以下に本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。図1は本発明の表示装置30を用いたパーソナルコンピュータシステム10の外観図である。図2はモニタ(表示装置)30の断面図である。パーソナルコンピュータシステム10は、情報処理装置であるパーソナルコンピュータ本体(以下、「PC本体」と称する)20、モニタ30、PC本体20とモニタ30との間に接続されたデータ通信用のケーブル40、及び、モニタ30をPC本体20とは独立して使用者が操作するためのリモコン50で構成されている。
PC本体20内部の記憶装置には、種々のデータ処理、インターネット、電子メール、画像編集などのアプリケーションプログラムが格納されている。PC20とモニタ30とは別体となっており、また、別々の電源装置(不図示)によって駆動される。
モニタ30は、表示手段として液晶表示パネル31と、モニタ30全体の動作を制御するモニタ制御部32と、モニタ30をPC本体20とは独立して使用者が操作するための操作キーユニット33と、リモコン50から送信される信号を受信するリモコン受信ユニット50Rと、カード状の記憶媒体であるメモリカード326を装着するためのメモリカードスロット324を有している。
また、モニタ30はUSB(Universal Serial Bus)ハブを内蔵しており、このUSBハブにPC本体20を操作するためのマウス34が接続されている。尚、液晶表示パネル31は、チルドヒンジ機構36によりスタンド37に対して上下に回動自在に軸支されることにより、その視認角度を調整する際の操作性の向上を図っている。
図3は、モニタ制御部32の構成を示すブロック図である。モニタ制御部32は、PC本体20のアナログRGB信号(3原色信号)を出力するポートにケーブル40を介して接続されるD−SUBコネクタ321、PC本体20のUSBホストポートにケーブル40を介して接続されるUSBアップストリームポート322、マウス34などのUSBファンクションデバイスが接続されるUSBダウンストリームポート323、カード状の記憶媒体であるメモリカード326が着脱自在なメモリカードスロット324、PC本体20のオーディオ信号を出力するポートにケーブル40を介して接続されるオーディオ入力ポート325などの各端子を備えている。
モニタ制御部32は、PC本体20のUSBホストポートとUSBアップストリームポート322との間でデータ通信可能に構成されており、PC本体20はモニタ30のメモリカードスロット324に装着されたメモリーカード326やモニタ制御部32内の後述する第2メモリ411に対してアクセス可能であるとともに、モニタ30に接続されたマウス34などのUSBファンクションデバイスとの間でコマンドデータや各種データの送受信を行う。
D−SUBコネクタ321を介して入力されるアナログRGB信号は、A/Dコンバータ331及びバッファ332に供給される。また、オーディオ入力ポート325を介して入力されるオーディオ信号は、音声処理回路345に供給される。
PC本体20は、図示していないが、CPUモジュール、表示コントローラ、VRAM、通信用のモデム装置、PCI(Peripheral Component Interconnect)インタフェース、I/Oコントローラ、HDD、BIOS−ROM、キーコントローラ、オーディオコントローラなどを備えた一般的な構成となっている。
PC本体20のHDDには、各プロセスにおいて各デバイスへのアクセスを管理するオペレーティングシステム(OS)、アプリケーションプログラム、このアプリケーションプログラムによって作成されたユーザデータなどが格納されるようになっている。アプリケーションプログラムの1つとして、メモリカード326に格納されている画像データを編集するためのプログラムが格納されている。そして、このプログラムを起動実行することによってモニタ30に装着されたメモリカード326または第2メモリ411から画像データを取り込んで編集し、その編集した画像データはモニタ30の液晶表示パネル31に表示され、また、オーディオデータはスピーカ347により再生されることになる。尚、当然のことながら、他のアプリケーションプログラムを起動実行した場合にも、その表示データの表示及びオーディオデータの再生が同様に行われる。
モニタ制御部32の説明に戻る。A/Dコンバータ331は、D−SUBコネクタ321を介して入力されるアナログRGB信号をデジタルRGB信号に変換する。バッファ332は、D−SUBコネクタ321を介して入力される同期信号をラッチするものである。これらにより、PC本体20と画像データをやりとりするインタフェースが構成され、PC本体20からの画像データが受信される。
ROM333は、モニタ30の表示動作環境データ、表示制御プログラム、及び、OSD(On Screen Display)制御プログラム、OSD文字データなどを格納している。グラフィックコントローラ330は、ROM333に格納されている制御プログラムに基づいて、不図示のビデオ入力端子を介して入力されるYUVビデオ信号をデジタルRGB信号に変換する色空間変換機能、IP(Interlace to Progressive)変換機能、スケーリング機能、FRC(Frame Late Conversion)機能、γ補正機能、色補正機能、同期検出機能を実行し、デジタルRGB信号、YUVビデオ信号から生成した表示データを表示データバス335上に出力する。
また、グラフィックコントローラ330は、操作キーユニット33あるいはリモコン受信ユニット50Rからの操作入力に応じて文字データのメッセージを生成して、そのメッセージが上述の表示データに重畳して表示されるように制御するOSDコントローラを備えている。
また、グラフィックコントローラ330は、バス337に接続されており、A/Dコンバータ331から供給されるRGB信号から表示データを生成して表示データバス335上に出力する代わりに、MPU340による制御の下で生成されてVRAM344に格納されている表示データを表示データバス335上に出力するように切り替える回路を有している。
液晶表示パネル駆動回路334は、液晶表示パネル31のバックライトユニット311の駆動回路、及び、表示データバス335上の表示データを液晶表示パネル31のTFT液晶ユニット312に表示するTFT液晶駆動回路を備えている。
キーコントローラ336は、操作キーユニット33上での使用者のキー操作により入力されたコマンド、あるいは、リモコン受信ユニット50Rでリモコン50から受信したコマンドをコード化した信号を生成してバス337を介してMPU340に供給する。これにより、使用者から入力されたコマンドに応じた動作が実行されるとともに、メッセージがグラフィックコントローラ330で生成され液晶表示パネル31に表示される。尚、各コマンド処理については後述する。
USBハブユニット400は、USBアップストリームポート322に接続されるPC本体20と、モニタ30とを択一的にUSBホストデバイスとする。すなわち、USBハブユニット400は、USBファンクションデバイス(この例では、メモリカード326及び第2メモリ411)を使用可能なデバイスを、USBアップストリームポート322に接続されるPC本体20にするか、モニタ30自身(モニタ制御部32)にするかを切り替え可能となっている。
具体的には、USBハブユニット400は、操作キーユニット33あるいはリモコン50及びリモコン受信部50Rを介して使用者から所定のコマンドが入力されると、PC本体20のUSBファンクションデバイスの使用状態を監視し、PC本体20がUSBファンクションデバイスを使用していない場合には、モニタ制御部32をUSBホストデバイスとする(すなわち、モニタ制御部32にUSBファンクションデバイスの使用を許可する)。
USBハブユニット400は、トランシーバ401、ハブサブコントローラ/トランシーバ402、リピータ403、ポートコントローラ404、トランシーバ405、及び、ハブコントローラ406から成る。
トランシーバ401は、PC本体20のUSBホストポートに接続されるUSBアップストリームポート322との送受信回路である。ハブサブコントローラ/トランシーバ402は、バス337と信号をやりとりする送受信回路、及び、USBのプロトコルに対応したデータストリームへの変換、その逆変換、命令の解釈、及び、データ転送の制御を行う既知のインタフェース機能を持つ回路で構成されている。
リピータ403は、ハブコントローラ406による制御の下で、アップストリームとダウンストリームとの間にあるプロトコル制御スイッチ機能、セットアップ機能、切断接続処理機能、バスフォルトの検出回復機能などを実行する。ハブコントローラ406は、USBホストデバイスとの通信のためのインタフェースレジスタを構成する。
ポートコントローラ404及びトランシーバ405は、3ポートのダウンストリームで成り、3つのUSBダウンストリームポートのセレクタ、バッファ、及び、トランシーバで構成されたインタフェースである。
これらの各構成については、USBハブとして知られたものであるが、本実施形態では、モニタ制御部32(バス337)からのコマンドに応じて、ハブコントローラ406が、USBアップストリームポート322との通信状態を監視し、USBアップストリームポート322と通信状態にないとき(すなわち、PC本体20がUSBファンクションデバイスを使用していない状態であるとき)には、リピータ403がハブサブコントローラ/トランシーバ402で送受信されたデータを有効とするように改良している。
尚、USBアップストリームポート322と通信状態にあるか否かの判定は、例えば、USBアップストリームポート322のD+線が接続される端子の電圧、あるいは、プロトコルのトークン信号の状態に基づいて行うことができる。
これにより、本実施形態のモニタ30ではUSBファンクションデバイス(メモリカード326、第2メモリ411)をPC本体20から独立して使用可能となる。尚、モニタ30がUSBファンクションデバイスをPC本体20から独立して使用可能となるのはPC本体20がUSBファンクションデバイスを使用していない場合であるので、PC本体20がUSBファンクションデバイスを使用することに対して支障を来すことはない。
USBファンクションデバイスとしては、PC本体20を操作するためのマウス34、メモリカードスロット324に装着されるメモリカード326、及び、半導体メモリである第2メモリ411がUSBハブユニット400に接続されている。
尚、第2メモリ411は、メモリカード326に格納されている画像データの編集に利用される。また、第2メモリ411は、ハードディスク装置などの半導体メモリ以外の記憶装置であってもよく、メモリカード326の数倍の記憶容量を有するものであることが望ましい。
マウス34はUSBダウンストリームポート323を介してUSBハブユニット400のトランシーバ405に接続されている。また、メモリカード326は、メモリカード326に対してデータの読み書きを行うとともにUSBのインタフェースとなるUSBインタフェース/メモリカードコントローラ(PCMCIAカード)412を介してUSBハブユニット400のトランシーバ405に接続されている。また、第2メモリ411は、第2メモリ411に対してデータの読み書きを行うとともにUSBのインタフェースとなるUSBインタフェース/メモリコントローラ410を介してUSBハブユニット400のトランシーバ405に接続されている。
MPU340は、ROM341に格納されている制御プログラムに基づいて、モニタ制御部32全体の動作を制御する。RAM342は、ワークメモリとして利用され、画像データの圧縮処理や伸長処理、画像データの編集処理、画像データの複写などを行う際にバッファメモリとして利用される。
圧縮伸長処理ユニット343は、画像圧縮フォーマット(例えばJPEG)で圧縮された画像データをビットマップフォーマットに伸長し、RAM342に格納する処理や、ビットマップフォーマットに展開された画像データを所定のレートに従って間引きすることにより縮小する処理を行う。また、圧縮伸長処理ユニット343は、例えばMP3などで圧縮されたオーディオデータの伸長処理を行い、音声処理回路345に供給する。
音声処理回路345は、オーディオ入力ポート325を介して入力されるオーディオ信号をA/D変換してさらに復調し、これにより得られたデジタル化されたオーディオ信号を音質及び音量調整、サラウンド制御等を行った後でD/A変換してアナログのオーディオ信号を生成する。音声処理回路345で生成されたアナログのオーディオ信号は、増幅回路346で増幅された後、スピーカ347に供給され、音声が再生される。
また、音声処理回路345は、オーディオ入力ポート325を介して入力されるオーディオ信号の代わりに、圧縮伸長処理ユニット343からバス337を介して供給されるオーディオデータに基づいてアナログのオーディオ信号を生成するように切り替える回路を有している。
メモリカード326のデータフォーマットの一例を図4に示す。メモリカード326の全メモリ空間は、ディレクトリ41と、FAT(File Allocation Table)42と、データ領域43とに区分されている。ディレクトリ41には、ファイル番号すなわち画像(フレーム)番号を示す情報、画像系統を示す情報、画像データの圧縮方式を示す情報、オーディオデータを含む場合はその圧縮方式を示す情報、記録日時などのユーザ情報などを記憶している。FAT42には、各ファイルのデータが記録されている状態を示す情報を記憶している。データ領域43には、各々ブロック単位に区画された画像データ45と、そのヘッダー44を割り付けている。各ヘッダー44には、画像データの属性、規格情報、撮影情報、関連ファイル名などが記憶されている。
モニタ制御部32の動作を図5に示すフローチャートを用いて説明する。表示装置30の電源が投入されると、まず、グラフィックコントローラ330ではD−SUBコネクタ321からの入力を有効とする(S1)。これにより、PC本体20から伝送されてくるアナログRGB信号に応じて液晶表示パネル31に画像が表示される。
さらに、USBハブユニット400は、USBアップストリームポート322の入力(トランシーバ401)を有効とし、そのD+線のプルアップをONにすることによって各ファンクションデバイスとの通信が可能な状態に設定するとともに、そのドライバとアプリケーションをロードし、各デバイスの動作環境の設定を行う(S2)。この初期動作により、USBハブユニット400に接続された各USBファンクションデバイスはPC本体20のアプリケーションプログラムに従って動作する(PC本体20がUSBホストデバイスとして設定される)。
さらに、音声処理回路345は、オーディオ入力ポート325からの入力を有効とする(S3)。これにより、PC本体20から伝送されてくるオーディオ信号に応じて音声が再生される。S1〜S3の処理により、モニタ30がPC本体20の周辺装置として動作するように設定される。
ここで、操作キーユニット33あるいはリモコン50上での使用者の操作によりキーコントローラ336から割り込みがあると(S4のYes)、それがモニタ動作環境の設定コマンド(例えば、画面の輝度・色調整、周波数調整、位置調整などのコマンド)であれば(S5のYes)、モニタ動作環境設定メニューをOSDで表示し(S6)、操作キーユニット33あるいはリモコン50上での使用者の操作に応じてモニタ動作の環境設定処理を行う(S7)。
一方、モニタ動作環境の設定コマンドでなければ(S5のNo)、USBハブユニット400がPC本体20と動作中であるか否か(PC本体20がUSBファンクションデバイスを使用しているか否か)を判定する(S10)。尚、この判定は、前述したように、USBアップストリームポート322のD+線が接続される端子の電圧、あるいは、プロトコルのトークン信号の状態に基づいて行うことができる。
USBハブユニット400がPC本体20と動作中であれば(S10のYes)、タイマーをONし(S11)、このタイムアウトが発生するまでS10の判定を繰り返す(S12)。これは、PC本体20からの通信は所定期間で行われるので、この期間との調整のために行われる。S12でタイムアウトになると(S12のYes)、エラーメッセージ(例えば、PC本体20がUSBファンクションデバイスを使用中である旨を通知するメッセージ)をOSDで表示する(S13)。このようにエラーとして扱う理由は、PC本体20の使用者とモニタ30の使用者とは通常は同一であることから、PC本体20でUSBファンクションデバイスを使用している状態でモニタ30でUSBファンクションデバイスを使用するような操作を行うことがないと想定されるためである。
一方、USBハブユニット400がPC本体20と動作中でなければ(S10のNo)、USBハブユニット400におけるアップストリームをトランシーバ401からハブサブコントローラ/トランシーバ402に切り替える(S20)とともに、USBアップストリームポート322の切り離し処理を行う(具体的には、USBアップストリームポート322のD+線のプルアップをオフする)(S21)。これにより、モニタ制御部32がUSBファンクションデバイスを使用可能になる(モニタ制御部32がUSBホストデバイスとして設定される)。
また、グラフィックコントローラ330は、D−SUBコネクタ321からの入力を切り離して、バス337から供給される表示データを処理対象とし(S22)、音声処理回路345は、オーディオ入力ポート325からの入力を切り離して、バス337から供給されるオーディオデータを処理対象とする(S23)。そして、モニタ単独処理を行う(S24)。モニタ単独処理を終えると、周辺装置としての復帰処理が行われる(S25)。すなわち、S25では、前述したS1〜S3と同様の処理が行われて、モニタ30がPC本体20の周辺装置として動作するように設定される(S25)。S25を終えると、前述したS4へ移行する。
S24のモニタ単独処理について図6、図7、及び、図8に示すフローチャートを用いて説明する。まず、図9の(a)に示すメニューをOSDで表示する(S30)。この状態において、使用者が操作キーユニット33あるいはリモコン50上で操作することによりパソコンが選択決定されると(S31のYes)、モニタ単独処理は終了となり、前述したS25へ移行して周辺装置としての復帰処理を行う。一方、モニタが選択決定されると(S31のNo)、図9の(b)に示す読み出し元メニューをOSDで表示する(S32)。
このとき、使用者が操作キーユニット33あるいはリモコン50上で操作することにより画像データの読み出し元をメモリカード326とするか内部メモリ(第2メモリ411)とするかが選択決定される。
尚、メモリカード326には、例えば、デジタルカメラで撮影されてJPEGで圧縮された複数の画像データが格納されている。また、第2メモリ411には、例えば、メモリカード326から複写された画像データ、PC本体20からロードされた画像データ、あるいは、他の画像データとの合成を行うことを目的とした装飾文字などが画像化されたデータが格納されている。
読み出し元のメモリが選択決定されると(S33のYes)、読み出し元として選択決定されたメモリからフレームブロック番号に従って画像データを順次読み出し(S34)、圧縮伸長処理ユニット343にてビットマップフォーマットに伸長し(S35)、読み出し元のメモリに格納されている画像データのブロック数に応じたレートで間引きすることによって各画像データのサムネイルフレームを形成してVRAM344内の対応する領域に格納する(S36)。そして、VRAM344に格納されている画像データをグラフィックコントローラ330に転送することより、図10の(a)に示すように、画像データの読み出し元のメモリに格納されている全ての画像データが複数に区画されて表示されたサムネイル画像を表示する(S37)。
このようにして読み出し元のメモリに格納されている画像データに基づいて生成したサムネイル画像を表示している状態において、操作キーユニット33あるいはリモコン50上に設けられている「左」または「右」のカーソルキーが使用者によって操作されると(S40のYes)、図10の(b)に1001で示すように操作方法を表す画面をOSDで表示するとともに、その操作に応じたフレーム番号の画像データを選択状態にし(S41)、図10の(b)に1002で示すように、選択状態にある画像データが表示されている区画の表示態様を変更する(S42)。S42では、例えば、選択状態にある画像データのフレーム枠を変更する、あるいは、マークを標記するようにすればよい。このS41及びS42は左または右のカーソルキーが操作される毎に行われる。尚、図10の(b)はフレーム番号「16」の画像データが選択状態にある場合に対応した図である。また、サムネイル表示画像が表示され始めた直後は、例えばフレーム番号「1」の画像データが選択状態になるようになっている。
また、サムネイル画像を表示している状態において、操作キーユニット33あるいはリモコン50上に設けられている「下」のカーソルキーが使用者によって操作されると(S43のYes)、現在選択状態にある画像データを読み出し元のメモリから再び読み出し(S44)、伸長処理を行い(S45)、これにより得られるビットマップの画像データをVRAM344に展開することにより、現在選択されている画像データを図10の(c)に示すようにフルスケールで表示する(S46)。このとき、操作キーユニット33あるいはリモコン50上で使用者によって所定の操作が行われた際には、図10の(d)に示すように、操作方法を表す画面1003をOSDで表示するようにしてもよい。
そして、このように、フルスケールで画像を表示している状態で「左」、「右」のカーソルキーが操作されると(S47のYes)、それぞれ1つ前のフレーム、1つ後のフレームの画像を選択状態にし(S48)、その後、前述したS44へ移行する。これにより、使用者は、フルスケールで画像が表示されている状態で「左」、「右」のカーソルキーを操作することによって、それぞれ1つ前のフレーム、1つ後のフレームの画像をフルスケールで表示させることができ、読み出し元のメモリに格納されている画像データをページめくりの感覚で閲覧することができる。
また、フルスケールで画像を表示している状態で「下」のカーソルキーが操作されると(S49のYes)、前述したS33へ移行する。これにより、使用者は、フルスケールで画像が表示されている状態で「下」のカーソルキーを操作することによって、図10の(a)に示すように、読み出し元のメモリに格納されている画像データに基づいて生成されたサムネイル画像が表示された状態に戻ることができる。
尚、フルスケールで画像を表示している状態で「下」のカーソルキーが操作されると(S49のYes)、前述したS32へ移行するようにしてもよい。このようにすれば、モニタ単独処理(S24)から抜け出すことなく、画像データの読み出し元を変更することができるようになり、便利である。
また、サムネイル画像を表示した状態において、操作キーユニット33あるいはリモコン50上に設けられている「上」のカーソルキーが操作されると(S50のYes)、図9の(c)に示す編集メニューをOSDで表示する(S51)。このとき、使用者が操作キーユニット33あるいはリモコン50上で操作することにより削除コマンド、複写コマンド、合成コマンドのいずれかが選択決定される。
削除コマンドが選択決定されると(S52の削除)、現在選択されている画像データが読み出し元のメモリに格納されているブロックの消去処理を行うことにより、現在選択されている画像データを読み出し元のメモリから削除する(S53)。S53を終えると、前述したS33へ移行し、これにより、図10の(a)に示すように、読み出し元のメモリに現段階で格納されている画像データに基づいてサムネイル画像が生成されて表示される。
また、複写コマンドが選択決定されると(S52の複写)、図9の(d)に示す複写先メニューをOSDで表示する(S54)。このとき、使用者が操作キーユニット33あるいはリモコン50上で操作することにより画像データの複写先をメモリカード326とするか内部メモリ(第2メモリ411)とするかが選択決定される。
複写先が選択決定されると(S55のYes)、図9の(e)に示す複写方法メニューをOSDで表示する(S56)。このとき、使用者が操作キーユニット33あるいはリモコン50上で操作することにより上書きコマンドと追加コマンドとのいずれかが選択決定される。
上書きコマンドが選択決定されると(S57のYes)、現在選択されている画像データを複写先に上書きで書き込む(S58)。一方、追加コマンドが選択決定されると(S57のNo)、現在選択されている画像データを複写先の空き領域に書き込む(S59)。S58及びS59を終えると、前述したS33へ移行し、これにより、図10の(a)に示すように、読み出し元のメモリに現段階で格納されている画像データに基づいてサムネイル画像が生成されて表示される。
また、合成コマンドが選択決定されると(S52の合成)、図9の(f)に示す合成データ読み出し元メニューをOSDで表示する(S60)。このとき、使用者が操作キーユニット33あるいはリモコン50上で操作することによりメモリカード326と内部メモリ(第2メモリ411)とのいずれかが合成データ読み出し元として選択決定される。
そして、合成データ読み出し元が選択決定されると(S61のYes)、合成データ読み出し元として選択決定されたメモリに格納されている合成用画像データと現在選択されている画像データとのビットマップデータによる合成処理を行い(S62)、この合成処理により得られた画像データをフルスケールで表示する(S63)。
次に、図9の(g)に示す保存/非保存選択メニューをOSDで表示する(S64)。このとき、使用者が操作キーユニット33あるいはリモコン50上で操作することにより保存と非保存とのいずれかが選択決定される。
保存が選択決定されると(S65のYes)、図9の(h)に示す保存先メニューをOSDで表示する(S66)。一方、非保存が選択決定されると(S65のNo)、前述したS33へ移行し、これにより、図10の(a)に示すように、読み出し元のメモリに格納されている画像データに基づいてサムネイル画像が生成されて表示される。
さて、図9の(h)に示す保存先メニューをOSDで表示しているときに、使用者が操作キーユニット33あるいはリモコン50上で操作することによりメモリカード326と内部メモリ(第2メモリ411)とのいずれかが保存先として選択決定されると(S67のYes)、図9の(i)に示す保存方法メニューをOSDで表示する(S68)。
このとき、使用者が操作キーユニット33あるいはリモコン50上で操作することにより上書きコマンドと追加コマンドとのいずれかが選択決定される。上書きコマンドが選択決定されると(S69のYes)、S62の合成処理により得られた画像データを保存先のメモリに上書きで書き込む(S70)。一方、追加コマンドが選択決定されると(S69のNo)、S62の合成処理により得られた画像データを保存先のメモリの空き領域に書き込む(S71)。S70及びS71を終えると、前述したS33へ移行し、これにより、図10の(a)に示すように、読み出し元のメモリに現段階で格納されている画像データに基づいてサムネイル画像が生成されて表示される。
尚、S24のモニタ単独処理では、操作キーユニット33あるいはリモコン50上で使用者によって所定の操作がなされると、実行中の処理が終了した段階で前述したS30へ移行して、図9の(a)に示すメニューを表示するようになっている。これにより、PC本体20でUSBファンクションデバイスを使用可能な状態に随時戻ることができる。
以上の処理により、モニタ30単独で(すなわち、PC本体20が介入することなく)メモリカード326に格納されている画像データの閲覧及び編集が可能となる。これにより、PC本体20でメモリカード326を使用しない何らかの処理を実行中に、モニタ30側でメモリカード326に格納されている画像データを編集し、PC本体20で実行中の処理にモニタ30単独で編集された画像データを取り込んで利用するというような使い方が可能となり、用途が拡大する。
また、メモリカード326から読み出した画像データを第2メモリ411の空きブロックに複写することによって、複数の任意の画像データの編集機能を実現することができる。また、複数のメモリカード326に格納されている画像データを第2メモリ411に複写しておき、第2メモリ411をPC本体20で画像データの編集を行う場合のソースとして使用するようにすれば、複数のメモリカードをソースとして使用する場合に必要となるメモリカードを差し替えるという手間を省くことができる。また、メモリカード326に格納されている画像データと、PC本体20から予めロードされて第2メモリ411に格納されている装飾文字の画像データとを合成することが可能となる。
そして、モニタ30単独でファンクションデバイス(メモリカード326や第2メモリ411)に格納されている画像データの閲覧及び編集が可能となるのは、PC本体20がファンクションデバイスにアクセスしていないときであるので、PC本体20がファンクションデバイスを使用することに対して支障を来すことはない。
さらに、モニタ30単独でファンクションデバイスを使用する際の操作手段として、PC本体20の操作手段(マウス34)とは別に、モニタ30に備えられた操作キーユニット33及びリモコン50が用意されているので、PC本体20の操作と混同することなく使用することができる。
尚、情報処理装置(PC本体20)と外部記憶装置(メモリカード326)とのインタフェースとしては、上記の実施形態ではUSBを用いているが、例えば、IEEE1394、ブルートゥースなどの他のインタフェースであってもよい。