JP2012117980A - 配管の圧力脈動抑制装置及び原子力発電プラント - Google Patents
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Abstract
【課題】配管系における圧力脈動を効果的に抑制することができる配管の圧力脈動抑制装置及び原子力発電プラントを提供する。
【解決手段】配管の圧力脈動抑制装置10において、流体4が流通する主配管1から分岐する分岐管2に連通する容器3と、前記容器3から液体及び気体のうち少なくとも一方を排出する排出管21,22と、前記容器3の音響固有振動数を調整する固有振動数変更手段12と、を備えることを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】配管の圧力脈動抑制装置10において、流体4が流通する主配管1から分岐する分岐管2に連通する容器3と、前記容器3から液体及び気体のうち少なくとも一方を排出する排出管21,22と、前記容器3の音響固有振動数を調整する固有振動数変更手段12と、を備えることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、配管系における圧力脈動を抑制する装置及びこの装置が設けられている原子力発電プラントに関する。
定格超えの熱出力により蒸気流量を増加させて原子炉のプラント運転をすると、主蒸気配管系の圧力脈動が増加して原子炉に伝播し、炉内設置される蒸気乾燥器を破損させた事例が報告されている。
この圧力脈動の発生原因は、図6に示されるように、蒸気4の流れる主配管1から分岐した分岐管2の上流側エッジで発生した渦5が、この分岐管2の定在波6と共鳴することが挙げられる。
一般に、このような圧力脈動の抑制手段としては、蒸気圧力が一定値以上に上昇した場合にこの蒸気を水プールに導く排出管において、緩衝用の穴を多数設け、蒸気排出時に水プールの水面振動を抑制する技術が知られている(例えば特許文献1参照)。また、蒸気ドーム又は蒸気配管に、ヘルムホルツ共鳴管を設置する技術が知られている(例えば特許文献2参照)。
この圧力脈動の発生原因は、図6に示されるように、蒸気4の流れる主配管1から分岐した分岐管2の上流側エッジで発生した渦5が、この分岐管2の定在波6と共鳴することが挙げられる。
一般に、このような圧力脈動の抑制手段としては、蒸気圧力が一定値以上に上昇した場合にこの蒸気を水プールに導く排出管において、緩衝用の穴を多数設け、蒸気排出時に水プールの水面振動を抑制する技術が知られている(例えば特許文献1参照)。また、蒸気ドーム又は蒸気配管に、ヘルムホルツ共鳴管を設置する技術が知られている(例えば特許文献2参照)。
しかし、特許文献1のように蒸気を排出する機能は、緊急時の手段として提供されているものであり、そのような機能を働かせることは原子炉の定常運転の妨げになる問題があった。
また、特許文献2のようにヘルムホルツ共鳴管を設置する場合は、脈動発生源の固有振動数を予め推定し、これに合わせてヘルムホルツ共鳴管を設計する必要があった。このため、配管系が複雑形状を有している場合、その固有振動数を高精度に推定することが困難であった。
さらに、原子炉の運転条件が変化すると圧力脈動の固有振動数が変化し、これに合わせてヘルムホルツ共鳴管の共鳴振動数を再調整するのが困難な問題があった。また、既存設備を改修して、ヘルムホルツ共鳴管を設置する際には、配管の切断を要する問題もあった。
また、特許文献2のようにヘルムホルツ共鳴管を設置する場合は、脈動発生源の固有振動数を予め推定し、これに合わせてヘルムホルツ共鳴管を設計する必要があった。このため、配管系が複雑形状を有している場合、その固有振動数を高精度に推定することが困難であった。
さらに、原子炉の運転条件が変化すると圧力脈動の固有振動数が変化し、これに合わせてヘルムホルツ共鳴管の共鳴振動数を再調整するのが困難な問題があった。また、既存設備を改修して、ヘルムホルツ共鳴管を設置する際には、配管の切断を要する問題もあった。
本発明は、前記した問題を解決することを課題とし、配管系における圧力脈動を効果的に抑制することができる配管の圧力脈動抑制装置及び原子力発電プラントを提供することを目的とする。
本発明に係る配管の圧力脈動抑制装置は、流体が流通する主配管から分岐する分岐管に連通する容器と、前記容器から液体及び気体のうち少なくとも一方を排出する排出管と、前記容器の音響固有振動数を調整する固有振動数変更手段と、を備え、前記固有振動数変更手段は、前記容器に連通する前記分岐管の連通口の開度を変更する開度変更器を有することを特徴とする。
本発明によれば、配管系における圧力脈動を効果的に抑制することができる配管の圧力脈動抑制装置及び原子力発電プラントが提供される。
(第1実施形態)
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1に示されるように第1実施形態に係る圧力脈動抑制装置10A(10)は、蒸気(流体)4が流通する主配管1から分岐する分岐管2に連通する容器3と、蒸気が凝縮した液体を容器3から排出するドレン排出管21と、蒸気のまま排出させるガス排出管22と、容器3の内部を仕切って分岐管2に連通する内部容積Vを変更する容積調整器12(固有振動数変更手段)と、から構成されている。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1に示されるように第1実施形態に係る圧力脈動抑制装置10A(10)は、蒸気(流体)4が流通する主配管1から分岐する分岐管2に連通する容器3と、蒸気が凝縮した液体を容器3から排出するドレン排出管21と、蒸気のまま排出させるガス排出管22と、容器3の内部を仕切って分岐管2に連通する内部容積Vを変更する容積調整器12(固有振動数変更手段)と、から構成されている。
さらに第1圧力計13Aが容器3に設けられその内部容積Vにおける第1内部圧力P1を計測する。さらに第2圧力計13Bが、分岐管2より上流側位置における主配管1に設けられ、流通する蒸気4の第2内部圧力P2を計測する。
そして、制御部14は、第1内部圧力P1及び第2内部圧力P2のうち少なくとも一方の計測値に基づいて容積調整器12を移動させて内部容積Vを変更する。
そして、制御部14は、第1内部圧力P1及び第2内部圧力P2のうち少なくとも一方の計測値に基づいて容積調整器12を移動させて内部容積Vを変更する。
このように構成される圧力脈動抑制装置10は、内部容積Vを変更して、次のヘルムホルツ共鳴の算出式(1)に基づき、容器3の音響固有振動数fを調整するものである。
f=c/2π・√(S/(V・L)) (1)
f=c/2π・√(S/(V・L)) (1)
ここでcは大気中の音速を表し、Lは分岐管2の先端の連通口2aから主配管1に接続する基端2bまでの長さを表し、Sは連通口の開口面積Sを表している。
この場合、圧力脈動の抑制効果が発揮されるのは、前記式(1)で表される特定周波数fの圧力脈動である。本実施形態の圧力脈動抑制装置10Aによれば、脈動発生源の固有振動数がこの式(1)を満たすように、容積調整器12を調整して内部容積Vを適宜変更することで圧力脈動抑制効果を良好に維持することができる。
このように、流体4の流れる主配管1から分岐する分岐管2の上部に設けられた圧力脈動抑制装置10によって、主配管1で発生する渦5(図6)と分岐管2の内定在波6との共鳴が抑制され、主配管1の圧力脈動が抑制される。
ドレン排出管21は、蒸気の凝縮液が容器3の内部に停滞して音響固有振動数fが変化するのを防止するため、この溜まった凝縮液を適時排出するように設けられている。なお、凝縮液は、容器3の下部にたまるため、ドレン排出管21は容器3の底面に設けられることが好ましい。
また、ガス排出管22は、図示略の開閉弁が設けられ、主配管1を流れる蒸気4の一部を逃がす他、容器3に滞留した可燃性ガスを排出して安全性を確保する。なお、一般に容器3は、主配管1の上部に設けられ、この容器3の上部にガス滞留が生じるものである。このため、ガス排出管22は、容器3の上面に設けられることが好ましい。
また、ガス排出管22は、図示略の開閉弁が設けられ、主配管1を流れる蒸気4の一部を逃がす他、容器3に滞留した可燃性ガスを排出して安全性を確保する。なお、一般に容器3は、主配管1の上部に設けられ、この容器3の上部にガス滞留が生じるものである。このため、ガス排出管22は、容器3の上面に設けられることが好ましい。
(第2実施形態)
図2に示されるように第2実施形態に係る圧力脈動抑制装置10Bは、容積調整器12(図1)に代えて、固有振動数変更手段として、分岐管2の連通口2aの開度(開口面積S)を変更する開度変更器11が設けられている。
そして、制御部14は、第1内部圧力P1及び第2内部圧力P2のうち少なくとも一方の計測値に基づいて開度変更器11を制御して開口面積Sを変更する。
なお、図2に記載されている機能部のうち、図1に記載されているものと共通するものについては、同一の符号を付し前記した説明を引用して記載を省略する。
図2に示されるように第2実施形態に係る圧力脈動抑制装置10Bは、容積調整器12(図1)に代えて、固有振動数変更手段として、分岐管2の連通口2aの開度(開口面積S)を変更する開度変更器11が設けられている。
そして、制御部14は、第1内部圧力P1及び第2内部圧力P2のうち少なくとも一方の計測値に基づいて開度変更器11を制御して開口面積Sを変更する。
なお、図2に記載されている機能部のうち、図1に記載されているものと共通するものについては、同一の符号を付し前記した説明を引用して記載を省略する。
開度変更器11の構成は種々考えられるが、分岐管2の連通口2aを覆うシャッタ(図示略)を面方向にスライドさせたり伸縮させたりして開度を変更させるものや、この連通口2aを分割された複数の短冊プレート(図示略)で覆い、この短冊プレートに傾斜を付与して開度を変更させるもの等が考えられる。
開度変更器11は、分岐管2の連通口2aにおける開口面積Sを適宜変更して、前記式(1)で表される特定周波数fが、脈動発生源の固有振動数に一致するよう調整し、主配管1における圧力脈動を抑制する。
開度変更器11は、分岐管2の連通口2aにおける開口面積Sを適宜変更して、前記式(1)で表される特定周波数fが、脈動発生源の固有振動数に一致するよう調整し、主配管1における圧力脈動を抑制する。
(第3実施形態)
図3に示されるように第3実施形態に係る圧力脈動抑制装置10Cは、容積調整器12(図1)又は開度変更器11(図2)に代えて、固有振動数変更手段として、容器3に着脱自在に接続され内部容積Vを拡張する枝管23A,23Bが設けられている。
なお、図3に記載されている機能部のうち、図1又は図2に記載されているものと共通するものについては、同一の符号を付し前記した説明を引用して記載を省略する。
図3に示されるように第3実施形態に係る圧力脈動抑制装置10Cは、容積調整器12(図1)又は開度変更器11(図2)に代えて、固有振動数変更手段として、容器3に着脱自在に接続され内部容積Vを拡張する枝管23A,23Bが設けられている。
なお、図3に記載されている機能部のうち、図1又は図2に記載されているものと共通するものについては、同一の符号を付し前記した説明を引用して記載を省略する。
さらに、これら枝管23A,23Bが内部容積Vに連通する位置の近傍には、この開口部を開閉する開閉器24A,24Bが設けられている。図3中、開閉器24Aは開放状態を示し、開閉器24Bは閉止状態を示している。
枝管23A,23B及び開閉器24A,24Bは、内部容積Vを適宜変更して、前記式(1)で表される特定周波数fが、脈動発生源の固有振動数に一致するよう調整し、主配管1における圧力脈動を抑制する。
枝管23A,23B及び開閉器24A,24Bは、内部容積Vを適宜変更して、前記式(1)で表される特定周波数fが、脈動発生源の固有振動数に一致するよう調整し、主配管1における圧力脈動を抑制する。
このように枝管23A,23Bが着脱可能とすることにより、圧力脈動抑制装置10における圧力脈動の抑制機能に裕度をもたせることができる。なお、枝管23A,23Bの形状や配列は、実施形態に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能である。また、抑制の対象となる圧力脈動の周波数が限定されていれば開閉器24A,24Bは、特に必要ない。
(第4実施形態)
図4に示されるように第4実施形態に係る圧力脈動抑制装置10Dは、原子力発電プラント30の主蒸気逃がし安全弁40と一体化したものである。
原子力発電プラント30は、炉水を加熱して蒸気を発生させる原子炉31と、この発生した蒸気をタービン33に導く主配管1と、この蒸気により回転駆動するタービン33に同軸接続され回転運動エネルギーを電機エネルギーに変換する発電機34と、タービン33で仕事をして膨張した蒸気を冷却し凝縮して復水する復水器35と、この復水を送液手段36により導いて原子炉31に給水する給水配管37とから構成されている。
この原子炉31に戻された給水は、再び炉水として加熱され、前記したプロセスを繰り返し、連続的な発電が行われる。
図4に示されるように第4実施形態に係る圧力脈動抑制装置10Dは、原子力発電プラント30の主蒸気逃がし安全弁40と一体化したものである。
原子力発電プラント30は、炉水を加熱して蒸気を発生させる原子炉31と、この発生した蒸気をタービン33に導く主配管1と、この蒸気により回転駆動するタービン33に同軸接続され回転運動エネルギーを電機エネルギーに変換する発電機34と、タービン33で仕事をして膨張した蒸気を冷却し凝縮して復水する復水器35と、この復水を送液手段36により導いて原子炉31に給水する給水配管37とから構成されている。
この原子炉31に戻された給水は、再び炉水として加熱され、前記したプロセスを繰り返し、連続的な発電が行われる。
主蒸気逃がし安全弁40は、図5に示されるように、圧力脈動抑制装置10Dを介して主配管1に接続されている。そして、主蒸気逃がし安全弁40は、原子力発電プラント30の運転中に原子炉31の圧力が何らかの原因で上昇した場合、図5(A)に示す閉弁状態から図5(B)に示す開弁状態に変化し、過度の圧力上昇を防止するものである。
そして、図5(B)の開弁状態で逃がされた蒸気は、ガス排出管22を経由してサプレッションチェンバ38(図4)に至り、冷却されて復水するようになっている。
そして、図5(B)の開弁状態で逃がされた蒸気は、ガス排出管22を経由してサプレッションチェンバ38(図4)に至り、冷却されて復水するようになっている。
なお、図5に記載されている機能部のうち、図1から図3に記載されているものと共通するものについては、同一の符号を付し前記した説明を引用して記載を省略する。
また図5において、第1内部圧力P1(図1)、第2内部圧力P2、及び制御部14は記載が省略されている。そして、圧力脈動抑制装置10Dには、固有振動数変更手段として、開度変更器11、容積調整器12及び枝管23A,23Bが設けられているが、これらのうち少なくとも一つが設けられていればよい。
また図5において、第1内部圧力P1(図1)、第2内部圧力P2、及び制御部14は記載が省略されている。そして、圧力脈動抑制装置10Dには、固有振動数変更手段として、開度変更器11、容積調整器12及び枝管23A,23Bが設けられているが、これらのうち少なくとも一つが設けられていればよい。
主蒸気逃がし安全弁40は、ガス排出管22及び圧力脈動抑制装置10Dに連通する弁箱41と、スプリング43により付勢される弁棒44に支持される弁体42と、から構成されている。この主蒸気逃がし安全弁40は、付勢力により弁体42が圧力脈動抑制装置10D側の弁座に押し付けられて常閉弁構造をとる。
これにより、原子力発電プラント30(図4)の通常運転時において、主配管1を流通する蒸気が、ガス排出管22に漏洩しないようになっている。そして、この主配管1を流通する蒸気が予め設定された圧力に達すると、弁体42が、スプリング43の付勢力に打ち勝って開弁し、蒸気をガス排出管22に逃がす。
また、図示略としているが、主蒸気逃がし安全弁40は、スプリング43の付勢方向と逆方向に弁棒44を変位させて強制的に開弁させる機能も併せ備えている。
これにより、原子力発電プラント30(図4)の通常運転時において、主配管1を流通する蒸気が、ガス排出管22に漏洩しないようになっている。そして、この主配管1を流通する蒸気が予め設定された圧力に達すると、弁体42が、スプリング43の付勢力に打ち勝って開弁し、蒸気をガス排出管22に逃がす。
また、図示略としているが、主蒸気逃がし安全弁40は、スプリング43の付勢方向と逆方向に弁棒44を変位させて強制的に開弁させる機能も併せ備えている。
図5(A)に示されるように、主蒸気逃がし安全弁40が閉弁状態にあるときは、主配管1から分岐した分岐管2の上流側エッジで渦5が発生するが、固有振動数変更手段(開度変更器11、容積調整器12、枝管23A,23B)が適宜調整されて圧力脈動が抑制される。
一方、図5(B)に示されるように、主蒸気逃がし安全弁40が開弁状態にあるときは、分岐管2からガス排出管22に繋がる流路抵抗が小さくなるように、固有振動数変更手段(開度変更器11、容積調整器12、枝管23A,23B)が適宜調整されることが望ましい。
一方、図5(B)に示されるように、主蒸気逃がし安全弁40が開弁状態にあるときは、分岐管2からガス排出管22に繋がる流路抵抗が小さくなるように、固有振動数変更手段(開度変更器11、容積調整器12、枝管23A,23B)が適宜調整されることが望ましい。
なお、第4実施形態においては、原子力発電プラント30において、圧力脈動抑制装置10が、主蒸気逃がし安全弁40と一体化して構成されているものを例示した。しかし、これに限定されるものではなく、圧力脈動抑制装置10は、原子力発電プラント30において蒸気が分岐されるように構成される配管部分に適宜設けることができる。
本発明は前記した実施形態に限定されるものでなく、共通する技術思想の範囲内において、適宜変形して実施することができる。
例えば、実施形態においては、ドレン排出管21及びガス排出管22の両方の排気管を具備するものが示されているが、これら排気管はいずれか一方でよい。また、圧力脈動の振動数と、固有振動数変更手段により変更される容器3の音響固有振動数との関係が明らかになっていれば、第1圧力計13A及び第2圧力計13Bは必須の構成要素でない。
例えば、実施形態においては、ドレン排出管21及びガス排出管22の両方の排気管を具備するものが示されているが、これら排気管はいずれか一方でよい。また、圧力脈動の振動数と、固有振動数変更手段により変更される容器3の音響固有振動数との関係が明らかになっていれば、第1圧力計13A及び第2圧力計13Bは必須の構成要素でない。
また、主配管1に設置される圧力脈動抑制装置10の位置は特に限定されず、既設の分岐管2に設けることが可能である。
また、原子力発電プラント30において圧力脈動抑制装置10が設置される場合、蒸気配管に設置されることに限定されることはなく、蒸気ドーム32に設置されることによっても同様に圧力脈動を抑制することができる。
また、原子力発電プラント30において圧力脈動抑制装置10が設置される場合、蒸気配管に設置されることに限定されることはなく、蒸気ドーム32に設置されることによっても同様に圧力脈動を抑制することができる。
1…主配管、2…分岐管、2a…連通口、2b…基端、3…容器、4…蒸気(流体)、5…渦、6…定在波、10(10A,10B,10C,10D)…圧力脈動抑制装置、11…開度変更器(固有振動数変更手段)、12…容積調整器(固有振動数変更手段)、13(13A、13B)…圧力計、14…制御部、21…ドレン排出管(排出管)、22…ガス排出管(排出管)、23A,23B…枝管(固有振動数変更手段)、24(24A,24B)…開閉器、30…原子力発電プラント、31…原子炉、32…蒸気ドーム、33…タービン、34…発電機、35…復水器、36…送液手段、37…給水配管、38…サプレッションチェンバ、40…主蒸気逃がし安全弁、41…弁箱、42…弁体、43…スプリング、44…弁棒、V…内部容積、P1…第1内部圧力、P2…第2内部圧力。
Claims (5)
- 流体が流通する主配管から分岐する分岐管に連通する容器と、
前記容器から液体及び気体のうち少なくとも一方を排出する排出管と、
前記容器の音響固有振動数を調整する固有振動数変更手段と、を備え、
前記固有振動数変更手段は、前記容器に連通する前記分岐管の連通口の開度を変更する開度変更器を有することを特徴とする配管の圧力脈動抑制装置。 - 前記固有振動数変更手段は、
前記容器に着脱自在に接続される枝管を有することを特徴とする請求項1に記載の配管の圧力脈動抑制装置。 - 前記固有振動数変更手段は、
前記容器に連通する前記枝管の連通口を開閉する開閉器を有することを特徴とする請求項2に記載の配管の圧力脈動抑制装置。 - 前記容器の第1内部圧力及び前記分岐管より上流側位置における前記主配管の第2内部圧力のうち少なくとも一方を計測する圧力計と、
前記圧力計の測定値に基づき前記固有振動数変更手段によって前記音響固有振動数を変更させる制御部と、を備えることを特徴とする請求項1又は請求項3に記載の配管の圧力脈動抑制装置。 - 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の配管の圧力脈動抑制装置を備えることを特徴とする原子力発電プラント。
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KR102356567B1 (ko) | 2018-04-16 | 2022-02-08 | 카와사키 주코교 카부시키 카이샤 | 벨트 컨베이어 |
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