JP2012117383A - Pmセンサ及びpmセンサ製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】検出感度が高く、DPFの局所に溜まったPM量を検出することができるPMセンサ及びPMセンサ製造方法を提供する。
【解決手段】多孔質材料からなる複数の隔壁2で囲まれた通路3を有するDPF4の通路3に捕集された粒子状物質の量を検出するPMセンサ1において、DPF4の複数の隔壁2に、電極5が埋められた隔壁2と電極5が埋められない隔壁2とをそれぞれ複数有する。ユニット74の外面75に電気伝導材料又は非電気伝導材料からなる接着剤76,77を施してユニット74を集積することで製造する。
【選択図】図1

Description

本発明は、検出感度が高く、DPFの局所に溜まったPM量を検出することができるPMセンサ及びPMセンサ製造方法に関する。
ディーゼルエンジンなどの内燃機関を搭載した車両では、内燃機関から大気までの排気ガスの排出流路にディーゼルパティキュレートフィルタ(Diesel Particulate Filter;以下、DPFという)を設置し、排気ガスに含まれるSOF、SOOTなどの粒子状物質(Particulate Matter)を捕集している(以下、これらをPMと総称する)。DPFは、主としてセラミックからなるハニカム細孔状(四角いものを含む)のフィルタにPMを一時的に捕集する部材である。
DPFに捕集されたPMが溜まると排気ガス圧力が上昇しエンジン特性の低下をきたすため、堆積したPMを燃焼させる。この動作をDPF再生という。DPF再生時には、排気温度を上昇させるための燃料噴射によって排気温度を上昇させ、DPFを昇温することで、DPFに捕集されているPMを燃焼させる。
このとき、DPFにPMが溜まりすぎていると、DPF再生時の熱でDPFが損傷してしまう。DPFにPMが溜まりすぎないうちにDPF再生するために、従来は、車両の走行距離が所定値に達するごとにDPF再生している。これは、DPFに溜まったPM量(PMロード;フィルタの詰まり具合を表す)を検出するのが困難であったからである。このため、安全係数を比較的多く取り、早めにDPFを再生している。
しかし、必要以上に短い間隔でDPF再生を実行すると燃料が余分に消費されることになり、燃費が悪化する。したがって、PM量を正確に検出し、最も適切な時期にDPF再生を行うようにするのが望ましい。
特開2010−144630号公報
PM量を電気的に検出する先行技術が特許文献1に記載されている。これによれば、円柱形のDPFの外周に沿わせて一対の電極を設けてコンデンサを形成する。コンデンサの比誘電率がPM量に応じて変化して静電容量が変化することを利用し、静電容量を検出することでPM量を検出することができる。
しかしながら、この先行技術では、電極がDPFの外周に配置されているため、電極間距離が大きく、静電容量が小さい。また、電極面積を増やすことはできないので、静電容量が増やせない。このように静電容量が小さいため、PM量による静電容量の変化が小さく、正確な検出が困難である。
また、先行技術の電極は、電極がDPF全体を一括して覆っているため、DPF全体のPMが静電容量に影響する。したがって、DPF内の局所に偏ってPMが溜まりやすい傾向があったとしても、局所のPM量を検出できないので、偏りに対応できない。例えば、PMはDPFの出口付近など下流側に溜まりやすい傾向があるが、下流側に排気ガスの流通を妨げるほど深刻にPMが溜まっていても、DPF全体では静電容量に顕著な変化が生じないことが考えられる。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、検出感度が高く、DPFの局所に溜まったPM量を検出することができるPMセンサ及びPMセンサ製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明のPMセンサは、多孔質材料からなる複数の隔壁で囲まれた通路を有するディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)の前記通路に捕集された粒子状物質の量を検出するPMセンサにおいて、前記複数の隔壁には電極が埋められた隔壁と電極が埋められない隔壁とをそれぞれ複数有し、電極間の粒子状物質の量で静電容量が変化するコンデンサが形成されるものである。
前記隔壁が前記通路に直交する断面で見て縦横に複数配列され、前記電極が埋められた隔壁が縦横のいずれか一方向に複数連続することにより、互いに導通する複数の電極の組が形成され、前記電極が埋められない隔壁を介して縦横の他方向に離間する電極同士間は導通がなく、互いに導通する複数の電極からなる一つの組と前記一つの組とは縦横の他方向に離間して縦横の前記一方向には互いに導通する複数の電極からなる別の組とにより前記コンデンサが形成されてもよい。
前記互いに導通する複数の電極からなる組に対して導通する外側電極が前記DPFの外周に取り付けられていてもよい。
前記電極及び前記外側電極が前記DPFの長手方向の1ないし複数箇所で電気的に分離されていてもよい。
前記一つの組に対して導通する端面電極が前記DPFの長手方向の一端に有り、前記別の組に対して導通する別の端面電極が前記DPFの長手方向の他端に有ってもよい。
前記端面電極が複数に電気的に分離されていてもよい。
また、本発明のPMセンサ製造方法は、多孔質材料からなる4つの板状材料で1つの通路を囲んだセルを複数集積してユニットを形成し、複数のユニットの外面に電気伝導材料又は非電気伝導材料からなる接着剤を施し、前記複数のユニットを集積して外面同士を接着することにより、前記複数のユニットが互いに固定され、前記板状材料と前記接着剤とからなる隔壁が形成され、前記接着剤が電気伝導材料からなる隔壁には電極が形成され、前記接着剤が非電気伝導材料からなる隔壁には電極が形成されないものである。
本発明は次の如き優れた効果を発揮する。
(1)検出感度が高い。
(2)DPFの局所に溜まったPM量を検出することができる。
本発明の一実施形態を示すPMセンサの斜視図である。 本発明のPMセンサの等価回路を示す回路図である。 本発明のPMセンサと従来のPMセンサのPM量対静電容量特性図である。 本発明の他の実施形態を示すPMセンサの斜視図及び長手方向に沿った断面図である。 本発明の他の実施形態を示すPMセンサの斜視図及び長手方向に沿った断面図である。 本発明の他の実施形態を示すPMセンサの斜視図及び長手方向に沿った断面図である。 (a)〜(c)及び(e)は本発明のPMセンサの製造過程における斜視図、(d)は通路に直交する断面図である。
以下、本発明の一実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
図1に示されるように、本発明に係るPMセンサ1は、多孔質材料からなる複数の隔壁2で囲まれた通路3を有するディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)4の通路3に捕集された粒子状物質の量を検出するものである。
本発明に係るPMセンサ1は、DPF4の複数の隔壁2に、電極5が埋められた隔壁2と電極5が埋められない隔壁2とをそれぞれ複数有する。図1では、電極5が埋められた隔壁2を黒塗りで示し、電極5が埋められない隔壁2を白抜きで示した。
PMセンサ1は、通路3に直交する断面で見て隔壁2が縦横に複数配列される。これにより、4つの隔壁2で囲まれた断面四角形の通路3が多数形成される。実際には、隔壁2で囲まれた四角形の中に、さらに細かい縦横の区画(図示せず)があり、通路3は細かいセル通路の集合体である。
本実施形態では、電極5が埋められた隔壁2が縦方向に複数連続することにより、互いに導通する複数の電極5、例えば、電極5a1,5a2,5a3,5a4の組Aが形成される。電極5が埋められない隔壁2を介して横方向に離間する電極5同士間、例えば、電極5a2,5b2の間は導通がない。互いに導通する複数の電極5からなる組Aと、組Aとは横方向に離間して縦方向には互いに導通する複数の電極5、例えば、電極5b2,5b3,5b4,5b5からなる別の組Bとでコンデンサを形成できる。本発明では、このコンデンサの静電容量からPM量を検出することになる。
本実施形態では、互いに導通する複数の電極5からなる組に対して導通する外側電極6がDPF4の外周に取り付けられている。具体的には、電極5の組Aに対しては外側電極6aが導通し、電極5の組Bに対しては外側電極6bが導通している。組Aに属する電極5を有する隔壁2と同じ縦列にある隔壁2に、電極5が埋められない隔壁2(白抜き)があるため、組Aに対して外側電極6bは導通しない。同様に、組Bに属する電極5を有する隔壁2と同じ縦列にある隔壁2にも電極5が埋められない隔壁2があるため、組Bに対して外側電極6aは導通しない。組Cは組Aと同様に外側電極6aに導通があり、組Dは組Bと同様に外側電極6bに導通がある。
外側電極6a及び外側電極6bを周方向に分割して組Aと組C間、組Bと組D間の導通をなくしてもよい。この場合、組A、組B、組C、組Dを任意に組み合わせてコンデンサとすることができる。
図1のPMセンサ1は、図2(a)、図2(b)のようにモデル化して示される。すなわち、PMセンサ1は、2つの平板状の電極21,22を所定の電極間距離を隔てて対向させたコンデンサ23からなる。コンデンサ23に対し電子制御装置(Electronical Control Unit;以下、ECUという)24に内蔵される静電容量検出回路が接続される。
図2(a)のようにDPF4に捕集されたPM量が少ない状態(薄いハッチングで示す)から、徐々にPM量が増加し、図2(b)のようにDPF4に捕集されたPM量が多い状態(濃いハッチングで示す)になったとする。このとき、PMセンサ1はコンデンサ23の静電容量が小さい値C0である状態からコンデンサ23の静電容量が大きい値C1である状態に変化する(C1>C0)。
ECU24は、コンデンサ23の静電容量を検出する。このとき、静電容量をC、電極21,22間の媒体の誘電率をε、電極21,22の面積をS、電極21,22間の距離をdとすると、
となる。よって、誘電率εが大きくなるか電極間距離dが小さくなるかすれば、静電容量Cは大きくなる。本発明者らの知見によれば、PM量に応じて誘電率εが変化するため、静電容量CはPMセンサ1に捕集されたPM量を正確に示す。
図1のように、PMセンサ1は、組A、組B、組C、組Dというように交互に異極の平面電極が重なるので、積層コンデンサが形成される。したがって、静電容量Cは、電極の積層数をnとすると、
となる。図1の例では、隔壁2の1区間を隔てて異極の電極5が向かい合うので、電極間距離dは、隔壁2の1区間分となる。積層数nは図示上では4に過ぎないが、実際は遙かに大きい。
以下、本発明のPMセンサ1の作用効果を説明する。
電極がDPFの外周に配置される従来技術のPMセンサは、電極間距離がDPFの直径に相当して大きく、電極面積がDPFの外周面積の半分程度と小さいため、静電容量が小さく、PM量による静電容量の変化が小さく、正確な検出が困難であった。これに対し、本発明のPMセンサ1は電極間距離dが隔壁2の1区間分と小さく、しかも、多層の積層コンデンサが形成されるため総電極面積は非常に大きい。これにより、静電容量が大きく、PM量に対する静電容量の変化率が大きく、正確な検出ができる。
図3に、従来技術と本発明の比較を示す。従来技術ではPM量に対する静電容量の変化率が非常に小さいのに対して、本発明ではPM量に対する静電容量の変化率が大きいことが分かる。
次に、本発明の他の実施形態を説明する。
図4に示されるように、PMセンサ41は、図1のPMセンサ1に対して電極5と外側電極6を変形したものであり、電極5はDPF4の長手方向に3つに分離して形成される。例えば、組Bの電極5を有する隔壁2に沿ったX−X断面を見ると、互いに導通がない3つの電極5bα,5bβ,5bγが形成されている。各電極5bα,5bβ,5bγは、縦方向に順次隣接する複数の隔壁2にわたっており、最も下に位置する1区間分の隔壁2のみ電極5が埋められていない。各電極5bα,5bβ,5bγ間には、電極5が埋められない部分が形成されることで電気的な分離が図られている。外側電極6は、DPF4の長手方向に3つに分離して形成される。これにより、電極5bαに対しては外側電極6bαが導通し、電極5bβに対しては外側電極6bβが導通し、電極5bγに対しては外側電極6bγが導通する。
このPMセンサ41は、DPF4の長手方向、すなわち排気ガス流路の上流から下流へかけて3つの独立したコンデンサが形成される。これにより、DPF4の上流部、中流部、下流部におけるPM量を独立して検出することができ、DPF4の局所に偏ってPMが溜まっているかどうか調べることができる。また、DPF4の出口近傍を集中的に検出対象とするなどの検出方法が実施できる。長手方向への分離の個数は3に限らず、2あるいは4以上任意である。
図5に示されるように、PMセンサ51は、PMセンサ1,41とは、構造が異なる。本実施形態では、電極5が埋められた隔壁2が横方向に複数連続することにより、互いに導通する複数の電極5の組Eが形成される。電極5が埋められない隔壁2を介して縦方向に離間する電極5同士間の間は導通がない。互いに導通する複数の電極5からなる一つの組Eと、組Eとは縦方向に離間して横方向には互いに導通する複数の電極5からなる別の組Fとでコンデンサが形成される。さらに、G組、H組を加えて積層コンデンサが形成される。本実施形態では、この積層コンデンサの静電容量からPM量を検出することになる。
縦方向に連続する隔壁2と別の縦方向に連続する隔壁2との中間でのY−Y断面を見ると、本実施形態では、一つの組Eに対して導通する端面電極7eがDPF4の長手方向の一端に有り、別の組Fに対して導通する別の端面電極7fがDPF4の長手方向の他端に有る。組Eの電極5と端面電極7f間には、電極5が埋められない部分(白抜き)が形成されることで電気的な分離が図られている。同様に、組Fの電極5と端面電極7e間には、電極5が埋められない部分が形成されることで電気的な分離が図られている。端面電極7(7e,7f)は、端面部分の隔壁2に全面的に電極5が埋められることで形成される。G組、H組についても同様である。
このPMセンサ51は、DPF4の端面自体が端面電極7となるので、PMセンサ1,41のような外側電極6を取り付ける必要がなく、部材が簡素化される。
図6に示されるように、PMセンサ61は、図5のPMセンサ51に対して端面電極7を変形したものであり、端面電極7eが組Eと組Gとで電気的に分離され、端面電極7fが組Fと組Hとで電気的に分離されている。分離は、端面近傍に電極5が埋められない部分が形成されることで実現される。
このPMセンサ61は、組Eと組Fとでコンデンサを形成し、組Gと組Hとで別のコンデンサを形成することができる。これにより、DPF4の上部、あるいは下部というように、局所に偏ってPMが溜まっているかどうか調べることができる。実際には、縦横に並べられる隔壁2の数は非常に多いので、端面電極7は2以上いくつでもに分離することができ、DPF4の上から下まで、任意の複数の独立したコンデンサが形成できる。
次に、PMセンサ1,41,51,61の製造方法を説明する。
従来より、DPF4の製造方法として、全ての隔壁2と通路3を一体的に作り込む方法の他に、1つのセル通路を有する角筒形のセルを作製し、複数のセルを集積して縦横に複数の通路を有するユニットを作製し、このユニットを集積して接着剤で固めてから外周を削って円柱形に加工する製造方法がある。これは、多孔質材料であるSiCが熱衝撃に弱いので、熱応力を緩和する目的で採用する製造方法である。
図7(a)に示されるように、セル71は、多孔質材料からなる4つの板状材料72で1つのセル通路73を囲んだものである。図7(b)に示されるように、セル71を縦横に集積することで、複数のセル通路73が集合した通路3を有するユニット74が得られる。ユニット74の外面75となっている板状材料に接着剤を施し、複数のユニット74を縦横に集積して外面75同士を接着することで複数のユニット74を互いに固定する。その後、図7(c)に示されるように、外周を削って円柱形に加工してDPF4を製造する。
本発明では、このユニット74を集積する製造方法を利用し、導電性と非導電性の二種類の接着剤を用いることで、電極5が埋められた隔壁2と電極5が埋められない隔壁2とを作り分ける。
図7(d)に示されるように、ユニット74の外面75に電気伝導材料からなる接着剤又は非電気伝導材料からなる接着剤を塗布、貼り付け、印刷などの方法により施してから、ユニット74を集積すると、外面75となっている板状材料72と隣の板状材料72との間には、電気伝導材料からなる接着剤76(黒塗りで示す)又は非電気伝導材料からなる接着剤77(ハッチングで示す)が挟まれる。非電気伝導材料としてはガラス材料があり、電気伝導材料としては金属材料あるいはガラス材料に金属粉末を添加したものがある。
このようなユニット74の集積体を焼き固める(焼結する)ことにより、板状材料72と接着剤76(又は77)とが融合してなる隔壁2(図1)が形成される。電気伝導材料からなる接着剤76が施された場所には、電極5が埋められた隔壁2が形成され、非電気伝導材料からなる接着剤77が施された場所には、電極5が埋められない隔壁2が形成されることになる。
このとき、縦方向に隣接する板状材料72に電気伝導材料からなる接着剤76を施しておくと、縦方向に隣接する隔壁2の電極5同士が導通することになる。同様にして横方向に隣接する隔壁2の電極5同士を導通させたり、縦横で折り曲がって接する隔壁2の電極5同士を導通させたりできる。
また、図7(e)に示されるように、ユニット74の外面75に接着剤を施す際に、長手方向に電気伝導材料からなる接着剤76と非電気伝導材料からなる接着剤77とを交互に施すことにより、焼き固め後に形成される電極5を長手方向に電気的に分離することができる。
図7(d)に示した縦横に電極5を導通/非導通させる技法と、図7(e)に示した長手方向に電極を分離する技法とを組み合わせると、互いに導通する複数の電極5からなる組を任意の立体形状に形成できると共に、互いに独立している複数の組を任意の個数形成できる。
以上説明したように、本発明のPMセンサ1,41,51,61によれば、電極間距離dを隔壁2の1区間分まで小さくでき、コンデンサの電極面積を非常に大きくできる。したがって、静電容量を大きくしてPM量に対する静電容量の変化率を大きくできるので、正確な検出ができる。
本発明のPMセンサ1,41,51,61によれば、電極5がDPF4の隔壁2に埋め込まれているので、別途に電極となる部材を取り付ける必要がない。
また、本発明のPMセンサ製造方法によれば、ユニット74の外面75ごとに電気伝導材料からなる接着剤76又は非電気伝導材料からなる接着剤77を施すことにより、電極5が埋められた隔壁2と電極5が埋められない隔壁2とを任意に組み合わせて配置することができる。
本発明のPMセンサ製造方法によれば、従来から行われていたユニット74を集積する製造方法において、接着剤として電気伝導材料からなる接着剤76と非電気伝導材料からなる接着剤77とを使い分けるだけでよいので、実施が容易である。
1,41,51,61 PMセンサ
2 隔壁
3 通路
4 DPF
5 電極
6 外側電極
7 端面電極
23 コンデンサ
71 セル
72 板状部材
73 セル通路
74 ユニット
75 外面
76 電気伝導材料からなる接着剤
77 非電気伝導材料からなる接着剤

Claims (7)

  1. 多孔質材料からなる複数の隔壁で囲まれた通路を有するディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)の前記通路に捕集された粒子状物質の量を検出するPMセンサにおいて、前記複数の隔壁には電極が埋められた隔壁と電極が埋められない隔壁とをそれぞれ複数有し、電極間の粒子状物質の量で静電容量が変化するコンデンサが形成されることを特徴とするPMセンサ。
  2. 前記隔壁が前記通路に直交する断面で見て縦横に複数配列され、
    前記電極が埋められた隔壁が縦横のいずれか一方向に複数連続することにより、互いに導通する複数の電極の組が形成され、
    前記電極が埋められない隔壁を介して縦横の他方向に離間する電極同士間は導通がなく、
    互いに導通する複数の電極からなる一つの組と前記一つの組とは縦横の他方向に離間して縦横の前記一方向には互いに導通する複数の電極からなる別の組とにより前記コンデンサが形成されることを特徴とする請求項1記載のPMセンサ。
  3. 前記互いに導通する複数の電極からなる組に対して導通する外側電極が前記DPFの外周に取り付けられていることを特徴とする請求項2記載のPMセンサ。
  4. 前記電極及び前記外側電極が前記DPFの長手方向の1ないし複数箇所で電気的に分離されていることを特徴とする請求項3記載のPMセンサ。
  5. 前記一つの組に対して導通する端面電極が前記DPFの長手方向の一端に有り、前記別の組に対して導通する別の端面電極が前記DPFの長手方向の他端に有ることを特徴とする請求項2記載のPMセンサ。
  6. 前記端面電極が複数に電気的に分離されていることを特徴とする請求項5記載のPMセンサ。
  7. 多孔質材料からなる4つの板状材料で1つの通路を囲んだセルを複数集積してユニットを形成し、
    複数のユニットの外面に電気伝導材料又は非電気伝導材料からなる接着剤を施し、
    前記複数のユニットを集積して外面同士を接着することにより、前記複数のユニットが互いに固定され、前記板状材料と前記接着剤とからなる隔壁が形成され、前記接着剤が電気伝導材料からなる隔壁には電極が形成され、前記接着剤が非電気伝導材料からなる隔壁には電極が形成されないことを特徴とするPMセンサ製造方法。
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