JP2012104935A - 画像読み取り装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像読み取り部が汚れていると誤って判定されることや、画像読み取り部が汚れていると誤って通知されることを抑制可能な画像読み取り装置を提供する。
【解決手段】ステップ110の判断では、まず、裏面NVMに、画像読み取りユニットが汚れている旨の判定結果が格納されているか否かを判断する。本画像読み取り装置では、画像読み取りユニットが汚れていると判定された場合、汚れている旨の判定結果が裏面NVMに格納されるようになっている。このステップ110では、裏面NVMから情報を読み出し、画像読み取りユニットが汚れている旨のこの判定結果が、裏面NVMに格納されているか否かがまず判断される。そしてステップ110では、この汚れている旨の判定結果が格納されている場合に、画像読み取りユニットが汚れているか否かの判定を行うと判断する。これにより、汚れているか否かの判定処理がステップ111にて実施される。
【選択図】図6

Description

本発明は、画像読み取り装置に関する。
原稿読み取り部よりも、原稿の搬送方向における上流側に、クリーニングローラを設け、そのクリーニングローラに接触する原稿の画像面の汚れを、クリーニングローラに転移させて、画像面を清掃し、原稿読み取り部に汚れが付着することを防止する自動原稿送り装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−327159号公報
本発明の目的は、画像読み取り部が汚れていると誤って判定されることや、画像読み取り部が汚れていると誤って通知されることを抑制可能な画像読み取り装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、原稿が載せられる原稿台と、前記原稿台に対する開閉が可能に設けられた開閉部材と、前記原稿台および前記開閉部材の少なくとも一方に設けられ、原稿上の画像を読み取るとともに、当該開閉部材を開けることで清掃が可能となる画像読み取り部と、前記画像読み取り部が汚れているか否かの判定を行う第1の判定手段と、前記画像読み取り部が汚れている旨の前記第1の判定手段による判定結果を保持する保持手段と、開けられた前記開閉部材の閉操作がユーザによりなされ、且つ、前記画像読み取り部が汚れている旨の判定結果が前記保持手段により保持されている場合に、当該画像読み取り部が汚れているか否かの判定を行う第2の判定手段と、を備える画像読み取り装置である。
請求項2に記載の発明は、前記第1の判定手段は、前記画像読み取り部による原稿上の画像の読み取りが終了した際に前記判定を行うことを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置である。
請求項3に記載の発明は、前記原稿台および前記開閉部材の一方に前記画像読み取り部が設けられ、前記原稿台および前記開閉部材の他方には、当該開閉部材が閉じられた状態にて前記画像読み取り部の対向位置に配置され、当該画像読み取り部による読み取りが行われる被読み取り部が設けられ、前記画像読み取り部は、前記画像読み取り装置の電源が投入された際に又は待機状態にあった当該画像読み取り装置が当該待機状態から復帰した際に、前記被読み取り部を読み取り第1の読み取り情報を取得し、前記第2の判定手段により前記判定がなされる際に、当該被読み取り部を読み取り第2の読み取り情報を取得し、前記第2の判定手段は、前記画像読み取り部により取得された前記第1の読み取り情報と前記第2の読み取り情報とに基づき、前記判定を行うとともに、前記画像読み取り装置の電源が投入された際に又は待機状態にあった当該画像読み取り装置が当該待機状態から前記復帰した際に前記開閉部材が開いていた場合には、当該判定を行わないことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像読み取り装置である。
請求項4に記載の発明は、前記画像読み取り装置の電源が投入された際に又は待機状態にあった当該画像読み取り装置が当該待機状態から復帰した際に、前記画像読み取り部が汚れているか否かを判定するとともに判定結果をユーザに通知する通知手段を更に備え、前記画像読み取り部は、前記画像読み取り装置の電源が投入された際に又は待機状態にあった当該画像読み取り装置が当該待機状態から復帰した際に、予め定められた箇所を読み取ることで読み取り情報を取得し、前記通知手段は、前記画像読み取り部が前記予め定められた箇所を読み取ることで取得された前記読み取り情報と、記憶部に格納された格納読み取り情報であって当該画像読み取り部が予め定められた箇所を読み取ることにより取得され且つ格納された当該格納読み取り情報とに基づき、前記判定を行うとともに当該判定の結果をユーザに通知し、当該判定に際し当該記憶部に当該格納読み取り情報が格納されていない場合には、当該判定および当該通知を行わないことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像読み取り装置である。
請求項5に記載の発明は、原稿が載せられる原稿台と、前記原稿台に対する開閉が可能に設けられた開閉部材と、前記原稿台および前記開閉部材の少なくとも一方に設けられ、原稿上の画像を読み取るとともに、当該開閉部材を開けることで清掃が可能となる画像読み取り部と、前記画像読み取り部が汚れているか否かの判定を行う第1の判定手段と、前記画像読み取り部が汚れている旨の前記第1の判定手段による判定結果を保持する保持手段と、前記開閉部材の閉操作がなされる度に前記画像読み取り部が汚れているか否かの判定を行う第2の判定手段と、前記画像読み取り部が汚れている旨の判定が前記第2の判定手段によりなされ且つ当該画像読み取り部が汚れている旨の判定結果が前記保持手段により保持されている場合に、当該画像読み取り部が汚れている旨をユーザに通知する通知手段と、を備える画像読み取り装置である。
請求項1の発明によれば、画像読み取り部が汚れていると誤って判定されることを抑制可能な画像読み取り装置を提供することができる。
請求項2の発明によれば、画像読み取り部が汚れている可能性が高いときに第1の判定手段による判定がなされるようになる。
請求項3の発明によれば、画像読み取り部が汚れているか否かの判定の精度をより高めることが可能となる。
請求項4の発明によれば、汚れの判定に用いられる格納読み取り情報が未だ格納されていない段階において、汚れの判定がなされ且つ判定結果が通知されることが抑制される。
請求項5の発明によれば、画像読み取り部が汚れていると誤って通知されることを抑制可能な画像読み取り装置を提供することができる。
本実施の形態が適用される画像読み取り装置を示した図である。 画像読み取りユニットを説明するための図である。 ラインセンサを説明するための図である。 画像読み取り装置のブロック図である。 電源の投入や省エネモードからの復帰がなされてから画像の読み取りが終了するまでに実行される処理を示したフローチャートである。 電源の投入や省エネモードからの復帰がなされてから画像の読み取りが終了するまでに実行される処理を示したフローチャートである。 電源の投入や省エネモードからの復帰がなされてから画像の読み取りが終了するまでに実行される処理を示したフローチャートである。 ステップ106の処理を説明するための図である。 ステップ120の処理を説明するための図である。 画像読み取り装置の状態を示した図である。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態が適用される画像読み取り装置110を示した図である。この画像読み取り装置110は、積載された原稿束から原稿を順次搬送する原稿送り装置10、スキャンによって画像を読み込むスキャナ装置70、原稿送り装置10の各部およびスキャナ装置70の各部を制御するとともに読み込まれた画像信号の処理などを行う処理装置200に大別される。
原稿送り装置10は、複数枚の原稿からなる原稿束が積載される第1原稿積載部11と、第1原稿積載部11を上昇および下降させるリフタ12とを備えている。また、リフタ12により上昇された第1原稿積載部11上の原稿を搬送する搬送ロール13と、搬送ロール13により搬送された原稿を更に下流側まで搬送するフィードロール14と、搬送ロール13により搬送された原稿を1枚ずつ捌くリタードロール15とを備えている。また、原稿が搬送される原稿搬送経路31には、一枚ずつに捌かれた原稿を下流側のロールまで搬送するテイクアウェイロール16、原稿を更に下流側のロールまで搬送すると共にループ作成を行うプレレジロール17が設けられている。
さらに原稿搬送経路31には、一旦停止した後にタイミングを合わせて回転を再開し原稿読み取り部に対してレジストレーション調整を施しながら原稿を供給するレジロール18が備えられている。また、原稿搬送経路31には、読み込み中の原稿搬送をアシストするプラテンロール19と、読み込まれた原稿を更に下流に搬送するアウトロール20が設けられている。さらに、原稿搬送経路31には、搬送される原稿のループ状態に応じて支点を中心として回転するバッフル41が備えられている。また、プラテンロール19とアウトロール20との間には、原稿上の画像を読み取る画像読み取りユニット50が設けられている。さらにアウトロール20の下流側には、読み込みが終了した原稿が積載される第2原稿積載部40が設けられているとともに、この第2原稿積載部40へ原稿を排出する排出ロール21が設けられている。
ここで、搬送ロール13は、待機時にはリフトアップされて退避位置に保持され、原稿搬送時にニップ位置(原稿搬送位置)へ降下して第1原稿積載部11上の最上位の原稿を搬送する。またフィードロール14は、搬送ロール13により搬送が開始された原稿を更に下流側へと搬送する。またプレレジロール17は、停止しているレジロール18に原稿先端を突き当ててループを作成する。レジロール18では、ループ作成時にレジロール18に噛み込んだ原稿先端をニップ位置まで戻している。このループが形成されると、バッフル41は支点を中心として開き、原稿のループを妨げることのないように機能する。また、テイクアウェイロール16およびプレレジロール17は、読み込み中におけるループを保持している。このループ形成によって、読み込みタイミングの調整が図られ、また、原稿のスキューが抑制される。
一方、原稿台の一例としてのスキャナ装置70は、上述した原稿送り装置10を装置フレーム71によって支え、また、原稿送り装置10によって搬送される原稿の画像読み取りを行っている。このスキャナ装置70は、装置フレーム71の上部に、画像を読み込むべき原稿が静止させた状態で載せられる第1プラテンガラス72A、原稿送り装置10によって搬送中の原稿を読み取るための光の開口部を形成する第2プラテンガラス72Bを有している。
なお本実施形態では、画像読み取り装置110の奥側に設けられた支点を中心として原稿送り装置10が回転できるようになっており、原稿送り装置10の開閉が可能となっている。そして本実施形態では、原稿送り装置10を、上記支点を中心として上方に回転させることで、原稿送り装置10が上方に移動し、第1プラテンガラス72Aの上に原稿がセットできるようになっている。また原稿送り装置10を下方に移動させ原稿送り装置10の閉操作を行うことで、第1プラテンガラス72Aに載せられた原稿が原稿送り装置10により覆われるようになっている。ここで原稿送り装置10は、原稿台として機能するスキャナ装置70に対する開閉が可能に設けられた開閉部材として捉えることができる。
またスキャナ装置70は、第2プラテンガラス72Bの下に静止し、および第1プラテンガラス72Aの全体に亘ってスキャンして画像を読み込むフルレートキャリッジ73を備えている。またスキャナ装置70は、フルレートキャリッジ73から得られた光を像結合部へ提供するハーフレートキャリッジ75を備えている。フルレートキャリッジ73には、原稿に光を照射する照明ランプ74、原稿から得られた反射光を受光する第1ミラー76Aが設けられている。
またハーフレートキャリッジ75には、第1ミラー76Aから得られた光を結像部へ提供する第2ミラー76Bおよび第3ミラー76Cが設けられている。またスキャナ装置70は、第3ミラー76Cから得られた光学像を光学的に縮小する結像用レンズ77、結像用レンズ77によって結像された光学像を光電変換するCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ78を備えている。また、スキャナ装置70には駆動基板79が設けられ、CCDイメージセンサ78によって得られたアナログの画像信号は駆動基板79上でデジタルの画像信号に変換される。そして、このデジタルの画像信号は処理装置200に送られる。
ここで、第1プラテンガラス72Aに載せられた原稿の画像を読み取る場合には、フルレートキャリッジ73とハーフレートキャリッジ75とが、2:1の割合でスキャン方向(矢印方向)に移動する。このとき、フルレートキャリッジ73の照明ランプ74の光が原稿の被読み取り面に照射されると共に、その原稿からの反射光が第1ミラー76A、第2ミラー76B、および第3ミラー76Cの順に反射されて結像用レンズ77に導かれる。結像用レンズ77に導かれた光は、CCDイメージセンサ78の受光面に結像される。CCDイメージセンサ78は1次元のセンサであり、1ライン分を同時に処理している。このライン方向(スキャンの主走査方向)の1ラインの読み取りが終了すると、主走査方向とは直交する方向(副走査方向)にフルレートキャリッジ73は移動し、原稿の次のラインが読み取られる。これを原稿サイズ全体に亘って実行することで、1ページの原稿読み取りが完了する。
また、原稿送り装置10によって搬送される原稿を読み取る場合には、原稿送り装置10によって搬送される原稿が第2プラテンガラス72Bの上を通過する。このとき、フルレートキャリッジ73とハーフレートキャリッジ75は、図1に示す実線の位置に停止した状態にある。そして、原稿送り装置10のプラテンロール19を経た原稿の1ライン目の反射光が、第1ミラー76A、第2ミラー76B、および第3ミラー76Cを経て結像用レンズ77にて結像され、CCDイメージセンサ78によって画像が読み込まれる。
そして、1次元のセンサであるCCDイメージセンサ78によって主走査方向の1ライン分が同時に処理された後、原稿送り装置10によって搬送される原稿の次の主走査方向の1ラインが読み込まれる。その後、原稿の後端が、第2プラテンガラス72Bの読み取り位置を通過することによって、副走査方向に亘って1ページの読み取りが完了する。なお本実施の形態では、CCDイメージセンサ78により原稿の第一面の読み取りを行うときに、同時に画像読み取りユニット50によって、原稿の第二面の読み取りを行うこととしている。このようにすることで、原稿を何度も搬送することなく一回の搬送で原稿の両面を読み取ることが可能となる。ここで、上記の「同時」とは、時間の完全一致を意味するものではなく、原稿の同一の搬送時に、という意味である。
図2は、画像読み取りユニット50を説明するための図である。
画像読み取り部の一例としての画像読み取りユニット50は、同図に示すように、プラテンロール19とアウトロール20との間に設けられる。また画像読み取りユニット50は、長尺状に形成されるとともに、原稿の搬送方向と直交する方向(交差する方向)に沿って配置されている。付言すると、画像読み取り装置110のフロント側からリア側にかけて設けられている。ここで、原稿の第一面は、第2プラテンガラス72Bに押し当てられ、上記の通り、この第一面の画像はCCDイメージセンサ78により読み取られる。また、原稿の第二面の画像は、画像読み取りユニット50により読み取られる。
画像読み取りユニット50は、原稿の搬送経路側に開口が形成されたハウジング50a、ハウジング50aの上記開口に装着されるガラス51、ハウジング50aに収容されガラス51を介して原稿の第二面に光を照射するLED(Light Emitting Diode)52を備えている。また画像読み取りユニット50には、原稿からの反射光を集光するセルフォックレンズ(登録商標)53が設けられている。さらにセルフォックレンズ53により集光された光を受光しさらに光電変換するラインセンサ54が設けられている。ここでラインセンサ54により得られたアナログの画像信号はデジタルの画像信号に変換されて、処理装置200(図1参照)に送られる。
本実施形態では、ラインセンサ54としてCCDを用いている。また、画像読み取りユニット50では、縮小光学系を用いずに、セルフォックレンズ53とラインセンサ54を用いて画像の取り込みを行っており、構造の簡素化が図られている。また、筐体の小型化、消費電力の低減が図られている。なお本実施形態では、カラー画像を読み取れるようになっており、ラインセンサ54として、RGB3色用の3列一組のセンサが用いられている。
また画像読み取りユニット50には、原稿をスキャナ装置70側に押圧する押圧ユニット55が取り付けられている。ここで押圧ユニット55は、画像読み取りユニット50のハウジング50aに取り付けられた基部50bを有している。なおこの基部50bは、ハウジング50aに形成された複数の側面のうち原稿の搬送方向上流側に位置する側面に取り付けられている。また基部50bに取り付けられ原稿の搬送方向下流側に向かって延びるガイド部材552が設けられている。
一方で、スキャナ装置70側には、原稿の搬送経路を挟み画像読み取りユニット50の対向位置に配置された対向部材60が設けられている。付言すると、本実施形態では、原稿の搬送経路を挟んで相対する二つの領域のうちの一方の領域側に画像読み取りユニット50が配置され、他方の領域側に対向部材60が設けられている。さらに説明すると、画像読み取りユニット50は原稿送り装置10側に設けられているが、対向部材60はスキャナ装置70側に設けられている。また本実施形態では、対向部材60の下流側にガイド61が設けられている。さらに、ガイド61と対向部材60との間には開口部63が形成されている。さらに、ガイド61の下部であって開口部63に連続する箇所には、原稿から生じたごみや汚れを溜めるごみ溜め部62が設けられている。
ここでガイド部材552は、基部50bに設けられた回転軸551に対して一端が巻き回されることにより揺動可能に支持されると共に他端である自由端が対向部材60に向かって延びる板状の部材である。また本実施形態における画像読み取りユニット50には、ねじりバネ553が設けられている。このねじりバネ553は、回転軸551に対して巻き回され一方のアームの端部が基部50bに形成された穿孔50cに挿入され、もう一方のアームの端部がガイド部材552を対向部材60方向に向けて付勢している。ここで基部50bは、画像読み取り装置110の奥行き方向に沿って配置された画像読み取りユニット50の両端部の二箇所に設けられている。また回転軸551およびねじりバネ553もこれに対応して二箇所に設けられている。
一方、ガイド部材552は、画像読み取り装置110の奥行き方向における前面側から背面側にかけて設けられている。また本実施の形態において、ガイド部材552は、例えばSUS等の金属製の板金(金属板)で構成される。また、ガイド部材552の自由端側つまり原稿と接触する部位には、ヘミング曲げされた折り部552aが設けられている。そして本実施形態では、この折り部552aを設けることにより、ガイド部材552の角部と原稿との接触を防止するようにしている。また本実施形態では、ガイド部材552を金属製の板金で構成すると共にねじりバネ553によって撓み自在とすることで、搬送されてくる原稿の厚み分を吸収するようにしている。また、折り曲げぐせのついた原稿であっても安定して搬送されるようにしている。
ここで、対向部材60には、原稿の搬送方向上流側に設けられ搬送される原稿を案内する原稿搬送面60a、原稿搬送面60aよりも原稿の搬送方向下流側に設けられるとともに原稿搬送面60aよりも一段下げて形成された段差面60bが設けられている。ここで、段差面60bは、セルフォックレンズ53による光のフォーカスポイントの延長線と対向するように形成されている。また段差面60b上には、二軸延伸ポリエステルフィルムからなる白基準テープ64が貼り付けられている。本実施の形態では、白基準テープ64の上面が原稿の搬送経路に露出した状態で配置されるとともに、白基準テープ64の上面は、原稿搬送面60aの上面よりもわずかに奥側(搬送経路から離れる側)に位置している。なお白基準テープ64は、原稿送り装置10が閉じられた状態にて画像読み取りユニット50の対向位置に配置され、画像読み取りユニット50による読み取りが行われる被読み取り部として捉えることができる。
また、対向部材60の搬送経路側(上部)であって原稿の搬送方向に直交する方向の両端部には、原稿搬送方向に向かって延びるリブ65が形成されている。このリブ65は、対向部材60と共に樹脂により一体的に形成されている。そして本実施形態では、このリブ65に対してねじりバネ553により付勢されたガイド部材552が押し付けられることにより、ガイド部材552と対向部材60の原稿搬送面60aとの間に、リブ65の高さに応じた隙間が形成される。また本実施形態では、対向部材60の下側であって第1プラテンガラス72Aの上部側には、この第1プラテンガラス72Aに密着するように取り付けられた白基準板66が設けられている。
ここで、上記では説明を省略したが、画像読み取りユニット50は、光学結像レンズにセルフォックレンズ53を採用していることから、焦点(被写界)震度が±0.3mm程度と浅く、スキャナ装置70を用いた場合に比べて約1/13以下の深度となっている。このため、画像読み取りユニット50による読み取りに際しては、原稿の読み取り位置を狭い範囲内に収めることが要求される。そこで本実施の形態では、押圧ユニット55を設け、原稿をこの押圧ユニット55によって対向部材60に押し当てて搬送し、プラテンロール19とアウトロール20との間にある原稿の姿勢を安定させている。
図3は、ラインセンサ54を説明するための図である。
ラインセンサ54は、R、G、Bの3色の成分の検出が可能なように、R、G、Bの3色に対応する3つのラインセンサ54R,54G,54Bを備えている。ここで、各ラインセンサ54R,54G,54Bは主走査方向に沿って設けられている。また、各ラインセンサ54R,54G,54Bには、光電変換素子(フォトダイオード(PD)、受光素子)が多数配列されている。付言すると、ラインセンサ54には、光電変換素子がn個並べられたラインセンサが予め定められた間隔を隔てて3列配列されている。
図4は、画像読み取り装置110のブロック図である。
ここで、上記では説明を省略したが、画像読み取り装置110の原稿送り装置10には、搬送される原稿を検知する検知センサ201、搬送ロール13やフィードロール14など原稿の搬送に用いられるロールを駆動するロール駆動モータ202が設けられている。さらに、画像読み取り装置110には、原稿送り装置10の開閉を検知する開閉検知センサ203が設けられている。また、フルレートキャリッジ73およびハーフレートキャリッジ75の移動に用いられるキャリッジモータ204が設けられている。また、表示パネルにより構成され、ユーザへ情報を表示するとともにユーザからの情報の入力を受け付けるUI(User Interface)205が設けられている。
また処理装置200には、ロール駆動モータ202を介して搬送ロール13やフィードロール14などの制御を行うローラ制御部251、ローラ制御部251の制御を行うとともに検知センサ201から検知結果を受信する送り装置制御部252が設けられている。また処理装置200には、照明ランプ74のオン/オフなど照明ランプ74を制御する照明制御部253、キャリッジモータ204を制御しフルレートキャリッジ73およびハーフレートキャリッジ75の制御を行うキャリッジ制御部254が設けられている。また、原稿の表面(原稿の第1面)の画像を読み取る際に用いるパラメータなどを記憶した表面NVM(Non-volatile Memory)255、原稿の表面の画像を読み取る際に用いるプログラムなどを記憶した表面ROM(Read Only Memory)256が設けられている。
また処理装置200には、原稿の裏面(原稿の第2面)の画像を読み取る際に用いるパラメータなどを記憶した裏面EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)257、裏面NVM258が設けられている。なお記憶部の一例としての裏面EEPROM257には、工場から出荷される際に採取された(製造段階で採取された)シェーディングデータ(以下、「格納シェーディングデータ」と称する)も格納されている。なおこの格納シェーディングデータは、白基準テープ64(図2参照)を画像読み取りユニット50により読み取ることで取得することもできるし、白基準テープ64以外の白基準部材を読み取ることで取得することもできる。また処理装置200には、各種プログラムの実行時におけるワークエリア等として用いられる裏面RAM(Random Access Memory)259、原稿の裏面の画像を読み取る際に用いるプログラムなどを記憶した裏面ROM260が設けられている。
また処理装置200には、原稿の裏面の画像の読み取りを制御する裏面画像読み取り制御部261が設けられている。この裏面画像読み取り制御部261は、裏面EEPROM257、裏面NVM258、裏面RAM259、および裏面ROM260に接続されている。また裏面画像読み取り制御部261は、画像読み取りユニット50に接続されており、画像読み取りユニット50に設けられたラインセンサ54からの画像信号を受信しこの画像信号を出力する。なお裏面画像読み取り制御部261は、画像読み取りユニット50が汚れているか否かを判定する機能も有している(詳細は後述)。
また、処理装置200は、原稿の表面の画像の読み取りを制御する画像読み取り制御部262を備えている。この画像読み取り制御部262は、CCDイメージセンサ78から画像信号を受信しこの画像信号を出力する。また処理装置200には、コントローラ263が設けられている。このコントローラ263は、裏面画像読み取り制御部261、画像読み取り制御部262、およびUI205と通信可能に設けられるとともに、裏面画像読み取り制御部261および画像読み取り制御部262から画像信号を受信し、外部の機器に、この画像信号を送信する。
次に、画像読み取り装置110の動作を説明する。
図5〜図7は、電源の投入や省エネモードからの復帰がなされてから画像の読み取りが終了するまでに実行される処理を示したフローチャートである。なおこのフローチャートでは、主に、原稿送り装置10側にて実行される処理であって原稿の両面の画像が読み取られる際に実行される処理を示している。
電源の投入又は省エネモードからの復帰がなされると(ステップ101)、まず、開閉検知センサ203からの出力に基づき、原稿送り装置10が閉じられているか否かが判断される(ステップ102)。なおこの判断は、画像読み取り制御部262により行われる。
そして、原稿送り装置10が閉じられていると判断された場合、白黒モードでの初期動作が実行される(ステップ103)。より具体的に説明すると、まず、露光周期、ゲイン、およびLED52の光量が白黒モードに設定される。次いで、LED52がオンされ、ラインセンサ54から出力される信号レベル(白レベル)のゲイン調整(ゲインコントロール)が実施される。次いで、LED52がオフされ、ラインセンサ54から出力される信号レベル(黒レベル)のオフセット調整(オフセットコントロール)が実施される。その後、LED52がオン(点灯)され、シェーディングデータ(以下、「取得白黒シェーディングデータ」と称する)(第1の読み取り情報の一例)が取得される。
その後、本実施形態では、カラーモードでの初期動作が実行される(ステップ104)。より具体的に説明すると、まず、露光周期、ゲイン、およびLED52の光量がカラーモードに設定される。次いで、上記と同様に、LED52がオンされ、ラインセンサ54から出力される信号レベル(白レベル)のゲイン調整(ゲインコントロール)が実施される。次いで、LED52がオフされ、ラインセンサ54から出力される信号レベル(黒レベル)のオフセット調整(オフセットコントロール)が実施される。その後、LED52がオン(点灯)され、シェーディングデータ(以下、「取得カラーシェーディングデータ」と称する)が取得される。
次いで、裏面画像読み取り制御部261が、裏面EEPROM257から情報を読み出し、工場から出荷される際に採取された上記格納シェーディングデータがこの裏面EEPROM257に格納されているか否かを判断する(ステップ105)。次いで、ステップ105にて格納シェーディングデータが格納されていると判断された場合、裏面画像読み取り制御部261が、この格納シェーディングデータと、上記ステップ103、ステップ104にて取得した取得シェーディングデータとを用いて、新たなシェーディングデータ(生成シェーディングデータ)を生成する(ステップ106)。
より具体的には、白黒モードで採取され且つ裏面EEPROM257に格納された格納シェーディングデータ(以下、「格納白黒シェーディングデータ」と称する)と、白黒モードで取得された上記取得白黒シェーディングデータとから新たなシェーディングデータ(以下、「生成白黒シェーディングデータ」と称する)を生成する。また、カラーモードで採取され且つ裏面EEPROM257に格納された格納シェーディングデータ(以下、「格納カラーシェーディングデータ」と称する)と、カラーモードで取得された上記取得カラーシェーディングデータとから新たなシェーディングデータ(以下、「生成カラーシェーディングデータ」と称する)を生成する。
次いで、通知手段の一部として機能する裏面画像読み取り制御部261は、上記生成白黒シェーディングデータ、および、上記取得白黒シェーディングデータ(読み取り情報の一例)を用いて、画像読み取りユニット50(より詳細には画像読み取りユニット50のガラス51)が汚れているか否かを判定し、汚れている場合には、汚れている旨の判定結果をUI205を介してユーザに通知する(ステップ107)。なお本実施形態では、生成白黒シェーディングデータおよび取得白黒シェーディングデータを用いて画像読み取りユニット50が汚れているか否かを判定する場合を一例に説明するが、生成カラーシェーディングデータおよび取得カラーシェーディングデータを用いて、画像読み取りユニット50が汚れているか否かを判定してもよい。
なお上記ステップ105〜ステップ107の処理についての詳細は後述する。また、上記ステップ105にて、格納シェーディングデータが裏面EEPROM257に格納されていないと判断された場合、ステップ106、ステップ107の処理を省略しステップ108に進む。なおステップ106、ステップ107の処理を省略する理由は後述する。また上記ステップ102にて、原稿送り装置10が閉じられていると判断されなかった場合、即ち、原稿送り装置10が開いていた場合も、ステップ103〜ステップ107を省略しステップ108に進む。なおステップ103〜ステップ107を省略する理由も後述する。
次に本実施形態では、開閉検知センサ203からの出力に基づき、画像読み取り制御部262にて、ユーザによる原稿送り装置10の閉操作がなされた否かが判断される(ステップ108)。そして、原稿送り装置10の閉操作がなされていないと判断された場合には、ステップ113の処理に進む。例えば、電源の投入がなされてからステップ108の処理がなされるまで原稿送り装置10が閉じられていた場合、原稿送り装置10の閉操作はなされないため、ステップ113に進むことになる。
一方で、原稿送り装置10の閉操作がなされた場合、白黒モードでの上記初期動作、カラーモードでの上記初期動作が終了しているか否かが判断される(ステップ109)。そして、これらの初期動作が終了していないと判断された場合には、上記と同様、ステップ113に進む。一方で、初期動作が終了していると判断された場合には、ステップ110に進む。このステップ110では、裏面画像読み取り制御部261によって、画像読み取りユニット50の汚れの判定を行うか否かの判断が行われる。
そして、ステップ110にて、画像読み取りユニット50の汚れの判定を行うと判断された場合には、第2の判定手段として機能する裏面画像読み取り制御部261が、画像読み取りユニット50が汚れているか否かの判定処理を行う(ステップ111)。そして、汚れていると判定した場合には、その旨の判定結果がUI205に表示され、画像読み取りユニット50が汚れている旨がユーザに通知される(ステップ112)。その後、画像読み取りの開始を指示する制御信号を受信したか否かが判断され(ステップ113)、制御信号を受信したと判断された場合には、原稿の両面の画像の読み取りが指示されているか否かが判断される(ステップ114)。ここでステップ113にて、画像読み取りの開始を指示する制御信号を受信していないと判断された場合、また、ステップ114にて、原稿の両面の画像の読み取りが指示されていないと判断された場合には、ステップ108の処理に戻る。
次いで、ステップ114にて、原稿の両面の画像の読み取りが指示されていると判断された場合には、上記白黒モードでの初期動作、カラーモードでの初期動作が終了しているか否かが判断される(ステップ115)。そして、これらの初期動作が終了していない場合、これらの初期動作が実行される。即ち、ステップ116にて白黒モードでの初期動作が実行され、ステップ117にてカラーモードでの初期動作が実行される。次いで、ステップ118にて、上記ステップ106と同様の処理が実行される。即ち、格納シェーディングデータおよび取得シェーディングデータを用いて新たなシェーディングデータ(生成シェーディングデータ)が生成される。
その後、コントローラ263にて、原稿の画像読み取りが終了したか否かが判断される(ステップ119)。そして、原稿の画像読み取りが終了したと判断された場合、第1の判定手段として機能する裏面画像読み取り制御部261にて、画像読み取りユニット50が汚れているか否かの判定処理が行われる(ステップ120)。そして裏面画像読み取り制御部261は、画像読み取りユニット50が汚れていると判定した場合、汚れている旨の検知結果をUI205を介してユーザに通知する(ステップ121)。そしてステップ121の終了後、ステップ108以降の処理が再度行われる。
なおステップ120にて画像読み取りユニット50が汚れていると判定された場合、汚れている旨の判定結果が裏面NVM258に格納される。ここで裏面NVM258は、画像読み取りユニット50が汚れている旨の判定結果を保持する保持手段として捉えることができる。
ここで上記ステップ106(ステップ118も同様)の処理について詳細に説明する。ステップ106では、上記にて説明したとおり、裏面EEPROM257に格納されていた格納白黒シェーディングデータと、ステップ103の初期動作にて取得した取得白黒シェーディングデータとを用いて、生成白黒シェーディングデータ(新たなシェーディングデータ)が生成される。なお詳細な説明は省略するが、同様に生成カラーシェーディングデータも生成される。図8(ステップ106の処理を説明するための図)を参照して具体的に説明すると、同図(A)に示す裏面EEPROM257に格納された格納白黒シェーディングデータと、同図(B)に示す取得白黒シェーディングデータとから、同図(C)に示す生成白黒シェーディングデータが生成される。
ここで本実施形態における画像読み取りユニット50のガラス51は、原稿の搬送経路に面しており、このガラス51には紙粉やトナーなどが付着しやすくなっている。即ち、本実施形態では、画像読み取りユニット50のガラス51が汚れやすくなっている。そしてガラス51が汚れた状態にてシェーディングデータを取得すると、取得されたシェーディングデータ(取得白黒シェーディングデータ)には、図8(B)に示すように、出力(光量)が部分的に低下したり増加したりする箇所が生じるようになる。このため本実施形態では、裏面EEPROM257に格納された格納白黒シェーディングデータ(図8(A)参照)を用いて、取得白黒シェーディングデータを補正し、同図(C)に示すような、シェーディングデータ(生成白黒シェーディングデータ)を生成するようにしている。
次に、ステップ120(ステップ111も同様)の処理について詳細に説明する。このステップ120の処理では、上記のとおり、画像読み取りユニット50(画像読み取りユニット50のガラス51)が汚れているか否かの判定処理が行われる。ここで上記のとおり、画像読み取りユニット50のガラス51には紙粉やトナーなどが付着しやすくなっており汚れやすくなっている。このため本実施形態では、原稿の画像読み取りが終了した後に(ステップ119の後に)、画像読み取りユニット50が汚れているか否かの判定処理を行うようにしている。
図9は、ステップ120(ステップ111も同様)の処理を説明するための図である。
ステップ120の処理では、まず、LED52をオンしラインセンサ54からの出力を取得する。なおこの出力を取得する際には、露光周期などの条件を、上記ステップ103にて取得白黒シェーディングデータを取得した際の条件と同じ条件に設定する。ここで、ガラス51が汚れている場合、ラインセンサ54から出力は、図9(A)に示すように、部分的に出力が低下したり部分的に出力が増加したりするようになる。
その後、本実施形態では、除算(図9(A)に示すラインセンサ54からの出力/図8(C)で示した生成白黒シェーディングデータ)を行う。これにより、図9(B)に示す、信号が得られるようになる。その後、主走査方向にて、予め定められた区間毎に、除算後の値の標準偏差σを取得する。次いで、得られた標準偏差σと予め定められた閾値とを比較する。そして本実施形態では、複数個得られた標準偏差σの何れかが閾値を超えている場合に、画像読み取りユニット50が汚れていると判定する。そして本実施形態では、汚れていると判定された場合、上記のとおり、汚れている旨がユーザに通知される(ステップ121)。
ここで汚れている旨がユーザに通知されると、画像読み取りユニット50の清掃がユーザにより行われる。なお本実施形態における画像読み取り装置110では、この清掃が行われる際、原稿送り装置10の開操作がなされた上で清掃が行われることとなる。付言すると本実施形態における画像読み取り装置10は、原稿送り装置10の開操作を行うことで画像読み取りユニット50の清掃が可能な構成となっている。
ここで本実施形態では、ユーザによる清掃がなされた後に、再度、画像読み取りユニット50が汚れているか否かを判定している(ステップ111参照)。より具体的に説明すると、ユーザによる清掃が終了した後、原稿送り装置10の閉操作がなされ(ステップ108)、且つ、ステップ110にて、画像読み取りユニット50の汚れの判定を行うと判断された場合に、再度、画像読み取りユニット50が汚れているか否かの判定を行っている。なお、この再度の判定処理にて、汚れていないと判定された場合、ステップ112にて、汚れている旨のUI205上の表示は取り消される。
ここで、画像読み取りユニット50の汚れの判定を行うか否かの判断を行うステップ110の処理について詳細に説明する。このステップ110の判断では、まず、裏面NVM258に、画像読み取りユニット50が汚れている旨の判定結果が格納されているか否かを判断する。上記にて説明したが、本実施形態では、ステップ120にて画像読み取りユニット50が汚れていると判定された場合、汚れている旨の判定結果が裏面NVM258に格納されるようになっている。このステップ110では、裏面NVM258から情報を読み出し、画像読み取りユニット50が汚れている旨のこの判定結果が、裏面NVM258に格納されているか否かがまず判断される。
そして、ステップ110では、この汚れている旨の判定結果が格納されている場合に、画像読み取りユニット50が汚れているか否かの判定を行うと判断する。付言すると、前回のジョブで実施されたステップ120にて画像読み取りユニット50が汚れていると判定され、この判定結果が裏面NVM258に格納されている場合に、汚れの再判定を行うと判断する。さらに説明すると、本実施形態では、汚れている旨の判定結果が裏面NVM258に格納されている場合に、画像読み取りユニット50が汚れているか否かの判定処理がステップ111にて実施される。
なお画像読み取りユニット50が汚れているか否かの判定処理は、ステップ120における処理と同様であり、まず、LED52をオンしラインセンサ54からの出力(第2の読み取り情報の一例)を取得する。その後、除算(ラインセンサ54からの出力/図8(C)で示した生成白黒シェーディングデータ)を行う。その後、上記と同様、除算後の値の標準偏差σを取得する。次いで、得られた標準偏差σと予め定められた閾値とを比較する。そして、複数個得られた標準偏差σの何れかが閾値を超えている場合に、画像読み取りユニット50が汚れていると判定する。
ところで本実施形態では、上記のように、汚れている旨の判定結果が裏面NVM258に格納されている場合に、画像読み取りユニット50が汚れているか否かの判定処理を再度行うようにしているが、原稿送り装置10が閉じられたときに一律に汚れの判定処理を行うこともできる。付言すると、画像読み取りユニット50がユーザにより清掃される際には、原稿送り装置10の開操作および閉操作を伴うため、原稿送り装置10が閉じられたことをトリガーとして一律に汚れの判定処理を行うこともできる。
ところでこのように一律に判定処理を行う場合、汚れの判定がなされる頻度が極めて増加する。そしてこのように判定の頻度が増加すると、誤った判定がなされやすくなる。例えば、図10(画像読み取り装置110の状態を示した図)に示すように、白基準テープ64の上に原稿が載った状態で原稿送り装置10が閉じられた場合、誤った判定がなされることとなるが、汚れの判定がなされる頻度が増加すると、このような誤った判定がなされる頻度が増加する。このため本実施形態では、原稿送り装置10が閉じられる度に一律に汚れの判定処理を行うのではなく、原稿送り装置10の閉操作がなされ、且つ、画像読み取りユニット50が汚れている旨の判定結果が裏面NVM258に格納されている場合に、画像読み取りユニット50の汚れの再判定を行うようにしている。
ところで、上記ステップ101の電源投入などがなされた際に、原稿送り装置10が開いていることがある。そしてこの場合は、画像読み取りユニット50が白基準テープ64の対向位置ではなく白基準テープ64から離れた箇所に位置するようになる。そしてこの場合、白基準テープ64を読むことが困難となり、上記白黒モードでの初期動作(ステップ103参照)、カラーモードでの初期動作(ステップ104参照)の実行が困難となる。このため本実施形態では、上記にて説明したように、原稿送り装置10が開いている場合には、ステップ103〜ステップ107の処理を省略し、ステップ108以降の処理を行うようにしている。そして本実施形態では、画像の読み取り動作を実際に行う際に(原稿送り装置10が閉じられている際に)、上記初期動作を行うようにしている(ステップ114、ステップ116、ステップ117参照)。
なおステップ111における判定(汚れの再判定)は、ステップ120による処理(1回目の汚れ判定)が行われた後に基本的に行われるが、例えば、画像読み取りユニット50が汚れている旨の判定結果が裏面NVM258に格納された状態で電源が切られ若しくは省エネモードに入り、その後、電源の投入や省エネモードからの復帰がなされたときにも行われる。より具体的には、例えば、ステップ120にて汚れている旨の判定がなされ且つこの汚れている旨の判定結果が裏面NVM258に格納された状態にて電源がオフされ、その後、電源の投入がなされ且つ原稿送り装置10の閉操作がなされたときに行われる。
ところで、上記電源の投入や省エネモードからの復帰がなされた際に原稿送り装置10が開いていた場合、本実施形態では、白黒モードでの初期動作、カラーモードでの初期動作が行われないこととなる(ステップ102〜ステップ104参照)。そして、このような状況下で、上記ステップ111の再判定を行ってしまうと、正確な判定を行うことができなくなる。
即ち、ステップ111における判定処理では、上記にて説明したように、除算(ラインセンサ54からの出力/図8(C)で示した生成白黒シェーディングデータ)が行われるが、この生成白黒シェーディングデータは、上記のとおり、格納白黒シェーディングデータと取得白黒シェーディングデータとにより生成される。そして、この取得白黒シェーディングデータは、ステップ103の白黒モードでの初期動作によって取得される。このため、ステップ103が行われない状況下で再判定が行われると、正確な判定を行うことが困難となる。
付言すると、ステップ109の判断を行わず、一律に、ステップ111の汚れの判定処理を行ってしまうと、格納白黒シェーディングデータと取得白黒シェーディングデータとにより生成された生成白黒シェーディングデータではなく、この生成白黒シェーディングデータとは異なるデータ(取得白黒シェーディングデータが加味されていないデータ)によって上記除算が行われるようになってしまう。このため本実施形態では、ステップ109にて、白黒モードでの初期動作が終了していないと判断された場合(取得白黒シェーディングデータが取得されていない場合)、ステップ111の判定処理を行わないようにしている。
なお、上記のように、ステップ103やステップ104が省略された場合、取得白黒シェーディングデータや取得カラーシェーディングデータは、ステップ116、ステップ117にて取得される。そしてステップ116にて取得された取得白黒シェーディングデータにより、生成白黒シェーディングデータが生成され(ステップ118)、この生成白黒シェーディングデータが用いられて、ステップ120の処理(1回目の判定処理)が行われる。
なお本実施形態では、電源の投入や省エネモードからの復帰の直後にも、画像読み取りユニット50が汚れているか否かの判定処理を行っている(ステップ107)。より具体的には、まず、ステップ106にて、格納白黒シェーディングデータとステップ103にて取得した取得白黒シェーディングデータとから生成白黒シェーディングデータを生成し、ステップ107にて、除算(ステップ103にて取得した取得白黒シェーディングデータ/ステップ106にて生成した生成白黒シェーディングデータ)を行っている。次いで、上記と同様に、除算後の値の標準偏差σを取得するとともに、取得した標準偏差σと予め定められた閾値とを比較している。そして、これらの処理によって、上記と同様、画像読み取りユニット50が汚れている否かの判定を行っている。
ところで、ステップ106にて、格納白黒シェーディングデータと取得白黒シェーディングデータとを用いて生成白黒シェーディングデータを生成する際に、裏面EEPROM257に、格納白黒シェーディングデータが格納されていない事態が生じうる。例えば、工場における製造段階において、格納白黒シェーディングデータが未だ格納されていない段階で電源の投入がなされることがあり、この場合、ステップ106の処理がなされる際に、格納白黒シェーディングデータが裏面EEPROM257に格納されていない状態となる。
また、画像読み取りユニット50が新たな画像読み取りユニット50に交換される際には、この新たな画像読み取りユニット50に対応した新たな格納白黒シェーディングデータが、裏面EEPROM257に格納されることとなる。ところでこの場合も、この新たな格納白黒シェーディングデータが格納される前に電源の投入がなされると、裏面EEPROM257に格納白黒シェーディングデータ(新たな格納白黒シェーディングデータ)が格納されていない状態で、ステップ106の処理が実行されるようになる。
ところで、このように、裏面EEPROM257に対して格納白黒シェーディングデータが格納されていない状態にて、ステップ106の処理が行われてしまうと、本来の生成白黒シェーディングデータとは異なるデータが生成されてしまう。そしてこの異なるデータによって、ステップ107の処理(汚れの判定処理)が行われてしまう。このため本実施形態では、ステップ105にて、格納白黒シェーディングデータ(格納読み取り情報の一例)がNVM258に格納されているか否かを判断し、格納されていない場合には、ステップ106、ステップ107の処理を行わないようにしている。
なお上記では、原稿送り装置10の閉操作がユーザによりなされ、且つ、画像読み取りユニット50が汚れている旨の判定結果が裏面NVM258に格納されている場合に、汚れているか否かの判定処理を再度行う場合を説明した。ところでこのような態様に限らず、原稿送り装置10の閉操作がユーザによりなされる度に画像読み取りユニット50が汚れているか否かの判定処理を行うようにしてもよい。そして、画像読み取りユニット50が汚れているとの判定がなされ、且つ、画像読み取りユニット50が汚れている旨の判定結果が裏面NVM258に格納されている場合に、画像読み取りユニット50が汚れている旨の通知をユーザに対し行うことができる。
10…原稿送り装置、50…画像読み取りユニット、64…白基準テープ、70…スキャナ装置、110…画像読み取り装置、258…裏面NVM、261…裏面画像読み取り制御部

Claims (5)

  1. 原稿が載せられる原稿台と、
    前記原稿台に対する開閉が可能に設けられた開閉部材と、
    前記原稿台および前記開閉部材の少なくとも一方に設けられ、原稿上の画像を読み取るとともに、当該開閉部材を開けることで清掃が可能となる画像読み取り部と、
    前記画像読み取り部が汚れているか否かの判定を行う第1の判定手段と、
    前記画像読み取り部が汚れている旨の前記第1の判定手段による判定結果を保持する保持手段と、
    開けられた前記開閉部材の閉操作がユーザによりなされ、且つ、前記画像読み取り部が汚れている旨の判定結果が前記保持手段により保持されている場合に、当該画像読み取り部が汚れているか否かの判定を行う第2の判定手段と、
    を備える画像読み取り装置。
  2. 前記第1の判定手段は、前記画像読み取り部による原稿上の画像の読み取りが終了した際に前記判定を行うことを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置。
  3. 前記原稿台および前記開閉部材の一方に前記画像読み取り部が設けられ、
    前記原稿台および前記開閉部材の他方には、当該開閉部材が閉じられた状態にて前記画像読み取り部の対向位置に配置され、当該画像読み取り部による読み取りが行われる被読み取り部が設けられ、
    前記画像読み取り部は、前記画像読み取り装置の電源が投入された際に又は待機状態にあった当該画像読み取り装置が当該待機状態から復帰した際に、前記被読み取り部を読み取り第1の読み取り情報を取得し、前記第2の判定手段により前記判定がなされる際に、当該被読み取り部を読み取り第2の読み取り情報を取得し、
    前記第2の判定手段は、前記画像読み取り部により取得された前記第1の読み取り情報と前記第2の読み取り情報とに基づき、前記判定を行うとともに、前記画像読み取り装置の電源が投入された際に又は待機状態にあった当該画像読み取り装置が当該待機状態から前記復帰した際に前記開閉部材が開いていた場合には、当該判定を行わないことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像読み取り装置。
  4. 前記画像読み取り装置の電源が投入された際に又は待機状態にあった当該画像読み取り装置が当該待機状態から復帰した際に、前記画像読み取り部が汚れているか否かを判定するとともに判定結果をユーザに通知する通知手段を更に備え、
    前記画像読み取り部は、前記画像読み取り装置の電源が投入された際に又は待機状態にあった当該画像読み取り装置が当該待機状態から復帰した際に、予め定められた箇所を読み取ることで読み取り情報を取得し、
    前記通知手段は、前記画像読み取り部が前記予め定められた箇所を読み取ることで取得された前記読み取り情報と、記憶部に格納された格納読み取り情報であって当該画像読み取り部が予め定められた箇所を読み取ることにより取得され且つ格納された当該格納読み取り情報とに基づき、前記判定を行うとともに当該判定の結果をユーザに通知し、当該判定に際し当該記憶部に当該格納読み取り情報が格納されていない場合には、当該判定および当該通知を行わないことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像読み取り装置。
  5. 原稿が載せられる原稿台と、
    前記原稿台に対する開閉が可能に設けられた開閉部材と、
    前記原稿台および前記開閉部材の少なくとも一方に設けられ、原稿上の画像を読み取るとともに、当該開閉部材を開けることで清掃が可能となる画像読み取り部と、
    前記画像読み取り部が汚れているか否かの判定を行う第1の判定手段と、
    前記画像読み取り部が汚れている旨の前記第1の判定手段による判定結果を保持する保持手段と、
    前記開閉部材の閉操作がなされる度に前記画像読み取り部が汚れているか否かの判定を行う第2の判定手段と、
    前記画像読み取り部が汚れている旨の判定が前記第2の判定手段によりなされ且つ当該画像読み取り部が汚れている旨の判定結果が前記保持手段により保持されている場合に、当該画像読み取り部が汚れている旨をユーザに通知する通知手段と、
    を備える画像読み取り装置。
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