である。
これに対して、本実施形態によれば、モータ室130rのステータ132へ電力を供給するケース外電力ケーブル70を電動部100の車両の進行方向を基準にして後方側からモータ室のケース内電力ケーブル160に取り付けることができる。これにより、例えばインバータ等の電力供給部80の位置する車両の後方側に、ケース内電力ケーブル160の雌型コネクタ161の接続面を向けることができるので、雌型コネクタ161と電力供給部80とを接続させるケース外電力ケーブル70を屈曲させることなくより最短距離に近付けて電気的に接続することができる。これにより、電動部100、電力供給部80、及び両者を接続させるケース外電力ケーブル70を車両1により省スペースで搭載することができ、所謂、車両の搭載性を向上させることが可能である。
20 湿式クラッチ
70 ケース外電力ケーブル
71 雄型コネクタ
80 電力供給部
81 インバータ
82 バッテリ
90 トランスミッション
91 駆動ギヤ
92 従動ギヤ
93 トランスミッションケース
95 回転軸
96 伝達部
97 駆動軸
100 電動部
130 モータ
131 ロータ
132 ステータ
133、133a、133b、133c モータケーシング
134、134a モータカバー
135 回転軸
136a、136b 軸受
140 ブリーザ室
141、141a コネクタカバー
145 エアブリーザ
150 連通路
160 ケース内電力ケーブル
161 雌型コネクタ(コネクタ部)
B1、B2、B3 ボルト
Claims (4)
- 潤滑油を循環させることで冷却可能な電動機を収容するモータ室と、
一方の端部にコネクタ部を有すると共に、他方の端部が前記電動機に接続された電力ケーブルと、
前記コネクタ部及び前記電力ケーブルを収容すると共に、前記モータ室と連通し、前記モータ室で発生したオイルミストを気液分離するブリーザ室と
を備えたことを特徴とする電動機ユニット。 - 前記ブリーザ室は、前記電力ケーブルが通る連通路を含み、
前記連通路の形状は、衝突部及び変曲部を有する屈曲形状であることを特徴とする請求項1に記載の電動機ユニット。 - 前記ブリーザ室には、前記モータ室の余剰圧力を外部に逃がすエアブリーザが設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の電動機ユニット。
- 前記モータ室は、エンジン、クラッチ、トランスミッション、及び、前記電動機に前記電力ケーブルを介して電力を供給する電力供給部を有する車両に搭載され、
前記車両の前方側から後方側に向かって、前記エンジン、前記クラッチ、前記モータ室、前記トランスミッション、及び、前記電力供給部の順番で夫々配置され、
前記コネクタ部において他の電力ケーブルと接続する接続面は、前記後方側に向いていることを特徴とする請求項1から3のうちいずれか一項に記載の電動機ユニット。
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