JP2012101526A - カラー画像転写方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】事務用の一般の複写機及びパソコンのプリンタで出力したカラー画像を簡単容易に被転写素材に転写プリントする。
【解決手段】シート状の紙基材1の表面に水溶性糊料2と合成樹脂層3よりなる転写用紙(A)にカラー画像4を形成した後、有機溶剤5を塗布払拭し、非画像部分を除去した後に該カラー画像4の表面に、再剥離型粘着シート(B)の再剥離型粘着剤7を重合圧接する。次に、該転写用紙の紙基材1より水8を含浸させる。その後、紙基材1を剥離して画像転写シート(C)を形成した後、該画像転写シートの該合成樹脂層3を溶融する有機溶剤9を塗布し、被転写素材面10を重合圧接した後に、該再剥離型粘着シート(B)を剥離する。
【選択図】図1

Description

本発明は、事務用の複写機やパソコンのプリンターで出力したカラー画像を、簡単容易に被転写素材に転写プリントできるものであり、従来の技術よりも材料のコストダウン、被転写素材への画像の密着性の向上、作業性の向上をはかったカラー画像転写方法に関するものである。
本発明は、先に同一出願人の会社が出願した特許第4325069号のカラー転写シートの製造方法を改良した改良発明であって、先の技術は下記のような数項の欠点を有していた。
1、転写用の接着剤として常時粘着性を有する粘着剤であるため、そのままコピー機に通すことが出来ず、従って上部に耐熱性の合成樹脂をコーティングするため、材料の製造コストが高くなっていた。
2、粘着剤は転写後も固化することがないため、転写された画像が引っ掻き(スクラッチ)などの外力に弱く、画像の強力な密着性を要求する用途には不向きであった。
3、転写シートの作成工程の中で、粘着剤の表面についた水を拭き取る必要があるが、ティッシュペーパーやウエスで拭くと、粘着剤に紙や布の繊維が付着するため、転写シートの乾燥が難しかった。
4、転写シートの保管や移動時に、粘着剤が他のものに接着しないよう、上に剥離紙を当てなければならないため、費用が掛かることと、取り扱いの煩わしさがあった。
上記で述べたように、従来の欠点を解決する方法は、転写用の接着剤として、常時粘着性を有する粘着剤を用いることなく、同様またはそれ以上の効果が得られる転写シート並びに転写方法を開発することである。転写用の接着剤として、粘着剤の他にホットメルト型接着剤がTシャツ転写用などに多用されているが、静電式複写機やレーザープリンタでは、トナーの定着器に加熱部品を使っているため、定着部で転写シートが定着器に巻き付いて詰まるトラブルが多発している。このため、熱で溶融接着するような接着剤を使うことは好ましくない問題点を有していた。
本発明は、従来の技術を有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とする所は、複写機やパソコンのプリンターで出力したカラー画像を、容易に被転写素材に転写プリントできるようにした、粘着剤やホットメルト型接着剤を使用することなく、合成樹脂を溶剤で僅かに溶融した際に生ずる粘着性を利用するカラー画像転写方法を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明のカラー画像転写方法において、紙基材の表面にポリビニルアルコール等の水溶性糊料と透明または白色または着色されたアクリル樹脂等の耐熱性の高い合成樹脂層とを順次積層してなる転写用紙を有し、該転写用紙における該合成樹脂層の表面に、静電式乾式複写機またはレーザープリンタによってカラーデザインされたトナー画像を正像の向きで印刷する。次に、該合成樹脂層を溶融し、且つカラー画像を溶融しない有機溶剤を塗布払拭して非画像部分の合成樹脂層を除去した後、該カラー画像の表面に再剥離型粘着フィルムの再剥離型粘着剤面を重ねてヘラ等で圧着した後、該紙基材側より該水溶性糊料に水を含浸させて水溶性糊料を溶かし、その後、紙基材を剥離して画像転写シートを得る。その後、該画像転写シートの該合成樹脂層を溶融するエチルアルコール等を適切に希釈した有機溶剤を該合成樹脂層に塗布して粘着性を発現させ、被転写素材面に該画像面を重ねてヘラ等で圧着した後、該再剥離型粘着フィルムを剥離することにより、カラー画像を転写することができる。
以上説明したように、本発明のカラー画像転写方法によれば、以前の技術面での欠点をことごとく解消する効果がある。すなわち粘着剤を使用しないため、転写用紙には合成樹脂層のみを塗布すればそのままコピー機に通すことができ、一度の塗工で済むために印刷費用と粘着剤の費用を節約できてコストダウンが図れる効果がある。
また、転写が終わった合成樹脂層は有機溶剤の蒸発とともに乾燥固化するため、転写された画像が引っ掻き等の外力に対して耐性を得るため、画像の密着性を要求する多数用途にも使用が可能となる優れた効果がある。
また、転写シートの作成時に合成樹脂層面に付着した水分を乾燥させる際に、合成樹脂層面に粘着性がないため、ティッシュペーパーや布を押し付けて水気を拭き取ることができ、転写シートの乾燥が容易にできる効果がある。
また、転写シートの合成樹脂層面には粘着性がないため、後ろに剥離紙を当てる必要がない便利な効果と、剥離紙の費用を不要にし、転写シートの取り扱いを容易にする効果がある。
本発明の(1)図乃至(9)図の製造工程と使用状態を示す縦断側面図である。
上記のように構成された本発明によれば、紙類等よりなるシート状の紙基材(1)の表面に水溶性糊料(2)と合成樹脂層(3)とを積層した転写用紙(A)における該合成樹脂層(3)の表面にカラー画像(4)を形成した。そのカラー画像(4)を溶融しない有機溶剤(5)を塗布払拭する。非画像部分の合成樹脂層(3)を除去した後に、該カラー画像(4)の表面に、再剥離型粘着シート(B)のシート状基材(6)の裏面の再剥離型粘着剤(7)を積層重合圧接した後に、該転写用紙(A)の該紙基材(1)側より該水溶性糊料(2)に対して水(8)を含浸させる。
そして、該紙基材(1)を剥離することで画像転写シート(C)を形成する。該画像転写シート(C)の該合成樹脂層(3)を溶融する有機溶剤(9)を塗布した後に、該カラー画像(4)を重合圧接し、更に被転写素材面(10)を重合した後に、該再剥離型粘着シート(B)を剥離するものである。
また、該カラー画像(4)には、上部の金色あるいは白色等の転写箔(11)を熱接着して積層したものである。
更に、該合成樹脂層(3)には、アクリル樹脂を成分に含み、該有機溶剤(9)には、エチルアルコールが主成分であることが特徴である。
水溶性糊料としては、デキストリン、カルボキシメチルセルロース(CMC)、ポリビニルアルコール(PVA)等が挙げられる。合成樹脂層としては、たとえば主剤をアクリル樹脂として、耐熱性を増すためにポリエステル樹脂を適宜混合して使うことができる。その際にアクリル樹脂と他の樹脂との混合比率を変えることにより、溶剤としてのエチルアルコールの濃度も好みの濃度に調整できるというメリットもある。すなわち、アクリル樹脂のみではエチルアルコールによる溶解性が高すぎて転写に最適な粘着性が得られない場合は、ポリエステル樹脂を混ぜることにより溶解性が下がり、接着力の強度管理が可能となる。さらにポリエステル樹脂を混ぜることは、複写機の定着器の熱に対する耐熱性も上がるため、コピートラブルを防ぐことにも繋がり利点が多い。この例のように、エチルアルコール溶融性のある合成樹脂と、エチルアルコールに溶融しない耐熱性に優れた合成樹脂との混合による、様々な合成樹脂の組み合せが可能であると推測できる。
転写用紙に塗布された合成樹脂の色が透明な場合は、光が透過する透明仕上がりになり、白い色を用いた場合は、画像の裏面に白い裏打ちが施された仕上がりになる。また金色等の箔をトナー画像上に熱接着して転写したい場合は、青色や灰色等の色で着色しておくことが好ましい。着色されていると有機溶剤によって合成樹脂の塗膜を払拭する際に、塗膜が除去できたかどうかが判断しやすくなく効果を有する。
該合成樹脂層に塗布する粘着性を現出させるための合成樹脂としては、主成分としてエチルアルコール溶融性のあるアクリル系の樹脂が最適である。アクリル樹脂以外としては、アルコール溶融性のあるポリビニールなども使用可能である。エチルアルコールは60重量%以下の低濃度においては危険物を外れて普通物として扱われるため、一般人が扱う薬品としては極めて安全性の高い優れた有機溶剤である。また、コピーのトナーはエチルアルコールでは溶融しないため、画像が崩れず鮮明な転写が可能である。
乾式トナーの画像表面は熱を与えると溶融して接着性が発現するため、画像面に金色等の転写箔を重ねて上から熱圧着すると、トナー表面に箔が転着して画像を金色に変えることができる。熱圧着温度はおおむね120℃乃至180℃が適切であり、これは使用するトナーの成分により差異がある。温度が低すぎるとトナーが溶融せずに金箔を転着することができない。また、温度が高すぎると、トナー以外の余白部分にまで金箔が転着してしまうため、適切な温度管理が必要である。この方法によってトナー以外の合成樹脂層を除去した後、画像部分に金箔を転着しておけば金色の転写が可能となる。金箔の他、銀色や白色の転写箔を用いれば、それぞれの色による転写が可能であり、この手法はトナーには無い色で転写プリントをしたい場合に有効な方法である。また、このような箔を転着して使用する場合は、転写用紙に塗布する合成樹脂層は、画像以外の合成樹脂層が除去できたかどうかを判別しやすくするため、着色されていることが好ましい。
カラー画像を転写シートから被転写素材に転写させる際の有機溶剤の塗布の仕方については、画像裏面の合成樹脂層に直接塗る方法と、あらかじめ被転写素材の表面に塗っておいて転写シートをその上に重ねる方法がある。実際の作業性としては後者の方が若干有利である。なぜならば、転写作業における状態は、被転写素材面は上に向いており、転写シートの画像面は下に向いているため、被転写素材に塗る方が塗布しやすいという理由からである。
実験例
転写用紙は、吸水性を有する紙の表面に水溶性のデキストリンを塗布した窯業用転写紙を用い、この用紙の表面にシルクスクリーン印刷にてアクリル系の白色塗料を塗布乾燥して得た転写紙に、リコー社製カラーコピー機を使用してトナーによるカラー画像を形成した。その後、エチルアルコールを含ませたティッシュペーパーで画像面を払拭したところ、トナーは溶融せず、トナーの乗っていない部分の白色塗料が除去できた。この状態の画像面に大日本インキ社製再剥離型粘着フィルム(ソフタック)を貼り合わせ、ヘラで画像面を押圧した後、転写用紙の裏面に水を塗布することによりデキストリンを溶融して転写用紙を剥離し、水分を蒸発乾燥して転写シートを得た。次に、アクリル板の表面にエチルアルコール59重量%、水41重量%に混合した液体をスポンジにより塗布し、その上に転写シートの画像面を重ね、ヘラによって液体を押し出すようにして圧着し、粘着フィルムを剥がしたところ、カラー画像がアクリル板に転写してプリントが完成した。
また、リコー社製カラーコピー機でシアン100%の文字を転写用紙に形成した後、上記方法にて非画像部分の白色塗料層を除去した後、中井金属工業社製BH金色転写箔をトナーに重ねて、ローラー表面温度150℃のフジプラ製ラミネータにより加熱押圧して、トナー上に金箔を積層したものを製作し、以下上記と同様の方法でアクリル板に転写したところ、金色の良好なカラー画像を得た。
A 転写用紙
B 再剥離型粘着シート
C 画像転写シート
1 紙基材
2 水溶性糊料
3 合成樹脂層
4 カラー画像
5 有機溶剤
6 シート状基材
7 再剥離型粘着剤
8 水
9 有機溶剤
10 被転写素材面
11 転写箔

Claims (3)

  1. 紙類等よりなるシート状の紙基材(1)の表面に水溶性糊料(2)と合成樹脂層(3)とを順次積層してなる転写用紙(A)を有し、該転写用紙(A)における該合成樹脂層(3)の表面に、静電式乾式トナーによってカラー画像(4)を形成した後、該カラー画像(4)を溶融しない有機溶剤(5)を塗布払拭し、非画像部分の合成樹脂層(3)を除去した後、該カラー画像(4)の表面に、シート状基材(6)に再剥離型粘着剤(7)を積層した再剥離型粘着シート(B)の再剥離型粘着面を重合圧接した後、該紙基材(1)側より該水溶性糊料(2)に水(8)を含浸させ、その後、紙基材(1)を剥離して画像転写シート(C)を形成し、その後、該画像転写シート(C)の該合成樹脂層(3)に、該合成樹脂層(3)を溶融する有機溶剤(9)を塗布し、被転写素材面(10)に該カラー画像(4)を重合圧接した後、該再剥離型粘着シート(B)を剥離することを特徴とするカラー画像転写方法。
  2. 請求項1の該カラー画像(4)の上部に金色あるいは白色等の転写箔(11)を熱接着して積層したことを特徴とする請求項1のカラー画像転写方法。
  3. 請求項1の該合成樹脂層(3)は、アクリル樹脂を成分に含み、該有機溶剤(9)は、エチルアルコールが主成分であることを特徴とする請求項1のカラー画像転写方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016101704A (ja) * 2014-11-28 2016-06-02 一郎 末松 画像転写シートの製造方法

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