JP2012113939A - ヒューズ、ヒューズユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】対応する車両毎に要求されるスペックに柔軟に対応することができるヒューズ、ヒューズユニットを提供すること。
【解決手段】本発明によるヒューズ1は、電源側に接続される入力端子2と、負荷に接続される出力端子3と、入力端子2と出力端子3との間に電気的に接続される可溶体4と、電源側からの電力を入力端子2から可溶体4に受け渡す受け渡し部5と、電源からの電力を入力端子2から分岐させて分配する分配部6とを、筐体7により保持して有するヒューズ1であって、入力端子2は雄端子であり分配部6は雄端子に対応する雌端子であることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、乗用車、トラック、バス等の車両の電源系統に適用されて好適なヒューズ、ヒューズユニットに関する。
一般に車両に用いられるバッテリの負荷側に設置されて負荷や配線を保護するヒューズとして、例えば特許文献1に記載されたようなものが提案されている。このヒューズにおいては、一の入力端子に対して複数の出力端子を有して、複数の出力端子それぞれに対応する可溶体を有することで、対象となる車両の複数の負荷の容量に対応した配電と保護を行っている。
特開2010−62085号公報
ところが、このようなヒューズにおいては、車両毎に複数の負荷の容量の組合せが異なるため、対応する車両毎にヒューズ全体を設計し直す必要があり、設計面及び製造面の双方でコストアップを招く。このため、対応する車両毎に要求されるスペックに柔軟に対応することが困難であるという問題があった。
本発明は、上記問題に鑑み、対応する車両毎に要求されるスペックに柔軟に対応することができるヒューズ、ヒューズユニットを提供することを目的とする。
上記の問題を解決するため、本発明によるヒューズは、
電源側に接続される入力端子と、負荷に接続される出力端子と、前記入力端子と前記出力端子との間に電気的に接続される可溶体と、前記電源側からの電力を前記入力端子から前記可溶体に受け渡す受け渡し部と、前記電源からの電力を前記入力端子から分岐させて分配する分配部とを、筐体により保持して有するヒューズであって、前記入力端子は雄端子であり前記分配部は前記雄端子に対応する雌端子であることを特徴とする。
また、上記の問題を解決するため本発明によるヒューズユニットは、
ヒューズを複数含み、隣接するヒューズのうち一方のヒューズの前記分配部に他方のヒューズの前記入力端子が電気的に接続されることを特徴とする。
本発明によれば、対応する車両毎に要求されるスペックに柔軟に対応することができるヒューズ、ヒューズユニットを提供して、ヒューズの互換性、汎用性を高めることができる。
本発明に係る実施例1のヒューズ1の一実施形態を示す模式斜視図である。 実施例1のヒューズ1の導体部分2〜6のうち入力端子2と分配部6を構成する母材の折り曲げ加工前の形態を示す模式斜視図である。 実施例1のヒューズ1の導体部分2〜6についてケース7を除去して示す模式斜視図である。 実施例1のヒューズ1の導体部分2〜6の他の形態のうち入力端子2と分配部6を構成する母材の折り曲げ加工前の形態を示す模式斜視図である。 実施例1のヒューズ1の導体部分2〜6の他の形態についてケース7を除去して示す模式斜視図である。 実施例1のヒューズ1を四つ連結して構成されるヒューズユニットH1の組立態様と組立後の形態を示す模式図である。 実施例1のヒューズユニットH1の形態を示す模式図である。 実施例1のヒューズユニットH1の通電形態を示す模式図である。 本発明に係る実施例2のヒューズ1の形態を示す模式斜視図である。 実施例2のヒューズ1の形態を示す模式斜視図である。 本発明に係る実施例3のヒューズユニットH1及びヒューズ1の形態を示す模式斜視図である。 本発明に係る実施例3のヒューズ1の他の形態を示す模式斜視図である。 実施例4のヒューズ1の導体部分2〜6の他の形態のうち入力端子2と分配部6を構成する母材の折り曲げ加工前の形態を示す模式斜視図である。 本発明に係る実施例4のヒューズ1の導体部分2〜6についてケース7を除去して示す模式斜視図である。 実施例4のヒューズ1を四つ連結して構成されるヒューズユニットH1の組立後の形態を示す模式図である。
以下、本発明を実施するための形態について、添付図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、本実施例1のヒューズ1は、電源側に接続される入力端子2と、負荷に接続される出力端子3と、入力端子2と出力端子3との間に電気的に接続される可溶体4と、電源側からの電力を入力端子2から可溶体4に受け渡すバスバー5(受け渡し部)と、電源からの電力を入力端子2から分岐させて分配する分配部6とを、ケース7(筐体)により保持して有するヒューズであって、入力端子2は雄端子であり分配部6は雄端子に対応する雌端子であることとしている。
なお、図1中において方向Rは入力端子2と分配部6が並列される並列方向の右方向を指し、方向Uは並列方向に垂直な垂直方向の上方向を指し、方向Fは方向Rと方向Uの双方に垂直でケース7が具備する可溶体4の監視窓7awが見える側の前方向を指す。
また、図1中において方向R、方向U、方向Fの矢印と反対側に指向する方向をそれぞれ、反方向R、反方向U、反方向Fと呼称する。これらの方向の定義は図1以外の図においても同様とする。
図1に示すように、入力端子2と分配部6は一の導体により一体的に形成されて相互に逆方向に指向する。すなわち、入力端子2は方向Rを指向し、分配部6は反方向Rを指向する。
ここで、図2に示すように、入力端子2と分配部6を構成する一の導体60は、例えば銅板等の導電性材料の平板状の母材を打ち抜き加工して形成されるものであり、この一の導体60をさらに図2に示す破線部において適宜折り曲げ加工することにより、分配部6が形成されるものである。
図2に示すように、一の導体60は90度回転させたT字形状に打ち抜き加工されるとともに、T字形状の基部60aから方向Rに突出する本体部分60bと、基部60aから方向Uに突出する両腕部分の一方部分60cと、反方向Uに突出する両腕部分の他方部分60dとを含む。本体部分60bの方向R側の端部はテーパ形状を有している。
図2に示すように、本体部分60bと基部60aとの間に位置する図2中破線で示す二乗の折り曲げ線のうち、基部60a側の折り曲げ線を谷折りし、本体部分60b側の折り曲げ線を山折りすることで、本体部分60bは基部60aに対して方向Fに若干オフセットされて、図3に示す入力端子2を構成する。
図2に示すように、一方部分60cと基部60aとの間に位置する破線の折り曲げ線を谷折りし、T字形状の両腕部分の一方部分60cが図2中渦巻き状の矢印で示すように湾曲状に折り曲げ加工されることにより、一方部分60cは、図3で示す方向U側の可撓部6cを構成する。
同様に、図2に示すように、他方部分60dと基部60aとの間に位置する破線の折り曲げ線を谷折りし、T字形状の両腕部分の他方部分60dを湾曲状に折り曲げ加工されることにより、他方60dは、図3で示す方向U側の可撓部6dを構成する。基部60aは分配部6の基部6aを構成する。
図3に示すように、可撓部6cの端部は接点6ceを構成し、可撓部6dの端部も接点6deを構成する。接点6ceと基部6aとの方向Fにおける隙間と、接点6deと基部6aとの方向Fにおける隙間は、ともに、入力端子2のテーパ形状以外の方向Fの厚みより小さく、テーパ形状の厚みより大きく設定される。
すなわち、本実施例1において、図3に示すように、入力端子2は方向Rに指向して方向Fにおいて偏平な舌片形状に形成され、分配部6は入力端子2に対する接圧を発生する可撓部6c、6dを有している。
なお、一の導体の形態は図2に示した一の導体60以外にも、図4に示す一の導体61のような形態とすることもできる。図4に示す一の導体61はほぼ逆T字形状に打ち抜き加工されるとともに、逆T字形状の基部61aから方向Rに突出する両腕部分の一方部分61bが、基部61aとの間に位置する二条の破線で示す折り曲げ線の基部61a側の破線を谷折りし、一方部分61b側の破線を山折りすることにより、図5に示す入力端子2を方向Fに若干オフセットさせて構成する。
図4で示す、逆T字形状の両腕部分の他方部分61cが、図4中の縦方向の二条の破線で示す折り曲げ線を谷折りして、屈曲状に折り曲げ加工されて図5に示す可撓部6eを構成する。逆T字形状の方向Uに突出する本体部分61dが、図4中の横方向の三条の破線で示す折り曲げ線を谷折りして、屈曲状に折り曲げ加工されて図5に示す可撓部6eを箱状に外包する外包部6fを構成する。
図5に示すように、可撓部6eの谷折り部は接点を構成する。この接点と外包部6bとの方向Fにおける隙間と、入力端子2のテーパ形状以外の方向Fの厚みより小さく、テーパ形状の厚みより大きく設定される。
つまり、図5に示すものにおいても、入力端子2は方向Rに指向して方向Fにおいて偏平な舌片形状に形成され、分配部6は入力端子2に対する接圧を発生する可撓部6c、6dを有している。なお、図3に示す分配部6と、図5に示す分配部6とは、適宜選択可能なものである。
次に、バスバー5と可溶体4と出力端子3は、図3に示すように、入力端子2と分配部6の並列方向に垂直な垂直方向、つまり、反方向Uに並列されるとともに、バスバー5と可溶体4と出力端子3は他の導体により、プレス加工により一体的に形成される。他の導体も、一の導体60又は61と同様に、銅板等の導電性材料により構成される。出力端子3の反方向U側端部はそれ以外の部分に対して薄い薄板形状を有している。
図3に示すように、バスバー5の方向F側の平面と、分配部6の基部6aの反方向F側の平面とは、図3中Wで示す箇所において、ビス止め、溶接、半田付け等の適宜の接合手段により電気的及び力学的に接続される。なお、分配部6とバスバー5との電気的接続態様は図5に示す形態の分配部6においても同様である。
本実施例1においては、分配部6にバスバー5を後付けで接続する形態を示したが、前述した一の導体60又は61と他の導体とが一の導電性材料により例えばプレス成形により一体的に形成されることとしてもよい。
図1に示したように、ケース7は入力端子2と分配部6の並列方向における幅よりも垂直方向の長さが大きい直方体状の絶縁樹脂により成形され、方向F側の表ケース7aと反方向F側の裏ケース7bを具備している。
この表ケース7aと裏ケース7bにより、入力端子2と分配部6、バスバー5と可溶体4と出力端子3が一体となった導体部分アッシーを、方向Fにおいて挟み込んで圧着することにより、本実施例1のヒューズ1が形成される。なお、ケース7はモールド樹脂成形により一体成形されてもよい。
図1に示すように、ケース7の並列方向の反方向R側つまり分配部6が位置する側には、分配部6の接点を露出可能な開口7cを含むものとし、開口7cは入力端子2のテーパ形状を誘導するテーパ形状縁部を有している。
以上述べた本実施例1のヒューズ1は、可溶体4の導体断面積を遮断電流の大きさに比例させて大きくする適宜の選定を行うことにより例えば、100A、50A、20A、10A用の四種類とすることができる。ここでは、図6に示すように、アンペア数の大きいものから順に1A、1B、1C、1Dと呼称するものとする。
図6に示すように、ヒューズ1を複数含み、隣接するヒューズ1のうち一方のヒューズ1の分配部6に他方のヒューズ1の入力端子2が電気的に接続される。つまり、ヒューズ1Aの分配部6の接点にヒューズ1Bの入力端子2を挿入して連結し、ヒューズ1Bの分配部6の接点にヒューズ1Cの入力端子2を挿入して連結し、ヒューズ1Cの分配部6の接点にヒューズ1Dの入力端子2を挿入して連結することにより、ヒューズユニットH1が構成される。
なお、図6に示すように、複数のヒューズ1のうち電源に直接接続されるヒューズ1Aの具備する入力端子2SのみのR方向側端部については、円孔を有するL字板状に形成している。これは、電源側との接続箇所において、ボルト締結による接続を容易にするためである。また、入力端子2SがL字板状であることにより、入力端子2Sの取り付け座面を方向Uに垂直として、ヒューズユニットH1全体をボルト締結により車体側に締結することをより容易なものとし、支持力を確保することも容易にしている。
このように形成されたヒューズユニットH1においては、図8に示すように電源側から供給された直流の電流は、ヒューズ1Aの入力端子2にまず入力され、ヒューズ1A内のバスバー5により電流の一部が100A用の遮断能力を有する可溶体4に受け渡されて、出力端子3に電流IAが供給される。
ヒューズ1Aの入力端子2に入力された直流の電流は、ヒューズ1A内の分配部6によりヒューズ1Bの入力端子2に分配され、ヒューズ1B内のバスバー5により電流の一部が50A用の遮断能力を有する可溶体4に受け渡されて、出力端子3に電流IBが供給される。
ヒューズ1Bの入力端子2に入力された直流の電流は、ヒューズ1B内の分配部6によりヒューズ1Cの入力端子2に分配され、ヒューズ1C内のバスバー5により電流の一部が20A用の遮断能力を有する可溶体4に受け渡されて、出力端子3に電流ICが供給される。
ヒューズ1Cの入力端子2に入力された直流の電流は、ヒューズ1C内の分配部6によりヒューズ1Dの入力端子2に分配され、ヒューズ1D内のバスバー5により電流の一部が10A用の遮断能力を有する可溶体4に受け渡されて、出力端子3に電流IDが供給される。
上述した四つの出力端子3はそれぞれの電流IA〜IDに対応したアクチュエータ、モータ、ヒータ又はランプ等の適宜の負荷に接続される。
以上述べた本実施例1のヒューズ1及びヒューズユニットH1においては以下に述べるような有利な作用効果を得ることができる。すなわち、それぞれ異なる遮断能力を有する可溶体4をそれぞれ別個のヒューズ1に具備させて、それぞれのヒューズ1が有する入力端子2を、接続対象となるヒューズ1が有する分配部6に挿入して連結することにより、隣接するヒューズ1間において任意の組合せの遮断能力を有する可溶体4を並列させることができる。
つまり、ヒューズユニットH1全体のそれぞれの出力端子3に接続される負荷に対応させて、対応する可溶体4の遮断能力を自由に選定することができる。本実施例1のように四つのヒューズ1を組み合わせて100A、50A、20A、10Aの組合せを実現している場合に、例えば車種変更や搭載機器の変更等の事情により、10Aのものを20Aに変える必要が生じても、一のヒューズ1の変更のみで対応することができる。
また、対応する遮断能力を予め階段状に設定して、個々の遮断能力のヒューズ1を製造して、後から組み合わせることで、ニーズに合わせたヒューズユニットH1を構成することができる。
すなわち、従来技術においては、車両毎に複数の負荷の容量の組合せが異なることに起因して、対応する車両毎にヒューズユニット全体を設計し直す必要があり、設計面及び製造面の双方でコストアップを招いていたが、本実施例1においては、ヒューズ1単体の交換のみで対応することができる。つまり、対応する車両毎に要求されるスペックに容易かつ柔軟に対応することができる。
また、本実施例1のヒューズユニットH1においては、四種類の負荷にそれぞれ対応する出力端子3が電力を供給しているが、例えば、四種類の負荷のうち一の負荷に至る配線に過電流が流れて、対応する可溶体4が過電流により溶断された場合に、以下のメリットを有する。
すなわち、従来技術においてはこのような場合はヒューズユニット全体を交換する必要が生じる。ところが、本実施例1のヒューズユニットH1においては、過電流の原因を究明して、負荷の交換又は修繕と配線の取り替え等の適宜の処置を行った後の復帰段階において、溶断された可溶体4を含むヒューズ1のみを交換することができる。これにより、不具合対応時の作業性をも高めることができる。
以上述べた実施例1においては、電源側から最も離隔した位置のヒューズ1の分配部6を露出可能とする開口7cについては、特に絶縁処理を施していないが、より安全性を高めるため以下の構成を追加することもできる。以下それについての実施例2について述べる。
本実施例2のヒューズ1の基本的構成は実施例1に示したものと同様であり、同一の構成要素については同一の符号を付して、重複する説明は割愛する。
図9に示すように、本実施例2のヒューズ1においては、ケース7の開口7cの外周縁の裏側つまり方向R側に、入力端子2の分配部6への挿入に伴って開くとともに、抜出に伴って閉じる開閉部8を有するものとしている。
開閉部8は、両開きの観音扉状の左扉8aと右扉8bにより構成される。左扉8a及び右扉8bは例えばケース7と同等の合成樹脂により構成され、方向U及び反方向Uに突出する揺動軸を具備しており、ケース7に設けた図示しない揺動軸受により方向Uを中心として揺動自在にケース7に支持されるものである。
このような構成の開閉部8を開口7cにおいて具備することにより、特には電源から最も離隔した位置のヒューズ1の分配部6が開口7cから露出されることを防止することができる。これにより漏電や感電等を防止して作業上、使用上の安全性を高めることができる。
あるいは、図10に示すように、複数のヒューズのうち電源から最も離隔して位置するヒューズ1Dの開口7cに絶縁性のゴムキャップ9(外蓋)が挿入されることとしてもよい。これによっても、ヒューズ1Dの分配部6が開口7cから露出されることを防止して、作業上、使用上の安全性を高めることができる。
以上述べた実施例1においては、最も電源側に位置するヒューズ1Aの有する入力端子2Sを車両側の接続箇所にボルト締結し、ヒューズ1Aの分配部6にヒューズ1Bの入力端子2を方向Rに向けて挿入して連結し、ヒューズ1Bの分配部6にヒューズ1Cの入力端子2を方向Rに向けて挿入して連結し、ヒューズ1Cの分配部6にヒューズ1Dの入力端子2を方向R二向けて挿入して連結することとしている。
つまり、ヒューズ1Dはヒューズ1Cの分配部6により支持され、ヒューズ1Cはヒューズ1Bの分配部6により支持され、ヒューズ1Bはヒューズ1Aの分配部6により支持され、ヒューズ1Aは入力端子S2により車両側に接続されて支持される構成である。
実施例1に示したヒューズ1A〜1Dは概して小型軽量とできるため、電気的接続部分による上述した支持でも支持剛性は確保できるが、より、好適な例として以下に示すようにケース7にも支持機能を分担させることもできる。以下それについての実施例3について述べる。
本実施例3のヒューズ1の基本的構成は実施例1に示したものと同様であり、同一の構成要素については同一の符号を付して、重複する説明は割愛する。
図11に示すように、本実施例3のヒューズ1A〜1Dにおいては、ケース7の方向F側面は、入力端子2と分配部6の並列方向の入力端子2が位置する側、つまり方向Rに突出するとともに、方向Fに指向する方形穴を有する中空方形状の嵌合部7dを有している。
また、ケース7の方向F側面の、並列方向の分配部6が位置する側、つまり反方向R側には、嵌合部7dに対応する凹部7eと被嵌合部7fを有する。被嵌合部7fは、嵌合部7dの有する方形穴に対して方向Rのスライドにより嵌合可能となるように、楔柱状形態を有している。隣接するヒューズ1のうち一方のヒューズの被嵌合部7fに他方のヒューズ1の嵌合部7dが嵌合されるものとしている。
つまり、ヒューズ1Aの有する被嵌合部7fにヒューズ1Bの有する嵌合部7dが嵌合され、ヒューズ1Bの有する被嵌合部7fにヒューズ1Cの有する嵌合部7dが嵌合され、ヒューズ1Cの有する被嵌合部7fにヒューズ1Dの有する嵌合部7dが嵌合される。
これにより、支持力の一部をケース7に分担させることができ、電気的接続部分の分担する支持力を下げ、接点の電気的接続性の信頼性を高めることができる。加えて、電気的接続部分を中心として方向F回りに作用する、ヒューズ1の自重によるモーメントを支持する支持力を高めることができる。
なお、嵌合部7dの形態については適宜変更することが可能であり、例えば、図12に示すように、嵌合部7dを入力端子2の方向U側と、反方向U側に一対設ける構成とし、被嵌合部については開口7cを流用することもできる。この場合には、嵌合部7dの形態を、ケース7の開口7cのテーパ形状縁部に沿わせた台形柱状とする。これによっても、支持力の一部をケース7に分担させることができ、電気的接続部分の分担する支持力を下げ、接点の電気的接続性の信頼性を高めることができる。
上述した実施例1〜3においては、一方のヒューズ1の分配部6に他方のヒューズ1の入力端子2を方向Rに向けて挿入して連結する形態を示したが、連結方向を反方向Fとすることもできる。以下それについての実施例4について述べる。
本実施例4のヒューズ1の基本的構成についても、実施例1及び実施例3に示したものと同様であり、同一の構成要素については同一の符号を付して、重複する説明は割愛する。本実施例4のヒューズ1は、図3又は図5に示した実施例1の入力端子2及び分配部6の形態に対して、以下の点で異なる。
本実施例4のヒューズ1が含む入力端子2及び分配部6は、図13に示すような長方形状の一の導体62を、二条の縦の破線で示される折り曲げ線を谷折りし、最右の部分62aを、稜線形状を含む形態、より具体的には方向Fに向かうにつれて方向R側に連続して凹凸凹をなす形態に、屈曲させることにより、図14で示す入力端子2を構成する。部分62aと基部62bとの間の折り曲げ部分は接圧を発生する可撓部を構成する。
また、基部62bと基部62bよりも折り曲げ線を挟んで図13中左方に位置する部分62cにより、図14に示されるような平板形状を有する分配部6が形成される。この分配部6及び入力端子2を圧着により、既述した図1に示すような表ケース7a及び裏ケース7bにより挟み込むと、図15に示す形態のヒューズ1が形成される。
ヒューズ1のケース7の方向R側の端面からは、入力端子2の稜線形状が突出され、ケース7の反方向R側の開口7cには分配部6が配置される。
本実施例4のヒューズ1のケース7が具備する嵌合部7dは、図11に示したものと同様であるが、被嵌合部7fについては、図11に示した楔柱状のものと異なり直方体状の形態を有する。
この直方体状の被嵌合部7fと嵌合部7dにより、ヒューズ1Bはヒューズ1Aに反方向Fに向けてスライドさせながら連結されて力学的支持がなされる。このスライドの過程において、ヒューズ1Bの入力端子2の稜線形状はヒューズ1Aの反方向R側の端面に押圧されて、一旦反方向R側のケース7内に引っ込められた後、入力端子2の稜線形状がヒューズ1Aの開口7cに達すると、可撓部の付勢作用により、入力端子2の稜線形状は方向Rに向けて突出されて、ヒューズ1Aの分配部6に当接され、電気的接続がなされる。
ヒューズ1Cもヒューズ1Bに対して同様のスライドにより、電気的接続と力学的支持がなされ、ヒューズ1Dもヒューズ1Cに対して同様のスライドにより、電気的接続と力学的支持がなされる。これらのことにより、四つのヒューズ1が連結されてヒューズユニットH1が構成される。
なお、ケース7の嵌合部7dと被嵌合部7fとの嵌合による支持力は、実施例1に示した入力端子2の分配部6に対する挿入による支持力よりも一般に弱いことから、本実施例4においては、ヒューズユニットH1の四隅部分を、適用される図示しないジャンクションボックスが含む例えばキャビティ等により支持するものとすることが好ましい。
本実施例4のヒューズ1及びヒューズユニットH1においても、実施例1に示したものと同様の作用効果が得られるとともに、特には過電流が流れて可溶体4が溶断した後の、対象となるヒューズ1の交換をより容易なものとすることができる。つまり、交換対象となるヒューズ1のみを方向Fに向けて抜出することができ、新品のヒューズ1のみを反方向Fに向けて挿入することができる。
以上本発明の好ましい実施例について詳細に説明したが、本発明は上述した実施例に制限されることなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形および置換を加えることができる。
本発明は、車両に適用して好適なヒューズに関するものであり、対応する車両毎に要求されるスペックに柔軟に対応することができるヒューズ、ヒューズユニットを提供することができる。
特に車種相互で互換性を有するヒューズ、ヒューズユニットが要求される乗用車、トラック、バス等の様々な車両に適用される電力系統に使用して有益なものである。もちろん車両以外の電力系統においても、設計変更が比較的高い頻度で行われるヒューズに適用しても好適である。
1 ヒューズ
2 入力端子
2S 入力端子(最も電源側)
3 出力端子
4 可溶体
5 バスバー(受け渡し部)
6 分配部
6c 可撓部
6ce 接点
6d 可撓部
6de 接点
6e 可撓部
6f 外包部
7 ケース
7a 表ケース
7b 裏ケース
7c 開口
7d 嵌合部
7e 凹部
7f 被嵌合部
8 開閉部
8a 左扉
8b 右扉
9 ゴムキャップ(外蓋)
H1 ヒューズユニット

Claims (17)

  1. 電源側に接続される入力端子と、負荷に接続される出力端子と、前記入力端子と前記出力端子との間に電気的に接続される可溶体と、前記電源側からの電力を前記入力端子から前記可溶体に受け渡す受け渡し部と、前記電源からの電力を前記入力端子から分岐させて分配する分配部とを、筐体により保持して有するヒューズであって、前記入力端子は雄端子であり前記分配部は前記雄端子に対応する雌端子であることを特徴とするヒューズ。
  2. 前記入力端子と前記分配部は一の導体により一体的に形成されて相互に逆方向に指向することを特徴とする請求項1に記載のヒューズ。
  3. 前記一の導体は平板状の母材を打ち抜き加工して折り曲げ加工されて形成されるものであることを特徴とする請求項2に記載のヒューズ。
  4. 前記入力端子は舌片形状に形成され、前記分配部は接圧を発生する可撓部を有していることを特徴とする請求項3に記載のヒューズ。
  5. 前記一の導体はT字形状に打ち抜き加工されるとともに、当該T字形状の本体部分が前記入力端子を構成し、当該T字形状の両腕部分が湾曲状に折り曲げ加工されて前記可撓部を構成することを特徴とする請求項4に記載のヒューズ。
  6. 前記一の導体はT字形状に打ち抜き加工されるとともに、当該T字形状の両腕部分の一方端部が前記入力端子を構成し、当該T字形状の両腕部分の他方端部が屈曲状に折り曲げ加工されて前記可撓部を構成し、当該T字形状の本体部分が屈曲状に折り曲げ加工されて当該可撓部を外包する外包部を構成することを特徴とする請求項4に記載のヒューズ。
  7. 前記入力端子は稜線形状を含んで形成されるとともに接圧を発生する可撓部を有し、前記分配部は平板形状を有していることを特徴とする請求項3に記載のヒューズ。
  8. 前記受け渡し部と前記可溶体と前記出力端子は、前記入力端子と前記分配部の並列方向に垂直な垂直方向に並列されることを特徴とする請求項3〜7のいずれか一項に記載のヒューズ。
  9. 前記受け渡し部と前記可溶体と前記出力端子は他の導体により一体的に形成されることを特徴とする請求項8に記載のヒューズ。
  10. 前記一の導体と前記他の導体とが一体的に形成されることを特徴とする請求項9に記載のヒューズ。
  11. 前記筐体は前記並列方向の幅よりも前記垂直方向の長さが大きい直方体状の絶縁樹脂により成型されることを特徴とする請求項8〜10のいずれか一項に記載のヒューズ。
  12. 前記筐体の前記並列方向の前記分配部が位置する側に、前記分配部を露出可能な開口を含むことを特徴とする請求項11に記載のヒューズ。
  13. 前記開口に、前記入力端子の前記分配部への挿入に伴って開くとともに、抜出に伴って閉じる開閉部を有することを特徴とする請求項12に記載のヒューズ。
  14. 請求項12又は13に記載のヒューズを複数含み、隣接するヒューズのうち一方のヒューズの前記分配部に他方のヒューズの前記入力端子が電気的に接続されることを特徴とするヒューズユニット。
  15. 前記筐体は前記並列方向の前記入力端子が位置する側に突出する嵌合部を有し、前記並列方向の前記分配部が位置する側に当該嵌合部に対応する被嵌合部を有するとともに、前記隣接するヒューズのうち一方のヒューズの前記被嵌合部に他方のヒューズの前記嵌合部が嵌合されることを特徴とする請求項14に記載のヒューズユニット。
  16. 前記複数のヒューズのうち前記電源に直接接続されるヒューズの具備する前記入力端子をL字板状に形成することを特徴とする請求項14又は15に記載のヒューズユニット。
  17. 前記複数のヒューズのうち前記電源から最も離隔して位置するヒューズの前記開口に絶縁性の外蓋が挿入されることを特徴とする請求項16に記載のヒューズユニット。
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