JP2012107874A - 超音波流量計 - Google Patents
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Abstract
【課題】超音波振動子の感度が最も高い周波数を選択し、測定を行うことで計測精度が向上した超音波流量計を実現する。
【解決手段】超音波振動子の駆動周波数を決めている抵抗値を可変可能な周波数調整器4を備えた発振部5と、一対の超音波振動子2,3と、被測定流体が流れる計測流路1と、受信側に設定された超音波振動子により伝搬された受信信号の振幅値を検出する検出部7と、前記受信信号の最大振幅値を記録する記録部8と、受信信号と記録部8に記録された最大振幅値との比較を行う比較部9と、比較部9による比較結果により振幅が最大となる抵抗値を決定し、超音波振動子駆動周波数を決定する制御部から成る。
【選択図】図1
【解決手段】超音波振動子の駆動周波数を決めている抵抗値を可変可能な周波数調整器4を備えた発振部5と、一対の超音波振動子2,3と、被測定流体が流れる計測流路1と、受信側に設定された超音波振動子により伝搬された受信信号の振幅値を検出する検出部7と、前記受信信号の最大振幅値を記録する記録部8と、受信信号と記録部8に記録された最大振幅値との比較を行う比較部9と、比較部9による比較結果により振幅が最大となる抵抗値を決定し、超音波振動子駆動周波数を決定する制御部から成る。
【選択図】図1
Description
本発明は、一対の送受信可能な超音波振動子を用いて超音波の伝搬時間を計測し、被測定流体の流量を計測する超音波流量計に関するものである。
従来、この種の超音波流量計は、周波数調整器を掃引制御する周波数制御器により制御を行っていた。
図4は、特許文献1に記載された超音波流量計の構成を示すものである。この装置は、所定周波数の信号を出力する基準発振器18及び前記信号の周波数を調整し調整された周波数の駆動信号を出力する周波数調整器17を備えた発振手段16と、ガスが流れる計測流路1と、計測流路1に設けられ前記駆動信号を受けることにより前記ガスに対して超音波を放射する超音波送信器14と、前記超音波を受けて受信信号を出力する超音波受信器15とを有し、前記受信信号の変調量に基づいて前記ガスの流量を求める超音波流量計において、前記受信信号の振幅値を検出する振幅検出器23と、前記受信信号の最大振幅値を格納するピークホールド回路22と、ピークホールド回路22に格納された受信信号最大振幅値と前記振幅検出器23の検出値とを比較する比較器21と、前記周波数調整器17に周波数指示信号を出力して前記駆動信号の周波数を変更させる周波数制御器19と、該周波数制御器19及び比較器21に接続したコントローラー20とを備え、該コントローラー20は、前記周波数制御器19を介して前記周波数調整器17を掃引制御することにより前記周波数調整器17から所定周波数範囲の駆動信号を出力させて該所定周波数範囲における受信信号の最大振幅値を前記ピークホールド回路22に格納させ、かつ再度の掃引制御により得られる、振幅検出器23の検出値が前記受信信号の最大振幅値と略同等になった時の周波数の駆動信号を出力し得るように周波数指示信号を設定する(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、前記従来の構成では、周波数調整器17を掃引制御する周波数制御器19により制御を行っているため、周波数調整器17と周波数制御器19をそれぞれ別途設けなければならないため、部品点数が多くなりコストや工数がかかるという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、抵抗により発信周波数を変化させる構成なため、制御部において抵抗を可変させることが可能であることから、周波数制御器を別途設ける必要のない超音波流量計を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の超音波流量計は、被測定流体が流れる計測流路と、前記計測流路の上流と下流に配置された一対の超音波振動子と、送信側に設定された前記超音波振動子を駆動する発信部と、送信側に設定された前記超音波振動子から送信され、流体を伝搬した超音波信号を受信側に設定された超音波振動子が受信するまでの超音波の伝搬時間を計測する伝搬時間測定部と、前記伝搬時間から演算によって前記被測
定流体の流量を求める流量演算部と、前記発信部において前記超音波振動子の駆動周波数を決める抵抗値を可変可能な周波数調整器と、受信側に設定された前記超音波振動子で受信された受信信号を検出する検出部と、前記受信信号の最大振幅値を記録する記録部と、前記検出部で受信された受信信号と前記記録部に記録された最大振幅値との比較を行う比較部と、前記比較部による比較結果から受信信号の振幅が最大となるように前記発信部の抵抗値を決定する制御部と、を備えたものである。
定流体の流量を求める流量演算部と、前記発信部において前記超音波振動子の駆動周波数を決める抵抗値を可変可能な周波数調整器と、受信側に設定された前記超音波振動子で受信された受信信号を検出する検出部と、前記受信信号の最大振幅値を記録する記録部と、前記検出部で受信された受信信号と前記記録部に記録された最大振幅値との比較を行う比較部と、前記比較部による比較結果から受信信号の振幅が最大となるように前記発信部の抵抗値を決定する制御部と、を備えたものである。
これによって、発信部においては超音波振動子の駆動周波数を決めている抵抗値を可変する周波数調整器のみにて測定が可能となる。
本発明の超音波流量計は、周波数調整器により超音波振動子の感度が最も高い周波数を選択し、測定を行うことで計測精度が向上した超音波流量計を実現することができる。
第1の発明は、被測定流体が流れる計測流路と、前記計測流路の上流と下流に配置された一対の超音波振動子と、送信側に設定された前記超音波振動子を駆動する発信部と、送信側に設定された前記超音波振動子から送信され、流体を伝搬した超音波信号を受信側に設定された超音波振動子が受信するまでの超音波の伝搬時間を計測する伝搬時間測定部と、前記伝搬時間から演算によって前記被測定流体の流量を求める流量演算部と、前記発信部において前記超音波振動子の駆動周波数を決める抵抗値を可変可能な周波数調整器と、受信側に設定された前記超音波振動子で受信された受信信号を検出する検出部と、前記受信信号の最大振幅値を記録する記録部と、前記検出部で受信された受信信号と前記記録部に記録された最大振幅値との比較を行う比較部と、前記比較部による比較結果から受信信号の振幅が最大となるように前記発信部の抵抗値を決定する制御部と、を備えたことによって超音波振動子の感度の最も高い周波数にて測定可能となり、超音波流量計の計測精度を向上させることができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の発信部の抵抗値を微少に変動させることが可能な変動部を備えたことにより、超音波振動子自身や超音波振動子周辺が振動し、発生してしまう波打ちが減衰されるため波打ち対策となり、超音波流量計の計測精度を向上させることができる。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における超音波流量計の構成図を示すものである。
図1は、本発明の第1の実施の形態における超音波流量計の構成図を示すものである。
図2は、本発明の第1の実施の形態における超音波流量計の周波数調整の手順を示すフローチャートを示すものである。
図1において、本発明の超音波流量計は被測定流体の流れる計測流路1の上流と下流に設置した超音波振動子2、3と、超音波振動子2、3の送信周波数を調整する周波数調整器4を設けた発振部5と前記超音波振動子2、3により伝搬された受信信号を増幅する増幅部6と、前記受信信号を検出する検出部7と、前記受信信号の最大振幅値を記録する記録部8と、記録された最大振幅値と検出部7で検出された受信信号の比較を行う比較部9
と、比較部9での比較結果により振幅が最大となる抵抗値を決定し超音波振動子の駆動周波数を決定する制御部10と、決定された駆動周波数にて一方の前記超音波振動子から送信され、流体を伝搬した超音波信号を他方の超音波振動子が受信するまでの超音波の伝搬時間を計測する伝搬時間測定部11と、前記伝搬時間から演算によって前記超音波振動子間を満たす流体の流量を求める流量演算部13を備えている。
と、比較部9での比較結果により振幅が最大となる抵抗値を決定し超音波振動子の駆動周波数を決定する制御部10と、決定された駆動周波数にて一方の前記超音波振動子から送信され、流体を伝搬した超音波信号を他方の超音波振動子が受信するまでの超音波の伝搬時間を計測する伝搬時間測定部11と、前記伝搬時間から演算によって前記超音波振動子間を満たす流体の流量を求める流量演算部13を備えている。
以上のように構成された超音波流量計について以下その動作、作用を説明する。
まず、周波数調整器4により調整された(S1)周波数において送信側の超音波振動子2から超音波信号を発信する(S2)。受信側の超音波振動子3より受信された受信信号を検出し(S3)、記録部8に記録されている記録信号と比較を行い(S4)、記録信号よりも受信信号が大きい場合は記録部8に記録されている受信波形の記録更新を行い(S5)、再び、周波数調整器4にて抵抗値の調整を行い、記録信号が最も大きくなるまで繰り返す。なお、受信信号が記録信号よりも小さくなった場合は記録更新を行わず、記録信号が最も大きい際の周波数となるように抵抗値の調整を行い、伝搬時間測定部11による伝搬時間の計測を行い、流量演算部13で流量を演算する。
以上のように、本実施の形態においては、周波数調整器4により超音波振動子の感度が最も高い周波数を選択し、測定を行うことで計測精度が向上した超音波流量計を実現することができる。
(実施の形態2)
図3は、本発明の第2の実施の形態における超音波流量計の構成図を示すものである。
図3は、本発明の第2の実施の形態における超音波流量計の構成図を示すものである。
図3において、基本的な構成は実施の形態1と同様である。
本実施の形態においては、発振部5において、抵抗値を微少に変動させることが可能な変動部としての周波数変動器12を設けることにより、発振周波数を微少に変化させることができるため、超音波振動子2、3自体や超音波振動子2、3周辺が振動し発生してしまう波打ちが減衰される。
以上のように、本実施の形態においては、波打ち対策をなるため超音波流量計の計測精度をあげることができる。
以上のように、本発明にかかる超音波流量計は、周波数調整器において超音波振動子の感度が最も高い周波数にて測定を行うため、計測精度の高い超音波流量計を実現することが可能となるので、流量測定基準器及びガスメーターや水道メーター等の用途にも適用できる。
1 計測流路
2、3 超音波振動子
4 周波数調整器
5 発振部
6 増幅部
7 振幅検出部(検出部)
8 記録部
9 比較部
10 制御部
11 伝搬時間測定部
12 周波数変動器(変動部)
13 流量演算部
2、3 超音波振動子
4 周波数調整器
5 発振部
6 増幅部
7 振幅検出部(検出部)
8 記録部
9 比較部
10 制御部
11 伝搬時間測定部
12 周波数変動器(変動部)
13 流量演算部
Claims (2)
- 被測定流体が流れる計測流路と、
前記計測流路の上流と下流に配置された一対の超音波振動子と、
送信側に設定された前記超音波振動子を駆動する発信部と、
送信側に設定された前記超音波振動子から送信され、流体を伝搬した超音波信号を受信側に設定された超音波振動子が受信するまでの超音波の伝搬時間を計測する伝搬時間測定部と、
前記伝搬時間から演算によって前記被測定流体の流量を求める流量演算部と、
前記発信部において前記超音波振動子の駆動周波数を決める抵抗値を可変可能な周波数調整器と、
受信側に設定された前記超音波振動子で受信された受信信号を検出する検出部と、
前記受信信号の最大振幅値を記録する記録部と、
前記検出部で受信された受信信号と前記記録部に記録された最大振幅値との比較を行う比較部と、
前記比較部による比較結果から受信信号の振幅が最大となるように前記発信部の抵抗値を決定する制御部と、
を備えた超音波流量計。 - 前記発信部の抵抗値を微少に変動させることが可能な変動部を備えた請求項1記載の超音波流量計。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010254678A JP2012107874A (ja) | 2010-11-15 | 2010-11-15 | 超音波流量計 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2010254678A JP2012107874A (ja) | 2010-11-15 | 2010-11-15 | 超音波流量計 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012107874A true JP2012107874A (ja) | 2012-06-07 |
Family
ID=46493677
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2010254678A Pending JP2012107874A (ja) | 2010-11-15 | 2010-11-15 | 超音波流量計 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2012107874A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112414482A (zh) * | 2020-11-10 | 2021-02-26 | 宁波智复物联科技有限公司 | 一种基于数字技术的超声流体计量换能器 |
CN112997051A (zh) * | 2018-12-26 | 2021-06-18 | 德州仪器公司 | 超声换能器的动态温度校准 |
-
2010
- 2010-11-15 JP JP2010254678A patent/JP2012107874A/ja active Pending
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