JP2012109022A - 読み出し装置 - Google Patents

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俊司 中田
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Abstract

【課題】トランジスタを流れる電流を小さくすることができ、エレクトロマイグレーションやホットキャリアの問題を生じずにビット線の電位を読み出すことができる読み出し装置を提供する。
【解決手段】ワード線WLの電圧を制御する制御回路C1と、所望のワード線WLの電圧においてビット線(bit線)の電圧をセンスアンプ1により読み出し、その出力結果を基に制御回路C2によりビット線の電位を設定する回路を備える。トランジスタのゲート電圧を断熱的に変化させることにより、トランジスタを通って流れる電流を低減させる。
【選択図】図12

Description

この発明は、トランジスタのゲート電圧を断熱的に変化させることにより、トランジスタを通って流れる電流を低減する読み出し装置に関する。
従来のトランスファートランジスタを通って流れる電流により変化するビット線の電位を読み出す回路構成を、SRAMを例にした場合を図18に示す。従来のSRAM回路は、pMOSトランジスタとnMOSトランジスタとで構成されるCMOSインバータを2つ用いて、一方のCMOSインバータの出力端を他方の入力端に接続するフリップフロップをメモリ素子としている。そして、各CMOSインバータの出力信号を、nMOSトランジスタのトランスファートランジスタを介してビット線に接続しており、1メモリセルにおいて合計6個のトランジスタを備えた構成である。
また、ビット線には、微小な電気信号を読み出すためのセンスアンプ、およびビット線の充電放電を高速に行うpMOSFET(P31、P32)とnMOSFET(N31、N32)が接続されている。
従来の読み出し方法は、まずビット線をVDDに充電し、その後ワード線WLをHighとしてトランスファートランジスタをONとする。フリップフロップの2つの出力端子のうち、GNDレベルにある端子に接続されたビット線の電位はVDDからすこし電位が低下する。
一方、もう一つのビット線の電位はVDDに固定されたままである。この2つのビット線の電位をセンスアンプに取り込み、VDDおよびVDDからすこし電位が低下した信号をHighおよびLowとしてそれぞれ出力する。
図19はセンスアンプの具体的な回路構成を示す。ENは、センスアンプを動作させるENABLE信号の略である。ENがLowのときは、トランスファートランジスタP13、P14がONとなり、入力信号が取り込まれる。ENがHighのときは、トランジスタN13がONとなり、入力信号がフリップフロップにおいてラッチされる(非特許文献1参照)。
低電力LSIの技術白書 1ミリ・ワットへ挑戦、日経BP社日経マイクロデバイス編 1994年、p.175
しかしながら、従来の技術によれば、微細化がさらに進み45nm以下となると、素子のしきい値電圧がばらつき、動作速度を速くするために、統計的に考えられるしきい値電圧の最大値よりも電源電圧を大きくとると、しきい値電圧が小さいあるメモリセルにおいては、非常に大きな電流が流れてしまっていた。
また、このためエレクトロマイグレーションやホットキャリアといった現象が生じてしまっていた。
本発明の目的は、上記に鑑みてなされたものであり、エレクトロマイグレーションやホットキャリアの問題を生じずにビット線の電位を読み出すことができる読み出し装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の本発明は、フラッシュメモリにおいて、電源線に接続されたpMOSFETを用いてビット線を所定の電圧に充電した後、前記ビット線に接続されたメモリトランジスタをONとして、前記ビット線の電位の変化を読み出すための読み出し装置において、前記ビット線を所定の電圧に充電した後、前記メモリトランジスタのゲート電圧であるワード電圧を、前記メモリトランジスタのしきい値電圧分布における前記分布の谷に相当する電圧と前記分布の山に相当する電圧の双方に設定して読み出しを行う構成とし、前記ワード線の電圧を回路の時定数よりも緩やかに変化させながら、所望のワード線の電圧においてビット線の電位の変化を読み出すためにセンスアンプを繰り返し動作させる第1の制御回路と、前記ビット線の所定の電圧からの減少を読み出した後に前記ビット線の電位をGNDに接続されたnMOSFETを用いてGNDとするための第2の制御回路と、備える。
本発明によれば、エレクトロマイグレーションやホットキャリアの問題を生じずにビット線の電位を読み出すことができる読み出し装置を提供することができる。
第1の実施の形態の断熱読み出しメモリの回路図である。 ワード線の電圧の時間変化と、センスアンプのENABLE信号のタイミングと、ビット線BL1とBL2の電圧の時間変化を示す図である。 ワード線の電圧の、別の時間変化と、センスアンプのENABLE信号のタイミングを示す図である。 ワード線の電圧の、別の時間変化と、センスアンプのENABLE信号のタイミングを示す図である。 ワード線の電圧の、別の時間変化と、センスアンプのENABLE信号のタイミングを示す図である。 第1の実施の形態のフローチャートを示す図である。 第2の実施の形態の断熱読み出しメモリの回路図である。 第2の実施の形態に用いられるセンスアンプを示す図である。 第2の実施の形態のフローチャートを示す図である。 本発明をDRAMに適用し、プリチャージ電圧をVDDとした時の回路を示す図である。 本発明をDRAMに適用し、プリチャージ電圧をVDD/2とした時の回路を示す図である。 本発明をフラッシュメモリに適用した回路を示す図である。 フラッシュメモリの1セル1ビットのしきい値電圧分布を示す図である。 フラッシュメモリの1セル2ビットのしきい値電圧分布を示す図である。 図13において、本発明を用いてワード線の電圧をVA1、VA2、VA3とした場合を示す図である。 図14において、本発明を用いてワード線の電圧をVB1、VB2、VB3、VB4、VB5、VB6、VB7とした場合を示す図である。 図13において、本発明を用いてワード線の電圧をVA1、VA2、VA3、VA4、VA5、VA6、VA7とした場合を示す図である。 従来のSRAMの読み出し回路を示す図である。 従来のセンスアンプ回路を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
[第1の実施の形態]
図1は本発明の第1の実施の形態における断熱読み出しSRAMの回路図である。本実施の形態における断熱読み出しSRAMの構成は、ワード線WLの電圧を制御する制御回路C1と、所望のワード線WLの電圧においてビット線(bit線)の電圧をセンスアンプ1により読み出し、その出力結果を基に制御回路C2によりビット線の電位を設定する回路を持つことを特徴とする。
ここでは、ビット線をはじめにVDDにプリチャージを行う。そしてセンスアンプ1においては、ビット線の電圧と参照電圧Vrefを入力する。VrefとしてはVDD−50mV程度という電圧を用いる。センスアンプ1はたとえば図19に示すような既存の回路を用いることができる。
図1において、ワード線WLの電圧はスイッチSWによりGND、1/4・VDD、2/4・VDD、3/4・VDD、VDDに切り替えることができる。どの電圧を選択するかは制御回路C1を用いて選択できる。
次の図2に示すWL voltageにおいて、具体的なワード線WLの電圧の与え方を示す。図2のWL voltageにおいて、Vth(BL1)と示したのは、ビット線BL1に接続された選択されたトランスファートランジスタのしきい値電圧を表している。
ここでまず、トランスファートランジスタはフリップフロップのGND側の端子に接続されていると仮定する。図2のWL voltageにおいて、ワード線WL電圧が1/4・VDDでは、ビット線BL1に接続されたトランスファートランジスタはONしないが、2/4・VDDでONとなることがわかる。同様に、ビット線BL2に接続されたトランスファートランジスタは、2/4・VDDではONしないが3/4・VDDでONとなる。
さて、仮にトランスファートランジスタがフリップフロップのVDD側の端子に接続されている場合は、トランスファートランジスタのソースとドレインが共にVDDとなり、ワード線WL電圧を0からVDDの範囲で変化させてもトランスファートランジスタはONとはならない。
このように、トランスファートランジスタがONとなりうるのは、トランスファートランジスタがフリップフロップのGND側の端子に接続されている場合である。
図2のEN voltageはセンスアンプ1において、センスを行うためのENABLE信号(EN信号)を出すタイミングを示している。1番目のEN信号のHigh信号は、ワード線WLの電圧を1/4・VDDに設定が完了した後に出力される。2番目のEN信号のHigh信号は、ワード線WLの電圧を2/4・VDDに設定が完了した後に出力される。以下同様である。
図2のvoltage(BL1)とvoltage(BL2)は、ビット線BL1およびBL2の電圧の時間変化を示す。ここでは、BL1、BL2のデータがLowであり、NBL1、NBL2のデータがHighという場合について考える。もちろん、BL1、NBL2がLowであり、NBL1、BL2がHighという場合もありうる。
まず、ビット線BL1について説明する。t0においては、pMOSFET(P31)を用いて、ビット線BL1はVDDにプリチャージされる。ビット線BL1に接続されたトランスファートランジスタは、2/4・VDDでONとなるから、t=t1においてビット線BL1の電圧が緩やかに低下を始める。このとき、対となるもう一つのビット線NBL1はVDDの電位を保ち続ける。このビット線BL1の電圧低下をセンスアンプ1によりセンスした後、制御回路C2を用いて、nMOSFET(N31)をONとしてビット線BL1の電圧をGNDに設定する。図2のvoltage(BL1)では、t=tpにおいてビット線BL1はGNDとなる。
次に、ビット線BL2について説明する。ビット線BL2に接続されたトランスファートランジスタは、3/4・VDDでONとなるから、t=t2においてビット線BL2の電圧が緩やかに低下する。この電圧低下をセンスアンプによりセンスした後、制御回路C2を用いて、nMOSFET(N31)をONとしてビット線BL2の電圧をGNDに設定する。図2のvoltage(BL2)では、t=tqにおいてビット線BL2はGNDとなる。
この方法により、いきなりVDDをワード線WLに印加してトランスファートランジスタに大きな電流を流すということが無くなる。本発明により、ビット線の電位を確かめつつワード線WLの電圧を断熱的に、言い換えれば階段的に昇圧することにより、トランスファートランジスタを流れる電流を小さくすることができる。
ここで、断熱という言葉について説明する。断熱とは、物理学において、系を非常に緩やかに変化させる場合において用いられている。したがって、「断熱的に昇圧する」ということは、回路の時定数よりも非常に緩やかに充電を行う方法を意味している。
ワード線WLの電圧の制御方法は、図2のWL voltageの方法に限定されず、たとえば図3のWL voltageのような方法であってもよい。すなわちワード線WLの電圧を、1/4・VDD→GND→2/4・VDD→GND→3/4・VDD→GND→VDDという方法によりワード線WLの電圧を制御してもよい。
図3のEN voltageはこのときのEN信号の出力タイミングの一つの例を示す。EN信号がHighからLowに変化した後、ワード線WLの電圧を直ちにGNDに設定する。この方法によれば、センスアンプによりセンスした後、ワード線WLの電圧をGNDにするので、ビット線からトランスファートランジスタを通ってメモリセルに流れる電流を直ちに遮断することができるので、トランスファートランジスタを流れる電流量を低減でき、エレクトロマイグレーションの問題の改善に寄与できる。この方法の利点は、nMOSFET(N31)によるビット線の電荷の引き出しの時間(図3のTa)を長く設定している時ほど、すなわち断熱的に緩やかに電荷の引き出しをnMOSFET(N31)により行っている時ほど有効となる。
ワード線WLの電圧の制御方法は、また図4のWL voltageのように時間に比例してワード線WLの電圧を増加させるように行ってもよい。図4のEN voltageはこのときのEN信号の出力タイミングを示す。
ワード線WLの電圧の制御方法は、また図5のWL voltageのように最初は大きく変化し、時間の経過と共に変化しなくなるような方法でもよい。具体的には、高抵抗のトランジスタを用いて充電することにより図5のWL voltageの波形が得られる。図5のEN voltageはこのときのEN信号の出力波形を示す。最初はEN信号を時間に対して細かくHighとなるように出力させ、よって細かくセンスをし、終状態近くにおいては粗くHighとなるように出力させ、よって粗くセンスをする。これにより、図5のWL voltageの縦軸方向すなわちワード線WLの電圧でみたときに、ほぼ等しいワード線WLの電圧間隔によりセンスを行う事ができる。
図6は、図2のワード線WL電圧制御のフローチャートを示す。まず、ビット線をVDDにプリチャージを行う(S1)。次に、パラメータiを0に設定する(S2)。次にワード線WLの電圧をi/N・Vに設定する(S3)。
最初は、ビット線の電圧が全てHighであるから、全てのビット線の電圧をセンスする。次に、センス回路によりビット線電圧の降下を確認した場合は、そのビット線のみ、nMOSFET(N31)を用いてGNDとする。ビット線電圧の降下を確認できなかった場合は、なにも行わずWait Stateの状態とする。次に、各ビットの情報をメモリ回路に記憶する。次にパラメータiがNに一致するかどうかを判定して、一致すれば終了するが、一致しなければi=i+1として、再びワード線WLの電圧をi/N・Vに設定する。
次に前回記憶したビット線の電圧がVDDかGNDかを識別する(S4)。前回記憶したビット線の電圧がVDDであれば、ビット線電圧が降下する可能性があるのでビット線の電圧をセンスする(S5)。また、ビット線の電圧がGNDであれば、なにも行わずWait Stateの状態とする。ビット線の電圧をセンスする場合に、センス回路によりビット線電圧の降下を確認した(S6)場合は、そのビット線のみ、nMOSFET(N31)を用いてGNDとする(S7)。ビット線電圧の降下を確認できなかった場合は、なにも行わずWait Stateの状態とする(S8)。
次に、各ビットの情報をメモリ回路に記憶する(S9)。次にパラメータiがNに一致するかどうかを判定して(S10)、一致すれば全てのビット線の状態を外部に出力(S12)した後終了(S13)するが、一致しなければi=i+1として、再びワード線WLの電圧をi/N・Vに設定する(S11)。以下これを繰り返す。
具体的にビット線の電圧をセンスする方法としては、既に述べたようにセンス回路において、入力電圧の2つのうち1つを参照電圧とし、参照電圧の値をVDD−50mVとする。このときビット線の電圧がVDD−50mVよりも大きいときは、センス回路の出力がVDDとなる。また、ビット線の電圧がVDD−50mVよりも小さいときは、センス回路の出力がGNDとなる。(図19、および非特許文献1)
[第2の実施の形態]
図7は本発明の第2の実施の形態における断熱読み出しSRAMの回路図である。既に説明した第1の実施の形態とは異なり、ビット線のプリチャージを行わない回路構成である。本実施の形態における断熱読み出しSRAMの構成は、ワード線WLの電圧を制御する制御回路C1と、所望のワード線WLの電圧においてビット線の電圧をセンスアンプ2により読み出し、その出力結果を基に制御回路C2によりビット線の電位を設定する回路を持つことを特徴とする。
読み出し動作は、まずビット線をGNDに設定する。そしてセンスアンプ2においては、ビット線の電圧と参照電圧Vrefを入力する。Vrefとしては50mV程度という電圧を用いる。ビット線の電圧が50mVよりも大きいときは、センス回路の出力がVDDとなる。また、ビット線の電圧が50mVよりも小さいときは、センス回路の出力がGNDとなる。
次に、センスアンプ2の具体的な回路構成を図8に示す。ビット線をGNDに設定しており入力電圧はGNDレベルに近いので、トランスファートランジスタ(N23、N24)としてpMOSの代わりにnMOSを用いている。
図9に、プリチャージを行わない方法のフローチャートを示す。まず、ビット線をGNDに設定する(S20)。次に、パラメータiを0に設定する(S21)。次にワード線WLの電圧をi/N・Vに設定する(S22)。最初は、ビット線の電圧が全てGNDであるから、全てのビット線の電圧をセンスする。次に、センス回路によりビット線電圧の上昇を確認した場合は、そのビット線のみ、pMOSFET(P31)を用いてVDDとする。ビット線電圧の上昇を確認できなかった場合は、なにも行わずWait Stateの状態とする。次に、各ビットの情報をメモリ回路に記憶する。次にパラメータiがNに一致するかどうかを判定して、一致すれば終了するが、一致しなければi=i+1として、再びワード線WLの電圧をi/N・Vに設定する。
次に前回記憶したビット線の電圧がVDDかGNDかを識別する(S23)。前回記憶したビット線の電圧がGNDであれば、ビット線電圧が上昇する可能性があるのでビット線の電圧をセンスする(S24)。また、ビット線の電圧がVDDであれば、なにも行わずWait Stateの状態とする。ビット線の電圧をセンスする場合に、センス回路によりビット線電圧の上昇を確認した場合は(S25)、そのビット線のみ、pMOSFET(P31)を用いてVDDとする(S26)。
ビット線電圧の上昇を確認できなかった場合は、なにも行わずWait Stateの状態とする(S27)。次に、各ビットの情報をメモリ回路に記憶する(S28)。次にパラメータiがNに一致するかどうかを判定して(S29)、一致すれば全てのビット線の状態を外部に出力(S31)した後終了するが(S32)、一致しなければi=i+1として、再びワード線WLの電圧をi/N・Vに設定する(S30)。以下これを繰り返す。
また、本発明の読み出し回路は、SRAMには限定されずDRAMへも応用が可能である。図10に本発明のDRAMへの応用例を示す。DRAMはビット線BLと、ビット線に接続されたトランスファートランジスタN40と、このトランスファートランジスタN40に接続された容量からなる(CMOS超LSIの設計 菅野卓雄監修 飯塚哲哉編 培風館 1989年、p.158を参照)。
容量Ccに電荷が蓄積されているか否かによりデータの1と0を識別する。ビット線BLをVDDにプリチャージを行う方法の場合には、トランスファートランジスタN40がONすることによりビット線BLと容量Ccが接続され、容量Ccに電荷が蓄積されている場合にはビット線BLの電位は変化しないが、容量Ccに電荷が蓄積されていない場合には、ビット線BLの電位が減少する。
この電位の減少をセンスアンプ1により検出する。センスアンプ1には、ビット線BLの電位とVref=VDD−50mVを入力する。この場合本発明は、SRAMで説明したときと同じように図2のように、トランスファートランジスタのゲート電圧を階段的に昇圧し、ビット線の電圧を確かめつつ、読み出しを行うことにより実現できる。
また、図11に本発明のDRAMへの別の応用例を示す。図11においては、ビット線BLをVDDではなくVDD/2にプリチャージを行う。そしてセンスアンプ1の入力として、ビット線BLの電圧とVref=VDD/2という電圧を用いる。容量Ccに電荷が蓄積されている場合にはビット線BLの電位はVDD/2よりも少し大きくなり、センスアンプ1によりラッチしてVDDを出力する。また、容量Ccに電荷が蓄積されていない場合には、ビット線BLの電位がVDD/2よりも少し小さくなり、センスアンプ1によりラッチしてGNDを出力する。
図10の回路と比べて、ビット線の充電がVDD/2の充電でよいので、ビット線の充電に関し、低消費電力で行えるという長所がある。
また、本発明の読み出し回路は、フラッシュメモリにも適用できる。ここでフラッシュメモリについて説明する。フラッシュメモリは、コントロールゲートとフローティングゲートを有し電気的にメモリセルブロックを一括消去可能な不揮発性記憶素子である。フローティングゲートへの電荷注入にはトンネル電流やホットエレクトロンが用いられる。そして、「書き込み」ではフローティングゲートに電子を注入してしきい値電圧を高い値に設定し、「消去」ではフローティングゲートから電子を放出させてしきい値電圧を低い値に設定することが行われる。
また、フローティングゲート型のフラッシュメモリを用いる代わりに、SONOS(silicon−oxide−nitride−oxide−silicon)型のフラッシュメモリでもよく、この場合ゲート絶縁膜中の局在準位に電子を注入したり、あるいは引き出しを行うことにより、しきい値電圧の設定を行ってもよい。
図12は、具体的なフラッシュメモリのNAND型のメモリ回路を示している。このNAND型においては、4000本程度のビット線BL1〜BL4000に接続されたメモリセルに対してデータが同時に読み書きされる。メモリセルブロックは、4000本のストリングからなり、各ストリングの選択トランジスタT1、トランジスタT2のゲートには選択信号線SG1、選択信号線SG2が接続され、各ストリングのメモリセルM1〜M4のゲート(コントロールゲート)にはワード線WL1〜WL4が接続されている。なお、「ストリング」とは選択トランジスタT1、選択トランジスタT2とメモリセルM1〜M4の直列接続回路を示す。
図13は、通常の2値のメモリセルに設定されたしきい値電圧の分布を示している。ワード線WLの電圧が0Vのときに、しきい値電圧が“1”すなわち消去状態であればメモリセルに電流が流れ、“0”すなわち書き込み状態であれば電流が流れない。このように電流が流れるか流れないかによって、メモリセルの“1”と“0”のしきい値電圧を判別している。したがって、この場合の1個のメモリセルは1ビットのデータを記憶している。
図14は1個のメモリセルに2ビットのデータを記憶した4値しきい値電圧の分布を示す。ここで4つの山は、データが“11”、“10”、“01”、“00”の4つのしきい値電圧分布に対応している。これらの状態は、ワード線WLの電圧を図14の矢印のような位置に設定して電流が流れるか否かによって、しきい値電圧を判別する。
回路的には、例えば、図12において、トランジスタM2において電流が流れるか流れないかを判別するために、トランジスタT1、トランジスタM1、トランジスタM3、トランジスタM4、トランジスタT2が全てONとなるようにワード線WLの電圧をVCCに設定しておく。これにより、トランジスタM2において電流が流れれば、ビット線の電位は降下する。
図13と図14に示す内容も、ワード線WL電圧はしきい値電圧分布の谷においてのみ設定されている。本発明では、ワード線WLの電圧を図13や図14に示した内容よりも細かく区切って、しきい値電圧分布の山の部分にも設定を行い、電流が流れるか否かの判別を行う。
図15は、2値のメモリセルの場合の本発明の実施例を示す。VA1、VA2、VA3にワード線WLの電圧を設定する。最初VA1にワード線WLの電圧を設定し、次にVA2、VA3に設定する。いまビット線をある電圧にプリチャージした場合を考える。ワード線WLの電圧をVA1にすると、領域e1にしきい値電圧をもつトランジスタのみが電流が流れビット線の電圧降下が起こる。これをセンスアンプで検出し、そのビット線の電位をGNDとする。
次に、ワード線WLの電圧をVA2にすると、領域e2にしきい値電圧をもつトランジスタのみが電流が流れビット線の電圧降下が起こる。領域e1にしきい値電圧をもつトランジスタに関してはビット線の電位を前回GNDとしているので、トランジスタはONとなっているがソースとドレインが共にGNDであるために、電流は流れない。
次に、ワード線WLの電圧をVA3とすると、領域e3にしきい値電圧をもつトランジスタのみが電流が流れビット線の電圧降下が起こる。領域e1およびe2にしきい値電圧をもつトランジスタに関しては、前回までにビット線の電位をGNDとしているので、トランジスタはONとなっているがソースとドレインが共にGNDであるために、電流は流れない。
この方法により、ビット線の電位を確かめながら、言い換えると、しきい値電圧の値を確かめながら、ワード線WLの電圧を昇圧していくので、ストリングのトランジスタを流れる電流を低減することができエレクトロマイグレーションの問題を解決できる。
図16は、4値のメモリセルの場合の本発明の実施例を示す。VB1〜VB7にワード線WLの電圧を設定する。これにより、図2と同様にワード線WL電圧を段階的に変化させて電子が流れるか否かを識別する。電流が流れた場合には、ビット線を図12のnMOSFET(N31)を用いて電荷を引き出す。よって、これ以降は図12に示す場合においてビット線から、T1→M1→M2→M3→M4→T2→GNDという方向に電流は流れなくなり、電流量が低減できエレクトロマイグレーションの問題を解決できる。
具体的な動作方法は2値のメモリセルの場合と同じである。いまビット線をある電圧にプリチャージした場合を考える。ワード線WLの電圧をVB1にすると、領域f1にしきい値をもつトランジスタのみが電流が流れビット線の電圧降下が起こる。これをセンスアンプで検出し、そのビット線の電位をGNDとする。次に、ワード線WLの電圧をVB2にすると、領域f2にしきい値をもつトランジスタのみが電流が流れビット線の電圧降下が起こる。領域f1にしきい値をもつトランジスタに関してはビット線の電位を前回GNDとしているので、トランジスタはONとなっているがソースとドレインが共にGNDであるために、電流は流れない。以下、2値のメモリセルの場合と同様に上記の操作を繰り返して、ワード線WL電圧を昇圧する。
ワード線WL電圧の設定方法は図15や図16に示す内容に限定されないことはいうまでもない。例えば、図15において、“1”と“0”の状態の中央部分にワード線WL電圧VA1、VA3を設定したが、図17のように“1”と“0”の領域をさらに細かくして、ワード線WL電圧を設定してもよい。
この図17の方法により、さらに断熱的な読み出し動作を行うことができ、エレクトロマイグレーションやホットキャリアの問題を解決できる。
1、2…センスアンプ
C1、C2…制御回路
Cell…セル
BL、NBL…ビット線
FF…フリップフロップ回路
WL…ワード線
SW…スイッチ
P1、P2、P31、P32…pMOSトランジスタ
N1〜N4、N31、N32、N40…nMOSトランジスタ
P11〜P14…pMOSトランジスタ
N11〜N13…nMOSトランジスタ
P21〜P22…pMOSトランジスタ
N21〜N25…nMOSトランジスタ
V1〜V5…電源電圧
VA1〜VA7、VB1〜VB7…ワード線電圧
IV1,IV2…CMOSインバータ回路
Vref…参照電圧
VDD,VCC…電源電圧
GND…接地電圧
IN,A,B…入力信号
OUT…出力信号
EN…ENABLE信号
Vth(BL1)、Vth(BL2)…しきい値電圧
Ta…ワード線電圧をGNDとする時間
Wait state…待ち状態

Claims (1)

  1. フラッシュメモリにおいて、電源線に接続されたpMOSFETを用いてビット線を所定の電圧に充電した後、前記ビット線に接続されたメモリトランジスタをONとして、前記ビット線の電位の変化を読み出すための読み出し装置において、
    前記ビット線を所定の電圧に充電した後、前記メモリトランジスタのゲート電圧であるワード電圧を、前記メモリトランジスタのしきい値電圧分布における前記分布の谷に相当する電圧と前記分布の山に相当する電圧の双方に設定して読み出しを行う構成とし、
    前記ワード線の電圧を回路の時定数よりも緩やかに変化させながら、所望のワード線の電圧においてビット線の電位の変化を読み出すためにセンスアンプを繰り返し動作させる第1の制御回路と、
    前記ビット線の所定の電圧からの減少を読み出した後に前記ビット線の電位をGNDに接続されたnMOSFETを用いてGNDとするための第2の制御回路と、
    を備えることを特徴とする読み出し装置。
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