JP2012111812A - ポリエステルエラストマー - Google Patents

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康人 辻井
Tomoyuki Shinohara
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Abstract

【課題】 難燃性と耐加水分解性の両方に優れたポリエステルエラストマーを提供する。
【解決手段】 主たるジカルボン酸成分としてテレフタル酸、グリコール成分として特定の成分、特に特定のリン化合物を有するポリエステルエラストマーにより、難燃性と耐加水分解性を高い水準で要求される自動車外装部品および内装部品、伸長回復性に優れるロープ、漁網、ネットあるいは事務用および車両用椅子などの各種産業資材、更にテキスタイル分野等に最適なポリエステルエラストマーが得られる。
【選択図】 なし

Description

本発明は熱可塑性ポリエステルエラストマーに関する。更に詳しくは、難燃性と耐加水分解性を高い水準で両立するポリエステルエラストマーに関するものである。
ポリエステルエラストマーとしては、従来よりポリブチレンテレフタレート(PBT)単位をハードセグメント、ポリテトラメチレングリコール(PTMG)をソフトセグメントとするポリエーテルエステルエラストマー(例えば特許文献1参照)、PBT単位をハードセグメント、ポリカプロラクトン(PCL)単位をソフトセグメントとするポリエステルエステルエラストマー(例えば特許文献2〜4参照)、及びPBT単位をハードセグメント、二量体脂肪酸をソフトセグメントとするポリエステルエステルエラストマー(例えば特許文献5参照)等が知られ、実用化されている。
比較的高い引っ張り強度を有し、しかも高度な伸長及び曲げ変形に対する回復特性に優れる熱可塑性ポリエステルエラストマーからなる分子配向フィラメントを伸縮回復性に優れるロープ、漁網、ネット、あるいは布帛形態として、その弾性特性を利用して従来のウレタンなどのクッション材の代替となるような高性能の事務用及び車両用椅子用途などの産業資材に応用しようとする場合、例えば通常のポリエステル等の繊維に比べるとその難燃性や耐候性、耐熱老化性といった使用環境に対する安定性に乏しいことが知られており、これらの特性が上記で応用を限られたものにしていた。
熱可塑性ポリエステルエラストマーの難燃性を改善する技術として、熱可塑性ポリエステルエラストマーにヘキサブロモベンゼンやデカブロモフェニルエーテル等の有機ハロゲン化合物と、難燃助剤として三酸化アンチモン等の無機化合物を併用することが知られている。
ところが、このような方法ではポリエステルエラストマーを例えば、屋外などで長期に使用した場合、難燃剤がブリードアウトすることで外観不良や、熱や光劣化で難燃効果が無くなり、可燃性になる可能性があり、更には熱可塑性ポリエステル系重合体を原料とするフィラメントの特徴である伸長回復性や比較的高い強度等の力学特性が損なわれる等の問題があった。
そこで、ポリエステルエラストマーの難燃性を改善する手段として、特定の燐系化合物を重合原料として共重合させる方法(例えば特許文献6、7参照)が提案されている。この方法は、難燃剤が擦過等により脱落することが無いという点で、難燃剤を配合させる方法よりも優れた方法と言えるが、耐加水分解性が悪化するため、その用途が制限されてしまう。
特公昭49−48195号公報 特公昭48−4116号公報 特開昭59−12926号公報 特開昭59−15117号公報 特開昭54−127955号公報 特開2000−302850号公報 特開平11−116789号公報
本発明の目的は、難燃性と耐加水分解性を高い水準で両立するポリエステルエラストマーを提供することである。
上記課題の解決へ向けて鋭意検討を重ねた結果、グリコール成分として特定の成分を用いることで、難燃性と耐加水分解性を両立できることを見出し、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、
(1)主たるジカルボン酸成分としてテレフタル酸、グリコール成分として(化式1)、(化式2)、および(化式3)を有することを特徴とするポリエステルエラストマー。
Figure 2012111812
Figure 2012111812
Figure 2012111812
(2)(化式2)が、ポリ(オキシテトラメチレン)グリコールあることを特徴とする(1)に記載のポリエステルエラストマー。
(3)(化式1)におけるRの炭素数が、4であることを特徴とする(1)または(2)に記載のポリエステルエラストマー。
(4)(化式2)の成分をポリエステルエラストマーの質量に対して、5〜55質量%含有し、(化式3)の成分をポリエステルエラストマーの質量に対して、(化式3)のリン原子が0.5〜5質量%になる量含有する(1)〜(3)のいずれかに記載のポリエステルエラストマー。
本発明によれば、難燃性と耐加水分解性を高い水準で両立するポリエステルエラストマーが提供される。
本発明にかかるポリエステルエラストマーとは、エステル結合を有するポリエステルをいい、ジカルボン酸成分とグリコール成分から構成される。
ジカルボン酸成分は、テレフタル酸を主体とする。テレフタル酸は全ジカルボン酸成分の70モル%以上が好ましく、より好ましくは80モル%以上、さらに好ましくは90モル%以上である。
その他のジカルボン酸としては、例えばナフタレンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、イソフタル酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸等を挙げることができる。これらは一種もしくは二種以上の組み合わせを用いることができる。
本発明にかかるグリコール成分は、前記(化式1)、(化式2)、および(化式3)を有することが必要である。
(化式1)において、Rは炭素数1〜25のアルキレン基であるが、芳香族環等を含む構造であっても構わない。
(化式2)において、Gは分子量400〜6000のポリオキシアルキレン基であるが、ここで分子量は数平均分子量を指す。
(化式1)は、炭素数が1〜25のグリコール及びそのエステル形成性誘導体を用いることができる。炭素数が1〜25のグリコールとは、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、ネオペンチルグリコール、ジメチロールヘプタン、ジメチロールペンタン、トリシクロデカンジメタノール、ビスフェノールXのエチレンオキサイド誘導体(XはA,S,F)及びこれらのエステル形成性誘導体が挙げられる。好ましくは、エチレングリコール、1,4−ブタンジオール及びこれらのエステル形成性誘導体が挙げられる。特に好ましくは、1,4−ブタンジオールである。
(化式2)は、G部分が分子量400〜6000のポリオキシアルキレングリコールを用いることができる。該ポリオキシアルキレングリコールの例としては、ポリエチレングリコール、ポリ(オキシトリメチレン)グリコール、ポリ(オキシテトラメチレン)グリコール、ポリ(オキシペンタメチレン)グリコール等が挙げられる。好ましくは、ポリ(オキシトリメチレン)グリコール、ポリ(オキシテトラメチレン)グリコールが挙げられる。特に好ましくは、ポリ(オキシテトラメチレン)グリコールが挙げられる。
(化式3)は市販品からは入手が困難だが、下記(化式4)が入手可能であるため、(化式4)に炭酸エチレンを付加させる方法等により合成可能である。合成方法は、文献(特公平4−45515)等を参考とすることができる。
Figure 2012111812
また本発明においては、前記(化式1)、(化式2)、および(化式3)以外に別のグリコール成分を用いることができる。(化式1)、(化式2)、および(化式3)以外のグリコールとしては、例えば、エチレングリコール、1、2-プロピレングリコール、1、3-プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1、2-ブチレングリコール、1、3-ブチレングリコール、2、3-ブチレングリコール、1,4-ブチレングリコール、1、5-ペンタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,6-ヘキサンジオー ル、1,2-シクロヘキサンジオール、1,3-シクロヘキサンジオール、1,4-シクロヘキサンジオール、1,2-シクロヘキサンジメタノール、1,3-シクロヘキサンジメタノール、1,4-シクロヘキサンジメタノール、1,4-シクロヘキサンジエタノール、1,10-デカメチレングリコール、1、12-ドデカンジオール、ポリエチレングリコール、ポリトリメチレングリコール、ポリテトラメチレングリコールなどに例示される脂肪族グリコール、ヒドロキノン、4,4’-ジヒドロキシビスフェノール、1,4-ビス(βーヒドロキシエトキシ)ベンゼン、1,4-ビス(βーヒドロキシエトキシフェニル)スルホン、ビス(p−ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス(p−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(p−ヒドロキシフェニル)メタン、1、2-ビス(p−ヒドロキシフェニル)エタン、ビスフェノールA、ビスフェノールC、2,5-ナフタレンジオール、これらのグリコールにエチレンオキシドが付加したグリコール、などに例示される芳香族グリコールが挙げられる。
(化式1)、(化式2)、および(化式3)の用いる量は、ポリエステルエラストマーの質量に対して、(化式2)を5〜55質量%含有し、(化式3)の成分を(化式3)のリン原子が0.5〜5質量%になる量含有することが好ましい。(化式2)が5質量%に満たない場合、エラストマーとしての柔軟性を損ねる場合があり、(化式2)が55質量%を超える場合、耐熱性が不十分となり好ましくない。(化式3)がリン原子として0.5質量%に満たない量を含有する場合、難燃性が不十分となり、(化式3)がリン原子として5質量%を超える量を場合、機械的強度が劣り好ましくない。
(化式1)の用いる量は、全グリコール成分中、(化式2)、(化式3)以外の成分のうち、90モル%以上用いる事が好ましい。95モル%以上がより好ましく、100モル%がさらに好ましい。
本発明のポリエステルエラストマーには、目的に応じて種々の添加剤を配合して組成物を得ることができる。添加剤としては、公知のヒンダードフェノール系、硫黄系、燐系、アミン系の酸化防止剤、ヒンダードアミン系、トリアゾール系、ベンゾフェノン系、ベンゾエート系、ニッケル系、サリチル系などの光安定剤、帯電防止剤、滑剤、過酸化物などの分子調整剤、エポキシ系化合物、イソシアネート系化合物、カルボジイミド系化合物などの反応基を有する化合物、金属不活性剤、有機及び無機系の核剤、中和剤、制酸剤、防菌剤、蛍光増白剤、充填剤、難燃剤、難燃助剤、有機及び無機系の顔料などを添加することができる。
以下に実施例を用いて本発明を具体的に説明するが、本発明は、その要旨を越えない限り、これらの実施例に制約されるものではない。なお、これら実施例において各測定項目は、以下の方法に従った。
(1)還元粘度(dl/g)
溶融重合して得られたポリマー0.05gを25mlの混合溶媒(フェノール/テトラクロロエタン=60/40)に溶かして、ウベローデ粘度計を用いて30℃で測定した。
(2)融点(℃)
融点はTAインスツルメンツ(株)製DSC(示差走査熱量計)にて室温から20℃/分で昇温し、ピーク温度を測定値とした。サンプルはアルミ製のパンに入れ、蓋で密封した。
(3)カルボキシル末端基濃度(eq/ton)
A.試料の調整
溶融重合して得られたポリマーを粉砕し、70℃で24時間真空乾燥を行った後、天秤を用いて0.20±0.0005gの範囲に秤量する。そのときの重量をW(g)とする。試験管にベンジルアルコール10mlと秤量した試料を加え、試験管を205℃に加熱したベンジルアルコール浴に浸し、ガラス棒で攪拌しながら試料を5分間溶解し、サンプル溶液を調製した。次いで、新たに試験管を用意し、ベンジルアルコールのみ入れ、同様の手順で処理してブランク溶液を調製した。
B.滴定
予めファクターの分かっている0.04mol/l水酸化カリウム溶液(エタノール溶液)を用いて滴定する。指示薬はフェノールレッドを用い、黄緑色から淡紅色に変化したところを終点とし、水酸化カリウム溶液の滴定量(ml)を求める。サンプル溶液の滴定量をV(ml)とする。ブランク溶液の滴定量をV0(ml)とする。
C.カルボキシ末端量の算出
次式に従いカルボキシ末端量を求めた。
カルボキシ末端量(eq/ton)=[(V−V0)×0.04×NF×1000]/W
NF:0.04mol/l水酸化カリウム溶液のファクター
W:試料重量(g)
(4)耐加水分解性パラメータ(HS)
溶融重合して得られたポリマーを冷凍粉砕して20メッシュ以下の粉末とし、130℃で12時間真空乾燥した。加水分解試験はミニカラー装置((株)テクサム技研製TypeMC12.ELB)を用いて行った。上記粉末1gを純水100mlと共に専用ステンレスビーカーに入れてさらに専用の攪拌翼を入れ、密閉系にして、ミニカラー装置にセットし130℃に加熱、加圧した条件下に6時間攪拌した。試験後のポリエステルエラストマー粉末をグラスフィルターで濾取し、真空乾燥した後上記(1)の方法にて、還元粘度を測定し、加水分解試験前の還元粘度と比較することで、加水分解しやすさを還元粘度保持率として算出した。
(5)引張試験
溶融重合して得られたポリマーを、卓上テストプレス機(テスター産業(株)製、型番SA−302−I)を用いて230℃で溶融し、厚み0.2mmのシートを作成した。引張試験には、(株)島津製作所製オートグラフ(AG−IS MO形)を使用した。シートを幅10mm、長さ90mmの大きさに切り出し、チャック間距離を20mmとして、10mm/minの引張速度にて破断するまで引張試験を行い、初期弾性率、破断強度、破断伸度を測定した。
(6)難燃性評価方法
UL94(1/32インチ)により測定した。
(7)(化式3)の合成例
三光株式会社製HCA−HQ(上記(化式4))と炭酸エチレンと原料として、以下の手順で合成した。
HCA−HQ165g、炭酸エチレン77g、触媒としてトリフェニルホスフィン1.6gを、60gのジメチルアセトアミド溶媒中で160℃に加熱し、7時間反応させた。反応物は適当な有機溶剤で洗浄、再結晶させて精製した後真空乾燥し、得られた固体を(化式3)として以下に示すポリエステル重合に使用した。
実施例(1)
攪拌機付き2リッターステンレス製オートクレーブに、テレフタル酸ジメチル356.6g、ブタンジオール262.5g、数平均分子量が1000のポリ(オキシテトラメチレン)グリコール47.8g、(化式3)を66.6g、触媒としてテトラブチルチタネート0.41g、安定剤としてIrganox1330(チバ・ジャパン(株)製)1.0gを仕込み、攪拌しながら150℃から225℃まで120分かけて昇温し、エステル交換反応を行った。次に缶内を徐々に減圧しながら60分かけて245℃、133Paとし初期縮合を行った。さらに攪拌機が所定トルクに達するまで245℃、133Pa以下で後期重合を行った。得られたポリエステルエラストマーは、(化式2)成分が11.5質量%であり、リン原子が1質量%であった。また、ポリエステルエラストマーの諸物性を表1に示す。
実施例(2)
仕込み組成をテレフタル酸ジメチル220.3g、ブタンジオール139.7g、数平均分子量が1000のポリ(オキシテトラメチレン)グリコール217.8g、(化式3)を66.4gとした以外は、実施例(1)と同様にして重合反応を行った。得られたポリエステルエラストマーは、(化式2)成分が43.5質量%であり、リン原子が1質量%であった。また、ポリエステルエラストマーの諸物性を表1に示す。
実施例(3)
仕込み組成をテレフタル酸ジメチル221.6g、ブタンジオール140.5g、数平均分子量が1000のポリ(オキシテトラメチレン)グリコールを219.1g、エチレングリコール34.6g、(化式3)を66.8gとし、実施例(1)と同様の条件にて重合反応を行った。得られたポリエステルエラストマーは、(化式2)成分が43.7質量%であり、リン原子が1質量%であった。また、ポリエステルエラストマーの諸物性を表1に示す。
比較例(1)
仕込み組成をテレフタル酸ジメチル340.9g、ブタンジオール257.7g、数平均分子量が1000のポリ(オキシテトラメチレン)グリコール124.6g、(化式3)を添加しない以外は、実施例(1)と同様にして重合反応を行った。得られたポリエステルエラストマーの諸物性を表1に示す。
比較例(2)
仕込み組成をテレフタル酸ジメチル245.9g、ブタンジオール172.1g、数平均分子量が1000のポリ(オキシテトラメチレン)グリコール243.1g、(化式3)を添加しない以外は、実施例(1)と同様にして重合反応を行った。得られたポリエステルエラストマーの諸物性を表1に示す。
比較例(3)
仕込み組成をテレフタル酸ジメチル219.8g、ブタンジオール139.2g、数平均分子量が1000のポリ(オキシテトラメチレン)グリコールを217.3g、下記(化式5)を70.3gとなるよう仕込み、実施例(1)と同様にして重合反応を行った。(化式5)は三光株式会社製M-Ester((化式5)の67wt%エチレングリコール溶液)を使用した。得られたポリエステルエラストマーは、(化式2)成分が43.4質量%であり、リン原子が1質量%であった。また、ポリエステルエラストマーの諸物性を表1に示す。なお、グリコール成分中のエチレングリコール含有量は、実施例(3)と同じである。
Figure 2012111812
参考例(1)
ポリ(オキシテトラメチレン)グリコールを添加せず、仕込み組成をテレフタル酸ジメチル398.2g、ブタンジオール299.5g、エチレングリコール34.4g、(化式3)を66.8gとし、実施例(1)と同様の条件にて重合反応を行った。得られたポリエステルの諸物性を表1に示す。
参考例(2)
ポリ(オキシテトラメチレン)グリコールを添加せず、仕込み組成をテレフタル酸ジメチル395.3g、ブタンジオール297.4g、(化式5)を69.9gとなるよう仕込み、実施例(1)と同様にして重合反応を行った。(化式5)は三光株式会社製M-Ester((化式5)の67wt%エチレングリコール溶液)を使用した。得られたポリエステルの諸物性を表1に示す。
Figure 2012111812
難燃性と耐加水分解性を高い水準で要求される自動車外装部品および内装部品、伸長回復性に優れるロープ、漁網、ネットあるいは事務用および車両用椅子などの各種産業資材、更にテキスタイル分野等で使用可能である。

Claims (4)

  1. 主たるジカルボン酸成分としてテレフタル酸、グリコール成分として(化式1)、(化式2)、および(化式3)を有することを特徴とするポリエステルエラストマー。
    Figure 2012111812
    Figure 2012111812
    Figure 2012111812
  2. (化式2)が、ポリ(オキシテトラメチレン)グリコールであることを特徴とする請求項1に記載のポリエステルエラストマー。
  3. (化式1)におけるRの炭素数が、4であることを特徴とする請求項1または2に記載のポリエステルエラストマー。
  4. (化式2)の成分をポリエステルエラストマーの質量に対して、5〜55質量%含有し、(化式3)の成分をポリエステルエラストマーの質量に対して、(化式3)のリン原子が0.5〜5質量%になる量含有する請求項1〜3のいずれかに記載のポリエステルエラストマー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2013140947A1 (ja) * 2012-03-23 2013-09-26 東洋紡株式会社 難燃性ポリエステルの製造方法および難燃性マスターバッチ
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