JP3023017U - 球形継ぎ手 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】配管の継ぎ手を提供する。 【解決手段】継ぎ手は内球４と外球８の二つの部分から
成り立ち、内球が外球の内部で回転可能な状態に組み立
てられるために配管の角度が変えられる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、構造物（杭等）、建造物（柱、支柱、梁等）や埋設物（水道管、 ガス管、その他の輸送管等）の敷設する場所に応じて、また、施設時に現場の状 況により配管どうしの角度の変えられる継ぎ手に関するものである。一方、自然 災害（地震、地殻変動等）による外力に対しては球形継ぎ手の内球が外球の内部 で回転して配管同士の角度を変えることで配管全体から見れば配管の列が伸縮す ることで継ぎ手の外れや配管全体の破損を防ぐことができる。

【０００２】

【従来の技術】

従来のガス管や水道管等の配管の継ぎ手は直線状あるいは、直角状に接続され ていたため敷設する場所が限られたり、地震などの外からの力を受けたとき継ぎ 手の部分に力が集中し継ぎ手の部分の損傷が顕著であった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の水道管やガス管等の配管の継ぎ手の形状は、直線状や直角状のものが主 であった。その為、配管を敷設するときの配管のとり回しの自由がきかず配管の 無駄が生じたり、その無駄な部分の工事により工事期間が長くなっていた。 また、配管に振動や力が加わったときそれらの振動や力が継ぎ手の部分に集中 することで継ぎ手が外れることがある。 一方、配管用の継ぎ手は大量に使用されるため、製造や組立が難しければ費用 や作業の手間の面から実際に使われることはない。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

構成は次のようになっている。 （イ）外球は６の継ぎ手の蓋と８の球形継ぎ手外球本体から成る。 （ロ）４の球形継ぎ手の内球には５のパッキンが複数付いており、これらが（ イ）で述べた球形継ぎ手の外球に中に組み込まれる。 （ハ）外球には１０の配管固定ネジが切ってあり、また内球には３の配管固定 ネジが切ってあるため、それぞれ１の配管に付いた２のネジによってつ ないで固定することができる。

【０００５】

【作用】

本考案の球形継ぎ手は内球と外球の二つの部分から成り立ち、内球が外球の内 部で回転可能な状態に組み立てられるために配管の角度が変えられる。 球形継ぎ手を組み立てるときは、外球が複数に分割されているため外球本体に 内球を組み込んでから分割された外球の一部である継ぎ手の蓋を組み立てる。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の実施例について説明する。 図１が２本の配管を本発明の球形継ぎ手で接続した図である。 図２は本考案の球形継ぎ手の構成図である。１はガス管や水道管などの配管で ある。４は球形継ぎ手の内球で外側に５のパッキンが付いていて、内部を通過す る液体や気体の漏洩を防ぐ。外球は６の球形継ぎ手の蓋と８の球形継ぎ手の外球 本体から成り、７の外球組立ネジによって組み立てられる。４の球形継ぎ手の内 球は、外球本体と球形継ぎ手に蓋を組み立てた物の中に回転自在に組み込まれる 。外球の開口部は、内球の配管固定部よりも大きいので外球の内部で内球がある 角度の範囲回転することができる。配管は球形継ぎ手の両端に、配管の２の配管 固定ネジと球形継ぎ手の３と９の配管固定ネジとで固定する。 図３が２本の配管を本考案の球形継ぎ手で直角に接続した図である。 図４は本考案の配管を直角上に接続したときの構成図である。１はガス管や水 道管などの配管である。４は球形継ぎ手の内球で外側に５のパッキンが付いてい て、内部を通過する液体や気体の漏洩を防ぐ。外球は６の球形継ぎ手の蓋と８の 球形継ぎ手の外球本体から成り、１０の外球組立つばの部分で１１と１２の雄ね じと雌ねじの組み合わせによって組み立てられる。４の球形継ぎ手の内球は外球 本体と球形継ぎ手に蓋を組み立てた物の中に回転自在に組み込まれる。外球の開 口部は内球の配管固定部よりも大きいので外球の内部で内球がある角度の範囲回 転することができる。配管は球形継ぎ手の両端に配管の２の配管固定ネジと球形 継ぎ手の３と９の配管固定ネジとで固定する。 尚、外球の本体と球形継ぎ手の組立方法は図１の物と図３の物が入れ替わって も良い。内球も、外球同様に本体と蓋などの複数個の分割構造となっても良い。

【０００７】

【考案の効果】

（１）外球が複数に分割されているため、内球を外球の中に入れてから外球の一 部である継ぎ手の蓋をするだけで組み立てられるので製造の費用や球形継 ぎ手の組立の作業が容易になる。 （２）外球の中で内球が回転自在に動くことができるので、球形継ぎ手の両端に 付けた配管同士のなす角度が変化できる。 （３）配管を敷設するとき配管の取り回しの自由度が大きい。 （４）土中に敷設するとき、予め球形継ぎ手を挟んで配管同士の角度を鈍角にし ておくことで、地震や自動車などの通行のために本発明の球形継ぎ手を使 用した配管の列を敷設した土地が変形した場合も、球形継ぎ手を含めた配 管列が外からの振動や力を受けて球形継ぎ手の角度を変えて配管全体が伸 縮することで配管が球形継ぎ手から外れるのを防ぐ。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の、配管を直線形状に接続するときの球
形継ぎ手の外観である。

【図２】本考案の、配管を直線形状に接続するときの球
形継ぎ手の構造である。

【図３】本考案の、配管を直角状に接続するときの球形
継ぎ手の外観である。

【図４】本考案の、配管を直角状に接続するときの球形
継ぎ手の構造である。

【符号の説明】

１ 配管 ２ 配管の配管固定ネジ ３ 球形継ぎ手内球の配管固定ネジ ４ 球形継ぎ手の内球 ５ パッキン ６ 球形継ぎ手の蓋 ７ 球形継ぎ手の外球組立ネジ ８ 球形継ぎ手外球本体 ９ 球形継ぎ手の外球の配管固定ネジ １０ 球形継ぎ手の外球の組立用つば １１ 球形継ぎ手の外球の組立用雄ねじ又は雌ねじ １２ 球形継ぎ手の外球の組立用雌ねじ又は雄ねじ

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】外球と内球とから成る球形の継ぎ手に於い
   て、外球を複数個に分割して、製造や組立作業を容易に
   した球形の継ぎ手。
2. 【請求項２】外球と内球の隙間にパッキンが付いてい
   て、内部を通過する液体や気体の漏洩を防ぐことができ
   る球形の継ぎ手。
3. 【請求項３】継ぎ手の両側の配管を任意の角度に曲げる
   ときに用いる請求項１及び請求項２の球形の継ぎ手。