JP2012107646A - 継手構造 - Google Patents

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義直 伊奈
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真男 福井
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Abstract

【課題】 2つの部材を屈曲自在かつ回転自在に接続する継手構造を提供する。
【解決手段】 流体又は流動体が流通する流路を有する2つの部材40、43間を屈曲自在かつ回転自在に接続する継手構造1であって、一方の前記部材40に取り付けられる雄継手3と、他方の前記部材43に取り付けられる雌継手15とを備える。雄継手3は、雌継手15側の端部に、外周面の一部が球面状に形成された摺動部6が設けられるとともに、一方の部材40の流路と連通する貫通孔4が、その一端が摺動部6において開口するように設けられ、雌継手15は、内周面の一部に雄継手3の摺動部6を回転自在に支持する球面からなる軸受部30が設けられるとともに、他方の部材43の流路と連通する貫通孔16が設けられ、かつ、この貫通孔16は、2つの部材40、43の屈曲角度に関わらず雄継手3の貫通孔4と連通し、さらに、雌継手15は、軸受部30の球面を通る分割面において、少なくとも2つの部分に分割可能に構成されている。
【選択図】 図5

Description

本発明は、継手構造に関し、特に、気体、液体等の流体や、粉体、モルタル等の流動体を圧送させる部材の接続に有効な継手構造に関する。
従来、気体、液体等の流体や、粉体、モルタル等の流動体を圧送させる2つの部材の接続には各種の継手が用いられ、例えば、図15及び図16に示すように、モルタル吹付装置50のモルタル圧送ホース40への吹付ガン41の取り付けには、ワンタッチ式のカップリング45が用いられている。
このカップリング45は、ソケット46と、ソケット46に着脱自在に嵌合されるプラグ47とを備えたものであって、例えば、ソケット46を吹付ガン41のモルタル供給口43に取り付け、プラグ47をモルタル圧送ホース40の先端に取り付け、ソケット46にプラグ47を嵌合させることにより、モルタル圧送ホース40の先端に吹付ガン41を取り付けることができる。
モルタル吹付装置50は、例えば、図8に示すように、道路や橋梁等の既設の床版60の下面を増厚補強する増厚補強工法に用いられる。具体的には、図8に示すように、既設の床版60の下面側に補強用の鉄筋61、62を取り付け、図16のモルタル吹付装置50を作動させて、コンプレッサー51からエア圧送ホース52を介して吹付ガン41にエアを供給し、急結剤ポンプ53から急結剤圧送ホース54を介して吹付ガン41に急結剤を供給し、モルタルミキサー55から、モルタルポンプ56及びモルタル圧送ホース40を介して吹付ガン41にモルタル65を供給し、吹付ガン41のノズル42からエアの圧力により、床版60の下面に向けてモルタル65と急結剤との混合物(以下、この混合物をモルタル65という。)を噴射させることにより、床版60の下面側にモルタル65を吹き付ける。
この場合、図8に矢印で示すように、各縦筋61又は各横筋62に沿ってモルタル圧送ホース40及び吹付ガン41を移動させながら吹き付ける。その際、図17(a)、(b)に示すように、各縦筋61又は各横筋62と床版60の下面との間に向けて、左右両側からモルタル65を吹き付けることにより、各縦筋61又は各横筋62と床版60の下面との間にモルタル65を充填させ、各縦筋61及び各横筋62をモルタル65内に埋没させる。そして、この後、図17(c)に示すように、床版60の下面側の全体に所定の厚さでモルタル65を吹き付け、図17(d)に示すように、モルタル65の表面が平滑になるようにコテ63で均す。
特許文献1には、気体、液体等の流体や、粉体、モルタル等の流動体を圧送させる2つの部材の接続に用いられる継手の他の例が記載されている。この継手(以下、アタッチメントという。)は、浴中気泡水流発生装置から気泡水流を身体の各部にあてるために用いられるものであって、導水管の先端に設けられるとともに、内面が球面に形成される球状継手と、球状継手の内面側に摺動自在に嵌合される外面が球面に形成された気泡水流噴射ノズルとを備え、気泡水流噴射ノズルの基端側を導水管の先端側の球状継手の内面側で摺動させることにより、導水管に対する気泡水流噴射ノズルの角度を調整することができるというものである。
特開平5−23373号公報
ところで、図15及び図16に示す吹付ガン41は、上記のように、モルタル圧送ホース40の先端に上記のカップリング45を介して取り付けられ、モルタル圧送ホース40に対して固定されており、しかも、モルタル圧送ホース40は、モルタル65の噴射圧に耐え得るために硬質の材料から形成されており、曲がりにくいため、図17に示すように、吹付ガン41の向きを変えてモルタル65の噴射角度を調整するには、作業者がモルタル圧送ホース40及び吹付ガン41を手で持った状態で作業位置を変えなければならない。
このため、モルタル65の吹付に非常に手間がかかり、作業者の負担も増大する。また、吹付ガン41からのモルタルの噴射角度の微調整が難しいため、吹付ガン41からのモルタルの噴射角度によっては床版60の下面からのリバウンドが多くなり、モルタル65の無駄が多量に生じることになる。さらに、小回りがきかないため、モルタル65の吹き付け作業に非常に手間がかかることになる。
また、特許文献1に記載のアタッチメントは、球状継手の内面側に気泡水流噴射ノズルを首振り自在に嵌合させる際に、導水管の先端の球状継手を弾性変形させる必要があるため、モルタルを噴射させる吹付ガンのように、高圧が作用する部分に適用した場合には、モルタルを噴射させる際の圧力で球状継手の継手部分が変形して、継手部分において吹付ガンがモルタル圧送ホースから外れるおそれがある。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みなされたものであって、気体、液体等の流体や、粉体、モルタル等の流動体を高圧で噴射させる吹付ガンのホースへの接続等、高圧が作用する場合にも適用できるとともに、モルタル等の流動体を高圧で噴射させる吹付ガンのホースへの接続等に用いた場合には、吹き付け作業を効率良く行うことができる継手構造を提供することを目的とする。
上記のような課題を解決するために、本発明は、以下のような手段を採用している。
すなわち、本発明は、流体又は流動体が流通する流路を有する2つの部材間を屈曲自在かつ回転自在に接続する継手構造であって、一方の前記部材に取り付けられる雄継手と、他方の前記部材に取り付けられる雌継手とを備え、前記雄継手は、前記雌継手側の端部に、外周面の一部が球面状に形成された摺動部が設けられるとともに、前記一方の部材の流路と連通する貫通孔が、その一端が前記摺動部において開口するように設けられ、前記雌継手は、内周面の一部に前記雄継手の摺動部を回転自在に支持する球面からなる軸受部が設けられるとともに、前記他方の部材の流路と連通する貫通孔が設けられ、かつ、該貫通孔は、前記2つの部材の屈曲角度に関わらず前記雄継手の貫通孔と連通し、さらに、当該雌継手は、前記軸受部の球面を通る分割面において、少なくとも2つの部分に分割可能に構成されていることを特徴とする。
本発明の継手構造によれば、一方の部材に雄継手を取り付け、他方の部材に雌継手を取り付け、雄継手の摺動部を雌継手の軸受部で回転自在に支持することで、一方の部材と他方の部材とを屈曲自在かつ回転自在に接続することができる。この場合、雌継手は、軸受部の球面を通る分割面において、少なくとも2つの部分に分割可能に構成されているので、雌継手を弾性変形させることなく、雄継手に取り付けることができ、雄継手への雌継手の取り付け、取り外しを容易に行うことができ、メンテナンスを容易に行うことができる。さらに、高圧が作用する部分に適用した場合であっても、雌継手が変形して、雄継手から外れるようなことはない。さらに、雄継手の摺動部を雌継手の軸受部によって回転自在に支持した簡単な構造のものであるので、製作を容易にすることができ、製作費を削減することができる。
また、本発明において、前記雌継手は、前記少なくとも2つの部分に分割された状態で前記雄継手に取り付けられるとともに、前記少なくとも2つの部分の分割面同士が互いに結合された状態で、ねじ締結体によって前記雄継手に取り付けられた状態に固定されることとしてもよい。
本発明の継手構造によれば、雌継手を、軸受部の球面を通る分割面において、少なくとも2つの部分に分割した状態で雄継手に取り付け、雌継手の少なくとも2つの部分の分割面同士を互いに結合させた状態でねじ締結体により締結することにより、雌継手を雄継手に取り付けた状態に固定することができる。従って、雌継手の雄継手への取り付け、取り外しを容易に行うことができる。また、雌継手を、少なくとも2つの部分の分割面同士を互いに結合した状態で、ねじ締結体によって雄継手に取り付けた状態に固定しているので、モルタルの圧送等の高圧が作用する部分にも適用することができる。
さらに、本発明において、前記雄継手の摺動部の外周面には、前記雌継手の軸受部の内周面との間をシールするシール材が装着されていることとしてもよい。
本発明の継手構造によれば、雄継手の摺動部の外周面に装着されたシール材により、雄継手の摺動部の外周面と雌継手の軸受部の内周面との間がシールされる。また、シール材により雄継手の摺動部の外周面と雌継手の軸受部の内周面との間をシールした状態で、雄継手と雌継手とを相対的に屈曲かつ回転させることにより、雄継手と雌継手の貫通孔間を流通する流体又は流動体を両継手の屈曲方向に押し出すことが可能となり、両継手の摺動部と軸受部との間に流体又は流動体が滞留するのを防止でき、雄継手の摺動部を雌継手の軸受部で回転自在に支持し続けることができる。
さらに、本発明において、前記雄継手又は前記雌継手の何れか一方の貫通孔は、直孔に形成され、前記雄継手又は前記雌継手の何れか他方の貫通孔は、何れか一方の貫通孔側が大径のテーパ孔に形成されていることとしてもよい。
本発明の継手構造によれば、雌継手に対して雄継手を回転させて、雌継手の貫通孔と雄継手の貫通孔とのなす角度を変更した場合にも、直孔からなる貫通孔の延長上にテーパ孔からなる貫通孔の大径側の開口を位置させることができるので、両貫通孔間の接続部が流体又は流動体の流通を阻害するようなことなく、両貫通孔間で流体又は流動体を円滑に流通させることができる。
さらに、本発明において、前記2つの部材は、配管又はホースであることとしてもよい。
本発明の継手構造によれば、配管間、又はホース間を屈曲自在かつ回転自在に接続することができるので、一方の配管又はホースに対する他方の配管又はホースの取付角度を自在に変更することができる。
さらに、本発明において、前記2つの部材は、一方が配管又はホースであり、他方が流体又は流動体を噴射させる噴射装置の端部に設けられた接続口であることとしてもよい。
本発明の継手構造によれば、配管又はホースと噴射装置とを屈曲自在かつ回転自在に接続することができるので、配管又はホースに対する噴射装置の取付角度を自在に調整することができ、噴射装置を配管又はホースに首振り自在に取り付けることができる。
以上、説明したように、本発明の継手構造によれば、気体、液体等の流体や、粉体、モルタル等の流動体を高圧で噴射させる吹付ガンのホースへの接続のように、高圧が作用する場合にも適用することができる。
本発明による継手構造の一実施の形態を示した斜視図であって、管継手を分解した状態を示した説明図である。 図1の管継手の断面図である。 図2の管継手の分解図であって、(a)は雌継手の断面図、(b)は、分解した雌継手と雄継手との関係を示した断面図である。 図1の管継手の雌継手を吹付ガンに取り付け、雄継手及び雌継手の締付リングをモルタル圧送ホースに取り付けた状態を示した説明図である。 図4の管継手の雌継手と雄継手とを組み立て、この管継手を介して吹付ガンをモルタル圧送ホースの先端に取り付けた状態を示した説明図である。 図5の吹付ガンをモルタル圧送ホースに対して屈曲させた状態を示した説明図である。 モルタル供給装置に本実施の形態の継手構造を用いて吹付ガンを取り付けた状態を示した概略図である。 床版の下面へのモルタルの吹き付け手順を示した説明図であって、床版の下面に補強用の鉄筋を取り付けた状態を示した説明図である。 吹付ガンによる床版の下面へのモルタルの吹き付け手順を示した説明図であって、鉄筋の左方から鉄筋と床版の下面との間にモルタルを吹き付けている状態を示した説明図である。 吹付ガンによる床版の下面へのモルタルの吹き付け手順を示した説明図であって、鉄筋の右方から鉄筋と床版の下面との間にモルタルを吹き付けている状態を示した説明図である。 吹付ガンによる床版の下面へのモルタルの吹き付け手順を示した説明図であって、床版の下面の全体にモルタルを吹き付けている状態を示した説明図である。 吹付ガンによる床版の下面へのモルタルの吹き付け手順を示した説明図であって、モルタルの表面をコテで均している状態を示した説明図である。 本発明による継手構造の他の実施の形態を示した概略図であって、管継手を分解した状態を示した説明図である。 図13の管継手を組み立てた状態を示した概略図である。 従来の継手構造の一例を示した概略図であって、吹付ガンを管継手を介してモルタル圧送ホースに取り付けた状態を示した説明図である。 図15の管継手を用いて吹付ガンをモルタル供給装置に取り付けた状態示した説明図である。 図16のモルタル供給装置及び吹付ガンを用いて床版の下面へモルタルを吹き付ける手順を示した説明図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図1〜図6には、本発明による継手構造の一実施の形態が示されている。本実施の形態の継手構造1は、2つの部材40、43を屈曲自在かつ回転自在に接続するのに有効なものであって、本実施の形態では、図7に示すモルタル噴射装置50のモルタル圧送ホース40を一方の部材とし、吹付ガン41のモルタル供給口43を他方の部材とし、モルタル圧送ホース40の先端に吹付ガン41を取り付けるのに適用している。
すなわち、本実施の形態の継手構造1は、図1〜図6に示すように、相対的に屈曲自在かつ回転自在に連結される雄継手3と雌継手15とからなる管継手2を備え、この管継手2の雄継手3を一方の部材としてのモルタル圧送ホース40の先端に取り付け、雌継手15を他方の部材としての吹付ガン41のモルタル供給口43に取り付け、雌継手15で雄継手3を回転自在に支持することにより、モルタル圧送ホース40に吹付ガン41を屈曲自在かつ回転自在(首振り自在)に取り付けたものである。
雄継手3は、図1〜図6に示すように、各種の合成樹脂又は金属から形成される略筒状をなすものであって、中心部に円形断面の貫通孔4が軸線方向に貫通した状態で設けられている。雄継手3の先端部(モルタル圧送ホース40に接続される側とは反対側の端部)の外周面は所定の曲率半径の球面からなる摺動部6に形成され、基端部の外周面は雄ねじ部9に形成されている。
雄継手3の外周面の摺動部6と雄ねじ部9との間には、雄ねじ部9よりも大径の大径部10が設けられ、この大径部10には、大径部10の一部を四角形状に面取りすることによって形成されたスパナ掛け部11が設けられている。
雄継手3の外周面の大径部10と摺動部6との間には、大径部10よりも小径の小径部12が設けられ、この小径部12と大径部10との間には、小径部12から大径部10に向かって順次大径となるテーパ面のテーパ部13が設けられている。
雄継手3は、基端部の雄ねじ部9にカップリング45のソケット46を取り付け、モルタル圧送ホース40の先端にカップリング45のプラグ47を取り付け、プラグ47をソケット46に嵌合させることにより、モルタル圧送ホール40の先端に着脱自在に取り付けられる。
図2及び図4に示すように、雄継手3の摺動部6の先端部側の端部には、所定の深さのパッキン溝7が摺動部の全周に亘って環状に設けられ、このパッキン溝7内にシール材としてのOリング8が装着されている。この場合、パッキン溝7内にOリング8を装着した際に、パッキン溝7からOリング8が所定量突出するように、パッキン溝7及びOリング8の各部の寸法が設定されている。
なお、Oリング8に限らず、各種のシール材を用いることができる。要は、雄継手3の摺動部6の外周面と雌継手15の軸受部30の内周面との間をシールできる機能を有するものであればよい。
雌継手15は、図1〜図6に示すように、合成樹脂又は金属から形成される略筒状をなすものであって、中心部に円形断面の貫通孔16が軸線方向に貫通した状態で設けられている。雌継手15の外周面は、基端(吹付ガン41のモルタル供給口43に接続される側の端部側)から先端(雄継手3に接続される側の端部側)に向かって小径部22、中径部24、大径部26の3段に形成され、中径部24と大径部26との間が中径部24から大径部26にかけて順次大径となるテーパ面のテーパ部27に形成されている。
雌継手15の貫通孔16は、小径部22及び中径部24に対応する部分が雄継手3の貫通孔4と同一寸法の直孔28に形成され、テーパ部27に対応する部分が中径部24から大径部26に向かって順次大径となるテーパ孔29に形成され、大径部26に対応する部分が後述する軸受部30に形成されている。
テーパ孔29のテーパ角度は、雄継手3の雌継手15に対する屈曲角度に対応した値に設定される。例えば、雄継手3の雌継手15に対する屈曲角度を雌継手15の軸線に対して10°に設定する場合には、雄継手3を10°に屈曲させたときに、雄継手3の貫通孔4の延長線が雌継手15のテーパ孔29の開口端又は開口端よりも内面側に位置するように、テーパ孔29のテーパ角度が設定される。
雌継手15の小径部22の外周面は、所定の雄ねじ部23に形成され、この雄ねじ部23を吹付ガン41のモルタル供給口43の雌ねじ部44に螺合させることにより、吹付ガン41のモルタル供給口43に雌継手15が取り付けられる。雌継手15の中径部24には、中径部24の一部を四角形状に面取りすることによって形成されたスパナ掛け部25が設けられている。
雌継手15の大径部26の内周面は、雄継手3の摺動部6と同一の球面からなる軸受部30に形成されている。これにより、雌継手15の軸受部30の内周面で雄継手3の摺動部6の外周面をガタが生じることなく円滑に回転自在に支持することができる。
雌継手15は、大径部26における軸受部30の球面の中心位置又はこれよりも基端側に寄った位置において、軸線と直交する方向に基端側の本体17と先端側の締付リング19の2つに分割、組立可能に構成されている。
図3に示すように、雌継手15の本体17と締付リング19の分割位置が、軸受部30の球面の中心Aの位置又はこれよりも基端側に設定されていることにより、締付リング19を分離した状態の本体17の軸受部30に雄継手3の摺動部6を、本体17の分割端面と干渉することなく、収容することができる。
本体17の分割面には、周方向に所定の間隔ごとに複数箇所にねじ孔18が設けられ、各ねじ孔18に対応する締付リング19の部分には、締付リング19を貫通する挿通孔20が設けられている。締付リング19を本体17に密着させ、締付リング19の各挿通孔20内にねじ締結体としてのねじ21を挿通させ、このねじ21を本体17のねじ孔18に螺合させて締め付けることにより、本体17に締付リング19を一体に取り付けることができる。
そして、図4に示すように、雌継手15の本体17を雄ねじ部23を介して吹付ガン41のモルタル供給口43に取り付け、雌継手15の締付リング19の内側に雄継手3を基端側から挿通させる。そして、図中矢印方向から雄継手3の摺動部6を雌継手15の本体17の軸受部30の内側に挿入し、締付リング19を本体17に密着させ、図中矢印方向から締付リング19の挿通孔20内にねじ21を挿通させ、このねじ21を本体17のねじ孔18に螺合させて締め付けることにより、吹付ガン41に雌継手15及び雄継手3を取り付ける。
そして、雄継手の雄ねじ部9にカップリング45のソケット46を取り付け、モルタル圧送ホース40の先端にカップリング45のプラグ47を取り付け、プラグ47をソケット46に嵌合させる。
これにより、図5に示すように、モルタル圧送ホース40の先端にカップリング45、雌継手15及び雄継手3を介して吹付ガン41を取り付けることができ、図6に示すように、モルタル圧送ホース40の先端に吹付ガン41を雄継手3及び雌継手15を介して屈曲自在かつ回転自在(首振り自在)に取り付けることができる。
なお、雌継手15の締付リング19の内側に雄継手3を基端側から挿通させた後に、雄継手3をカップリング45のソケット46及びプラグ47を介してモルタル圧送ホース40の先端に取り付け、この後に、雄継手3の摺動部6を雌継手15の軸受部30の内側に挿入し、締付リング19と本体17とをねじ21によって締結させることにより、モルタル圧送ホース40の先端にカップリング45、雌継手15及び雄継手3を介して吹付ガン41を取り付けるように構成してもよい。
そして、図7に示すモルタル供給装置50を作動させて、コンプレッサー51からエア圧送ホース52を介して吹付ガン41にエアを供給し、急結剤ポンプ53から急結剤圧送ホース54を介して吹付ガン41に急結剤を供給し、モルタルミキサー55から、モルタルポンプ56及びモルタル圧送ホース40を介して吹付ガン41にモルタル65を供給し、吹付ガン41のノズル42からエアーの圧力により、図8に示す床版60の下面に向けてモルタル65と急結剤との混合物(以下、この混合物をモルタル65という。)を噴射させることにより、床版60の下面側にモルタル65を吹き付ける。
この場合、図8〜図10に示す各縦筋61又は各横筋62の略真下において、作業者がモルタル圧送ホース40及び吹付ガン41を手で持って、図8に矢印で示すように、各縦筋61又は各横筋62に沿ってモルタル圧送ホース40及び吹付ガン41を移動させながら、また、必要に応じて、図9及び図10に示すように、吹付ガン41をモルタル圧送ホース40に対して傾け、或いは回転させて向きを変えて、ノズル42からのモルタル65の噴射角度を調整しながら、各縦筋61又は各横筋62と床版60の下面との間に向けて左右両側からモルタル65を吹き付けることにより、各縦筋61及び各横筋62をモルタル65内に埋没させる。
そして、この後、図11に示すように、床版60の下面側の全体に所定の厚さでモルタル65を吹き付け、図12に示すように、モルタル65の表面が平滑になるようにコテ63で均すことにより、床版60の下面側を増厚補強することができる。
上記のように構成した本実施の形態の継手構造1にあっては、作業者は、モルタル圧送ホース40及び吹付ガン41を手で持った状態で、各縦筋61及び各横筋62の略真下を各縦筋61及び各横筋62に沿って移動しながら、吹付ガン41をモルタル圧送ホース40に対して所定の範囲内で屈曲かつ回転させることにより、吹付ガン41からのモルタル65の噴射角度を変えることができるので、従来のように、作業者が作業位置を頻繁に変えることによって、吹付ガン41からのモルタル65の噴射角度を変える必要がなくなり、モルタル65の吹き付けに要する手間を大幅に削減することができ、作業者の負担を軽減させることもできる。
また、モルタル圧送ホース40に対して吹付ガン41を屈曲かつ回転させることにより、所定の範囲内で吹付ガン41からモルタル65の噴射角度を任意に調整できるので、床版60からのモルタル65のリバンドを減らすことができ、モルタル65の無駄を低減させることができる。
さらに、管継手2の雄継手3の摺動部6の外周面にはOリング8が装着され、雄継手3を雌継手15の軸受部30で回転させて、雄継手3を雌継手15に対して屈曲かつ回転させた場合に、雄継手3の摺動部6の外周面のOリング8でモルタル65を圧送方向に押し出すことができるので、雄継手3の摺動部6と雌継手15の軸受部30との間にモルタル65が滞留して、雄継手3の摺動部6の雌継手15の軸受部30に対する動きを阻害するようなことはなく、雌継手15の軸受部15で雄継手3の摺動部6を回転自在に支持し続けることができる。
さらに、吹付ガン41をモルタル圧送ホース40に取り付ける管継手2は、雄継手3と雌継手15とからなり、雄継手3の摺動部6を雌継手15の軸受部30で回転自在に支持した簡単な構造のものであって、各部品の製作を容易にすることができ、製作費を低減させることができる。
さらに、管継手2の雌継手15は、軸線と直交する方向に2つに分割、組み立て可能に構成されているので、管継手2の分解、組立を容易にすることができ、管継手2のメンテナンスを容易に行うことができる。さらに、雌継手15を2つに分割した状態で雄継手3に取り付けることができるので、雌継手15を弾性変形させることなく、雄継手3に取り付けることができる。さらに、雌継手15を高剛性の材料で形成することができるので、モルタル65の高圧が作用しても、雌継手15が変形するようなことはなく、雌継手15を雄継手3に取り付けた状態を保つことができる。
なお、本実施の形態においては、雌継手15を大径部26の軸線方向の中央部から軸線と直交する方向に本体17と締付リング19の2つに分割、組立可能に構成したが、3つ以上に分割、組立可能に構成してもよい。また、軸線と直交する方向に限らず、軸線と所定の角度で交差する方向に分割、組立可能に構成してもよい。但し、何れの場合においても、雌継手15の軸受部30に雄継手3の摺動部6を収容した状態で組み付けることができるように、分割面を設定する必要がある。
さらに、図13及び図14に示すように、雌継手15の本体17を軸線方向に2つ又は3つ以上(図12及び図13では2つ)に分割、組立可能に構成し、分割部分17a、17bの分割面同士を互いに密着させ、両分割部分17a、17bの周方向の両端外周側に設けたフランジ17c17c間にねじ21を挿通させて締め付けることにより、一体に組み立てるように構成してもよい。この場合、分割部分17a、17bの周方向の一端間をヒンジを介して回動自在に連結してもよい。
さらに、前記の説明においては、雄継手3の貫通孔4を直孔5によって構成し、雌継手15の貫通孔16を直孔28とテーパ孔29とによって構成したが、雄継手3の貫通孔4を直孔とテーパ孔とによって構成し、雌継手15の貫通孔16を直孔によって構成しても良い。
さらに、前記の説明においては、本発明による継手構造1をモルタル圧送ホース40に吹付ガン41を取り付ける場合に適用したが、配管と配管との接続、ホースとホースとの接続、配管とホースとの接続等に適用してもよいものであり、その場合には、配管と配管との接続部、ホースとホースとの接続部、配管とホースとの接続部の角度調整を容易にすることができる。
さらに、前記の説明においては、モルタル65を圧送する場合に本発明を適用したが、空気等の気体や水等の液体等の流体の圧送に本発明を適用してもよい。
1 継手構造
2 管継手
3 雄継手
4 貫通孔
5 直孔
6 摺動部
7 パッキン溝
8 シール材(Oリング)
9 雄ねじ部
10 大径部
11 スパナ掛け部
12 小径部
13 テーパ部
15 雌継手
16 貫通孔
17 本体
18 ねじ孔
19 締付リング
20 挿通孔
21 ねじ
22 小径部
23 雄ねじ部
24 中径部
25 スパナ掛け部
26 大径部
27 テーパ部
28 直孔
29 テーパ孔
30 軸受部
40 一方の部材(モルタル圧送ホース)
41 吹付ガン
42 ノズル
43 他方の部材(モルタル供給口)
44 雌ねじ部
45 カップリング
46 ソケット
47 プラグ
50 モルタル供給装置
51 コンプレッサー
52 エア圧送ホース
53 急結剤ポンプ
54 急結剤圧送ホース
55 モルタルミキサー
56 モルタルポンプ
60 床版
61 縦筋
62 横筋
63 コテ

Claims (6)

  1. 流体又は流動体が流通する流路を有する2つの部材間を屈曲自在かつ回転自在に接続する継手構造であって、
    一方の前記部材に取り付けられる雄継手と、他方の前記部材に取り付けられる雌継手とを備え、
    前記雄継手は、前記雌継手側の端部に、外周面の一部が球面状に形成された摺動部が設けられるとともに、前記一方の部材の流路と連通する貫通孔が、その一端が前記摺動部において開口するように設けられ、
    前記雌継手は、内周面の一部に前記雄継手の摺動部を回転自在に支持する球面からなる軸受部が設けられるとともに、前記他方の部材の流路と連通する貫通孔が設けられ、かつ、該貫通孔は、前記2つの部材の屈曲角度に関わらず前記雄継手の貫通孔と連通し、さらに、当該雌継手は、前記軸受部の球面を通る分割面において、少なくとも2つの部分に分割可能に構成されていることを特徴とする継手構造。
  2. 前記雌継手は、前記少なくとも2つの部分に分割された状態で前記雄継手に取り付けられるとともに、前記少なくとも2つの部分の分割面同士が互いに結合された状態で、ねじ締結体によって前記雄継手に取り付けられた状態に固定されることを特徴とする請求項1に記載の継手構造。
  3. 前記雄継手の摺動部の外周面には、前記雌継手の軸受部の内周面との間をシールするシール材が装着されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の継手構造。
  4. 前記雄継手又は前記雌継手の何れか一方の貫通孔は、直孔に形成され、前記雄継手又は前記雌継手の何れか他方の貫通孔は、何れか一方の貫通孔側が大径のテーパ孔に形成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の継手構造。
  5. 前記2つの部材は、配管又はホースであることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の継手構造。
  6. 前記2つの部材は、一方が配管又はホースであり、他方が流体又は流動体を噴射させる噴射装置の端部に設けられた接続口であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の継手構造。
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