JP2012115324A - 回胴式遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】チャンスゾーンCZ2遊技状態において、回胴遊技が開始され内部抽選が実行されると、当選役がCZ2における報知対象役(AT役又は6択リプレイ)か否か判断される。報知対象役当選時にはナビポイント有無が判断される。ナビポイント値がある場合には、該当選に係る報知対象役のナビ(報知)が表示及び/又は音声により報知され実行される。ナビポイント値がなくなると、該当選に係る報知対象役のナビは実行されない。
【選択図】図15
Description
本発明に係る第1の形態は、複数の図柄を可変表示する回胴表示部(リール8a〜8c)を備え、一回の回胴遊技に必要な遊技媒体(遊技メダル、コイン、遊技球等)の投入又は設定をしたとき、前記回胴表示部の始動操作を契機として、所定の抽選確率に基づいて役の抽選を行う役抽選手段(ステップS6)と、前記役抽選手段の抽選結果に基づいて前記回胴表示部を停止させるように停止制御する回胴停止制御手段(ステップS8)とを有し、特定役の成立を契機に、所定の遊技回数の間、少なくとも前記遊技媒体の獲得の機会が増加する遊技者に有利な特典遊技を付与可能にした回胴式遊技機において、前記役抽選手段の抽選役のうち少なくとも前記特定役を含む複数種の役の当選時に、役成立に有効な役情報を報知する報知手段(液晶表示装置3等とステップS184)と、前記報知手段による報知回数を決定する報知回数決定手段(ステップS82)と、所定の移行条件の成立に基づき前記報知手段による報知を前記決定に係る報知回数を限度として実行可能にする報知可能状態に移行させる報知可能状態移行手段(ステップSS81、S83)と、所定の解除条件の成立に基づき前記報知可能状態を解除する報知可能状態解除手段(ステップS189)と、前記報知可能状態において前記特定役が成立したことに基づき前記特典遊技を付与する特典遊技付与手段(ステップS186、S188)とを有する回胴式遊技機である。
本発明に係る前記特典遊技は、例えば、最小単位として特典遊技のゲーム回数の上限が25、30、50等に設定されて構成された、リプレイ(再遊技)が高頻度で当選する高確率再遊技(RT遊技)、当選に係る入賞役の種別を事前に報知する当選役報知遊技(AT遊技)、あるいはRT遊技とAT遊技を併用したART遊技等からなる。また、本発明においては、前記特典遊技の他に、遊技規則に定める第一種特別役物(RB:レギュラーボーナス)、第二種特別役物(チャレンジボーナス)、第一種特別役物に係る役物連続作動装置(BB:ビッグボーナス)、第二種特別役物に係る役物連続作動装置(チャレンジタイム)のいずれか又は複数種を抽選で付与する遊技形態を含む回胴式遊技機に適用することができる。
本発明は、始動操作に基づき前記回胴表示部を可変表示し、遊技者の停止操作に応じて前記役抽選結果に基づく停止制御を行う遊技機の他に、始動操作に基づき前記回胴表示部を可変表示して前記役抽選結果に基づく自動停止制御を行うカジノ用遊技機にも適用することができる。カジノ用遊技機においては、例えば、通常遊技モードより役当選が高確率で発生する高確遊技モードを付与可能にして、その高確遊技モードに突入する前兆遊技期間として、前記報知可能状態を適用することができる。
前記遊技状態設定手段による振分けは、前記有利状態及び前記非有利状態の2種に限らず、前記有利状態及び/又は前記非有利状態を夫々、多段階に有利・非有利となる複数の状態に振り分けるようにしてもよい。
図1は本実施形態に係る回胴式遊技機Aの外観斜視図である。
回胴式遊技機Aは、各種制御基板や回胴機構部材を収納した筐体1に、開閉自在に取り付けられた前扉5を有する。前扉5の上部2の中央には、演出報知装置としての液晶表示装置3の表示画面が配設されている。この表示画面には回胴遊技の進行に応じてキャラクターや文字、数字、メッセージ等が画像表示され、当選役の報知演出等の各種表示演出を行えるようになっている。液晶表示装置3の両側には、一対の上部スピーカ4が配設されており、液晶表示装置3による画像演出と同調して、各種の効果音等による音響演出を行えるようになっている。演出報知装置としては、カラー液晶に限らず、例えばカラーEL(エレクトロルミネッセンス)、カラープラズマディスプレイ装置、電子ペーパディスプレイ、7セグメント、LEDドット表示器等を用いた表示装置を使用することができる。
図4は回胴式遊技機Aの制御装置の概略構成を示す制御ブロック図である。
回胴式遊技機Aの制御装置は、遊技動作制御を統括的に司る主制御基板100と、主制御基板100から演出制御コマンドを受けて、画像と光と音についての演出制御を統括的に司る演出制御基板200と、賞メダルの払出を制御する払出制御基板300と、AC24Vの外部電源から遊技機に必要な電源を生成し供給する電源基板400とからなる。演出制御基板200は、演出I/F(インターフェイス)基板201を介して主制御基板100と接続されている。演出制御基板200は、主制御基板100からの演出制御コマンドの受信、演出内容の抽選や液晶制御基板203への液晶制御コマンドの送信、各スピーカの音制御、装飾ランプ部6等のLED発光制御等を行う。なお、図4において電源供給ルートは省略してある。
主制御基板100は、メインCPU102を内蔵したマイクロプロセッサを搭載すると共に、メインROM103と、メインRAM104とを搭載したマイクロコンピュータ101(本実施形態ではZ80システム相当品を採用している)からなり、本発明の主制御部を構成する。マイクロコンピュータ101には、CTC(Counter Timer Circuit)105やメインCPU102に割り込み信号を付与する割り込みコントローラ回路106が設けられている。マイクロコンピュータ101には、周辺基板との間の信号を入出力するI/Oポート回路107、108が接続され、I/Oポート回路107、108には夫々、外部周辺基板との信号のやり取りを仲介するI/F回路109、110が接続されている。I/F回路109はスイッチ入力回路111を介して遊技中継基板150と接続されている。I/F回路110は電源基板400、払出中継基板301及び外部中継端子基板401と接続されている。更に、マイクロコンピュータ101にはカウンタ回路114及びモータ駆動回路115が接続されている。
なお、回胴回転始動レバー15、回胴回転停止ボタン16a〜16c、MAXベットボタン11、1ベットボタン13、貯留メダル精算ボタン12には、操作部材内部にLED(図示せず)が設けられており、そのLEDの発光態様(たとえば、発光色)により、上記のレバー操作やボタン操作の有効又は無効が遊技者に報知可能となっている。
演出制御基板200は、サブCPU206を内蔵したマイクロプロセッサを搭載すると共に、サブROM207と、サブRAM208とを搭載したマイクロコンピュータ205からなり、本発明の副制御部を構成する。マイクロコンピュータ205には、CTC209やサブCPU206に割り込み信号を付与する割り込みコントローラ回路210が設けられている。また、演出制御基板200には演出I/F基板201との間の信号を入出力するI/Oポート回路211及びカウンタ回路212が設けられている。
サブROM207には、一連の演出制御手順が記述された演出制御プログラムの他、チャンスゾーン中の有効ナビ回数(ナビポイント)を決定するためのナビポイント抽選テーブル(図20参照)、前段チャンスゾーン及び後段チャンスゾーンの遊技モード中に用いる当選役押し順報知演出選択テーブル(図示せず)、ATモード中に用いる当選役押し順報知演出選択テーブル(図示せず)、ART遊技回数の上乗せ抽選テーブル、ART遊技の進行や遊技回数の変更を報知する演出テーブル(図示せず)等の演出動作制御に必要となる所定のデータが格納されている。サブRAM208には、演出に関する抽選に利用される演出抽選用乱数値や演出制御部側の遊技状態(演出状態)情報等の演出を行うために必要なデータを格納するためのワークエリアが形成されている。また、サブRAM208にはATモードへの移行に伴ってセットされるART遊技フラグが記憶される。
演出制御基板200には、主制御基板100からの演出制御コマンドを受けて光と音についての演出処理を行う機能を有し、上部スピーカ4、下部スピーカ22a、22bを通じて音楽、音声を出力させるための音響発生装置213に対して音響制御信号を出力する。また、装飾ランプ部6を構成するLED群を搭載したLED基板204が前扉5の内側部に取着されており、演出制御基板200はLED基板204に対してLED駆動制御信号を出力する。
図8は主制御側メイン処理のフローチャートを示す。このメイン処理はメインCPU102の制御下により実行されるものであり、処理実行の主体を主制御基板(主制御部)100として説明する。
図28は一般入賞役、ボーナス役(ビッグボーナスゲームBBとレギュラーボーナスゲームRB)、小役の入賞図柄組み合わせと、その抽選確率テーブルを示す。内部抽選は図28に示す役抽選テーブルに基づき実行される。役抽選テーブルは6段階の各段階に応じて出玉率が異なるように抽選確率が設定されてなり、図28はそのうちの一例を示す。図28には、乱数域(0〜65535)に対する各入賞役の振り分け抽選値の幅域により計算された抽選確率を示す。チェリー等の小役とボーナス役が同時に抽選可能なように当選乱数域幅が設定されている。本実施形態においては、RTとして2種類、RT1とRT2が生ずるが、実質的にリプレイ確率が向上するのはRT2のみであり、RT1中では通常遊技状態のリプレイ確率が1/100程度向上するだけである。RT1遊技状態は、ART遊技状態(RT2遊技状態)に移行させる6択のリプレイ遊技を実施するために設けられている。RT2遊技中の遊技状態においては、リプレイの抽選確率を通常遊技時の1/7.3より高確率の1/1.5に設定したRT中抽選テーブルが使用される。
図10はボーナス遊技作動中処理の処理内容を示す。
主制御基板100は、ボーナス遊技中の払い出し枚数(ボーナス遊技中獲得枚数)と予め規定された最大獲得枚数を比較する(ステップS171)。ボーナス遊技終了の規定枚数は、ビッグボーナス遊技で298枚、レギュラーボーナス遊技で104枚である。ボーナス遊技中獲得枚数が最大獲得枚数に達するまで、ボーナス遊技継続設定処理を行ってステップS171の処理を繰り返す(ステップS172、S173)。ボーナス遊技中獲得枚数が最大獲得枚数に達するかあるいは超えた場合には、ボーナス終了演出待機処理に移行する(ステップS172、S174)。ボーナス遊技終了時の演出待機時間(エンディング時間)をセットし、その演出待機時間がタイムアップするまで待機する。演出待機時間が終了したとき、ボーナス遊技終了時の各種設定を行う(ステップS175)。このとき、主に遊技状態移行準備処理(ART遊技獲得時には、遊技状態をボーナス遊技からART遊技フラグをセット)や演出制御コマンドとしてボーナス遊技が終了した旨を示す「ボーナス終了コマンド」をセットする。これらの設定処理を行った後、ボーナス遊技終了時のRAMクリア領域をクリアしてボーナス遊技作動中処理を終了する(ステップS176)。
まず、主制御部によるメイン処理における遊技状態間の関係を説明する。RT状態、ART状態あるいはボーナスゲーム状態でもない通常遊技状態からRT1移行条件が成立すると第1のRT遊技状態RT1に移行する。第1のRT遊技状態RT1において、RT2移行条件が成立すると、第2のRT遊技状態RT2に移行する。第2のRT遊技状態RT2は副制御部によるAT役の停止ボタンの押し順報知が行われるART遊技状態に対応する。第2のRT遊技状態RT2(ART遊技状態)の終了条件が成立すると、通常遊技状態に戻る。通常遊技状態、第1のRT遊技状態RT1あるいは第2のRT遊技状態RT2においてBB又はRBのボーナスゲームが発生すると、ボーナスゲーム遊技状態の終了後、通常遊技状態に戻る。本実施形態では、通常遊技状態からART(RT2)遊技状態に直接的に移行させずに、通常遊技状態とRT2遊技状態の間でRT1遊技状態を経由させるモード移行システムを搭載しているが、本発明はRT1遊技状態を付加せずに通常遊技状態からART遊技状態に移行可能にした回胴式遊技機にも適用することができる。
図12は副制御部による通常遊技状態時のモード処理を示す。
通常遊技状態では、AT役又はリプレイ役が当選しても押し順報知を行わない非ATモードN1に設定される。図12の(12A)は非ATモードN1におけるモード処理を示す。
非ATモードN1において、遊技の実行が行われる度に(ステップS50)、特定役に当選することを条件にAT移行抽選が行われる(ステップS51、S52)。特定役は、チェリー、スイカ、ボーナス役、チャンス役のいずれかである。このAT移行抽選確率は1/50である。AT移行抽選に当選すると、AT準備モードM1に移行する(ステップS53、S54)。
AT準備モードM1に移行した後、遊技の実行が行われ(ステップS60)、AT役(押し順ベル役)に当選したにも拘わらずAT役の非入賞が生じた場合に、つまりAT役を取りこぼすことを条件に、更にAT準備モードM2に移行する(ステップS61、S62)。
図19の(19A)はRT1移行時のモード移行抽選テーブルを示す。RT1移行時には、(19A)のモード移行抽選テーブルに基づきモード移行抽選が行われる。通常遊技状態時は電源オン時には副制御部は低確遊技モードに設定されるため、RT1移行時には、37468/65536の確率で高確遊技モードに切換可能になっている。(19A)のモード移行抽選テーブルにおいて、現在のモードに高確遊技モード時も含まれているが、これはボーナスゲーム終了時に高確遊技モードに設定された場合に対応する。
AT準備モードM2においては、遊技抽選の結果、6種類の押し順別のリプレイのいずれかに当選し、遊技者の正解押し順でリプレイが生ずると、非ATモードN3に移行する(ステップS81、S83)。RT1中に6択リプレイの正解押し順操作により当該リプレイが生じることはメイン処理によるRT2移行条件にも対応しており、メイン処理はRT2遊技状態に移行すると共に、サブ処理はナビポイント数制限下における報知対象役の報知が可能となる報知可能状態(非ATモードN3)に移行してチャンスゾーン遊技状態になる。報知可能状態への移行に先立ち、ナビポイント決定処理が実行される(ステップS82)。非ATモードN3への移行条件としては、上記の押し順リプレイの成立に限らず、特定の小役等の当選有無ないし入賞を契機にしたり、あるいは併用してもよい。
まず、前段チャンスゾーン及び後段チャンスゾーン遊技状態における夫々のナビポイント数Pのサブ抽選が実行される。
なお、図20のナビポイント抽選テーブルでは、高確遊技モード時のナビポイント数Pの期待値、つまりナビポイント値×振分け確率値が、低確遊技モード及びART終了時よりも最も大きくなるように設定されている。ART終了時のナビポイント決定処理においては、少なくとも1又は2回分のナビポイント値が決定されやすくなっており、ART終了時には高確遊技モードの有利度ではないものの低確遊技モードよりはナビポイントの取得条件が有利となっている。
ATモード、つまりART遊技状態において遊技が実行され(ステップS110)、ART遊技回数が予め設定された回数(上乗せ回数も含む)に達してAT処理を終了したとき(ステップS113)、RT2遊技状態における非ATモードN4に移行する(ステップS114)。AT処理によりAT役の正解押し順が報知されたにも拘らず、ATモード中にAT役の取りこぼし、つまりATパンクが発生したときは、RT1遊技状態における非ATモードN2に移行する(ステップS111、S112)。ATパンクの発生条件として、特定の小役ないしリプレイによるパンク役を設け、例えばパンク役に当選又は入賞(成立)したことを条件に終了させたり、ボーナス役の当選により終了させたりしてもよい。
メイン処理においては、ATモード中にAT役の取りこぼし(ATパンク;当選ベル役の非入賞)が発生することを条件に、RT2を解除し、RT1へ移行し、ART遊技状態が解除される。
ART遊技終了に伴って移行する非ATモードN4において、回胴遊技が開始され(ステップS160)、遊技抽選の結果、6種類の押し順別のリプレイのいずれかに当選した場合には、先のナビポイント抽選によりナビポイントを獲得していたときには、該当選に係る押し順が遊技者に報知可能になっている(ステップS161〜S163)。即ち、CZ2中と同様に、報知対象役当選時にはナビポイント有無が判断され、後段ナビポイントエリアにナビポイントの付与設定値がある場合には、該当選に係る報知対象役のナビ(報知)が表示及び/又は音声により報知され実行される(ステップS161〜S163)。この報知実行により、後段ナビポイントエリアにナビポイント値が1減算され更新される(ステップS164)。ナビポイント値の残数がない場合には、該当選に係る報知対象役のナビは実行されず(ステップS163)、ステップS168に移る。
非ATモードN2において、遊技の実行が行われる度に(ステップS70)、特定役に当選することを条件にAT移行抽選が行われる(ステップS71、S72)。特定役は、非ATモードN1の場合と同様に、チェリー、スイカ、ボーナス役、チャンス役のいずれかである。この場合のAT移行抽選確率は1/100である。AT移行抽選に当選すると、AT準備モードM2に移行してART遊技状態に移行可能になっている(ステップS73、S74)。
ART移行条件が成立したとき、即ち、リプレイ当選時に正解手順で回胴停止操作が行われたとき、ART遊技の付与回数(セット数)の抽選が行われる(ステップS120)。
図22の(22C)は付与回数の振分け抽選テーブルを示す。サブROM207には設定段階に応じて該振分け率が異なる付与回数の抽選テーブルが記憶されており、図22の(22C)は設定1の場合に対応する。ART移行条件が成立したとき、本実施形態においては特典遊技としてART遊技が25ゲームを1単位(セット)として付与され、25ゲームを1〜10回のいずれかを付与回数(セット数)として付与することが抽選により決定される。例えば、(22C)の抽選テーブルにおいて、合計75回分の3回セットは128/65536の割合で振り分けられる。各設定の付与回数の抽選テーブルのうち設定6の場合には、セット数が2以上になる振分け率が最大になるように設定されている。付与回数の抽選により決定された付与回数はセット数単位で、サブRAM208に設けたART遊技セット数カウンタに記憶、セットされる(ステップS120、S121)。なお、AT設定処理をART移行条件が成立する前の段階、例えば、AT移行抽選の当選時(ステップS53又はS73)に行うようにしてもよい。
本実施形態においては、複数セットのART遊技が付与されているとき、各セット毎のART遊技の遊技期間において、遊技回数の上乗せ抽選を行って決定する。従って、上乗せを決定したとき、そのセット分のART遊技における遊技回数が変更されるので、ART遊技の付与段階で、より多くのセット数の取得への期待感と、各セットでのART遊技回数の上乗せ変更への期待感とが相乗効果となって、より一層の回胴遊技の興趣を向上させることができる。
異なる上乗せ率の設定は、上記の上乗せ期待値の差異によるものの他に、上乗せ回数の割付値が共通で、振分け確率値の相違する上乗せ抽選テーブル、割付値及び振分け確率値が相違する上乗せ抽選テーブルを使用して行うことができ、更に、単一種の上乗せ回数を使用し、振分け確率値を相違させて異なる上乗せ率の設定を行なってもよい。上乗せ抽選テーブルには、上乗せ回数の割付値が共通で振分け確率値を異ならせて上乗せ期待値に差異を設けた抽選テーブルを使用したり、上乗せ期待値は同じか略同じに維持し、上乗せ回数の割付値又は上限値の振分け割合を異ならせた複数の上乗せ抽選テーブルを使用してもよい。
ART遊技に移行すると(ステップS130)、ART遊技のセット回数を記憶するART遊技セット数カウンタの値NSが1減算される(ステップS131)。更に、サブRAM208に設けたART遊技回数カウンタに初期値(25)が記憶、セットされる(ステップS132)。
図26は副制御部(サブCPU206)により実行される演出報知処理の概要を示す。
本実施形態においては、主に液晶表示装置3による画像表示により当選図柄や役種の告知、役獲得時の祝福演出等が行われる。この画像演出に加え、あるいは別個に上部スピーカ4、下部スピーカ22a、22bによる効果音、装飾ランプ部6の電飾効果を用いて各種音、光演出が実行される。
副制御部による演出報知処理は、遊技状態に応じた画像・音・光の演出報知が行われる。副制御部は主制御部(メインCPU102)からの演出制御コマンドを受けて遊技状態を判別し、通常遊技モード時には通常遊技演出報知処理を実行する(ステップS90、S95)。通常遊技演出報知処理(ステップS95)では、主に、内部抽選の結果に関連した遊技情報、例えば、各種の役、リプレイあるいは外れの100%告知、当選蓋然性の告知などが行われる。通常遊技演出報知処理には、ART付与抽選の結果を報知する報知処理も含まれている。
ART遊技モードの場合には、ART遊技の進行演出、ART遊技のゲーム実行回数、ART遊技回数の更新報知、継続の報知、獲得メダル枚数の累積表示等のART遊技演出報知処理が実行される(ステップS92、S97)。
内部当選状態の場合には、ボーナス役当選の確定報知、ART遊技の獲得有無ないし蓋然性の報知等を行う内部当選状態演出報知処理が実行される(ステップS93、S98)。更に、ボーナスゲームに入賞したときには、ボーナスゲームの発生を祝福演出するボーナス入賞時演出報知処理が実行される(ステップS94、S99)。
演出制御基板200は、当選役種別を取得して当選役に応じた演出処理を行う。当選役がAT役又は6択のリプレイのいずれかである場合には、サブROM207に記憶した当選役押し順報知演出選択テーブルに基づいて当選役種別に応じた押し順報知演出を選択する(ステップS200、S201)。例えば、押し順が中回胴→左回胴→右回胴のベル役に当選したときは、その停止操作手順に沿った中・左・右の指示音声が、最初のリール停止前に「なか」、次のリール停止前に「ひだり」、更に最後のリール停止前に「みぎ」といった音声出力順序で、画像表示と共に報知される。この押し順報知演出は、後述のART遊技全体の進行を演出するART進行演出と併行して実行される。演出制御基板200によるステップS200及びS201は、本発明における停止操作順報知遊技における停止操作順序の報知制御を行う報知制御手段に対応する。当選AT図柄の種別を報知するART遊技を付与する場合にも、当選AT役の種別を報知する当選役報知制御手段を演出制御基板200に設けることにより当選役報知を行うことができる。
当選役がボーナス役である場合には(ステップS202)、演出状態を「通常」に設定して、ボーナス当選時の演出を選択する(ステップS203、S204)。従って、AT遊技中にボーナス当選が生じたときにはAT遊技演出が終了して、演出状態としては押し順報知演出が出現しない「通常」の演出状態に移行される。当選役がボーナス役でない場合、つまりチェリー等の小役又は外れである場合には夫々に応じた演出内容が選択される(ステップS202、S205)。
1a 天板、
1b 側板、
1c 側板、
1d 底板、
2 上部、
3 液晶表示装置、
4 上部スピーカ、
5 前扉、
6 装飾ランプ部、
7 パネル表示部、
8 図柄表示窓、
8a リール
8b リール
8c リール
9 操作部、
10 メダル投入口、
10a メダル検出センサ
11 MAXベットボタン、
11a MAXベットスイッチ、
12 貯留メダル精算ボタン、
12a 貯留メダル精算スイッチ、
13 1ベットボタン、
13a 1ベットスイッチ、
14 下部、
15 回胴回転始動レバー、
15a 回胴回転始動スイッチ、
16a 回胴回転停止ボタン、
16b 回胴回転停止ボタン、
16c 回胴回転停止ボタン、
16e 回胴回転停止スイッチ、
16f 回胴回転停止スイッチ、
16g 回胴回転停止スイッチ、
17 返却ボタン、
18 錠装置、
19 装飾パネル、
20 メダル受皿、
21 メダル払出口、
22a 下部スピーカ、
22b 下部スピーカ、
23 BETランプ、
24 クレジット表示部、
25 払出枚数表示部、
26 灰皿、
100 主制御基板、
100a メイン基板ボックス、
101 マイクロコンピュータ、
102 メインCPU、
103 メインROM、
104 メインRAM、
105 CTC、
106 割り込みコントローラ回路、
107 I/Oポート回路、
108 I/Oポート回路、
109 I/F回路、
110 I/F回路、
111 スイッチ入力回路、
112 I/F回路、
113 出力バッファ回路、
114 カウンタ回路、
115 モータ駆動回路、
150 遊技中継基板、
160 停止スイッチ基板、
200 演出制御基板、
201 演出I/F基板、
202 入力バッファ回路、
203 液晶制御基板、
204 LED基板、
205 マイクロコンピュータ、
206 サブCPU、
207 サブROM、
208 サブRAM、
209 CTC、
210 割り込みコントローラ回路、
211 I/Oポート回路、
212 カウンタ回路、
250 回胴中継基板、
251 ステップモータ、
252 ステップモータ、
253 ステップモータ、
254 回胴回転位置検出センサ、
255 回胴回転位置検出センサ、
256 回胴回転位置検出センサ、
300 払出制御基板、
301 払出中継基板、
302 ホッパーモータ、
303 メダル払出センサ、
304 満杯検知装置、
305 メダルホッパー、
305a オーバーフローメダル放出口、
306 補助タンク、
400 電源基板、
400a 電源装置、
401 外部中継端子基板、
402 回胴設定基板。
Claims (10)
- 複数の図柄を可変表示する回胴表示部を備え、一回の回胴遊技に必要な遊技媒体の投入又は設定をしたとき、前記回胴表示部の始動操作を契機として、所定の抽選確率に基づいて役の抽選を行う役抽選手段と、前記役抽選手段の抽選結果に基づいて前記回胴表示部を停止させるように停止制御する回胴停止制御手段とを有し、特定役の成立を契機に、所定の遊技回数の間、少なくとも前記遊技媒体の獲得の機会が増加する遊技者に有利な特典遊技を付与可能にした回胴式遊技機において、前記役抽選手段の抽選役のうち少なくとも前記特定役を含む複数種の役の当選時に、役成立に有効な役情報を報知する報知手段と、前記報知手段による報知回数を決定する報知回数決定手段と、所定の移行条件の成立に基づき前記報知手段による報知を前記決定に係る報知回数を限度として実行可能にする報知可能状態に移行させる報知可能状態移行手段と、所定の解除条件の成立に基づき前記報知可能状態を解除する報知可能状態解除手段と、前記報知可能状態において前記特定役が成立したことに基づき前記特典遊技を付与する特典遊技付与手段とを有することを特徴とする回胴式遊技機。
- 前記所定の移行条件の成立前の遊技状態において、少なくとも前記報知回数の取得条件が有利になる有利状態と、非有利状態とに振り分けて設定する遊技状態設定手段を備え、前記報知回数決定手段は、前記有利状態及び前記非有利状態の夫々に応じて報知回数の抽選確率及び/又は期待値が、前記有利状態のとき前記非有利状態より有利となるように異ならせた報知回数抽選テーブルを含み、前記所定の移行条件の成立を契機に、成立前の遊技状態に基づいて前記報知回数抽選テーブルによる報知回数抽選を行う請求項1に記載の回胴式遊技機。
- 前記非有利状態のときに決定される報知回数に前記役情報の報知を実行しない報知回数「0」を含む請求項2に記載の回胴式遊技機。
- 前記所定の移行条件は前記特定役の成立又は当選に基づき成立する請求項1、2又は3に記載の回胴式遊技機。
- 前記所定の解除条件は前記報知手段による前記役情報の報知対象役のうち前記特定役以外の役が当選時に成立したこと又は成立しなかったことに基づき成立する請求項1〜4のいずれかに記載の回胴式遊技機。
- 前記役情報の報知対象役に、前記遊技媒体の投入又は設定をしなくても再度、回胴遊技を行える再遊技役が含まれた請求項1〜5のいずれかに記載の回胴式遊技機。
- 前記報知可能状態は前記再遊技役の当選確率を向上させた高確率再遊技状態である請求項6に記載の回胴式遊技機。
- 前記報知手段の報知対象役は、予め定めた前記回胴表示部の停止操作順序に従って停止操作したとき所定の図柄の組合せが成立する停止操作順序の異なる複数種の組合せ役からなり、且つ前記複数種の組合せ役のうち少なくとも一つが前記特定役であり、前記報知手段は、前記複数種のいずれかの組合せ役の停止操作順序を報知する停止操作順序報知手段からなり、前記報知回数決定手段は前記停止操作報知手段による停止操作順序の報知回数を決定する停止操作順序報知回数決定手段からなり、前記報知可能状態移行手段は、前記所定の移行条件の成立に基づき、前記停止操作順序報知手段による停止操作順序の報知を、前記停止操作順序報知回数決定手段により決定された報知回数を限度として実行可能にする停止操作順序報知可能状態に移行させる停止操作順序報知可能状態移行手段からなり、前記停止操作順序報知可能状態において前記特定役が成立したことに基づき前記特典遊技状態に移行可能にした請求項1〜7のいずれかに記載の回胴式遊技機。
- 前記特典遊技付与手段により付与した特典遊技状態が終了したことを条件に、前記報知手段による報知を実行可能にする特典遊技終了後報知可能状態に移行させる特典遊技終了後報知可能状態移行手段と、前記役情報の報知対象役が当選時に成立しなかったことに基づき前記特典遊技終了後報知可能状態を解除する特典遊技終了後報知可能状態解除手段とを有し、前記報知可能状態から前記特典遊技状態に移行したときに前記報知回数の残数があることを条件に、前記特典遊技終了後報知可能状態において前記残数を限度に前記報知手段による報知を実行可能にすると共に前記特定役が成立したとき前記特典遊技を付与する請求項1〜8のいずれかに記載の回胴式遊技機。
- 前記役抽選手段及び前記回胴停止制御手段を制御する主制御部と、前記主制御部から前記抽選結果に基づく遊技情報を受けて、前記遊技情報に関連した関連情報を少なくとも視覚的及び/又は聴覚的に遊技者に報知する報知制御を行う副制御部とを有し、前記報知手段、前記報知回数決定手段、前記報知可能状態移行手段、前記報知可能状態解除手段、前記特典遊技付与手段及び前記特典遊技を実行する特典遊技実行手段を前記副制御部に設けた請求項1〜9のいずれかに記載の回胴式遊技機。
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