JP2012114705A - 通信端末装置及びセルとの再接続方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】再接続の成功の確率を高くするとともに、シグナリング量を抑制すること。
【解決手段】通信端末装置100は、基地局の配下の複数のセルのうちの何れかのセルと接続して通信を行う。周辺セル情報復号部105は、周辺セル情報を現在接続中のセルより取得する。周辺セル探索部106は、セルとの再接続の必要が生じた際にセルの探索を実施するとともに、周辺セル情報のセルのうち、探索により検出したセルと一致するセルを再接続先のセルとして検出する。再接続要求情報生成部107は、周辺セル探索部106により検出した再接続先のセルに対する再接続要求メッセージを生成する。
【選択図】図5
【解決手段】通信端末装置100は、基地局の配下の複数のセルのうちの何れかのセルと接続して通信を行う。周辺セル情報復号部105は、周辺セル情報を現在接続中のセルより取得する。周辺セル探索部106は、セルとの再接続の必要が生じた際にセルの探索を実施するとともに、周辺セル情報のセルのうち、探索により検出したセルと一致するセルを再接続先のセルとして検出する。再接続要求情報生成部107は、周辺セル探索部106により検出した再接続先のセルに対する再接続要求メッセージを生成する。
【選択図】図5
Description
本発明は、通信端末装置及びセルとの再接続方法に関し、特に無線通信システムにおいてセルとの再接続を実施する通信端末装置及びセルとの再接続方法に関する。
無線通信システムにおいて、通信端末装置と基地局装置との間の伝播環境は、時々刻々と変化する。無線通信システムでは、有線を用いた通信システムと比較して、無線リンクが不安定である。このような不安定な無線リンクは、伝播環境の悪化などにより切断されることがある。
また、従来、切断された無線リンクを迅速に回復させるための技術として再接続技術がある。例えば、標準化団体3GPP(3rd Generation Partnership Project)で標準化が進められているLTE(Long Term Evolution)/SAE(System Architecture Evolution)システムにおいて、再接続処理が規定されている(例えば、非特許文献1)。再接続処理を用いることにより、接続プロシージャをやり直すよりも簡易な処理で、切断された無線リンクの接続を回復することができる。
非特許文献1の無線通信システムでは、基地局(eNode B)は、複数のセルを配下に有する。また、非特許文献1の無線通信システムでは、通信端末装置(UE)は、再接続の契機が起こった際に、偶発的に検出したセルに対する再接続を要求する再接続要求メッセージを、基地局に送信する。ここで、再接続の契機としては、例えば、基地局と通信端末装置との間の同期外れ、またはハンドオーバの失敗等がある。
上記の再接続要求メッセージを受信した基地局は、通信端末装置から受信した再接続要求メッセージに含まれる端末再接続IDを参照する。端末再接続IDには、C−RNTI(Cell Radio Network Temporary Identifier)、PCI(Physical Cell ID)およびShortMAC−I等が含まれる。そして、基地局は、無線リンクの切断を再接続の契機とする場合には、通信端末装置が切断直前に通信していたセルと再接続を要求するセルとが同一の基地局の配下のセルであれば、再接続を許可する再接続許可メッセージを送信する。一方、基地局は、通信端末装置が切断直前に通信していたセルと再接続を要求するセルとが同一の基地局の配下のセルでなければ、再接続を拒否する再接続拒否メッセージを送信し、再接続を認めない。一般に、基地局からの距離が離れたセル端の通信端末装置ほど、無線リンクが切断し易く、再接続の契機が起こりやすい。
また、基地局は、ハンドオーバの失敗を再接続の契機とする場合には、ハンドオーバを失敗した場合(Handover failureの場合)に、ハンドオーバ元のセル(source cell)を配下に有する基地局及びハンドオーバ先のセル(target cell)を配下に有する基地局と同一の基地局の配下のセルであれば再接続を認め、それ以外のセルに対する再接続を拒否する。
次に、非特許文献1に示す無線通信システムにおいて、再接続の契機として無線リンクの切断を検出した場合の再接続処理について、図1を用いて説明する。図1は、従来の再接続処理の契機として無線リンクの切断を検出した場合の再接続処理を示す図である。この場合には、通信端末装置は、同一の基地局の配下のセルのみに再接続することができる。また、図1において、基地局20−1は、セル#1〜#3を配下に有するとともに、基地局20−2は、セル#4〜#6を配下に有する。
最初に、再接続処理が成功する場合について、図1を用いて説明する。
図1より、通信端末装置10−1は、セル#1において基地局20−1との無線リンク切断を検出し(1−1)、基地局20−1に対して、セル#3との再接続を要求する再接続要求メッセージを送信する(1−2)。
次に、基地局20−1は、通信端末装置10−1が切断前に接続していたセル#1と、通信端末装置10−1が再接続を要求したセル#3とは何れも自局の配下のセルであるので、再接続を許可する再接続許可メッセージを通信端末装置10−1へ送信する(1−3)。
これにより、通信端末装置10−1は、セル#3と再接続を行い、通信を再開する。
次に、再接続処理が失敗する場合について、図1を用いて説明する。
図1より、通信端末装置10−2は、セル#2において基地局20−1との無線リンク切断を検出し(2−1)、セル探索(セルサーチ)を行う。
また、通信端末装置10−2は、セル探索により見つけたセル#4を配下に有する基地局20−2に対して、再接続を要求する再接続要求メッセージを送信する(2−2)。
しかし、基地局20−2は、通信端末装置10−2が切断前に接続していたセル#2と、通信端末装置10−2が再接続を要求したセル#4とは、異なる基地局の配下のセルであるので、再接続を拒否する再接続拒否メッセージを通信端末装置10−2へ送信する(2−3)。
従って、通信端末装置10−2は、セル#4と再接続することができない。
次に、非特許文献1に示す無線通信システムにおいて、再接続の契機としてハンドオーバに失敗した場合の再接続処理について、図2を用いて説明する。図2は、従来の再接続処理の契機としてハンドオーバに失敗した場合の再接続処理を示す図である。図2においては、通信端末装置は、ハンドオーバ元のセルを配下に有する基地局及びハンドオーバ先のセルを配下に有する基地局のセルのみに再接続することができる。また、図2において、基地局20−1は、セル#1〜#3を配下に有し、基地局20−2は、セル#4〜#6を配下に有するとともに、基地局20−3は、セル#7〜#9を配下に有する。
最初に、再接続処理が成功する場合について、図2を用いて説明する。
図2より、通信端末装置10−3は、基地局20−1から基地局20−2へのハンドオーバに失敗した場合に(3−1)、ハンドオーバ元の基地局20−1の配下のセル#2との再接続を要求する再接続要求メッセージを送信する(3−2)。または、通信端末装置10−3は、基地局20−1から基地局20−2へのハンドオーバに失敗した場合に(3−1)、ハンドオーバ先の基地局20−2の配下のセル#4との再接続を要求する再接続要求メッセージを送信する(3−3)。
次に、ハンドオーバ元の基地局20−1またはハンドオーバ先の基地局20−2は、再接続を許可する再接続許可メッセージを通信端末装置10−3へ送信する(3−4または3−5)。
これにより、通信端末装置10−3は、セル#2またはセル#4と再接続を行い、通信を再開する。
次に、再接続処理が失敗する場合について、図2を用いて説明する。
図2より、通信端末装置10−3は、基地局20−1から基地局20−2へのハンドオーバに失敗した場合に(3−1)、セル探索を行う。
また、通信端末装置10−3は、セル探索により見つけたセル#9に対して、再接続を要求する再接続要求メッセージを送信する(3−6)。
しかし、基地局20−3は、セル#9がハンドオーバ元の基地局及びハンドオーバ先の基地局の配下のセルではないので、再接続を拒否する再接続拒否メッセージを通信端末装置10−3へ送信する(3−7)。
従って、通信端末装置10−3は、セル#9と再接続することができない。
次に、従来の再接続が成功した場合の再接続処理について、図3を用いてさらに詳細に説明する。図3は、従来の再接続が成功した場合の再接続処理の一例を示すシーケンス図である。
図3より、再接続処理の契機が発生すると(ステップST1)、通信端末装置は、セル探索を行い(ステップST2)、所定のセルを検出する。
また、通信端末装置は、検出したセル#1と再接続するために、セル#1を配下に有する基地局に対して、再接続要求メッセージを送信する(ステップST3)。
次に、通信端末装置は、基地局から再接続許可メッセージを受信し(ステップST4)、続いて再接続完了メッセージを送信することで再接続を完了する(ステップST5)。 これにより、通信端末装置は、セル#1と再接続することができ、通信を開始する(ステップST6)。
図3の場合、セル#0及びセル#1は、同一の基地局の配下のセルである。または、セル#0を配下に有する基地局はハンドオーバ元の基地局であり、かつセル#1を配下に有する基地局はハンドオーバ先の基地局である。
次に、従来の再接続が失敗した場合の処理について、図4を用いてさらに詳細に説明する。図4は、従来の再接続が失敗した場合の処理を示すシーケンス図である。
図4より、再接続処理の契機が発生すると(ステップST11)、通信端末装置は、セル探索を行い(ステップST12)、任意のセルを検出する。
また、通信端末装置は、検出したセル#1に再接続するために、セル#1を配下に有する基地局に対して、再接続要求メッセージを送信する(ステップST13)。
次に、通信端末装置は、再接続拒否メッセージを受信する(ステップST14)。
次に、通信端末装置は、通信を再開するために、セル再選択処理を行う(ステップST15)。
次に、通信端末装置は、接続要求メッセージを送信し(ステップST16)、接続設定メッセージを受信する(ステップST17)。
次に、通信端末装置は、接続完了/位置登録更新要求メッセージを送信し(ステップST18)、セキュリティモード命令メッセージを受信する(ステップST19)。
次に、通信端末装置は、セキュリティモード完了メッセージを送信し(ステップST20)、端末性能確認メッセージを受信する(ステップST21)。
次に、通信端末装置は、端末性能情報メッセージを送信し(ステップST22)、位置登録更新承認メッセージを受信する(ステップST23)。
次に、通信端末装置は、位置登録更新完了メッセージを送信する(ステップST24)。
これにより、通信端末装置は、セル#2と再接続することができ、通信を開始する(ステップST25)。
図4の場合、セル#0とセル#1とは、異なる基地局の配下のセルである。または、セル#1は、ハンドオーバ元の基地局の配下のセルではなく、かつハンドオーバ先の基地局の配下のセルでもない。
このように、通信端末装置は、再接続要求を拒否された場合には、位置登録及び接続プロシージャをやり直す必要がある。また、通信端末装置は、セル探索処理において、再接続候補となるセルを所定時間内に検出できない場合にも、再接続失敗として接続プロシージャをやり直す必要がある。
3GPP TS 36.331 V8.8.0 (2009-12)
しかしながら、従来のシステムにおいては、通信端末装置は再接続可能なセルを判別することができないので、偶発的に検出したセルに再接続を試みる。従って、セル端の通信端末装置は、セル中央の通信端末装置に比べて、複数の異なるセルを検出する可能性が高いとともに、再接続可能なセル以外のセルを検出する可能性が高い。この場合、従来のシステムにおいては、再接続要求メッセージ及び再接続拒否メッセージの不要なシグナリングが増加し、シグナリング量が増大するという問題がある。また、従来のシステムにおいては、再接続を拒否された後に接続処理をやり直すことに伴って、再接続に成功して通信を再開する場合に比べてシグナリング量が増大するという問題がある。
本発明の目的は、再接続の成功の確率を高くすることができるとともに、シグナリング量を抑制することができる通信端末装置及びセルとの再接続方法を提供することである。
本発明の通信端末装置は、基地局の配下の複数のセルのうちの何れかのセルと接続して通信を行う通信端末装置であって、現在接続中のセルの周辺のセルを示す周辺セル情報を前記現在接続中のセルより取得する取得手段と、セルとの再接続の必要が生じた際にセルの探索を実施するとともに、前記周辺セル情報のセルのうち、前記探索により検出したセルと一致するセルを再接続先のセルとして検出する検出手段と、前記検出手段により検出した前記再接続先のセルに再接続する再接続手段と、を具備する構成を採る。
本発明のセルとの再接続方法は、基地局の配下の複数のセルのうちの何れかのセルと接続して通信を行う通信端末装置におけるセルとの再接続方法であって、現在接続中のセルの周辺のセルを示す周辺セル情報を前記現在接続中のセルより取得するステップと、セルとの再接続の必要が生じた際にセルの探索を実施するとともに、前記周辺セル情報のセルのうち、前記探索により検出したセルと一致するセルを再接続先のセルとして検出するステップと、検出した前記再接続先のセルに再接続するステップと、を具備するようにした。
本発明によれば、再接続の成功の確率を高くすることができるとともに、シグナリング量を抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図5は、本発明の実施の形態1に係る通信端末装置100の構成を示すブロック図である。
図5は、本発明の実施の形態1に係る通信端末装置100の構成を示すブロック図である。
通信端末装置100は、アンテナ101と、無線受信部102と、復調部103と、再接続判定部104と、周辺セル情報復号部105と、周辺セル探索部106と、再接続要求情報生成部107と、多重/変調部108と、無線送信部109と、アンテナ110とから主に構成される。
アンテナ101は、信号を受信するとともに、受信した信号を無線受信部102へ出力する。
無線受信部102は、アンテナ101から入力した信号を無線信号からベースバンド信号に変換して復調部103へ出力する。
復調部103は、無線受信部102から入力したベースバンド信号を復調して所定の情報を取得し、取得した情報を再接続判定部104及び周辺セル情報復号部105へ出力する。具体的には、復調部103は、復調により、同期情報、セキュリティ情報、リコンフィグレーション情報またはハンドオーバ情報を取得し、取得したこれらの情報を再接続判定部104へ出力する。また、復調部103は、復調により、周辺セル情報を取得し、取得した周辺セル情報を周辺セル情報復号部105へ出力する。ここで、周辺セル情報は、報知情報メッセージ(System Information)、接続設定メッセージ(RRC Connection Setup)または接続再設定メッセージ(RRC Connection Reconfiguration)により、基地局より接続中のセルを介して送信される。
再接続判定部104は、復調部103から入力した同期情報、セキュリティ情報、リコンフィグレーション情報またはハンドオーバ情報に基づいて、再接続を実施するか否かを判定する。具体的には、再接続判定部104は、復調部103から入力した同期情報、セキュリティ情報、リコンフィグレーション情報またはハンドオーバ情報より再接続の契機となる情報を検出した場合に、再接続を実施するものと判定する。例えば、再接続判定部104は、同期情報から無線リンク切断(Radio link failure)を検出した場合には、再接続を実施すると判定する。また、再接続判定部104は、セキュリティ情報からインテグリティ・チェック失敗(Integrity check failure)を検出した場合には、再接続を実施すると判定する。また、再接続判定部104は、リコンフィグレーション情報からリコンフィグレーション失敗(RRC connection reconfiguration failure)を検出した場合には、再接続を実施すると判定する。また、再接続判定部104は、ハンドオーバ情報からハンドオーバ失敗(Handover failure)を検出した場合には、再接続を実施すると判定する。また、再接続判定部104は、再接続を実施すると判定した場合には、周辺セルの探索を指示する周辺セル探索指示を周辺セル探索部106へ出力する。
周辺セル情報復号部105は、復調部103から入力した周辺セル情報を復号する。また、周辺セル情報復号部105は、復号した周辺セル情報を周辺セル探索部106へ出力する。ここで、周辺セル情報復号部105が復号する周辺セル情報は、通信端末装置100が無線リンク切断時に接続していたセルを配下に有する基地局の配下の他のセルの情報である。または、通信端末装置100が接続しているセルを配下に有する基地局の配下の他のセルと、この基地局に隣接する基地局の配下のセルとの情報である。即ち、ハンドオーバ元の基地局及びハンドオーバ先の基地局の配下のセルの情報である。また、周辺セル情報は、例えば、周辺セルのセルID情報(例えば、周辺セルのPCI)、周辺セルで使用する周波数情報(例えば、周辺セルの周波数リスト)または周辺セルで使用する無線接続方式(RAT:Radio Access Technology)情報である。また、無線接続方式情報とは、GSM、UTRAN、またはE−UTRAN等、無線通信システムで使用される接続の方式を示す情報である。
周辺セル探索部106は、再接続判定部104から周辺セル探索指示が入力した場合に、周辺セルを探索し、探索結果と周辺セル情報復号部105から入力した復号後の周辺セル情報とに基づいて、再接続可能なセルを検出する。例えば、周辺セル探索部106は、周辺セルの探索として、セル探索により検出したセルと、周辺セル情報復号部105から入力したセルID情報のセルとが一致するか否かを判定する処理を行う。または、周辺セル探索部106は、周辺セルの探索として、セル探索により検出したセルで使用する周波数情報と、周辺セル情報復号部105から入力した周波数情報とが一致するか否かを判定する処理を行う。または、周辺セル探索部106は、周辺セルの探索として、セル探索により検出したセルで使用する無線接続方式情報と、周辺セル情報復号部105から入力した無線接続方式情報とが一致するか否かを判定する。
また、周辺セル探索部106は、再接続可能なセルを検出した場合に、再接続可能なセルの情報を再接続要求情報生成部107へ出力する。例えば、周辺セル探索部106は、周辺セル情報復号部105から入力したセルID情報のセルのうち、セル探索により検出したセルと一致するセルを再接続可能なセルとして検出する。または、周辺セル探索部106は、周辺セル情報復号部105から入力した周波数情報を使用するセルのうち、セル探索により検出したセルと一致するセルを再接続可能なセルとして検出する。または、周辺セル探索部106は、周辺セル情報復号部105から入力した無線接続方式情報を使用するセルのうち、セル探索により検出したセルと一致するセルを、再接続可能なセルとして検出する。
再接続要求情報生成部107は、周辺セル探索部106から再接続可能なセルの情報が入力した場合には、再接続可能なセルの情報を参照して、再接続可能なセル宛の再接続要求メッセージを生成して多重/変調部108へ出力する。一方、再接続要求情報生成部107は、周辺セル探索部106から再接続可能なセルの情報が入力しない場合には、再接続要求メッセージを生成しない。これにより、通信端末装置100は、再接続可能なセルに対してのみ再接続を試みる。ここで、再接続要求メッセージには、通信端末装置100が直前に通信をしていたセルのPCIを含める。
多重/変調部108は、再接続要求情報生成部107から入力した再接続要求メッセージを他の情報と多重して多重データを生成する。また、多重/変調部108は、生成した多重データを変調して変調信号を生成して無線送信部109へ出力する。
無線送信部109は、多重/変調部108から入力した変調信号をベースバンド信号から無線信号に変換してアンテナ110へ出力する。
アンテナ110は、無線送信部109から入力した信号を送信する。
次に、通信端末装置100の動作について、図6を用いて説明する。図6は、通信端末装置100の動作を示すフロー図である。
最初に、再接続判定部104は、再接続の契機の発生を検出する(ステップST201)。
次に、周辺セル探索部106は、周辺セルの探索を行う(ステップST202)。
次に、周辺セル探索部106は、再接続可能なセルを検出したか否かを判定する(ステップST203)。
再接続可能なセルを検出しない場合には(ステップST203:No)、通信端末装置100は、ステップST202に処理を戻す。
一方、再接続可能なセルを検出した場合には(ステップST203:Yes)、再接続要求情報生成部107は、再接続要求メッセージを生成して再接続可能なセルとの再接続処理を開始する(ステップST204)。
次に、通信端末装置100は、再接続先のセルとの間でデータ通信を開始する(ステップST205)。
次に、通信端末装置100を含む本実施の形態における無線通信システムの動作について、図7を用いて説明する。図7は、本実施の形態における無線通信システムの動作を示すシーケンス図である。図7において、セル#00及びセル#01は基地局#0の配下のセルであり、セル#10は基地局#1の配下のセルである。
図7より、通信端末装置100とセル#00との接続中において、再接続処理の契機が発生すると(ステップST301)、通信端末装置100は、周辺セルの探索を行い(ステップST302)、再接続可能なセル#10を検出する。
また、通信端末装置100は、検出したセル#10に対して、再接続要求メッセージを送信する(ステップST303)。
次に、セル#10は、通信端末装置100との再接続に必要な再接続情報を取得するために、再接続情報要求メッセージをセル#00へ送信する(ステップST304)。
次に、セル#00は、再接続情報を再接続情報応答メッセージとしてセル#10へ送信する(ステップST305)。
次に、セル#10は、再接続許可メッセージを通信端末装置100に送信する(ステップST306)。
次に、通信端末装置は、再接続完了メッセージをセル#10へ送信することで再接続を完了する(ステップST307)。
これにより、通信端末装置100は、再接続先のセル#10と再接続して通信を開始する(ステップST308)。上記で説明した通り、通信端末装置100は、ステップST302において、取得した周辺セル情報を用いて、再接続可能なセル#10を検出するので、検出したセル#10と確実に再接続を行うことができる。
因みに、再接続の契機が発生する前に他のセルに移動するための処理として、ハンドオーバまたはリダイレクション(re-direction)がある。しかしながら、通信端末装置がセル端に居るためにダウンリンクのメッセージが届かない場合、または電車等により多数の通信端末装置が同時に移動する場合には、通信端末装置に対して、上記の処理を実施させるためのコマンドが適切なタイミングで届かない可能性がある。このような場合には、本実施の形態の再接続処理を実施させることは有効である。
このように、本実施の形態によれば、周辺セル情報を用いて検出した再接続可能なセルに対して再接続を要求するので、シグナリング量を抑制することができる。
また、本実施の形態によれば、周辺セル情報を用いて検出した再接続可能なセルに対して再接続を要求するので、再接続の成功の確率を高くすることができ、不要なトラフィックの増大を抑制することができる。
なお、本実施の形態において、通信端末装置との再接続に必要な再接続情報を、基地局間で直接送受信したが、本発明はこれに限らず、移動管理エンティティ(Mobility Management Entity:MME)を介して基地局間で送受信するようにしてもよい。
(実施の形態2)
図8は、本発明の実施の形態2に係る基地局400の構成を示すブロック図である。なお、本実施の形態において、通信端末装置の構成は図5と同一構成であるので、その説明を省略する。
図8は、本発明の実施の形態2に係る基地局400の構成を示すブロック図である。なお、本実施の形態において、通信端末装置の構成は図5と同一構成であるので、その説明を省略する。
基地局400は、ユーザデータ生成部401と、再接続可能セル通知判定部402と、再接続可能セル情報生成部403と、多重/変調部404と、無線送信部405と、アンテナ406とから主に構成される。
ユーザデータ生成部401は、通信端末装置100に送信するユーザデータを生成して多重/変調部404へ出力する。また、ユーザデータ生成部401は、生成したユーザデータの通信端末装置100毎のデータ量を、再接続可能セル通知判定部402へ出力する。
再接続可能セル通知判定部402は、ユーザデータ生成部401から入力した通信端末装置100毎のデータ量に基づいて、再接続可能なセルを周辺セル情報として通知する通信端末装置100を選択する。例えば、再接続可能セル通知判定部402は、データ量が閾値以上の通信端末装置100を選択する。また、再接続可能セル通知判定部402は、選択した通信端末装置100に対して再接続可能な周辺セル情報を通知する指示を、再接続可能セル情報生成部403に行う。
再接続可能セル情報生成部403は、再接続可能セル通知判定部402からの指示に従って、通知端末装置100に送信する再接続可能なセルの周辺セル情報を生成して多重/変調部404へ出力する。
多重/変調部404は、ユーザデータ生成部401から入力したユーザデータと、再接続可能セル情報生成部403から入力した再接続可能セル情報とを多重して多重データを生成する。また、多重/変調部404は、生成した多重データを変調して変調信号を生成し、生成した変調信号を無線送信部405へ出力する。
無線送信部405は、多重/変調部404から入力した変調信号をベースバンド信号から無線信号に変換してアンテナ406へ出力する。
アンテナ406は、無線送信部405から入力した信号を送信する。
なお、本実施の形態において、通信端末装置100の動作は図6と同一であり、無線通信システムの動作は図7と同一であるので、その説明を省略する。
このように、本実施の形態では、再接続失敗によるロスの大きい通信端末装置、または再接続発生確率の高い通信端末装置に対して、周辺セル情報を送信する。これにより、本実施の形態によれば、上記の実施の形態1の効果に加えて、周辺セル情報が必要な通信端末装置に対してのみ周辺セル情報を送信するので、ダウンリンクの伝送効率の低下を抑制しつつ、かつシグナリング量を減らすことができる。
(実施の形態3)
図9は、本発明の実施の形態3に係る基地局500の構成を示すブロック図である。なお、本実施の形態において、通信端末装置の構成は図5と同一構成であるので、その説明を省略する。
図9は、本発明の実施の形態3に係る基地局500の構成を示すブロック図である。なお、本実施の形態において、通信端末装置の構成は図5と同一構成であるので、その説明を省略する。
基地局500は、アンテナ501と、無線受信部502と、復調部503と、再接続可能セル通知判定部504と、再接続可能セル情報生成部505と、ユーザデータ生成部506と、多重/変調部507と、無線送信部508と、アンテナ509とから主に構成される。
アンテナ501は、信号を受信するとともに、受信した信号を無線受信部502へ出力する。
無線受信部502は、アンテナ501から入力した信号を無線信号からベースバンド信号に変換して復調部503へ出力する。
復調部503は、無線受信部502から入力したベースバンド信号を復調して通信端末装置情報を取得し、取得した通信端末装置情報を再接続可能セル通知判定部504へ出力する。例えば、復調部503は、受信信号の電界強度を通信端末装置100毎に求めるとともに、求めた通信端末装置100毎の受信電界強度を通信端末装置情報として再接続可能セル通知判定部504へ出力する。また、復調部503は、受信信号より各通信端末装置100の移動速度を求めるとともに、求めた各通信端末装置100の移動速度を通信端末装置情報として再接続可能セル通知判定部504へ出力する。
再接続可能セル通知判定部504は、復調部503から入力した通信端末装置情報に基づいて、再接続可能なセルを通知する通信端末装置100を選択する。また、再接続可能セル通知判定部504は、選択した通信端末装置100に対して再接続可能なセルの周辺セル情報を通知する指示を、再接続可能セル情報生成部505に行う。例えば、再接続可能セル通知判定部504は、電界強度が閾値以下の通信端末装置100のみに再接続可能なセルの周辺セル情報を通知する指示を、再接続可能セル情報生成部505に行う。また、再接続可能セル通知判定部504は、移動速度が閾値以上の通信端末装置100のみに再接続可能なセルの周辺セル情報を通知する指示を、再接続可能セル情報生成部505に行う。
再接続可能セル情報生成部505は、再接続可能セル通知判定部504からの指示に従って、通知端末装置100に送信する再接続可能なセルの周辺セル情報を生成して多重/変調部507へ出力する。
ユーザデータ生成部506は、通信端末装置100に送信するユーザデータを生成して多重/変調部507へ出力する。
多重/変調部507は、ユーザデータ生成部506から入力したユーザデータと、再接続可能セル情報生成部505から入力した再接続可能なセルの周辺セル情報とを多重して多重データを生成する。また、多重/変調部507は、生成した多重データを変調して変調信号を生成し、生成した変調信号を無線送信部508へ出力する。
無線送信部508は、多重/変調部507から入力した変調信号をベースバンド信号から無線信号に変換してアンテナ509へ出力する。
アンテナ509は、無線送信部508から入力した信号を送信する。
なお、本実施の形態において、通信端末装置100の動作は図6と同一であり、無線通信システムの動作は図7と同一であるので、その説明を省略する。
このように、本実施の形態では、再接続失敗によるロスの大きい通信端末装置、または再接続発生確率の高い通信端末装置に対して、周辺セル情報を送信することができる。これにより、本実施の形態によれば、上記の実施の形態1の効果に加えて、周辺セル情報が必要な通信端末装置に対してのみ周辺セル情報を送信するので、ダウンリンクの伝送効率の低下を抑制しつつ、かつシグナリング量を減らすことができる。
なお、上記の実施の形態1〜実施の形態3において、周辺セル情報のセル以外のセルを再接続先のセルとして検出しないようにしたが、本発明はこれに限らず、再接続先のセルを検出する際に、周辺セル情報のセル以外のセルの優先度を下げるようにしてもよい。
図10は、実施の形態1〜実施の形態3の変形例として、周辺セル情報のセル以外のセルの優先度を下げる場合の通信端末装置の動作を示すフロー図である。なお、図10において、図6と同一動作である部分には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図10より、ステップST203において、再接続可能なセルを検出した場合には(ステップST203:Yes)、再接続要求情報生成部107は、再接続要求メッセージを生成して再接続可能なセルとの再接続処理を開始する(ステップST204)。
一方、ステップST203において、再接続可能なセルを検出しない場合には(ステップST203:No)、通信端末装置100は、ステップST202において検索したセルとの再接続処理を開始する(ステップST1001)。
次に、通信端末装置100は、ステップST204における再接続処理、またはステップST1001における再接続処理の後、再接続先のセルとの間でデータ通信を開始する(ステップST205)。
図10によれば、再接続可能なセルを検出するまでステップST202及びステップST203の処理を繰り返すことによる、再接続に伴う処理負荷及び再接続の遅延を防ぐことができる。
本発明にかかる通信端末装置及びセルとの再接続方法は、特に無線通信システムにおいてセルとの再接続を実施するのに好適である。
100 通信端末装置
101、110 アンテナ
102 無線受信部
103 復調部
104 再接続判定部
105 周辺セル情報復号部
106 周辺セル探索部
107 再接続要求情報生成部
108 多重/変調部
109 無線送信部
101、110 アンテナ
102 無線受信部
103 復調部
104 再接続判定部
105 周辺セル情報復号部
106 周辺セル探索部
107 再接続要求情報生成部
108 多重/変調部
109 無線送信部
Claims (13)
- 基地局の配下の複数のセルのうちの何れかのセルと接続して通信を行う通信端末装置であって、
現在接続中のセルの周辺のセルを示す周辺セル情報を前記現在接続中のセルより取得する取得手段と、
セルとの再接続の必要が生じた際にセルの探索を実施するとともに、前記周辺セル情報のセルのうち、前記探索により検出したセルと一致するセルを再接続先のセルとして検出する検出手段と、
前記検出手段により検出した前記再接続先のセルに再接続する再接続手段と、
を具備する通信端末装置。 - 前記周辺セル情報は、前記現在接続中のセルを配下に有する基地局の配下の他のセルの情報である請求項1記載の通信端末装置。
- 前記周辺セル情報は、前記現在接続中のセルを配下に有する基地局に隣接する基地局の配下のセルの情報である請求項1記載の通信端末装置。
- 前記取得手段は、前記現在接続中のセルより報知情報として送信された前記周辺セル情報を取得する請求項1記載の通信端末装置。
- 前記取得手段は、前記現在接続中のセルより接続設定メッセージとして送信された前記周辺セル情報を取得する請求項1記載の通信端末装置。
- 前記取得手段は、前記現在接続中のセルより接続再設定メッセージとして送信された前記周辺セル情報を取得する請求項1記載の通信端末装置。
- 前記周辺セル情報は、前記周辺のセルのセルID情報である請求項1記載の通信端末装置。
- 前記周辺セル情報は、前記周辺のセルで使用する周波数情報である請求項1記載の通信端末装置。
- 前記周辺セル情報は、前記周辺のセルで使用する無線接続方式情報である請求項1記載の通信端末装置。
- 請求項1記載の通信端末装置と通信を行うセルを配下に有する基地局であって、
各通信端末装置に送信するデータ量に応じて前記周辺セル情報を送信する通信端末装置を選択する選択手段と、
前記選択手段により選択した通信端末装置に対して前記周辺セル情報を送信する送信手段と、
を具備する基地局。 - 請求項1記載の通信端末装置と通信を行うセルを配下に有する基地局であって、
通信端末装置より受信した信号の電界強度を測定する測定手段と、
前記測定手段により測定した電界強度が所定の値以下の通信端末装置を選択する選択手段と、
前記選択手段により選択した通信端末装置に対して前記周辺セル情報を送信する送信手段と、
を具備する基地局。 - 請求項1記載の通信端末装置と通信を行うセルを配下に有する基地局であって、
通信端末装置から受信した信号より各通信端末装置の移動速度を測定する測定手段と、
前記測定手段により測定した移動速度が所定の値以上の通信端末装置を選択する選択手段と、
前記選択手段により選択した通信端末装置に対して前記周辺セル情報を送信する送信手段と、
を具備する基地局。 - 基地局の配下の複数のセルのうちの何れかのセルと接続して通信を行う通信端末装置におけるセルとの再接続方法であって、
現在接続中のセルの周辺のセルを示す周辺セル情報を前記現在接続中のセルより取得するステップと、
セルとの再接続の必要が生じた際にセルの探索を実施するとともに、前記周辺セル情報のセルのうち、前記探索により検出したセルと一致するセルを再接続先のセルとして検出するステップと、
検出した前記再接続先のセルに再接続するステップと、
を具備するセルとの再接続方法。
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