JPH0752815Y2 - ドーム用プレキャストコンクリートユニット部材 - Google Patents

ドーム用プレキャストコンクリートユニット部材

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JPH0752815Y2
JPH0752815Y2 JP1990066065U JP6606590U JPH0752815Y2 JP H0752815 Y2 JPH0752815 Y2 JP H0752815Y2 JP 1990066065 U JP1990066065 U JP 1990066065U JP 6606590 U JP6606590 U JP 6606590U JP H0752815 Y2 JPH0752815 Y2 JP H0752815Y2
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JP
Japan
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dome
unit
precast concrete
pseudo
subunit
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JP1990066065U
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JPH0424907U (ja
Inventor
正記 寺平
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株式会社間組
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、ドーム用プレキャストコンクリートユニッ
ト部材、特に正20面体の球面展開がドームを形成するド
ーム用プレキャストコンクリートユニット部材に関する
ものである。
〔従来の技術〕
今日では、商業施設をはじめ多様な分野の建造物におい
て、ドーム構造が広く採用される傾向にある。かかるド
ーム構造を複数のプレキャストコンクリート(以下、PC
という)を組み立てることによって構築する方法につい
て、例えば第3図に示すような技術が提案されている。
同図において、1はそのドームであり、これの水平角内
領域を任意に分割した子午線11によって、そのドームが
複数のPCユニット2として等分割されて造られる。この
場合において、ドームの規模に応じて、各PCユニット2
は工場生産や運搬上の見地、あるいは寸法上,重量上の
見地から、ドームの緯度線12に沿って水平方向に分割し
てサブユニット化され、PCサブユニット3として取り扱
われる。従って、工場ではこれら多種類のPCサブユニッ
ト3を各形状に応じて製造し、これらを建築現場で組み
立てて半球状の上記ドームを建造する。
〔考案が解決しようとする課題〕
以上のように、従来のドームは、複数の形の異なるPCサ
ブユニット3を一列に並べてPCユニット2とし、これの
複数組を水平方向に組み立てて形成されるので、ドーム
の規模が大きくなるにつれて、上記PCサブユニット3の
種類(形状)が増加し、工場での生産が多品種小量生産
となるため、生産効率,輸送効率および製造コストの点
で極めて不利になるほか、特に、ドーム頂上部でのPCサ
ブユニット3の形状が鋭角を有する細長いものとなっ
て、構造上の強度が弱くなり、しかも生産が困難になる
などの課題があった。
また、前記子午線と緯度線のみから構成される目地で
は、視覚的にダイナミックな印象に乏しく、デザイン上
必ずしも優れたものとはいえない。
この考案は、上記のような課題に着目してなされたもの
であり、PCサブユニットとしての2種類のみの擬似三角
面体を組み合わせることで充分な強度が得られ、かつ取
り扱いが容易で生産コストが低く、しかも美的形態に優
れたドーム用PCユニット部材を提供することを目的とす
る。
〔課題を解決するための手段〕
この考案に係るドーム用PCユニット部材は、球面に内接
する正20面体の構成単位である正三角形を球の中心点か
ら上記球面へ投影して得られる擬似正三角形面、ドーム
構成用の球面として所定厚のPCユニットに持たせ、該PC
ユニットが4個の擬似三角体に内分されて、中央の1個
の第1のPCサブユニットと周辺の3個の互いに合同な第
2のPCサブユニットに分割された構成としたものであ
る。
〔作用〕
この考案におけるPCユニットは、正20面体の一つとして
の球面を有する擬似正三角面体を、各辺の中心点を結ぶ
ことによって4個の擬似三角面体に内分し、このうち中
央部の1個の第1のPCサブユニットを中心として、これ
とは異なる3個の互いに合同な第2のPCサブユニットを
組み付けて構成され、従って、第1のPCサブユニットお
よび第2のPCサブユニットの2種類のみを用意するだけ
でドームの組み立てが行え、このPCユニットの少品種多
量生産によって生産効率を上げることができ、ドーム建
造上のコストの低減並びに組み立て作業や搬送,取り扱
いを容易化できるようにする。
〔実施例〕
以下、この考案の一実施例を図について説明する。第1
図はその一実施例であるPCユニットを示す斜視図であ
る。同図において、11は球面を有する1個の擬似三角面
体の第1のPCサブユニット、12はこの第1のPCサブユニ
ット11の周囲に衝き当てられるようにして組み付けら
れ、それぞれが擬似三角面体をなす3個の互いに合同な
第2のPCサブユニット、13はこれらの第1のPCサブユニ
ット11および第2のPCサブユニット12からなる1個のPC
ユニットである。
このようなPCユニット13は、正20面体を基礎として作ら
れる球体の1片をなし、従って、第1のPCサブユニット
11および第2のPCサブユニット12の2組のPCサブユニッ
トのみを用意して、これらを組み合わせるだけで、必要
とする球面領域を持ったドームを現場施工することがで
きる。
次に、このPCユニット13の製造手順およびドームの組付
手順について、第2図を参照しながら具体的に説明す
る。
まず、任意のドームの表面(球面)に内接する第2図
(a)に示すような正20面体Aを考える。次に、この正
20面体Aの構成単位である1つの正三角形aに着目し
て、上記ドームの中心、つまり正20面体Aの中心点Oか
ら、その正三角形aを球面へ放射状に投影して、第2図
(b)に示すような擬似正三角面bを作る。このような
擬似正三角面bを持った所定厚のブロックである擬似正
三角面体を考えると、PCユニットの一単位を構成できる
ことが分かる。
一方、上記擬似正三角面bはドーム全体の1/20の大きさ
であり、ドーム組立上の理由から、略等分したサイズに
分割される。すなわち、この擬似正三角面bを持った擬
似正三角面体を、擬似正三角面bの各辺の中心点b′を
結んで内分し、第2図(c)に示すように、4個の擬似
三角面体に分割する。このうち、中央にあるものを第1
の擬似三角面体b1とし、その周辺にあるものを互いに合
同な第2の擬似三角面体b2とする。そして、このような
擬似三角面体b1,b2である所定厚のブロックを考える
と、第1,第2のPCサブユニット11,12の一単位を構成で
きることが分かる。ここで、上記第1の擬似三角面体b1
と第2の擬似三角面体b2とは、若干形状が異なるが、上
記球面を形成するには、これら2種類の擬似三角面体
b1,b2のみを考えればよい。この結果、ドームを形成す
るPCユニット13も、第1のPCサブユニット11および第2
のPCサブユニット12の2種類を用意するだけでよく、こ
れらの生産性や組付効率、さらには製造コストの点で有
利となる。
そこで、このような第1のPCサブユニット11および第2
のPCサブユニット12を組み付けて、第2図(d)に示す
ようなPCユニット13の一単位を構成し、これをさらに複
数組用意して順次上方に組み上げることにより、例えば
第2図(e)に示すようなドーム14が形成される。ここ
で、この実施例ではドーム14を建造するのであるから、
正20面体を構成するPCユニット13を20組全部使用して完
全な球体にする必要がなく、段階的に、球の下部を除い
た組立構造になるように、PCユニット13の組立が一部省
略される。
なお、計算によればドームの中心点Oから半径5000mmの
球面を想定して、PCユニット13を作る場合には、これを
構成する第1のPCサブユニット11の三辺の弧長は3142mm
となり、これと接しない各第2のPCサブユニット12の長
さの等しい二辺の弧長は2768mmとなる。
また、これら組み立てられるPCユニット及びPCサブユニ
ット間の目地は、ドームの球面において波状の外観を呈
する。
〔考案の効果〕
以上のように、この考案によれば球面に内接する正20面
体の構成単位である正三角形を球の中心点から上記球面
へ投影して得られる擬似正三角面を、ドーム構成用の球
面として所定厚のPCユニットに持たせ、該PCユニットが
4個の擬似三角面体に内分されて、中央の1個の第1の
PCサブユニットと周辺の3個の互いに合同な第2のPCサ
ブユニットに分割されたものにより構成したので、2種
類のPCサブユニットのみの組み合わせによって、ドーム
の組み立てを簡単な組立手順および作業にて実施でき、
しかも工場での生産が容易になり、ローコストに商品化
できる。また、上記2種類のPCサブユニット間の寸法差
は僅小に抑えることができるため、強度のばらつきを少
なくでき、これの輸送や現場での施工が容易になるなど
の効果が得られる。
なお、各PCユニットあるいはPCサブユニット間の目地は
波状となり、視覚的にダイナミックな美的印象を与える
という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例によるドーム用PCユニット
部材を示す斜視図、第2図(a)〜(e)はこのドーム
用PCユニット部材の製造手順およびドームの組立手順を
示す工程図、第3図は従来のPCユニットによるドームの
組立方法を説明する当該ドームの斜視図である。 11……第1のPCサブユニット、12……第2のPCサブユニ
ット、13……PCユニット。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】球面に内接する正20面体の構成単位である
    正三角形を球の中心点から上記球面へ投影して得られる
    擬似正三角面を、ドーム構成用の球面として所定厚さの
    プレキャストコンクリートユニットに持たせ、該プレキ
    ャストコンクリートユニットが、4個の擬似三角面体に
    内分されて、中央の1個の第1のプレキャストコンクリ
    ートサブユニットと周辺の3個の互いに合同な第2のプ
    レキャストコンクリートサブユニットに分割されたもの
    からなることを特徴とするドーム用プレキャストコンク
    リートユニット部材。
JP1990066065U 1990-06-25 1990-06-25 ドーム用プレキャストコンクリートユニット部材 Expired - Lifetime JPH0752815Y2 (ja)

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Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0424907U JPH0424907U (ja) 1992-02-28
JPH0752815Y2 true JPH0752815Y2 (ja) 1995-12-06

Family

ID=31598462

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6110645A (ja) * 1984-06-21 1986-01-18 日東紡績株式会社 角錐パネルを利用したドーム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49108609U (ja) * 1973-01-11 1974-09-17

Patent Citations (1)

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JPS6110645A (ja) * 1984-06-21 1986-01-18 日東紡績株式会社 角錐パネルを利用したドーム

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