JP2012104183A - 光ピックアップ - Google Patents

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Abstract

【課題】1つの対物レンズで3つの波長の光に対応する光ピックアップについて、いずれの波長の光を使用する場合にも十分な性能を確保する。
【解決手段】光ピックアップ1は、3つの波長の光に対して共通に使用される対物レンズ16を有する。対物レンズ16を通過する光の有効径が、第1の波長の光(第1の光ディスク用の光)、第2の波長の光(第2の光ディスク用の光)、第3の波長の光(第3の光ディスク用の光)の順に小さくなり、前記第3の波長の光が対物レンズ16に有限系入射される。対物レンズ16は、前記第2の波長の光の焦点距離が、前記第1の波長の光の焦点距離よりも長くなるように設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、光ディスクに記録される情報の読み取りや光ディスクへの情報の書き込みを行う際に用いられる光ピックアップに関する。
従来、ブルーレイディスク(以下BDと記載)、デジタル多用途ディスク(以下DVDと記載)、コンパクトディスク(以下CDと記載)といった3種類の光ディスクに対して、情報を読み取ったり、情報を書き込んだりすることが可能な光ピックアップが知られている。
このような光ピックアップの中には、例えば特許文献1に示されるように、1つの対物レンズでBD、DVD、CDといった複数種類の光ディスクに対応可能なものがある。また、例えば、特許文献2に示されるように、光ディスクの種類によって切り換えて使用される2種類の対物レンズ(例えばBD用の対物レンズと、DVD及びCD用の対物レンズとの2種類等)を備えるものもある。
なお、ここで言う対物レンズは、光源から出射される光を光ディスクの情報記録面に集光するレンズのことである。
対物レンズを1つとした方が小型化し易い等のメリットがある。また、近年においては、対物レンズをプラスチックで作製する技術が向上し、BD、DVD及びCDのいずれに対して使用される場合でも球面収差の発生を抑制できるように構成された対物レンズ(回折構造を有するレンズ)が製造されるようになっている。このようなことから、1つの対物レンズのみでBD、DVD、CDといった複数種類の光ディスクに対応可能な光ピックアップに対する市場の期待が高まっている。
特開2009−70545号公報 特開2009−116937号公報
以下、BD、DVD及びCDの3種類の光ディスクに対して、1つの対物レンズ(回折構造を有するレンズ)で対応する光ピックアップの課題について説明する。このタイプの光ピックアップでは、一般に、BD用のレーザ光(例えば405nm帯の波長を有する光)、DVD用のレーザ光(例えば650nm帯の波長を有する光)、及び、CD用のレーザ光(例えば780nm帯の波長を有する光)の間で、対物レンズを通過する光の有効径が異なる。図5に示すように、BD用のレーザ光、DVD用のレーザ光、CD用のレーザ光の順に有効径が小さくなる。
CD用のレーザ光の有効径はかなり小さいため、一般にCD用のレーザ光の焦点距離は非常に短くなる。このために、何ら工夫をしない場合には、CD対応の場合に、ワーキングディスタンス(WD;作動距離)が非常に短くなり、光ディスクと対物レンズとの衝突の可能性が高まる。なお、ワーキングディスタンスとは、光ディスクに記録される情報の読み取りや光ディスクへの情報の書き込みが行われる対物レンズの動作状態において、光が入射する光ディスクの表面から対物レンズの最も近い面までの距離のことを指す。
このために、CD用のレーザ光については、WDを確保するために、対物レンズ100にレーザ光を無限系入射(図6に破線で示す構成)させるのではなく、有限系入射(図6に実線で示す構成で、ここでは発散光を入射)させるようにするのが好ましい。この場合、対物レンズ100における、CD用のレーザ光の有効径内の部分について、有限系に対応した設計とする。これにより、CD用のレーザ光の焦点距離を伸ばして、WDを十分な長さとできる。
なお、無限系入射とは、対物レンズ100に平行光を入射させる構成を指し、有限系入射とは、対物レンズ100に発散光或いは収束光を入射させる構成を指す。
しかしながら、このような構成を採用する場合には、CD用のレーザ光に有効径が比較的近いDVD用のレーザ光について、CD対応で変更した対物レンズ設計の影響を受けて、焦点距離が伸びてしまう。そして、DVD用のレーザ光の焦点距離とBD用のレーザ光の焦点距離とが非常に近い値になってしまうことがある。なお、BD用のレーザ光については、CD用のレーザ光と比較して有効径がかなり大きいために、CD対応で変更した対物レンズ設計の影響は受け難い。
本発明者は、光ピックアップの性能の指標として、フォーカスエラー信号のS字カーブにおける、S字リニア範囲というものを使用している。ここで、フォーカスエラー信号のS字カーブは、対物レンズを光ディスクに接離する方向に移動することによって得られるフォーカスエラー信号のS字形状の信号曲線のことである。また、S字リニア範囲とは、図7に示すように、S字カーブの極小点(又は極大点)から極大点(又は極小点)に至るまでに対物レンズを移動させる距離を指す。S字リニア範囲は、光ピックアップのデフォーカス(Defocus)性能やPD(Photo Detector)ズレ感度と深く関係し、光ピックアップの性能指標の一つとなる。
S字リニア範囲は、光ディスクDの種類によって最適な設定が異なっており、BD対応の場合とDVD対応の場合との比較で言うと、BD対応の場合に短く、DVD対応の場合に長くなるのが好ましい。この点、上述のようにDVD用のレーザ光の焦点距離とBD用のレーザ光の焦点距離とが近い値となると、BD対応の場合とDVD対応の場合との両方で、適切なS字リニア範囲を確保するのが難しくなる。そして、その結果、BD対応の場合とDVD対応の場合との少なくもいずれか一方の場合に、性能(読み取り性能等)が十分に確保できなくなってしまう。
以上の点に鑑みて、本発明の目的は、1つの対物レンズで3つの波長の光に対応する光ピックアップについて、いずれの波長の光を使用する場合にも十分な性能を確保することである。
上記目的を達成するために本発明の光ピックアップは、互いに異なる波長の光を照射して使用される、第1の光ディスクと、第2の光ディスクと、第3の光ディスクとに対応可能な光ピックアップであって、前記第1の光ディスクに対して使用される、最も短い波長である第1の波長の光を出射する第1の光源と、前記第2の光ディスクに対して使用される、中間の波長である第2の波長の光を出射する第2の光源と、前記第3の光ディスクに対して使用される、最も長い波長である第3の波長の光を出射する第3の光源と、前記各光源から出射された光を各光ディスクの情報記録面に集光させる共通の対物レンズと、前記各光源から出射された光が前記対物レンズへと至る際に共通に使用する光学路に配置されるコリメートレンズと、前記各光ディスクで反射された光を受光する共通の光検出部と、を備え、前記対物レンズを通過する光の有効径が、前記第1の波長の光、前記第2の波長の光、前記第3の波長の光の順に小さくなり、前記第3の波長の光が前記対物レンズに有限系入射され、前記対物レンズは、前記第2の波長の光の焦点距離が、前記第1の波長の光の焦点距離よりも長くなるように設けられている。
本構成によれば、有効径が小さい第3の波長の光は、対物レンズに有限系入射されるようになっている。このために、第3の光ディスクに対応する場合に、第3の波長の光の焦点距離を伸ばして、十分なワーキングディスタンス(WD)を確保することができる。また、第2の波長の光の焦点距離が、第1の波長の光の焦点距離よりも長くなるように対物レンズが構成されているために、第1の光ディスクと第2の光ディスクとの両方の場合において良好な性能(読み取りや書き込みの性能)を確保可能である。
上記構成の光ピックアップにおいて、前記コリメートレンズは光軸方向に移動可能であるのが好ましい。この構成によれば、多層光ディスクに対応する場合においても、球面収差の影響を抑制して良好な性能を確保できる。
上記構成の光ピックアップにおいて、前記第1の波長の光の焦点距離をfB、前記第2の波長の光の焦点距離をfDとした場合に、以下の式(1)を満たすのが好ましい。
fD−fB ≧ fB×0.2 (1)
本構成は、第1の光ディスクがBD、第2の光ディスクがDVD、第3の光ディスクがCDの場合において好適である。
上記構成の光ピックアップにおいて、前記第2の波長の光が前記対物レンズに有限系入射されることとしてもよい。本構成によれば、第2の波長の光の焦点距離が、第1の波長の光の焦点距離よりも長くなる構成の実現が容易である。
上記構成の光ピックアップにおいて、前記第1の光ディスクがBD、前記第2の光ディスクがDVD、前記第3の光ディスクがCDであることとしてもよい。
本発明によれば、1つの対物レンズで3つの波長の光に対応する光ピックアップについて、いずれの波長の光を使用する場合にも十分な性能を確保可能である。本発明は、光ピックアップを小型化したい場合に非常に有利となる。
本実施形態の光ピックアップの構成を示す概略平面図 本実施形態の光ピックアップの光学構成を示す概略平面図 本実施形態の光ピックアップが備える対物レンズを光軸方向に沿って見た場合の概略図 表1に示す結果を基に描いたグラフ 1つの対物レンズでBD、DVD、及びCDに対応する光ピックアップにおける、対物レンズを通過する光の有効径について説明するための模式図 対物レンズにレーザ光を無限系入射させる場合と、有限系入射させる場合とについて説明するための模式図 S字リニア範囲について説明するための模式図
以下、本発明の光ピックアップの実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施形態の光ピックアップは、BD、DVD及びCDの3種類の光ディスクに対応可能(情報の読み取り、及び/又は、情報の書き込み可能)に設けられる。BDは本発明の第1の光ディスク、DVDは本発明の第2の光ディスク、CDは本発明の第3の光ディスクの一例である。
図1は、本実施形態の光ピックアップの構成を示す概略平面図で、図1(a)は光ピックアップの上面図、図1(b)は光ピックアップの側面図である。なお、図1(b)は、図1(a)に示す矢印Aに沿って見た図である。また、図1(b)には、理解を容易とするために、光ディスクDも併せて示している。
図1に示すように、本実施形態の光ピックアップ1は、ピックアップベース10と、ピックアップベース10上に固定配置される対物レンズアクチュエータ30と、を備えた構成となっている。
ピックアップベース10の左右の端部には軸受け部10a、10bが設けられている。ピックアップベース10は、この軸受け部10a、10bによって、光ディスク装置(光ディスクDの再生や記録を行うための装置)に設けられるガイドシャフトGS(図1(a)に破線で示す)に摺動可能に支持されることになる。光ディスク装置に設けられるガイドシャフトGSは、ラジアル方向(Rad方向)に延びるように配置されている。ガイドシャフト100に対して摺動可能とされる光ピックアップ1は、回転する光ディスクDの所望のアドレスにアクセスして情報の読み取りや書き込みを行うことができる。
対物レンズアクチュエータ30は、光ピックアップ1の光学系に備えられる対物レンズ16をフォーカス方向及びトラッキング方向に移動可能とする装置である。なお、フォーカス方向は、光ディスクDの情報記録面RSに垂直な方向であり、トラッキング方向は、光ディスクDの半径方向(Rad方向)に平行な方向である。
光ピックアップ1においては、情報の読み取りや書き込みを行う際に、対物レンズ16の焦点位置が光ディスクDの情報記録面RSに合うようにフォーカシング制御を行う必要がある。また、光ピックアップ1においては、情報の読み取りや書き込みを行う際に、対物レンズ16によって光ディスクDの情報記録面RSに集光される光スポットの位置が、光ディスクDのトラックに追随するようにトラッキング制御を行う必要がある。対物レンズアクチュエータ30は、これらフォーカシング制御及びトラッキング制御を可能とするものであり、これらの制御動作中において、対物レンズ16をフォーカス方向やトラッキング方向に適宜移動する。
なお、対物レンズアクチュエータ30は、対物レンズ16を保持するレンズホルダを有し、レンズホルダをワイヤで揺動可能に支持する構成のものである。このようなタイプの対物レンズアクチュエータの構成は公知であるので、ここでは、詳細な説明は省略する。また、対物レンズアクチュエータ30は、対物レンズ16の光軸に対する傾きを調整するチルト機能も併せ持つものであってもよい。
図2は、本実施形態の光ピックアップの光学構成を示す概略平面図である。第1の半導体レーザ11は、BD用のレーザ光(本実施形態では、波長405nm帯のレーザ光;本発明の第1の波長の光の一例)を出射可能となっている。第1の半導体レーザ11は、単一の波長の光を出射する光源であり、本発明の第1の光源の一例である。
第1の半導体レーザ11から出射されたレーザ光は、トラッキングエラー(TE)信号を公知の手法であるDPP(差動プッシュプル)法によって得られるように、回折素子12によって主光と2つの副光とに分けられる。回折素子12から第1のビームスプリッタ13に至り、第1のビームスプリッタ13で反射されたレーザ光は、コリメートレンズ14を透過し、立ち上げミラー15によって反射される。立ち上げミラー15で反射されたレーザ光は、立ち上げミラー15の上方にある対物レンズ16へと至る。対物レンズ16は、入射したレーザ光を光ディスクDの情報記録面RS(図1(b)参照)に集光させる機能を有する。
対物レンズ16によって情報記録面RSに集光されたレーザ光は情報記録面RSで反射される。この反射光(戻り光)は、対物レンズ16を通過後、立ち上げミラー15で反射され、コリメートレンズ14、第1のビームスプリッタ13、第2のビームスプリッタ17を順に透過し、シリンドリカル面を有するセンサーレンズ18によって非点収差を与えられてフォトディテクタ19(本発明の光検出部の一例)に集光する。なお、センサーレンズ18によって非点収差が与えられるように構成しているのは、フォーカスエラー(FE)信号を公知の手法である非点収差法によって得られるようにするためである。
フォトディテクタ19は、受光した光信号を電気信号に変換する光電変換手段として機能する。フォトディテクタ19から出力された電気信号は、図示しない信号処理部に送られ、そこで、再生信号、FE信号、TE信号等が生成される。信号処理部で生成されたFE信号及びTE信号に基づいて、光ピックアップ1の制御部(図示せず)は、フォーカシング制御及びトラッキング制御を行うべく、対物レンズアクチュエータ30の駆動を制御する。
第2の半導体レーザ21は2波長レーザとなっており、DVD用のレーザ光(本実施形態では波長650nm帯のレーザ光;本発明の第2の波長の光の一例)を発光する発光点と、CD用のレーザ光(本実施形態では波長780nm帯のレーザ光;本発明の第3の波長の光の一例)を発光する発光点とを有する。DVD用のレーザ光を出射する発光点は、本発明の第2の光源の一例であり、CD用のレーザ光を出射する発光点は、本発明の第3の光源の一例である。第2の半導体レーザ21は、DVD用のレーザ光とCD用のレーザ光とを切り替えて出射可能である。このような2波長レーザは、例えばモノリシックタイプの2波長レーザや、ハイブリッドタイプの2波長レーザで実現できる。
第2の半導体レーザ21から出射されたレーザ光は、光軸に対して板面を傾けて配置される平板ガラス22によって非点収差を付与される。なお、この平板ガラス22は、第2の半導体レーザ21の非点収差(第2の半導体レーザ21から出射されるレーザ光に発生する非点収差)を補正する目的で配置されており、平板ガラス22の板面と光軸とのなす角は、0°より大きく90°より小さくなる範囲で適宜設定される。
平板ガラス22を出射したレーザ光のうち、第2のビームスプリッタ17によって反射されたレーザ光は、第1のビームスプリッタ13及びコリメートレンズ14を通過する。その後、立ち上げミラー15によって反射されて、立ち上げミラー15の上方にある対物レンズ16へと至る。対物レンズ16で情報記録面RSに集光された後に反射された反射光(戻り光)は、第1の半導体レーザ11から出射されたレーザ光の場合と同様の経路でフォトディテクタ19に至る。
以上からわかるように、光ピックアップ1においては、コリメートレンズ14、対物レンズ16及びフォトディテクタ19は、BD、DVD及びCDのうちのいずれの光ディスクDに対応する(情報の読み取りや情報の書き込みを行う)場合にも、使用される共通の光学部材となっている。
なお、コリメートレンズ14は、光軸方向(図2の左右方向)に移動可能とするのが好ましい。これにより、多層光ディスクに対して収差(主に球面収差)を抑制して、情報の読み取りや情報の書き込みを行える。また、第1のビームスプリッタ13は偏光ビームスプリッタとするのが好ましい。この場合、第1のビームスプリッタ13と対物レンズ16との間の光路中に1/4波長板を配置すればよい。
対物レンズ16を通過するレーザ光の有効径は、上述の図5の如く、BD用のレーザ光、DVD用のレーザ光、CD用のレーザ光の順に小さくなっている。そして、この有効径の違いに対応させて、回折レンズとして構成される対物レンズ16は、図3に示すように、設計が異なる3つの分割領域を有する構成となっている。図3は、本実施形態の光ピックアップが備える対物レンズを光軸方向に沿って見た場合の概略図である。第1の領域R1は、CD用のレーザ光の有効径内の領域である。第2の領域R2は、第1の領域R1の外側でDVD用のレーザ光の有効径内の領域である。第3の領域R3は、第2の領域R2の外側の領域でBD用のレーザ光の有効径内の領域である。
また、本実施形態の光ピックアップ1においては、CD用のレーザ光の焦点距離を伸ばせるように、コリメートレンズ14から出射されるレーザ光は発散光となっている。そして、それに対応させて、対物レンズ16における第1の領域R1(図3参照)の設計が行われている。
ところで、このような構成とした場合には、上述したように、BD用のレーザ光の焦点距離とDVD用のレーザ光の焦点距離とが近くなって、BD対応の場合とDVD対応の場合との両方の場合について十分な性能を確保するのが難しくなる。本実施形態の対物レンズ16は、この問題を解消できるように構成されている。
すなわち、対物レンズ16は、DVD用のレーザ光の焦点距離がBD用のレーザ光の焦点距離よりも長くなるように設計されている。更に詳細には、DVD用のレーザ光の焦点距離(fD)と、BD用のレーザ光の焦点距離(fB)が以下の式(1)を満たすように、対物レンズ16は設計されている。
fD−fB ≧ fB×0.2 (1)
このような条件は、例えば、対物レンズ16における有効径について、DVD用のレーザ光とBD用レーザ光との間で配分を見直し、それに対応させて、対物レンズ16の設計を変更することで満足できる。また、例えば、DVD用のレーザ光についても、CD用のレーザ光と同様に、コリメートレンズ14から出射されるレーザ光を発散光とし、それに対応させて、対物レンズ16の設計を変更することでも、式(1)の満足は可能である。また、例えば、前述の2つの組み合せを採用して式(1)を満足するようにしてもよい。
ここで、対物レンズ16を式(1)を満たすように設計すればよい理由について説明する。以下に示す表1は、本実施形態の光ピックアップ1において、DVD用のレーザ光の焦点距離を変更する設計変更を行った場合のシミュレーション結果である。図4は、表1に示す結果を基に描いたグラフである。図4において、横軸は、DVD用のレーザ光の焦点距離(fD)とBD用のレーザ光の焦点距離(fB)との差をBD用のレーザ光の焦点距離(fB)で除した値で、縦軸はS字リニア範囲を示す。
Figure 2012104183
シミュレーションに用いた光ピックアップの光学系は、上述の図2に示す光学系である。また、上記シミュレーション結果は、コリメートレンズ14の焦点距離が12mmである場合の結果である。なお、コリメートレンズ14の焦点距離を変更した場合、光学倍率変更に合わせて例えばセンサーレンズ18の設計変更等の必要はあるが、図4に示す結果と同様の結果が得られる。
また、BDには多層ディスク(2層ディスクや4層ディスク等)がある。この点を考慮して、光ピックアップ1は、読み取り等の対象となる情報記録面が異なると、コリメートレンズ14の位置が変化され、対物レンズ16に入射されるレーザ光の収束発散状態が変化されるようになっている。シミュレーションでは、BD用のレーザ光が対物レンズ16に無限系入射(平行光が入射)する場合を想定している。また、シミュレーション時のBDの情報記録面の位置は、ディスク表面から0.0875mm離れた位置(L0層とL1層との中間位置)にあることとしている。
更に、シミュレーションにおいては、DVD用のレーザ光の焦点距離の変更にも関わらず、BD用のレーザ光の焦点距離が一定となるように、対物レンズ16の設計が行われている。BD用のレーザ光の焦点距離は、これまでの実績から、S字リニア範囲(読み取り等の性能の指標となる)が最適となる焦点距離を選択している。なお、これまでの実績とは、4層の多層ディスク対応の場合であっても良好な性能が得られた条件のことである。
シミュレーションにおいては、DVD用のレーザ光が対物レンズ16に有限系入射するようにしている。コリメートレンズ14の位置を動かして、対物レンズ16に入射するレーザ光の状態を変化させつつ、対物レンズ16の設計(有限系設計)を変更して、DVD用のレーザ光の焦点距離の変更が行われている。なお、シミュレーション時のDVDの情報記録面の位置は、ディスク表面から0.6mm離れた位置にあることとしている。
図4に示すように、DVD用のレーザ光の焦点距離とBD用のレーザ光の焦点距離との差が大きくなるにつれて、DVD用のレーザ光のS字リニア範囲は大きくなる。そして、DVD用のレーザ光の焦点距離(fD)とBD用のレーザ光の焦点距離(fB)との差をBD用のレーザ光の焦点距離(fB)で除した値が20%以上となると、S字リニア範囲がDVDにおいて性能が確保できる下限値以上となることがわかる。このため、光ピックアップ1においては、式(1)を満足するように対物レンズ16が設計されている。
なお、設計上は、DVD用のレーザ光の焦点距離(fD)とBD用のレーザ光の焦点距離(fB)との差をBD用のレーザ光の焦点距離(fB)で除した値が20%以上となると、DVD対応の場合とBD対応の場合との両方で性能を確保できることになる。ただし、DVD用のレーザ光の焦点距離(fD)と、BD用のレーザ光の焦点距離(fB)との差が大きくなりすぎると、対物レンズアクチュエータ30が、BD対応の場合とDVD対応の場合との両方の場合に対応できなくなる。このために、DVD用のレーザ光の焦点距離(fD)とBD用のレーザ光の焦点距離(fB)との差をBD用のレーザ光の焦点距離(fB)で除した値の上限は、例えば対物レンズアクチュエータ30の性能限界によって決定されることになる。
以上に示した実施形態は本発明の一例であり、本発明の光ピックアップは以上に示した構成に限定されるものではない。
例えば、以上に示した実施形態では、対物レンズ16の設計にあたって、BD用のレーザ光が対物レンズ16に無限系入射される構成としたが、有限系入射される構成であってもよい。また、以上に示した実施形態では、対物レンズ16の設計にあたって、DVD用のレーザ光が対物レンズ16に有限系入射される構成としたが、無限系入射される構成であってもよい。
また、以上に示した実施形態では、光ピックアップがBD、DVD及びCDの3種類に対応する構成としたが、これに限定されず、本発明における光ディスクの種類は適宜変更可能である。
本発明は、BD、DVD、CDの3種類の光ディスクを互換する光ピックアップに好適である。
1 光ピックアップ
11 第1の半導体レーザ(第1の光源)
14 コリメートレンズ
16 対物レンズ
19 フォトディテクタ(光検出部)
21 第2の半導体レーザ(2波長レーザで、第2の光源と第3の光源を兼ねる)
D 光ディスク
RS 情報記録面

Claims (5)

  1. 互いに異なる波長の光を照射して使用される、第1の光ディスクと、第2の光ディスクと、第3の光ディスクとに対応可能な光ピックアップであって、
    前記第1の光ディスクに対して使用される、最も短い波長である第1の波長の光を出射する第1の光源と、
    前記第2の光ディスクに対して使用される、中間の波長である第2の波長の光を出射する第2の光源と、
    前記第3の光ディスクに対して使用される、最も長い波長である第3の波長の光を出射する第3の光源と、
    前記各光源から出射された光を各光ディスクの情報記録面に集光させる共通の対物レンズと、
    前記各光源から出射された光が前記対物レンズへと至る際に共通に使用する光学路に配置されるコリメートレンズと、
    前記各光ディスクで反射された光を受光する共通の光検出部と、
    を備え、
    前記対物レンズを通過する光の有効径が、前記第1の波長の光、前記第2の波長の光、前記第3の波長の光の順に小さくなり、
    前記第3の波長の光が前記対物レンズに有限系入射され、
    前記対物レンズは、前記第2の波長の光の焦点距離が、前記第1の波長の光の焦点距離よりも長くなるように設けられている、光ピックアップ。
  2. 前記コリメートレンズは光軸方向に移動可能である、請求項1に記載の光ピックアップ。
  3. 前記第1の波長の光の焦点距離をfB、前記第2の波長の光の焦点距離をfDとした場合に、以下の式(1)を満たす、請求項1又は2に記載の光ピックアップ。
    fD−fB ≧ fB×0.2 (1)
  4. 前記第2の波長の光が前記対物レンズに有限系入射される、請求項1から3のいずれかに記載の光ピックアップ。
  5. 前記第1の光ディスクがBD、前記第2の光ディスクがDVD、前記第3の光ディスクがCDである、請求項1から4のいずれかに記載の光ピックアップ。
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