実施の形態1.
本実施形態においては、ユーザが利用している第一の情報処理装置にインストールされているプログラムを、その第一の情報処理装置とは異なる構成を備える第二の情報処理装置にインストールする場合について説明する。
このような場合、第一の情報処理装置と第二の情報処理装置とで構成が異なるため、同一のプログラムではあっても、ユーザは、装置毎に最適化されたバージョンのプログラムをインストールする必要がある。
そのため、このような場合、従来においては、ユーザは、第一の情報処理装置にインストールされているプログラムの名称及びその版を確認し、それらと一致するプログラムを検索しなければならない。そして、ユーザは、このようにして検索したプログラムの第二の情報処理装置向けに最適化されたバージョンを検索し、このような手順で検索したバージョンのプログラムを第二の情報処理装置にインストールしなければならない。
このように、ユーザは、第一の情報処理装置にインストールされているプログラムを、その第一の情報処理装置とは異なる構成を備える第二の情報処理装置にインストールする場合、煩雑な作業を行わなくてはならない。
例えば、ユーザが、画像データを表示するためのアルバムアプリを使用してスマートフォン上で閲覧している画像データを印刷するために、そのアルバムアプリをMFP(Multi Function Peripheral:複合機)にもインストールしたいといった場合を想定してみる。
即ち、ユーザが、スマートフォンにインストールされているアルバムアプリをMFPにもインストールすることで、スマートフォン上に表示されている画像データをMFPに印刷させたいといった場合を想定してみる。
このような場合、スマートフォンとMFPとで構成が異なるため、スマートフォン用に最適化されたアルバムアプリと、MFP用に最適化されたアルバムアプリとでは、同一のアプリであってもそのバージョンは異なることになる。
例えば、スマートフォンは、表示画面が小さい、物理ボタンが少ないなどユーザインタフェースが限られている。そのため、スマートフォン用のアルバムアプリは、ユーザインタフェースが限られていることに対して最適化されている。
一方、MFPは、スマートフォンにはない機能、例えば、印刷機能などを備えていたり、表示画面が大きい、物理ボタンが多いなどスマートフォンに比べてユーザインタフェースに余裕があったりする。そのため、MFP用のアルバムアプリは、印刷機能を備えること、及び、ユーザインタフェースに余裕があることに対して最適化されている。
このように、スマートフォン用に最適化されたアルバムアプリと、MFP用に最適化されたアルバムアプリとでは、同一のアプリであってもそのバージョンが異なることになる。
従って、ユーザは、同一のアルバムアプリであっても、装置毎に最適化されたバージョンのアルバムアプリをインストールする必要がある。
そのため、このような場合、従来においては、ユーザは、スマートフォンにインストールされているアルバムアプリの名称及びその版を確認し、それらと一致するアルバムアプリを検索しなければならない。そして、ユーザは、このようにして検索したアルバムアプリのMFP向けに最適化されたバージョンを検索し、このような手順で検索したアルバムアプリをMFPにインストールしなければならない。
このように、ユーザは、スマートフォンにインストールされているアルバムアプリを、MFPにインストールする場合、煩雑な作業を行わなくてはならない。
そこで、本実施形態においては、第一の情報処理装置にインストールされているプログラムの第二の情報処理装置へのインストール作業を簡略化することを目的としている。従って、本実施形態に係るプログラム配信システムにおいては、ユーザは、簡単な操作で、第一の情報処理装置で利用しているプログラムが提供する機能を第二の情報処理装置においても利用することが可能となる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。まず、本実施形態に係るプログラム配信システムの運用形態について、図1を参照して説明する。図1は、本実施形態に係るプログラム配信システムの運用形態の例を示す図である。
図1に示すように、本実施形態に係るプログラム配信システムは、第一の情報処理装置1、プログラム配信サーバ3がネットワーク4を介して接続され、第一の情報処理装置1、第二の情報処理装置2が近距離通信回線5を介して接続されて構成されている。
第一の情報処理装置1、第二の情報処理装置2は、MFP、PC(Personal Computer)、PDA(Personal Digital Assistant)、スマートウォッチやスマートグラスなどのウェアラブルデバイス、スマートフォン、スマートデバイス、タブレット端末、プロジェクタ、デジタルカメラ、テレビ受像機、ナビゲーション装置などの情報処理装置である。尚、本実施形態においては、第一の情報処理装置と第二の情報処理装置とで構成が異なるものとする。
プログラム配信サーバ3は、第一の情報処理装置1、第二の情報処理装置2からアクセス可能な共有サーバであり、第一の情報処理装置1、第二の情報処理装置2からの要求に応じてプログラムを配信する。即ち、本実施形態においては、プログラム配信サーバ3がプログラム配信装置として機能する。
ネットワーク4は、例えば、LAN(Local Area Network)等の限定されたネットワークや、WAN(Wide Area Network)、インターネット、公衆回線などの広域ネットワークである。
近距離通信回線5は、例えば、NFC(Near Field Communication)、Wi−Fi(Wireless Fidelity)(登録商標)、Wi−Fi(登録商標)ダイレクト、無線LAN、Bluetooth(登録商標)、IrDA(Infrared Data Association)(登録商標)、赤外線通信、Wireless USB(Universal Serial Bus)、人体通信などの近距離通信回線である。
次に、本実施形態に係る第一の情報処理装置1、第二の情報処理装置2、プログラム配信サーバ3のハードウェア構成について、図2を参照して説明する。図2は、第一の情報処理装置1、第二の情報処理装置2、プログラム配信サーバ3のハードウェア構成を模式的に示すブロック図である。
図2に示すように、本実施形態に係る第一の情報処理装置1、第二の情報処理装置2、プログラム配信サーバ3はそれぞれ、CPU(Central Processing Unit)10、RAM(Random Access Memory)20、ROM30、HDD(Hard Disk Drive)40、操作表示装置I/F50、専用デバイスI/F60、ネットワークI/F70、近距離通信I/F80、外部I/F90、がバス100を介して接続されて構成されている。
また、操作表示装置I/F50には操作表示装置51が、専用デバイスI/F60には専用デバイス61が接続されている。
CPU10は演算手段であり、第一の情報処理装置1、第二の情報処理装置2、プログラム配信サーバ3全体の動作を制御する。RAM20は、情報の高速な読み書きが可能な揮発性の記憶媒体であり、CPU10が情報を処理する際の作業領域として用いられる。ROM30は、読み出し専用の不揮発性記憶媒体であり、ファームウェア等のプログラムが格納されている。
HDD40は、情報の読み書きが可能な不揮発性の記憶媒体であり、文書データや画像データ等の各種データや、OS(Operating System)、デバイスドライバ、アプリケーションソフトウェアなどの各種プログラムを格納する。尚、第一の情報処理装置1、第二の情報処理装置2が、ウェアラブルデバイスやタブレット端末、スマートフォン等の小型のデバイスである場合、HDD40に代えて、NAND型フラッシュメモリやNVRAM(Non Volatile RAM)等の不揮発性の記憶媒体を備えるように構成されていても良い。
操作表示装置I/F50は、バス100と操作表示装置51とを接続するためのインタフェースである。
操作表示装置51は、ユーザが第一の情報処理装置1、第二の情報処理装置2、プログラム配信サーバ3の状態を確認するための視覚的ユーザインタフェースであり、LCD(Liquid Crystal Display)などの表示装置によって実現される。また、操作表示装置51は、ユーザが第一の情報処理装置1、第二の情報処理装置2、プログラム配信サーバ3に情報を入力するためのユーザインタフェースであり、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力装置によって実現される。
専用デバイスI/F60は、バス100と専用デバイス61とを接続するためのインタフェースである。
専用デバイス61は、第一の情報処理装置1、第二の情報処理装置2、プログラム配信サーバ3において専用の機能を実現するためのハードウェアである。例えば、第一の情報処理装置1、第二の情報処理装置2が画像形成装置である場合、専用デバイス61は、プリンタ、ファクシミリ、スキャナ、複写機において専用の機能を実現するためのハードウェアである。
ネットワークI/F70は、バス100とネットワーク4とを接続し、第一の情報処理装置1、第二の情報処理装置2、プログラム配信サーバ3がそれぞれ、ネットワーク4を介して他の装置にアクセスするためのインタフェースである。ネットワークI/F70は、LAN、WAN、インターネット、公衆回線などのインタフェースが用いられる。
近距離通信I/F80は、バス100と近距離通信回線5とを接続し、第一の情報処理装置1、第二の情報処理装置2、プログラム配信サーバ3がそれぞれ、近距離通信回線5を介して他の装置にアクセスするためのインタフェースである。近距離通信I/F80は、NFC、Wi−Fi(登録商標)無線LAN、Bluetooth(登録商標)、IrDA(登録商標)、赤外線通信、Wireless USB、人体通信などの近距離通信用のインタフェースが用いられる。
外部I/F90は、第一の情報処理装置1、第二の情報処理装置2、プログラム配信サーバ3がそれぞれ、他の機器と通信するためのインタフェースである。外部I/F90は、USB(Universal Serial Bus)、PCIe(Peripheral Component Interconnect Express)、ATA(Advanced Technology Attachment)などのインタフェースが用いられる。
このようなハードウェア構成において、ROM30やHDD40、USBメモリ、光学ディスクなどの記憶装置に格納されたプログラムがRAM20に読み出され、CPU10がRAM20にロードされたプログラムに従って演算を行うことにより、ソフトウェア制御部が構成される。このようにして構成されたソフトウェア制御部と、ハードウェアとの組み合わせによって、本実施形態に係る第一の情報処理装置1、第二の情報処理装置2、プログラム配信サーバ3の機能を実現する機能ブロックが構成される。
次に、本実施形態に係る第一の情報処理装置1の機能構成について、図3を参照して説明する。図3は、本実施形態に係る第一の情報処理装置1の機能構成を模式的に示すブロック図である。
図3に示すように、本実施形態に係る第一の情報処理装置1は、操作表示部101、操作表示制御部102、プログラム記憶部103、プログラム実行部104、データ記憶部105、インストール要求部106、データ検索部107、近距離通信制御部108を備える。
操作表示部101は、第一の情報処理装置1の状態を視覚的に表示する出力インタフェースであると共に、タッチパネルとしてユーザが第一の情報処理装置1を直接操作し、若しくは、第一の情報処理装置1に対して情報を入力する際の入力インタフェースでもある。即ち、操作表示部101は、ユーザによる操作を受けるための画像を表示する機能を含む。
操作表示制御部102は、操作表示部101に情報表示を行い、若しくは、操作表示部101を介して入力された第一の情報処理装置1の各部に通知する。
プログラム記憶部103は、第一の情報処理装置1において実行することが可能なプログラム、即ち、第一の情報処理装置1にインストールされているプログラムを記憶し、また、記憶している各プログラムを識別するためのプログラムIDを記憶する。
ここで、プログラム記憶部103に記憶されているプログラム及びプログラムIDについて、図4を参照して説明する。図4は、本実施形態に係るプログラム記憶部103に記憶されているプログラム及びプログラムIDの一例を示す図である。尚、図4において、Program01〜Program09はそれぞれ、各プログラムのプログラムIDを表す。
プログラム実行部104は、プログラム記憶部103に記憶されているプログラムを読み出して実行し、実行中のプログラムが処理の対象とするデータをデータ記憶部105から読み出して処理する。
データ記憶部105は、画像データや文書データなど、プログラム実行部104において実行中のプログラムによる処理の対象となるデータを記憶し、また、記憶している各データを識別するためのデータ付帯情報を記憶する。尚、このデータ記憶部105に記憶されているデータは、プログラム毎の専用のデータではなく、各プログラムがアクセスすることが可能なデータとして、プログラム毎に関連付けられているデータである。
例えば、プログラム実行部104において実行されているプログラムがアルバムアプリである場合について、図5を参照して説明する。図5は、本実施形態に係るデータ記憶部105に記憶されている画像データの一例を示す図である。尚、図5において、IMG01〜IMG09はそれぞれ、各画像データのデータ付帯情報を表す。
このような場合、プログラム実行部104は、図5に示すように、アルバムアプリに関連付けられている画像データをデータ記憶部105から読み出して、読み出した画像データに画像処理を施し、その画像データを操作表示部101に表示するように操作表示制御部102に指示する。これにより、操作表示部101に画像データが表示される。
インストール要求部106は、プログラム実行部104が実行しているプログラムを第二の情報処理装置2にインストールさせるためのインストール要求を第二の情報処理装置に対して行う。このとき、インストール要求部106は、実行中のプログラムのプログラムID、及び、そのプログラムが処理の対象とするデータ、即ち、そのプログラムに関連付けられているデータのデータ付帯情報をそれぞれプログラム記憶部103、及び、データ記憶部105から取得して第二の情報処理装置2に送信する。
データ検索部107は、第二の情報処理装置2からのデータ取得要求に応じて、データ記憶部105からデータを検索し、検索したデータをデータ取得要求元の第二の情報処理装置2に送信する。
近距離通信制御部108は、第一の情報処理装置1の各部が第二の情報処理装置2に向けて送信するべきデータを、近距離通信回線5を介して第二の情報処理装置2に送信する。また、近距離通信制御部108は、第二の情報処理装置2から近距離通信回線5を介して送信されてきたデータを、第一の情報処理装置1の各部に入力する。
次に、本実施形態に係る第二の情報処理装置2の機能構成について、図6を参照して説明する。図6は、本実施形態に係る第二の情報処理装置2の機能構成を模式的に示すブロック図である。
図6に示すように、本実施形態に係る第二の情報処理装置2は、操作表示部201、操作表示制御部202、装置構成情報記憶部203、プログラム配信要求部204、ネットワーク制御部205、インストール部206、プログラム記憶部207、プログラム実行部208、データ取得要求部209、近距離通信制御部210を備える。
操作表示部201は、第二の情報処理装置2の状態を視覚的に表示する出力インタフェースであると共に、タッチパネルとしてユーザが第一の情報処理装置1を直接操作し、若しくは、第二の情報処理装置2に対して情報を入力する際の入力インタフェースでもある。即ち、操作表示部201は、ユーザによる操作を受けるための画像を表示する機能を含む。
操作表示制御部202は、操作表示部201に情報表示を行い、若しくは、操作表示部101を介して入力された第二の情報処理装置2の各部に通知する。
装置構成情報記憶部203は、第二の情報処理装置2の装置構成情報を記憶する。ここで、装置構成情報記憶部203に記憶されている装置構成情報について、図7を参照して説明する。図7は、本実施形態に係る装置構成情報記憶部203に記憶されている装置構成情報の一例を示す図である。図7に示すように、本実施形態に係る装置構成情報記憶部203に記憶されている装置構成情報は、第二の情報処理装置2の構成に関する情報である。
プログラム配信要求部204は、第一の情報処理装置1からのインストール要求に応じて、インストールするべきプログラムをプログラム配信サーバ3に配信させるためのプログラム配信要求をプログラム配信サーバ3に対して行う。このとき、プログラム配信要求部204は、第一の情報処理装置1から送信されてきたプログラムID、及び、装置構成情報記憶部203から取得した装置構成情報をプログラム配信サーバ3に送信する。
ネットワーク制御部205は、第二の情報処理装置2の各部がプログラム配信サーバ3に向けて送信するべきデータを、ネットワーク4を介してプログラム配信サーバ3に送信する。また、ネットワーク制御部205は、プログラム配信サーバ3からネットワーク4を介して送信されてきたデータを、第二の情報処理装置2の各部に入力する。
インストール部206は、プログラム配信サーバ3により配信されたプログラムをプログラム記憶部207に記憶させる、即ち、第二の情報処理装置2にインストールする。
プログラム記憶部207は、第二の情報処理装置2において実行することが可能なプログラム、即ち、第二の情報処理装置2にインストールされているプログラムを記憶する。
プログラム実行部208は、プログラム記憶部207に記憶されているプログラムを読み出して実行し、実行中のプログラムが処理の対象とするデータを、データ取得要求部209に第一の情報処理装置から取得させて処理する。
データ取得要求部209は、プログラム実行部208から処理の対象となるデータの取得が指示されると、第一の情報処理装置1から送信されてきたデータ付帯情報により識別されるデータを取得するためのデータ取得要求を第一の情報処理装置に対して行う。即ち、本実施形態においては、データ取得要求部209が、データ識別情報としてのデータ付帯情報を取得するデータ識別情報取得部として機能する。
近距離通信制御部210は、第二の情報処理装置2の各部が第一の情報処理装置1に向けて送信するべきデータを、近距離通信回線5を介して第一の情報処理装置1に送信する。また、近距離通信制御部108は、第一の情報処理装置1から近距離通信回線5を介して送信されてきたデータを、第二の情報処理装置2の各部に入力する。
次に、本実施形態に係るプログラム配信サーバ3の機能構成について、図8を参照して説明する。図8は、本実施形態に係るプログラム配信サーバ3の機能構成を模式的に示すブロック図である。
図8に示すように、本実施形態に係るプログラム配信サーバ3は、ネットワーク制御部301、プログラム配信部302、プログラム記憶部303を備える。
ネットワーク制御部301は、プログラム配信サーバ3の各部が第二の情報処理装置に向けて送信するべきデータを、ネットワーク4を介して第二の情報処理装置に送信する。また、ネットワーク制御部301は、第二の情報処理装置2からネットワーク4を介して送信されてきたデータを、プログラム配信サーバ3の各部に入力する。
プログラム配信部302は、第二の情報処理装置2からのプログラム配信要求に応じて、プログラム記憶部303からプログラムを検索し、検索したプログラムをプログラム配信要求元の第二の情報処理装置2に送信する。即ち、本実施形態においては、プログラム配信要求部204が、プログラム識別情報としてのプログラムIDを取得するプログラム識別情報取得部、装置構成情報取得部として機能する。
プログラム記憶部303は、第二の情報処理装置2からのプログラム配信要求に応じて配信するためのプログラム、及び、最適バージョン決定テーブルを記憶する。ここで、本実施形態に係るプログラム記憶部303に記憶されている最適バージョン決定テーブルについて、図9を参照して説明する。図9は、本実施形態に係る本実施形態に係るプログラム記憶部303に記憶されている最適バージョン決定テーブルの一例を示す図である。
図9に示すように、本実施形態に係るプログラム記憶部303に記憶されている最適バージョン決定テーブルは、各装置構成情報とその装置構成情報を有する装置向けに最適化されたプログラムのバージョン情報とが、プログラムID毎に対応付けられたテーブルである。
プログラム配信部302は、この最適バージョン決定テーブルを参照することで、第二の情報処理装置2から送信されてきたプログラムIDに関して、共に送信されてきた装置構成情報に合致する最適バージョンを決定する。即ち、本実施形態においては、プログラム配信部302が、最適バージョン決定テーブルとしてのバージョン情報決定テーブルを参照することでプログラムを決定するプログラム決定部として機能する。
そして、プログラム配信部302は、決定した最適バージョンのプログラムを、第二の情報処理装置に最適化されたバージョンのプログラムとして、プログラム記憶部303から検索して第二の情報処理装置に配信する。
従って、例えば、第二の情報処理装置2から送信されてきたプログラムIDがProgram01であり、装置構成情報が図7に示す内容である場合、プログラム配信部302は、Program01につき、Ver.Panel02のプログラムを配信する。
尚、プログラム配信部302は、第二の情報処理装置2から送信されてきた装置構成情報が最適バージョン決定テーブルのいずれにも合致しない場合、その他のバージョンとして、Ver.Genericを配信する。
次に、本実施形態に係るプログラム配信システムがプログラムを配信する際の処理について、図10を参照して説明する。図10は、本実施形態に係るプログラム配信システムプログラムを配信する際の処理を説明するための図である。
図10に示すように、本実施形態に係るプログラム配信システムがプログラムを配信する際にはまず、ユーザは、操作表示部101において第一の情報処理装置を操作することでプログラムを実行するように指示すると共に(S1001)、そのプログラムを第二の情報処理装置にインストールするように指示する(S1002)。
第一の情報処理装置1では、プログラム実行部104は、ユーザ操作による実行指示に従い、実行が指示されたプログラムをプログラム記憶部103から読み出して実行する(S1003)。
そして、第一の情報処理装置1では、インストール要求部106は、ユーザ操作によるインストール指示に従い、インストールが指示されたプログラムのプログラムID、及び、そのプログラムが処理の対象とするデータ、即ち、そのプログラムに関連付けられているデータのデータ付帯情報をそれぞれプログラム記憶部103、及び、データ記憶部105から取得する(S1004)。
その後、第一の情報処理装置1では、インストール要求部106は、プログラム記憶部103、及び、データ記憶部105からそれぞれ取得したプログラムID、及び、データ付帯情報を第二の情報処理装置に送信することで、第二の情報処理装置に対してインストール要求を行う(S1005)。
第二の情報処理装置では、プログラム配信要求部204は、第一の情報処理装置1からのインストール要求に応じて、装置構成情報記憶部203から装置構成情報を取得する(S1006)。
そして、第二の情報処理装置では、プログラム配信要求部204は、第一の情報処理装置1から送信されてきたプログラムID、及び、装置構成情報記憶部203から取得した装置構成情報をプログラム配信サーバ3に送信することで、プログラム配信サーバ3に対してプログラム配信要求を行う(S1007)。
プログラム配信サーバ3では、プログラム配信部302は、第二の情報処理装置2からのプログラム配信要求に応じて、第二の情報処理装置2から送信されてきたプログラムID、及び、装置構成情報に基づき、最適バージョン決定テーブルを参照することで、第二の情報処理装置に最適化されたバージョンのプログラムをプログラム記憶部303から検索する。(S1008)。
そして、プログラム配信サーバ3では、プログラム配信部302は、検索した最適バージョンのプログラムを第二の情報処理装置2に配信する(S1009)。
第二の情報処理装置では、インストール部206は、プログラム配信サーバ3からプログラムが配信されてくると、プログラム配信サーバ3により配信されたプログラムをプログラム記憶部207に記憶させる、即ち、第二の情報処理装置2にインストールする(S1010)。このように、本実施形態に係るプログラム配信システムは、第一の情報処理装置1にインストールされているプログラムの第二の情報処理装置2へのインストール作業を簡略化することが可能である。
そして、第二の情報処理装置では、プログラム実行部208は、プログラム記憶部207に記憶されているプログラムを読み出して実行し、実行中のプログラムによる処理の対象となるデータを、データ取得要求部209に第一の情報処理装置から取得させる(S1011)。
その後、第二の情報処理装置では、データ取得要求部209は、プログラム実行部208から処理の対象となるデータの取得が指示されると、第一の情報処理装置1から送信されてきたデータ付帯情報により識別されるデータを取得するためのデータ取得要求を第一の情報処理装置に対して行う(S1012)。
第一の情報処理装置では、データ検索部107は、第二の情報処理装置2からのデータ取得要求に応じて、データ記憶部105からデータを検索し(S1013)、検索したデータをデータ取得要求元の第二の情報処理装置2に送信する(S1014)。
第二の情報処理装置では、プログラム実行部208は、第一の情報処理装置から取得したデータに対して実行中のプログラムに従った処理を行う(S1015)。このように、本実施形態に係るプログラム配信システムは、第二の情報処理装置2に処理を実行させるために必要となるデータの取得作業を簡略化することが可能である。
そして、ユーザは、このようにしてインストールされたプログラムが提供する機能を利用するために第二の情報処理装置を操作する(S1016)。このように、本実施形態に係るプログラム配信システムにおいては、ユーザは、第一の情報処理装置にインストール指示を行うといった簡単な操作だけで、第一の情報処理装置で利用しているプログラムが提供する機能を第二の情報処理装置においても利用することが可能となる。
例えば、第一の情報処理装置1がスマートフォン、第二の情報処理装置2がスマートフォン用のOSにより動作するMFPであるスマートMFP、実行されるプログラムがアルバムアプリである場合、図11に示すように、スマートMFPには画像データのサムネイルが表示される。図11は、本実施形態に係る第二の情報処理装置2の操作表示部201の構成例を示す図である。
このように、スマートMFPには画像データのサムネイルが表示されるのは、スマートMFPがS1015において、スマートフォンに記憶されている画像データを取得し、取得した画像データを操作表示部201に表示するように処理を行ったためである。
このような場合、図11に示すように、スマートMFP向けのアルバムアプリは、表示している画像データの選択を受け付け、選択された画像データの印刷指示を受け付けることが可能なように最適化が行われている。また、図11に示すように、スマートMFP向けのアルバムアプリは、ユーザの指示を仰ぐためのナビゲーション機能が追加されるように最適化が行われている。
さらに、図11に示すように、スマートMFP向けのアルバムアプリは、印刷モードとしてカラー/モノクロ設定の指示、及び、印刷画質として高画質/トナーセーブ設定の指示を受け付けることが可能なように最適化が行われている。この他、スマートMFP向けのアルバムアプリは、操作表示部201の画面サイズ、ボタンの有無や配置、個数に応じた最適化が行われている。
以上、説明したように、本実施形態に係るプログラム配信システムは、第一の情報処理装置1にインストールされているプログラムの第二の情報処理装置2へのインストール作業を簡略化することが可能である。また、本実施形態に係るプログラム配信システムは、第二の情報処理装置2に処理を実行させるために必要となるデータの取得作業を簡略化することが可能である。
従って、本実施形態に係るプログラム配信システムにおいては、ユーザは、簡単な操作で、第一の情報処理装置で利用しているプログラムが提供する機能を第二の情報処理装置においても利用することが可能となる。
尚、本実施形態に係るプログラム配信システムおいて、第二の情報処理装置は、処理の対象となるデータを第一の情報処理装置から取得するように構成されている例について説明した。この他、第一の情報処理装置が予めデータをデータサーバにアップロードしておき、第二の情報処理装置は、処理の対象となるデータをそのデータサーバから取得するように構成されていても良い。
また、本実施形態においては、第一の情報処理装置1、第二の情報処理装置2、プログラム配信サーバ3がネットワーク4を介して接続されて構成されているプログラム配信システムについて説明した。
この他、プログラム配信サーバ3の備える機能を、第一の情報処理装置1、若しくは、第二の情報処理装置2が備えるように構成されていても良い。即ち、第一の情報処理装置1、若しくは、第二の情報処理装置2がプログラム配信サーバ3として機能するように構成されていても良い。
実施の形態2.
本実施形態においては、ユーザ毎にカスタマイズしたホーム画面を表示するホーム画面カスタマイズ機能を備えたMFPが複数接続されたプログラム配信システム(情報処理システム)について説明する。
ホーム画面カスタマイズ機能は、例えば、ユーザ毎に、よく使うアイコンをホーム画面の上部に移動させたり、逆に、使わないアイコンはホーム画面上から削除したり、よく使う設定や設定項目の多い機能をアイコン登録してホーム画面からいつでも簡単に呼び出せたりするといったように、ユーザ毎にホーム画面をカスタマイズすることが可能な機能である。
ところで、カスタマイズされたホーム画面の設定情報(以下、「ホーム画面カスタマイズ設定情報」とする)は、MFP本体、若しくは、そのMFPと同一のネットワークに接続されているサーバ(以下、「カスタマイズ設定情報管理サーバ」とする)に保存されている。そして、MFPは、ホーム画面カスタマイズ機能を提供する場合、その保存されたホーム画面カスタマイズ設定情報を用いてカスタマイズされたホーム画面を表示するようになっている。
そのため、従来、ユーザは、例えば、上記ホーム画面カスタマイズ設定情報を保存しているMFPとは異なる他のMFPや、上記ネットワークとは異なるネットワークに接続されているMFP(例えば、コンビニエンスストアや図書館などの不特定多数のユーザが利用する場所に設置されたMFP)においては、上記ホーム画面カスタマイズ機能を利用することができない。
そこで、本実施形態においては、上述したような、上記ホーム画面カスタマイズ設定情報を保存しているMFPとは異なる他のMFPや、上記ネットワークとは異なるネットワークに接続されているMFPにおいても、上記ホーム画面カスタマイズ機能を利用することができるようにすることを目的としている。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。尚、実施の形態1と同様の符号を付す構成については、同一または相当部を示すものとし、詳細な説明を省略する。
まず、本実施形態に係るプログラム配信システムの運用形態について、図12を参照して説明する。図12は、本実施形態に係るプログラム配信システムの運用形態の例を示す図である。
図12に示すように、本実施形態に係るプログラム配信システムは、MFP1a、1b、カスタマイズ設定情報管理サーバ6、プロキシサーバ7が接続された社内LAN等の限定されたネットワーク9と、MFP1cと、プログラム配信サーバ3と、アイコン画像配信サーバ8とが、インターネットや電話回線等の公衆回線11を介して接続されて構成されている。以下では、MFP1a、1b、1cをそれぞれ区別する必要がない場合には、それらを総称してMFP1とする。
また、本実施形態に係るプログラム配信システムは、モバイル端末2が、近距離通信回線5を介してMFP1と接続可能なように構成されている。即ち、本実施形態においては、モバイル端末2が第三の情報処理装置として機能する。
尚、図12に示すように、本実施形態に係るプログラム配信システムにおいて、ネットワーク9は、プロキシサーバ7を介して公衆回線11に接続されているため、公衆回線11には直接接続されていない構成となっている。また、本実施形態に係るプログラム配信システムにおいて、MFP1cは、閉じたネットワークには接続されておらず、直接、公衆回線11に接続されているような環境に設置されたMFPである。
MFP1は、ユーザが使用するMFPであり、実施の形態1における第一の情報処理装置1、第二の情報処理装置2に相当する。モバイル端末2は、ノートPC、モバイルPC、PDA、スマートウォッチやスマートグラスなどのウェアラブルデバイス、スマートフォン、スマートデバイス、タブレット端末など、ユーザが操作する携帯可能な情報処理装置であり、実施の形態1における第一の情報処理装置1、第二の情報処理装置2に相当する。
カスタマイズ設定情報管理サーバ6は、MFP1a、1bからアクセス可能な共有サーバであり、MFP1a、1bからの要求に応じてホーム画面カスタマイズ設定情報を記憶する。アイコン画像配信サーバ8は、MFP1からアクセス可能な共有サーバであり、MFP1からの要求に応じて、ホーム画面に表示されるアイコン用の画像(以下、「アイコン画像」とする)を配信する。
次に、本実施形態に係るMFP1が操作表示部101のLCDに表示するホーム画面の表示例について、図13、図14を参照して説明する。図13、図14は、本実施形態に係るMFP1が操作表示部101に表示するホーム画面の表示例を示す図である。尚、図13は、カスタマイズが行われていない標準のホーム画面(以下、「標準画面」とする)を示し、図14は、カスタマイズが行われた後のホーム画面(以下、「カスタム画面」とする)を示している。
図13に示すように、標準画面においては、MFP1に標準搭載されている機能(以下、「標準機能」とする)、例えば、コピー、スキャナ、プリンタ、ファックスの標準的なアイコン画像(以下、「標準アイコン」とする)が表示されている。
このような標準画面において、ユーザが所望する機能のアイコンを押下すると、押下されたアイコンに対応する機能を利用するための詳細画面となり、その詳細画面においてユーザが操作することによりMFPの機能を利用することが可能となる。
例えば、このような標準画面において、ユーザは、コピーのアイコンを押下した場合、原稿サイズやモノクロ/カラー、集約印刷、両面印刷などの詳細を設定するための詳細画面となり、所望する設定を行った上でコピーを利用することが可能となる。
また、図14に示すように、カスタム画面においては、図13に示す標準画面からスキャナ、プリンタ、ファックスのアイコンが非表示となっており、エココピー、マイスキャナ、カスタムアプリA、カスタムアプリBのアイコンが追加されている。
エココピーは、例えば、モノクロ/カラー=カラー、集約印刷=ON(2 in 1)、両面印刷=ONといったように、MFP1に標準搭載されているコピー機能における詳細設定を事前に登録したものである。
マイスキャナは、スキャナのアイコン画像をユーザが自由にカスタマイズしたものである。MFP1は、このマイスキャナのアイコンが押下された時、標準機能のスキャナ機能と同じ動作をする。本実施形態においては、カスタマイズされたアイコン画像(以下、「カスタムアイコン」とする)は、MFP1に標準的に記憶されている画像や、ユーザが他から取得してMFP1に記憶させた画像、アイコン画像配信サーバ8から取得された画像である。
カスタムアプリA、Bは、MFP1に標準搭載されていないアプリケーション・プログラム(以下、「アプリ」とする)であって、ユーザや管理者により追加インストールされたアプリである。ユーザは、このカスタムアプリAやカスタムアプリBのアイコンを押下することで、追加インストールされたアプリを動作させて、そのアプリが提供する機能を利用することが可能となる。
次に、本実施形態に係るモバイル端末2の機能構成について、図15を参照して説明する。図15は、本実施形態に係るモバイル端末2の機能構成を模式的に示すブロック図である。
図15に示すように、本実施形態に係るモバイル端末2は、図6に示す構成の他に、カスタマイズ設定情報要求部211、カスタマイズ設定情報記憶部212を備える。
カスタマイズ設定情報取得要求部211は、操作表示部201へのユーザ操作に応じて、近距離通信回線5を介して接続されているMFP1に対して、ホーム画面カスタマイズ設定情報を取得するためのカスタマイズ設定情報取得要求を行う。そして、カスタマイズ設定情報取得要求部211は、そのカスタマイズ設定情報取得要求に応じて取得したホーム画面カスタマイズ設定情報をカスタマイズ設定情報記憶部212に記憶させる。カスタマイズ設定情報記憶部212は、ホーム画面カスタマイズ設定情報を記憶する。
次に、本実施形態に係るMFP1の機能構成について、図16を参照して説明する。図16は、本実施形態に係るMFP1の機能構成を模式的に示すブロック図である。
図16に示すように、本実施形態に係るMFP1は、図3、図6に示す構成の他に、詳細設定情報記憶部109、アイコン画像記憶部110、アイコン設定情報記憶部111、カスタマイズ設定情報生成部112、カスタマイズ設定情報取得要求部113、アイコン画像配置情報記憶部114、カスタマイズ設定情報記憶部115を備える。
尚、本実施形態に係るプログラム記憶部103は、MFP1にインストールされているアプリを記憶すると共に、各アプリを一意に識別するためのアプリ識別子、そのアプリをインストールするために必要となるファイル(以下、「インストールファイル」とする)の記憶先、そのアプリの属性、そのアプリの取得先を関連付けてアプリ記憶情報として記憶する。ここで、アプリ記憶情報のデータ構成の一例を図17に示す。図17は、本実施形態に係るアプリ記憶情報のデータ構成の一例を示す図である。
図17に示すように、アプリ記憶情報におけるアプリ属性には、そのアプリがMFP1に標準搭載されているアプリ(以下、「標準アプリ」とする)である場合、その属性として標準アプリであることが記述される。
また、アプリ記憶情報におけるアプリ属性には、そのアプリがユーザにより取得された任意のアプリ(以下、「任意アプリ」とする)である場合、その属性として任意アプリであることが記述される。
また、図17に示すように、アプリ記憶情報におけるアプリ属性には、そのアプリがプログラム配信サーバ3から取得されたアプリ(以下、「配信アプリ」とする)である場合、その属性として配信アプリであることが記述される。
また、図17に示すように、アプリ記憶情報におけるインストールファイルの取得先には、そのアプリが配信アプリである場合、そのアプリをプログラム配信サーバ3から取得するための取得先URLが記述される。
詳細設定情報記憶部109は、上述したエココピーなど、MFP1に標準搭載されている機能やカスタムアプリにおける詳細設定に関する情報(以下、「詳細設定情報」)を記憶する。プログラム実行部104は、この詳細設定情報を参照することで、その詳細設定に従ってプログラムを実行することができる。
アイコン画像記憶部110は、アイコン画像の画像データを記憶すると共に、各アイコン画像を一意に識別するためのアイコン画像識別子、そのアイコン画像の画像データの記憶先、そのアイコン画像の属性、そのアイコン画像の画像データの取得先を関連付けてアイコン記憶情報として記憶する。ここで、アイコン記憶情報のデータ構成の一例を図18に示す。図18は、本実施形態に係るアイコン記憶情報のデータ構成の一例を示す図である。
図18に示すように、アイコン記憶情報におけるアイコン画像の属性には、そのアイコン画像が標準アイコンである場合、その属性として標準アイコンであることが記述される。
また、図18に示すように、アイコン記憶情報におけるアイコン画像の属性には、そのアイコン画像がユーザにより取得された任意のアイコン画像(以下、「任意アイコン」とする)である場合、その属性として任意アイコンであることが記述される。
また、図18に示すように、アイコン記憶情報におけるアイコン画像の属性には、そのアイコン画像がアイコン画像配信サーバ8から取得されたアイコン画像(以下、「配信アイコン」とする)である場合、その属性として配信アイコンであることが記述される。
また、図18に示すように、アイコン記憶情報におけるアイコン画像の属性には、そのアイコン画像が配信アプリのアイコン(以下、「配信アプリアイコン」)である場合、その属性として配信アプリアイコンであることが記述される。
また、図18に示すように、アイコン記憶情報におけるアイコン画像の取得先には、そのアイコン画像が配信アイコンである場合、そのアイコン画像をアイコン画像配信サーバ8から取得するための取得先URLが記述される。
アイコン設定情報記憶部111は、ホーム画面に表示されているアイコン画像とアプリとを紐付けるために、アプリ識別子とアイコン画像識別子とを関連付けてアイコン設定情報として記憶する。ここで、アイコン設定情報のデータ構成の一例を図19に示す。図19は、本実施形態に係るアイコン設定情報のデータ構成の一例を示す図である。操作表示制御部102は、このアイコン設定情報を参照することで、押下されたアイコン画像に対応したアプリをプログラム実行部104に実行させるように指示することができる。
カスタマイズ設定情報生成部112は、カスタマイズ設定情報を生成し、生成したカスタマイズ設定情報をカスタマイズ設定情報管理サーバ6に送信して記憶させる。即ち、本実施形態においては、カスタマイズ設定情報生成部112がカスタマイズ設定情報として設定情報を生成する設定情報生成部として機能する。カスタマイズ設定情報生成部112によるカスタマイズ設定情報の生成処理については、図23を参照して後述する。
カスタマイズ設定情報取得要求部113は、モバイル端末2からのカスタマイズ設定情報取得要求を受けて、カスタマイズ設定情報管理サーバ6に対して、カスタマイズ設定情報を取得するためのカスタマイズ設定情報取得要求を行う。また、カスタマイズ設定情報取得要求部113は、ユーザによるホーム画面カスタマイズ機能の利用操作を受けて、そのユーザが操作するモバイル端末2に対して、カスタマイズ設定情報を取得するためのカスタマイズ設定情報取得要求を行う。
アイコン画像配置情報記憶部114は、アイコン画像識別子とそのアイコン画像識別子により識別されるアイコン画像のホーム画面におけるLCD上の位置座標とを関連付けてアイコン画像配置情報として記憶する。ここで、アイコン画像配置情報のデータ構成の一例を図20に示す。図20は、本実施形態に係るアイコン画像配置情報のデータ構成の一例を示す図である。
カスタマイズ設定情報記憶部115は、カスタマイズ設定情報を記憶する。操作表示制御部102は、このカスタマイズ設定情報記憶部115に記憶されているカスタマイズ設定情報に基づき、操作表示部101のLCDにカスタム画面を表示する。
次に、本実施形態に係るカスタマイズ設定情報管理サーバ6の機能構成について、図21を参照して説明する。図21は、本実施形態に係るカスタマイズ設定情報管理サーバ6の機能構成を模式的に示すブロック図である。
図21に示すように、本実施形態に係るカスタマイズ設定情報管理サーバ6は、ネットワーク制御部601、カスタマイズ設定情報配信部602、カスタマイズ設定情報記憶部603、カスタマイズ設定情報記憶制御部604を備える。
ネットワーク制御部601は、カスタマイズ設定情報管理サーバ6の各部がMFP1a、1bに向けて送信するべきデータを、ネットワーク9を介してMFP1a、1bに送信する。また、ネットワーク制御部601は、MFP1a、1bからネットワーク9を介して送信されてきたデータを、カスタマイズ設定情報管理サーバ6の各部に入力する。
カスタマイズ設定情報配信部602は、MFP1a、1bからのカスタマイズ設定情報取得要求に応じて、そのカスタマイズ設定情報取得要求に応じたホーム画面カスタマイズ設定情報をカスタマイズ設定情報記憶部603から検索し、検索したカスタマイズ設定情報をカスタマイズ設定情報取得要求元のMFP1に送信する。
カスタマイズ設定情報記憶部603は、カスタマイズ設定情報を記憶する。即ち、本実施形態においては。カスタマイズ設定情報記憶部603が設定情報記憶部として機能する。カスタマイズ設定情報記憶制御部604は、MFP1a、1bから送信されてきたカスタマイズ設定情報をカスタマイズ設定情報記憶部603に記憶させる。
次に、本実施形態に係るアイコン画像配信サーバ8の機能構成について、図22を参照して説明する。図22は、本実施形態に係るアイコン画像配信サーバ8の機能構成を模式的に示すブロック図である。
図22に示すように、本実施形態に係るアイコン画像配信サーバ8は、ネットワーク制御部801、アイコン画像配信部802、アイコン画像記憶部803を備える。
ネットワーク制御部801は、アイコン画像配信サーバ8の各部がMFP1に向けて送信するべきデータを公衆回線11を介してMFP1に送信する。アイコン画像配信部802は、MFP1からのアイコン画像取得要求に応じて、そのアイコン画像取得要求に応じたアイコン画像をアイコン画像記憶部803から検索し、検索したアイコン画像をアイコン画像取得要求元のMFP1に送信する。アイコン画像記憶部803は、アイコン画像を記憶する。
次に、本実施形態に係るMFP1がカスタマイズ設定情報を生成する際の処理について、図23を参照して説明する。図23は、本実施形態に係るMFP1がカスタマイズ設定情報を生成する際の処理を説明するためのフローチャートである。
図23に示すように、本実施形態に係るMFP1がカスタマイズ設定情報を生成する際にはまず、カスタマイズ設定情報生成部112は、ホーム画面に表示されているアイコン画像からいずれかのアイコン画像のアイコン画像識別子を選択する(S2301)。
そして、カスタマイズ設定情報生成部112は、図20に示したアイコン画像配置情報を参照して、S2301において選択したアイコン画像識別子により識別されるアイコン画像のホーム画面におけるLCD上の位置座標を取得する(S2302)。
そして、カスタマイズ設定情報生成部112は、図18に示したアイコン記憶情報におけるアイコン画像の属性を参照して、S2301において選択したアイコン画像識別子により識別されるアイコン画像のアイコン画像の属性を取得し(S2303)、取得したアイコン画像の属性が標準アイコンであるか否かを判定する(S2304)。
カスタマイズ設定情報生成部112は、S2303における判定処理において、標準アイコンであると判定した場合(S2304/YES)、S2301において選択したアイコン画像識別子を取得する(S2305)。
一方、カスタマイズ設定情報生成部112は、S2304における判定処理において、標準アイコンではないと判定した場合(S2304/NO)、S2303において取得したアイコン画像の属性が配信アイコンであるか否かを判定する(S2306)。
カスタマイズ設定情報生成部112は、S2306における判定処理において、配信アイコンであると判定した場合(S2306/YES)、図18に示したアイコン記憶情報におけるアイコン画像の取得先を参照して、S2301において選択したアイコン画像識別子により識別されるアイコン画像の取得先URLを取得する(S2308)。
一方、カスタマイズ設定情報生成部112は、S2306における判定処理において、配信アイコンではないと判定した場合(S2306/NO)、図18に示したアイコン記憶情報におけるアイコン画像の記憶先を参照して、S2301において選択したアイコン画像識別子により識別されるアイコン画像の画像データをその記憶先から取得する(S2307)。
そして、カスタマイズ設定情報生成部112は、図19に示したアイコン設定情報を参照して、S2301において選択したアイコン画像識別子に関連付けられているアプリ識別子を検索する(S2309)。
そして、カスタマイズ設定情報生成部112は、図17に示したアプリ記憶情報におけるアプリの属性を参照して、S2309において検索したアプリ識別子により識別されるアプリの属性を取得し(S2310)、取得したアプリの属性が標準アプリであるか否かを判定する(S2311)。
カスタマイズ設定情報生成部112は、S2311における判定処理において、標準アプリであると判定した場合(S2311/YES)、S2309において検索したアプリ識別子を取得する(S2312)。
一方、カスタマイズ設定情報生成部112は、S2311における判定処理において、標準アプリではないと判定した場合(S2311/NO)、S2310において取得したアプリの属性が配信アプリであるか否かを判定する(S2313)。
カスタマイズ設定情報生成部112は、S2313における判定処理において、配信アプリであると判定した場合(S2313/YES)、図17に示したアプリ記憶情報におけるアプリの取得先を参照して、S2309において検索したアプリ識別子により識別されるアプリの取得先URLを取得する(S2315)。
一方、カスタマイズ設定情報生成部112は、S2313における判定処理において、配信アプリではないと判定した場合(S2313/NO)、図17に示したアプリ記憶情報におけるインストールファイルの記憶先を参照して、S2308において検索したアプリ識別子により識別されるアプリのインストールファイルをその記憶先から取得する(S2314)。
そして、カスタマイズ設定情報生成部112は、詳細設定情報記憶部109に記憶されている詳細設定情報を参照して、S2309において検索したアプリ識別子により識別されるアプリの詳細設定がカスタマイズされているか否かを判定する(S2316)。
カスタマイズ設定情報生成部112は、S2316における判定処理において、詳細設定がカスタムされていると判定した場合(S2316/YES)、詳細設定情報記憶部109に記憶されている詳細設定情報から、S2309において検索したアプリ識別子により識別されるアプリの詳細設定情報を取得する(S2317)。
一方、カスタマイズ設定情報生成部112は、S2316における判定処理において、詳細設定がカスタムされていないと判定した場合(S2316/NO)、詳細設定情報の取得を行わずにS2318の処理に移行する。
そして、カスタマイズ設定情報生成部112は、ホーム画面に表示されている全アイコン画像のアイコン画像識別子を選択するまでS2301〜S2317と同様の処理を行う(S2318/NO)。
そして、カスタマイズ設定情報生成部112は、ホーム画面に表示されている全アイコン画像のアイコン画像識別子を選択すると(S2318/YES)、取得した内容をまとめてカスタマイズ設定情報を生成する(S2319)。
このとき、カスタマイズ設定情報生成部112は、生成したカスタマイズ設定情報を一意に識別するためのカスタマイズ設定情報識別子を生成し、そのカスタマイズ設定情報識別子をS2319において生成したカスタマイズ設定情報に付加すると共に、そのカスタマイズ設定情報の生成日時をS2319において生成したカスタマイズ設定情報に付加する。即ち、本実施形態においては、カスタマイズ設定情報識別子が設定情報識別子として、カスタマイズ設定情報である設定情報に付与される。
そして、カスタマイズ設定情報生成部112は、生成したカスタマイズ設定情報、取得したアイコン画像データ、アプリをカスタマイズ設定情報管理サーバ6にアップロードする(S2320)。そして、カスタマイズ設定情報管理サーバ6では、カスタマイズ設定情報記憶制御部604は、MFP1aから取得したカスタマイズ設定情報、アイコン画像データ、アプリをカスタマイズ設定情報記憶部603に記憶させる。
尚、MFP1cは、カスタマイズ設定情報管理サーバ6とは直接接続されていないため、生成したカスタマイズ設定情報、取得したアイコン画像データ、アプリをカスタマイズ設定情報管理サーバ6にアップロードする代わりに、カスタマイズ設定情報記憶部115、アイコン画像記憶部110、プログラム記憶部103に記憶する。
また、MFP1a、1bにおいても、生成したカスタマイズ設定情報、取得したアイコン画像データ、アプリをカスタマイズ設定情報管理サーバ6にアップロードする代わりに、カスタマイズ設定情報記憶部115、アイコン画像記憶部110、プログラム記憶部103に記憶するように構成されていても良い。
本実施形態に係るMFP1は、このようにしてカスタマイズ設定情報を生成する。ここで、本実施形態に係るMFP1が生成したカスタマイズ設定情報のデータ構成の一例を図24に示す。図24は、本実施形態に係るMFP1が生成したカスタマイズ設定情報のデータ構成の一例を示す図である。尚、図24は、図14に示したカスタム画面に対応したカスタマイズ設定情報である。
図24に示すように、カスタマイズ設定情報には、そのカスタマイズ設定情報のカスタマイズ設定情報識別子、カスタマイズ設定情報生成日時が記述されている。尚、図24においては、カスタマイズ設定情報識別子は、UUID(Universally Unique Identifier)として記述されているが、ユーザ認証を行う際のユーザIDと紐付けられた情報であっても良い。
また、図24に示すように、カスタマイズ設定情報には、5つのアプリ設定1、2、3、4、5が記述されており、これは、図14に示したカスタム画面に対応したカスタマイズ設定情報だからである。
アプリ設定1は、図14に示したカスタム画面における「コピー」のアイコン画像(以下、「コピーアイコン」とする)に対応するものである。このアプリ設定1から、コピーアイコンは、位置座標(a、b)に配置され、標準アイコンである「標準コピーアイコンA」が指定されていることがわかる。また、このアプリ設定1から、コピーアイコンに関連付けられているアプリは、標準アプリである「標準コピーアプリ」が指定されていることがわかる。
アプリ設定2は、図14に示したカスタム画面における「エココピー」のアイコン画像(以下、「エココピーアイコン」とする)に対応するものである。このアプリ設定2から、エココピーアイコンは、位置座標(c、d)に配置され、標準アイコンである「標準コピーアイコンB」であることがわかる。また、このアプリ設定2から、エココピーアイコンに関連付けられているアプリは、標準アプリである「標準コピーアプリ」であることがわかる。また、このアプリ設定2から、標準コピーアプリの詳細設定がカスタマイズされており、その内容は、モノクロ/カラー=カラー、集約印刷=ON(2 in 1)、両面印刷=ONであることがわかる。
アプリ設定3は、図14に示したカスタム画面における「マイスキャナ」のアイコン画像(以下、「マイスキャナアイコン」とする)に対応するものである。このアプリ設定3から、マイスキャナアイコンは、位置座標(e、f)に配置され、任意アイコンであり、そのアイコン画像の画像データのファイル名が「0123456789.jpg」であることがわかる。また、このアプリ設定2から、マイスキャナアイコンに関連付けられているアプリは、標準アプリである「標準コピーアプリ」であることがわかる。
尚、アプリ設定3では、アイコン画像が任意アイコンであるため、そのアイコン画像の画像データそのものがカスタマイズ設定情報に含まれる。
アプリ設定4は、図14に示したカスタム画面における「カスタムアプリA」のアイコン画像(以下、「カスタムアプリAアイコン」とする)に対応するものである。このアプリ設定4から、カスタムアプリAアイコンは、位置座標(g、h)に配置され、配信アプリアイコンであることがわかる。また、このアプリ設定4から、カスタムアプリAアイコンに関連付けられているアプリは、配信アプリであり、その取得先が「http://www.*****/**********/0123456789」であることがわかる。
アプリ設定5は、図14に示したカスタム画面における「カスタムアプリB」のアイコン画像(以下、「カスタムアプリBアイコン」とする)に対応するものである。このアプリ設定5から、カスタムアプリBアイコンは、位置座標(i、j)に配置され、配信アイコンであり、その取得先が「http://www.*****/**********/ABCDEFGHIJ」であることがわかる。また、このアプリ設定5から、カスタムアプリBアイコンに関連付けられているアプリは、任意アプリであり、そのインストールファイルが「ABCDEFGHIJ.exe」であることがわかる。
尚、アプリ設定5では、アプリが任意アプリであるため、そのアプリのインストールファイルそのものがカスタマイズ設定情報に含まれる。
次に、本実施形態に係るモバイル端末2がMFP1aからカスタマイズ設定情報を取得する際の処理について、図25を参照して説明する。図25は、本実施形態に係るモバイル端末2がMFP1からカスタマイズ設定情報を取得する際の処理を説明するためのシーケンス図である。尚、図25においては、モバイル端末2がMFP1aからカスタマイズ設定情報を取得する際の処理について説明するが、MFP1bから取得する場合も同様である。
図25に示すように、本実施形態に係るモバイル端末2がMFP1aからカスタマイズ設定情報を取得する際にはまず、ユーザは、モバイル端末2に対してカスタマイズ設定情報取得指示を行う(S2501)。
そして、モバイル端末2では、カスタマイズ設定情報取得要求部211は、カスタマイズ設定情報識別子をMFP1aに送信することで、MFP1aに対してカスタマイズ設定情報取得要求を行う(S2502)。
そして、MFP1aでは、カスタマイズ設定情報取得要求部113は、モバイル端末2からのカスタマイズ設定情報取得要求に応じて、モバイル端末2から送信されてきたカスタマイズ設定情報識別子をカスタマイズ設定情報管理サーバ6に送信することで、カスタマイズ設定情報管理サーバ6に対してカスタマイズ設定情報取得要求を行う(S2503)。
そして、カスタマイズ設定情報管理サーバ6では、カスタマイズ設定情報配信部602は、MFP1aからのカスタマイズ設定情報取得要求に応じて、MFP1aから送信されてきたカスタマイズ設定情報識別子が付与されているカスタマイズ設定情報をカスタマイズ設定情報記憶部603から検索し、検索したカスタマイズ設定情報をカスタマイズ設定情報取得要求の要求元であるMFP1aに送信する(S2504)。
そして、MFP1aでは、カスタマイズ設定情報取得要求部113は、カスタマイズ設定情報管理サーバ6から送信されてきたカスタマイズ設定情報をカスタマイズ設定情報取得要求の要求元であるモバイル端末2に送信する(S2505)。
そして、モバイル端末2では、MFP1aから送信されてきたカスタマイズ設定情報をカスタマイズ設定情報記憶部212に記憶させる(S2506)。
次に、本実施形態に係るMFP1cにおいてユーザがホーム画面カスタマイズ機能を利用する際の処理について、図26を参照して説明する。図26は、本実施形態に係るMFP1cにおいてユーザがホーム画面カスタマイズ機能を使用する際の処理を説明するためのシーケンス図である。
図26に示すように、本実施形態に係るMFP1cにおいてユーザがホーム画面カスタマイズ機能を使用する際にはまず、ユーザは、MFP1cに対してカスタマイズ設定機能利用操作を行う(S2601)。
そして、MFP1cとモバイル端末2とが近距離通信の接続を確立すると(S2602)、MFP1cでは、カスタマイズ設定情報取得要求部113は、モバイル端末2に対してカスタマイズ設定情報取得要求を行う(S2603)。
そして、モバイル端末2では、近距離通信制御部210は、カスタマイズ設定情報記憶部212に記憶されているカスタマイズ設定情報をMFP1aに送信する(S2604)。即ち、本実施形態においては、近距離通信制御部210が設定情報取得送信部として機能する。
そして、MFP1aでは、カスタマイズ設定情報取得要求部113は、モバイル端末2から送信されてきたカスタマイズ設定情報を解析して(S2605)、自身が保有していないアイコン画像とアプリとを取得するために、モバイル端末2、アイコン画像配信サーバ8に対してアイコン画像取得要求を、プログラム配信サーバ3に対してアプリ取得要求を行う(S2606〜S2608)。
そして、モバイル端末2、プログラム配信サーバ3、アイコン画像配信サーバ8はそれぞれ、取得要求に応じたアイコン画像の画像データ、アプリを取得要求元のMFP1cに送信する。(S2609〜S2611)。
そして、MFP1cでは、カスタマイズ設定情報取得要求部113は、取得したカスタマイズ設定情報をカスタム設定情報記憶部115に、アイコン画像の画像データをアイコン画像記憶部110に、アプリをプログラム記憶部103に記憶させる(S2612)。即ち、本実施形態においては、カスタマイズ設定情報取得要求部113がデータ取得部として機能する。
そして、MFP1cでは、操作表示制御部102は、カスタマイズ設定情報記憶部115に記憶されているカスタマイズ設定情報に基づき、操作表示部101のLCDにカスタム画面を表示する(S2613)。即ち、本実施形態においては、操作表示制御部102が処理実行部として機能する。
このように、本実施形態に係るプログラム配信システムによれば、ホーム画面カスタマイズ設定情報を保存しているMFPとは異なる他のMFPや、カスタマイズ設定情報管理サーバ6とは異なるネットワークに接続されているMFPにおいても、ホーム画面カスタマイズ機能を利用することが可能となる。
尚、図26においては、MFP1cには予めカスタマイズ設定情報が記憶されていないことを前提としているが、予めカスタマイズ設定情報が記憶されている場合、MFP1cはまず、モバイル端末2からカスタマイズ設定情報識別子のみを取得する。そして、MFP1cは、そのカスタマイズ設定情報識別子と同じカスタマイズ設定情報識別子が付与されているカスタマイズ設定情報に基づき、操作表示部101のLCDにカスタム画面を表示する。本実施形態に係るMFP1cは、このように構成されることで、毎回、モバイル端末2からカスタマイズ設定情報を取得する必要がなくなる。
次に、本実施形態に係るMFP1cにおいてユーザがカスタム画面をカスタマイズする際の処理について、図27を参照して説明する。図27は、本実施形態に係るMFP1cにおいてユーザがカスタム画面をカスタマイズする際の処理を説明するためのシーケンス図である。
図27に示すように、本実施形態に係るMFP1cにおいてユーザがカスタム画面をカスタマイズする際にはまず、ユーザは、カスタム画面の変更操作を行う(S2701)。
そして、MFP1cでは、カスタマイズ設定情報生成部112は、図26に示した処理によりカスタマイズ設定情報を生成して(S2702)、生成したカスタマイズ設定情報をカスタマイズ設定情報記憶部115に記憶させる(S2703)。
そして、MFP1cとモバイル端末2とが近距離通信の接続を確立すると(S2704)、MFP1cでは、カスタマイズ設定情報生成部112は、生成したカスタマイズ設定情報をモバイル端末2に送信する(S2705)。
そして、モバイル端末2では、近距離通信制御部210は、MFP1cから送信されてきたカスタマイズ設定情報をカスタマイズ設定情報記憶部212に記憶させる(S2706)。このような処理により、MFP1c上で変更されたカスタム画面に係るカスタマイズ設定情報がモバイル端末2にも記憶される。
ここで、本実施形態に係るMFP1cが生成した変更後のカスタマイズ設定情報のデータ構成の一例を図28に示す。図28は、本実施形態に係るMFP1cが生成した変更後のカスタマイズ設定情報のデータ構成の一例を示す図である。尚、図28においては、図24からの変更箇所を太文字にて示している。
次に、本実施形態に係るMFP1aにおいてユーザがホーム画面カスタマイズ機能を利用する際の処理について、図29を参照して説明する。図29は、本実施形態に係るMFP1aにおいてユーザがホーム画面カスタマイズ機能を利用する際の処理を説明するためのシーケンス図である。
尚、図29においては、カスタマイズ設定情報管理サーバ6には、図24に示したカスタマイズ設定情報が保存されており、モバイル端末2には、図28に示すカスタマイズ設定情報を保存されていることを前提としている。また、図29においては、MFP1aにおいてユーザがホーム画面カスタマイズ機能を利用する際の処理について説明するが、MFP1bにおいて利用する場合も同様である。
図29に示すように、本実施形態に係るMFP1aにおいてユーザがホーム画面カスタマイズ機能を使用する際にはまず、ユーザは、MFP1aに対してカスタマイズ設定機能利用操作を行う(S2901)。
そして、MFP1aとモバイル端末2とが近距離通信の接続を確立すると(S2902)、MFP1aでは、カスタマイズ設定情報取得要求部113は、モバイル端末2に対してカスタマイズ設定情報取得要求を行う(S2903)。
そして、モバイル端末2では、近距離通信制御部210は、カスタマイズ設定情報記憶部212に記憶されているカスタマイズ設定情報をMFP1aに送信する(S2904)。
そして、MFP1aでは、カスタマイズ設定情報取得要求部113は、モバイル端末2から取得したカスタマイズ設定情報のカスタマイズ設定情報識別子と同じカスタマイズ設定情報識別子が付与されたカスタマイズ設定情報の取得要求をカスタマイズ設定情報管理サーバ6に対して行う(S2905)。
そして、カスタマイズ設定情報管理サーバ6では、カスタマイズ設定情報配信部602は、MFP1aからのカスタマイズ設定情報取得要求に応じたカスタマイズ設定情報をカスタマイズ設定情報記憶部603から検索し、検索したカスタマイズ設定情報をカスタマイズ設定情報取得要求の要求元であるMFP1aに送信する(S2906)。
そして、MFP1aでは、カスタマイズ設定情報取得要求部113は、モバイル端末2、カスタマイズ設定情報管理サーバ6から取得したカスタマイズ設定情報の生成日時を比較する(S2907)。即ち、本実施形態においては、カスタマイズ設定情報取得要求部113が設定情報取得部、生成日時比較部として機能する。
そして、MFP1aでは、カスタマイズ設定情報取得要求部113は、生成日時の新しい方のカスタマイズ設定情報を解析して(S2908)、自身が保有していないアイコン画像とアプリとを取得するために、モバイル端末2、アイコン画像配信サーバ8に対してアイコン画像取得要求を、プログラム配信サーバ3に対してアプリ取得要求を行う(S2909〜S2911)。
そして、モバイル端末2、プログラム配信サーバ3、アイコン画像配信サーバ8はそれぞれ、取得要求に応じたアイコン画像の画像データ、アプリを取得要求元のMFP1aに送信する。(S2912〜S2914)。
そして、MFP1cでは、カスタマイズ設定情報取得要求部113は、生成日時が新しい方のカスタマイズ設定情報、取得したアイコン画像の画像データ、アプリをカスタマイズ設定情報管理サーバ6にアップロードする(S2915)
そして、MFP1aでは、操作表示制御部102は、生成日時が新しい方のカスタマイズ設定情報に基づき、操作表示部101のLCDにカスタム画面を表示する(S2916)。
このように、本実施形態に係るプログラム配信システムによれば、ホーム画面カスタマイズ設定情報を保存しているMFPとは異なる他のMFPや、カスタマイズ設定情報管理サーバ6とは異なるネットワークに接続されているMFPにおいてカスタム画面の変更操作が行われても、その変更内容を容易に反映させることが可能となる。
次に、本実施形態に係るMFP1bにおいてユーザがホーム画面カスタマイズ機能を利用する際の処理について、図30を参照して説明する。図30は、本実施形態に係るMFP1bにおいてユーザがホーム画面カスタマイズ機能を利用する際の処理を説明するためのシーケンス図である。
尚、図30においては、モバイル端末2、カスタマイズ設定情報管理サーバ6には、図28に示すカスタマイズ設定情報を保存されていることを前提としている。また、図30においては、MFP1bにおいてユーザがホーム画面カスタマイズ機能を利用する際の処理について説明するが、MFP1aにおいて利用する場合も同様である。
図30に示すように、本実施形態に係るMFP1bにおいてユーザがホーム画面カスタマイズ機能を利用する際にはまず、ユーザは、MFP1aに対してカスタマイズ設定機能利用操作を行う(S3001)。
そして、MFP1aとモバイル端末2とが近距離通信の接続を確立すると(S3002)、MFP1aでは、カスタマイズ設定情報取得要求部113は、モバイル端末2に対してカスタマイズ設定情報取得要求を行う(S3003)。
そして、モバイル端末2では、近距離通信制御部210は、カスタマイズ設定情報記憶部212に記憶されているカスタマイズ設定情報をMFP1aに送信する(S3004)。
そして、MFP1aでは、カスタマイズ設定情報取得要求部113は、モバイル端末2から取得したカスタマイズ設定情報のカスタマイズ設定情報識別子と同じカスタマイズ設定情報識別子が付与されたカスタマイズ設定情報の取得要求をカスタマイズ設定情報管理サーバ6に対して行う(S3005)。
そして、カスタマイズ設定情報管理サーバ6では、カスタマイズ設定情報配信部602は、MFP1aからのカスタマイズ設定情報取得要求に応じたカスタマイズ設定情報をカスタマイズ設定情報記憶部603から検索し、検索したカスタマイズ設定情報をカスタマイズ設定情報取得要求の要求元であるMFP1aに送信する(S3006)。
そして、MFP1aでは、カスタマイズ設定情報取得要求部113は、モバイル端末2、カスタマイズ設定情報管理サーバ6から取得したカスタマイズ設定情報の生成日時を比較する(S3007)。
そして、MFP1aでは、カスタマイズ設定情報取得要求部113は、生成日時が等しいため、カスタマイズ設定情報を解析して(S3008)、自身が保有していないアイコン画像とアプリとを取得するために、カスタマイズ設定情報管理サーバ6に対してアイコン画像取得要求、アプリ取得要求を行う(S3008〜S3010)。
このように、本実施形態に係るMFP1bは、モバイル端末2、カスタマイズ設定情報管理サーバ6から取得したカスタマイズ設定情報の生成日時が等しい場合、モバイル端末2やプログラム配信サーバ3、アイコン画像配信サーバ8からアプリやアイコン画像を取得する代わりに、カスタマイズ設定情報管理サーバ6に保存されているものを利用するようになっている。
本実施形態に係るMFP1bは、このような処理により、毎回、モバイル端末2やプログラム配信サーバ3、アイコン画像配信サーバ8と通信を行うことなく、常に最新のカスタム画面を提供することが可能となる。
そして、MFP1bでは、操作表示制御部102は、取得したカスタマイズ設定情報に基づき、操作表示部101のLCDにカスタム画面を表示する(S3011)。
以上、説明したように、本実施形態に係るプログラム配信システムによれば、ホーム画面カスタマイズ設定情報を保存しているMFPとは異なる他のMFPや、カスタマイズ設定情報管理サーバ6とは異なるネットワークに接続されているMFPにおいても、ホーム画面カスタマイズ機能を利用することが可能となる。
尚、本実施形態においては、カスタマイズ設定情報管理サーバ6を備えているプログラム配信システムについて説明したが、カスタマイズ設定情報管理サーバ6を備えないで、各MFP1がカスタマイズ設定情報管理サーバ6と同様の機能を備えるように構成されていても良い。