JP2012112993A - ノイズマスキングシステム - Google Patents

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【課題】必要なときに、必要な場所で必要最低限のマスキングノイズを発生させることで、低コストで優れたマスキング効果を発揮できる。
【解決手段】個人情報データベースD1を有し、打合せスペース及び個人スペースに居る人の在席位置、在席者、在席時間からなる位置情報D2を検出する位置情報検出部2と、打合せスペースの複数人の音声からなる音圧レベル情報D3を検出してマスキングノイズの発生レベルを算出する音声制御部3と、位置情報D2と個人情報データベースD1を関連付けし、打合せスペースの各人に対応した周波数特性を加算平均した周波数特性及びマスキングノイズを発生させる領域を特定したノイズ発生信号Nを抽出する音響制御部4と、音響制御部4で在席位置と在席時間が設定された基準を満たしたときにマスキングノイズを発生させるノイズ発生制御部5とを備えたノイズマスキングシステムを提供する。
【選択図】図2

Description

本発明は、音声発生領域の周囲に配置される非音声発生領域にマスキングノイズを放射させるためのノイズマスキングシステムに関する。
従来、聴覚のマスキング現象を利用し、広帯域雑音を発生させて、不用な音情報を聴覚的に聞こえ難くするノイズマスキングシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、会話者の音声をマイクで検出し、マスキング音制御部で、マイクで検出した会話者の音声を混合する混合器と、混合した音声の周波数スペクトルを測定する周波数分析器と、会話者の周辺のマスキング音及び暗騒音の周波数スペクトルを測定する周波数分析器と、マスキング音及び暗騒音の周波数スペクトルが音声の周波数スペクトルと同じになるようにマスキングノイズ音発生部の周波数フィルターを制御する制御回路で制御して会話者の音声の周波数スペクトルに合わせた最低限の別の音をマスキング音としてスピーカから放射する構成について開示されている。
特開2006−267174号公報
しかしながら、従来のノイズマスキングシステムでは、常時、マスキングノイズを発生させる構成となっており、マスキングノイズが不用な場合であってもそのマスキングノイズによって騒音レベルが高い状態で維持されてしまうという欠点があり、これにより電気消費量が増大するという問題があった。
また、マスキングノイズとしては、一般的に単純な広帯域雑音や一般的な音声周波数帯域雑音を発生させるため、マスキング効果を高めるためには必要以上に大きな音量で放射することとなっており、その点で改良の余地があった。
さらに、一般的にマスキングノイズの発生には指向性が広いスピーカを使うため、マスキングノイズが不用な箇所へもマスキングノイズが放射されてしまう問題があった。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、必要なときに、必要な場所で必要最低限のマスキングノイズを発生させることで、低コストで優れたマスキング効果を発揮できるノイズマスキングシステムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るノイズマスキングシステムでは、音声発生領域と、音声発生領域の周囲に配置される非音声発生領域とを有する空間に用いられるノイズマスキングシステムであって、各人がもつIDに関連付けされた個人情報が蓄積された個人情報データベースを有するとともに、音声発生領域及び音声発生領域に居る人の在席位置、在席者、在席時間からなる位置情報を検出する位置情報検出部と、音声発生領域に居る複数人から発生される音声からなる音圧レベル情報を検出し、音圧レベル情報に基づいてマスキングノイズの発生レベルを算出する音声制御部と、位置情報と個人情報データベースを関連付けし、音声発生領域の各人のそれぞれに対応した周波数特性を加算平均して得られた周波数特性および非音声発生領域のうちマスキングノイズを発生させる領域を特定し、ノイズ発生信号として抽出する音響制御部と、ノイズ発生信号に基づいてマスキングノイズを発生させるノイズ発生制御部とを備え、音響制御部では、位置情報における在席位置と在席時間とが設定された基準を満たしたときに、ノイズ発生信号が抽出されることを特徴としている。
本発明では、位置情報検出部において、音声発生領域及び非音声発生領域に人が居るか否かが確認され、人が検知されたときに、在席位置、在席者、在席時間が検出されて位置情報が蓄積される。そして、音響制御部において位置情報における在席位置と在席時間とが設定された基準を満たしたときにのみ、音声発生領域の各人のそれぞれに対応した周波数特性を加算平均して得られた周波数特性および非音声発生領域のうちマスキングノイズを発生させる領域が特定されてノイズ発生信号が抽出され、前記ノイズ発生制御部においてノイズ発生信号に応じた好適な周波数特性からなるマスキングノイズを対象となる非音声発生領域へ向けて放射することができる。これにより、非音声発生領域に居る人は、音声発生領域で発生する音声が聞こえる程度が抑えられることになる。
このように音声発生領域の周囲の非音声発生領域に人が居ない場合には、不用なマスキングノイズが放射されることが無いので、常時マスキングノイズが放射される場合に比べて電気消費量が抑えられ、コストの低減を図ることができる。
また、マスキングノイズは、音声発生領域に居る複数人に対応した周波数特性が算定されるので、好適なレベルのマスキングノイズとなり、従来のような不用な騒音となるのを防ぐことができる。
また、本発明に係るノイズマスキングシステムでは、音響制御部には、各人の周波数特性を蓄積した周波数特性データが設けられ、周波数特性データに基づいてマスキングノイズの大きさが決定されることが好ましい。
この場合には、各人の音声データを予め周波数特性データとして音響制御部に蓄積しておくことで、音響制御部で周波数特性を算定する際に、周波数特性データより音声発生領域に居る複数人の音声発生者の周波数特性を抽出してより好適な周波数特性を算定することができる。
本発明のノイズマスキングシステムによれば、音声発生領域と非音声発生領域における在席者、在席位置、在席時間からなる位置情報と音声発生領域に居る人の音声からなる音圧レベル情報とに基づいたノイズ発生信号を抽出することで、必要なときに、必要な場所で必要最低限のマスキングノイズを発生させることができる。そのため、マスキングノイズの発生に伴う電気消費量を抑えることが可能となり、低コストで優れたマスキング効果が得られる効果を奏する。
本発明の実施の形態によるノイズマスキングシステムを適用したオフィスの平面図である。 ノイズマスキングシステムの概要を示す模式図である。 ノイズマスキングシステムの動作フローを示す図である。
以下、本発明の実施の形態によるノイズマスキングシステムについて、図面に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施の形態によるノイズマスキングシステム1は、音声発生領域をなす2箇所の打合せスペースL(L1、L2)と、その打合せスペースLに隣接する非音声発生領域をなす複数の座席Pn(P1、P2、…)が設けられる個人スペースSとが配置されたオフィスに適用され、個人スペースSにいる人に打合せスペースLで発生する音声が聞こえる程度を抑えるようにしたものである。
ここで、オフィス内の人には、各人を識別するID(個人番号)が与えられており、オフィス内では常にこのIDが携帯されている。
図2に示すように、ノイズマスキングシステム1は、各人がもつIDに関連付けされた氏名等の個人情報が蓄積された個人情報データベースD1を有するとともに、打合せスペースL及び個人スペースSに居る人の在席位置、在席者、在席時間からなる位置情報D2を検出する位置情報検出部2と、打合せスペースLに居る複数人から発生される音声からなる音圧レベル情報D3を検出し、この音圧レベル情報D3に基づいてマスキングノイズの発生レベルを算出する音声制御部3と、位置情報D2と個人情報データベースD1を関連付けし、打合せスペースLの各人のそれぞれに対応した周波数特性を加算平均して得られた周波数特性および個人スペースSのうちマスキングノイズを発生させる領域を特定し、ノイズ発生信号Nとして抽出する音響制御部4と、ノイズ発生信号Nに基づいてマスキングノイズを発生させるノイズ発生制御部5とを備え、音響制御部4では、位置情報D2における在席位置と在席時間とが設定された基準を満たしたときに、ノイズ発生信号Nが抽出されるように構成されている。
なお、音響制御部4は、位置情報検出部2、音声制御部3、およびノイズ発生制御部5のそれぞれに有線或いは無線により接続されており、信号やデータの送受信が行えるようになっている。
そして、位置情報検出部2及び音響制御部4は適宜な位置に設けられ、各打合せスペースL1、L2にはそれぞれ音声制御部3及びノイズ発生制御部5が設けられている。
図2に示す符号6、7は、それぞれ集線装置(ハブ)を示している。第1ハブ6は、複数の音声制御部3、3、…が接続されるとともに、音響制御部4に接続している。第2ハブ7は、第1ハブ6を介して音響制御部4に接続されるとともに、複数のノイズ発生制御部5、5、…に接続されている。なお、図2では、1系統の音声制御部3と、1系統のノイズ発生制御部5のみを示している。
位置情報検出部2は、音響制御部4における制御に必要な位置情報D2、すなわち個人スペースS内で在席する人(ID)とその座席Pnの識別、打合せスペースLに居る人(ID)とその位置の識別、およびその在席時間を、個人情報データベースD1に基づいて検出し作成する部分である。なお、個人情報データベースD1は、IDに対応する氏名や所属、座席位置等の情報を予め蓄積させたものである。
さらに具体的に位置情報検出部2には、個人スペースSの座席Pn毎及び打合せスペースL毎にそこに在席する人のIDを読み取ることが可能なリーダー8が設けられている。このリーダー8は、常にIDを検出できるように配置されており、IDが検知されて読み取られると、そのIDの位置(座席Pn、打合せスペースL)が識別され、さらにその読み取りが開始された時刻と時間(在席時間)が計測され位置情報D2として蓄積されるようになっている。
音声制御部3は、アンプ31、AD変換器32、ディスプレイ33、CPU34などを備えており、さらに各打合せスペースLにA特性音圧レベルを監視する音環境監視マイク9を備え、そこで話をする複数人(2人以上)の音声を検出した値を音圧レベル情報D3とし、この音圧レベル情報D3を第1ハブ6を介して音響制御部4へ送信する構成となっている。そして、音声制御部3には、第3判定部F3が設けられている。この第3判定部F3では、予め設定しておいた基準となる音圧レベルを一定時間超過する場合にONとなるように制御される。
音響制御部4は、第1判定部F1及び第2判定部F2を有し、定期的に位置情報検出部2にアクセスして位置情報D2が確認できるようになっている。
第1判定部F1では、位置情報D2のうち時間推移を常時観察し、予め設定された一定時間、打合せスペースLに2人以上が滞在していることが検出された場合にONになるように制御される。
また、第2判定部F2では、前記位置情報D2に基づいて、第1判定部F1がONとなっている打合せスペースLの周囲に配置される個人スペースS(座席Pn)に人が居るか否かを判定し、居る場合にはONになるように制御される。
なお、各打合せスペースLに対応するマスキングノイズの放射対象範囲(マスキングノイズを放射すべき対象の個人スペースS)は、予め設定されている。
また、音響制御部4は、上述した第1判定部F1、第2判定部F2、第3判定部F3のすべてがONになったときに、打合せスペースLに在席する複数の人(ID)の音声(音圧レベル)に応じたマスキングノイズを発生させる信号(ノイズ発生信号N)をハブ6、7を介してノイズ発生制御部5へ向けて送信するように制御される。
ここで、音響制御部4には、予め決められた文章を読むこと等により得られた個人用の周波数特性と人(ID)とが関連付けられた周波数特性データD4が蓄積されている。
そして、上述したノイズ発生信号Nは、打合せスペースLに在席する2以上の人(ID)に対応した周波数特性が周波数特性データD4より抽出され、その選択された周波数特性を加算平均した計算値であり、この計算値による周波数特性を有するマスキングノイズを発生させるための信号である。
ノイズ発生制御部5は、複数のノイズ発生用のスピーカ10を制御するものであり、音響制御部4より受信したノイズ発生信号Nに応じて、特定のスピーカ10が選定され、そのスピーカ10よりマスキングノイズを発生させる。ここで、スピーカ10は、図1に示すように、個人スペースSの座席Pn毎に例えば座席の背面側に設置されている。そして、本ノイズ発生制御部5では、選定されるスピーカ10は、対象となる打合せスペースLの位置と、その周囲に在席する人の座席Pnの位置とに基づいて、個人スペースSに居る人(座席Pn)にのみマスキングノイズが放射されるようにスピーカ10が選択されるように制御されている。
次に、上述した構成のノイズマスキングシステム1の動作について、図3などに基づいて説明する。
図1乃至図3に示すように、先ず、位置情報検出部2において、リーダー8によって常時、打合せスペースL及び個人スペースSに人が居るか否かが確認され、人が検知されたときに、在席位置、在席者、在席時間が検出されて位置情報D2が蓄積される(ステップS1)。
つまり、位置情報検出部2では、個人スペースSの座席Pnに人が居る場合には、その人が携帯するIDがリーダー8の検知範囲内となるので、IDが検知され、そのIDに関連付けされている氏名が個人情報データベースD1に基づいて識別され、さらに検知したリーダー8より座席の位置が確認される。また、打合せスペースLに人が居る場合には、その携帯するIDがリーダー8の検知範囲内となるので、IDが検知され、そのIDに関連付けされている氏名が個人情報データベースD1に基づいて識別され、さらに検知したリーダー8より座席の位置が確認されることになる。なお、このときの検知開始時刻と、検知開始からの時間推移も同時に記録される。
音響制御部4では、定期的に位置情報検出部2にアクセスされ、ステップS1において作成される位置情報D2がチェックされ(ステップS2)、その位置情報D2に基づいてステップS3の動作へ進む。
ステップS3では、位置情報D2のうち打合せスペースLに2人以上が滞在している時間推移が常時観察され、予め設定されている時間に達した場合に、第1判定部F1がONとなり、ステップS4の動作へ進む(ステップS3:YES)。
ステップS4では、第1判定部F1がONとなった打合せスペースLの周囲に配置される個人スペースSに人が居るか否かが位置情報D2により判定され、居る場合には第2判定部F2がONとなる(ステップS4:YES)。なお、このステップS4において、所定の打合せスペースLに対応するマスキングノイズの放射対象範囲(マスキングノイズを放射すべき対象の座席Pn)は予め設定されている。例えば、図1において、打合せスペースL1で音声が発生している場合、予め設定されているマスキングノイズの放射対象(ここでは座席P1〜P3、P5〜P7)に人が居るか否かが判定されることになる。
また、音声制御部3では、常時、打合せスペースLで発生されるA特性音圧レベルがそこに設置されている音環境監視マイク9によって監視されている(ステップS5)。そして、そのA特性音圧レベルが予め設定されている音圧レベル(例えば空調の騒音だけの音圧レベル)を一定時間(基準時間)超過する場合には、第3判定部F3がONとなる(ステップS6:YES)。
続いて、上述した第1判定部F1、第2判定部F2、および第3判定部F3のすべてがONになった場合に、音響制御部4において、打合せスペースLに在席する複数の人(ID)の音声(音圧レベル)に応じたマスキングノイズを発生させる信号(ノイズ発生信号N)がノイズ発生制御部5へ向けて送信される(ステップS7)。このときのノイズ発生信号Nは、音響制御部4において、打合せスペースLに在席する2以上の各人に対応した周波数特性を周波数特性データD4より抽出し、それら各周波数特性を加算平均することにより得られた周波数特性のノイズである。
次いで、ステップS8では、ノイズ発生制御部5で音響制御部4よりノイズ発生信号Nが受信されると、そのノイズ発生信号Nの指示内容に基づいて前記ステップS4で抽出されたマスキングノイズの対象範囲に設置されている所定のスピーカ10からマスキングノイズが発生される。
なお、マスキングノイズの発生方法としては、例えば発生時はフェードイン制御として略+50dB/30s程度を初期設定として調整可能とする。
さらに、マスキングノイズの発生レベルは、音環境監視マイク9での音圧レベルと関連して決定される。例えば、大きな声を出す人が打ち合わせをしている場合には、大きなマスキングノイズを出し、小さな声の人の場合には小さい音を発生させるといった人の声の大きさに対応したマスキングノイズを発生させるように制御されている。
また、音響制御部4では、上述した第1判定部F1、第2判定部F2、および第3判定部F3のいずれかがOFFになった場合には、発生されているマスキングノイズを停止するようにノイズ発生制御部5へ指示を送る制御が行われる。そして、ノイズ発生制御部5では、音響制御部4からの指示を受けてマスキングノイズを停止する制御が行われる。停止時は、例えばフェードアウト制御として略−50dB/30s程度を初期設定として調整可能とする。
このように本ノイズマスキングシステム1では、音響制御部4において位置情報における在席位置と在席時間とが設定された基準を満たしたときにのみ、打合せスペースLの各人のそれぞれに対応した周波数特性を加算平均して得られた周波数特性および個人スペースSのうちマスキングノイズを発生させる領域が特定されてノイズ発生信号Nが抽出され、ノイズ発生制御部5においてノイズ発生信号Nに応じた好適な周波数特性からなるマスキングノイズを対象となる非音声発生領域へ向けて放射することができる。これにより、個人スペースSに居る人は、打合せスペースLで発生する音声が聞こえる程度が抑えられることになる。
そして、打合せスペースLの周囲の個人スペースSに人が居ない場合には、不用なマスキングノイズが放射されることが無いので、常時マスキングノイズが放射される場合に比べて電気消費量が抑えられ、コストの低減を図ることができる。
また、マスキングノイズは、打合せスペースLに居る複数人に対応した周波数特性が算定されるので、好適なマスキングノイズとなり、従来のような不用な騒音となるのを防ぐことができる。
さらに、各人の音声データを予め周波数特性データD4として音響制御部4に蓄積しておくことで、音響制御部4で周波数特性を算定する際に、周波数特性データD4より打合せスペースLに居る複数人の音声発生者の周波数特性を抽出してより好適な周波数特性を算定することができる。
上述のように本実施の形態によるノイズマスキングシステムでは、打合せスペースLと個人スペースSにおける在席者、在席位置、在席時間からなる位置情報D2と打合せスペースLに居る人の音声からなる音圧レベル情報D3とに基づいたノイズ発生信号を抽出することで、必要なときに、必要な場所で必要最低限のマスキングノイズを発生させることができる。
そのため、マスキングノイズの発生に伴う電気消費量を抑えることが可能となり、低コストで優れたマスキング効果が得られる効果を奏する。
以上、本発明によるノイズマスキングシステムの実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施の形態では音声発生領域が打合せスペースLとし、非音声発生領域が個人スペースSとしたオフィスを適用対象としているが、これに限定されることはなく、また各スペースL1、L2の配置、広さ等においても制限されることはない。また、屋内に限らず、屋外のスペースに適用することも可能である。
また、本実施の形態では音響制御部4の周波数特性データD4として、予め各人の音声データ(周波数特性)を蓄積しているが、これに限定されることはない。例えば、打合せスペースLで音環境監視マイク9により得られる音圧レベルとともに、その場でそれら複数人それぞれの周波数特性と収集するようにしてもかまわない。
さらに、本実施の形態では音声制御部3と、ノイズ発生制御部5とがそれぞれ分離され、それぞれが第1ハブ6、第2ハブ7に接続された構成としているが、このような形態に限定されず、例えば音声制御部3と、ノイズ発生制御部5とを一体化させた構成とすることも可能である。
さらにまた、本実施の形態では第1ハブ6と第2ハブ7とがそれぞれ別体として設けられているが、これに限らず、1つに一体的に設けられたハブを採用しても良い。
1 ノイズマスキングシステム
2 位置情報検出部
3 音声制御部
4 音響制御部
5 ノイズ発生制御部
6 第1ハブ
7 第2ハブ
8 リーダー
9 音環境監視マイク
10 スピーカ
D1 個人情報データベース
D2 位置情報
D3 音圧レベル情報
D4 周波数特性データ
F1 第1判定部
F2 第2判定部
F3 第3判定部
N ノイズ発生信号
L 打合せスペース(音声発生領域)
S 個人スペース(非音声発生領域)
Pn 座席

Claims (2)

  1. 音声発生領域と、該音声発生領域の周囲に配置される非音声発生領域とを有する空間に用いられるノイズマスキングシステムであって、
    各人がもつIDに関連付けされた個人情報が蓄積された個人情報データベースを有するとともに、前記音声発生領域及び音声発生領域に居る人の在席位置、在席者、在席時間からなる位置情報を検出する位置情報検出部と、
    前記音声発生領域に居る複数人から発生される音声からなる音圧レベル情報を検出し、該音圧レベル情報に基づいてマスキングノイズの発生レベルを算出する音声制御部と、
    前記位置情報と前記個人情報データベースを関連付けし、前記音声発生領域の各人のそれぞれに対応した周波数特性を加算平均して得られた周波数特性および前記非音声発生領域のうちマスキングノイズを発生させる領域を特定し、ノイズ発生信号として抽出する音響制御部と、
    前記ノイズ発生信号に基づいてマスキングノイズを発生させるノイズ発生制御部と、
    を備え、
    前記音響制御部では、前記位置情報における前記在席位置と前記在席時間とが設定された基準を満たしたときに、前記ノイズ発生信号が抽出されることを特徴とするノイズマスキングシステム。
  2. 前記音響制御部には、各人の周波数特性を蓄積した周波数特性データが設けられ、
    該周波数特性データに基づいてマスキングノイズの大きさが決定されることを特徴とする請求項1に記載のノイズマスキングシステム。
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