JP2012100208A - 有線通信用のスイッチ装置、これを有する電力線配線構造及び電気機器 - Google Patents

有線通信用のスイッチ装置、これを有する電力線配線構造及び電気機器 Download PDF

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Abstract

【課題】伝送ロスの増加を抑制し、且つ、不要輻射の発生を抑制することができる有線通信用のスイッチ装置、これを有する電力線配線構造及び電気機器を提供すること。
【解決手段】スイッチ機構5において、部分線路71及び72並びに中継線61の合計の長さと、部分配線73及び74並びに中継線63の合計の長さが互いに等しく、部分線路71及び72並びに中継線62の合計の長さと、部分線路73及び74並びに中継線64の合計の長さとが互いに等しく、また、部分配線72の長さと部分配線74の長さとが互いに等しくする。また、終端回路6aを中継線61の端点61bと、中継線63の端点63bに接続する。また、終端回路6bを中継線62の端点62bと、中継線64の端点64bに接続する。
【選択図】図1

Description

本発明は、2本の通信線を用いた有線通信用のスイッチ装置、これを有する電力線配線構造及び電気機器に関する。
有線通信は、ある周波数帯域の搬送波に信号を載せることで通信が行われる。例えば、有線通信のひとつである電力線搬送通信(PLC)は、電源を供給する電力線を伝送路として通信を行うものであり、屋内電力線通信においては、電力配線に接続した通信機器間で送受信が行われる。
従来、照明器具や換気扇等の電気機器では、壁等にスイッチが設置されており、当該スイッチでその電気機器のオン・オフが制御される。例えば、特許文献1では、複数箇所にそのようなスイッチが設けられている。従来のスイッチの構成例を図10に示す。図10では、電源の幹線2に分岐回路94が設けられ、分岐回路において幹線2から分岐線93a及び93bが分岐している。幹線2のHi線21は、分岐線93a及びスイッチ装置95を介して電気機器の本体9に接続されており、Lo線22は分岐線93bを介して電気機器の本体9に直接接続されている。
スイッチ装置95は、分岐線93aを介してHi線21と接続された通信線97a、配線93cを介して電気機器本体9と接続された配線97b、通信線97aと配線97bを中継する中継線96a及び96b、並びに、スイッチ95a及び95bを有している。スイッチ95aは通信線97aと中継線96a及び96bとの接続を切り替え、スイッチ95bは配線97bと中継線96a及び96bとの接続を切り替える。このような構成において、電気機器本体9と幹線2とが接続したオン状態となるのは、スイッチ装置95を以下の(イ)又は(ロ)の状態とした場合である。(イ)スイッチ95a及び95bを、通信線97a及び配線97bがいずれも中継線96aに接続した状態とする。(ロ)スイッチ95a及び95bを、通信線97a及び配線97bがいずれも中継線96bに接続した状態とする。一方、電気機器本体9と幹線2とが接続していないオフ状態となるのは、スイッチ装置95を以下の(ハ)又は(ニ)の状態とした場合である。(ハ)スイッチ95a及び95bを、通信線97aが中継線96aに接続すると共に配線97bが中継線96bに接続した状態とする。(ニ)スイッチ95a及び95bを、通信線97aが中継線96bに接続すると共に配線97bが中継線96aに接続した状態とする。このような構成により、離れた箇所にあるスイッチ95a及び95bのいずれにおいても電気機器本体9のオン状態及びオフ状態を切り替えることができる。
特開平7−21869号公報
図10の従来例では、分岐回路94から電気機器本体9へと分岐する分岐線93a及び93b、スイッチ装置95並びに配線93cで構成される線路が幹線2にとってスタブ回路となる。このスタブ回路は、スイッチオン時には電気機器本体9のインピーダンスにより終端され、スイッチオフ時にはオープン終端となる。スイッチオフ時のオープンスタブ状態では、スタブ回路による共振状態が発生し、通信周波数帯域において伝送ロスが増大するという問題がある。
また、このスタブ回路においてスイッチオン時のスタブ長は、Hi線21側がABaBbK間の長さに相当し、Lo線22側がDK間の長さに相当する。また、スイッチオフ時のスタブ長は、Hi線21側がABaBb間の長さに相当し、Lo線22側がDK間の長さに相当する。PLCなどの有線通信では、ケーブルのHi線とLo線の長さが等しくないことは、ケーブルの平衡度が崩れて不要輻射が発生する原因になる。上記の従来例では、(a)スイッチオン時のABaBbK間の長さとDK間の長さが同じになることと、(b)スイッチオフ時のABaBb間の長さとDK間の長さとが同じになることとを同時に実現することはできない。したがって、従来例は、PLCなどの有線通信においてスタブ回路が不要輻射を発生する原因になるという問題がある。
本発明の目的は、このような従来の問題を解決するものであり、伝送ロスの増加を抑制し、且つ、不要輻射の発生を抑制することができる有線通信用のスイッチ装置、これを有する電力線配線構造及び電気機器を提供することにある。
本発明の有線通信用のスイッチ装置は、第1及び第2の通信線を介してなされる有線通信用のスイッチ装置であって、前記第1及び第2の通信線と接続する第1及び第2の配線と、電気機器の本体に接続された第1及び第2の電気機器配線と接続する第3及び第4の配線と、第1及び第2の通信線を介してなされる有線通信用のスイッチ装置であって、前記第1及び第2の通信線と接続する第1及び第2の配線と、電気機器の本体と接続する第3及び第4の配線と、前記第1の配線と前記第3の配線とを中継する第1及び第2の中継線と、前記第2の配線と前記第4の配線とを中継する第3及び第4の中継線と、前記第1の配線を前記第1の中継線の一端と接続させた第1−1状態と、前記第1の配線を前記第2の中継線の一端と接続させた第1−2状態とを選択的に取る第1のスイッチと、前記第2の配線を前記第3の中継線の一端と接続させた第2−1状態と、前記第2の配線を前記第4の中継線の一端と接続させた第2−2状態とを選択的に取る第2のスイッチと、前記第3の配線を前記第1の中継線の他端と接続させた第3−1状態と、前記第3の配線を前記第2の中継線の他端と接続させた第3−2状態とを選択的に取る第3のスイッチと、前記第4の配線を前記第3の中継線の他端と接続させた第4−1状態と、前記第4の配線を前記第4の中継線の他端と接続させた第4−2状態とを選択的に取る第4のスイッチと、前記第1の中継線の一端と、前記第3の中継線の一端とを接続する第1の終端回路と、前記第2の中継線の一端と、前記第4の中継線の一端とを接続する第2の終端回路と、を備えており、前記第1及び第3の配線並びに前記第1の中継線の合計の長さと、前記第2及び第4の配線並びに前記第3の中継線の合計の長さとが互いに等しく、前記第1及び第3の配線並びに前記第2の中継線の合計の長さと、前記第2及び第4の配線並びに前記第4の中継線の合計の長さとが互いに等しく、前記第3の配線の長さと前記第4の配線の長さとが互いに等しく、前記第1のスイッチが前記第1−1状態を取り且つ前記第2のスイッチが前記第2−1状態を取るモードと、前記第1のスイッチが前記第1−2状態を取り且つ前記第2のスイッチが前記第2−2状態を取るモードとを選択的に取り、前記第3のスイッチが前記第3−1状態を取り且つ前記第4のスイッチが前記第4−1状態を取るモードと、前記第3のスイッチが前記第3−2状態を取り且つ前記第4のスイッチが前記第4−2状態を取るモードとを選択的に取る。
本スイッチ装置を介して通信幹線と電気機器本体とを接続する際、スイッチオン時の一方の配線経路は、第1の配線、第1又は第2の中継線、及び、第3の配線の合計の長さとなり、他方の配線経路は、第2の配線、第3又は第4の中継線、及び、第4の配線の合計の長さとなる。そして、本発明によると、これらの合計の長さが互いに等しいため、スイッチオン時の両配線経路は互いに同じ長さになる。また、スイッチオフ時の一方の配線経路は、第1の配線、及び、第1又は第2の中継線の合計の長さとなり、他方の配線経路は、第2の配線、及び、第3又は第4の中継線の合計の長さとなる。そして、本発明によると、この場合も両配線経路は互いに同じ長さになる。このため、本スイッチ装置を介して通信幹線と電気機器本体とを接続する際、スイッチの状態に関わらず、スタブ回路を平衡度が高く不要輻射が発生しにくい構成とすることができる。また、スイッチオフ状態では第1又は第2の終端回路により第1及び第2の通信線が終端されているので、有線通信の伝送ロスが増加しにくい。
また、本発明において、前記第1及び第2の終端回路が同一の回路構成であることが好ましい。これによると、1及び第2の終端回路は同一の回路構成をしているため、終端回路のインピーダンスは同じである。従って、スイッチオフ状態の際に、第1及び第2の通信線を第1及び第2の終端回路のいずれの終端回路で終端させた場合でも、インピーダンス整合させて終端させることができる構成を実現できる。
また、本発明においては、前記終端回路が、通信に用いる搬送波の周波数において、第1及び第2の通信線の特性インピーダンスと整合し且つ前記第1及び第2の通信線間の印加電源をカットすることが好ましい。これによると、スイッチオフ状態では適切に終端し且つ不要に電力を消費しない構成を実現できる。
また、本発明においては、前記終端回路が、キャパシタ及び抵抗器の直列接続した回路を含んでいることが好ましい。これによると、電力供給に使用する低い周波数帯域を適切にカットする終端回路を実現できる。
また、本発明においては、前記抵抗器の抵抗値を前記第1及び第2の通信線の特性インピーダンスで除算した値が、0.8以上且つ1.3以下であることが好ましい。これによると、伝送ロスの増加が所定の程度抑制された終端回路を実現できる。
また、本発明においては、前記終端回路が、第1のキャパシタ、抵抗器、及び前記第1のキャパシタと同一の容量値を持つ第2のキャパシタがこの順序で直列接続した回路を含んでいることが好ましい。これによると、終端回路において不要輻射が発生する原因となりかねない回路構成上のバランスを向上できる。
また、本発明においては、前記終端回路が、第1の抵抗器、キャパシタ、及び前記第1の抵抗器と同一の抵抗値を持つ第2の抵抗器がこの順序で直列接続した回路を含んでいることが好ましい。これによると、終端回路において不要輻射が発生する原因となりかねない回路構成上のバランスを向上できる。
また、本発明においては、前記第2の抵抗器の抵抗値の2倍を前記第1及び第2の通信線の特性インピーダンスで除算した値が、0.8以上且つ1.3以下であることが好ましい。これによると、伝送ロスの増加が所定の程度抑制された終端回路を実現できる。
また、本発明においては、前記終端回路が、キャパシタ及び可変抵抗器の直列接続した回路を含んでいることが好ましい。これによると、第1及び第2の通信線として特性インピーダンスが様々に異なるケーブルが使用されても、可変抵抗器の抵抗値を調整できるので、ケーブルに応じて最適に整合した終端回路とすることができる。
また、本発明の別の観点における電力線配線構造は、上述の有線通信用のスイッチ装置と、第1及び第2の通信幹線と、前記第1及び第2の通信線と、前記第1及び第2の電気機器配線とを備えており、前記第1及び第2の通信線が、前記第1及び第2の通信幹線からそれぞれ分岐しており、前記第1及び第2の通信線が互いに同じ長さであり、前記第1及び第2の電気機器配線が互いに同じ長さである。これによると、(a)スイッチオン状態のときに第1の通信線と第1の電気機器配線との合計の長さと、第2の通信線と第2の電気機器配線との合計の長さとが同じであることと、(b)スイッチオフ状態のときに第1の通信線と第2の通信線との長さが同じであることとの両方を具備する電力線配線構造が実現する。
また、本発明は、上述のスイッチ装置の前記第1及び第2の終端回路、並びに前記第1及び第2のスイッチが内蔵された照明器具や換気扇等の電気機器として実現されてもよい。
本発明の一実施の形態に係る電力線通信システムの概略構成を示す回路図である。 電気機器本体と幹線とが接続していないオフ状態のときの図1の分岐部分を表現した回路図である。 図1及び図2の終端回路においてR1/Zoに対する伝送ロスの増加ΔS21の依存性を示すグラフである。 本実施の形態及び従来例を模擬的に構成した模擬回路の回路図である。 従来例に係る模擬回路においてPLC通信機同士で通信した場合に発生する不要輻射を測定した結果を示すグラフである。 本実施の形態に係る模擬回路においてPLC通信機同士で通信した場合に発生する不要輻射を測定した結果を示すグラフである。 終端回路機構の変形例である。 終端回路機構のその他の変形例である。 終端回路機構のさらにその他の変形例である。 電動機器に終端回路機構及び一の連動スイッチを内蔵させた際の電力線通信システムの概略構成を示す回路図である。 スイッチ装置の従来例の回路図である。
以下、本発明の一実施形態である第1の実施形態に係る電力線通信システム1について図1を参照しつつ説明する。Hi線21及びLo線22を有する幹線2(通信幹線)は、送電元である電源に接続されている。図1は、配線全体においてHi側とLo側とを区別しやすくするため、Hi側が太線で、Lo側が細線で示されている。幹線2からは複数の分岐線路が設けられ、各分岐線路には各種の電気機器が接続される。これらの電気機器には、幹線2からの電力が分岐線路を介して供給される。また、分岐線路に接続された電気機器同士は、分岐線路及び幹線2を介して互いにPLC(電力線搬送通信)方式での有線通信が可能に構成されている。通信用の搬送波には、電力供給に用いられる周波数帯域(例えば、DCから60Hzまでの周波数帯域)とは異なる周波数帯域が用いられる。上記のような分岐構造の一つとして、幹線2には分岐回路4が設けられており、そこから分岐線路3が分岐している。分岐線路3は、Hi線21と接続した分岐線31(第1の通信線)及びLo線22と接続した分岐線32(第2の通信線)を有している。分岐線31及び32は、互いに同じ長さを有している。分岐線路3は、スイッチ装置7を介して電気機器本体9と接続する。電気機器本体9は、照明器具や換気扇等の各種の電気機器であり、電気機器配線33(第1の電気機器配線)及び電気機器配線34(第2の電気機器配線)を介してスイッチ装置7に接続されている。電気機器配線33及び34は、互いに同じ長さを有している。
スイッチ装置7は、スイッチ機構5と終端回路機構6とを有している。スイッチ機構5は、互いに同じ長さのケーブル81及び82を有している。ケーブル81及び82には、同じ長さの3本の線路を有するケーブルが使用されている。ケーブル81として使用されるケーブル(第1のケーブル)において、3本の線路のうち1本は、その途中(例えば中点)で分断され、部分線路71(第1の配線)と部分線路72(第3の配線)とに分割されている。部分線路71は分断点81aにおいて分岐線31に接続されており、部分線路72は分断点81bにおいて電気機器配線33に接続されている。ケーブル81において残り2本の線路は、部分線路71と部分線路72を中継する中継線61(第1の中継線)及び中継線62(第2の中継線)を構成している。中継線61及び62は互いに同じ長さを有している。部分線路71において分断点81aと反対側の端にはスイッチ51(第1のスイッチ)が設けられている。スイッチ51は、部分線路71を中継線61の端点61aと接続させた状態(第1−1状態)と、部分線路71を中継線62の端点62aと接続させた状態(第1−2状態)とを選択的に取る。部分線路72において分断点81bと反対側の端にはスイッチ52(第3のスイッチ)が設けられている。スイッチ52は、部分線路72を中継線61の端点61bと接続させた状態(第3−1状態)と、部分線路72を中継線62の端点62bと接続させた状態(第3−2状態)とを選択的に取る。
ケーブル82として使用されるケーブル(第2のケーブル)において、3本の線路のうち1本は、その途中(例えば中点)で分断され、部分線路73(第2の配線)と部分線路74(第4の配線)とに分割されている。このときの分断点82a及び83bの分断位置は、ケーブル81における分断点81a及び81bの分断位置と一致している。これにより、部分線路71は部分線路73と同じ長さを有し、部分線路72も部分線路74と同じ長さを有している。部分線路73は分断点82aにおいて分岐線32に接続されており、部分線路74は分断点82bにおいて電気機器配線34に接続されている。ケーブル82において残り2本の線路は、部分線路73と部分線路74を中継する中継線63(第3の中継線)及び中継線64(第4の中継線)を構成している。中継線63及び64は互いに同じ長さを有している。部分線路73において分断点82aと反対側の端にはスイッチ53(第2のスイッチ)が設けられている。スイッチ53は、部分線路73を中継線63の端点63aと接続させた状態(第2−1状態)と、部分線路73を中継線64の端点64aと接続させた状態(第2−2状態)とを選択的に取る。部分線路74において分断点82bと反対側の端にはスイッチ54(第4のスイッチ)が設けられている。スイッチ54は、部分線路74を中継線63の端点63bと接続させた状態(第4−1状態)と、部分線路74を中継線64の端点64bと接続させた状態(第4−2状態)とを選択的に取る。
スイッチ51とスイッチ53とは連動スイッチ5aを構成している。連動スイッチ5aは、スイッチ51とスイッチ53を連動させて、部分線路71が中継線61と接続し且つ部分線路73が中継線63と接続したモードと、部分線路71が中継線62と接続し且つ部分線路73が中継線64に接続したモードとを選択的に取る。同様に、スイッチ52とスイッチ54とは連動スイッチ5bを構成している。連動スイッチ5bは、スイッチ52とスイッチ54を連動させて、部分線路72が中継線61と接続し且つ部分線路74が中継線63と接続したモードと、部分線路72が中継線62と接続し且つ部分線路74が中継線64に接続したモードとを選択的に取る。ケーブル81及び82は、スイッチ51及び53同士並びにスイッチ52及び54同士がそれぞれ近接するように配置されている。これにより、スイッチ同士を連動させる連動機構の規模が抑えられる。
終端回路機構6は、終端回路6a(第1の終端回路)及び終端回路6b(第2の終端回路)を有している。終端回路6a及び終端回路6bは同一の回路構成であり、電源の周波数帯域、例えばDCから60Hzまでの周波数帯域を通過させないキャパシタC1と、このキャパシタC1と直列に接続され、分岐線路3に使用されているケーブルの特性インピーダンスに整合する抵抗器R1とをそれぞれ有している。終端回路6aは、一端が中継線61の端点61bと接続され、他端が中継線63の端点63bと接続されている。終端回路6bは、一端が中継線62の端点62bと接続され、他端が中継線64の端点64bと接続されている。このように、終端回路6a及び6bは、中継線61〜64において、電気機器本体9に近い方の端点(61b、62b、63b、64b)と接続されている。これにより、終端回路及び連動スイッチを電気機器に内蔵させる場合には、その電動機器の大きさをコンパクトにすることができる。なお、以下では、”C1”、”C2”、”R1”、”R2”などと記号単独で記載した場合、これらはキャパシタC1やC2の容量、抵抗器R1やR2の抵抗値を表すものとする。
以上の構成において、電気機器本体9と幹線2とが接続したオン状態になるのは、スイッチ51〜54を以下の(A)又は(B)の状態となるように切り替えた場合である。(A)部分線路71と部分線路72がいずれも中継線61に接続されると共に、部分線路73と部分線路74がいずれも中継線63に接続される。このとき、分岐線路3は、電気機器本体9のインピーダンス及び終端回路6aの並列回路で終端される。(B)部分線路71と部分線路72がいずれも中継線62に接続されると共に、部分線路73と部分線路74がいずれも中継線64に接続される。このとき、分岐線路3は、電気機器本体9のインピーダンス及び終端回路6bの並列回路で終端される。スイッチ51〜54を上記の(A)又は(B)の状態となるように切り替えた場合、電気機器本体9が、分岐線路3、スイッチ装置7、並びに、電気機器配線33及び34を介して、幹線2に接続される。これにより、幹線2からの電力が電気機器本体9に供給され、電気機器本体9が作動する。
また、電気機器本体9と幹線2とが接続していないオフ状態になるのは、スイッチ51〜54を以下の(C)又は(D)の状態となるように切り替えた場合である。(C)部分線路71が中継線61に接続され部分線路72が中継線62に接続されると共に、部分線路73が中継線63に接続され部分線路74が中継線64に接続される。このとき、分岐線路3は、終端回路6aで終端される。(D)部分線路71が中継線62に接続され部分線路72が中継線61に接続されると共に、部分線路73が中継線64に接続され部分線路74が中継線63に接続される。このとき、分岐線路3は、電気機器本体9のインピーダンス及び終端回路6bで終端される。スイッチ51〜54を上記の(C)又は(D)の状態となるように切り替えた場合、電気機器本体9には電力が供給されなくなり、電気機器本体9の動作が停止する。また、このとき、分岐線路3は終端回路機構6の終端回路6a又は6bにより終端されるので、幹線2を介して行われる有線通信においてスタブ共振を発生させる原因となる開放終端(オープンスタブ)の状態が回避される。このため、有線通信における伝送ロスの増加を抑えることができる。
次に、図2及び図3を参照しつつ、スイッチ電気機器本体9と幹線2とが接続していないオフ状態のときの伝送ロスについて説明する。なお、以下において、スイッチ51〜54を上記の(C)の状態に切り替えて、分岐線路3を終端回路6aで終端した場合の伝送ロスについて説明するが、スイッチ51〜54を上記の(D)の状態に切り替えて、分岐線路3を終端回路6bで終端した場合についても同様に適用することができる。図2は、スイッチ電気機器本体9と幹線2とが接続していないオフ状態のときの図1の分岐部分を回路図で表現したものである。この回路のSパラメータにおける伝送特性S21及び幹線2からスタブ側(分岐線路3側)を見たインピーダンスZは、それぞれ以下のように表される。ここで、Zoは分岐線路3に用いられているケーブルの特性インピーダンスであり、Zsは終端回路6aのインピーダンスである。また、θは分岐線路3の電気長である。jは虚数単位を表す。
S21=1/{1+Zo/(2*Z)},Z=(Zs*cosθ+j*Zo*sinθ)/(cosθ+j*(Zs/Zo)*sinθ)
スタブ回路における伝送ロスが最も大きいのは、スタブが共振状態となるθ=90°又はθ=180°の場合である。これらそれぞれの場合のS21は以下のとおりである。なお、θ=90°の場合のS21をS21(90°)とし、θ=180°の場合のS21をS21(180°)とする。
S21(90°)=1/{1+Zs/(2*Zo)},S21(180°)=1/{1+Zo/(2*Zs)}
通信に使用する周波数帯域で伝送ロスS21を小さくするには、スタブの終端をスタブのケーブルの特性インピーダンスに整合すること、即ち、Zs=Zoとすればよい。分岐線路3をインピーダンス整合するように終端した場合、分岐回路4への入力信号は、2つの出力方向へと等分配され、周波数特性が最も平坦になる。一方、終端回路6aのインピーダンスZsは、Zs=R1+1/(j*ω*C1)で表されるが、C1は電源周波数カットが目的で設けられるため、通信に使用する周波数帯域ではC1の影響は無視できるように選択される。したがって、通信に使用する周波数帯域では、Zs≒R1の関係となる。R1は、分岐線路3がインピーダンス整合しつつ終端するように、R1=Zoと調整する。
ここで、R1/Zoが、終端がインピーダンス整合(以下、「整合終端」とする)した状態であるR1/Zo=1からわずかに変動した場合を考える。R1/Zoが整合終端からずれてくることで、伝送ロスが増加してくる。R1がR1/Zo=1を満たす状態から少しずれたとするとき、R1/Zoが整合終端からずれたときの伝送ロスの増加ΔS21は以下のように表される。なお、θ=90°の場合のΔS21をΔS21(90°)とし、θ=180°の場合のΔS21をΔS21(180°)とする。また、|x|はxの絶対値を表している。
ΔS21(90°)=|20*log10[1/{1+R1/(2*Zo)}]−20*log10{1/(1+1/2)}|
ΔS21(180°)=|20*log10[1/{1+Zo/(2*R1)}]−20*log10{1/(1+1/2)}|
図3は、ΔS21(90°)及びΔS21(180°)のR1/Zoに対する依存性を示している。図3より、ロスの増加を1dB以下に抑えるには、R1/Zoは0.8〜1.3の範囲内にすればよいことが分かる。以上のように、R1/Zoが整合終端の状態からわずかに変動した場合でも、伝送ロスの増加が抑圧される。
なお、上述したように、終端回路6a又は6bは同一の回路構成をしているため、終端回路のインピーダンスは同じである。従って、電気機器本体9と幹線2とが接続していないオフ状態である際に、分岐線路3を終端回路6a及び6bのいずれの終端回路で終端させた場合でも、分岐線路3をインピーダンス整合させて終端させることができる構成を実現できる。
また、上記(A)〜(D)の場合のスタブ長は以下のとおりである。(A)(スイッチオン)Hi線21側が端子4aから端子81a、61a、61b及び81bを経て端子91までの長さ(以下、「長さL1」とする)に相当し、Lo線22側が端子4bから端子82a、63a、63b及び82bを経て端子92までの長さ(以下、「長さL2」とする)に相当する。(B)(スイッチオン)Hi線21側が端子4aから端子81a、62a、62b及び81bを経て端子91までの長さ(以下、「長さL3」とする)に相当し、Lo線22側が端子4bから端子82a、64a、64b及び82bを経て端子92までの長さ(以下、「長さL4」とする)に相当する。(C)(スイッチオフ)Hi線21側が端子4aから端子81a及び61aを経て端子61bまでの長さ(以下、「長さL5」とする)に相当し、Lo線22側が端子4bから端子82a及び63aを経て端子63bまでの長さ(以下、「長さL6」とする)に相当する。(D)(スイッチオフ)Hi線21側が端子4aから端子81a及び62aを経て端子62bまでの長さ(以下、「長さL7」とする)に相当し、Lo線22側が端子4bから端子82a及び64aを経て端子64bまでの長さ(以下、「長さL8」とする)に相当する。
上記の通り、分岐線31及び32同士、電気機器配線33及び34同士、中継線61〜64同士、部分線路71及び73同士、並びに、部分線路72及び74同士が、それぞれ互いに同じ長さを有している。このことから、L1=L2=L3=L4且つL5=L6=L7=L8との関係が成立する。したがって、スイッチオン時・オフ時ともに、Hi線21側の線路のスタブ長とLo線22側の線路のスタブ長が等しく、スタブ回路の平衡をとることができる。
図4(a)〜図4(c)は、本実施の形態及び従来例を模擬的に構成した模擬回路110〜130を示している。模擬回路110〜130はいずれもPLC通信機141及び142を結ぶ通信回路である。PLC通信機141及び142は、模擬回路110〜130を介してPLC方式により通信する。模擬回路110は、本実施の形態のうち、幹線2及び分岐線路3を抽出して構成したものに対応し、図4(a)に示すように、通信幹線111及び112並びに分岐線113及び114からなる。分岐線113及び114は、PLC通信機141及び142からそれぞれLa及びLbだけ離れた位置に配置されており、いずれもLcの長さを有している。
模擬回路120は、図10の従来例に対応し、図4(b)に示すように、通信幹線121及び122、突出部123及びスイッチ124からなる。突出部123は、PLC通信機141及び142からそれぞれLa及びLbだけ離れた位置において、Lcの長さだけ通信幹線122を突出させた部分である。スイッチ124は突出部123の途中に設けられており、オン状態を取っている。突出部123は、図10の従来例において、スイッチ装置95の設置のために設けられた、分岐線93a及び93b、スイッチ装置95内の配線、並びに、配線93cからなるスタブ回路に対応する。
模擬回路130は、図1の本実施の形態に対応し、図4(c)に示すように、通信幹線131及び132、突出部133及び134、並びに、スイッチ135及びスイッチ136からなる。突出部133及び突出部134は、PLC通信機141及び142からそれぞれLa及びLbだけ離れた位置において、通信幹線131及び132をそれぞれLcの長さだけ突出させた部分である。スイッチ135及び136は、それぞれ突出部133及び134の途中に設けられており、いずれもオン状態を取っている。突出部133及び134は、図1の構成において、スイッチ51〜54の設置のために設けられた、分岐線31及び32、電気機器配線33及び34、並びに、スイッチ装置7内の配線からなるスタブ回路に対応する。
図5(a)及び図5(b)は、模擬回路110〜130においてPLC通信機141及び142間で通信した場合に発生する不要輻射を、通信周波数を変化させつつ測定した結果を示している。この測定では、La=Lb=3m、Lc=1.5mとし、各模擬回路における分岐位置に対応する位置(図4の破線で囲んだ位置)からLcとは反対方向に3m離隔した位置において不要輻射を測定した。また、通信幹線111等に使用したケーブルはVVF(ビニル絶縁ビニルシースケーブル平型)φ1.6mmである。図5(a)及び図5(b)の横軸は通信周波数を示しており、縦軸は不要輻射における電界強度を示している。折れ線g1〜g3は、模擬回路110、120及び130にそれぞれ対応している。折れ線g1は、模擬回路110からの不要輻射、つまり、分岐線そのものの存在に起因して発生する不要輻射を示している。模擬回路120は、分岐ケーブルにおいて片方の線にのみスイッチを挿入したため、通信幹線121及び122の長さが同じでなくなっている。このため、折れ線g2に示すように、同じ長さの2本の分岐線113及び114を有する模擬回路110に比べて不要輻射が増大している。一方、模擬回路130は、ケーブルの両方の線にバランスよくスイッチを挿入することにより、通信幹線131及び132が同じ長さになっている。このため、折れ線g3に示すように、模擬回路110と比べても不要輻射の増大がない。
以上のように、本実施の形態によると、スイッチに起因する不要輻射の増大を抑えられることがわかる。また、上記の通り、図1のスタブ回路において、(A)の状態の一方のスタブ長L1と他方のスタブ長L2が互いに等しい。そして、(B)の状態の一方のスタブ長L3と他方のスタブ長L4が互いに等しい。したがって、スイッチ機構5がオン状態であるときのHi側及びLo側のスタブ長が互いに等しい。さらに、図1のスタブ回路において、(C)の状態の一方のスタブ長L5と他方のスタブ長L6が互いに等しい。そして、(D)の状態の一方のスタブ長L7と他方のスタブ長L8が互いに等しい。したがって、スイッチ機構5がオフ状態であるときのHi側及びLo側のスタブ長が互いに等しい。よって、スイッチ機構5の状態に関わらず、スタブ回路の平衡度が高く不要輻射が発生しにくい回路が実現する。
(終端回路機構の第1の変形例)
以下、本実施の形態における終端回路機構6の変形例について説明する。図6は、第1の変形例に係る終端回路機構41を示している。終端回路機構41は、終端回路41a及び41bを有しており、この終端回路41a及び41bは、キャパシタC2、抵抗器R1及びキャパシタC2をこの順で直列に接続した回路であり、C2=C1*2の関係を満たす。終端回路機構6の終端回路6aや6bでは、信号が分岐線31から分岐線32に向かう場合とその逆に向かう場合とで通過する経路が異なるため、バランスが崩れ、不要輻射が発生する原因となりかねない。これに対して終端回路41a及び41bによると、インピーダンスが終端回路6a及び6bと同じであり且つ分岐線31から見た場合の構成と分岐線32から見た場合の構成とが同じになるため、回路構成のバランスを向上できる。
(終端回路機構の第2の変形例)
図7は、第2の変形例に係る終端回路機構42を示している。終端回路機構42は、終端回路42a及び42bを有しており、この終端回路42a及び42bは、抵抗器R2、キャパシタC1及び抵抗器R2をこの順で直列に接続した回路であり、R2=R1/2の関係を満たす。終端回路機構42によると、終端回路機構41と同様、終端回路41a及び41bのインピーダンスが終端回路6a及び6bと同じであり且つ分岐線31から見た場合の構成と分岐線32から見た場合の構成とが同じになるため、回路構成のバランスを向上できる。なお、上述の通り、伝送ロスの増加を1dB以下に抑えるには、R1/Zoが0.8〜1.3の範囲内であればよい。したがって、本変形例においては、2*R2/Zoが0.8〜1.3の範囲内であればよいこととなる。
(終端回路機構の第3の変形例)
図8は、第3の変形例に係る終端回路機構43を示している。終端回路機構43は、終端回路43a及び43bを有しており、この終端回路43a及び43bは、キャパシタC1と可変抵抗器R3を直列に接続した回路である。可変抵抗器R3の抵抗値を調整することにより、分岐線路3として特性インピーダンスが様々に異なるケーブルが使用されても、終端回路機構43において最適に整合した終端とすることができる。
<変形例>
以上は、本発明の好適な実施形態についての説明であるが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、課題を解決するための手段に記載された範囲の限りにおいて様々な変更が可能なものである。
例えば、上述の実施の形態では有線通信の方式としてPLCが想定されているが、その他の通信方式が想定されてもよい。
また、図9に示すように、電気機器23が、電気機器本体9に加え、終端回路機構6(終端回路6a及び6b)、及び電気機器本体9に距離的に近い方の1つの連動スイッチ5b(スイッチ52及び54)を内蔵していてもよい。このとき、他方の連動スイッチ5a(スイッチ51及び53)は、例えば、壁等に設置させておけばよい
また、上述の実施形態では、部分線路71及び73同士、部分線路72及び74同士、並びに、中継線61〜64同士がそれぞれ同じ長さを有している。一方、上記(A)〜(D)のいずれにおいてもスタブ回路の平衡度を高くするための条件は、L1=L2、L3=L4、L5=L6及びL7=L8の関係を全て満たすことである。スイッチ機構5内の配線においてこれを満たすための必要条件は、(1)部分線路71及び72並びに中継線61の合計の長さと部分線路73及び74並びに中継線63の合計の長さとが等しいことと、(2)部分線路71及び72並びに中継線62の合計の長さと部分線路73及び74並びに中継線64の合計の長さとが等しいことと、(3)部分線路72の長さと部分線路74の長さとが等しいこととの3つの条件を同時に満たすことである。ここで、分岐線31及び32同士並びに電気機器配線33及び34同士がそれぞれ同じ長さを有しているとする。このとき、(1)からL1=L2が、(2)からL3=L4が、(1)及び(3)からL5=L6が、(2)及び(3)からL7=L8がそれぞれ導かれる。したがって、本発明の実施例としては少なくともこれら3つの条件を満たすものであればよく、例えば中継線61と中継線62とが異なる長さを有するものであってもよいし、部分線路73と部分線路74とが異なる長さを有するものであってもよい。
1 電力線通信システム
2 幹線
3 分岐線路
5 スイッチ機構
5a 連動スイッチ
5b 連動スイッチ
6 終端回路機構
6a 終端回路
6b 終端回路
7 スイッチ装置
9 電気機器本体
51−54 スイッチ
61−64 中継線
71−74 部分線路
81、82 ケーブル

Claims (11)

  1. 第1及び第2の通信線を介してなされる有線通信用のスイッチ装置であって、
    前記第1及び第2の通信線と接続する第1及び第2の配線と、
    電気機器の本体に接続された第1及び第2の電気機器配線と接続する第3及び第4の配線と、
    前記第1の配線と前記第3の配線とを中継する第1及び第2の中継線と、
    前記第2の配線と前記第4の配線とを中継する第3及び第4の中継線と、
    前記第1の配線を前記第1の中継線の一端と接続させた第1−1状態と、前記第1の配線を前記第2の中継線の一端と接続させた第1−2状態とを選択的に取る第1のスイッチと、
    前記第2の配線を前記第3の中継線の一端と接続させた第2−1状態と、前記第2の配線を前記第4の中継線の一端と接続させた第2−2状態とを選択的に取る第2のスイッチと、
    前記第3の配線を前記第1の中継線の他端と接続させた第3−1状態と、前記第3の配線を前記第2の中継線の他端と接続させた第3−2状態とを選択的に取る第3のスイッチと、
    前記第4の配線を前記第3の中継線の他端と接続させた第4−1状態と、前記第4の配線を前記第4の中継線の他端と接続させた第4−2状態とを選択的に取る第4のスイッチと、
    前記第1の中継線の一端と、前記第3の中継線の一端とを接続する第1の終端回路と、
    前記第2の中継線の一端と、前記第4の中継線の一端とを接続する第2の終端回路と、
    を備えており、
    前記第1及び第3の配線並びに前記第1の中継線の合計の長さと、前記第2及び第4の配線並びに前記第3の中継線の合計の長さとが互いに等しく、
    前記第1及び第3の配線並びに前記第2の中継線の合計の長さと、前記第2及び第4の配線並びに前記第4の中継線の合計の長さとが互いに等しく、
    前記第3の配線の長さと前記第4の配線の長さとが互いに等しく、
    前記第1のスイッチが前記第1−1状態を取り且つ前記第2のスイッチが前記第2−1状態を取るモードと、前記第1のスイッチが前記第1−2状態を取り且つ前記第2のスイッチが前記第2−2状態を取るモードとを選択的に取り、
    前記第3のスイッチが前記第3−1状態を取り且つ前記第4のスイッチが前記第4−1状態を取るモードと、前記第3のスイッチが前記第3−2状態を取り且つ前記第4のスイッチが前記第4−2状態を取るモードとを選択的に取ることを特徴とする、有線通信用のスイッチ装置。
  2. 前記第1及び第2の終端回路が同一の回路構成であることを特徴とする、請求項1に記載の有線通信用のスイッチ装置。
  3. 前記終端回路が、通信に用いる搬送波の周波数において前記第1及び第2の通信線の特性インピーダンスと整合し、且つ、前記第1及び第2の通信線間の印加電源をカットすることを特徴とする、請求項2に記載の有線通信用のスイッチ装置。
  4. 前記終端回路が、キャパシタ及び抵抗器の直列接続した回路を含んでいることを特徴とする、請求項3に記載の有線通信用のスイッチ装置。
  5. 前記抵抗器の抵抗値を前記第1及び第2の通信線の特性インピーダンスで除算した値が、0.8以上且つ1.3以下であることを特徴とする、請求項4に記載の有線通信用のスイッチ装置。
  6. 前記終端回路が、第1のキャパシタ、抵抗器、及び前記第1のキャパシタと同一の容量値を持つ第2のキャパシタがこの順序で直列接続した回路を含んでいることを特徴とする、請求項3に記載の有線通信用のスイッチ装置。
  7. 前記終端回路が、第1の抵抗器、キャパシタ、及び前記第1の抵抗器と同一の抵抗値を持つ第2の抵抗器がこの順序で直列接続した回路を含んでいることを特徴とする、請求項3に記載の有線通信用のスイッチ装置。
  8. 前記第2の抵抗器の抵抗値の2倍を前記第1及び第2の通信線の特性インピーダンスで除算した値が、0.8以上且つ1.3以下であることを特徴とする、請求項7に記載の有線通信用のスイッチ装置。
  9. 前記終端回路が、キャパシタ及び可変抵抗器の直列接続した回路を含んでいることを特徴とする、請求項3に記載の有線通信用のスイッチ装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の有線通信用のスイッチ装置と、
    第1及び第2の通信幹線と、
    前記第1及び第2の通信線と、
    前記第1及び第2の電気機器配線とを備えており、
    前記第1及び第2の通信線が、前記第1及び第2の通信幹線からそれぞれ分岐しており、
    前記第1及び第2の通信線が互いに同じ長さであり、
    前記第1及び第2の電気機器配線が互いに同じ長さであることを特徴とする、有線通信用の電力線配線構造。
  11. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の有線通信用のスイッチ装置における前記第1及び第2の終端回路、並びに前記第1及び第2のスイッチを内蔵した電気機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017060112A (ja) * 2015-09-18 2017-03-23 日本電信電話株式会社 導体線路の特性推定方法

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