JP2012102607A - 燃料噴射制御装置及び燃料噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料噴射制御装置にて燃料圧力検出のための処理負荷を低減する。
【解決手段】エンジンの各気筒のインジェクタIJnには、燃料取込口の燃料圧力を検出するセンサSnと制御IC31とが設けられており、センサSnが検出した燃料圧力に応じた電圧のセンサ信号が、センサ線LSnを介しECUに入力される。また、制御IC31は、ECUと通信可能であると共に、センサSnが検出した燃料圧力をセンサ信号に変換するときのゲインとセンサ信号のオフセット電位とを調整する手段41,43を備える。そして、ECUのマイコンは、噴射期間を含む特定期間においては、検出対象の燃料圧力の変化範囲を予測し、その予測範囲で燃料圧力が変化するとセンサ信号がAD変換可能な最大電圧範囲で変化するように、上記制御IC31へ指令を与えてゲインとオフセット電位を設定させる。よって、AD変換器のビット数を大きくせずとも燃料圧力の検出分解能が上がる。
【選択図】図3

Description

本発明は、内燃機関の燃料噴射制御装置に関する。
車両に搭載されるディーゼルエンジンの制御分野においては、燃料ポンプによって圧送される高圧の燃料を蓄える蓄圧容器であるコモンレールの燃料出口から燃料噴射弁の噴射口までの燃料通路における所定位置に、燃料圧力センサを設け、その燃料圧力センサからの信号を一定時間毎にAD変換することで、気筒への燃料噴射に伴う燃料圧力の推移を検出すると共に、その検出結果から燃料噴射弁の実際の噴射状態(噴射特性)を検出して、その噴射状態の検出結果を燃料噴射制御(具体的には、燃料噴射弁の制御)にフィードバックして用いる、といったことが考えられている(例えば特許文献1,2参照)。
例えば、検出する実際の噴射状態としては、燃料噴射開始タイミングや燃料噴射量があり、燃料噴射弁を制御(即ち、内燃機関への燃料噴射を制御)する制御装置では、その検出した実際の噴射状態に基づいて、燃料噴射弁の駆動開始タイミングや駆動時間を補正する。そして、ある気筒に関する噴射状態を検出するためには、その気筒の燃料噴射期間を含む期間において、上記燃料圧力センサからの信号(以下、燃料圧力信号ともいう)を、波形をトレースするような非常に短い一定のサンプリング間隔(例えば数十μs毎)でAD変換することとなる。
また、燃料圧力信号は、燃料噴射制御の処理のうち、噴射状態を検出する処理以外の基本的な制御処理(以下、基本制御処理という)にも用いられる。その基本制御処理としては、例えば、燃料噴射弁の駆動時間の基本値(即ち、噴射状態に応じて補正する前の値)を算出する処理や、上記燃料ポンプを制御する処理がある。つまり、気筒への燃料噴射を行っていない非噴射期間における燃料圧力信号は、コモンレールから燃料噴射弁に供給されている噴射実施前の燃料圧力(コモンレール内の圧力)を示すため、制御装置は、その非噴射期間における燃料圧力信号のAD変換結果に基づいて、燃料噴射弁の駆動時間の基本値を算出したり、コモンレール内の圧力が目標値となるように燃料ポンプを制御したりする。
特開2008−144749号公報 特開2009−57928号公報
ここで、燃料噴射制御の処理のうち、噴射状態を検出する処理以外の基本制御処理のためには、燃料圧力を、それが変化すると考えられる最小値から最大値までの最大変化範囲(例えば0〜200MPaの範囲)で検出する必要があるが、その反面、検出分解能は、例えば数MPaといった比較的大きい値(即ち低い分解能)であっても、制御に大きな支障は無いと考えられる。
また、噴射状態検出のためには、燃料圧力を、燃料噴射に伴い変化する範囲であって、上記最大変化範囲よりも狭い範囲で検出すれば良いが、その反面、検出分解能は、噴射精度を向上させるために、例えば数十KPaといった比較的小さい値(即ち高い分解能)が必要となる。
そして、このような要求を満たすために、従来の燃料噴射制御装置では、燃料圧力を、常に最大変化範囲で且つ噴射状態検出に必要な小さい値の分解能(高い分解能)で、検出する必要があった。具体的には、燃料圧力が最大変化範囲の最小値から最大値まで変化すると、燃料圧力信号がAD変換器によりAD変換可能な電圧範囲の最小値から最大値まで変化するように、燃料圧力センサの出力特性を設定し、且つ、AD変換器の電圧検出分解能(即ちビット数)を、噴射状態検出に必要な圧力検出分解能が得られる値に設定することとなる。
しかし、このような構成では、AD変換器のビット数が大きくなり、コンピュータの処理負荷(例えば、AD変換器からメモリにAD変換結果としてのデータを転送する処理や、そのデータを演算する処理の負荷)が大きくなってしまう。そして、処理負荷が大きくなると、AD変換間隔(即ち、サンプリング間隔)を短くすることができなくなり、延いては、噴射状態検出に必要なサンプリング間隔(例えば数十μs)を実現することが困難となる。
そこで、本発明は、燃料噴射制御装置において、燃料圧力検出のための処理負荷を低減できるようにすることを目的としている。
請求項1の燃料噴射制御装置は、燃料ポンプによって圧送される燃料を蓄える蓄圧容器から供給される燃料を噴射口から内燃機関の気筒へ噴射する燃料噴射弁と、蓄圧容器の燃料出口から燃料噴射弁の噴射口までの燃料通路における所定位置に設けられ、前記噴射口から気筒への燃料噴射に伴い変動する該燃料通路の燃料圧力を検出して、該燃料圧力に応じた電圧のセンサ信号を出力する燃料圧力検出手段と、燃料噴射弁に燃料を噴射させる燃料噴射制御の処理を行う制御手段と、を備えている。そして、制御手段は、燃料圧力検出手段からのセンサ信号をAD変換するAD変換器を有しており、該AD変換器によるAD変換結果から前記燃料圧力を検出し、その燃料圧力の検出値を用いて燃料噴射制御の処理を行う。
更に、燃料圧力検出手段は、制御手段と通信するための通信手段と、当該燃料圧力検出手段において燃料圧力をセンサ信号に変換するときのゲイン、及び当該燃料圧力検出手段から制御手段に出力するセンサ信号のオフセット電位を調整するための出力特性調整手段とを有している。そして、制御手段から燃料圧力検出手段へ、前記ゲインと前記オフセット電位との各値を表す指令情報が送信され、燃料圧力検出手段は、通信手段により指令情報を受信すると、出力特性調整手段により、ゲインとオフセット電位とを、受信された指令情報が表す値に設定する。
このような燃料噴射制御装置によれば、制御手段は、燃料圧力を所定の最小値から所定の最大値までの広い圧力範囲で検出する場合(換言すれば、燃料圧力の検出対象範囲を広い圧力範囲にする場合)と、燃料圧力を上記広い圧力範囲よりも狭い特定の圧力範囲で検出する場合(換言すれば、燃料圧力の検出対象範囲を狭い特定の圧力範囲にする場合)とで、燃料圧力検出手段に送信する指令情報を変えることにより、何れの場合でも、燃料圧力が検出対象範囲の最小値から最大値まで変化するとセンサ信号がAD変換器によりAD変換可能な所定電圧範囲の最小値から最大値まで変化するように、燃料圧力検出手段の出力特性(即ち、ゲイン及びオフセット電位)を設定することができる。
このため、燃料圧力を、狭い圧力範囲で検出する場合には、広い圧力範囲で検出する場合よりも、AD変換器のLSB(最下位ビット)が表す燃料圧力の値(即ち、燃料圧力の検出分解能の値)を小さい値にすることができる。この結果、AD変換器のビット数を大きくしなくても、燃料圧力を狭い圧力範囲で検出する場合の検出分解能を、高くすることができる。
よって、燃料圧力を狭い特定の圧力範囲で検出する場合には高い分解能で検出したいという要求を、AD変換器のビット数を大きくしなくても、満たすことができる。そして、AD変換器のビット数を大きくしなくても済むことから、AD変換器からメモリにAD変換結果としてのデータを転送する処理や、そのデータを演算する処理といった、燃料圧力検出のための処理の負荷を低減することができる。
ところで、制御手段は、具体的には、請求項2に記載のように構成することができる。
即ち、制御手段は、燃料圧力を、所定の基本下限圧力から所定の基本上限圧力までの基本検出範囲で検出する場合と、燃料圧力を、基本検出範囲よりも狭い検出範囲であって、基本下限圧力よりも高い下限圧力から基本上限圧力よりも低い上限圧力までの限定検出範囲で検出する場合とがある。そして、制御手段は、燃料圧力を基本検出範囲で検出する場合には、指令情報として、燃料圧力が基本検出範囲で変化すると(詳しくは、基本下限圧力から基本上限圧力まで変化すると)、センサ信号が、AD変換器がAD変換可能な電圧範囲であって、所定の基本下限電圧から所定の基本上限電圧までの電圧範囲で変化することとなるゲインとオフセット電位との各値を表す基本検出範囲用の指令情報を、燃料圧力検出手段へ送信する。また、制御手段は、燃料圧力を限定検出範囲で検出する場合には、指令情報として、燃料圧力が限定検出範囲で変化すると(詳しくは、限定検出範囲を成す下限圧力から上限圧力まで変化すると)、センサ信号が前記基本下限電圧から前記基本上限電圧までの電圧範囲で変化することとなるゲインとオフセット電位との各値を表す限定検出範囲用の指令情報を、燃料圧力検出手段へ送信する。
そして、この構成によれば、燃料圧力を、基本検出範囲よりも狭い限定検出範囲で検出する場合には、基本検出範囲で検出する場合よりも、AD変換器のLSBが表す燃料圧力の値(燃料圧力の検出分解能の値)を小さい値にすることができる。この結果、AD変換器のビット数を大きくしなくても、燃料圧力を限定検出範囲で検出する場合の検出分解能を、高くすることができる。よって、燃料圧力を基本検出範囲よりも狭い限定検出範囲で検出する場合には高い分解能で検出したいという要求を、AD変換器のビット数を大きくしなくても、満たすことができ、この結果、AD変換器からメモリにAD変換結果としてのデータを転送する処理や、そのデータを演算する処理といった、燃料圧力検出のための処理の負荷を低減することができる。
次に、請求項3の燃料噴射制御装置では、請求項2の燃料噴射制御装置において、制御手段は、燃料圧力検出手段に対応した気筒の燃料噴射期間を含む特定の期間が到来する前に、該特定の期間における前記燃料圧力の変化範囲を予測する。そして、制御手段は、その予測した変化範囲(以下、予測変化範囲ともいう)を限定検出範囲とした限定検出範囲用の指令情報を、燃料圧力検出手段へ送信することにより、前記特定の期間において、燃料圧力を前記予測した変化範囲で検出する。尚、「予測した変化範囲を限定検出範囲とした限定検出範囲用の指令情報」とは、燃料圧力が予測変化範囲で変化するとセンサ信号が前記基本下限電圧から前記基本上限電圧までの電圧範囲で変化することとなるゲインとオフセット電位との各値を表す指令情報である。
そして、この構成によれば、燃料噴射期間を含む特定の期間における燃料圧力を、それ以外の期間よりも高い分解能で検出することができ、この効果を、AD変換器のビット数を大きくしなくても得ることができる。よって、燃料噴射期間を含む特定の期間における燃料圧力から燃料噴射弁の実際の噴射状態を精度良く検出することを、小さい処理負荷で実施することができるようになる。
次に、請求項4の燃料噴射制御装置では、請求項3の燃料噴射制御装置において、制御手段は、前記特定の期間が終了すると、前記基本検出範囲用の指令情報を燃料圧力検出手段へ送信することにより、燃料圧力を前記基本検出範囲で検出する。
そして、この構成によれば、前記特定の期間以外の期間における燃料圧力を、広い基本検出範囲で検出することができる。
次に、請求項5の燃料噴射制御装置では、請求項3,4の燃料噴射制御装置において、制御手段は、前記特定の期間が到来する前に検出した前記燃料圧力に基づいて、前記特定の期間における燃料圧力の変化範囲を予測する。
そして、この構成によれば、燃料圧力の変化範囲をより正しく予測することができるようになる。
尚、変化範囲の予測に用いる燃料圧力値(特定の期間が到来する前の燃料圧力値)としては、燃料圧力検出手段が出力するセンサ信号から検出したもので良いが、例えば、複数の気筒の各々に対応して燃料圧力検出手段を設けるのであれば、燃料噴射を実施していない他の気筒に対応するセンサ信号から検出した燃料圧力値を用いても良い。また、蓄圧室に設けた圧力センサによって検出した燃料圧力値を用いても良い。一方、何れにおいても、複数回の検出値を平均化した値(平均値や所謂なまし値)を用いても良い。
一方、請求項6の燃料噴射装置は、燃料ポンプによって圧送される燃料を蓄える蓄圧容器から供給される燃料を噴射口から内燃機関の気筒へ噴射する燃料噴射弁と、蓄圧容器の燃料出口から燃料噴射弁の噴射口までの燃料通路における所定位置に設けられ、前記噴射口から気筒への燃料噴射に伴い変動する該燃料通路の燃料圧力を検出して、該燃料圧力に応じた電圧のセンサ信号を出力する燃料圧力検出手段と、を備える。
そして、燃料圧力検出手段は、燃料噴射弁を制御する制御装置と通信するための通信手段と、当該燃料圧力検出手段において燃料圧力をセンサ信号に変換するときのゲイン、及び当該燃料圧力検出手段から出力するセンサ信号のオフセット電位を調整するための出力特性調整手段とを有している。更に、燃料圧力検出手段は、制御装置から送信された指令信号であって、前記ゲインと前記オフセット電位との各値を表す指令信号を、通信手段により受信すると、出力特性調整手段により、ゲインとオフセット電位とを、受信された指令情報が表す値に設定する。
このような燃料噴射装置によれば、前述した各請求項の燃料噴射制御装置を構成することができ、前述した各効果を得ることができる。
また、請求項6の燃料噴射装置において、燃料圧力検出手段は燃料噴射弁に設けることができる。つまり、燃料噴射弁と燃料圧力検出手段とを一体にして、1つのモジュールにすることができる。そして、このような燃料噴射装置によれば、取り扱いが容易となる。
実施形態の燃料噴射制御システムを表す構成図である。 インジェクタとECUとの接続状態を表す構成図である。 インジェクタに設けられている燃料圧力センサ及び制御ICを表す構成図である。 センサ出力電圧(燃料圧力信号の電圧値)と燃料圧力との関係を説明する説明図である。 ECUのマイコンが実行する圧力検出範囲切替処理を表すフローチャートである。 図5中で実行される検出範囲指令処理を表すフローチャートである。 図6中で実行される限定検出範囲算出処理を表すフローチャートである。 各インジェクタの制御ICにおけるコントローラが実行する出力調整処理と、該出力調整処理中で実行される調整値算出処理を表すフローチャートである。 ECUのマイコンが実行するAD変換処理を表すフローチャートである。
以下に、本発明が適用された実施形態の燃料噴射制御システムについて説明する。尚、本実施形態の燃料噴射制御システムは、自動車のディーゼルエンジンへの燃料噴射を制御するものである。
図1に示すように、本実施形態の燃料噴射制御システムは、車載ディーゼルエンジン13の各気筒(本実施形態では4つの気筒)#1〜#4に設けられた燃料噴射弁としてのインジェクタIJ1〜IJ4と、インジェクタIJ1〜IJ4を駆動して、エンジン13への燃料噴射を制御する電子制御装置(以下、ECUという)11とを備えている。
尚、本実施形態において、インジェクタIJ1〜IJ4は、コイルへの通電によって開弁する(噴射口を開く)電磁弁式のものであるが、インジェクタIJ1〜IJ4としては、ピエゾアクチュエータによって開閉弁するタイプのものでも良い。また、各気筒#1〜#4の燃料噴射順序は、「#1→#3→#4→#2」である。
各インジェクタIJ1〜IJ4には、燃料の蓄圧容器であるコモンレール15から伸びた燃料供給用配管17がそれぞれ接続されている。また、コモンレール15には、車両の燃料タンク19に貯留された燃料が、燃料ポンプ21によって圧送される。そして、各インジェクタIJ1〜IJ4は、コモンレール15に蓄えられた高圧の燃料が上記燃料供給用配管17を介して供給されると共に、ECU11によって駆動される(コイルに通電される)ことにより開弁して、燃料を自身の噴射口(図示省略)から気筒#1〜#4に噴射する。尚、燃料ポンプ21は、例えば、エンジン13のクランク軸の回転により駆動されてポンプ動作を行う機関駆動式の高圧ポンプである。
更に、コモンレール15から各インジェクタIJ1〜IJ4への燃料供給用配管17において、インジェクタIJ1〜IJ4側の端(即ち、インジェクタIJ1〜IJ4の燃料取込口)には、その位置の燃料圧力(いわゆるインレット圧)を検出する燃料圧力センサS1〜S4がそれぞれ設けられている。このため、燃料圧力センサS1〜S4によって検出される燃料圧力は、その燃料圧力センサS1〜S4に対応するインジェクタIJ1〜IJ4の燃料噴射動作によって変動する。
尚、本実施形態において、燃料圧力センサS1〜S4は、各インジェクタIJ1〜IJ4に設けられており、各インジェクタIJ1〜IJ4の構成要素となっている。また、以下の説明において、燃料圧力とは、特に断らなければ、燃料圧力センサS1〜S4によって検出される燃料圧力のことであり、インジェクタIJ1〜IJ4の燃料取込口の燃料圧力のことである。
そして、燃料圧力センサS1〜S4によって検出された燃料圧力を表すアナログのセンサ信号(燃料圧力に応じた電圧のセンサ信号であり、以下、燃料圧力信号ともいう)が、各インジェクタIJ1〜IJ4から、個別のセンサ線LS1〜LS4(図2参照)を介して、ECU11にパラレルに入力される。また、各インジェクタIJ1〜IJ4は、共通の通信線LC(図2参)を介して、ECU11とデータ通信するようにもなっている。
更に、ECU11には、エンジン13の運転状態を検出するための他のセンサからの信号も入力される。他のセンサとしては、例えば、周知のクランク角センサ23や、エンジン13への吸入空気量を検出する吸気量センサや、エンジン13の冷却水温を検出する水温センサや、アクセル踏み込み量センサや、空燃比センサ等がある。
一方、ECU11は、インジェクタIJ1〜IJ4に燃料を噴射させる燃料噴射制御の処理を行うマイコン25と、インジェクタIJ1〜IJ4と通信するための通信ドライバ29とを備えている。そして、マイコン25は、インジェクタIJ1〜IJ4からの燃料圧力信号を1つずつ切り替えてAD変換するAD変換器(ADC)27や、図示しない周知のCPU、ROM、及びRAM等を備えている。また、図示は省略しているが、ECU11には、マイコン25から出力されるインジェクタIJ1〜IJ4毎の噴射指令信号に従って、各インジェクタIJ1〜IJ4へ、開弁させるための駆動信号(本実施形態では、インジェクタIJ1〜IJ4のコイルへの通電電流)を出力する駆動回路も備えられている。
次に、各インジェクタIJ1〜IJ4とECU11との接続状態について、図2を用い説明する。
図2に示すように、各インジェクタIJ1〜IJ4とECU11との間には、前述したインジェクタIJ1〜IJ4毎のセンサ線LS1〜LS4と、共通の通信線LCとに加え、共通の電源線LP及びグランド線LGが配設されている。電源線LPは、ECU11から各インジェクタIJ1〜IJ4へ、一定の電源電圧を供給する線であり、グランド線LGは、ECU11内のグランドラインと各インジェクタIJ1〜IJ4内のグランドラインとを接続する線である。つまり、その電源線LP及びグランド線LGを介して、ECU11から各インジェクタIJ1〜IJ4へ、電力が供給されるようになっている。
また、インジェクタIJ1〜IJ4の各々には、通信線LCを介してECU11と通信するための通信ドライバ33を備えた制御IC31が設けられている。そして、その制御IC31及び燃料圧力センサS1〜S4は、EC11から上記電源線LP及びグランド線LGを介して供給される電力によって動作する。
尚、図2では、ECU11から各インジェクタIJ1〜IJ4へ、該各インジェクタIJ1〜IJ4を開弁させるための駆動信号を供給する駆動信号線は、図示を省略している。
次に、インジェクタIJ1〜IJ4に設けられている燃料圧力センサS1〜S4及び制御IC31の構成について、図3を用い説明する。尚、図中あるいは以下の説明において、#n、IJn、Sn、LSn、といった符号末尾の「n」は、1〜4の何れかであり、それが気筒#nに対応するものであることを示している。
図3に示すように、インジェクタIJnに設けられている燃料圧力センサSnは、ダイアフラム(受圧部)上にホイートストンブリッジ回路を成すように形成された4つの抵抗(所謂ゲージ抵抗)R1〜R4を備え、端子Ja,Jb間に励起電圧Viが印加された状態で、抵抗R1〜R4の抵抗値が燃料圧力に応じて変わることにより、端子Jc,Jd間に、燃料圧力に応じた出力電圧Voを発生させる、周知のホイートストンブリッジ型圧力センサである。そして、この燃料圧力センサSnでは、励起電圧Viに応じて、燃料圧力を出力電圧Voに変換するときのゲイン(燃料圧力に対する出力電圧Voの変化の割合)が大きくなる。
そして、制御IC31は、通信ドライバ33の他にも、不揮発性メモリ35と、コントローラ37と、ゲイン調整用DA変換器(ゲイン調整用DAC)41と、オフセット調整用DA変換器(オフセット調整用DAC)43と、バッファ回路45,47と、差動増幅回路49と、加算回路51とを備えている。
不揮発性メモリ35には、燃料圧力センサSnを制御するための固定の情報が予め記憶されている。
コントローラ37は、ゲインレジスタGNREGと、オフセットレジスタOFREGとを備えている。そして、コントローラ37は、ECU11から通信ドライバ33を介して取得した情報に基づいて、ゲインレジスタGNREGとオフセットレジスタOFREGとの各々に記憶すべき値を算出し、その算出した各値をゲインレジスタGNREGとオフセットレジスタOFREGとの各々に記憶する。更に、コントローラ37は、ゲインレジスタGNREGに記憶されている値を示すデジタルデータを、ゲイン調整用DA変換器41に出力し、オフセットレジスタOFREGに記憶されている値を示すデジタルデータを、オフセット調整用DA変換器43に出力する。
ゲイン調整用DA変換器41は、コントローラ37から与えられるデジタルデータが示す値の電圧を出力する。そして、そのゲイン調整用DA変換器41の出力電圧は、バッファ回路45を介して、燃料圧力センサSnの端子Jaに供給される。また、燃料圧力センサSnの端子Jbはグランドラインに接続されている。よって、燃料圧力センサSnの端子Ja,Jb間には、ゲイン調整用DA変換器41の出力電圧が、励起電圧Viとして印加されることとなる。
オフセット調整用DA変換器43も、コントローラ37から与えられるデジタルデータが示す値の電圧を出力する。そして、そのオフセット調整用DA変換器43の出力電圧は、バッファ回路47を介して、加算回路51に入力される。
差動増幅回路49は、燃料圧力センサSnの出力電圧(端子Jc,Jd間に生じる出力電圧)Voを、一定の増幅率で増幅して加算回路51に出力する。
加算回路51は、差動増幅回路49の出力電圧に、バッファ回路47から入力されるオフセット調整用DA変換器43の出力電圧を加算し、その加算後の電圧を出力する。
バッファ回路53は、加算回路51の出力電圧を、燃料圧力センサSnが検出した燃料圧力を表す燃料圧力信号(センサ信号)として、インジェクタIJnに対応するセンサ線LSnへ出力する。そして、その燃料圧力信号は、センサ線LSnを介してECU11に入力される。
そして、このような構成により、インジェクタIJnの制御IC31は、ECU11から通信で取得した情報に基づいて、ゲイン調整用DA変換器41から燃料圧力センサSnへ供給する励起電圧Viを調整することにより、燃料圧力センサSnが検出した燃料圧力を燃料圧力信号に変換するときのゲイン(燃料圧力に対する燃料圧力信号の変化の割合)を調整する。また、制御IC31は、ECU11から通信で取得した情報に基づいて、オフセット調整用DA変換器43の出力電圧を調整することにより、ECU11へ出力する燃料圧力信号のオフセット電位を調整する。
以上のようなハードウェア構成の燃料噴射制御システムにおいて、ECU11のマイコン25は、各気筒#nについて、例えば下記[1]〜[6]の処理を行う。
[1]インジェクタIJnからの燃料圧力信号をAD変換器27により一定時間毎にAD変換し、そのAD変換結果(AD変換値)から、燃料圧力(インジェクタIJnのインレット圧)を検出する処理。
[2]インジェクタIJnを駆動する前(燃料を噴射させていないとき)に検出した燃料圧力と、エンジン回転数やアクセル開度などの制御パラメータとに基づいて、目標の噴射状態(例えば噴射開始タイミング及び噴射量)を算出し、その目標の噴射状態を実現するために必要なインジェクタIJnに対する噴射指令信号の出力開始タイミング及び出力継続時間の基本値を算出する処理。
[3]インジェクタIJnを駆動した期間(気筒#nの燃料噴射期間)を含む特定の噴射状態監視期間において検出した一定時間毎の燃料圧力から、実際の噴射開始タイミングや噴射量などの噴射状態を検出し、その検出結果から、噴射指令信号の出力開始タイミング及び出力継続時間を補正するための補正値を算出する処理。
[4]上記[2]の処理で算出した噴射指令信号の出力開始タイミング及び出力継続時間の基本値を、上記[3]の処理で算出した補正値により補正して、噴射指令信号の出力開始タイミング及び出力継続時間を最終的に決定する処理。
[5]インジェクタIJnに対する噴射指令信号を、上記[4]の処理で決定した結果の通りに出力する処理。
[6]インジェクタIJnを駆動していないときに検出する燃料圧力が目標値となるように、燃料ポンプ21を制御する処理。
尚、上記[2]〜[6]の処理が燃料噴射制御の処理に相当し、そのうちの[2]と[6]の処理が「背景技術」の欄で述べた基本制御処理に相当している。
ここで、本実施形態において、ECU11のマイコン25は、各気筒#nについて、その気筒#nの燃料噴射期間を含まない所定期間(本実施形態では、膨張行程から排気行程への移行タイミングから、吸入行程から圧縮行程への移行タイミングまでの、360°CA分の期間)においては、インジェクタIJnからの燃料圧力信号に基づいて、燃料圧力を、所定の基本下限圧力PMINBから所定の基本上限圧力PMAXBまでの基本検出範囲で検出し、この期間に検出した燃料圧力を用いて、上記[2]と[6]の処理を行う。
尚、「CA」とは、クランク角を意味している。また、本実施形態では、基本検出範囲を、燃料圧力が通常変化すると考えられる最小値から最大値までの最大変化範囲としており、例えば0〜220MPaの範囲に設定している。このため、図4(A)に示すように、基本下限圧力PMINBは0MPaで、基本上限圧力PMAXBは220MPaとなっている。
そして、マイコン25は、燃料圧力を基本検出範囲(最大変化範囲)で検出する場合には、インジェクタIJn(詳しくは制御IC31)へ、下記のようなゲインとオフセット電位との各値を指示する指令情報(基本検出範囲用の指令情報に相当)を送信する。その指令情報によって指示されるゲインとオフセット電位とは、図4(A)に示すように、燃料圧力が基本検出範囲(0〜220MPaの範囲)で変化すると、インジェクタIJnからの燃料圧力信号が、AD変換器27が正しくAD変換可能な最大の電圧範囲であって、所定の基本下限電圧VMINBから所定の基本上限電圧VMAXBまでの電圧範囲で変化することとなるゲインとオフセット電位である。
尚、図4において「センサ出力電圧」とは、燃料圧力信号の電圧値を意味している。そして、本実施形態では、図4(A)に示すように、基本下限電圧VMINBは1.0Vであり、基本上限電圧VMAXBは4.0Vである。
また、マイコン25は、各気筒#nについて、その気筒#nの燃料噴射期間を含む特定の噴射状態監視期間(本実施形態では、吸入行程から圧縮行程への移行タイミングから、膨張行程から排気行程への移行タイミングまでの、360°CA分の期間)においては、インジェクタIJnからの燃料圧力信号に基づいて、燃料圧力を、基本検出範囲よりも狭い限定検出範囲であって、その噴射状態監視期間において燃料圧力が変化すると予想した範囲で検出する。そして、その噴射状態監視期間に検出した燃料圧力を用いて、上記[3]の処理を行う。
更に、マイコン25は、燃料圧力を限定検出範囲で検出する場合には、インジェクタIJn(詳しくは制御IC31)へ、下記のようなゲインとオフセット電位との各値を指示する指令情報(限定検出範囲用の指令情報に相当)を送信する。その指令情報によって指示されるゲインとオフセット電位とは、図4(B)に例示するように、燃料圧力が限定検出範囲(図4(B)の例では30〜110MPaの範囲)で変化すると、インジェクタIJnからの燃料圧力信号が、前述の基本下限電圧VMINBから基本上限電圧VMAXBまでの電圧範囲で変化することとなるゲインとオフセット電位である。
そこで次に、ECU11のマイコン25と、インジェクタIJnの制御IC31とで、燃料圧力を検出するために行われる処理の概要について説明する。
まず、原理について説明する。
ECU11のマイコン25では、図4(B)に示すように、燃料圧力が、検出範囲の下限値である検出下限圧力PMINから、検出範囲の上限値である検出上限圧力PMAXまで変化すると、燃料圧力信号の電圧(センサ出力電圧)Vが、AD変換器27にてAD変換可能な基本下限電圧VMINBから基本上限電圧VMAXBまでの最大電圧範囲で変化する、ということを前提として、下記の式1,式2により、燃料圧力信号の電圧(具体的には、燃料圧力信号のAD変換値)Vsから、燃料圧力Pを算出する。尚、式1,2における「b」は、燃料圧力信号を燃料圧力に変換するための変換係数である。
P=(Vs−VMINB)・b+PMIN …式1
b=(PMAX−PMIN)/(VMAXB−VMINB) …式2
そして、本実施形態において、燃料圧力を0〜220[PMa]の基本検出範囲で検出する場合には、図4(A)に示したように、燃料圧力が基本下限圧力PMINBのときに、燃料圧力信号が基本下限電圧VMINBとなり、燃料圧力が基本上限圧力PMAXBのときに、燃料圧力信号が基本上限電圧VMAXBとなる。
つまり、インジェクタIJn側の燃料圧力センサSn及び制御IC31は、基本的には、基本検出範囲(PMINB〜PMAXB)の燃料圧力を、基本下限電圧VMINBから基本上限電圧VMAXBまでの電圧として出力する。
尚、以下では、図4(A)に示す燃料圧力信号の電圧(センサ出力電圧)と燃料圧力との関係を、基本特性と言う。また、本実施形態では、燃料圧力の検出範囲を変更するようになっているが、幅が最大の検出範囲(即ち、基本検出範囲)の場合には、図4(A)の基本特性となる。
一方、インジェクタIJnの制御IC31は、ECU11から、マイコン25にて決定された燃料圧力の検出範囲を示す情報として、その検出範囲の下限値である検出下限圧力PMINと、検出範囲の上限値である検出上限圧力PMAXとの各々に対応する上記基本特性での燃料圧力信号の電圧値が送信される。以下では、検出下限圧力PMINに対応する基本特性での燃料圧力信号の電圧値を、下限電圧VMINと言い、検出上限圧力PMAXに対応する基本特性での燃料圧力信号の電圧値を、上限電圧VMAXと言う。
図4(A)の基本特性の場合、例えば、検出下限圧力PMINが30MPaで、検出上限圧力PMAXが110MPaならば、下限電圧VMINは1.41Vとなり、上限電圧VMAXは2.5Vとなる。また、検出下限圧力PMINが基本下限圧力PMINBの0MPaで、検出上限圧力PMAXが基本上限圧力PMAXBの220MPaならば、下限電圧VMINは基本下限電圧VMINBの1.0Vとなり、上限電圧VMAXは基本上限電圧VMAXBの4.0Vとなる。
そして、インジェクタIJnの制御IC31では、コントローラ37が、ECU11から送信された下限電圧VMINと上限電圧VMAXとから、下記の式3,式4により、オフセットレジスタOFREGに格納すべきオフセット調整値DZと、ゲインレジスタGNREGに格納すべきゲイン調整値DGとを算出する。
DZ=(VMINB−VMIN)/KZ1+KZ2 …式3
DG=KG1/(VMAX−VMIN)+KG2 …式4
尚、式3において、KZ1とKZ2は、オフセット係数であり、それらは、燃料圧力センサSnを含むインジェクタIJn側の回路の特性ばらつきを補償すると共に、「燃料圧力=検出下限圧力PMIN」であるときに、「燃料圧力信号の電圧=基本下限電圧VMINB」となる値に設定されている。例えば、もし回路の特性が理想的で、「燃料圧力=0」の場合に差動増幅回路49の出力電圧が0Vになるとすると、KZ1は1で、KZ2はVMINBに設定される。
また、式4において、KG1とKG2は、ゲイン係数であり、それらは、燃料圧力センサSnを含むインジェクタIJn側の回路の特性ばらつきを補償すると共に、下限電圧VMINから上限電圧VMAXまでの電圧範囲を、基本下限電圧VMINBから基本上限電圧VMAXBまでの電圧範囲(AD変換可能な最大電圧範囲)に拡大する値に設定されている。例えば、もし回路の特性が理想的で、KG2が0ならば、KG1は「VMAXB−VMINB」に設定される。
そして、オフセット調整値DZが示す電圧が、オフセット調整用DA変換器43から出力されて加算回路51に入力され、ゲイン調整値DGが示す電圧が、ゲイン調整用DA変換器41から出力されて燃料圧力センサSnに励起電圧Viとして供給されることで、燃料圧力が検出下限圧力PMINから検出上限圧力PMAXまで変化すると、センサ線LSnへの燃料圧力信号が、基本下限電圧VMINBから基本上限電圧VMAXBまで変化するセンサ出力特性が実現される。
また、ECU11において、マイコン25は、各気筒#nについて、噴射状態監視期間の開始時に、今回の噴射状態監視期間における燃料圧力の変化範囲を予測し、その予測した変化範囲を前述の限定検出範囲とする。そして、その限定検出範囲の下限値である限定レンジ下限圧力PMINLMTと、限定検出範囲の上限値である限定レンジ上限圧力PMAXLMTとから、下記の式5〜式7により、限定レンジ下限電圧VMINLMTと、限定レンジ上限電圧VMAXLMTを算出する。
尚、限定レンジ下限圧力PMINLMTは、燃料圧力の検出範囲が限定検出範囲である場合の検出下限圧力PMINでもあり、限定レンジ上限圧力PMAXLMTは、燃料圧力の検出範囲が限定検出範囲である場合の検出上限圧力PMAXでもある。そして、限定レンジ下限電圧VMINLMTは、限定レンジ下限圧力PMINLMTに対応する基本特性での燃料圧力信号の電圧値であり、限定レンジ上限電圧VMAXLMTは、限定レンジ上限圧力PMAXLMTに対応する基本特性での燃料圧力信号の電圧値である。また、式5〜式7における「a」は、基本特性の直線の傾きである。
VMINLMT=(PMINLMT−PMINB)・a+VMINB…式5
VMAXLMT=(PMAXLMT−PMINB)・a+VMINB…式6
a=(VMAXB−VMINB)/(PMAXB−PMINB) …式7
そして更に、マイコン25は、各気筒#nについて、噴射状態監視期間の開始時に、その気筒#nのインジェクタIJnへ、燃料圧力の検出範囲(この場合、限定検出範囲)を示す情報として、限定レンジ下限電圧VMINLMTと限定レンジ上限電圧VMAXLMTとを送信する。そして、このときに送信される限定レンジ下限電圧VMINLMTと限定レンジ上限電圧VMAXLMTは、燃料圧力が限定検出範囲で変化すると、インジェクタIJnからの燃料圧力信号が基本下限電圧VMINBから基本上限電圧VMAXBまでの電圧範囲で変化することとなるゲインとオフセット電位とを指令する限定検出範囲用の指令情報でもある。
また、マイコン25は、各気筒#nについて、噴射状態監視期間の終了時に、その気筒#nのインジェクタIJnへ、燃料圧力の検出範囲(この場合、基本検出範囲)を示す情報として、基本下限電圧VMINBと基本上限電圧VMAXBとを送信する。そして、このときに送信される基本下限電圧VMINBと基本上限電圧VMAXBは、燃料圧力が基本検出範囲で変化すると、インジェクタIJnからの燃料圧力信号が基本下限電圧VMINBから基本上限電圧VMAXBまでの電圧範囲で変化することとなるゲインとオフセット電位とを指令する基本検出範囲用の指令情報でもある。
一方、インジェクタIJn側の不揮発性メモリ35には、基本下限電圧VMINB、基本上限電圧VMAXB、オフセット係数KZ1,KZ2、ゲイン係数KG1,KG2の各値(固定値)が予め記憶されている。また、ECU11側においても、マイコン25の内部又は外部に設けられた不揮発性メモリ(図示省略)には、基本下限電圧VMINB、基本上限電圧VMAXB、基本下限圧力PMINB、基本上限圧力PMAXBの各値(固定値)が予め記憶されている。
次に、ECU11のマイコン25と、インジェクタIJnの制御IC31とで、燃料圧力を検出するために行われる処理の内容について、フローチャートを用い説明する。
まず図5は、ECU11のマイコン25が実行する圧力検出範囲切替処理を表すフローチャートである。この圧力検出範囲切替処理は、クランク角センサ23からの信号に基づき検出されるエンジン13のクランク角が所定角度進む毎に実行される。尚、この処理は、各気筒が吸入行程から圧縮行程に移行するタイミングである180°CA毎のタイミングで実行されるようにしても良い。
図5に示すように、マイコン25が圧力検出範囲切替処理を開始すると、まずS110にて、第1気筒#1の吸入行程から圧縮行程への移行タイミング(第4気筒#4の膨張行程から排気行程への移行タイミングでもある)か否かを判定し、そのタイミングであると肯定判定した場合には、次のS120にて、第1気筒#1を限定気筒として決定すると共に、第4気筒#4を全域気筒として決定し、その後、S190に進んで、後述の検出範囲指令処理を行う。
尚、限定気筒とは、燃料圧力を前述の限定検出範囲で検出する(換言すれば、燃料圧力の検出範囲を限定検出範囲にする)気筒のことであり、全域気筒とは、燃料圧力を基本検出範囲で検出する(換言すれば、燃料圧力の検出範囲を基本検出範囲にする)気筒のことである。
また、上記S110にて否定判定(NOと判定)した場合には、S130に移行して、第3気筒#3の吸入行程から圧縮行程への移行タイミング(第2気筒#2の膨張行程から排気行程への移行タイミングでもある)か否かを判定し、そのタイミングであると肯定判定した場合には、S140に進む。そして、S140では、第3気筒#3を限定気筒として決定すると共に、第2気筒#2を全域気筒として決定し、その後、S190に進んで、後述の検出範囲指令処理を行う。
また、上記S130にて否定判定(NOと判定)した場合には、S150に移行して、第4気筒#4の吸入行程から圧縮行程への移行タイミング(第1気筒#1の膨張行程から排気行程への移行タイミングでもある)か否かを判定し、そのタイミングであると肯定判定した場合には、S160に進む。そして、S160では、第4気筒#4を限定気筒として決定すると共に、第1気筒#1を全域気筒として決定し、その後、S190に進んで、後述の検出範囲指令処理を行う。
また、上記S150にて否定判定(NOと判定)した場合には、S170に移行して、第2気筒#2の吸入行程から圧縮行程への移行タイミング(第3気筒#3の膨張行程から排気行程への移行タイミングでもある)か否かを判定し、そのタイミングであると肯定判定した場合には、S180に進む。そして、S180では、第2気筒#2を限定気筒として決定すると共に、第3気筒#3を全域気筒として決定し、その後、S190に進んで、後述の検出範囲指令処理を行う。
また、上記S170にて否定判定(NOと判定)した場合には、そのまま当該圧力検出範囲切替処理を終了する。
以上の処理により、各気筒#nは、吸入行程から圧縮行程への移行タイミングにて、全域気筒から限定気筒に切り替えられ、膨張行程から排気行程への移行タイミングにて、限定気筒から全域気筒に切り替えられることとなる。このため、各気筒#nは、吸入行程から圧縮行程への移行タイミングから、膨張行程から排気行程への移行タイミングまでの、360°CA分の噴射状態監視期間において、限定気筒とされ、それ以外の期間(即ち、膨張行程から排気行程への移行タイミングから、吸入行程から圧縮行程への移行タイミングまでの、360°CA分の期間)においては、全域気筒とされる。
次に、図6は、図5のS190で実行される検出範囲指令処理を表すフローチャートである。
図6に示すように、マイコン25が検出範囲指令処理を開始すると、まずS220にて、今回の処理で決定した限定気筒#x(xは1〜4の何れか)について、燃料圧力の検出範囲である限定検出範囲を算出すると共に、その限定気筒#xのインジェクタIJxへ送信すべき指令情報(限定検出範囲用の指令情報)を算出するための限定検出範囲算出処理(図7)を実行する。
図7に示すように、限定検出範囲算出処理では、まずS223にて、エンジン13の現在の運転状態と、今回の噴射状態監視期間が到来する前の360°CAの期間中にインジェクタIJxからの燃料圧力信号に基づき検出した燃料圧力(即ち、気筒#xへの燃料噴射を実施していない時に検出した燃料圧力であり、以下、噴射非実施時の燃料圧力という)とから、今回の360°CA分の噴射状態監視期間における燃料圧力の変化範囲を予測する。
具体的には、アクセル開度や冷却水温等のエンジン13の運転状態に基づき決定されるインジェクタIJxの噴射指令信号の出力継続時間(インジェクタIJxを開弁させる時間と同等)と、噴射非実施時の燃料圧力とを、例えば、予め用意された圧力変化範囲算出用マップに当てはめることで、今回の噴射状態監視期間における燃料圧力変化範囲の上限値と下限値を算出する。
尚、圧力変化範囲算出用マップは、概ねの傾向として、噴射指令信号の出力継続時間が長いほど(つまり、噴射時間が長いほど)、予測する燃料圧力変化範囲の幅が大きくなり、また、噴射非実施時の燃料圧力が大きいほど、予測する燃料圧力変化範囲の上限値及び下限値が高くなるように設定されている。
そして更に、S223では、算出した燃料圧力変化範囲の下限値(即ち、算出した限定検出範囲の下限値)を、限定レンジ下限圧力PMINLMTとして設定し、算出した燃料圧力変化範囲の上限値(即ち、算出した限定検出範囲の上限値)を、限定レンジ上限圧力PMAXLMTとして設定する。
そして、限定検出範囲算出処理では、次のS225にて、上記S223で設定した限定レンジ下限圧力PMINLMT及び限定レンジ上限圧力PMAXLMTを、前述した式5〜式7に代入することで、限定検出範囲用の指令情報としての限定レンジ下限電圧VMINLMT及び限定レンジ上限電圧VMAXLMTを算出し、その後、当該限定検出範囲算出処理を終了する。
図6に戻り、上記の限定検出範囲算出処理が終わると、次のS230にて、今回の処理で決定した限定気筒#xに関する燃料圧力信号のAD変換を不可(禁止)に設定し、続くS240にて、上記S220(S225)で算出した限定検出範囲用の指令情報としての限定レンジ下限電圧VMINLMT及び限定レンジ上限電圧VMAXLMTを、限定気筒#xのインジェクタIJxへ送信する。この両電圧VMINLMT,VMAXLMTの送信により、インジェクタIJxに対して、燃料圧力の検出範囲(限定検出範囲)を通知している。
そして、次のS250にて、限定気筒#xのインジェクタIJxからの正常応答を受信するまで待ち、正常応答を受信したなら、S260に進む。尚、このS250で受信するインジェクタIJxからの正常応答は、当該ECU11からの情報(この場合、VMINLMT,VMAXLMT)を受信できたことを示すものであり、後述する図8のS450で送信される。
S260では、限定気筒#xについての検出下限圧力PMIN[x]として、上記S220(S223)で算出した限定レンジ下限圧力PMINLMTを設定すると共に、限定気筒#xについての検出上限圧力PMAX[x]として、上記S220(S223)で算出した限定レンジ上限圧力PMAXLMTを設定する。尚、ここで設定される検出下限圧力PMIN[x]と検出上限圧力PMAX[x]は、後述する図9のAD変換処理におけるS640にて、気筒#xの燃料圧力信号のAD変換値から燃料圧力を算出するのに用いられる。
そして、次のS270にて、限定気筒#xに関する燃料圧力信号のAD変換を可(許可)に設定する。つまり、上記S230で設定した不可を解除する。
次に、S280にて、今回の処理で決定した全域気筒#y(yは1〜4の何れか)に関する燃料圧力信号のAD変換を不可(禁止)に設定し、続くS290にて、基本検出範囲用の指令情報としての基本下限電圧VMINB及び基本上限電圧VMAXBを、全域気筒#yのインジェクタIJyへ送信する。この両電圧VMINB,VMAXBの送信により、インジェクタIJyに対して、燃料圧力の検出範囲(基本検出範囲)を通知している。
そして、次のS300にて、全域気筒#yのインジェクタIJyからの正常応答を受信するまで待ち、正常応答を受信したなら、S310に進む。尚、このS300で受信するインジェクタIJyからの正常応答も、当該ECU11からの情報(この場合、VMINB,VMAXB)を受信できたことを示すものであり、後述する図8のS450で送信される。
S310では、全域気筒#yについての検出下限圧力PMIN[y]として、基本下限圧力PMINBを設定すると共に、全域気筒#yについての検出上限圧力PMAX[y]として、基本上限圧力PMAXBを設定する。尚、ここで設定される検出下限圧力PMIN[y]と検出上限圧力PMAX[y]は、後述する図9のAD変換処理におけるS640にて、気筒#yの燃料圧力信号のAD変換値から燃料圧力を算出するのに用いられる。
そして、次のS320にて、全域気筒#yに関する燃料圧力信号のAD変換を可(許可)に設定する。つまり、上記S280で設定した不可を解除する。
このS320の処理が終了すると、当該検出範囲指令処理が終了し、それに伴って、図5の圧力検出範囲切替処理も終了する。
次に、図8(A)は、各インジェクタIJnの制御IC31で実行される出力調整処理を表すフローチャートである。
尚、この出力調整処理は、燃料圧力がECU11のマイコン25にて決定された検出範囲(限定検出範囲又は基本検出範囲)で変化すると、燃料圧力信号が基本下限電圧VMINBから基本上限電圧VMAXBまでの電圧範囲で変化するように、燃料圧力信号を出力するためのゲインとオフセット電位とを調整する処理である。また、この出力調整処理は、車両のイグニッションオンに伴いECU11からインジェクタIJnに電源電圧が供給されて制御IC31が起動すると、その制御IC31におけるコントローラ37が実行する。
図8(A)に示すように、制御IC31のコントローラ37は、出力調整処理を開始すると、まずS410にて、可変の下限電圧VMINと上限電圧VMAXを、初期化する。具体的には、下限電圧VMINを、初期値としての基本下限電圧VMINB(=1.0V)にし、上限電圧VMAXを、初期値としての基本上限電圧VMAXB(=4.0V)にする。
次に、S420にて、オフセット調整値DZとゲイン調整値DGを算出するための、図8(B)に示す調整値算出処理を実行する。
この調整値算出処理では、まずS510にて、前述した式3に下限電圧VMINを代入することで、オフセット調整値DZを算出する。そして、続くS520にて、前述した式4に下限電圧VMINと上限電圧VMAXを代入することで、ゲイン調整値DGを算出する。
図8(A)に戻り、S420での調整値算出処理が終了すると、次のS430にて、上記S420で算出したオフセット調整値DZを、オフセットレジスタOFREGにセットし、上記S420で算出したゲイン調整値DGを、ゲインレジスタGNREGにセットする。
そして、次のS440にて、ECU11からの指令情報としての下限電圧及び上限電圧を受信したか否かを判定する。尚、ここで受信する下限電圧及び上限電圧は、図6のS240又はS290で送信されるものである。
上記S440にて、下限電圧及び上限電圧を受信していないと判定した場合には、S490に移行して、ゲインレジスタGNREG内のゲイン調整値DGをゲイン調整用DA変換器41にDA変換させることにより、そのゲイン調整値DGが示す電圧を燃料圧力センサSnに励起電圧Viとして供給する。更に続くS500にて、オフセットレジスタOFREG内のオフセット調整値DZをオフセット調整用DA変換器43にDA変換させることにより、そのオフセット調整値DZが示す電圧を加算回路51に供給する。そして、その後、上記S440に戻る。
また、上記S440にて、下限電圧及び上限電圧を受信したと判定した場合には、S450に進む。
S450では、ECU11へ前述の正常応答を送信し、続くS460にて、下限電圧VMINを、ECU11から今回受信した下限電圧(VMINLMT又はVMINB)にし、上限電圧VMAXを、ECU11から今回受信した上限電圧(VMAXLMT又はVMAXB)にする。
そして、続くS470にて、再び図8(B)の調整値算出処理を実行する。この場合の調整値算出処理では、ECU11から受信した下限電圧と下限電圧との各々が、式3,式4における下限電圧VMINと上限電圧VMAXとの各々として用いられることで、オフセット調整値DZとゲイン調整値DGとが算出される。
更に、次のS480にて、上記S470で算出したオフセット調整値DZを、オフセットレジスタOFREGにセットし直し、同様に、上記S470で算出したゲイン調整値DGを、ゲインレジスタGNREGにセットし直す。そして、その後、S490に進む。
このような出力調整処理により、各インジェクタIJnの制御IC31では、ECU11から限定レンジ下限電圧VMINLMTと限定レンジ上限電圧VMAXLMTが送信された場合には、その両電圧VMINLMT,VMAXLMTが表す限定検出範囲(即ち、限定レンジ下限圧力PMINLMTから限定レンジ上限圧力PMAXLMTまでの範囲)で燃料圧力が変化すると、燃料圧力信号が基本下限電圧VMINBから基本上限電圧VMAXBまでの範囲で変化するように、燃料圧力を燃料圧力信号に変換するゲインと燃料圧力信号のオフセット電位とを設定することとなる。また、ECU11から基本下限電圧VMINBと基本上限電圧VMAXBが送信された場合には、その両電圧VMINB,VMAXBが表す検出範囲(即ち、基本検出範囲)で燃料圧力が変化すると、燃料圧力信号が基本下限電圧VMINBから基本上限電圧VMAXBまでの範囲で変化するように、上記ゲインとオフセット電位とを設定することとなる。
次に、図9は、ECU11のマイコン25が実行するAD変換処理を表すフローチャートである。尚、このAD変換処理は、各インジェクタIJnからの燃料圧力信号をAD変換すべき一定時間毎(例えば数十μs毎)に実行される。
図9に示すように、マイコン25がAD変換処理の実行を開始すると、まずS610にて、処理対象気筒の番号を示す気筒番号カウンタCNを1に初期化する。
そして、次のS620にて、気筒番号カウンタCNの値が示す気筒(以下、気筒(#CN)と記す)について、燃料圧力信号のAD変換が可に設定されているか否かを判定する。尚、AD変換の可/不可は、前述した図6のS230,S270,S280,S320の各々にて設定されている。
気筒(#CN)について、燃料圧力信号のAD変換が可に設定されているならば(S620:YES)、S630に進み、気筒(#CN)の燃料圧力信号(詳しくは、気筒(#CN)のインジェクタIJ(CN)からの燃料圧力信号)をAD変換器27によりAD変換し、そのAD変換値Vs[CN]を記憶する。
そして、次のS640にて、AD変換値Vs[CN]を、前述した式1,式2における「Vs」として代入することにより、気筒(#CN)の燃料圧力信号が示す燃料圧力P[CN]を算出し、その算出した燃料圧力P[CN]を記憶する。
尚、このS640で燃料圧力P[CN]を算出する際に、式1,式2における「PMIN」と「PMAX」との各々としては、前述した図6のS260又はS310で、気筒(#CN)について設定した検出下限圧力PMIN[CN]と検出上限圧力PMAX[CN]との各々を用いる。このため、S640で燃料圧力P[CN]を算出するのに用いる式を改めて記載すると、下記の式8,式9となる。
P[CN]=(Vs[CN]−VMINB)・b+PMIN[CN]…式8
b=(PMAX[CN]−PMIN[CN])/(VMAXB−VMINB)…式9
また、検出下限圧力PMIN[CN]と検出上限圧力PMAX[CN]は、前述した図6のS240又はS290で気筒(#CN)のインジェクタIJ(CN)に送信した指令情報(下限電圧及び上限電圧)と一意に対応するものであるため、結局、ECU11のマイコン25は、インジェクタIJnへ送信した指令情報の内容と、燃料圧信号のAD変換値とに基づいて、燃料圧力を算出していることになる。
そして、上記S640の処理を終了すると、S650に進む。
また、上記S620で、気筒(#CN)について、燃料圧力信号のAD変換が不可に設定されていると判定した場合(S620:NO)には、そのままS650に進む。
S650では、気筒番号カウンタCNをインクリメント(+1)し、続くS660にて、気筒番号カウンタCNの値が4を超えたか否かを判定する。そして、気筒番号カウンタCNの値が4を超えていなければ(S660:NO)、S620に戻るが、気筒番号カウンタCNの値が4を超えたならば(S660:YES)、全気筒についての処理が終了したことから、当該AD変換処理を終了する。
尚、気筒番号カウンタCNの値が示す気筒(#CN)が限定気筒であれば、上記S640で算出されることとなる一定時間毎の燃料圧力P[CN]は、前述した[3]の処理(噴射状態を検出する処理)に用いられる。また、気筒(#CN)が全域気筒であれば、上記S640で算出されることとなる少なくとも1つの燃料圧力P[CN]が、前述した[2]や[6]の処理(基本制御処理)に用いられる。
一方、上記実施形態では、ECU11とインジェクタIJnとで燃料噴射制御装置が構成されており、ECU11のマイコン25が、制御手段に相当し、インジェクタIJnが、燃料噴射弁に相当し、燃料圧力センサSnと制御IC31が、燃料圧力検出手段に相当し、通信ドライバ33が、通信手段に相当し、ゲイン調整用DA変換器41とオフセット調整用DA変換器43が、出力特性調整手段に相当している。また、インジェクタIJnは燃料噴射装置にも相当し、ECU11のマイコン25は制御装置にも相当している。
以上の実施形態によれば、ECU11のマイコン25は、各気筒#nの燃料圧力を、噴射状態監視期間でない期間においては、広い基本検出範囲で検出するが、噴射状態監視期間(燃料噴射期間を含む特定の期間)においては、その期間において変化すると予測した変化範囲であって、基本検出範囲よりも狭い限定検出範囲で検出するようになっており、しかも、燃料圧力を基本検出範囲で検出する場合と限定検出範囲で検出する場合とで、インジェクタIJnに送信する指令情報を変えることにより、何れの場合でも、燃料圧力が検出範囲(検出対象範囲)で変化すると燃料圧力信号がAD変換器27によりAD変換可能な最大の電圧範囲(VMINB〜VMAXB)で変化するように、インジェクタIJn側の燃料圧力信号の出力特性(ゲイン及びオフセット電位)を可変設定している。
このため、燃料圧力を限定検出範囲で検出する場合には、基本検出範囲で検出する場合よりも、AD変換器27のLSBが表す燃料圧力の値(燃料圧力の検出分解能の値)を小さい値にすることができ、この結果、AD変換器27のビット数を大きくしなくても、燃料圧力を限定検出範囲で検出する場合の検出分解能を高くすることができる。
よって、基本検出範囲よりも狭い範囲で変化する燃料噴射時の燃料圧力(噴射状態監視期間における燃料圧力)を、AD変換器27のビット数を大きくしなくても、高い分解能で精度良く検出することができる。そして、AD変換器27のビット数を大きくしなくても済むことから、AD変換器27からメモリにAD変換結果としてのデータを転送する処理や、そのデータを演算する処理といった、燃料圧力検出のための処理の負荷を低減することができる。延いては、噴射状態監視期間における燃料圧力から実際の噴射状態を精度良く検出することを、小さい処理負荷で実施することができる。このため、AD変換間隔を短く設定することも可能となる。
また、噴射状態監視期間でない期間においては、燃料圧力を最大の基本検出範囲で検出することができる。
また、ECU11のマイコン25は、噴射状態監視期間における燃料圧力の変化範囲(燃料圧力を検出する範囲でもある)を、その噴射状態監視期間が到来する前に検出した噴射非実施時の燃料圧力から予測しているため、その予測精度を上げることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
例えば、燃料圧力の変化範囲の予測に用いる燃料圧力としては、同じ気筒の燃料圧力信号から検出した燃料圧力ではなく、燃料噴射を実施していない他の気筒の燃料圧力信号から検出した燃料圧力を用いても良い。また、それ以外にも、コモンレール15に設けた圧力センサによって検出した燃料圧力を用いて予測しても良い。一方、何れにおいても、複数回検出した燃料圧力を平均化した値(平均値や所謂なまし値)を用いて予測しも良い。
また、上記実施形態では、ECU11からインジェクタIJnへ、ゲインとオフセット電位を指示するための指令情報として、下限電圧及び上限電圧を送信したが、指令情報として、オフセット調整値DZとゲイン調整値DGを送信するように構成しても良い。
具体的に説明すると、ECU11のマイコン25は、図6のS240にて、限定レンジ下限電圧VMINLMTと限定レンジ上限電圧VMAXLMTを、式3,式4における「VMIN」,「VMAX」として代入することにより、オフセット調整値DZとゲイン調整値DGを算出し、その算出した各値DZ,DGを、限定気筒#xのインジェクタIJxに送信すれば良く、同様に、図6のS290にて、基本下限電圧VMINBと基本上限電圧VMAXBを、式3,式4における「VMIN」,「VMAX」として代入することにより、オフセット調整値DZとゲイン調整値DGを算出して、その算出した各値DZ,DGを、全域気筒#yのインジェクタIJyに送信すれば良い。そして、この場合、各インジェクタIJnの制御IC31は、図8(A)のS440にて、ECU11からのオフセット調整値DZ及びゲイン調整値DGを受信したと判定すると、その受信した各値DZ,DGを、S480にて、オフセットレジスタOFREGとゲインレジスタGNREGとの各々にセットすれば良い。
一方、圧力センサS1〜S4が設けられる位置は、インジェクタIJ1〜IJ4の燃料取込口に限らず、コモンレール15の燃料出口(燃料供給用配管17のコモンレール15側の端)からインジェクタIJ1〜IJ4の噴射口までの燃料通路における何れかの位置で良い。
また、燃料噴射制御の対象は、ガソリンエンジンであっても良い。
11…ECU(電子制御装置)、13…エンジン(車載ディーゼルエンジン)、15…コモンレール、17…燃料供給用配管、19…燃料タンク、21…燃料ポンプ、23…クランク角センサ、25…マイコン、27…AD変換器、29,33…通信ドライバ、IJ1〜IJ4…インジェクタ、S1〜S4…燃料圧力センサ、31…制御IC、35…不揮発性メモリ、37…コントローラ、41…ゲイン調整用DA変換器、43…オフセット調整用DA変換器、45,47,53…バッファ回路、49…差動増幅回路、51…加算回路、GNREG…ゲインレジスタ、OFREG…オフセットレジスタ、LC…通信線、LG…グランド線、LP…電源線、LS1〜LS4…センサ線

Claims (7)

  1. 燃料ポンプによって圧送される燃料を蓄える蓄圧容器から供給される燃料を噴射口から内燃機関の気筒へ噴射する燃料噴射弁と、
    前記蓄圧容器の燃料出口から前記燃料噴射弁の噴射口までの燃料通路における所定位置に設けられ、前記噴射口から前記気筒への燃料噴射に伴い変動する該燃料通路の燃料圧力を検出して、該燃料圧力に応じた電圧のセンサ信号を出力する燃料圧力検出手段と、
    前記燃料噴射弁に燃料を噴射させる燃料噴射制御の処理を行う制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記燃料圧力検出手段からの前記センサ信号をAD変換するAD変換器を有しており、該AD変換器によるAD変換結果から前記燃料圧力を検出し、その燃料圧力の検出値を用いて前記燃料噴射制御の処理を行う、燃料噴射制御装置であって、
    前記燃料圧力検出手段は、前記制御手段と通信するための通信手段と、当該燃料圧力検出手段において前記燃料圧力を前記センサ信号に変換するときのゲイン、及び当該燃料圧力検出手段から前記制御手段に出力する前記センサ信号のオフセット電位を調整するための出力特性調整手段とを有し、
    前記制御手段から前記燃料圧力検出手段へ、前記ゲインと前記オフセット電位との各値を表す指令情報が送信され、
    前記燃料圧力検出手段は、前記通信手段により前記指令情報を受信すると、前記出力特性調整手段により、前記ゲインと前記オフセット電位とを、前記受信された指令情報が表す値に設定すること、
    を特徴とする燃料噴射制御装置。
  2. 請求項1に記載の燃料噴射制御装置において、
    前記制御手段は、
    前記燃料圧力を、所定の基本下限圧力から所定の基本上限圧力までの基本検出範囲で検出する場合と、前記燃料圧力を、前記基本検出範囲よりも狭い検出範囲であって、前記基本下限圧力よりも高い下限圧力から前記基本上限圧力よりも低い上限圧力までの限定検出範囲で検出する場合とがあり、
    前記燃料圧力を前記基本検出範囲で検出する場合には、前記指令情報として、前記燃料圧力が前記基本検出範囲で変化すると、前記センサ信号が、前記AD変換器がAD変換可能な電圧範囲であって、所定の基本下限電圧から所定の基本上限電圧までの電圧範囲で変化することとなる前記ゲインと前記オフセット電位との各値を表す基本検出範囲用の指令情報を、前記燃料圧力検出手段へ送信し、
    前記燃料圧力を前記限定検出範囲で検出する場合には、前記指令情報として、前記燃料圧力が前記限定検出範囲で変化すると、前記センサ信号が前記基本下限電圧から前記基本上限電圧までの電圧範囲で変化することとなる前記ゲインと前記オフセット電位との各値を表す限定検出範囲用の指令情報を、前記燃料圧力検出手段へ送信すること、
    を特徴とする燃料噴射制御装置。
  3. 請求項2に記載の燃料噴射制御装置において、
    前記制御手段は、
    前記燃料圧力検出手段に対応した気筒の燃料噴射期間を含む特定の期間が到来する前に、該特定の期間における前記燃料圧力の変化範囲を予測し、該予測した変化範囲を前記限定検出範囲とした前記限定検出範囲用の指令情報を、前記燃料圧力検出手段へ送信することにより、前記特定の期間において、前記燃料圧力を前記予測した変化範囲で検出すること、
    を特徴とする燃料噴射制御装置。
  4. 請求項3に記載の燃料噴射制御装置において、
    前記制御手段は、
    前記特定の期間が終了すると、前記基本検出範囲用の指令情報を前記燃料圧力検出手段へ送信することにより、前記燃料圧力を前記基本検出範囲で検出すること、
    を特徴とする燃料噴射制御装置。
  5. 請求項3又は請求項4に記載の燃料噴射制御装置において、
    前記制御手段は、前記特定の期間が到来する前に検出した前記燃料圧力に基づいて、前記特定の期間における前記燃料圧力の変化範囲を予測すること、
    を特徴とする燃料噴射制御装置。
  6. 燃料ポンプによって圧送される燃料を蓄える蓄圧容器から供給される燃料を噴射口から内燃機関の気筒へ噴射する燃料噴射弁と、
    前記蓄圧容器の燃料出口から前記燃料噴射弁の噴射口までの燃料通路における所定位置に設けられ、前記噴射口から前記気筒への燃料噴射に伴い変動する該燃料通路の燃料圧力を検出して、該燃料圧力に応じた電圧のセンサ信号を出力する燃料圧力検出手段と、
    を備える燃料噴射装置であって、
    前記燃料圧力検出手段は、
    前記燃料噴射弁を制御する制御装置と通信するための通信手段と、当該燃料圧力検出手段において前記燃料圧力を前記センサ信号に変換するときのゲイン、及び当該燃料圧力検出手段から出力する前記センサ信号のオフセット電位を調整するための出力特性調整手段とを有しており、前記制御装置から送信された、前記ゲインと前記オフセット電位との各値を表す指令信号を、前記通信手段により受信すると、前記出力特性調整手段により、前記ゲインと前記オフセット電位とを、前記受信された指令情報が表す値に設定すること、
    を特徴とする燃料噴射装置。
  7. 請求項6に記載の燃料噴射装置において、
    前記燃料圧力検出手段は前記燃料噴射弁に設けられていること、
    を特徴とする燃料噴射装置。
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