JP2012118372A - フルカラー画像形成方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】フルカラー画像形成方法において、イエロートナーがイエロー着色剤として少なくともC.I.ピグメントイエロー74を結着樹脂100質量部に対して4質量部以上10質量部以下含有し、マゼンタトナーがマゼンタ着色剤として少なくともシュウ酸金属配位化合とチオフェンジイミダゾール基含有化合物で表される着色剤とを結着樹脂100質量部に対して合計で4質量部以上10質量部以下含有し、該イエロートナー中の該イエロー着色剤の含有量Wyと該マゼンタトナー中の該マゼンタ着色剤の含有量Wmの比、Wy/Wmが0.3以上2.5以下であることを特徴とするフルカラー画像形成方法。
【選択図】なし
Description
1.
少なくともイエロートナー、マゼンタトナー、シアントナーによりフルカラー画像を得るフルカラー画像形成方法において、
該イエロートナーがイエロー着色剤として少なくともC.I.ピグメントイエロー74を結着樹脂100質量部に対して4質量部以上10質量部以下含有し、該マゼンタトナーがマゼンタ着色剤として少なくとも下記一般式(1)で表される着色剤と下記一般式(2)で表される着色剤とを結着樹脂100質量部に対して合計で4質量部以上10質量部以下含有し、該イエロートナー中の該イエロー着色剤の含有量Wyと該マゼンタトナー中の該マゼンタ着色剤の含有量Wmの比、Wy/Wmが0.3以上2.5以下であることを特徴とするフルカラー画像形成方法。
2.
前記マゼンタ着色剤が、C.I.ピグメントレッド122を含有するものであることを特徴とする前記1に記載のフルカラー画像形成方法。
3.
前記イエロー着色剤の含有量Wyと前記マゼンタ着色剤の含有量Wmの比、Wy/Wmが0.5以上1.5以下であることを特徴とする前記1に記載のフルカラー画像形成方法。
本発明の画像形成方法は、フルカラー画像形成に用いるイエロートナーが、イエロー着色剤としてC.I.ピグメントイエロー74を結着樹脂100質量部に対して4質量部以上10質量部以下含有し、マゼンタトナーがマゼンタ着色剤として下記一般式(1)で表される着色剤と下記一般式(2)で表される着色剤とを結着樹脂100質量部に対して合計4質量部以上10質量部以下含有するものであって、該イエロートナー中の該イエロー着色剤の含有量Wyと該マゼンタトナー中の該マゼンタ着色剤の含有量Wmの比Wy/Wmが0.3以上2.5以下であることを特徴とするフルカラー画像形成方法である。
次に本発明で用いている「L*a*b*表色系」について説明する。
彩度C*の値が大きいほど鮮やかな色といえる。
本発明のイエロー着色剤としては、C.I.ピグメントイエロー74が用いられる。本発明では、イエロー着色剤であるC.I.ピグメントイエロー74を結着樹脂100質量部に対して、4質量部以上10質量部以下含有させることによって、イエロートナーの吸光度を高く設定し、マゼンタトナーの吸収との重なり、即ちレッドの再現領域を拡大することができる。即ち、4質量部未満ではイエロートナーの吸収が低くて、トナー画像とした時に十分な画像濃度を得ることが出来ない。また10質量部を越えるとトナーとしたときに帯電不良を起こす可能性がある。
本発明のマゼンタ着色剤は、下記一般式(1)と下記一般式(2)で表されるものである。
本発明のイエロートナーに含有される結着樹脂としては、特に限定されず、公知の樹脂を用いることができる。
荷電制御剤としては、摩擦帯電により正または負の帯電を与えることのできる物質であれば特に限定されず、かつ無色のものであれば公知の種々の正帯電制御剤および負帯電制御剤を用いることができる。
離型剤としては、公知の種々のワックスを用いることができる。
本発明のイエロートナーとしては、トナー粒子をそのままの状態で用いることもできるが、トナー粒子に対して、流動性、帯電性およびクリーニング性などを改良するために、流動化剤およびクリーニング助剤などの外添剤を添加して用いることもできる。
本発明のイエロートナーは、結着樹脂と、着色剤と、必要に応じて内添剤とを用いてトナー粒子を得、このトナー粒子に対して必要に応じて外添剤を添加することによって製造することができる。
(1)水系媒体中に着色剤微粒子が分散されてなる分散液を調製する工程
(2)水系媒体中に、必要に応じて内添剤を含有した結着樹脂微粒子が分散されてなる分散液を調製する工程
(3)着色剤微粒子の分散液と結着樹脂微粒子の分散液とを混合して、着色剤微粒子および結着樹脂微粒子を凝集、融着させてトナー粒子を形成する工程
(4)トナー粒子の分散系(水系媒体)からトナー粒子を濾別し、界面活性剤などを除去する工程
(5)トナー粒子を乾燥する工程
(6)トナー粒子に外添剤を添加する工程
乳化凝集法によってトナーを製造する場合においては、乳化重合法によって得られる結着樹脂微粒子は、組成の異なる結着樹脂よりなる2層以上の多層構造を有するものであってもよく、このような構成の結着樹脂微粒子は、例えば2層構造を有するものは、常法に従った乳化重合処理(第1段重合)によって樹脂粒子の分散液を調整し、この分散液に重合開始剤と重合性単量体とを添加し、この系を重合処理(第2段重合)する手法によって得ることができる。
(1)結着樹脂、着色剤および必要に応じて内添剤をヘンシェルミキサーなどにより混合する工程
(2)得られた混合物を押出混練機などにより加熱しながら混練する工程
(3)得られた混練物をハンマーミルなどにより粗粉砕処理した後、更にターボミル粉砕機などにより粉砕処理を行う工程
(4)得られた粉砕物を、例えばコアンダ効果を利用した気流分級機を用いて微粉分級処理しトナー粒子を形成する工程
(5)トナー粒子に外添剤を添加する工程
(トナー粒子の粒子径)
本発明のトナー粒子の粒子径は、例えば体積基準のメディアン径で4〜10μmであることが好ましく、さらに好ましくは5〜9μmとされる。体積基準のメディアン径が上記の範囲にあることにより、転写効率が高くなってハーフトーンの画質が向上し、細線やドットなどの画質が向上する。
本発明のトナーの軟化点温度(Tsp)は70℃以上130℃以下となるものが好ましく、70℃以上120℃以下となるものがより好ましい。本発明に用いられる各色のトナーを構成する着色剤は、熱の影響を受けてもスペクトルが変化することのない安定した性質を有するものであるが、軟化点温度(Tsp)が上記範囲であることにより定着時にトナーに加わる熱の影響をより低減させることができる。従って、着色剤に負担をかけずに画像形成が行えるので、より広く安定した色再現性を発現させることが期待される。
(1)結着樹脂を形成すべき単量体の種類や組成比を調節する。
(2)連鎖移動剤の種類や添加量により結着樹脂の分子量を調節する。
(3)離型剤等の種類や添加量を調節する。
トナーの軟化点温度(Tsp)の測定方法は、例えば「フローテスターCFT−500(島津製作所社製)」を用い、高さ10mmの円柱形状に成形し、昇温速度6℃/分で加熱しながらプランジャーより1.96×106Paの圧力を加え、直径1mm、長さ1mmのノズルから押し出すようにし、これにより当該フローテスターのプランジャー降下量−温度間の曲線(軟化流動曲線)を描き、最初に流出する温度を溶融開始温度、降下量5mmに対する温度を軟化点温度とする。
本発明のトナーは、そのガラス転移点(Tg)が20〜90℃であることが好ましく、より好ましくは30〜65℃である。
本発明のトナーのガラス転移温度は、DSC−7示差走査カロリーメーター(パーキンエルマー製)、TAC7/DX熱分析装置コントローラー(パーキンエルマー製)を用いて行うことができる。
本発明のイエロートナーは、非磁性の一成分現像剤として使用することもできるが、キャリアと混合して二成分現像剤として使用してもよい。
本発明のイエロートナーの画像形成に用いられる転写材としては、薄紙から厚紙までの普通紙、上質紙、アート紙あるいはコート紙などの塗工された印刷用紙、市販されている和紙やはがき用紙、OHP用のプラスチックフィルム、布などの各種を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
(1)イエロー着色剤微粒子分散液〔1〕の調製工程
n−ドデシル硫酸ナトリウム11.5質量部をイオン交換水160質量部に投入し、溶解、撹拌して界面活性剤水溶液を調製した。この界面活性剤水溶液中に、「C.I.ピグメントイエロー74」4質量部を徐々に添加し、「クリアミックスWモーションCLM−0.8」(エム・テクニック社製)を用いて分散処理を行って、イエロー着色剤微粒子〔1〕が分散されてなるイエロー着色剤微粒子分散液〔1〕を調製した。
・サンプル屈折率:1.59
・サンプル比重:1.05(球状粒子換算)
・溶媒屈折率:1.33
・溶媒粘度:30℃にて0.797、20℃にて1.002
・ゼロ点調整:測定セルにイオン交換水を入れて調整を行う。
下記に示す第1段重合、第2段重合および第3段重合を経て多層構造を有するコア部用樹脂粒子〔1〕を作製した。
撹拌装置、温度センサー、冷却管、窒素導入装置を取り付けた5Lの反応容器に、ポリオキシエチレン−2−ドデシルエーテル硫酸ナトリウム4質量部をイオン交換水3040質量部に溶解させた界面活性剤溶液を仕込み、窒素気流下230rpmの撹拌速度で撹拌しながら、内温を80℃に昇温させた。この界面活性剤溶液に、重合開始剤(過硫酸カリウム:KPS)10質量部をイオン交換水400質量部に溶解させた重合開始剤溶液を添加し、温度を75℃とした後、スチレン532質量部、n−ブチルアクリレート200質量部、メタクリル酸68質量部、n−オクチルメルカプタン16.4質量部からなる単量体混合液を1時間かけて滴下し、この系を75℃にて2時間にわたり加熱、撹拌することによって重合(第1段重合)を行い、樹脂粒子〔A1〕を作製した。なお、第1段重合で作製した樹脂粒子〔A1〕の質量平均分子量(Mw)は16,500であった。
撹拌装置を取り付けたフラスコ内において、スチレン101.1質量部、n−ブチルアクリレート62.2質量部、メタクリル酸12.3質量部、n−オクチルメルカプタン1.75質量部からなる単量体混合液に、離型剤として、パラフィンワックス「HNP−57」(日本精鑞社製)93.8質量部を添加し、90℃に加温して溶解させた。
上記樹脂粒子〔A2〕に、過硫酸カリウム5.45質量部をイオン交換水220質量部に溶解させた重合開始剤溶液を添加し、80℃の温度条件下で、スチレン293.8質量部、n−ブチルアクリレート154.1質量部、n−オクチルメルカプタン7.08質量部からなる単量体混合液を1時間かけて滴下した。滴下終了後、2時間にわたり加熱撹拌することにより重合(第3段重合)を行った後、28℃まで冷却しコア部用樹脂粒子〔1〕を得た。なお、コア部用樹脂粒子〔1〕のMwは26,800であった。また、コア部用樹脂粒子〔1〕の体積平均粒径は125nmであった。さらに、このコア部用樹脂粒子〔1〕のガラス転移温度(Tg)は28.1℃であった。
上記コア部用樹脂粒子〔1〕の第1段重合において、スチレンを548質量部、2−エチヘキシルアクリレートを156質量部、メタクリル酸を96質量部、n−オクチルメルカプタンを16.5質量部に変更した単量体混合液を用いた以外は同様にして、重合反応及び反応後の処理を行い、シェル層用樹脂粒子〔1〕を作製した。なお、シェル層用樹脂粒子〔1〕のTgは53.0℃であった。
(a)コア部〔1〕の形成
コア部用樹脂粒子〔1〕420質量部(固形分換算)と、イオン交換水900質量部と、イエロー着色剤微粒子分散液〔1〕18.7質量部(固形分換算)とを、温度センサー、冷却管、窒素導入装置、撹拌装置を取り付けた反応容器に入れて撹拌した。反応容器内の温度を30℃に調整した後、この溶液に5モル/リットルの水酸化ナトリウム水溶液を加えてpHを8〜11に調整した。
次いで、65℃においてシェル層用樹脂粒子〔1〕46.8質量部(固形分換算)を添加し、さらに塩化マグネシウム・6水和物2質量部をイオン交換水1000質量部に溶解した水溶液を、10分間かけて添加した後、80℃(シェル化温度)まで昇温し、1時間にわたり撹拌を継続し、コア部〔1〕の表面に、シェル層用樹脂粒子〔1〕の粒子を融着させた後、80℃(シェル熟成温度)で所定の円形度まで熟成処理を行い、シェル層を形成させた。ここで、塩化ナトリウム40.2質量部を加え、8℃/分の条件で30℃まで冷却し、生成した融着粒子を濾過し、45℃のイオン交換水で繰り返し洗浄し、その後、40℃の温風で乾燥することにより、コア部表面にシェル層を有する、体積基準におけるメディアン径(D50)が6.5μm、Tgが31℃のイエロートナー粒子〔1〕を得た。
イエロートナー粒子〔1〕100質量部に下記外添剤を添加して、「ヘンシェルミキサー」(三井三池鉱業社製)にて撹拌羽根の周速35m/秒、処理温度35℃、処理時間15分の条件の下で外添処理を行い、イエロートナー〔1〕を作成した。
・ヘキサメチルジシラザン処理したシリカ(平均一次粒径12nm) 0.6質量部
・n−オクチルシラン処理した二酸化チタン(平均一次粒径24nm)0.8質量部
イエロートナー〔1〕の軟化点温度(Tsp)は107℃であった。
イエロートナー作製例〔1〕において、イエロートナー粒子〔1〕の作製工程の「(a)コア部〔1〕の形成」時のイエロー着色剤微粒子分散液〔1〕の添加量を、表1に示すトナー結着樹脂100質量部に対する添加量となるように変更するほかは同様にして、イエロートナー〔2〕〜〔5〕、〔7〕〜〔10〕を作製した。イエロートナー〔2〕〜〔5〕、〔7〕〜〔10〕は、体積基準におけるメディアン径(D50)が6.5μm、Tgが31℃、Tspが107℃であった。
(1)混合工程
下記材料を「ヘンシェルミキサー」(三井鉱山社製)により、撹拌羽の周速を25m/秒に設定して5分間かけて混合して混合物を得た。
・ポリエステル樹脂(ビスフェノールA−エチレンオキサイド付加物、テレフタル酸、トリメリット酸の縮合物、質量平均分子量20,000、軟化点温度Tsp110℃)
100質量部
・着色剤(C.I.ピグメントイエロー74) 4質量部
・カルナバワックス(セラリカNODA社製) 3質量部
(2)混練工程
得られた混合物を二軸押出混練機により130℃に加熱しながら混練し、混練物を得、その後この混練物を冷却した。
得られた混練物を「ハンマーミル」(ホソカワミクロン社製)により粗粉砕した後、「ターボミルT−400型」(ターボ工業社製)により微粉砕した。
得られた微粉末を風力分級機により微粉分級を行うことにより、体積基準メディアン径が8.0μmのトナー粒子よりなるイエロートナー粒子〔6〕を得た。
イエロートナー粒子〔6〕100質量部に下記外添剤を添加して、「ヘンシェルミキサー」(三井三池鉱業社製)にて撹拌羽根の周速35m/秒、処理温度35℃、処理時間8分の条件の下で外添処理を行い、イエロートナー〔6〕を作製した。
・ヘキサメチルジシラザン処理したシリカ(平均一次粒径12nm) 0.4質量部
・n−オクチルシラン処理した二酸化チタン(平均一次粒径24nm)0.8質量部
イエロートナー〔6〕の軟化点(Tsp)は110℃であった。
(1)マゼンタ着色剤微粒子分散液〔A1〕の調製工程
n−ドデシル硫酸ナトリウム11.5質量部をイオン交換水160質量部に投入し、溶解、撹拌して界面活性剤水溶液を調製した。この界面活性剤水溶液中に、「例示化合物(2)−1」4質量部と「例示化合物(1)−17h」4質量部を徐々に添加し、「クリアミックスWモーションCLM−0.8」(エム・テクニック社製)を用いて分散処理を行って、マゼンタ着色剤微粒子〔A1〕が分散されてなるマゼンタ着色剤微粒子分散液〔A1〕を調製した。マゼンタ着色剤微粒子の粒径は、体積基準メディアン径で215nmであった。
マゼンタ着色剤微粒子分散液作製例〔A1〕において、「一般式(2)」と「一般式(1)」の着色剤の種類と添加量を表1のように変更するほかは同様にして、マゼンタ着色剤分散液〔A2〕〜〔A7〕、〔A9〕〜〔A12〕を作製した。マゼンタ着色剤微粒子の粒径は、いずれも体積基準メディアン径で215nmであった。
マゼンタ着色剤微粒子分散液〔A1〕の作製例において、「例示化合物(2)−1」と「例示化合物(1)−17h」の代わりに「C.I.ピグメントレッド122」4質量部を徐々に添加するほかは同様にして、マゼンタ着色剤微粒子分散液〔B〕を作製した。
・サンプル屈折率:1.59
・サンプル比重:1.05(球状粒子換算)
・溶媒屈折率:1.33
・溶媒粘度:30℃にて0.797、20℃にて1.002
・ゼロ点調整:測定セルにイオン交換水を入れて調整を行う。
イエロートナー作製例〔1〕において、イエロー着色剤微粒子分散液〔1〕を上記マゼンタ着色剤微粒子分散液〔A1〕18.7質量部(固形分換算)と上記マゼンタ着色剤微粒子分散液〔B〕を9.3質量部(固形分換算)に変更した他は同様にして、マゼンタトナー〔1〕を作製した。
マゼンタトナー〔1〕の作製例において、表1の添加量になるようにマゼンタ着色剤の種類と添加量を変更するほかは同様にして、マゼンタトナー〔2〕〜〔7〕、〔9〕〜〔12〕を作製した。マゼンタトナー〔2〕〜〔7〕、〔9〕〜〔12〕は、体積基準におけるメディアン径(D50)が6.5μm、Tgが31℃、Tspが107℃であった。
イエロートナー作製例〔6〕の作製において、着色剤C.I.ピグメントイエロー74質量部の代わりに「例示化合物(2)−1」を1質量部と「例示化合物(1)−17h」を3質量部及びC.I.ピグメントレッド122を1質量部の混合物を用いたことの他は同様にして、マゼンタトナー〔8〕を作製した。
上記「イエロートナー〔1〕〜〔10〕」に対して、シリコーン樹脂を被覆した体積平均粒径50μmのフェライトキャリアを、トナー濃度が6質量%になるように混合し、二成分現像剤である「イエロー現像剤〔1〕〜〔10〕」を作製した。同様に「マゼンタトナー〔1〕〜〔12〕」を用いて、「マゼンタ現像剤〔1〕〜〔12〕」を作製した。
〔彩度の測定〕
前記「bizhub PRO C6500(コニカミノルタビジネステクノロジーズ(株)製)」を用いて、デフォルトモードで色域測定用のテストチャートを出力し、出力した色度測定用のテストチャートを「Spectrolina/Scan Bundle(Gretag Macbeth社製)」で測定した。色度測定は以下の条件で行った。
光源:D50光源
観測視野:2°
濃度:ANSI T
白色基準:Abs
フィルタ:UV Cut
測定モード:リフレクタンス
言語:Japanese
なお、色域測定の評価は、イエロー単色(Y)、マゼンタ単色(M)、レッド(R)の各ベタ画像(2cm×2cm)を紙上のトナー付着量が4.0g/m2の各ベタ画像を作製した。これらベタ画像によるY、M、Rの色度をa*−b*座標に表し、a*−b*平面上での原点からの距離である彩度C*を評価した。イエローは85以上、マゼンタとレッドは70以上を合格レベルと判定した。
bizhub PRO C6500 にて、カラーテストチャートECI2002を出力し、色相H*が30〜60のデータを抽出して、C*−L*グラフにプロットし、L*50以下の領域について、面積を算出した。この面積が大きいほど低明度領域の色再現領域が大きいと判断しランク付けを行った。面積1400以上を合格レベルとした。
○:面積1400以上1600未満
×:面積1400未満
結果を表2に示した。
下記のようにしてトナー飛散による本体・カートリッジ内の汚染を評価した。
○:実用上問題なし カートリッジ、本体内部材のトナーによる汚れが観察されるが、画像・カートリッジの着脱には影響しない
×:やや難あり カートリッジ、本体内カートリッジ周辺がトナーによって著しく汚れ、画像・カートリッジの着脱にも悪影響が見られる
結果を表2に示した。表2の結果から明らかなように、実施例1〜8の本発明のイエロートナーとマゼンタトナーは、比較例1〜4のトナーに比べて優れた彩度を示すとともに、レッド画像とした時に優れた彩度と低明度領域の再現性に優れていることが分かる。また、7000枚印字後においても機械本体内のカートリッジ周辺の汚染が無いことが分かる。
C* 彩度
Claims (3)
- 少なくともイエロートナー、マゼンタトナー、シアントナーによりフルカラー画像を得るフルカラー画像形成方法において、
該イエロートナーがイエロー着色剤として少なくともC.I.ピグメントイエロー74を結着樹脂100質量部に対して4質量部以上10質量部以下含有し、該マゼンタトナーがマゼンタ着色剤として少なくとも下記一般式(1)で表される着色剤と下記一般式(2)で表される着色剤とを結着樹脂100質量部に対して合計で4質量部以上10質量部以下含有し、該イエロートナー中の該イエロー着色剤の含有量Wyと該マゼンタトナー中の該マゼンタ着色剤の含有量Wmの比、Wy/Wmが0.3以上2.5以下であることを特徴とするフルカラー画像形成方法。
- 前記マゼンタ着色剤が、C.I.ピグメントレッド122を含有するものであることを特徴とする請求項1に記載のフルカラー画像形成方法。
- 前記イエロー着色剤の含有量Wyと前記マゼンタ着色剤の含有量Wmの比、Wy/Wmが0.5以上1.5以下であることを特徴とする請求項1に記載のフルカラー画像形成方法。
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