JP2012107714A - ボールネジ装置及びそのシール部材取付方法 - Google Patents

ボールネジ装置及びそのシール部材取付方法 Download PDF

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Abstract

【課題】二以上のシール部材をボールネジナットの軸線方向端部に多重に取付ける場合であっても、各シール部材のシール効果が確実に得られるボールネジ装置を提供する。
【解決手段】内側シール部材用ナットネジ孔13、外側シール部材用ナットネジ孔15をボールネジナット2の軸線方向端面の異なる位置に形成し、回転方向に長手な内側シール部材用位相調整取付孔14、外側シール部材用位置調整取付孔18を夫々内側シール部材4、外側シール部材5に形成し、内側シール部材4に形成された外側シール部材用ネジ部材挿通孔16に外側シール部材用ネジ部材8を挿通し、内側シール部材4、外側シール部材5の夫々を回転方向に位相調整することにより夫々のシール効果を確認しながら内側シール部材用ネジ部材7、外側シール部材用ネジ部材8の夫々をナットネジ孔13、15の夫々に螺合して内側シール部材4、外側シール部材5の夫々を固定することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、ボールネジ装置及びそのシール部材取付方法に関するものであり、特にボールネジナットの軸線方向端部にシール部材を取付けて使用するボールネジ装置に好適なものである。
ボールネジ装置は、ボールネジ軸に雄ボールネジ溝を形成すると共に、ボールネジナットに雌ボールネジ溝を形成し、それら雌雄ボールネジ溝間にボール(鋼球)を介装し、鋼球が転動することにより滑らかな回転−直動運動を可能とするものである。ボールと雌雄ボールネジ溝との間に異物が介入すると滑らかな回転−直動運動を確保できないので、例えばボールネジナットの軸線方向端部にシール部材を取付け、シール部材のシールリップを雄ボールネジ溝の内部を含めてボールネジ軸の外形に接触させ、もって異物の侵入を防止するボールネジ装置もある。下記特許文献1では、ボールネジナットの軸線方向端部に二以上のシール部材を多重に取付けるボールネジ装置が記載されている。また、この特許文献1には、例えば薄板状のシール部材を二枚、軸線方向に多重に取付ける場合、各シール部材のシールリップ位置でのボールネジ軸のボールネジ溝は位相がずれているので、夫々の位相に合わせて各シール部材をボールネジナットに固定することも記載されている。
特開2002−364726号公報
ところで、前記特許文献1に記載されるボールネジ装置では、シール部材自体のボールネジ軸又はボールネジナットに対する回転方向への位相調整ができない。例えばボールネジナットの軸線方向所定端面にシール部材を取付ける場合、ボールネジナットの軸線方向所定端面に取付けられたシール部材のシールリップとボールネジ軸のボールネジ溝との位相は設計上一定であるが、実質的には製造誤差などによって両者の位相がずれていることもある。このような場合にボールネジ軸の外形とシール部材のシールリップとの良好な接触を得るためには、シール部材自体のボールネジ軸又はボールネジナットに対する位相調整が必要となる。しかしながら、前記特許文献1に記載されるボールネジ装置では、シール部材の位相を調整する手段がない。また、例えば、薄板状のシール部材を二枚取付けるような場合、ボールネジナットに近いシール部材を内側シール部材、ボールネジナットから遠いシール部材を外側シール部材としたとき、内側シール部材のシール効果を確認しながら当該内側シール部材の位相調整を行った後、外側シール部材のシール効果を確認しながら当該外側シール部材の位相調整をしようとしても、夫々のシール部材を位相調整後の状態で固定する手段がない。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、二以上のシール部材をボールネジナットの軸線方向端部に多重に取付ける場合であっても、各シール部材のシール効果が確実に得られるボールネジ装置及びそのシール部材取付方法を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明のボールネジ装置は、ボールネジナットの軸線方向端部に二以上のシール部材を軸線方向に多重に取付け且つ各シール部材のシールリップの内形がボールネジ軸の外形に接触するボールネジ装置であって、前記二以上のシール部材の夫々をボールネジナットに固定するための各シール部材用ネジ部材が螺合され且つ夫々のシール部材に対応して当該ボールネジナットの軸線方向端面の異なる位置に形成された各シール部材用ナットネジ孔と、各シール部材の該当する前記各シール部材用ナットネジ孔に対向する位置に形成され且つ各シール部材用ネジ部材のネジ部を挿通し且つボールネジナット又はボールネジ軸の回転方向に長手な各シール部材用位相調整取付孔と、隣合うシール部材のうち、ボールネジナットに近いシール部材を内側シール部材、ボールネジナットから遠いシール部材を外側シール部材とした場合、少なくとも内側シール部材に形成され且つ外側シール部材をボールネジナットに固定するための外側シール部材用ネジ部材のネジ部を挿通し且つボールネジナット又はボールネジ軸の回転方向に長手な外側シール部材用ネジ部材挿通孔とを備えたことを特徴とするものである。
また、前記各シール部材用ナットネジ孔をボールネジナットの軸線方向端面の同一円周上に形成し且つそれらを順番に各シール部材に該当するシール部材用ナットネジ孔としたことを特徴とするものである。
また、本発明のボールネジ装置のシール部材取付方法は、前記二以上のシール部材をボールネジナットの軸線方向端部に取付けるにあたり、前記内側シール部材の回転方向への位相を調整することで当該内側シール部材のシール効果を確認しながら内側シール部材用ネジ部材のネジ部をボールネジナットの内側シール部材用ナットネジ孔に螺合して当該内側シール部材をボールネジナットに固定し、その後、前記外側シール部材の回転方向への位相を調整することで当該外側シール部材のシール効果を確認しながら外側シール部材用ネジ部材のネジ部をボールネジナットの外側シール部材用ナットネジ孔に螺合して当該外側シール部材をボールネジナットに固定することを特徴とするものである。
而して、本発明のボールネジ装置によれば、二以上のシール部材の夫々をボールネジナットに固定するための各シール部材用ネジ部材が螺合される各シール部材用ナットネジ孔を夫々のシール部材に対応してボールネジナットの軸線方向端面の異なる位置に形成し、各シール部材用ネジ部材のネジ部を挿通し且つボールネジナット又はボールネジ軸の回転方向に長手な各シール部材用位相調整取付孔を各シール部材の該当する各シール部材用ナットネジ孔に対向する位置に形成し、外側シール部材をボールネジナットに固定するための外側シール部材用ネジ部材のネジ部を挿通し且つボールネジナット又はボールネジ軸の回転方向に長手な外側シール部材用ネジ部材挿通孔を少なくとも内側シール部材に形成したため、夫々のシール部材を回転方向に位相調整することにより夫々のシール部材のシール効果を確認しながら夫々のシール部材用ネジ部材をボールネジナットの各シール部材用ナットネジ孔に螺合して夫々のシール部材を固定することができ、これにより夫々のシール部材のシール効果を確実に得ることができる。
また、各シール部材用ナットネジ孔をボールネジナットの軸線方向端面の同一円周上に形成し且つそれらを順番に各シール部材に該当するシール部材用ナットネジ孔とすることで、シール部材用ナットネジ孔を形成し易く、各シール部材の回転方向への位相調整がし易い。
また、本発明のボールネジ装置のシール部材取付方法によれば、内側シール部材の回転方向への位相を調整することで当該内側シール部材のシール効果を確認しながら内側シール部材用ネジ部材のネジ部をボールネジナットの内側シール部材用ナットネジ孔に螺合して当該内側シール部材をボールネジナットに固定し、その後、外側シール部材の回転方向への位相を調整することで当該外側シール部材のシール効果を確認しながら外側シール部材用ネジ部材のネジ部をボールネジナットの外側シール部材用ナットネジ孔に螺合して当該外側シール部材をボールネジナットに固定することとしたため、二以上のシール部材をボールネジナットの軸線方向端部に多重に取付ける場合であっても、夫々のシール部材のシール効果を確実に得ることができる。
本発明のボールネジ装置の一実施形態を示す縦断面図である。 図1のボールネジ装置のボールネジナットの軸線方向端面の軸線方向矢視図である。 図2のボールネジナットの軸線方向端面に内側シール部材を取付けた状態の軸線方向矢視図である。 図3の内側シール部材に外側シール部材を取付けた状態の軸線方向矢視図である。
次に、本発明のボールネジ装置の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態のボールネジ装置の説明図である。図中の符号1はボールネジ軸、符号2はボールネジナットであり、ボールネジ軸1には雄ボールネジ溝が、ボールネジナット2には雌ボールネジ溝が形成され、雌雄ボールネジ溝の間に複数のボール3が介装されている。例えばボールネジナット2の回転を規制しながらボールネジ軸1を回転するとボールネジナット2が直動する。このとき、雌雄ボールネジ溝間に介装されているボール3が転動するため、滑らかな回転−直動運動が達成される。
本実施形態では、ボールネジナット2の軸線方向図示右端部の図示右端面に二つ(二枚)の薄板状シール部材4、5を多重に取付ける。このうち、ボールネジナット2に最も近いシール部材4、即ち図示左方のシール部材4を内側シール部材4と定義し、内側シール部材4に最も近いシール部材5、即ち図示中央のシール部材5を外側シール部材と定義し、後述するように外側シール部材5のボールネジナット2と反対側に更にシール部材6を取付ける場合、そのシール部材6を外外側シール部材6と定義する。また、本実施形態では、内側シール部材4は内側シール部材用ネジ部材7でボールネジナット2に固定し、外側シール部材5は外側シール部材用ネジ部材8でボールネジナット2に固定し、外外側シール部材6は外外側シール部材用ネジ部材9でボールネジナット2に固定する。また、内側シール部材4には内側シールリップ10が形成され、外側シール部材5には外側シールリップ11が形成され、外外側シール部材6には外外側シールリップ12が形成され、夫々のシール部材4〜6の全てのシールリップ10〜12の内形がボールネジ軸1の外形に接触してシール効果を発生する。
図2は、前記内側シール部材4をボールネジナット2に固定するために、ボールネジナット2の図1に示す右端面(軸線方向端面)に形成された内側シール部材用ナットネジ孔13、及び外側シール部材5をボールネジナット2に固定するために、ボールネジナット2の右端面(軸線方向端面)に形成された外側シール部材用ナットネジ孔15の軸線方向矢視図である。本実施形態では、内側シール部材用ナットネジ孔13も外側シール部材用ナットネジ孔15も同一円周上に6つ等間隔に形成された同型のネジ孔であるが、内側シール部材用ナットネジ孔13は、図2の図示上方及び右下方及び左下方の3カ所に等間隔に形成されているものとし、外側シール部材用ナットネジ孔15は、図2の図示下方及び右上方及び左上方の3カ所に形成されているものとする。即ち、各シール部材4、5用のナットネジ孔13、15は、各シール部材4、5に対応して、ボールネジナット2の軸線方向端面の異なる位置に形成されている。また、各シール部材4、5用の各シール部材用ナットネジ孔13、15は、ボールネジナット2の軸線方向端面の同一円周上に形成され且つそれらの各シール部材用ナットネジ孔13、15を順番に各シール部材4、5に該当するシール部材用ナットネジ孔13、15としている。このようにすることにより、各シール部材用ナットネジ孔13、15を形成し易く、また後述するように各シール部材4、5の回転方向への位相調整がし易い。なお、各シール部材4、5用のナットネジ孔13、15は、夫々、諸元の異なるネジ孔であってもよい。
図3は、前記内側シール部材用ナットネジ孔13に内側シール部材用ネジ部材7を螺合してボールネジナット2に内側シール部材4を固定した状態の軸線方向矢視図である。内側シール部材4のうち、前記内側シール部材用ナットネジ孔13に対向する位置には、内側シール部材用ネジ部材7のネジ部を挿通し且つ内側シール部材4の回転方向への位相を調整するためにボールネジナット2又はボールネジ軸1の回転方向に長手な内側シール部材用位相調整取付孔14が計3つ形成されている。また、この内側シール部材4には、前記図2の外側シール部材用ナットネジ15に対向する位置に、ボールネジナット2又はボールネジ軸1の回転方向に長手な外側シール部材用ネジ部材挿通孔16が計3つ形成されている。
この内側シール部材4をボールネジナット2に取付ける場合には、3本の内側シール部材用ネジ部材7のネジ部を各内側シール部材用位相調整取付孔14に挿通し、各内側シール部材用ネジ部材7をボールネジナット2の内側シール部材用ナットネジ孔13に少し螺合する。その状態で、内側シール部材4をボールネジナット2又はボールネジ軸1の回転方向に回転して位相を調整し、内側シール部材4の内側シールリップ10の内形がボールネジ軸1の外形に良好に接触する状態とする。このようにして位相調整が完了したら、内側シール部材用ネジ部材7を内側シール部材用ナットネジ孔13に螺合し締付けて内側シール部材4を固定する。
図4は、前記外側シール部材用ナットネジ孔15に外側シール部材用ネジ部材8を螺合して外側シール部材5をボールネジナット2に固定した状態の軸線方向矢視図である。外側シール部材5のうち、前記外側シール部材用ナットネジ孔15に対向する位置には、外側シール部材用ネジ部材8のネジ部を挿通し且つ外側シール部材5の回転方向への位相を調整するためにボールネジナット2又はボールネジ軸1の回転方向に長手な外側シール部材用位相調整取付孔18が計3つ形成されている。また、この外側シール部材5には、前記内側ネジ部材7に対向する位置に、当該内側ネジ部材7の頭部を収納する、或いは当該内側ネジ部材7を操作するための外側貫通孔17がボールネジナット2又はボールネジ軸1の回転方向に長手に開設されている。
この外側シール部材5をボールネジナット2に取付ける場合には、前述のようにして内側シール部材4をボールネジナット2に取付けた後、3本の外側シール部材用ネジ部材8のネジ部を各外側シール部材用位相調整取付孔18から外側シール部材用ネジ部材挿通孔16に挿通し、各外側シール部材用ネジ部材8をボールネジナット2の外側シール部材用ナットネジ孔15に少し螺合する。その状態で、外側シール部材5をボールネジナット2又はボールネジ軸1の回転方向に回転して位相を調整し、外側シール部材5の外側シールリップ11の内形がボールネジ軸1の外形に良好に接触する状態とする。このようにして位相調整が完了したら、外側シール部材用ネジ部材8を外側シール部材用ナットネジ孔15に螺合し締付けて外側シール部材5を固定する。
ちなみに、内側シール部材4及び外側シール部材5をボールネジナット2に取付けた状態での内側シール部材4の内側シールリップ10の内形と外側シール部材5の外側シールリップ11の内形との位相差は、内側シール部材4の内側シールリップ10と外側シール部材5の外側シールリップ11との軸線方向距離及びボールネジ軸1のボールネジ溝の条数及びリードに応じた所定位相差となる。例えば、ボールネジ軸1のボールネジ溝の条数が1でリードがL、内側シール部材4の内側シールリップ10と外側シール部材5の外側シールリップ11との軸線方向距離がxである場合、内側シール部材4の内側シールリップ10の内形と外側シール部材5の外側シールリップ11の内形との位相差φは、φ=(x/L)×360°で表れる。
このように本実施形態のボールネジ装置及びそのシール部材取付方法では、内側シール部材4、外側シール部材5の夫々をボールネジナット2に固定するための内側シール部材用ネジ部材7、外側シール部材用ネジ部材8が螺合される内側シール部材用ナットネジ孔13、外側シール部材用ナットネジ孔15を内側シール部材4、外側シール部材5の夫々に対応してボールネジナット2の軸線方向端面の異なる位置に形成し、内側シール部材用ネジ部材7、外側シール部材用ネジ部材8のネジ部を挿通し且つボールネジナット2又はボールネジ軸1の回転方向に長手な内側シール部材用位相調整取付孔14、外側シール部材用位置調整取付孔18を内側シール部材4、外側シール部材5の該当する内側シール部材用ナットネジ孔13、外側シール部材用ナットネジ孔15に対向する位置に形成し、外側シール部材5をボールネジナット2に固定するための外側シール部材用ネジ部材8のネジ部を挿通し且つボールネジナット2又はボールネジ軸1の回転方向に長手な外側シール部材用ネジ部材挿通孔16を内側シール部材4に形成したため、内側シール部材4、外側シール部材5の夫々を回転方向に位相調整することにより内側シール部材4、外側シール部材5の夫々のシール効果を確認しながら内側シール部材用ネジ部材7、外側シール部材用ネジ部材8の夫々をボールネジナット2の内側シール部材用ナットネジ孔13、外側シール部材用ナットネジ孔15の夫々に螺合して内側シール部材4、外側シール部材5の夫々を固定することができ、これにより内側シール部材4、外側シール部材5の夫々のシール効果を確実に得ることができる。
また、内側シール部材4の回転方向への位相を調整することで当該内側シール部材4のシール効果を確認しながら内側シール部材用ネジ部材7のネジ部をボールネジナット2の内側シール部材用ナットネジ孔13に螺合して当該内側シール部材4をボールネジナット2に固定し、その後、外側シール部材5の回転方向への位相を調整することで当該外側シール部材5のシール効果を確認しながら外側シール部材用ネジ部材8のネジ部をボールネジナット2の外側シール部材用ナットネジ孔15に螺合して当該外側シール部材5をボールネジナット2に固定することとしたため、内側シール部材4、外側シール部材5をボールネジナット2の軸線方向端部に多重に取付ける場合であっても、内側シール部材4、外側シール部材5の夫々のシール効果を確実に得ることができる。
また、図1に二点鎖線で示すように、外側シール部材5のボールネジナット2と反対側に更に外外側シール部材6を取付ける場合、ボールネジナット2の軸線方向端面の更に異なる位置に外外側シール部材用ナットネジ孔を形成し、外外側シール部材6の外外側シール部材用ナットネジ孔に対向する位置に外外側シール部材用位相調整取付孔を形成すると共に、同じく外外側シール部材用ナットネジ孔に対向する内側シール部材4及び外側シール部材5の位置に外外側シール部材用ネジ部材9のネジ部を挿通する外外側シール部材用ネジ部材挿通孔を形成し、外外側シール部材用位相調整取付孔から外外側シール部材用ネジ部材挿通孔に外外側ネジ部材9のネジ部を挿通し且つ外外側シール部材用ナットネジ孔に外外側ネジ部材9を螺合し、外外側シール部材6を回転方向に位相調整してからボールネジナット2に外外側シール部材6を固定するようにすれば、外外側シール部材6のシール効果を確実に得ることができる。また、これを順次繰り返すことで、二以上のシール部材をボールネジナット2に多重に取付ける場合であっても、各シール部材の位相調整をボールネジナット2に最も近い側から順次行って固定することで各シール部材のシール効果が確実に得られる。
なお、前記実施形態では、ボールネジナット2に内側シール部材4を直接取付け、内側シール部材4に外側シール部材5を直接取付けているが、夫々の間には、シール部材以外の部材が介装されていてもよく、例えばシール部材を保持するための金属製薄板材などから構成される保持部材などを介装してもよい。何れの場合も、ボールネジナット2に近いシール部材を内側シール部材4、ボールネジナット2から遠いシール部材を外側シール部材5とすれば、全てのシール部材に本発明が適用できる。
1はボールネジ軸
2はボールネジナット
3はボール
4は内側シール部材
5は外側シール部材
6は外外側シール部材
7は内側シール部材用ネジ部材
8は外側シール部材用ネジ部材
9は外外側シール部材用ネジ部材
10は内側シールリップ
11は外側シールリップ
12は外外側シールリップ
13は内側シール部材用ナットネジ孔
14は内側シール部材用位相調整取付孔
15は外側シール部材用ナットネジ孔
16は外側シール部材用ネジ部材挿通孔
17は外側貫通孔
18は外側シール部材用位相調整取付孔

Claims (3)

  1. ボールネジナットの軸線方向端部に二以上のシール部材を軸線方向に多重に取付け且つ各シール部材のシールリップの内形がボールネジ軸の外形に接触するボールネジ装置であって、前記二以上のシール部材の夫々をボールネジナットに固定するための各シール部材用ネジ部材が螺合され且つ夫々のシール部材に対応して当該ボールネジナットの軸線方向端面の異なる位置に形成された各シール部材用ナットネジ孔と、各シール部材の該当する前記各シール部材用ナットネジ孔に対向する位置に形成され且つ各シール部材用ネジ部材のネジ部を挿通し且つボールネジナット又はボールネジ軸の回転方向に長手な各シール部材用位相調整取付孔と、隣合うシール部材のうち、ボールネジナットに近いシール部材を内側シール部材、ボールネジナットから遠いシール部材を外側シール部材とした場合、少なくとも内側シール部材に形成され且つ外側シール部材をボールネジナットに固定するための外側シール部材用ネジ部材のネジ部を挿通し且つボールネジナット又はボールネジ軸の回転方向に長手な外側シール部材用ネジ部材挿通孔とを備えたことを特徴とするボールネジ装置。
  2. 前記各シール部材用ナットネジ孔をボールネジナットの軸線方向端面の同一円周上に形成し且つそれらを順番に各シール部材に該当するシール部材用ナットネジ孔としたことを特徴とする請求項1に記載のボールネジ装置。
  3. 前記二以上のシール部材をボールネジナットの軸線方向端部に取付けるにあたり、前記内側シール部材の回転方向への位相を調整することで当該内側シール部材のシール効果を確認しながら内側シール部材用ネジ部材のネジ部をボールネジナットの内側シール部材用ナットネジ孔に螺合して当該内側シール部材をボールネジナットに固定し、その後、前記外側シール部材の回転方向への位相を調整することで当該外側シール部材のシール効果を確認しながら外側シール部材用ネジ部材のネジ部をボールネジナットの外側シール部材用ナットネジ孔に螺合して当該外側シール部材をボールネジナットに固定することを特徴とする請求項1又は2に記載のボールネジ装置のシール部材取付方法。
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