JP2012118907A - 情報処理システム、情報処理装置、サーバー装置、更新用プログラム、更新方法 - Google Patents

情報処理システム、情報処理装置、サーバー装置、更新用プログラム、更新方法 Download PDF

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Abstract

【課題】同一機種であっても内部の仕様が異なる複数のタイプが存在する端末に格納された処理データを、ユーザーにとって簡単に更新することができる情報処理システム、情報処理装置、サーバー装置、更新用プログラム、更新方法を提供する。
【解決手段】情報管理システムは、ファームウエアの更新対象のプリンターの機種に対応するデータファイルDFを取得するファイル取得部38と、ファイル取得部38によって取得されたデータファイルDFからプリンターのタイプに対応するファームウエアを選択する選択部41と、プリンターに格納されたファームウエアを選択部41によって選択されたファームウエアに更新する更新部42と、を備えている。
【選択図】図3

Description

本発明は、端末に格納された処理データを更新するための情報処理装置、情報処理装置に送信するデータなどを管理するサーバー装置、及び端末と情報処理装置とを備える情報処理システムに関する。また、本発明は、端末に格納された処理データを更新する際に実行される更新用プログラム、及び端末に格納された処理データを更新するための更新方法に関する。
従来、用紙などの媒体にインクを噴射する記録ヘッドを備えるプリンター(端末)として、例えば特許文献1に記載のプリンターが提案されている。このプリンターには、記録ヘッドの駆動を制御するためのヘッドドライバーが設けられると共に、CPUによって実行されるファームウエア(firmware)などの処理データが格納されている。また、プリンターの中には、第1のヘッドドライバーが設けられる第1のプリンターと、第1のヘッドドライバーとは仕様の異なる第2のヘッドドライバーが設けられる第2のプリンターとが存在する。そして、第1のプリンターで用いられるファームウエアと、第2のプリンターで用いられるファームウエアとでは、少なくとも一部の構成が異なっている。
特許文献1に記載のプリンターには、どのヘッドドライバーが搭載された装置であっても対応できるように、各ヘッドドライバーに個別対応する各ファームウエアが格納されている。そして、第1のプリンターでは、格納された各ファームウエアのうち、第1のヘッドドライバー用のファームウエアが選択されて用いられる。
実用新案登録第3092869号公報
近年では、同一機種であっても、例えば標準品とカスタマイズ品のように内部の仕様が異なる複数のタイプが存在するプリンターが開発されている。こうしたプリンターには、特許文献1に記載されるように、各タイプに個別対応する複数のファームウエアを格納させておく方法が考えられる。
しかしながら、一台のプリンターに各タイプのファームウエアを格納させる場合には、以下に示す問題が発生するおそれがある。すなわち、こうしたプリンターに格納される各ファームウエアのデータ容量の合計は、一つのタイプに対応するファームウエアのデータ容量よりも多い。そのため、プリンターに格納されたファームウエアを例えば最新バージョン(Version )に更新させる場合、プリンターに格納されている全ファームウエアを更新させることになり、ファームウエアの更新に要する時間が長くなるという問題がある。
こうした問題を解決する方法としては、標準品には標準品用のファームウエアのみを格納させ、カスタマイズ品にはカスタマイズ品用のファームウエアのみを格納させる方法が考えられる。こうしたプリンターに格納されたファームウエアを更新するためのシステムとしては、以下に示すシステムが考えられる。
すなわち、当該システムは、各タイプのファームウエアを管理するサーバー装置と、該サーバー装置と通信可能なホスト装置とを備えている。そして、ホスト装置では、ファームウエアを更新させるプリンターの機種(又は機種の名称)と当該プリンターのタイプとをユーザーに選択させる。そして、ユーザーによって選択された内容(機種やタイプ)を特定するための情報がサーバー装置で受信されると、該サーバー装置からは、受信した情報に基づいたファームウエアがホスト装置に送信される。そして、ホスト装置は、プリンターに格納されたファームウエアをサーバー装置から受信したファームウエアに更新する。
しかしながら、上記システムでは、同一機種のプリンターであっても該プリンターのタイプに対応したファームウエアをユーザーに選択させることになる。特に、標準品とカスタマイズ品とを両方保有するユーザーは、標準品用のファームウエアとカスタマイズ品のファームウエアとを個別にサーバー装置にダウンロードを要求する必要がある。すなわち、同一機種であっても内部の仕様の異なる複数のタイプが存在するプリンターに格納されたファームウエアを更新させるためには、機種だけではなくタイプも選択させるという煩雑な作業をユーザーに要求することになる。
なお、こうした問題は、プリンター以外の他の端末に格納された処理データを更新させる際にも起こり得る。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものである。その目的は、同一機種であっても内部の仕様が異なる複数のタイプが存在する端末に格納された処理データを、ユーザーにとって簡単に更新することができる情報処理システム、情報処理装置、サーバー装置、更新用プログラム、更新方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、同一機種であっても内部の仕様が異なる複数のタイプが存在する端末と、該端末に格納された処理データを更新させるための情報処理装置とを備えた情報処理システムであって、前記端末には、該端末の機種及びタイプに対応する処理データが格納されており、前記情報処理装置に設けられ、処理データの更新対象の端末の機種に対応するファイルであって且つ各タイプ用の処理データを含むデータファイルを取得するファイル取得手段と、前記情報処理装置又は前記端末に設けられ、前記ファイル取得手段によって取得されたデータファイルから前記端末のタイプに対応する処理データを選択するデータ選択手段と、前記情報処理装置又は前記端末に設けられ、前記端末に格納された処理データを前記データ選択手段によって選択された処理データに更新する更新手段と、を有する。
上記構成によれば、情報処理装置では、該情報処理装置に通信可能に接続された端末のうち、処理データの更新対象の端末の機種に対応するデータファイルが取得される。このデータファイルは、複数のタイプ用の処理データを含んだ構成となっている。そして、情報処理装置又は端末では、情報処理装置で取得されたデータファイルから、端末のタイプに対応する処理データが自動的に選択される。すなわち、更新対象の端末のタイプの選択をユーザーに実行させることなく、該端末のタイプに対応する処理データが自動的に選択される。その後、端末に格納された処理データは選択された処理データに更新される。つまり、同一機種であっても内部の仕様が異なる複数のタイプが存在する端末に格納された処理データを更新させる場合には、更新対象の端末のタイプをユーザーに選択させなくてもよい。したがって、同一機種であっても内部の仕様が異なる複数のタイプが存在する端末に格納された処理データを、ユーザーにとって簡単に更新することができる。
本発明の情報処理システムにおいて、前記情報処理装置は、前記データ選択手段及び前記更新手段を有すると共に、前記端末のタイプを取得する処理側タイプ取得手段を有しており、前記データ選択手段は、前記処理側タイプ取得手段によって取得されたタイプに対応する処理データを、前記ファイル取得手段によって取得されたデータファイルから選択する。
上記構成によれば、情報処理装置では、処理データの更新対象の端末のタイプが取得され、該端末のタイプに対応する処理データが端末の機種に対応するデータファイルから選択される。そして、端末に格納された処理データは、選択された処理データに更新される。そのため、データファイルを端末に送信し、端末で該端末のタイプに対応する処理データを選択させる場合と比較して、情報処理装置から端末に送信するデータ量を少なくできる分、処理データの更新に要する時間を短縮させることができる。
本発明の情報処理システムにおいて、前記情報処理装置は、該情報処理装置と通信可能に接続される端末の機種を取得する処理側機種取得手段と、前記端末の機種の名称を報知装置に報知させる報知制御手段と、を有しており、前記報知制御手段は、前記報知装置に報知させた端末のうち、処理データの更新対象として選択された端末を識別し、前記ファイル取得手段は、前記報知制御手段によって識別された処理データの更新対象の端末の機種に対応するデータファイルを取得し、前記データ選択手段は、前記処理データの更新対象の端末のタイプに対応する処理データを、前記ファイル取得手段によって取得されたデータファイルから選択し、前記更新手段は、前記処理データの更新対象の端末に格納された処理データを、前記データ選択手段によって選択された処理データに更新する。
上記構成によれば、情報処理装置に接続された報知装置では、情報処理装置からの指令に基づき、情報処理装置に通信可能に接続された端末の機種の名称が報知され、処理データの更新対象となる端末の選択がユーザーに促される。そして、ユーザーによって処理データの更新対象の端末が選択されると、該端末の機種に対応するデータファイルが情報処理装置で取得される。続いて、情報処理装置又は端末では、情報処理装置で取得されたデータファイルから、端末のタイプに対応する処理データが選択される。その後、端末に格納された処理データは、選択された処理データに更新される。したがって、処理データの更新対象となる端末をユーザーが選択するだけで当該端末のタイプに対応する処理データがデータファイルから自動的に選択され、更新対象の端末の処理データを更新することができる。
本発明の情報処理システムにおいて、前記情報処理装置の前記報知制御手段は、該情報処理装置に同一機種の端末が複数接続される場合には、当該各端末の機種の名称を個別に前記報知装置に報知させる。
上記構成によれば、情報処理装置に同一機種の端末が複数接続される場合、報知装置では、端末毎に機種の名称が報知される。例えば、同一機種の端末が2つ接続される場合、報知装置では、第1の端末の機種の名称と、第2の端末の機種の名称とが別々に報知される。そして、各端末のうち更新対象としてユーザーに選択された端末の機種に対応するデータファイルが取得される。続いて、更新対象の端末のタイプに対応する処理データが、データファイルから選択され、更新対象の端末の処理データが、選択された処理データに更新される。したがって、情報処理装置に同一機種の端末が複数接続される場合であっても、更新対象となる端末のタイプをユーザーに選択させる手間を省略することができる。
本発明の情報処理システムは、前記情報処理装置に送信可能なデータを管理するサーバー装置をさらに備えており、前記情報処理装置は、前記端末の機種を取得する処理側機種取得手段と、前記処理側機種取得手段によって取得された機種を特定するための機種情報を前記サーバー装置に送信する機種送信手段と、を有し、前記サーバー装置は、データファイルを管理するファイル管理手段と、前記処理側機種送信手段から受信した機種情報が示す機種に対応するデータファイルを前記ファイル管理手段から読み出す読出し手段と、前記読出し手段によって読み出されたデータファイルを前記情報処理装置に送信するサーバー側ファイル送信手段と、を有する。
上記構成によれば、情報処理装置では、更新対象となる端末の機種が取得された場合、該機種を特定するための機種情報がサーバー装置に送信される。すると、サーバー装置では、受信した機種情報が示す機種に対応するデータファイルがファイル管理手段から読み出され、該読み出されたデータファイルが情報処理装置に送信される。この場合、サーバー装置は、機種単位でデータファイルを管理すればよい。そのため、機種及びタイプ毎にデータ(処理データ)を管理する場合と比較して、サーバー装置でのデータの管理を行いやすくすることができる。
本発明は、同一機種であっても内部の仕様が異なる複数のタイプが存在する端末と、該端末に格納された処理データを更新させるための情報処理装置と、前記情報処理装置に送信可能なデータを管理するサーバー装置とを備えた情報処理システムであって、前記端末には、該端末の機種及びタイプに対応する処理データが格納されており、前記サーバー装置に設けられ、処理データの更新を行う端末の機種に対応するファイルであって且つ各タイプ用の処理データを含むデータファイルを管理するファイル管理手段と、前記サーバー装置又は前記情報処理装置に設けられ、前記端末の機種に対応するデータファイルを前記ファイル管理手段から取得するファイル取得手段と、前記サーバー装置、前記情報処理装置及び前記端末のうち何れか一つに設けられ、前記ファイル取得手段によって取得されたデータファイルから、前記端末のタイプに対応する処理データを選択するデータ選択手段と、前記情報処理装置又は前記端末に設けられ、前記端末に格納された処理データを前記データ選択手段によって選択された処理データに更新する更新手段と、を有する。
上記構成によれば、サーバー装置又は情報処理装置では、処理データの更新対象の端末の機種に対応するデータファイルが、サーバー装置で管理するデータファイルの中から取得される。このデータファイルは、複数のタイプ用の処理データを含んだ構成となっている。そして、サーバー装置、情報処理装置及び端末のうち何れか一つでは、サーバー装置又は情報処理装置で取得されたデータファイルから、端末のタイプに対応する処理データが選択される。すなわち、更新対象の端末のタイプの選択をユーザーに実行させることなく、該端末のタイプに対応する処理データが自動的に選択される。その後、端末に格納された処理データは、選択された処理データに更新される。つまり、同一機種であっても内部の仕様が異なる複数のタイプが存在する端末に格納された処理データを更新させる場合には、更新対象の端末のタイプをユーザーに選択させなくてもよい。したがって、同一機種であっても内部の仕様が異なる複数のタイプが存在する端末に格納された処理データを、ユーザーにとって簡単に更新することができる。
本発明の情報処理システムにおいて、前記情報処理装置は、前記端末の機種を取得する処理側機種取得手段と、前記処理側機種取得手段によって取得された機種を特定するための機種情報を前記サーバー装置に送信する機種送信手段と、前記端末のタイプを取得する処理側タイプ取得手段と、前記処理側タイプ取得手段によって取得されたタイプを特定するためのタイプ情報を前記サーバー装置に送信するタイプ送信手段と、を有し、前記サーバー装置は、前記ファイル取得手段及び前記データ選択手段を有しており、前記ファイル取得手段は、前記機種送信手段から受信した機種情報が示す機種に対応するデータファイルを前記ファイル管理手段から取得し、前記データ選択手段は、前記タイプ送信手段から受信したタイプ情報が示すタイプに対応する処理データを、前記ファイル取得手段によって取得されたデータファイルから選択し、該選択した処理データを前記情報処理装置に送信する。
上記構成によれば、情報処理装置では、更新対象となる端末の機種が取得された場合、該機種を特定するための機種情報がサーバー装置に送信される。また、情報処理装置では、更新対象となる端末のタイプが取得された場合、該タイプを特定するためのタイプ情報がサーバー装置に送信される。一方、サーバー装置では、受信した機種情報が示す機種に対応するデータファイルが取得され、受信したタイプ情報が示すタイプに対応する処理データが、取得されたデータファイルから選択される。そして、選択された処理データが情報処理装置に送信され、その後、更新対象の端末の処理データが更新される。したがって、データファイルを情報処理装置に送信する場合と比較して、データの送信量が少なくなる分、サーバー装置及び情報処理装置の間でのデータの送受信に要する時間を短縮させることができる。つまり、端末の処理データの更新に要する時間短縮に貢献できる。
本発明は、同一機種であっても内部の仕様が異なる複数のタイプが存在する端末に格納された処理データを更新させるための情報処理装置であって、端末には、該端末の機種及びタイプに対応する処理データが格納されており、処理データの更新対象の端末の機種を取得する処理側機種取得手段と、前記処理側機種取得手段によって取得された機種に対応するファイルであって且つ各タイプ用の処理データを含むデータファイルを取得するファイル取得手段と、前記端末のタイプを取得する処理側タイプ取得手段と、前記処理側タイプ取得手段によって取得されたタイプに対応する処理データを、前記ファイル取得手段によって取得されたデータファイルから選択するデータ選択手段と、前記端末に格納された処理データを、前記データ選択手段によって選択された処理データに更新する更新手段と、を備える。
上記構成によれば、情報処理装置では、処理データの更新対象の端末のタイプが取得され、該端末のタイプに対応する処理データが端末の機種に対応するデータファイルから選択される。すなわち、更新対象の端末のタイプの選択をユーザーに実行させることなく、該端末のタイプに対応する処理データが自動的に選択される。その後、端末に格納された処理データは、選択された処理データに更新される。つまり、同一機種であっても内部の仕様が異なる複数のタイプが存在する端末に格納された処理データを更新させる場合には、更新対象の端末のタイプをユーザーに選択させなくてもよい。したがって、同一機種であっても内部の仕様が異なる複数のタイプが存在する端末に格納された処理データを、ユーザーにとって簡単に更新することができる。
本発明は、同一機種であっても内部の仕様が異なる複数のタイプが存在する端末に格納された処理データを更新させるための情報処理装置に送信可能なデータを管理するサーバー装置であって、端末には、該端末の機種及びタイプに対応する処理データが格納されており、情報処理装置は、該情報処理装置に通信可能に接続される端末の機種を特定するための機種情報を取得し、該取得した機種情報が示す機種の名称を報知装置に報知させ、前記報知装置に報知させた端末のうち、処理データの更新対象として選択された端末を識別し、該識別された端末からタイプ情報を取得し、更新対象の端末の機種情報及びタイプ情報を送信するようになっており、前記サーバー装置は、端末の機種に対応するファイルであって且つ各タイプ用の処理データを含むデータファイルを管理するファイル管理手段と、情報処理装置から受信した機種情報が示す機種に対応するデータファイルを、前記ファイル管理手段から取得するファイル取得手段と、前記端末のタイプ情報が示すタイプに対応する処理データを前記ファイル取得手段によって取得されたデータファイルから選択し、該選択した処理データを更新用のデータとして情報処理装置に送信するデータ選択手段と、を備える。
上記構成によれば、情報処理装置では、更新対象の端末がユーザーによって選択されると、該選択された端末からタイプ情報が取得される。すると、情報処理装置では、更新対象となる端末の機種を特定するための機種情報及びタイプを特定するためのタイプ情報がサーバー装置に送信される。一方、サーバー装置では、受信した機種情報が示す機種に対応するデータファイルが取得され、受信したタイプ情報が示すタイプに対応する処理データが、取得されたデータファイルから選択される。そして、選択された処理データが情報処理装置に送信され、その後、更新対象の端末の処理データが更新される。つまり、同一機種であっても内部の仕様が異なる複数のタイプが存在する端末に格納された処理データを更新させる場合には、更新対象の端末のタイプをユーザーに選択させなくてもよい。したがって、同一機種であっても内部の仕様が異なる複数のタイプが存在する端末に格納された処理データを、ユーザーにとって簡単に更新することができる。
本発明は、同一機種であっても内部の仕様が異なる複数のタイプが存在する端末に格納された処理データの更新をコンピューターに実行させるための更新用プログラムであって、前記コンピューターに、処理データの更新対象の端末のタイプを特定するためのタイプ情報を当該端末に要求し、該要求に対する返答として前記端末から受信したタイプ情報が示すタイプを取得させるタイプ取得ステップと、前記端末の機種に対応するファイルであって且つ各タイプ用の処理データを含むデータファイルから、前記タイプ取得ステップで取得したタイプに対応する処理データを選択させるデータ選択ステップと、前記端末に格納された処理データを、前記データ選択ステップで選択した処理データに更新させる更新ステップを実行させる。
上記構成によれば、更新用プログラムがコンピューターにインストールされると、処理データの更新対象の端末のタイプ情報が、コンピューターに取得される。すなわち、端末のタイプは、自動的に取得される。すると、コンピューターでは、更新対象の端末の機種に対応するデータファイルから、タイプ情報が示すタイプに対応する処理データが選択される。そして、選択された処理データを用いて、更新対象の端末の処理データが更新される。したがって、機種のタイプの選択をユーザーが実行しなくてもよい分、同一機種であっても内部の仕様が異なる複数のタイプが存在する端末に格納された処理データを、ユーザーにとって簡単に更新することができる。
本発明の前記更新用プログラムは、サーバー装置から前記端末の機種に対応するデータファイルが前記コンピューターに送信される際に、前記データファイルと共に前記サーバー装置から前記コンピューターに送信され、その後、前記コンピューターにインストールされる。
上記構成によれば、更新用プログラムは、更新対象の端末の機種に対応するデータファイルと共にコンピューターに受信され、その後、該コンピューターにインストールされる。そのため、端末のタイプを、ユーザーに手間をとらせることなくコンピューターに取得させることができる。
本発明は、同一機種であっても内部の仕様が異なる複数のタイプが存在する端末に格納された処理データの更新方法であって、前記端末には、該端末の機種及びタイプに対応する処理データが格納されており、処理データの更新を行う端末の機種に対応するファイルであって且つ各タイプ用の処理データを含むデータファイルを取得させるファイル取得ステップと、前記ファイル取得ステップで取得したデータファイルから前記端末のタイプに対応する処理データを選択させるデータ選択ステップと、前記端末に格納された処理データを、前記データ選択ステップで選択した処理データに更新させる更新ステップと、を有する。
上記構成によれば、上記情報処理システムと同等の作用・効果を得ることができる。
本発明の情報処理システムの一実施形態を説明するブロック図。 (a)はファームウエアのデータ構成を説明する説明図、(b)はデータファイルのデータ構成を説明する説明図。 情報処理システムの制御構成を説明するブロック図。 表示画面での表示態様の一例を示す説明図。 端末に格納されたファームウエアを更新する際の処理ルーチンを説明するフローチャート。 情報処理システムの制御構成を説明するブロック図。 端末に格納されたファームウエアを更新する際の処理ルーチンを説明するフローチャート。 情報処理システムの制御構成を説明するブロック図。
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施形態の情報処理システム11は、複数(本実施形態では3つ)の端末の一例としてのプリンター20(20A,20B,20C)と、該各プリンター20を管理する管理コンピューター30とを備えている。こうした管理コンピューター30には、インターネット及びイントラネットなどのネットワークNETを介して各種情報の送受信が可能な状態でサーバー装置50が接続されている。
各プリンター20は、用紙などの媒体に印刷を施すべく駆動する印刷駆動部21と、該印刷駆動部21を制御する印刷制御部22とを備えている。この印刷制御部22は、CPU23とASIC24とメモリー25,26とを含んで構成されている。メモリー25,26には、CPU23が実行する処理データの一例としてのファームウエアが格納されたり、CPU23及びASIC24によって生成されたデータなどが一時的に記憶されたりする。
本実施形態において、各プリンター20A〜20Cのうち、第1のプリンター20A及び第2のプリンター20Bの機種(機種の名称)は「PABC」である。また、第1のプリンター20Aに格納されるファームウエアのタイプは「FA1」である一方、該第1のプリンター20Aと同一機種である第2のプリンター20Bに格納されるファームウエアのタイプは、「FA1」とは少なくとも一部の構成が異なる「FA2」である。すなわち、第2のプリンター20Bは、第1のプリンター20Aとは同一機種であっても、内部の仕様(即ち、タイプ)が異なっている。例えば、第1のプリンター20Aは標準品である一方、第2のプリンター20Bは標準品を改良したカスタマイズ品である。なお、第3のプリンター20Cの機種(機種の名称)は「PAAA」であると共に、第3のプリンター20Cに格納されるファームウエアのタイプは「FB2」である。
管理コンピューター30には、該管理コンピューター30に通信可能に接続されるプリンター20A〜20Cに格納されたファームウエアを更新させる際に起動する情報処理装置31が設けられている。この情報処理装置31は、管理コンピューター30の図示しないCPUが所定のプログラムを実行することにより構築される機能部である。また、管理コンピューター30には、報知装置の一例としての表示装置DSPが設けられている。この表示装置DSPの表示画面DSPaには、情報処理装置31から出力された情報に基づいた画像が表示される。
サーバー装置50は、プリンター20の機種毎に用意された複数のデータファイルDFが記憶されるファイル管理手段の一例としてのファイル記憶部51と、該ファイル記憶部51から読み出すデータファイルDFの決定などを行うサーバー側制御部52とを備えている。ファイル記憶部51は、ハードディスクや光ディスクなどの外部記憶媒体によって構成されている。
次に、プリンター20に格納されるファームウエア、及びサーバー装置50のファイル記憶部51に記憶されるデータファイルDFのデータ構成について、図2(a)(b)を参照して説明する。
図2(a)は、第1のプリンター20Aに格納されるファームウエア「FA1」のデータ構成を示した説明図である。図2(a)に示すように、ファームウエア「FA1」は、ヘッダーPHと、該ヘッダーPHに続くプログラム本体PH1と、プログラム本体PH1に続くプログラム本体PH2とを有している。ヘッダーPHには、ファームウエア「FA1」が格納されたプリンター20の機種(この場合、「PABC」)を特定するための機種情報及びファームウエア「FA1」のデータ量に関する情報などが書き込まれている。プログラム本体PH1,PH2は、印刷駆動部21を駆動させる際にCPU23が実行するプログラムである。プログラム本体PH1の最初には、ファームウエアのタイプ(この場合、「FA1」)を特定するためのタイプ情報が書き込まれている。なお、本実施形態では、プログラム本体PH1はメモリー25に格納される一方で、プログラム本体PH2はメモリー26に格納されている。
図2(b)は、機種「PABC」に対応するデータファイルDFのデータ構成を示した説明図である。機種「PABC」のプリンターには、内部の仕様が異なるN個(Nは2以上の整数)のタイプが存在している。
図2(b)に示すように、機種「PABC」用のデータファイルDFは、N個のタイプに個別対応するブロックB1,B2,・・・,Bnを含んでいる。具体的には、データファイルDFは、第1のタイプに対応するヘッダー及びブロックB1と、その次に配置される第2のタイプに対応するヘッダー及びブロックB2と、最後に配置される第Nのタイプに対応するヘッダー及びブロックBnとを含んでいる。
データファイルDFを構成する各ヘッダーの最初には、データファイルに対応するプリンターの機種(この場合、「PABC」)を特定するための機種情報が書き込まれている。また、ヘッダーの最後には、次のタイプに対応するブロックが存在するか否かを示すための情報が書き込まれている。例えば、第1〜第N−1のタイプに対応する各ヘッダーの最後には、次のタイプに対応するブロックが存在することを示す「NEXT BLOCK EXIT=1」が書き込まれている。一方、第Nのタイプに対応するヘッダーの最後には、次のタイプに対応するブロックが存在しないことを示す「NEXT BLOCK EXIT=0」が書き込まれている。
なお、データファイルDFは、適宜更新される。例えば、第1のタイプのファームウエアの最新バージョンが設計された場合、第1のタイプに対応するヘッダー及びブロックB1は最新バージョンに置換えられる。また、新たなタイプのプリンター(例えば、第N+1のタイプのプリンター)が開発された場合、第Nのタイプに対応するヘッダー及びブロックBnの次に、第N+1のタイプに対応するヘッダー及びブロックが書き加えられる。この際、第Nのタイプに対応するヘッダーの最後は、「NEXT BLOCK EXIT=1」に変更される。
次に、本実施形態の情報処理システム11の制御構成について、図3及び図4を参照して説明する。なお、図3では、明細書の説明理解の便宜上、一つのプリンター20の印刷制御部22のみ図示するものとする。
図3に示すように、プリンターの印刷制御部22は、機能部として、端末側通信部60、読取り部61及びファーム記憶部62を備えている。端末側通信部60には、情報処理装置31から、プリンターの機種を特定するための機種情報やファームウエアのタイプを特定するためのタイプ情報を要求する制御指令、及びファームウエアの更新用のデータ(例えば、最新バージョンのファームウエア)などが受信される。読取り部61は、端末側通信部60で上記制御指令を受信した場合に、情報処理装置31に要求された情報をファーム記憶部62に格納されたファームウエアから読み出し、該読み出した情報を端末側通信部60に出力する。そして、端末側通信部60は、読取り部61で読み出した情報を情報処理装置31に送信する。ファーム記憶部62は、メモリー25,26においてファームウエアが格納された記憶領域によって構成されている。
情報処理装置31には、印刷制御部22の端末側通信部60と通信する第1通信部32と、第1通信部32を介して機種情報を印刷制御部22に要求する第1要求部33と、第1通信部32を介して印刷制御部22から受信した情報(機種情報、タイプ情報)を取得する処理側取得部34とが設けられている。この処理側取得部34は、第1通信部32を介して受信した機種情報が示すプリンター20の機種及びファームウエアのバージョンを取得し、該取得結果を表示制御部35に出力する。また、処理側取得部34は、第1通信部32を介して受信したタイプ情報が示すプリンター20のタイプ、即ちプリンター20に格納されたファームウエアのタイプを取得し、該取得したタイプをタイプ記憶部36に記憶させる。したがって、本実施形態では、処理側取得部34が、処理側機種取得手段及び処理側タイプ取得手段として機能する。
表示制御部35は、処理側取得部34で取得された各プリンター20の機種の名称を、表示装置DSPの表示画面DSPaに表示(報知)させる。例えば、図4に示すように、表示制御部35は、表示画面DSPaに、各プリンター20の機種の名称と、各ファームウエアのバージョンとを対応付けた状態で表示させる。本実施形態では、上述したように、第1のプリンター20A及び第2のプリンター20Bは、同一機種である。そのため、表示画面DSPaには、機種「PABC」のプリンター20A,20Bが2つ接続されている旨が表示される。
なお、表示画面DSPaには、プリンター20の機種の名称及びファームウエアのバージョンに加え、更新(例えば、最新バージョンへのアップデート)が可能であるか否かを表示させてもよい。この場合、表示処理を行う前に、プリンター20に格納されるファームウエアが最新バージョンであるか否かが、サーバー装置50に問い合わされる。
図3に戻り、表示制御部35は、表示画面DSPaに表示させた各プリンター20のうち、ファームウエアの更新対象としてユーザーに選択されたプリンター20を識別し、該識別結果を第2通信部37に出力する。そして、第2通信部37は、ユーザーに選択された更新対象のプリンター20の機種を特定するための機種情報をサーバー装置50に送信する。したがって、本実施形態では、表示制御部35が、報知制御手段として機能する。また、第2通信部37が、機種送信手段として機能する。
第2通信部37は、送信した機種情報の返答として、該機種情報が示す機種に対応するデータファイルDFを受信し、該データファイルDFをファイル取得部38に出力する。このファイル取得部38は、入力されたデータファイルDFを取得し、該データファイルDFを受信データ記憶部39に記憶させる。したがって、本実施形態では、ファイル取得部38が、ファイル取得手段として機能する。
また、情報処理装置31には、更新対象のプリンター20に対してタイプ情報を要求するタイプ要求手段の一例としての第2要求部40と、受信データ記憶部39に記憶されたデータファイルDFからタイプ記憶部36に記憶されるタイプに対応するブロック(図2参照)を選択する選択部41とが設けられている。この選択部41は、選択したブロック(例えば、ブロックB1)を更新部42に出力する。したがって、本実施形態では、選択部41が、データ選択手段として機能する。そして、更新部42は、更新対象のプリンター20に格納されたファームウエアのプログラム本体を、入力されたブロックを構成するプログラム本体に更新する。したがって、本実施形態では、更新部42が、プリンターに格納されたファームウエアを、選択部41によって選択されたファームウエアに更新する更新手段として機能する。
なお、本実施形態の情報処理装置31において、第1通信部32、第1要求部33、処理側取得部34、表示制御部35、タイプ記憶部36、第2通信部37、ファイル取得部38及び受信データ記憶部39は、管理コンピューター30に予め記憶されたプログラムをCPU(図示略)が実行することによって生成される機能部である。一方、第2要求部40、選択部41及び更新部42は、詳しくは後述するが、データファイルDFを受信する際に、該データファイルDFと共に受信(ダウンロード)された更新用プログラム(ツールプログラム)をCPUが実行することにより生成される機能部である。
サーバー装置50のサーバー側制御部52は、機能部として、情報処理装置31と通信を行うサーバー側通信部53と、ファイル記憶部51からデータファイルDFを読み出す読出し部54とを備えている。サーバー側通信部53は、情報処理装置31から機種情報を受信した場合にその旨を読出し部54に出力する。そして、読出し部54は、サーバー側通信部53で受信した機種情報が示す機種に対応するデータファイルDFをファイル記憶部51から読み出す。したがって、本実施形態では、読出し部54が、読出し手段として機能する。
また、読出し部54は、ファイル記憶部51から読み出したデータファイルDFをサーバー側通信部53に出力する。そして、サーバー側通信部53は、入力されたデータファイルDFを、受信した機種情報に対する返答として情報処理装置31に送信する。したがって、本実施形態では、サーバー側通信部53が、サーバー側ファイル送信手段として機能する。なお、本実施形態では、サーバー側通信部53は、データファイルDFと共に更新用プログラムを情報処理装置31に送信する。
次に、管理コンピューター30(情報処理装置31)に通信可能に接続されたプリンター20に格納されたファームウエアを更新するための処理ルーチンについて、図5に示すフローチャートを参照して説明する。
さて、ステップS10において、情報処理装置31は、該情報処理装置31に通信可能に接続されたプリンター20(20A〜20C)に機種情報を要求する。次のステップS11において、プリンター20の印刷制御部22は、自身に格納されるファームウエアに書き込まれた機種情報を読み出し、該機種情報を情報処理装置31に送信する。つまり、情報処理装置31は、プリンター20への要求に対する返答として機種情報をプリンター20から受信する。
次のステップS12において、情報処理装置31は、受信した機種情報に基づき、該情報処理装置31に通信可能に接続されたプリンター20の機種を取得する。次のステップS13において、情報処理装置31は、情報処理装置31に通信可能に接続されたプリンター20の機種などを報知するための表示処理を行う。その結果、表示装置DSPの表示画面DSPaには、情報処理装置31に通信可能に接続された各プリンター20の機種の名称が表示される(図4参照)。
続いて、ステップS14において、情報処理装置31は、ユーザーによる管理コンピューター30の操作によって、ファームウエアの更新対象として選択されたプリンター20があるか否かを判定する。更新対象として選択されたプリンター20が未だない場合(ステップS14:NO)、情報処理装置31は、ステップS14の判定処理を繰り返し実行する。一方、更新対象として選択されたプリンター20がある場合(ステップS14:YES)、情報処理装置31は、その処理をステップS15の処理に進む。そして、ステップS15において、情報処理装置31は、更新対象として選択されたプリンター(例えば、第2のプリンター20B)の機種(この場合、「PABC」)を識別する。次のステップS16において、情報処理装置31は、ステップS15で識別した機種を特定するための機種情報をサーバー装置50のサーバー側制御部52に送信する。
次のステップS17において、サーバー側制御部52は、情報処理装置31から機種情報を受信する。続いて、ステップS18において、サーバー側制御部52は、ステップS17で受信した機種情報が示す機種に対応するデータファイルDFをファイル記憶部51から読み出す。例えば、機種情報が示す機種が「PABC」である場合、「PABC」に対応するデータファイルDFがファイル記憶部51から読み出される。そして、ステップS19において、サーバー側制御部52は、ステップS18で読み出したデータファイルDFと更新用プログラムとを情報処理装置31に送信する。
次のステップS20において、情報処理装置31は、送信した機種情報の返答として、データファイルDF及び更新用プログラムを受信する。したがって、本実施形態では、ステップS20が、ファームウエアの更新を行うプリンター20の機種に対応するファイルであって且つ各タイプ用のブロックB1,B2,・・・,Bnを含むデータファイルDFを取得させるファイル取得ステップに相当する。そして、受信が完了すると、ステップS21において、情報処理装置31では、更新用プログラムがインストールされる。その結果、情報処理装置31には、第2要求部40、選択部41及び更新部42が生成される。
続いて、ステップS22において、情報処理装置31は、ファームウエアの更新対象のプリンター(例えば、第2のプリンター20B)にタイプ情報を要求する。次のステップS23において、ファームウエアの更新対象のプリンター(例えば、第2のプリンター20B)の印刷制御部22は、自身に格納されるファームウエアのタイプ情報を読み出す。そして、印刷制御部22は、情報処理装置31からの要求に対する返答として、読み出したタイプ情報を情報処理装置31に送信する。次のステップS24において、情報処理装置31は、受信したタイプ情報が示すプリンター20のタイプを取得する。したがって、本実施形態では、ステップS22,S24により、タイプ取得ステップが構成される。
次のステップS25において、情報処理装置31は、ステップS20で受信したデータファイルDFの中から、ステップS24で取得したタイプ(例えば、FA2)に対応するブロック(例えば、ブロックB2)を選択する。したがって、本実施形態では、ステップS25が、データ選択ステップに相当する。次のステップS26において、情報処理装置31は、更新対象のプリンター20に格納されたファームウエアのプログラム本体を、ステップS25で選択したブロックに含まれるプログラム本体に更新する。したがって、本実施形態では、ステップS26が、更新ステップに相当する。なお、図5に示す各処理のうち破線で囲まれた各処理(ステップS22,S24〜S26)が、情報処理装置31に更新用プログラムがインストールされたことにより実行される処理である。
その後、ファームウエアが更新されたプリンター20では、再起動処理が自動的に実行される。ただし、プリンター20の中には、ファームウエアが更新されても自動的に再起動されないものもある。こうしたプリンター20のファームウエアを更新した場合、情報処理装置31は、表示装置DSPの表示画面DSPaに、プリンター20の再起動を促す旨のメッセージを表示させる。
次に、各プリンター20A〜20Cのうち第2のプリンター20Bに格納されたファームウエアを更新させる際の作用について説明する。
さて、ファームウエアの更新が可能なプリンター20を選択させるためのプログラムが実行されると、表示装置DSPの表示画面DSPaには、図4に示す画面が表示される。こうした画面が表示画面DSPaに表示された状態で、ユーザーの操作によって第2のプリンター20Bが選択されると、情報処理装置31には、第2のプリンター20Bの機種「PABC」に対応するデータファイルDFがサーバー装置50から受信される。このとき、データファイルDFと共に、更新用プログラムもサーバー装置50から受信され、該更新用プログラムが情報処理装置31にインストールされる。
すると、情報処理装置31からは第2のプリンター20Bに対してタイプ情報が要求され、結果として、第2のプリンター20Bからはタイプ情報が情報処理装置31に受信される。すなわち、本実施形態では、ファームウエアの更新対象として選択されたプリンター20のタイプは自動的に取得される。そして、情報処理装置31では、サーバー装置50から受信したデータファイルDFの中から、受信したタイプ情報が示すタイプ(この場合、ファームウエアのタイプ「FA2」)に対応するブロックが選択される。そして、選択されたブロックを用いて、第2のプリンター20Bのファームウエアが更新される。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)情報処理装置31では、該情報処理装置31に通信可能に接続されたプリンター20A〜20Cのうち、ファームウエアの更新対象のプリンターの機種に対応するデータファイルDFが取得される。このデータファイルDFは、複数のタイプ用のブロックB1,B2,・・・,Bnを含んだ構成となっている。そして、情報処理装置31では、情報処理装置31で取得されたデータファイルDFから、更新対象のプリンター20のタイプに対応するブロックが選択される。すなわち、更新対象のプリンター20のタイプの選択をユーザーに実行させることなく、該プリンター20のタイプに対応するブロックが自動的に選択される。その後、プリンター20に格納されたファームウエアは、選択されたブロックを用いて更新される。したがって、プリンター20のタイプの選択をユーザーが実行しなくてもよく、同一機種であっても内部の仕様が異なる複数のタイプが存在するプリンター20に格納されたファームウエアを、ユーザーにとって簡単に更新することができる。
(2)本実施形態では、取得されたデータファイルDFから更新対象のプリンター20のタイプに対応するブロックが情報処理装置31で選択される。そして、プリンター20に格納されたファームウエアは、情報処理装置31で選択されたブロックを用いて更新される。そのため、データファイルDFをプリンター20に送信し、プリンター20内で自身のタイプに対応するブロックを選択させる場合と比較して、情報処理装置31からプリンター20に送信するデータ量を少なくできる分、ファームウエアの更新に要する時間を短縮させることができる。
(3)表示装置DSPでは、情報処理装置31からの指令に基づき、情報処理装置31に通信可能に接続されたプリンター20A〜20Cの機種の名称が表示され、ファームウエアの更新対象となるプリンターの選択がユーザーに促される。そして、ユーザーによって更新対象のプリンター20が選択されると、該プリンター20の機種に対応するデータファイルDFが情報処理装置31で取得される。その後は、更新対象のプリンター20のタイプに応じたブロックを用いて、更新対象として選択されたプリンター20のファームウエアが自動的に更新される。したがって、ファームウエアの更新を希望するプリンター20の機種を選択するだけで当該プリンター20のタイプに対応したブロックを自動的に選択させ、当該プリンター20のファームウエアを更新させることができる。
(4)情報処理装置31に同一機種のプリンター20A,20Bが複数接続される場合、表示装置DSPの表示画面DSPaには、プリンター20A,20B毎に機種の名称が個別に表示される。そして、各プリンター20A,20Bのうち更新対象としてユーザーに選択されたプリンターの機種に対応するデータファイルDFが取得される。続いて、更新対象のプリンターのタイプに対応するブロックが、データファイルDFから自動的に選択され、更新対象のプリンターのファームウエアが自動的に更新される。したがって、情報処理装置に同一機種のプリンター20A,20Bが複数接続される場合であっても、更新対象となるプリンター20の機種を選択するだけで、該当するプリンター20のファームウエアを更新させることができる。
すなわち、プリンター20のタイプをユーザーに選択させる必要はない。そのため、ユーザーが保有するプリンター20のタイプを管理するユーザーの手間を省くことができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を図6及び図7に基づき説明する。なお、第2の実施形態は、更新対象のプリンターのタイプに応じたブロックをサーバー装置50で選択させる点が第1の実施形態と異なっている。したがって、以下の説明においては、第1の実施形態と相違する部分について主に説明するものとし、第1の実施形態と同一又は相当する部材構成には同一符号を付して重複説明を省略するものとする。
図6に示すように、プリンター20の印刷制御部22は、第1の実施形態の場合と同様に、端末側通信部60、読取り部61及びファーム記憶部62を備えている。
また、情報処理装置31は、第1通信部32、第1要求部33、処理側取得部34、表示制御部35、第2通信部37、受信データ記憶部39及び更新部42を備えている。第1要求部33は、管理コンピューター30に通信可能に接続されたプリンター20に対して機種情報を要求する。この要求の返答として機種情報がプリンター20から第1通信部32に送信されると、処理側取得部34は、機種情報が示すプリンター20の機種を取得する。
そして、表示制御部35は、処理側取得部34で取得された各プリンター20の機種の名称を、表示装置DSPの表示画面DSPaに表示(報知)させる。また、表示制御部35は、表示画面DSPaに表示させた各プリンター20のうち、ファームウエアの更新対象としてユーザーに選択されたプリンター20を識別し、該識別結果を処理側取得部34に出力する。すると、処理側取得部34は、更新対象として選択されたプリンター20の機種を識別し、該識別結果を第2通信部37に出力する。そして、第2通信部37は、更新対象のプリンター20の機種情報をサーバー装置50に送信する。
また、処理側取得部34は、更新対象のプリンター20に関する情報を第1要求部33に出力する。すると、第1要求部33は、更新対象のプリンター20に対して、該プリンター20のタイプ情報を要求する。この点で、本実施形態では、第1要求部33が、タイプ要求手段としても機能する。この要求の返答としてタイプ情報が更新対象のプリンター20から第1通信部32に送信されると、処理側取得部34は、タイプ情報が示すプリンター20のタイプを取得し、該取得結果を第2通信部37に出力する。そして、第2通信部37は、更新対象のプリンター20のタイプを特定するためのタイプ情報をサーバー装置50に送信する。したがって、本実施形態では、第2通信部37が、タイプ送信手段として機能する。
また、サーバー装置50のサーバー側制御部52は、機能部として、サーバー側通信部53、サーバー側取得部151、ファイル取得部152、取得ファイル記憶部153及びデータ取得部154を備えている。サーバー側取得部151は、サーバー側通信部53によって受信された機種情報が示す機種を取得し、該取得結果をファイル取得部152に出力する。また、サーバー側取得部151は、サーバー側通信部53によって受信されたタイプ情報が示すタイプを取得し、取得結果をデータ取得部154に出力する。
ファイル取得部152は、サーバー側取得部151から入力された機種に対応するデータファイルDFをファイル記憶部51から取得し、該取得したデータファイルDFを取得ファイル記憶部153に記憶させる。したがって、本実施形態では、サーバー側取得部151及びファイル取得部152により、ファイル取得手段が構成される。
データ取得部154は、サーバー側取得部151から入力されたタイプに対応するブロックを、取得ファイル記憶部153に記憶されたデータファイルDFの中から選択し、該選択したブロックをサーバー側通信部53に出力する。すると、サーバー側通信部53は、入力されたブロックを情報処理装置31に送信する。したがって、本実施形態では、サーバー側通信部53、サーバー側取得部151及びデータ取得部154により、データ選択手段が構成される。
次に、管理コンピューター30(情報処理装置31)に通信可能に接続されたプリンター20に格納されたファームウエアを更新するための処理ルーチンについて、図7に示すフローチャートを参照して説明する。なお、ここでは、図5に示すフローチャートと異なる部分を中心に説明し、図5に示すフローチャートと同一の部分については簡単に説明するものとする。
さて、情報処理装置31がプリンター20に対して機種情報を要求した場合(ステップS10)、プリンター20の印刷制御部22は、自身に格納されるファームウエアに書き込まれた機種情報を読み出し、該機種情報を情報処理装置31に送信する(ステップS11)。そして、情報処理装置31は、受信した機種情報が示す機種を取得し(ステップS12)、表示処理を行う(ステップS13)。続いて、情報処理装置31は、ファームウエアの更新対象のプリンター20がユーザーによって選択された場合(ステップS14:YES)、選択されたプリンター20の機種を識別し(ステップS15)、その処理を次のステップS151に移行する。
ステップS151において、情報処理装置31は、ユーザーに選択されたプリンター20に対してタイプ情報を要求する。次のステップS16において、情報処理装置31は、ステップS15で識別した機種を特定するための機種情報をサーバー装置50に送信する。次のステップS23において、プリンター20の印刷制御部22は、自身のタイプを特定するためのタイプ情報を情報処理装置31に送信する。次のステップS231において、情報処理装置31は、受信したタイプ情報が示すタイプ、即ちユーザーに選択されたプリンター20のタイプを取得し、該タイプを特定するためのタイプ情報をサーバー装置50に送信する。
次のステップS232において、サーバー装置50のサーバー側制御部52は、情報処理装置31から送信された機種情報及びタイプ情報を受信する。次のステップS233において、サーバー側制御部52は、更新対象のプリンター20の機種とタイプとを取得する。次のステップS234において、サーバー側制御部52は、ステップS233で取得した機種に対応するデータファイルDFをファイル記憶部51から取得する。したがって、本実施形態では、ステップS234が、ファイル取得ステップに相当する。
続いて、ステップS235において、サーバー側制御部52は、ステップS233で取得したタイプに対応するブロックを、ステップS234で取得したデータファイルDFの中から選択する。したがって、本実施形態では、ステップS235が、データ選択ステップに相当する。次のステップS236において、サーバー側制御部52は、ステップS235で選択したブロックを情報処理装置31に送信する。
次のステップS26において、情報処理装置31は、更新対象のプリンター20に格納されたファームウエアのプログラム本体を、受信したブロックに含まれるプログラム本体に更新する。
したがって、本実施形態では、以下に示す効果を得ることができる。
(5)情報処理装置31では、該情報処理装置31に通信可能に接続されたプリンター20A〜20Cのうち、ファームウエアの更新対象のプリンターがユーザーによって選択されると、該プリンターのタイプ情報が受信される。すると、情報処理装置31からは、更新対象のプリンター20の機種情報及びタイプ情報がサーバー装置50に送信される。そして、サーバー装置50では、受信した機種情報が示す機種に対応するデータファイルDFが取得され、続いて、該データファイルDFの中から、受信したタイプ情報が示すタイプに対応するブロックが選択される。そして、選択されたブロックが情報処理装置31に送信される。その後、プリンター20に格納されたファームウエアは、選択されたブロックを用いて更新される。したがって、プリンター20のタイプの選択をユーザーが実行しなくてもよく、同一機種であっても内部の仕様が異なる複数のタイプが存在するプリンター20に格納されたファームウエアを、ユーザーにとって簡単に更新することができる。
(6)本実施形態では、取得されたデータファイルDFから更新対象のプリンターのタイプに対応するブロックがサーバー装置50で選択され、該ブロックが情報処理装置31に送信される。そのため、データファイルDFを情報処理装置31に送信し、更新対象のプリンター20のタイプに対応するブロックを情報処理装置31で選択させる場合と比較して、サーバー装置50から情報処理装置31に送信するデータ量を少なくできる分、ファームウエアの更新に要する時間を短縮させることができる。
(7)表示装置DSPでは、情報処理装置31からの指令に基づき、情報処理装置31に通信可能に接続されたプリンター20A〜20Cの機種の名称が表示され、ファームウエアの更新対象となるプリンターの選択がユーザーに促される。そして、ユーザーによって更新対象のプリンター20が選択されると、該プリンター20の機種及びタイプに対応するブロックが情報処理装置31で取得される。その後は、受信したブロックを用いて、更新対象として選択されたプリンター20のファームウエアが自動的に更新される。したがって、ファームウエアの更新を希望するプリンター20の機種を選択するだけで当該プリンター20のタイプに対応したブロックを自動的に選択させ、当該プリンター20のファームウエアを更新させることができる。
(8)情報処理装置31に同一機種のプリンター20A,20Bが複数接続される場合、表示装置DSPの表示画面DSPaには、プリンター20A,20B毎に機種の名称が個別に表示される。そして、各プリンター20A,20Bのうち更新対象としてユーザーに選択されたプリンター20の機種及びタイプに対応するブロックが自動的に取得され、更新対象のプリンターのファームウエアが自動的に更新される。したがって、情報処理装置に同一機種のプリンター20A,20Bが複数接続される場合であっても、更新対象となるプリンターの機種を選択するだけで、該当するプリンターのファームウエアを更新させることができる。
すなわち、プリンター20のタイプをユーザーに選択させる必要はない。そのため、ユーザーが保有するプリンター20のタイプを管理するユーザーの手間を省くことができる。
なお、上記各実施形態は以下のように変更してもよい。
・第1の実施形態において、更新用プログラムを、情報処理装置31に予めインストールさせてもよい。例えば、情報処理装置31のプリンタードライバーに、第2要求部40、選択部41及び更新部42を兼ねさせてもよい。この場合、サーバー装置50から情報処理装置31にデータファイルDFを送信する場合に、更新用プログラムを送信しなくてもよい。
・第2の実施形態において、ステップS151の処理とステップS16の処理の順序を入れ替えてもよい。この場合、機種情報が情報処理装置31からサーバー装置50に送信された後に、更新対象のプリンター20にタイプ情報が要求される。
・第2の実施形態において、ステップS10でプリンター20に機種情報を要求する際に、タイプ情報もプリンター20に要求してもよい。この場合、ステップS11では、機種情報と共にタイプ情報がプリンター20から情報処理装置31に送信される。この場合、ステップS151,S23の処理を省略してもよい。
・各実施形態において、ファームウエアの更新に必要なブロックの選択を、更新対象のプリンター20自身に行わせてもよい。例えば、図8に示すように、情報処理装置31は、機能部として、第1通信部32、第1要求部33、処理側取得部34、表示制御部35、第2通信部37、ファイル取得部38及び受信データ記憶部39を備えている。第1要求部33は、機種情報をプリンター20に要求する。そして、第2通信部37は、更新対象のプリンター20の機種情報をサーバー装置50に送信する。すると、ファイル取得部38は、その返答としてデータファイルDFを第2通信部37を介して取得し、該取得したデータファイルDFを受信データ記憶部39に記憶させる。その後、第1通信部32は、受信データ記憶部39に記憶されたデータファイルDFを更新対象のプリンター20に送信する。
プリンター20の印刷制御部22は、機能部として、端末側通信部60、読取り部61、ファーム記憶部62、ファイル記憶部161、タイプ取得部162、データ記憶部163及び更新部164を備えている。読取り部61は、情報処理装置31から機種情報が要求された場合に、ファームウエアの機種情報を読み取って端末側通信部60を介して情報処理装置31に送信する。ファイル記憶部51には、情報処理装置31から受信したデータファイルDFが記憶される。タイプ取得部162は、ファイル記憶部51にデータファイルDFが記憶された場合に、ファームウエアのタイプ情報を読み出し、該タイプ情報が示すタイプに対応するブロックをファイル記憶部51に記憶されたデータファイルDFの中から選択する。そして、タイプ取得部162は、選択したブロックをデータ記憶部163に記憶させる。続いて、更新部164は、データ記憶部163に記憶されたブロックを用いて、ファーム記憶部62に記憶されるファームウエアを更新する。この場合、タイプ取得部162が、データ選択手段として機能し、更新部164が、更新手段として機能する。
このように構成した場合、情報処理装置31では、該情報処理装置31に通信可能に接続されたプリンター20A〜20Cのうち、ファームウエアの更新対象のプリンターの機種に対応するデータファイルDFが取得される。そして、データファイルDFは、更新対象のプリンター20に送信される。更新対象のプリンター20内では、自身のタイプに対応したブロックが、受信したデータファイルDFの中から自動的に選択される。その後、プリンター20に格納されたファームウエアは、選択されたブロックを用いて更新される。したがって、プリンター20のタイプの選択をユーザーが実行しなくてもよく、同一機種であっても内部の仕様が異なる複数のタイプが存在するプリンター20に格納されたファームウエアを、ユーザーにとって簡単に更新することができる。
・各実施形態において、情報処理装置31は、管理コンピューター30に対して通信可能に接続された記憶媒体からデータファイルDFを取得してもよい。この場合、情報処理システム11は、サーバー装置50を備えない構成であってもよい。
・各実施形態において、情報処理装置31に通信可能に接続されるプリンター20の中にファームウエアを更新可能なプリンターがある場合、該プリンターに格納されたファームウエアを自動的に更新させるようにしてもよい。
・各実施形態において、処理データは、ファームウエア以外の他のデータ(例えば、プリンターに搭載されるモーターを駆動させる際に用いられるマップ)であってもよい。
・各実施形態において、標準品から改良されたカスタマイズ品とは、一部の機能に特化されたもの(標準品はカラー印刷可能である一方で、カスタマイズ品はモノクロ印刷しかできないなど)であってもよい。また、カスタマイズ品は、印刷した印刷物の色彩を標準品とは異ならせるものであってもよい。
・各実施形態において、端末は、情報処理装置31を用いて端末に格納された処理データを更新可能な端末であれば、プリンター以外の任意の端末(例えば、スキャナー、携帯電話などの通信機器)であってもよい。
・各実施形態において、端末を、インク以外の他の流体を噴射したり吐出したりする流体噴射装置に具体化してもよい。また、端末を、微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッド等を備える各種の液体噴射装置に具体化してもよい。この場合、液滴とは、上記液体噴射装置から吐出される液体の状態を言い、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体とは、液体噴射装置が噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状体、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散または混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上記各実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インクおよび油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルターの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散または溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置が挙げられる。さらに、液体噴射装置は、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサ等であってもよい。そして、これらのうちいずれか一種の液体噴射装置に本発明を適用することができる。また、流体は、トナーなどの粉粒体でもよい。なお、ここでいう流体には、気体のみからなるものは含まないものとする。
次に、上記各実施形態及び別の実施形態から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ) 前記端末は、前記データ選択手段及び前記更新手段を有し、
前記情報処理装置は、前記ファイル取得手段によって取得されたデータファイルを前記端末に送信する処理側ファイル送信手段を有しており、
前記データ選択手段は、前記端末が前記処理側ファイル送信手段から受信したデータファイルから、当該端末のタイプに対応する処理データを選択することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
(ロ)前記情報処理装置は、更新対象の前記端末に対してタイプ情報を要求するタイプ要求手段を有しており、
前記情報処理装置の前記処理側タイプ取得手段は、前記タイプ要求手段によって前記端末に出された要求に対する返答として受信したタイプ情報が示すタイプを取得することを特徴とする。
11…情報処理システム、20,20A〜20C…端末の一例としてのプリンター、30…管理コンピューター、31…情報処理装置、34…処理側タイプ取得手段、処理側機種取得手段の一例としての処理側取得部、35…報知制御手段の一例としての表示制御部、37…機種送信手段、タイプ送信手段の一例としての第2通信部、38…ファイル取得手段の一例としてのファイル取得部、41…データ選択手段の一例としての選択部、42…更新手段の一例としての更新部、50…サーバー装置、51…ファイル管理手段の一例としてのファイル記憶部、53…データ送信手段、サーバー側ファイル送信手段の一例としてのサーバー側通信部、54…読み出し手段の一例としての読出し部、151…ファイル取得手段、データ選択手段を構成するサーバー側取得部、152…ファイル取得手段を構成するファイル取得部、154…データ選択手段を構成するデータ取得部、162…データ選択手段の一例としてのタイプ取得部、164…更新手段の一例としての更新部、DF…データファイル、DSP…報知装置の一例としての表示装置。

Claims (12)

  1. 同一機種であっても内部の仕様が異なる複数のタイプが存在する端末と、該端末に格納された処理データを更新させるための情報処理装置とを備えた情報処理システムであって、
    前記端末には、該端末の機種及びタイプに対応する処理データが格納されており、
    前記情報処理装置に設けられ、処理データの更新対象の端末の機種に対応するファイルであって且つ各タイプ用の処理データを含むデータファイルを取得するファイル取得手段と、
    前記情報処理装置又は前記端末に設けられ、前記ファイル取得手段によって取得されたデータファイルから前記端末のタイプに対応する処理データを選択するデータ選択手段と、
    前記情報処理装置又は前記端末に設けられ、前記端末に格納された処理データを前記データ選択手段によって選択された処理データに更新する更新手段と、を有することを特徴とする情報処理システム。
  2. 前記情報処理装置は、
    前記データ選択手段及び前記更新手段を有すると共に、
    前記端末のタイプを取得する処理側タイプ取得手段を有しており、
    前記データ選択手段は、前記処理側タイプ取得手段によって取得されたタイプに対応する処理データを、前記ファイル取得手段によって取得されたデータファイルから選択することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 前記情報処理装置は、
    該情報処理装置と通信可能に接続される端末の機種を取得する処理側機種取得手段と、
    前記端末の機種の名称を報知装置に報知させる報知制御手段と、を有しており、
    前記報知制御手段は、前記報知装置に報知させた端末のうち、処理データの更新対象として選択された端末を識別し、
    前記ファイル取得手段は、前記報知制御手段によって識別された処理データの更新対象の端末の機種に対応するデータファイルを取得し、
    前記データ選択手段は、前記処理データの更新対象の端末のタイプに対応する処理データを、前記ファイル取得手段によって取得されたデータファイルから選択し、
    前記更新手段は、前記処理データの更新対象の端末に格納された処理データを、前記データ選択手段によって選択された処理データに更新することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の情報処理システム。
  4. 前記情報処理装置の前記報知制御手段は、該情報処理装置に同一機種の端末が複数接続される場合には、当該各端末の機種の名称を個別に前記報知装置に報知させることを特徴とする請求項3に記載の情報処理システム。
  5. 前記情報処理システムは、前記情報処理装置に送信可能なデータを管理するサーバー装置をさらに備えており、
    前記情報処理装置は、
    前記端末の機種を取得する処理側機種取得手段と、
    前記処理側機種取得手段によって取得された機種を特定するための機種情報を前記サーバー装置に送信する機種送信手段と、を有し、
    前記サーバー装置は、
    データファイルを管理するファイル管理手段と、
    前記処理側機種送信手段から受信した機種情報が示す機種に対応するデータファイルを前記ファイル管理手段から読み出す読出し手段と、
    前記読出し手段によって読み出されたデータファイルを前記情報処理装置に送信するサーバー側ファイル送信手段と、を有することを特徴とする請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の情報処理システム。
  6. 同一機種であっても内部の仕様が異なる複数のタイプが存在する端末と、該端末に格納された処理データを更新させるための情報処理装置と、前記情報処理装置に送信可能なデータを管理するサーバー装置とを備えた情報処理システムであって、
    前記端末には、該端末の機種及びタイプに対応する処理データが格納されており、
    前記サーバー装置に設けられ、処理データの更新を行う端末の機種に対応するファイルであって且つ各タイプ用の処理データを含むデータファイルを管理するファイル管理手段と、
    前記サーバー装置又は前記情報処理装置に設けられ、前記端末の機種に対応するデータファイルを前記ファイル管理手段から取得するファイル取得手段と、
    前記サーバー装置、前記情報処理装置及び前記端末のうち何れか一つに設けられ、前記ファイル取得手段によって取得されたデータファイルから、前記端末のタイプに対応する処理データを選択するデータ選択手段と、
    前記情報処理装置又は前記端末に設けられ、前記端末に格納された処理データを前記データ選択手段によって選択された処理データに更新する更新手段と、を有することを特徴とする情報処理システム。
  7. 前記情報処理装置は、
    前記端末の機種を取得する処理側機種取得手段と、
    前記処理側機種取得手段によって取得された機種を特定するための機種情報を前記サーバー装置に送信する機種送信手段と、
    前記端末のタイプを取得する処理側タイプ取得手段と、
    前記処理側タイプ取得手段によって取得されたタイプを特定するためのタイプ情報を前記サーバー装置に送信するタイプ送信手段と、を有し、
    前記サーバー装置は、
    前記ファイル取得手段及び前記データ選択手段を有しており、
    前記ファイル取得手段は、前記機種送信手段から受信した機種情報が示す機種に対応するデータファイルを前記ファイル管理手段から取得し、
    前記データ選択手段は、前記タイプ送信手段から受信したタイプ情報が示すタイプに対応する処理データを、前記ファイル取得手段によって取得されたデータファイルから選択し、該選択した処理データを前記情報処理装置に送信することを特徴とする請求項6に記載の情報処理システム。
  8. 同一機種であっても内部の仕様が異なる複数のタイプが存在する端末に格納された処理データを更新させるための情報処理装置であって、
    端末には、該端末の機種及びタイプに対応する処理データが格納されており、
    処理データの更新対象の端末の機種を取得する処理側機種取得手段と、
    前記処理側機種取得手段によって取得された機種に対応するファイルであって且つ各タイプ用の処理データを含むデータファイルを取得するファイル取得手段と、
    前記端末のタイプを取得する処理側タイプ取得手段と、
    前記処理側タイプ取得手段によって取得されたタイプに対応する処理データを、前記ファイル取得手段によって取得されたデータファイルから選択するデータ選択手段と、
    前記端末に格納された処理データを、前記データ選択手段によって選択された処理データに更新する更新手段と、を備えることを特徴とする情報処理装置。
  9. 同一機種であっても内部の仕様が異なる複数のタイプが存在する端末に格納された処理データを更新させるための情報処理装置に送信可能なデータを管理するサーバー装置であって、
    端末には、該端末の機種及びタイプに対応する処理データが格納されており、
    情報処理装置は、
    該情報処理装置に通信可能に接続される端末の機種を取得し、該取得した機種の名称を報知装置に報知させ、
    前記報知装置に報知させた端末のうち、処理データの更新対象として選択された端末を識別し、
    該識別した機種を特定するための機種情報及び前記端末のタイプを特定するためのタイプ情報を送信するようになっており、
    前記サーバー装置は、
    端末の機種に対応するファイルであって且つ各タイプ用の処理データを含むデータファイルを管理するファイル管理手段と、
    情報処理装置から受信した機種情報が示す機種に対応するデータファイルを、前記ファイル管理手段から取得するファイル取得手段と、
    前記端末のタイプに関するタイプ情報が示すタイプに対応する処理データを、前記ファイル取得手段によって取得されたデータファイルから選択し、該選択した処理データを、更新用のデータとして情報処理装置に送信するデータ選択手段と、を備えることを特徴とするサーバー装置。
  10. 同一機種であっても内部の仕様が異なる複数のタイプが存在する端末に格納された処理データの更新をコンピューターに実行させるための更新用プログラムであって、
    前記コンピューターに、
    処理データの更新対象の端末のタイプを特定するためのタイプ情報を当該端末に要求し、該要求に対する返答として前記端末から受信したタイプ情報が示すタイプを取得させるタイプ取得ステップと、
    前記端末の機種に対応するファイルであって且つ各タイプ用の処理データを含むデータファイルから、前記タイプ取得ステップで取得したタイプに対応する処理データを選択させるデータ選択ステップと、
    前記端末に格納された処理データを、前記データ選択ステップで選択した処理データに更新させる更新ステップを実行させることを特徴とする更新用プログラム。
  11. 前記更新用プログラムは、サーバー装置から前記端末の機種に対応するデータファイルが前記コンピューターに送信される際に、前記データファイルと共に前記サーバー装置から前記コンピューターに送信され、その後、前記コンピューターにインストールされることを特徴とする請求項10に記載の更新用プログラム。
  12. 同一機種であっても内部の仕様が異なる複数のタイプが存在する端末に格納された処理データの更新方法であって、
    前記端末には、該端末の機種及びタイプに対応する処理データが格納されており、
    処理データの更新を行う端末の機種に対応するファイルであって且つ各タイプ用の処理データを含むデータファイルを取得させるファイル取得ステップと、
    前記ファイル取得ステップで取得したデータファイルから前記端末のタイプに対応する処理データを選択させるデータ選択ステップと、
    前記端末に格納された処理データを、前記データ選択ステップで選択した処理データに更新させる更新ステップと、を有することを特徴とする更新方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014049084A (ja) * 2012-09-04 2014-03-17 Canon Inc 情報処理装置、画像形成装置、情報処理方法、アップデート方法及びプログラム
JP2016131023A (ja) * 2015-01-07 2016-07-21 株式会社リコー プログラム配信システム、プログラム配信装置、プログラム配信方法、情報処理システム

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