JP2012100734A - 画像処理装置及びそれを用いたx線診断装置、画像処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】対象画像中の線状パターンの視認性を向上させる画像処理装置を提供する。
【解決手段】
対象画像中の画素毎に、特定方向に連続性を持つ暗い線、又は、明るい線の線状パターンらしさを示す線値を検出する線状パターン検出部と、フィルタ範囲内に存在するフィルタ中心画素の画素値と周辺画素の画素値の差が大きいほど第1の重みが小さくなる第1の重み関数で構成される画像処理フィルタに関して、前記第1の重みパラメータ決定部と、前記対象画像の画素毎に決定した前記第1のパラメータと前記第2パラメータを含んだ前記第1の重み関数から構成される画像処理フィルタを、前記対象画像の各画素に施して、出力画像の各画素の画素値を算出するフィルタ処理部とを含む。
【選択図】 図1

Description

実施形態は、画像処理技術に関するものである。
X線透視画像装置、X線TVといった装置で撮影されるX線画像は、カテーテル、ガイドワイヤー、ステント、バルーンといった医療器具の操作、体内での器具位置確認のため用いられる。すなわち、X線画像は、画像診断や治療時のナビゲーションに用いられる。このため、X線画像の視認性は、医用器具を操作する医師にとって非常に重要である。
X線画像は、照射するX線量を増やすと、信号ノイズ比が高まり視認性が向上する。しかし、X線量の増加によって患者の被ばく量も増大する。このため、取得した画像に対して画像処理を加えることにより、X線量を変えず視認性を向上させる試みがなされている。
画像処理による視認性向上の方法として、ノイズ低減方法が提案されている。しかし、ノイズ低減方法では、画像中のノイズ成分と共に信号成分を弱めることがあった。一方、視認性向上を目的として、画像処理による鮮鋭度向上方法が提案されているが、信号成分と共にノイズ成分も強調してしまうことがあった。
このような問題点に対して、画像中のノイズ抑制と信号強調を同時に行う方法が提案されている。この方法では、画像の各画素に対して選択的にノイズ抑制と信号強調を行うよう設計されている(例えば、特許文献1参照)。
また、画像中のノイズ抑制と鮮鋭度の強調を同時に行う画像処理フィルタが提案されている(例えば、非特許文献1参照)。この画像処理フィルタは、処理後の画像におけるノイズ抑制度と鮮鋭度を制御できるパラメータを有する。画像の各画素に対するLaplacian of Gaussianフィルタ(以下、「LoGフィルタ」と呼ぶ)の応答を特徴量とし、この特徴量に応じて画像処理フィルタのパラメータを決定する。
しかし、特許文献1の方法では、画像の各画素に対する処理は、対象画像の画素値に応じて決定されていた。このため、どの画素を強調処理すべきで、どの画素をノイズ抑制処理すべきかの判断を正確に行うことができなかった。また、LoGフィルタは等方性のフィルタであり、X線画像において注目される体内の医療機器を背景と区別して、選択的に処理を行うには不十分であった。
すなわち、従来技術においては、X線画像などの画像中に存在する局所的に線状の構造を持つ物体の視認性を向上させることは困難であるという問題点があった。
特開2002−374418号公報
Buyue Zhang,Jan P.Allebach "Adaptive Bilateral Filater for Sharpness Enhancement and Noise Removal",IEEE Transactions on image processing,vol.17 No.5,2008.
そこで実施形態は、対象画像中の線状パターンの視認性を向上させることを目的とする。
一実施形態によれば、画像処理装置は対象画像中の画素毎に、特定方向に連続性を持つ暗い線、又は、明るい線の線状パターンらしさを示す線値を検出する線状パターン検出部と、(1)フィルタ範囲内に存在するフィルタ中心画素の画素値と周辺画素の画素値の差が大きいほど第1の重みが小さくなる第1の重み関数で構成される画像処理フィルタに関して、(2)前記第1の重み関数における前記第1のパラメータと前記第2のパラメータを、前記線値から決定するものであり、(3)前記第1のパラメータは前記第1の重み関数の広がりを定めるものであり、前記第1のパラメータが大きいほど前記広がりが広くなり、(4)前記第2のパラメータは前記第1の重み関数の広がりの中心位置を定めるものであり、前記第2のパラメータが大きいほど前記フィルタ中心画素から前記中心位置がずれるものであり、(5)前記線値が大きいほど前記第1のパラメータが小さく、前記線値が大きいほど前記第2のパラメータが大きくなるように、(6)前記対象画像の画素毎に前記第1のパラメータと前記第2パラメータを決定するパラメータ決定部と、前記対象画像の画素毎に決定した前記第1のパラメータと前記第2パラメータを含んだ前記第1の重み関数から構成される画像処理フィルタを、前記対象画像の各画素に施して、出力画像の各画素の画素値を算出するフィルタ処理部と、を含む。
実施例1の画像処理装置を有するX線診断装置のブロック図。 X線透視画像と線状パターンを説明する図。 線状パターン検出フィルタの図。 画像処理フィルタの説明図。 画像処理フィルタの第1の重み関数とパラメータの効果を表す図。 実施例2の画像処理装置のブロック図。 実施例3の画像処理装置のブロック図。 実施例4の画像処理フィルタの説明図。 実施例5における画像処理フィルタの第1の重み関数とパラメータの効果を表す図。
以下、本発明の一実施形態に係る画像処理装置について図面を参照して説明する。
本実施形態の画像処理装置は、画像中に存在する局所的に線状の構造を持つ物体の視認性を向上させることが目的であり、実施例1〜4においては、線状の構造を持つ物体の例として、カテーテル手術に用いるガイドワイヤー22を挙げ、また、実施例6では、ビルの壁にできるヒビと半導体上の欠陥を挙げる。
実施例1に係る画像処理装置16について図1〜図5を参照して説明する。
カテーテル手術中、患者の体内に挿入されているガイドワイヤー22は、X線診断装置1によって撮影される。ガイドワイヤー22は、細い針金のような物体であり、患者の血管内を走行する。医師は、X線透視画像(以下、単に「X線画像」と呼ぶ)20を観察しながらガイドワイヤー22を操作する。このため、画像中のガイドワイヤー22の視認性は、手術の安全性、効率性を大きく左右する。当然、視認性が高いほど、ガイドワイヤー22の位置の把握が容易になる。そこで本実施例の画像処理装置16は、X線画像中のガイドワイヤー22の視認性向上させることを目的とする。
図1に示すように、本実施例における画像処理装置16は、X線診断装置1に装備されている。X線診断装置1は、主にX線発生装置12とX線センサ14からなる撮像装置10が具備されており、患者AのX線画像Gが取得できる。また、CRT、液晶ディスプレイなどの画像表示装置18が具備されており、医師が撮影したX線画像Gを見ることができる。本実施例の画像処理装置16は、撮像装置と画像表示装置18との間に接続される。画像処理装置16は、撮像装置10で得られたX線画像Gを画像処理して、画像表示装置18に出力し、処理後の出力画像Fを提示する。
画像処理装置16の構成について図1のブロック図を参照して説明する。図1に示すように、画像処理装置16は、線状パターン検出部100、パラメータ決定部200、フィルタ処理部300を有する。
線状パターン検出部110について図2と図3を参照して説明する。線状パターン検出部110は、X線画像G中のガイドワイヤー22を検出する。ガイドワイヤー22は、X線画像G上で暗い線の線状パターンを持つ。なお、「暗い線」とは、他の画像領域より輝度が暗く、かつ、特定方向に連続性を持つ線状パターンをいう。
線状パターンについて図2を参照して説明する。「線状パターン」とは、ガイドワイヤー22を含む局所的な領域を切り出した際に線状に現れる画素値のパターンである。ガイドワイヤー22は、全身の血管内を走行できる程度に細いため、X線画像G上では細く暗い線として描かれる。
図2(a)は、撮像装置10によって患者Aの胸部を撮像し、画像表示装置18で表示したX線画像Gの図である。
図2(b)は、図2(a)に示すX線画像Gにおける領域26のX線透過率(画素値)の分布を表し、ガイドワイヤー22によって近傍よりもX線透過率が落ちるため、ガイドワイヤー22を含む局所パターンは、X線画像G上で周辺より暗い谷のようなプロファイルとなる。
図2(c)は、図2(a)に示すX線画像Gにおける物体24の境界付近の領域28のX線透過率(画素値)の分布を表し、この切り出した局所パターンは、エッジ状になる。例えば、心臓と肺の物体24の境界部分を含む局所パターンは、崖のようなプロファイルとなる。
図2(d)は、図2(a)に示す物体24の境界やガイドワイヤー22を含まない領域30のX線透過率(画素値)の分布を表し、この切り出した局所パターンは、平坦なプロファイルとなる。
本実施例の視認性向上方法を実現するには、このような線状パターンを他のパターンと区別して検出する必要がある。
そこで、線状パターン検出部100では、前記のような線状パターンのプロファイルを検出する線状パターン検出フィルタを用いる。
線状パターンを検出するフィルタとして、例えば、非特許文献1に記載のLoGフィルタがある。LoGフィルタは、2次微分フィルタであり、その応答によって線状パターンかどうかを判定する。
しかし、LoGフィルタは、等方性フィルタであるため、線状パターンを選択的に検出する能力は十分でない。特定の方向に画素値の連続性を持つような線状パターンの検出には、非等方性フィルタの方が優れている。
そこで、本実施例では、図3(a)〜(f)に示すような線状パターン検出フィルタH(φ)を用い、様々な方向の1画素幅の線状パターンからなる。回転角度φは適当な値を入れることによって任意方向の線状パターン検出フィルタとなる。図3(a)〜(f)では、フィルタサイズ(x軸、y軸)は9x9ピクセル、z軸がフィルタ係数、φを0〜180度まで30度刻みで作成した場合の線状パターン検出フィルタを示す。なお、線状パターン検出フィルタは、平坦部での応答がゼロになるように、フィルタ係数の総和をゼロにする。
次に、線状パターン検出部100が、上記で説明した線状パターン検出フィルタH(φ)を用いて、線状パターンを検出する場合について説明する。
この線状パターンを検出するために、線状パターンらしさを表す値(以下、「線値」と呼ぶ)αの概念を採用する。そして、線状パターン検出部100は、線状パターン検出フィルタH(φ)を有した次の式(1)を用いて、フィルタ処理の対象となるX線画像G(以下、「対象画像G」と呼ぶ)の各画素における線値αを算出する。ここで、対象画像Gにおけるガイドワイヤー22による線状パターンは暗い線のパターンとなるため、線値αが小さいほど線状パターンらしさの度合いが上がる。例えば、線値αは負の値となる。
但し、gは対象画像Gの各画素[m,n]の画素値(輝度値)、*は畳み込み演算を表す。なお、対象画像GをMxN画素の画像とすると、M−1>m>0、N−1>n>0である。
線状パターン検出フィルタH(φ)でフィルタ処理を行うと、ガイドワイヤー22のような周囲より暗い線状パターン上の画素の画素値は、負の大きな値となる。線状パターンの走行方向θは、対象物体の位置や向きと撮影方向により変わるため、事前には決められない。
そこで、線状パターン検出部100は、対象画像Gの各画素[m,n]に様々な方向の線状パターン検出フィルタH(φ)をそれぞれかけてそれぞれの応答値を得た後、それぞれの最小値を各画素[m,n]のそれぞれの線値αとする。線値αは、平坦部の画素上ではほぼゼロとなり、ガイドワイヤー22の画素上では負の方向に応答が大きくなるため、線値αの絶対値の大きさと符合によってガイドワイヤー22の上の画素かどうかを判断できる。例えば、ある画素の線値αがマイナスの値であれば、線状パターン上の画素であると判断できる。また、以後の説明のため、本実施例では、線値αがプラスの値の場合は、暗い線状パターンではないと判断し、線値αの値をゼロにする。
なお、線状パターン検出フィルタのフィルタサイズ(画素数)や、回転角度φの刻み幅などは、対象に応じて決定する。
また、図3に示した1画素幅の線状パターン検出フィルタ以外に、様々な幅の線状パターンを検出できるように、複数の線幅を持たせた線状パターン検出フィルタを用意することもできる。
次に、パラメータ決定部200について説明する。パラメータ決定部200は、フィルタ処理部300で用いる画像処理フィルタのフィルタ係数(第1の重み)wのパラメータ(第1のパラメータσ、第2のパラメータζなど)を、線状パターン検出部100で検出した線値αを用いて、対象画像Gの画素毎に決定する。
第1の重みwのパラメータの決定方法を説明する前に、フィルタ処理部300で用いる画像処理フィルタについて説明する。フィルタ処理部300で用いる画像処理フィルタは、周辺画素の加重平均として次の式(2)で記述できる。
但し、gはフィルタ処理を行う対象画像Gの各画素[m0,n0]の画素値(例えば、輝度値である)、fはフィルタ処理後の出力画像Fの各画素[m0,n0]の画素値(輝度値)、wは第1の重み、zは加重平均する際の正規化項であり、第1の重みwの和で計算される。
なお、フィルタ範囲Ωは、フィルタ中心画素[m0,n0]を中心として、画像処理フィルタが適用される範囲である。
フィルタ中心画素[m0,n0]の周辺画素[m,n]とは、フィルタ範囲Ωに存在する全ての画素であって、フィルタ中心画素[m0,n0]以外の画素を意味する。
図4を用いて式(2)で示したフィルタ処理について説明する。出力画像Fの各画素の画素値f[m0,n0]は、フィルタ範囲Ωの中の各周辺画素[m,n]の画素値g[m,n]を第1の重みw[m0,n0,m,n]で加重平均して決定する。第1の重みw[m0,n0,m,n]は、式(3)に示すようにフィルタ中心画素[m0,n0]の画素値とフィルタ範囲Ω内の各周辺画素[m,n]の画素値から決まる。
ここで、第1の重みwは、次の式(3)で表される第1の重み関数で求められる。
第1の重み関数は、フィルタ中心画素[m0,n0]の画素値g[m0,n0]、その周辺画素[m,n]の各画素値g[m,n]、第1の重みの広がりを定める第1のパラメータσ[m0,n0]、第1の重みの広がりの中心を定める第2のパラメータζ[m0,n0]を変数として持つ。
ここで、第1の重みの広がりを決める第1のパラメータσと、第1の重みの広がりの中心を決める第2のパラメータζの効果を、図5を参照して説明する。
図5(a)は、画素値20の平坦部に1画素幅の線状陰影(画素値10)を置き、ガウスノイズ(標準偏差1.0)を画像全体に付与した9x9画素の大きさの対象画像Gである。この対象画像Gのフィルタ中心画素[m0,n0]の画素値g[m0,n0]は9.65である。
図5(b)は、図5(a)の対象画像Gから式(2)に基づいて求めた第1の重みwの3次元的分布を表した図であり、第1のパラメータσ=1、第2のパラメータζ=−1の場合である。図5(b)では、σ=1、ζ=−1であるため、対象画像Gのフィルタ中心画素[m0,n0]の画素値g[m0,n0]より1低い画素値を持つ周辺画素[m,n]の第1の重みwが最も大きくなるため、フィルタ処理後の出力画像Fの画素値f[m0,n0]は、ζ=0の場合より低い値となる。すなわち、出力画像Fのフィルタ中心画素[m0,n0]の画素値f[m0,n0]は8.93となる。そして、平坦部とのコントラストが大きくなり、視認性が向上する。
図5(c)は、図5(a)の対象画像Gから式(2)に基づいて求めた第1の重みwの3次元的分布を表した図であり、第1のパラメータσ=1、第2のパラメータζ=0の場合である。σ=1、ζ=0であるため対象画像Gのフィルタ中心画素[m0,n0]の画素値g[m0,n0]と周辺画素の画素値g[m,n]との差が小さいほど第1の重みwは大きくなるため、フィルタ中心画素[m0,n0]にかかる第1の重みwは、周辺画素よりも大きくなり、対象画像Gの画素値g[m0,n0]に近い値が、フィルタ処理後の出力として得られる。すなわち、フィルタ処理後の出力画像Fのフィルタ中心画素の画素値f[m0,n0]は9.55となる。
図5(d)は、図5(a)の対象画像Gから式(2)に基づいて求めた第1の重みwの3次元的分布を表した図であり、第1のパラメータσ=3、第2のパラメータζ=0の場合である。σ=3、ζ=0のため対象画像Gのフィルタ中心画素[m0,n0]の画素値g[m0,n0]と周辺画素[m,n]の画素値g[m,n]との差による第1の重みwの変化が鈍くなるため、線状パターン上の画素の重みは、なだらかになって平滑化効果が大きくなり、出力画像Fの画素値f[m0,n0]は、線状陰影上の画素の真値(=10)に近づく。すなわち、フィルタ処理後の出力画像Fのフィルタ中心画素の画素値f[m0,n0]は9.89となる。
したがって、第1のパラメータσは、平滑化の大きさを規定するものであり、線状パターン上にない画素では、σを大きくすることにより、ノイズ低減効果を高めることができる。すなわち、線値αが負の方向に大きいほどσを小さくする。
第2のパラメータζは、加重平均後の画素値を元の画素値からずらすことが可能である。図5(b)に示すように線状パターン上の画素では、線状パターン上の画素値と周辺画素値との比較によって、周辺画素よりもより低い方向にζを与えることによりコントラストの強調できる。すなわち、線値αが大きいほどζを大きくする。
図1のパラメータ決定部200では、前述の第1のパラメータσと第2のパラメータζを、線値αから決定するため、式(4)、式(5)に示すαの関数を用いる。
第1のパラメータσは、式(4)と線値αから対象画像Gの画素毎に求める。

第2のパラメータζは、式(5)と線値αから対象画像Gの画素毎に求める。
式(4)、式(5)の定数t、定数uや定数cは正の値であり、X線照射量、患者Aの体厚などに応じて事前に決めておく。また、ユーザが処理後の出力画像Fを見ながら設定できるよう、調整可能なように装置を構成することも可能である。
さらに、式(4)、式(5)を用いる方法以外にも、パラメータ決定部200が第1のパラメータσと第2のパラメータζを決定する方法として、線値αを引数にする参照テーブルを用意しておくことで実現できる。
フィルタ処理部300は、パラメータ決定部200により定められたパラメータを使い、式(3)で示される第1の重みを持つ第1の重み関数で表される画像処理フィルタによって、対象画像Gに対して式(2)に第1の重み関数で示されるフィルタ処理を施し出力画像Fを得る。
すなわち、フィルター処理部300は、対象画像Gの全ての画素のそれぞれの画素をフィルタ中心画素として、第1の重み関数で表される画像処理フィルタを施す。この場合に、対象画像Gの全ての画素に関して、フィルタ中心画素[m0,n0]の画素値g[m0,n0]と第1の重みwと式(2)を用いて、出力画像Fの全ての画素[m0,n0]の画素値f[m0,n0]を求める。
これにより、第1の重みwにおける第1のパラメータσ、第2のパラメータζに加えて、対象画像Gのフィルタ中心画素の画素値、その周辺画素の画素値によって定まるため、単純な空間フィルタの組み合わせでは実現できない適応的なフィルタリングが可能となる。
本実施例によれば、ガイドワイヤー22ではないとみなされる画素では、第1のパラメータσの効果により平滑化効果が大きい画像処理フィルタがかけられる。一方、ガイドワイヤー22と思われる画素については、第2のパラメータζの効果により、周辺画素とのコントラストが大きくなるように第1の重みが定まる。よって、対象画像G全体のノイズを低減しつつ、ガイドワイヤー22のコントラストを向上することができるため、ガイドワイヤー22の視認性が向上する。
次に、実施例2に係る画像処理装置16について図6を参照して説明する。
本実施例の画像処理装置16の構成について図6を参照して説明する。図6は、本実施例における画像処理装置16のブロック図を示す。
図6に示すように、画像処理装置16は、線状パターン検出部100、連結評価部110、パラメータ決定部200、フィルタ処理部300を有する。なお、線状パターン検出部100、フィルタ処理部300は、実施例1と同様の構成であるため、その説明を省略する。
連結評価部110について説明する。対象画像Gの各画素の線値αは、実施例1で示した式(1)の線状パターン検出フィルタで検出される。式(1)のような、様々な方向の非等方性フィルタを用いて線状パターンを検出した場合、式(6)で示すように、線状パターンの走行方向θを検出できる。
連結評価部110は、線状パターンの走行方向θを用いて、線状パターンの連結を評価することにより、線状パターン検出の高精度化する。例えば、対象線画像Gにおけるガイドワイヤー22は、連続する線であるため、連結評価部110は、局所的な線状パターンが走行方向に連続しているか否かを判断し、ランダムに混入するノイズ上での線状パターンの方向は排除する。
連結評価部110は、線状パターンの走行方向θを評価することによって、連続する線状パターンか、又は、ノイズによる線状パターンかを判断できる。具体的な処理としては、次のようになる。
まず、連結評価部110は、式(1)から対象画像G全体の各画素の線値αを認識し、式(6)からその走行方向θを検出する。
次に、連結評価部110は、対象画像G全体の各画素の一つを注目画素として設定する。連結評価部110は、この注目画素における線状パターンの走行方向θに向かって、数画素離れた画素にある線状パターンの線状方向θxを検出する。
次に、連結評価部110は、線状方向θxと、注目画素自身の線状方向θが一致していれば、又は、特定の角度B以内なら(すなわち、|θ−θx|<Bである)、注目画素と数画素離れた画素の線分同士は連結していると考え、線値αを減少させて線状パタンらしさの度合いが上がるように補正する。なお、下記で説明する実施例5において、明るい線の線状パターンの場合は、線値αを増加して線状パターンらしさの度合いが下がるように補正する。
次に、連結評価部110は、注目画素を順番に移動させて、対象画像Gの線状パターン上の全ての画素について上記判断を行う。
また、連結評価部110は、逆に走行方向θとθxとが一致していないなら線値αを増加させることもできる。
次に、パラメータ決定部200について説明する。パラメータ決定部200は、対象画像Gの画素毎に関して、線状パターンの走行方向θに基づいて第2の重みw2を持つ画像処理フィルタを作る。ここで第2の重みw2は次の式(7)で示す第2の重み関数で記述できる。
この式(7)の第2の重み関数は、線状パターンの走行方向θにある周辺画素の第2の重みw2は高く、走行方向θと直交する方向にある周辺画素の第2の重みw2は、フィルタ中心画素から離れるほど小さくなるように定める。
パラメータ決定部200は、第1の重みwと第2の重みw2を掛け算することによって、フィルタ処理部300の画像処理フィルタのフィルタ係数を決定する。例えば、周辺とのコントラストが十分ではない場合など、第1の重みwだけでは十分なコントラストの強調ができない場合などに有効である。
第2の重みw2は、線状パターンの走行方向θの他に、線値αをパラメータとして決めることもできる。例えば、第2の重み関数の広がりを定めるパラメータσdを、線値αに応じて決定する。線値αが高い場合(線状パターンらしさの度合いが低い場合)は、σdを小さくして線状パターンの走行方向θ以外の画素の影響をできるだけ小さくする。逆に、線値αが低い場合(線状パターンらしさの度合いが高い場合)は、σdを大きくして平滑化効果を高めることができる。
σdの決定には、式(4)、式(5)で示したような関数を使うこともできるし、線値αを引数とするテーブルで実現できる。
次に、実施例3に係る画像処理装置16について図7を参照して説明する。
線値αを検出しようとする場合、線状パターン以外のパターンからも、線値αが得られる場合がある。例えば、式(1)を使うとエッジパターン上でも線値αが負の方向に大きくなる場合(線状パターンらしさの度合いが高くなる場合)がある。また、画素値の変化が大きい孤立点上でも線値αが負の方向に大きくなる場合がある。そこで、本実施例の画像処理装置16は、この問題点を解決する。
本実施例の画像処理装置16の構成について図7を参照して説明する。図7は、本実施例における画像処理装置16のブロック図である。
図7に示すように、画像処理装置16は、線状パターン検出部100、連結評価部110、エッジパターン検出部120、孤立点パターン検出部130、パラメータ決定部200、フィルタ処理部300を有する。なお、線状パターン検出部100、連結評価部110、パラメータ決定部200、フィルタ処理部300は、実施例2と同様の構成であるため、その説明を省略する。
エッジパターン検出部120は、対象画像Gからエッジパターンを積極的に予め検出し、エッジパターンが出現している画素において得られる線状パターンの線値αを増加させて線状パターンらしさの度合いが下がるように補正する。エッジパターン検出部120は、画像処理分野において一般的なソーベルフィルタなどのエッジ検出フィルタを用いることができる。これによって、エッジパターン上から得られる線値αを増加できる。
また、孤立点パターン検出部130は、対象画像Gから孤立点パターンを積極的に予め検出し、孤立点パターンが出現している画素において得られる線値αを増加させて線状パターンらしさの度合いが下がるように補正する。
本実施例では、線状パターンと間違えやすいパターンとして、エッジパターン、孤立点パターンを示したが、他に特定の間違いやすいパターンがある場合は、それらのパターンに特化したパターン検出部を持たせてもよい。
また、エッジパターン検出部120で得られる値をエッジらしさを値βとし、線値αとエッジらしさの値βを独立に扱って、パラメータ決定部200において第1の重み関数の2つパラメータσ、ζを、2つの値α、βを引数とする参照テーブルで定めてもよい。
次に、実施例4に係る画像処理装置16について図8を参照して説明する。
本実施例の画像処理装置16は、対象画像Gが時系列の動画像の場合、フィルタ範囲Ωを、対象画像の2次元の画素位置に加えて時間方向に拡張する。図8に示すように、フィルタ範囲Ωを過去の適当な時刻まで伸ばすことにより、加重平均する対象の画素数を増やすことができる。この拡張方法では、時間的に隣接する画像間で、撮像している物体が大きく移動しない場合、特に有効である。入力が動画像である場合のフィルタ係数である第1の重みwは、式(3)の第1の重み関数を拡張し、式(8)のように定める。
ここで、g[m,n,t]は、時刻tに撮影された画素位置[m,n]における輝度値を表し、g[m0,n0,t0]はフィルタ中心画素を表す。τは時定数を表し1以下の値とする。すなわち、時刻t0から時刻が離れた画像ほど第1の重みwが小さくなる。これは、画像間の撮影時刻が離れるほど、物体の位置が変化していくことを仮定しているが、撮影対象物体が動かないなら、τを1にしてもよい。フィルタ範囲Ωは、過去画像のみを使う場合だけでなく、前後1時刻の画像としてt=[t0−1,t0,t0+1]と定義することも可能である。
本実施例の変更例1について説明する。上記実施例では、時間軸を例に、第1の重み関数とフィルタ範囲の拡張を示したが、本変更例では他の情報を使った拡張する。例えば、画像が3次元のボリュームデータである場合は、位置の情報m,nに加えて、もう一つ変数lを入れるだけで拡張できる。
本実施例の変更例2について説明する。変更例2では、画素位置や画像撮影時刻ではない別の情報を利用する。例えば、変更例2では、多数のカメラで同一時刻に撮影した複数枚画像(例えば、ステレオ画像)を対象として拡張できる。位置をずらして撮影している複数のカメラで同一物体を撮影している場合、カメラ同士が近くにいるほど、見え方の変化が少ない。よって、カメラ位置を時刻tの代わりに使うことができる。
次に、実施例5に係る画像処理装置16について図9に基づいて説明する。
実施例1〜実施例4では、対象画像Gにおけるガイドワイヤー22による線状パターンを視認し易くするための画像処理装置16であった。そのため、ガイドワイヤー22による線状パターンは暗い線のパターンとなるため、線値αが小さいほど線状パターンらしさの度合いが上がった。例えば、線値αは負の値となった。
しかし、線状パターンが明るい線の場合には、線値αが大きいほど線状パターンらしさの度合いが上がる。例えば、線値αは正の値となる。なお、「明るい線」とは、他の画像領域より輝度が明るく、かつ、特定方向に連続性を持つ線状パターンをいう。
そこで本実施例の画像処理装置16は、明るい線を視認する場合について説明する。本実施例の画像処理装置16は、実施例1と同様に線状パターン検出部100、パラメータ決定部200、フィルタ処理部300を有している。
以下、線状パターン検出部100、パラメータ決定部200、フィルタ処理部300について説明する。
まず、線状パターン検出部100について説明する。
線状パターン検出部10は、対象画像Gの各画素[m,n]に様々な方向の線状パターン検出フィルタH(φ)をそれぞれかけて応答値をそれぞれ得た後、それぞれの最大値を各画素[m,n]のそれぞれの線値αとする。また、本実施例では、線値αがマイナスの値の場合は、明るい線状パターンではないと判断し、線値αの値をゼロにする。
次に、パラメータ決定部200について図9に基づいて説明する。
図9(a)は、画素値20の平坦部に1画素幅の線状陰影(画素値20)を置き、ガウスノイズ(標準偏差1.0)を画像全体に付与した9x9画素の大きさの対象画像Gである。この対象画像Gのフィルタ中心画素[m0,n0]の画素値g[m0,n0]は20.35である。
図9(b)は、図9(a)の対象画像Gから式(2)に基づいて求めた第1の重みwの3次元的分布を表した図であり、第1のパラメータσ=1、第2のパラメータζ=1の場合である。図9(b)では、σ=1、ζ=1であるため、対象画像Gのフィルタ中心画素[m0,n0]の画素値g[m0,n0]より1高い画素値を持つ周辺画素[m,n]の第1の重みwが最も大きくなるため、フィルタ処理後の出力画像Fの画素値f[m0,n0]は、ζ=0の場合より高い値となる。すなわち、出力画像Fのフィルタ中心画素[m0,n0]の画素値f[m0,n0]は21.07となる。そして、平坦部とのコントラストが大きくなり、視認性が向上する。
図9(c)は、図9(a)の対象画像Gから式(2)に基づいて求めた第1の重みwの3次元的分布を表した図であり、第1のパラメータσ=1、第2のパラメータζ=0の場合である。σ=1、ζ=0であるため対象画像Gのフィルタ中心画素[m0,n0]の画素値g[m0,n0]と周辺画素の画素値g[m,n]との差が小さいほど第1の重みwは大きくなるため、フィルタ中心画素[m0,n0]にかかる第1の重みwは、周辺画素よりも大きくなり、対象画像Gの画素値g[m0,n0]に近い値が、フィルタ処理後の出力として得られる。すなわち、フィルタ処理後の出力画像Fのフィルタ中心画素の画素値f[m0,n0]は20.45となる。
図9(d)は、図9(a)の対象画像Gから式(2)に基づいて求めた第1の重みwの3次元的分布を表した図であり、第1のパラメータσ=3、第2のパラメータζ=0の場合である。σ=3、ζ=0のため対象画像Gのフィルタ中心画素[m0,n0]の画素値g[m0,n0]と周辺画素[m,n]の画素値g[m,n]との差による第1の重みwの変化が鈍くなるため、線状パターン上の画素の重みは、なだらかになって平滑化効果が大きくなり、出力画像Fの画素値f[m0,n0]は、線状陰影上の画素の真値(=20)に近づく。すなわち、フィルタ処理後の出力画像Fのフィルタ中心画素の画素値f[m0,n0]は20.10となる。
したがって、本実施例であっても、第1のパラメータσは、平滑化の大きさを規定するものであり、線状パターン上にない画素では、σを大きくすることにより、ノイズ低減効果を高めることができる。すなわち、線値αが正の方向に大きいほどσを小さくする。
第2のパラメータζは、加重平均後の画素値を元の画素値からずらすことが可能である。図9(b)に示すように線状パターン上の画素では、線状パターン上の画素値と周辺画素値との比較によって、周辺画素よりもより高い方向にζを与えることによりコントラストの強調できる。すなわち、線値αが大きいほどζを大きくする。
フィルタ処理部300の動作は、実施例1と同様である。
次に、実施例6に係る画像処理装置16について説明する。
上記各実施例の画像処理装置16では、X線画像Gにおけるガイドワイヤー22の視認性向上を例として説明した。しかし、画像処理装置16は、一般的なカメラで撮影された画像に対しても適用可能である。
例えば、ビルの壁面を撮影した画像においてヒビ(暗い線)を検出したい場合、ヒビは局所的に線状の構造を持つため、これまで述べた画像処理装置16によって、ヒビとそれ以外を区別することが容易になる、視認性の高い画像を作ることができる。
また、半導体検査装置における欠陥検出を行うために、検査画像においてひっかき傷などの局所的に線状パターンを持つ欠陥(暗い線、又は、明るい線)を発見しやすくするために、これまで述べた方法で視認性を向上させることが可能である。
変更例
実施例1〜4における画像処理装置16は、X線診断装置1に装備したが、これに限らず単独で使用することも可能である。
上記では本発明の一実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の主旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
16・・・画像処理装置、100・・・線状パターン検出部、200・・・パラメータ決定部、300・・・フィルタ処理部

Claims (10)

  1. 対象画像中の画素毎に、特定方向に連続性を持つ暗い線、又は、明るい線の線状パターンらしさを示す線値を検出する線状パターン検出部と、
    (1)フィルタ範囲内に存在するフィルタ中心画素の画素値と周辺画素の画素値の差が大きいほど第1の重みが小さくなる第1の重み関数で構成される画像処理フィルタに関して、(2)前記第1の重み関数における前記第1のパラメータと前記第2のパラメータを、前記線値から決定するものであり、(3)前記第1のパラメータは前記第1の重み関数の広がりを定めるものであり、前記第1のパラメータが大きいほど前記広がりが広くなり、(4)前記第2のパラメータは前記第1の重み関数の広がりの中心位置を定めるものであり、前記第2のパラメータが大きいほど前記フィルタ中心画素から前記中心位置がずれるものであり、(5)前記線値が大きいほど前記第1のパラメータが小さく、前記線値が大きいほど前記第2のパラメータが大きくなるように、(6)前記対象画像の画素毎に前記第1のパラメータと前記第2パラメータを決定するパラメータ決定部と、
    前記対象画像の画素毎に決定した前記第1のパラメータと前記第2パラメータを含んだ前記第1の重み関数から構成される画像処理フィルタを、前記対象画像の各画素に施して、出力画像の各画素の画素値を算出するフィルタ処理部と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記線状パターン検出部は、
    前記対象画像の各画素の線状パターンの走行方向をそれぞれ検出し、
    前記画素の前記走行方向と、前記画素の周辺にある周辺画素の前記走行方向が一致、又は、特定の角度以内であれば、前記線状パターンらしさの度合いが上がるように前記線値を補正する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記パラメータ決定部は、
    前記走行方向にある前記周辺画素の第2の重みは高く、前記走行方向と直交する方向にある前記周辺画素の第2の重みは前記フィルタ中心画素から離れるほど小さくなる第2の重み関数を有し、
    前記画像処理フィルタを、前記第1の重み関数と前記第2の重み関数の積によって構成する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記パラメータ決定部は、前記第2の重み関数の広がりを定めるパラメータを、前記線値に基づいて決定する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記対象画像中のエッジパターンを検出するエッジパターン検出部をさらに有し、
    前記パラメータ決定部は、前記エッジパターンが検出された画素の前記線値に関して、前記線状パターンらしさの度合いが下がるように補正する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 前記対象画像中の孤立点パターンを検出する孤立点パターン検出部をさらに有し、
    前記パラメータ決定部は、前記孤立点パターンが検出された画素の前記線値に関して、前記線状パターンらしさの度合いが下がるように補正する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  7. 前記対象画像が、時系列の動画像であり、
    前記フィルタ処理部で用いる前記画像処理フィルタの前記フィルタ範囲が時間方向に拡張されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  8. 前記対象画像は、X線診断装置により撮影されたX線画像である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  9. X線検出器を用いてX線画像を取得する手段と、
    前記X線画像が入力される請求項8に記載の画像処理装置と、
    前記画像処理装置からの前記出力画像を表示する画像表示手段と、
    を有することを特徴とするX線診断装置。
  10. 対象画像中の画素毎に、特定方向に連続性を持つ暗い線、又は、明るい線の線状パターンらしさを示す線値を検出し、
    (1)フィルタ範囲内に存在するフィルタ中心画素の画素値と周辺画素の画素値の差が大きいほど第1の重みが小さくなる第1の重み関数で構成される画像処理フィルタに関して、(2)前記第1の重み関数における前記第1のパラメータと前記第2のパラメータを、前記線値から決定するものであり、(3)前記第1のパラメータは前記第1の重み関数の広がりを定めるものであり、前記第1のパラメータが大きいほど前記広がりが広くなり、(4)前記第2のパラメータは前記第1の重み関数の広がりの中心位置を定めるものであり、前記第2のパラメータが大きいほど前記フィルタ中心画素から前記中心位置がずれるものであり、(5)前記線値が大きいほど前記第1のパラメータが小さく、前記線値が大きいほど前記第2のパラメータが大きくなるように、(6)前記対象画像の画素毎に前記第1のパラメータと前記第2パラメータを決定し、
    前記対象画像の画素毎に決定した前記第1のパラメータと前記第2パラメータを含んだ前記第1の重み関数から構成される画像処理フィルタを、前記対象画像の各画素に施して、出力画像の各画素の画素値を算出する、
    ことを特徴とする画像処理方法。
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