JP2012111587A - 後処理装置及び画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】ステープル処理範囲よりも外側へのステープラの突出量を小さくして小型化を図ることができる後処理装置及びその後処理装置を備えた画像形成システムを提供する。
【解決手段】後処理装置は、ステープラ52と、支持部62と、引っ張りコイルばね72,90と、駆動部63と、回動規制部64とを備えている。支持部62はステープラ52を回動可能に支持し、駆動部63は支持部62を用紙の束の一辺に沿って移動させる。引っ張りコイルばね72,90は、ステープラ52を矢印R1方向に付勢する。回動規制部64は、ステープル処理範囲ではステープラ52の回動を規制する。そして、駆動部63がステープラ52をステープル処理範囲外の位置まで移動させた後に逆方向に移動させ、ステープラ処理範囲内の針補給位置に配置するまでの間に、引っ張りコイルばね72,90によりステープラ52がステープル針の補給時の姿勢まで回動することを可能にする。
【選択図】図11

Description

本発明は、供給された用紙に対してステープル処理を行う後処理装置及びこの後処理装置と画像形成装置を備える画像形成システムに関する。
近年、画像形成装置から排出された画像形成済みの用紙束に対してステープル処理を行う後処理装置が提供されている。このような後処理装置では、ステープル針が消費されて無くなると、ステープラを針補給位置に移動させて、ステープル針の補給を容易に行えるようにしている。
ステープル処理を行う後処理装置は、例えば、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載された後処理装置では、ステープラを針交換位置に達するまで平行移動させた後、針交換位置でステープラを回転移動させる。
ステープル処理を行うその他の後処理装置としては、例えば、特許文献2に記載されている。特許文献2に記載された後処理装置は、ステープラを支持する支持手段を備えている。この支持手段は、ステープラが針交換位置に達するまでステープラを回動不能に支持し、ステープラが針交換位置に配置されると、ステープラを回動可能に支持する。
また、特許文献3には、後処理装置や画像形成装置に備えられるステープラに関する技術が記載されている。この特許文献3に記載された技術では、横レールの一端部にある針補給位置へステープラを走行させて、複数の爪部と複数のストッパ部材とをステープラに順次噛合わせることにより、ステープラを90度水平回転させている。
特開2002−273705号公報 特開2009−12892号公報 特開2003−191209号公報
特許文献1〜3に記載された後処理装置では、ステープラがレールに沿って移動可能になっており、そのレールの一端部に針補給(交換)位置が設けられていた。ステープラの針補給を行う際は、例えば後処理装置の前面側に開閉可能に設けられた扉を開放し、装置の前面側から操作者がステープラに対して針を補給する構成であるため、針の補給を行い易いように針補給位置を装置前面側の一端部としていた。さらに、針補給位置でステープラが回転する構成を採ることにより、ステープラに対する針補給を行い易くしていた。
しかしながら、特許文献1〜3に記載された後処理装置のように、レールの一端部に針補給位置を設けると、その位置でステープラが回転可能なスペースを確保する必要がある。例えば、扉を開けて針補給位置にあるステープラを露出させる場合は、扉をステープラと干渉しない位置に設けなければならない。そのため、レールの一端部に針補給位置を設けると、後処理装置の小型化を妨げるという問題があった。
また、ステープラが大型化すると、レールの外側におけるステープラの突出量が増大するため、後処理装置の大型化を招くという問題が生じる。
本発明の目的は、上記従来技術における実情を考慮し、ステープル処理を行う範囲よりも外側へのステープラの突出量を小さくして小型化を図ることができる後処理装置及びその後処理装置を備えた画像形成システムを提供することにある。
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明の後処理装置は、ステープラと、支持部と、回動付勢部材と、駆動部と、回動規制部とを備えている。
ステープラは、供給された用紙の束をステープル針で綴じるステープル処理を行う。支持部は、ステープラを回動可能に支持し、駆動部は、支持部を用紙の束の一辺に沿って移動させる。回動付勢部材は、ステープラを回動させる方向に付勢する。
回動規制部は、ステープラがステープル処理を行うステープル処理範囲を超えるまでは、ステープラの回動を不能にする。そして、駆動部がステープラをステープル処理範囲外の位置まで移動させた後に逆方向に移動させ、ステープラにステープル針の補給を行うステープル処理範囲内の針補給位置に配置するまでの間に、回動付勢部材によってステープルがステープル針補給時の姿勢まで回動されることを可能にする。
また、本発明の画像形成システムは、用紙に画像を形成する画像形成装置と、画像形成装置から供給された用紙に対してステープル処理を行う後処理装置とを備えている。そして、この後処理装置には、上述の後処理装置を用いるものである。
本発明の後処理装置及び画像形成システムでは、ステープラにステープル針の補給を行う針補給位置がステープル処理範囲内にある。ステープル処理範囲とは、供給された用紙の束の一辺に対して、ステープラが用紙の束を綴じる処理を行う位置の一端から他端までの範囲のことである。
ステープラにステープル針を補給する場合は、まず、ステープル処理範囲外の位置にステープラを移動させて、支持部に対するステープラの回動を可能にする。その後、ステープラを逆方向に移動させて針補給位置に配置する。
これにより、ステープル処理範囲内でステープラをステープル針補給時の姿勢に回動できるため、ステープル処理範囲よりも外側へのステープラの突出量を小さくすることができる。その結果、ステープラ及びそのステープラの移動機構を配置するためのスペースを小さくすることができ、後処理装置及び画像形成システムを小型化することができる。
上記構成の後処理装置及び画像形成システムによれば、ステープル処理を行う範囲よりも外側へのステープラの突出量を小さくして装置の小型化を図ることができる。
本発明の画像形成システムの一実施形態を示す全体構成図である。 本発明の後処理装置の一実施形態の縦断面図である。 本発明の後処理装置に係るステープラ移動機構の平面図である。 本発明の後処理装置に係るステープラ移動機構を側方から見た説明図である。 本発明の後処理装置に係るステープラ移動機構の断面図である。 本発明の後処理装置に係るステープラ移動機構からステープラを取り外した状態の平面図である。 図6に示すステープラ移動機構から回動板を取り外した状態の平面図である。 図7に示すステープラ移動機構から支持部を取り外した状態の平面図である。 図9Aは本発明の後処理装置に係るステープラがステープル処理を行う範囲の一端に配置された状態の平面図、図9Bは、図9Aに示す状態の可動子を示す説明図である。 図10Aは本発明の後処理装置に係るステープラがステープル処理を行う範囲よりも外側に配置された状態の平面図、図10Bは、図10Aに示す状態の可動子を示す説明図である。 図11Aは本発明の後処理装置に係るステープラがステープル処理を行う範囲内の針補給位置に配置された状態の平面図、図11Bは、図11Aに示す状態の可動子を示す説明図である。 図12Aは本発明の後処理装置に係るステープラを、針補給位置からさらに移動させた状態の平面図、図12Bは、図12Aに示す状態の可動子を示す説明図である。 本発明の画像形成システムによる針補給処理の例を示すフローチャートである。
以下、後処理装置及び画像形成システムを実行うるための形態について、図1〜図13を参照して説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。
<画像形成システム>
まず、画像形成システムについて、図1を参照して説明する。
図1は、本発明の画像形成システムの一実施形態を示す全体構成図である。
図1に示すように、画像形成システム1は、画像形成装置2と、この画像形成装置2に接続される後処理装置3から構成されている。
[画像形成装置]
まず、画像形成装置2について説明する。
画像形成装置2は、電子写真方式により用紙に画像を形成するものであり、原稿搬送部11と、画像読取部12と、画像形成部13と、操作表示部14と、制御部15を有する。
原稿搬送部11は、画像読取部12の読取位置に原稿を1枚ずつ搬送する。画像読取部12は、原稿搬送部11により搬送された原稿又は原稿台16に載置された原稿の画像を読み取って、画像信号を生成する。
画像形成部13は、ドラム状の感光体21と、感光体21の周囲に配置された帯電部22、露光部23、現像部24、転写部25A、分離部25B及びクリーニング部26を有している。帯電部22は、感光体21の表面を一様に帯電する。露光部23は、原稿から読み取られた画像データに基づいて、感光体21上に露光走査を行って潜像を形成する。現像部24は、潜像を反転現像して感光体21の表面にトナー像を形成する。
用紙S1は、用紙収納部27に収納されている。この用紙S1は、給紙部28Aにより給紙されて転写位置へ送られる。転写部25Aは、転写位置へ送られた用紙S1上にトナー像を転写する。分離部25Bは、トナー像が転写された用紙S1の裏面の電荷を消去して、用紙S1を感光体21から分離する。感光体21から分離した用紙S1は、中間搬送部28Bにより搬送され、定着部29へ送られる。定着部29は、用紙S1に転写されたトナー像を加熱定着させる。
定着部29の下流には、切換ゲート28Cが配置されている。切換ゲート28Cは、定着部29を通過した用紙S1の搬送路を切り替える。すなわち、切換ゲート28Cは、片面画像形成におけるフェースアップ排紙を行う場合に、用紙S1を直進させる。これによ
り、用紙S1は、一対の排紙ローラ28Dによって排紙される。また、切換ゲート28Cは、片面画像形成におけるフェースダウン排紙及び両面画像形成を行う場合に、用紙S1を下方に案内する。
フェースダウン排紙を行う場合は、切換ゲート28Cによって用紙S1を下方に案内した後、用紙S1の後端が切換ゲート28Cを通過した時点で用紙の搬送方向を切り替え、一対の排紙ローラ28Dによって排紙する。
両面画像形成を行う場合は、切換ゲート28Cによって用紙S1を下方に案内した後に、用紙反転搬送部28Eに送り込んだ後、再給紙路28Fを介して再び転写位置に送ることにより、用紙を表裏反転して転写位置に再度送る。
クリーニング部26は、感光体21の表面に残留している現像剤を除去する。
操作表示部14は、タッチパネル等を有しており、ユーザが画像形成装置2及び後処理装置3を動作させるためのジョブ情報を入力する入力部として機能する。この操作表示部14では、例えば、用紙のサイズの選択や枚数の選択等をジョブ情報として入力することができる。さらに、後処理装置3によるステープル処理の有無の選択、ステープル処理において綴じる用紙の枚数等をジョブ情報として入力することもできる。操作表示部14で入力されたジョブ情報は、制御部15に送信される。
また、操作表示部14は、スタートボタンを有している。このスタートボタンをユーザが押圧することにより、画像形成装置2及び後処理装置3が、操作表示部14により入力されたジョブ情報に基づいた動作を開始する。
制御部15は、受信したジョブ情報に基づいて画像形成装置2の画像形成動作を制御する。また、制御部15の通信部15aは、後処理装置3における後処理制御部37の通信部37aと電気的に接続されている。画像形成装置2の制御部15は、後処理装置3の後処理制御部37とシリアル通信を行って、後処理装置3を画像形成装置2の画像形成動作に連動して動作させるように制御する。
[後処理装置]
次に、後処理装置3について図2を参照して説明する。
後処理装置3は、画像形成装置2から供給された用紙にステープル処理等の各種後処理を行う装置である。
図2に示すように、後処理装置3は、挿入紙給紙部31A,31Bと、受入部32と、用紙搬送部33と、固定排紙台34と、昇降排紙台35と、下部排紙台36と、後処理制御部37と、複数の後処理部とを備えている。
挿入紙給紙部31A,31Bは、後処理装置3における筐体30の上部に設けられている。この挿入紙給紙部31A,31Bには、例えば、表紙などの挿入紙が積載されている。受入部32は、筐体30の画像形成装置2に対向する面に開口されている。この受入部32は、画像形成装置2から供給された用紙及び挿入紙給紙部31A,31Bに積載された用紙を受け入れる。
なお、以下の説明では、画像形成装置2から供給された用紙と、挿入紙給紙部31A,31Bに積載された用紙を用紙S2と総称する。
用紙搬送部33は、モータ(不図示)により駆動される複数のローラと、複数の搬送路から構成されている。この用紙搬送部33は、後処理装置3が実行する後処理の内容に応
じて用紙S2を後処理部に搬送し、後処理が施された用紙S2を装置外に排出する。
固定排紙台34は、挿入紙給紙部31A,31Bの下方に設けられており、下部排紙台36は、筐体30の下部に設けられている。昇降排紙台35は、固定排紙台34と下部排紙台36との間に設けられている。この昇降排紙台35は、不図示の昇降機構によって上下方向に移動可能になっており、順次下降して多数枚の用紙を収容することが可能になっている。
筐体30の内部には、穿孔部41と、シフト部42と、平綴じ部43と、中綴じ部44と、折り部45等の複数の後処理部が配設されている。
穿孔部41は、受入部32の搬送方向下流側(以下、「下流側」という)に設けられている。この穿孔部41は、穿孔処理が選択された場合に、用紙S2に穿孔処理を行う。穿孔処理が選択されていない場合は、穿孔部41が動作せず、用紙S2が穿孔部41を通過する。
穿孔部41の下流側には、切換ゲート46が設けられている。この切換ゲート46は、用紙S2の搬送路を切り替える。すなわち、切換ゲート46は、第1搬送路33aと、第2搬送路33bと、第3搬送路33cのいずれかに用紙S2を案内する。
切換ゲート46は、後処理が選択されていない場合又は穿孔処理のみが選択された場合に、第2搬送路33b及び第3搬送路33cを遮断し、第1搬送路33aのみを開放する。これにより、用紙S2は、第1搬送路33aを通過し、一対の排紙ローラ48Aによって筐体30の排出口30aへ送り出される。排出口30aから排出された用紙S2は、固定排紙台34に載置され、順次積載される。
切換ゲート46は、シフト処理が選択された場合に、第1搬送路33aと第3搬送路33cを遮断し、第2搬送路33bのみを開放する。これにより、用紙S2は、第2搬送路33bを通過する。
シフト部42は、第2搬送路33b上に配設されており、用紙S2に対してシフト処理を行う。このシフト処理では、用紙S2を所定の枚数毎に、用紙搬送方向に直交する方向であって用紙S2の表裏面に平行な方向に変位させる。これにより、用紙Sは、所定の枚数毎に排紙位置を変えられて排紙される。
シフト部42によってシフト処理された用紙S2は、一対の排紙ローラ48Bに挟持されて排出口30bへ送り出される。排出口30bから排出された用紙S2は、昇降排紙台35に載置され、順次積載される。
切換ゲート46は、平綴じ処理、中綴じ処理又は折り処理が選択された場合に、第1搬送路33aと第2搬送路33bを遮断し、第3搬送路33cのみを開放する。これにより、用紙S2は、第3搬送路33cを通過する。そして、平綴じ処理がされた場合は、用紙S2が切換ゲート(不図示)により第4搬送路33dに案内される。一方、中綴じ処理又は折り処理が選択された場合は、用紙S2が切換ゲート(不図示)により第5搬送路33eに案内される。
第4搬送路33dを通過した用紙S2は、一対の搬送ローラ48Cによって送り出され、平綴じ部43の集積プレート51に順次積載される。平綴じ部43は、集積プレート51と、ステープラ52と、ステープラ移動機構53と備えている。この平綴じ部43では、集積プレート51に積載された複数の用紙S2(用紙束)の一辺に平綴じ処理(ステー
プル処理)を行う。
平綴じ処理が行われた用紙束は、排出ベルト55に設けられた排出爪56によりステープル処理が施された一辺である縁部を保持され、集積プレート51上を滑走して斜め上方に押し上げられる。これにより、用紙束は、一対の排紙ローラ48Bにより排出口30bへ送り出される。排出口30bから排出された用紙束は、昇降排紙台35に載置され、順次積載される。
第5搬送路33e上には、中綴じ部44が配設されている。中綴じ部44は、中綴じ処理が選択された場合に、不図示の用紙集積部に積載された複数の用紙S2(用紙束)に対して中綴じ処理(ステープル処理)を行う。中綴じ処理が行われた用紙束は、折り部45に搬送される。また、中綴じ処理が選択されていない場合は、中綴じ部44のステープラ(不図示)が動作せず、用紙束は中綴じ部44を通過して、折り部45に搬送される。
折り部45は、折り処理が選択された場合に、用紙束に対して折り処理を行う。折り処理が行われた用紙束は、一対の排紙ローラ(不図示)によって排出口30cへ送り出される。排出口30cから排出された用紙束は、下部排紙台36に載置され、順次積載される。
[ステープラ移動機構]
次に、ステープラ移動機構53について、図3〜図8を参照して説明する。
図3は、ステープラ移動機構53の平面図である。
図3に示すように、ステープラ移動機構53は、ステープラ52を保持する回動部61と、回動部61を回動可能に支持する支持部62と、支持部62を用紙の束に沿って移動させる駆動部63と、回動部61の回動を規制する回動規制部64とを備えている。
ここで、ステープラ52について簡単に説明する。ステープラ52は、用紙の束(不図示)の一辺を綴じる綴じ部52aと、この綴じ部52aの後方に設けられた針収容部52bを有している。ステープラ52は、ステープル処理を行う場合に、用紙の束(不図示)の一辺に綴じ部52aが対向した処理状態になり、針補給を行う場合に、所定の角度だけ回転して針収容部52bを後述する開閉扉30d側に向ける待機状態になる。
ステープラ52の針収容部52bには、ステープル針の有無を検知する針検知手段が設けられている。この針検知手段としては、例えば、反射型フォトセンサや、分離型フォトセンサなどを挙げることができる。針検知手段は、後処理制御部37(図1参照)に電気的に接続されており、検出結果を後処理制御部37に送信する。
次に、回動部61について図4及び図5を参照して説明する。
図4は、ステープラ移動機構53の断面図である。図5は、ステープラ移動機構53からステープラ52を取り外した状態の平面図である。
図5に示すように、回動部61は、略長方形の板体からなっている。図4に示すように、回動部61の一方の平面には、ステープラ52が固定ねじ66により固定されている。ステープラ52の綴じ部52aと針収容部52bは、回動部61の長辺に沿って並んでいる(図3参照)。
図4に示すように、回動部61の他方の平面は、支持部62に対向している。この回動部61の他方の平面には、回動軸67と、接続ピン68と、3つの転動体69(図5参照)と、ばね固定ピン70が設けられている。
回動軸67は、円柱状に形成されており、回動部61の他方の平面から略垂直に突出している。この回動軸67は、支持部62の後述する軸受け75(図6参照)を回転可能に貫通している。接続ピン68は、円柱状に形成されており、回動部61の他方の平面から略垂直に突出している。この接続ピン68は支持部62を貫通し、後述する可動子86のアーム片87に接続されている。
3つの転動体69は、支持部62上を転動する。本実施の形態では、転動体69として、車輪を適用しているが、本発明に係る転動体としては、ローラ、コロや球体などを適用することもできる。図5に示すように、回動部61には、これら3つの転動体との接触を避けるための切欠き61a,61bと、開口61cが設けられている。これにより、回動部61と支持部62との間隙を小さくすることができるため、ステープラ移動機構53の小型化・薄型化を図ることができる。
次に、支持部62について図6を参照して説明する。
図6は、図5に示すステープラ移動機構53から回動部61を取り外した状態の平面図である。
図6に示すように、支持部62は、略長方形の板体からなっている。支持部62の一方の平面は、回動部61の他方の面に対向している。この支持部62の一方の面には、ばね固定ピン71が設けられている。
支持部62と回動部61との間には、回動付勢部材である第1の引っ張りコイルばね72が介在されている。第1の引っ張りコイルばね72の一端は、ばね固定ピン71に固定されており、他端は回動部61のばね固定ピン70(図5参照)に固定されている。この第1の引っ張りコイルばね72は、回動部61及び回動部61に固定されたステープラ52を、回動軸67を中心に矢印R1方向へ回動するように付勢している。
また、支持部62には、軸受け75と、開口部76と、ガイド補助部材77が設けられている。軸受け75は、回動部61の回動軸67に対向する位置に配置されている。この軸受け75は、支持部62を貫通して設けられている。回動部61の回動軸67は、軸受け75に回転可能に係合されており、支持部62を貫通している。
開口部76は、接続ピン68を貫通させるために設けられており、円弧辺76aを有している。この円弧辺76aは、回動軸67を中心とした円に一致している。そのため、回動部61が支持部62に対して回動すると、接続ピン68は、開口部76の円弧辺76aに沿って変位する。
なお、接続ピン68は、円弧辺76aを摺動する構成としてもよいが、円弧辺76aと接続ピン68との間に間隙を形成した方が両者間に摩擦抵抗が生じないため好ましい。
ガイド補助部材77は、支持部62の一方の平面に固定された取付片77aと、この取付片77aに回転可能に取り付けられたガイドローラ77bから構成されている。ガイドローラ77bは、支持部62の一方の平面に直交する方向に延びる軸を中心に回転する。このガイドローラ77bの周面は、後述するベース部材57の側壁57aに線接触する(図7参照)。このガイド補助部材77により、支持部62のガタツキを抑制して支持部62の移動を安定させることができる。
支持部62の他方の平面は、回動規制部64及びベース部材57に対向している。この支持部62の他方の平面には、軸受け片81A,81Bと、ばね固定ピン82と、ベルト取付部83が設けられている。軸受け片81A,81Bは、支持部62の長辺に連続して
略垂直に突出しており、支持部62の移動方向に対向している。軸受け片81A,81Bには、駆動部63の後述するガイド軸91が貫通する。
ベルト取付部83は、支持部62の略中央部を切欠いてベース部材57側に折り曲げることにより形成されている。このベルト取付部83は、駆動部63の後述する搬送ベルト96に固定ねじ84により取り付けられている(図7参照)。
図7は、図6に示すステープラ移動機構53から支持部62を取り外した状態の平面図である。
図7に示すように、軸受け75を貫通した回動軸67の先端部には、支持部62(図6参照)と回動規制部64との間に配置される可動子86が設けられている。この可動子86は、回動軸67の径方向に突出するアーム片87と、アーム片87の先端部に回転可能に取り付けられた係合ローラ88とを備えている。そして、アーム片87には、ばね固定ピン89が設けられている。
支持部62と回動規制部64との間には、回動付勢部材である第2の引っ張りコイルばね90が介在されている。第2の引っ張りコイルばね90の一端は、可動子86のばね固定ピン89に固定されており、他端は支持部62のばね固定ピン82(図6参照)に固定されている。この第2の引っ張りコイルばね90は、回動部61及び回動部61に固定されたステープラ52を、回動軸67を中心に矢印R1方向へ回動するように付勢している。
係合ローラ88の回転軸は、回動部61に設けた接続ピン68の軸心に一致している。この係合ローラ88は、回動規制部64の後述する第1のレール105又は第2のレール106に案内されて移動する。
次に、駆動部63について図3を参照して説明する。
駆動部63は、支持部62を用紙の束に沿って移動させる。この駆動部63は、集積プレート51(図2参照)の下方に配置されたベース部材57に設けられている。ベース部材57は、略長方形の板体からなり、短手方向が集積プレート51と略平行になるように配設されている。
ベース部材57は、短手方向に対向する側壁57a,57bと、長手方向に対向する側壁57c,57dを有している。ベース部材57の側壁57cは、後処理装置3の筐体30における開閉扉30dに対向している。また、ベース部材57には、側壁57c,57dに平行な板体からなる軸固定片57eが設けられている。
駆動部63は、ベース部材57に固定されたガイド軸91と、駆動プーリ92と、従動プーリ93,94と、駆動ベルト95と、搬送ベルト96と、駆動プーリ92を回転させる駆動源(不図示)から構成されている。
ガイド軸91は、ベース部材57の長手方向、つまり、用紙の束の一辺に沿った方向(第1の方向)と平行に配置されている。このガイド軸91の一端は、ベース部材57の側壁57cに固定されており、他端は、軸固定片57eに固定されている。ガイド軸91は、支持部62の軸受け片81A,81B(図4,図6参照)を貫通している。これにより、支持部62は、ガイド軸91に沿って移動可能になっている。
駆動プーリ92は、軸固定片57eと側壁57dとの間に配置されている。この駆動プーリ92は、モータなどの駆動源によって回転される。従動プーリ93,94はガイド軸91と側壁57bとの間に、ベース部材57の長手方向に適当な間隔をあけて配置されて
いる。従動プーリ93は、側壁57d側に配置され、従動プーリ94は、側壁57c側に配置されている。
駆動ベルト95及び搬送ベルト96は、それぞれ無端ベルトになっている。駆動ベルト95は、駆動プーリ92と従動プーリ93に掛け渡されており、搬送ベルト96は、従動プーリ93,94に掛け渡されている。また、搬送ベルト96には、支持部62のベルト取付部83が取り付けられている。
駆動プーリ92が回転すると、その回転力が駆動ベルト95によって従動プーリ93に伝達され、従動プーリ93が回転する。そして、従動プーリ93が回転すると、その回転力が搬送ベルト96によって従動プーリ94に伝達され、従動プーリ94が回転する。このとき、搬送ベルト96は、従動プーリ93,94間で回転するため、支持部62がガイド軸91に沿って移動する。
また、従動プーリ94には、手動操作部97が噛合っている。この手動操作部97は、ベース部材57に回転可能に取り付けられている。この手動操作部97を回転させると、駆動源からの回転力を得なくても、従動プーリ94を回転させることができる。したがって、手動操作部97を回転操作することにより、搬送ベルト96を従動プーリ93,94間で回転させることができ、支持部62がガイド軸91に沿って移動させることができる。
次に、回動規制部64について図3及び図8を参照して説明する。
図8は、ステープラ移動機構53を側方から見た説明図である。
図3に示すように、回動規制部64は、回動軸67に設けた可動子86(図7参照)と、レール部材101と、レール切換部材102から構成されている。
レール部材101は、固定ねじやカシメ等の固定方法によりベース部材57に固定されており、ガイド軸91と側壁57aとの間に配設されている。このレール部材101は、用紙の束の一辺に沿った第1の方向に長い略長方形の部材からなり、支持部62に対向する表側の面に凹部として形成された第1のレール105と、第2のレール106を有している。
第1のレール105は、係合ローラ88(図8参照)の直径と略同じ幅に形成されている。したがって係合ローラ88は、第1のレール105の2つの壁面105a,105b上を転がりながら移動する。つまり、第1のレール105は、用紙の束の一辺に沿った第1の方向に直交する第2の方向への係合ローラ88の移動を係止し、アーム片87の回動軸67を中心とした回動を禁止(係止)する。
一方、第2のレール106は、第1のレール105の壁面105aに凹部を設けることで形成されている。すなわち、第2のレール106は、第1のレール105の壁面105bに対向する壁面により形成されており、第1壁面106aと、第1壁面106aとの間に段差を有する第2壁面106bからなっている。第2壁面106bの壁面105aに対する凹み量は、第1壁面106aの壁面105aに対する凹み量よりも大きくなっている。
レール切換部材102は、第1のレール105と第2のレール106との間に配設され、レール部材101及びベース部材57に設けられた開口部を貫通している。このレール切換部材102は、第2のレール106を覆う横長の部材からなっている。
レール切換部材102における第2のレール106の第2壁面106bと反対側の一端は、レール部材101に回動可能に取り付けられている(図3参照)。つまり、レール切換部材102の他端は、第2の方向に平行なピン108により取り付けられており、このピン108を中心に回動可能になっている。
また、レール切換部材102の他端は、レール部材101の裏側に配置されている(図4参照)。このレール切換部材102の他端には、押上げ付勢部材である引っ張りコイルばね109の一端が固定されている。この引っ張りコイルばね109の他端は、レール部材101に固定されている。引っ張りコイルばね109は、レール切換部材102の他端を、レール部材101の裏面に接近させる方向に付勢している。このレール部材101の裏面に接近させる方向は、レール切換部材102をレール部材101の裏側から押し上げる方向である。
引っ張りコイルばね109に付勢されたレール切換部材102の他端は、レール部材101の裏面に当接している。レール切換部材102を、レール部材101の表側から引っ張りコイルばね109のばね力に抗して押し下げる方向に押圧すると、レール切換部材102は、ピン108を中心に回動する。そして、押圧を止めると、レール切換部材102は、張りコイルばね109のばね力により、他端がレール部材101の裏面に当接した状態である基準位置に戻る。
図8に示すように、レール切換部材102は、係止面102aと、切欠き部102bと、傾斜面102cとを有している。
係止面102aは、第1のレール105の壁面105aと同一平面状に位置している。これにより、壁面105a上を転がりながら移動する係合ローラ88は、引き続きレール切換部材102の係止面102a上を転がりながら移動する。したがって、レール切換部材102の係止面102aは、係合ローラ88の第2の方向への移動を係止し、アーム片87の回動軸67を中心とした回動を禁止(係止)する。
切欠き部102bは、係止面102aを切り欠くことにより形成されている。この切欠き部102bは、第2のレール106における第1壁面106aの一部を露出させている。係止面102a上を転がりながら移動する係合ローラ88は、切欠き部102bに達すると、その切欠き部102bを貫通して第2のレール106に移動する。
傾斜面102cは、切欠き部102bに設けられており、係止面102aと上面102dに連続している。この傾斜面102cは、第1の方向に向かうにつれて連続的に高くなるように傾斜している。第2のレール106に移動した係合ローラ88は、移動方向を反転される。そして、傾斜面102cを押圧し、引っ張りコイルばね109のばね力に抗してレール切換部材102を押し下げながら第2のレール106に沿って移動する。
また、レール切換部材102は、傾斜面102cに連続する上面102dと、この上面102dとの間に段差を有する段差面102eを有している。段差面102eは、第2のレール106の第2壁面106bを形成するために設けられた凹部に配置される。
係合ローラ88が上面102dを乗り越えて段差面102e上に配置されると、ステープラ52が針補給位置に配置される。このとき、係合ローラ88は、上面102dと段差面102eとの段差部分により、切欠き部102b側への移動が係止される。したがって、ステープラ52が針補給位置に配置されると、支持部62は、ステープラ52がステープル処理を行う範囲を超える側(開閉扉30d側)への移動が禁止される。そして、ステープル処理を行う範囲を超える側とは反対側である駆動プーリ92側にのみ移動可能にな
る。
[ステープラ移動機構の動作]
次に、ステープラ移動機構の動作について、図9〜図12を参照して説明する。
ステープラ52によるステープル処理を行う場合は、駆動部63によって支持部62を用紙の束の一辺に沿った第1の方向へ移動させ、ステープラ52を所望の位置に配置する。
図9Aは、ステープラ52がステープル処理を行う範囲の一端に配置された状態の平面図である。図9Bは、図9Aに示す状態の可動子86を示す説明図である。
ステープラ52がステープル処理を行う範囲とは、集積プレート51に供給された用紙の束の一辺に対して、ステープラ52が用紙の束を綴じる処理を行う位置の一端から他端までの範囲のことである。以下では、ステープラ52がステープル処理を行う範囲のことを、ステープル処理範囲と言う。
図9Bに示すように、ステープラ52がステープル処理範囲の一端に配置された状態では、可動子86の係合ローラ88がレール切換部材102の係止面102aに接触している。そのため、係合ローラ88は、用紙の束の一辺に沿った第1の方向に直交する第2の方向へ変位して第2のレール106へ移動することを、係止面102aによって係止されている。したがって、アーム片87の回動が不能になり、回動部61は、支持部62に対して回動することはない。
その結果、図9Aに示すように、ステープラ52の綴じ部52aは、用紙の束(不図示)の一辺に対向している。
針検知手段によって針収容部52bにステープル針が無いことが検出されると、ステープラ52にステープル針を補給するために、ステープラ52を針補給位置に配置させる。ステープラ52を針補給位置に配置させるには、まず、駆動部63によって支持部62を第1の方向の開閉扉30d側へ移動させ、ステープル処理範囲よりも外側にステープラ52を配置する。
図10Aは、ステープラ52がステープル処理範囲よりも外側に配置された状態の平面図である。図10Bは、図10Aに示す状態の可動子86を示す説明図である。
図10Bに示すように、ステープラ52がステープル処理範囲よりも外側に配置されると、可動子86の係合ローラ88は、レール切換部材102の切欠き部102bに位置し、第2のレール106の第1壁面106aに対面する。これにより、係合ローラ88は、第2の方向への変位が可能になる。
可動子86のアーム片87及び回動部61は、回動付勢部材である第1の引っ張りコイルばね72及び第2の引っ張りコイルばね90のばね力により矢印R1方向に付勢されている。したがって、係合ローラ88の第2の方向への変位が可能になると、アーム片87及び回動部61は、支持部62に対して回動軸67を中心に矢印R1方向へ回動する。
その結果、図10Aに示すように、ステープラ52は、回動部61と一体に矢印R1方向へ回動し、針収容部52bが開閉扉30d側に向く。
アーム片87及び回動部61が矢印R1方向へ回動すると、係合ローラ88は、切欠き部102bを貫通する。そして、第1のレール105の壁面105aと同一平面上にある
レール切換部材102の係止面102aから第2のレール106の第1壁面106aへ移動する(図10B参照)。
次に、駆動部63は、支持部62を第1の方向の開閉扉30d側とは反対側(駆動プーリ92側(図3参照))へ移動させる。このとき、係合ローラ88は、レール切換部材102の傾斜面102cを押圧してレール切換部材102を押し下げながら、第2のレール106の第1壁面106aに沿って移動する。
第2のレール106の第1壁面106aは、第1のレール105の壁面105a,105bと平行になっている。したがって、係合ローラ88が第2のレール106の第1壁面106aに沿って移動している間は、回動部61(ステープラ52)が支持部62に対して回動しない。
支持部62を第1の方向の開閉扉30dとは反対側に移動させると、ステープラ52は、ステープル処理範囲内にある針補給位置に配置される。
図11Aは、ステープラ52がステープル処理範囲内の針補給位置に配置された状態の平面図である。図11Bは、図11Aに示す状態の可動子86を示す説明図である。
図11Bに示すように、ステープラ52が針補給位置に配置されると、可動子86の係合ローラ88は、レール切換部材102の上面102dを乗り越えて、第2のレール106の第2壁面106bに対面する。これにより、係合ローラ88は、再び第2の方向への変位が可能になる。これにより、アーム片87及び回動部61は、再び支持部62に対して回動軸67を中心に矢印R1方向へ回動する。このとき、アーム片87及び回動部61の回動量が最大となる。
その結果、図11Aに示すように、ステープラ52は、回動部61と一体に矢印R1方向へ回動し、針収容部52bがさらに開閉扉30d側に向き、ステープル針補給時の姿勢になる。そして、ステープラ52の回動量が最大(本例では45度)となり、ステープラ52は、開閉扉30d側から針収容部52bにステープル針を補給し易い姿勢になる。
アーム片87及び回動部61が矢印R1方向へ回動すると、係合ローラ88は、第2のレール106の第1壁面106aから第2壁面106bへ移動する。このとき、係合ローラ88は、第2のレール106の第2壁面106bと第1のレール105の壁面105aとの間の段差部分に干渉している(図11B参照)。
また、係合ローラ88は、レール切換部材102の上面102dを乗り越えて段差面102eに接触している。係合ローラ88は、回動軸67と平行な方向(回動部61や支持部62の平面に直交する方向)へ移動できないため、再びレール切換部材102の上面102dに乗り上がることはできない。したがって、針補給位置でステープラ52の針収容部52bが開閉扉30d側に向いた状態では、支持部62を第1の方向の開閉扉30d側へ移動させることはできない。
ステープラ52のステープル針補給時の姿勢を、ステープル処理を行う姿勢に戻すには、駆動部63によって支持部62を針補給位置から第1の方向の駆動プーリ92側へ移動させる。
図12Aは、ステープラ52を針補給位置から第1の方向の駆動プーリ92側へ移動させた状態の平面図である。図12Bは、図12Aに示す状態の可動子86を示す説明図である。
ステープラ52を針補給位置から第1の方向の駆動プーリ92側へ移動させると、アーム片87及び回動部61は、引っ張りコイルばね72,90のばね力に抗して回動軸67を中心に矢印R2方向へ回動する。これにより、係合ローラ88は、第2壁面106bと壁面105aとの間の段差部分を乗り越えて、第1のレール105へ移動する(図12B参照)。
その結果、図12Aに示すように、ステープラ52は、回動部61と一体に矢印R2方向へ回動し、綴じ部52aが用紙の束(不図示)の一辺に対向する。
係合ローラ88が第2壁面106bと壁面105aとの間の段差部分を乗り越えると、係合ローラ88によって押し下げられていたレール切換部材102が、引っ張りコイルばね109のばね力により押し上げられて、基準位置に復帰する。したがって、係合ローラ88が第2のレール106から第1のレール105へ移動すると、ステープラ52を再びステープル処理範囲よりも外側に配置するまで、ステープラ52の回動が不能になる。
本実施の形態の後処理装置3によれば、ステープル処理を行う範囲よりも外側でステープラ52の回動を可能にする。その後、ステープラ52がステープル処理範囲内に向けて逆方向に移動され、ステープル処理を行う範囲にある針補給位置に配置されるまでの間にステープラ52をステープル針補給時の姿勢まで回動させる。したがって、ステープル処理を行う範囲よりも外側へのステープラ52の突出量を小さくすることができる。その結果、ステープラ52及びステープラ移動機構53を配置するためのスペースを小さくすることができ、後処理装置3及び画像形成システム1を小型化することができる。
[針補給処理]
次に、画像形成システム1によるステープル針の補給処理(針補給処理)について、図13を参照して説明する。
図13は、画像形成システム1による針補給処理の例を示すフローチャートである。
針補給処理は、例えば、ステープラ52によって用紙の束を綴じる度に実行される。
はじめに、後処理制御部37(図1参照)は、針検知手段の検知結果に基づいて、ステープラ52の針収容部52bにステープル針が有るか否かを判別する(ステップS1)。針収容部52bにステープル針が有ると判別すると、後処理制御部37は、針補給処理を終了する。
ステップS1の処理で針収容部52bにステープル針が無いと判別すると、後処理制御部37は、ステープル処理を禁止する(ステップS2)。具体的には、ステープラ52の動作を停止する。
次に、後処理制御部37は、ステープラ移動機構53の駆動部63によって、ステープラ52を開閉扉30d側へ移動させる(ステップS3)。これにより、ステープラ52は、ステープル処理を行う範囲よりも外側に配置され、ステープラ52(回動部61)の回動が可能になる。
続いて、後処理制御部37は、駆動部63によって、ステープラ52を駆動プーリ92側へ移動させて、針補給位置に配置する(ステップS4)。これにより、ステープラ52は、回動して針収容部52bが開閉扉30d側を向いた針補給姿勢になる(ステップS5)。
次に、後処理制御部37は、ステープラ52が針補給姿勢になったことを知らせる補給姿勢完了情報を画像形成装置2の制御部15(図1参照)に送信する。そして、制御部1
5は、ステープル針の補給を指示する補給指示情報を操作表示部14に表示させる(ステップS6)。
操作表示部14により補給指示情報を確認したユーザは、開閉扉30dを開けて(ステップS7)、ステープル針の補給作業を行う(ステップS8)。つまり、ステープラ52の針収容部52bにステープル針を充填する。その後、ユーザは、開閉扉30dを閉める(ステップS9)。
次に、後処理制御部37は、針検知手段の検知結果に基づいて、ステープラ52の針収容部52bにステープル針が有るか否かを判別する(ステップS10)。針収容部52bにステープル針が無いと判別すると、後処理制御部37は、処理をステップS6に戻す。これにより、補給指示情報が操作表示部14に表示される。
ステップS10の処理で針収容部52bにステープル針が有ると判別すると、後処理制御部37は、駆動部63によって、ステープラ52を針補給位置からさらに駆動プーリ92側へ移動させる(ステップS11)。これにより、ステープラ52は、針補給姿勢からステープル処理を行う姿勢に戻る。その後、後処理制御部37は、針補給処理を終了する。
上述した実施の形態では、第2のレール106が、第1壁面106aと、第1壁面106aとの間に段差を有する第2壁面106bからなっている。しかしながら、本発明に係る第2のレールとしては、第1の方向の駆動プーリ92側に向かうにつれて、第1のレール105の壁面105aに対する深さが連続的に大きくなるように傾斜した壁面からなるものであってもよい。このように、第2のレールが傾斜した壁面からなる場合は、係合ローラ88が第2のレールに沿って移動すると、回動部61(ステープラ52)の支持部62に対する回動動作が連続して行われる。
上述した実施の形態では、ベルト送り機構を用いて支持部62(ステープラ52)を用紙の束の一辺に沿って移動させる構成とした。しかしながら、本発明に係る支持部62(ステープラ52)を移動させる機構としては、ラック・アンド・ピニオン機構、送りねじ機構、直動送り機構、リニアモータ駆動機構などその他の直動送り機構を適用することもできる。
上述した実施の形態では、回動部61を回動させる方向(矢印R1方向)に付勢する回動付勢部材と、レール切換部材102を押し上げる押上げ付勢部材として、引っ張りコイルばねを用いた。しかしながら、本発明に係る回動付勢部材及び押上げ付勢部材は、例えば、ねじりコイルばね、圧縮コイルばね、板ばね等のばね部材、ゴム部材、その他の弾性部材を適用することができる。
以上、後処理装置及び画像形成システムの実施の形態について、その作用効果も含めて説明した。しかしながら、本発明の後処理装置及び画像形成システムは、上述の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
1…画像形成システム、 2…画像形成装置、 3…後処理装置、 11…原稿搬送部、
12…画像読取部、 13…画像形成部、 14…操作表示部、 15…制御部、 16…原稿台、 21…感光体、 22…帯電部、 23…露光部、 24…現像部、 25A…転写部、 25B…分離部、 26…クリーニング部、 27…用紙収納部、 29…定着部、 30…筐体、 30a,30b,30c…排出口、 30d…開閉扉、
31A,31B…挿入紙給紙部、 32…受入部、 33…用紙搬送部、 34…固定排紙台、 35…昇降排紙台、 36…下部排紙台、 37…後処理制御部、 41…穿孔部、 42…シフト部、 43…平綴じ部、 44…中綴じ部、 45…折り部、 48A,48B…排紙ローラ、 48C…搬送ローラ、 51…集積プレート、 52…ステープラ、 52a…綴じ部、 52b…針収容部、 53…ステープラ移動機構、 55…排出ベルト、 56…排出爪、 57…ベース部材、 61…回動部、 62…支持部、 63…駆動部、 64…回動規制部、 67…回動軸、 68…接続ピン、 69…転動体、 72…第1の引っ張りコイルばね(回動付勢部材)、 81A,81B…軸受け片、 83…ベルト取付部、 86…可動子、 87…アーム片、 88…係合ローラ、 90…第2の引っ張りコイルばね(回動付勢部材)、 91…ガイド軸、 92…駆動プーリ、 93,94…従動プーリ、 95…駆動ベルト、 96…搬送ベルト、 97…手動操作部、 101…レール部材、 102…レール切換部材、 102a…係止面、 102b…切欠き部、 102c…傾斜面、 102d…上面、 102e…段差面、 105…第1のレール、 105a,105b…壁面、 106…第2のレール、
106a…第1壁面、 106b…第2壁面、109…引っ張りコイルばね(押上げ付勢部材)

Claims (10)

  1. 供給された用紙の束をステープル針で綴じるステープル処理を行うステープラと、
    前記ステープラを回動可能に支持する支持部と、
    前記支持部を前記用紙の束の一辺に沿った方向へ移動させる駆動部と、
    前記ステープラを回動させる方向に付勢する回動付勢部材と、
    前記ステープラがステープル処理を行うステープル処理範囲では前記ステープラの回動を規制し、前記駆動部が前記ステープラを前記ステープル処理範囲外の位置まで移動させた後に逆方向に移動させ、前記ステープラに前記ステープル針の補給を行う前記ステープル処理範囲内の針補給位置に配置するまでの間に、前記回動付勢部材により前記ステープラが前記ステープル針の補給時の姿勢まで回動することを可能にする回動規制部と、
    を備える後処理装置。
  2. 前記回動規制部は、
    前記ステープラと一体に設けられた可動子と、
    前記ステープル処理範囲で前記可動子の回動を係止しながら前記可動子を案内する第1のレールと、
    前記ステープル処理範囲外で前記可動子の回動を可能にしながら前記可動子を案内する第2のレールと、を有する請求項1に記載の後処理装置。
  3. 前記第2のレールは、前記ステープラが前記針補給位置に配置された状態で、前記可動子の回動量が最大となるように形成されている請求項2に記載の後処理装置。
  4. 前記第2のレールは、第1壁面と、該第1壁面との間に段差を有する第2壁面とからなり、前記可動子は、前記ステープラが前記ステープル処理範囲外の位置で前記第1壁面に係合し、前記ステープラが前記針補給位置に配置されると、前記第2壁面に係合する請求項2又は3に記載の後処理装置。
  5. 前記回動規制部は、
    前記第1のレールと前記第2のレールとの間に設けられ、前記可動子を前記第1のレールから前記第2のレールへ移動させるレール切換部材を備える請求項2〜4のいずれか1項に記載の後処理装置。
  6. 前記レール切換部材は、前記第1のレールの壁面と同一平面上に位置する係止面と、前記係止面を切欠いて形成された切欠き部と、前記切欠き部に設けられ、前記針補給位置に向かうにつれて連続的に高くなる傾斜面とを有し、
    前記可動子は、前記ステープラが前記ステープル処理範囲外では、前記切欠き部を貫通して前記第2のレールへ移動し、前記傾斜面に接触して前記レール切換部材を押し下げながら前記第2のレールに沿って移動する請求項5に記載の後処理装置。
  7. 前記回動規制部は、前記レール切換部材を押し上げる方向に付勢する押上げ付勢部材を備える請求項6記載の後処理装置。
  8. 前記針補給位置に配置された前記ステープラを、前記ステープル処理範囲外に向かう方向とは反対の方向へ移動させると、前記可動子は前記第2のレールから前記第1のレールへ移動する請求項2〜7のいずれか1項に記載の後処理装置。
  9. 前記ステープラは、ステープル針の有無を検知する針検知手段を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の後処理装置。
  10. 用紙に画像を形成する画像形成装置と、
    前記画像形成装置から供給された用紙をステープル処理する後処理装置と、を備え、
    前記後処理装置は、
    供給された用紙の束をステープル針で綴じるステープル処理を行うステープラと、
    前記ステープラを回動可能に支持する支持部と、
    前記支持部を前記用紙の束の一辺に沿った方向へ移動させる駆動部と、
    前記ステープラを回動させる方向に付勢する回動付勢部材と、
    前記ステープラがステープル処理を行うステープル処理範囲では前記ステープラの回動を規制し、前記駆動部が前記ステープラを前記ステープル処理範囲外の位置まで移動させた後に逆方向に移動させ、前記ステープラに前記ステープル針の補給を行う前記ステープル処理範囲内の針補給位置に配置するまでの間に、前記回動付勢部材により前記ステープラが前記ステープル針の補給時の姿勢まで回動することを可能にする回動規制部と、
    を有する画像形成システム。
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