JP2012100056A - 対処提示方法及び対処提示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】対処提示装置において、属人性を排除し対応すべき現象を選択できることを目的とする。
【解決手段】ネットワークを構成する複数の装置それぞれで発生する現象に対して実行される一連の対処内容を対処手順として予め記憶した対処手順記憶部と、前記装置で発生した現象に対応する前記対処手順の対処内容を実行し、実行した前記対処内容と前記対処内容の実行結果を関連付けた対処履歴を生成する対処実行部と、前記対処履歴を記憶する対処履歴記憶部と、前記現象の原因が同一の複数の対処履歴をグループ化し、グループ内の対処履歴を前記現象の原因である第1の現象と、前記第1の現象の影響による第2の現象とに切り分ける解析部と、前記第2の現象を非提示状態とし前記第1の現象を提示状態として、提示状態の前記第1の現象を提示する提示部と、を有する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、対処提示方法及び対処提示装置に関する。
IT(Information Technology)システムを形成する各種機器監視において、例えば、IP(Internet Protocol)ネットワークにおける、ルータやスイッチ等を監視対象装置として監視するネットワーク監視装置が配置される場合がある。
ネットワーク監視装置によって監視対象装置に障害が発生したことが検出された場合、かかる障害に対する対処内容を運用管理者に提示する対処提示装置(又はナビゲーションシステムとも呼ぶ)が配置される場合がある。対処提示装置は、ネットワーク監視装置から受け付けた障害(以降「インシデント」と呼ぶ)に関する情報に基づいて、対処内容を提示し、運用管理者によって対処内容が実行された場合に、かかる対処内容の実行結果に基づいて次の対処内容を提示する。すなわち、運用管理者は、対処提示装置によって提示される対処内容を順次実行することで、監視対象装置において発生した障害に対して対処する。
図1は従来のネットワーク監視システムの一例の構成図を示す。図1において、ネットワーク監視装置1は、ネットワークの監視対象装置2に対してPingを用いた定期的なポーリングを行っている。ここで、ネットワーク監視装置1は監視対象装置2の装置が樹状に連なり、樹状の連なりにそってポーリングによるネットワーク監視を行う主信号系監視を行っている。
監視対象装置2の装置が一定時間もしくは一定回数上記ポーリングに応答しなかった場合、ネットワーク監視装置1は対象の装置を障害とみなし、対処提示装置3に障害の発生(アラーム)を通知する。対処提示装置3は、通知されたアラームに対するインシデントを登録する。
図1においては、監視対象装置2のうち装置2−2でポート障害が発生すると、装置2−2の配下の装置2−3〜2−5が障害装置となる。また、装置2−6で装置障害が発生すると、装置2−6の配下の装置2−7〜2−10等が障害装置となる。ここで、障害が発生した監視対象装置を障害原因装置と呼び、発生した障害の影響を受けた装置を障害現象装置と呼ぶ。この障害原因装置と障害現象装置を障害装置と総称する。
ところで、通信機器からの障害通知を受信し、到来する障害通知を予め設定した基準でアラームグループ化し、障害通知に対応する1または2以上の障害源候補を挙げ、アラームグループ内の複数の該障害源候補から最も発生回数の多い障害源候補を真の障害源と判定する網障害診断システムが知られている(例えば特許文献1参照)。
また、障害事実を認識すると、認識した障害事象の現象及び日時を未処理障害として障害履歴データベースへ登録し、自動通知機能により人間系へ現象、影響範囲を通知し、自動復旧機能は障害情報管理データベースに登録された復旧手順に基づき障害の自動復旧を行う技術が知られている(例えば特許文献2参照)。
特開平5−260050号公報 特開平8−314741号公報
図1のネットワーク監視装置1で検知した障害(インシデント)において、解決すべき障害は装置2−2と装置2−6の2件のインシデントであるが、上記障害の影響を受けた装置2−3〜2−5,2−7〜2−10等に関してもアラームによるインシデントが登録される。
運用管理者は、登録されたインシデントに関して随時対処を実施するが、登録された複数のインシデントから障害原因のインシデント(上記の場合、装置2−2と装置2−6)を選択するためには、自己の能力や経験に基づいた属人的なスキルを必要とする。つまり、対処提示装置3によって登録された個々の障害装置について、運用管理者が対処要否及び対処の優先順位を決定し、監視対象装置において発生した障害に対して、最短で有効な対処を実行することの成否は、個人のスキルにゆだねることになる。
特に、図1に示すような多重障害等の複合的な事象が発生し、事象自体が関連し交錯するような場合は障害自体の切り分けが難しく、運用管理者のスキルが低い場合、本来調査する必要のない障害現象装置に対する不要な作業が発生する等の問題があった。
また、運用管理者のスキルによらず、障害原因解決時に登録されたインシデントについて障害原因か障害現象か、つまり、装置クローズの可否を確認しながら、手作業で装置をクローズすることが必要となる。大量の障害現象インシデントが登録された場合に、当該クローズ処理にかかる作業コストは膨大となり運用管理者の負荷となるという問題があった。
開示の対処提示装置は、属人性を排除し対応すべき現象を選択できることを目的とする。
開示の一実施形態による対処提示装置は、ネットワークを構成する複数の装置それぞれで発生する現象に対して実行される一連の対処内容を対処手順として予め記憶した対処手順記憶部と、
前記装置で発生した現象に対応する前記対処手順の対処内容を実行し、実行した前記対処内容と前記対処内容の実行結果を関連付けた対処履歴を生成する対処実行部と、
前記対処履歴を記憶する対処履歴記憶部と、
前記現象の原因が同一の複数の対処履歴をグループ化し、グループ内の対処履歴を前記現象の原因である第1の現象と、前記第1の現象の影響による第2の現象とに切り分ける解析部と、
前記第2の現象を非提示状態とし前記第1の現象を提示状態として、提示状態の前記第1の現象を提示する提示部と、を有する。
本実施形態によれば、属人性を排除し対応すべき現象を選択することができる。
従来のネットワーク監視システムの一例の構成図である。 ネットワーク監視システムの一実施形態の構成図である。 対処提示装置の一実施形態の構成図である。 シナリオの一例を示す図である。 対処実行結果情報の一例を示す図である。 インデント情報の構成を示す図である。 対処実行結果・記録処理のフローチャートである。 障害グループマップ情報と障害解析情報の構成を示す図である。 グルーピング処理のフローチャートである。 インシデント情報のシナリオパート実行マップ部分を示す図である。 インシデントのグルーピングイメージを示す図である。 第1グルーピング処理のフローチャートである。 第2グルーピング処理のフローチャートである。 障害グループマップ情報の更新の様子を示す図である。 障害解析情報の構成を示す図である。 通知情報の構成を示す図である。 第1インシデント制御処理のフローチャートである。 インシデントステータスの説明図である。 第2インシデント制御処理のフローチャートである。 第1障害例について説明するための図である。 第2障害例について説明するための図である。 第2障害例について説明するための図である。 インシデント情報を示す図である。 第2障害例について説明するための図である。
以下、図面に基づいて実施形態を説明する。
<ネットワーク監視システム>
図2はネットワーク監視システムの一実施形態の構成図を示す。図2において、監視対象装置(以下、単に「装置」と呼ぶ)10〜14はITシステムやIPネットワーク等の監視対象ネットワーク(主信号系監視対象)20に含まれる各種装置であり、例えば、ルータやスイッチやサーバ等である。
ネットワーク監視装置30は、装置10〜14が正常に動作しているか否かを監視する。例えば、ネットワーク監視装置30は、装置10〜14に対してポーリング(Pingによる応答確認)を行うことにより、装置10〜14の動作状態を監視する。また、例えば、ネットワーク監視装置30は、装置10〜14が自律的に警告を通知する場合には、装置10〜14から受信する警告に基づいて、装置10〜14の動作状態を監視する。
そして、ネットワーク監視装置30は、装置10〜14において障害等の現象が発生したことを検知した場合に、ネットワーク管理者等に警告を通知する。なお、以下の実施例において、「現象」とは、例えば、装置10〜14において発生する障害や、装置10〜14において障害が発生するおそれがある事象等を示す。現象の例としては、装置10〜14からポーリングに対する応答がないという事象や、装置10〜14が高負荷であるという事象等が挙げられる。
また、ネットワーク監視装置30は、装置10〜14において現象が発生したことを検知した場合に、対処提示装置100に対して、現象が発生したことを示す新規インシデントを送信する。このとき、ネットワーク監視装置30は、現象の内容を示す現象情報や、装置10〜14に関する属性情報等を含む新規インシデントを送信する。なお、新規インシデントに含まれる現象情報としては、上記例のように、装置10〜14からポーリングに対する応答がないという現象を示す情報等である。また、新規インシデントに含まれる装置10〜14に関する属性情報の例としては、装置10〜14の機器名や製造元や機種名等である。
状態管理装置40は、装置10〜14の各種状態を管理する。具体的には、状態管理装置40は、装置10〜14から各種情報を取得し、取得した情報を保持する。例えば、状態管理装置40は、装置10〜14に対してポーリングを行うことにより、装置10〜14の導通状態に関する情報を保持する。また、例えば、状態管理装置40は、装置10〜14によって出力される各種ログを装置10〜14から取得し、取得したログを保持する。また、状態管理装置40は、装置10〜14がルータやスイッチ等である場合に、装置10〜14が有する通信ポートの動作状態に関する情報を保持する。
対処提示装置100は、ネットワーク監視装置30から新規インシデントを受け付けた場合に、かかる現象に対して行う対処手順であるシナリオを提示する。ここで、対処手順とは、現象に対して順次行われる複数の対処内容であるシナリオパートの組合せを示し、具体的には、通知された障害が発生した装置を配下に置く装置(樹形で1段上の装置)からネットワーク監視装置30までの経路の装置に対して、状態管理装置40から順番にポーリングによる応答確認を行う手順を意味する。
対処提示装置100は装置10〜14において発生する可能性のある障害に対して行う対処手順の候補であるシナリオを予め記憶しており、ネットワーク監視装置30から新規インシデントを受け付けた場合に、自装置が保持する対処手順のうち、装置10〜14において発生した障害に対して有効である対処手順を提示する。
<対処提示装置の構成>
図3は対処提示装置100の一実施形態の構成図を示す。図3において、対処提示装置100は、シナリオ記憶部110、履歴記憶部120、対処実行記録部130、障害解析部140、インシデント制御部150、操作部160及び提示部170を有している。
シナリオ記憶部110には、装置10〜14において発生する可能性のある障害に対して行う対処手順の候補であるシナリオが予め記憶される。対処手順には1つの実行結果に対して複数の次の対処内容に分岐する対処が含まれる場合がある。ここで、シナリオを構成する個々の対処内容をシナリオパートと呼ぶ。
図4にシナリオの一例を示す。このシナリオは図2に示す監視対象ネットワーク20の装置10〜14の障害に対する対処手順を示している。図4において、シナリオパートPA1は装置13の信号が届かない等のノード不明のインシデントに対する対処であり、その対処内容は装置12の状態を取得することを示す。シナリオパートPA1の実行で装置12の状態を取得できれば装置13が障害原因であると判定される。装置12の状態を取得できなければ装置13は障害現象と判定して次のシナリオパートPA2を実行する。シナリオパートPA2は装置12の信号が届かない等のノード不明のインシデントに対する対処であり、その対処内容は装置11の状態を取得することを示す。シナリオパートPA2の実行で装置11の状態を取得できれば装置12が障害原因であると判定される。装置11の状態を取得できなければ装置12は障害現象と判定して次のシナリオパートPA3を実行する。
シナリオパートPA3は装置11の信号が届かない等のノード不明のインシデントに対する対処であり、その対処内容は装置10の状態を取得することを示す。シナリオパートPA3の実行で装置10の状態を取得できれば装置11が障害原因であると判定される。
また、シナリオパートPA4は装置14の信号が届かない等のノード不明のインシデントに対する対処であり、その対処内容は装置11の状態を取得することであることを示す。シナリオパートPA4の実行で装置11の状態を取得できれば装置14が障害原因であると判定される。装置11の状態を取得できなければ装置14は障害現象と判定して次のシナリオパートPA3を実行する。
履歴記憶部120は、インデント情報が記憶されるインデント情報記憶部121、シナリオを実行した結果である対処実行結果情報が記憶される対処実行結果情報記憶部122、障害グループマップ情報が記憶される障害グループマップ情報記憶部123、障害解析情報が記憶される障害解析情報記憶部124等を有している。
図5に対処実行結果情報の一例を示す。対処実行結果情報はシナリオを実行した結果を示している。対処実行結果情報はインデント毎に記録され、インデントID、現象ID、属性情報、実行履歴を有している。インデントIDはインデントを特定するための識別子である。現象IDは監視対象装置で発生した現象を識別する識別情報を示し、現象ID=2は、ノード不明を示す。属性情報には、属性情報ID及び属性情報Valueの組合せによって形成される属性項目が複数記憶される。属性情報IDは機器情報の種別(ルータ、スイッチ等)を示し、属性情報Valueは機器情報の内容(機種名等)を示す。
実行履歴にはシナリオで実行される一又は複数のシナリオパートに対応した欄が設けられており、各欄にはシナリオパートID(例えばPA4)、現象(例えばノード不明)、対処(例えば装置11の状態を取得)、結果(例えばOK又はNG)等が記憶される。
本実施形態における対処実行記録部130,障害解析部140等の処理の駆動契機は、インシデントへの対処、つまり、シナリオの自動実行が完了したタイミングで、そのインシデントを基点として処理が行われる。つまりイベント駆動の処理であり、周期実行ではない。以降に示す処理により障害原因と障害現象が切り分けられるまで、もしくはシナリオパートの完了通知があがらなくなるまで処理は継続され、一定時間の範囲でグループ化するような処理形態ではない。
<対処実行記録部>
図3に示す対処実行記録部130は、候補抽出部131と対処実行結果・記録部132を有している。候補抽出部131はネットワーク監視装置30から受信したインシデントに対処するためのシナリオをシナリオパート単位でシナリオ記憶部110から抽出し、対処実行結果・記録部132に送信する。
対処実行結果・記録部132は抽出されたシナリオの各シナリオパートに記載されている対処内容を実行し、各シナリオパートの実行結果である対処実行結果情報を履歴記憶部120に記録する。また、対処実行結果・記録部132はシナリオを実行して得られる対処実行結果情報から図6に示すシナリオパート実行マップを持つインデント情報を作成し履歴記憶部120のインシデント情報記憶部121に記録する。
図6において、インデント情報はインデントID、タイムスタンプ、グループNO、インデントステータス、障害原因、シナリオパート実行マップを有している。インデントIDはインデントを特定するための識別子である。タイムスタンプはネットワーク監視装置30から通知された当該インシデントが発生した時刻情報を表している。グループNOは後述する障害解析部140でグルーピングされたグループ番号が記録される。インデントステータスは当該インシデントの状態を表している。インシデントの状態は、未着手、対処中、対処終了、仮クローズ、クローズ等である。障害種別は当該インシデントが障害原因か障害現象かを表している。
シナリオパート実行マップは複数のシナリオパートそれぞれに対応する複数ビットが設けられており、当該インシデントに対処するシナリオで実行されたシナリオパートに対応するビットに1が設定され、実行されていないシナリオパートのビットは0に設定される。図6中で左側の最上位ビットはシナリオパートPA1に対応し、右の最下位ビット(第0ビット)はシナリオパートPAnに対応している。
<対処実行結果・記録部のフローチャート>
図7は対処実行結果・記録部132が実行する対処実行結果・記録処理のフローチャートを示す。ステップS11で候補抽出部131がシナリオ記憶部110から抽出したシナリオパートを受信して、このシナリオパートを実行する。ステップS12でシナリオパートの実行結果である対処実行結果情報を履歴記憶部120の対処実行結果情報記憶部122に記録する。また、シナリオパート実行マップを持つインデント情報を履歴記憶部120のインデント情報記憶部121に記録する。
また、ステップS13で対処実行結果がOKかNGかを確認し、ステップS14で図4等に示すシナリオから対処実行結果が取得OKとなり対処が完了したか否かを判別する。対処が完了していなければ、ステップS15で候補抽出部131に次のシナリオパートの抽出を依頼して処理を終了する。対処が完了していればステップS16で当該インシデントのインシデントIDを処理対象インシデントとして障害解析部140に通知して障害解析を依頼し、処理を終了する。
<障害解析部>
図3に示す障害解析部140は関連インシデントグルーピング部141と障害原因絞り込み部142と連携部143を有している。
関連インシデントグルーピング部141はインシデントが発生した装置の障害について、この装置の障害が障害原因なのか単なる障害現象なのかを切り分けるために、インデント情報記憶部121に登録されているインシデントで、クローズ(解決)されてないインシデントについて、障害原因が同じインシデントのグルーピングを行う。具体的な実施タイミングは、対処実行記録部130から対処完了のインシデントを通知されたときであり、関連インシデントグルーピング部141は通知された処理対象インシデントに関して、同じグループに属するインシデントを調査・集約してグルーピングを行う。
障害原因絞り込み部142は関連インシデントグルーピング部141にてグルーピングされたインシデントに関して、インシデント情報のシナリオパート実行マップを使用し、障害原因/障害現象の特定を行う。また、障害原因絞り込み部142は障害グループマップ情報記憶部123及び障害解析情報記憶部124の障害グループマップ情報及び障害解析情報の更新を行う。図8(A),(B)に障害グループマップ情報と障害解析情報の構成を示す。
障害グループマップ情報は図8(A)に示すように、グループ番号をエントリとしてグループ番号毎に作成され、同一グループの障害原因又は障害現象のインシデントID及びそのビットマップからなるレコードが複数登録される。ビットマップはインシデント情報におけるシナリオパート実行マップと同一内容である。
障害解析情報は図8(B)に示すように、グループ番号をエントリとしてグループ番号毎に作成されるレコードであり、同一グループの障害原因インシデントIDと一又は複数の障害現象のインシデントIDが登録される。
連携部143は障害原因絞り込み部142により分析を行った結果を履歴記憶部120に反映させるためインシデント制御部150に依頼する。
<関連インシデントグルーピング部のフローチャート>
図9は関連インシデントグルーピング部141が実行するグルーピング処理のフローチャートを示す。ステップS21で対処実行結果・記録部132からインシデントIDの通知を受けたタイミングで、通知された処理対象インシデントのインシデントIDに対応する図6に示すインシデント情報を履歴記録部120から検索し、検索したインシデント情報のシナリオパート実行マップを取り出す。
ステップS22で履歴記録部120を検索して、未クローズ(未着手又は対処中又は対処終了)かつ、上記処理対象インシデントのインシデント情報に登録されたタイムスタンプの前後α秒の期間のインシデント情報を周辺インシデントとして絞り込む。なお、αは数秒程度であり、管理者の操作部160の操作等によりチューニング可能である。ステップS23では周辺インシデントとして絞り込まれた件数が1以上か否かを判別し、周辺インシデントの件数が1以上であればステップS24に進む。
ステップS24で周辺インシデントに関して、履歴記録部120からインシデント情報を検索し、それぞれのシナリオパート実行マップを取り出し、ステップS24でグループ分け(ステップS26〜S31)を開始する。
まず、ステップS26で処理対象インシデントのシナリオパート実行マップにおいて値’1’の最下位ビット位置を特定し、特定ビット位置とする。なお、図6のシナリオパート実行マップでは右側ほど下位のビットである。この特定ビット位置は、対処実行結果・記録部132において、対処実行結果が取得OKとなり対処が完了した位置を示している。
ステップS27で周辺インシデントのシナリオパート実行マップにおいて特定ビット位置が値’1’となっているインシデントを検索し、該当するものだけを周辺インシデントとし、該当しないものは周辺インシデントから外す。すなわち、対処実行結果が取得OKとなり対処が完了した位置が処理対象インシデントと同一の周辺インシデントを残している。
ステップS28で絞り込んだ周辺インシデントの件数が1以上か否かを判別し、絞り込んだ周辺インシデントの件数が1以上であればステップS29に進む。ステップS29で絞り込んだ周辺インシデントの中で特定ビット位置より下位(右側)のビットが値’1’(ON)となっているインシデントを除外して周辺インシデントを更に絞り込む。
ステップS30で絞り込んだ周辺インシデントの件数が1以上か否かを判別し、絞り込んだ周辺インシデントの件数が1以上であればステップS31に進む。ステップS31では処理対象インシデントと周辺インシデントは同一グループとして、同一のグループ番号を付与し、インデント情報記憶部12の当該処理対象インシデントと当該周辺インシデントのインシデント情報に付与したグループ番号を登録すると共に障害グループマップ情報記憶部123に登録する。なお、グループ番号にはインクリメンタルに増加するシーケンス番号を使用する。
こののち、ステップS32でグループ情報として同一のグループ番号を付与した処理対象インシデントと周辺インシデントのインシデントIDをグループ番号と共に障害原因絞り込み部142に通知する。なお、周辺インシデントがない場合、又は、絞り込みで周辺インシデントが全て除外された場合は、処理対象インシデントのみの通知となる。
ここで、図10(A),(C)に処理対象インシデントのインシデント情報のシナリオパート実行マップ部分を示す。このシナリオパート実行マップにおける第7ビットが特定ビット位置である。これに対して、図10(B)に示す周辺インシデントのシナリオパート実行マップでは第6ビットが値’1’であるためステップS29で周辺インシデントから除外される。図10(D)に示す周辺インシデントは、第7ビットの特定ビット位置が値’1’であり、特定ビット位置がより下位に値’1’のビットがないため、図10(C)に示す処理対象インシデントと同一グループとされる。
図11にインシデントのグルーピングイメージを示す。図2に示す装置13の障害により発生したインシデントID=13のインシデントに対してシナリオパートPA1,PA2,PA3が実行され、上記シナリオパートPA1,PA2,PA3に対する対処実行結果情報が履歴記憶部120に記憶されている。また、装置12の障害により発生したインシデントID=12のインシデントに対してシナリオパートPA2,PA3が実行され、上記シナリオパートPA2,PA3に対する対処実行結果情報が履歴記憶部120に記憶されている。また、装置11の障害により発生したインシデントID=11のインシデントに対してシナリオパートPA3が実行され、上記シナリオパートPA3に対する対処実行結果情報が履歴記憶部120に記憶されている。
ここでは、上記の各インシデントに対するシナリオパートPA3の実行により対処が完了しており、インシデントID=11,12,13を装置11の障害を原因とする同一グループとして扱う。
<障害原因絞り込み部のフローチャート>
図12は障害原因絞り込み部142が実行する第1グルーピング処理のフローチャートを示す。ステップS41で関連インシデントグルーピング部141から処理対象インシデントと共に周辺インシデントが通知されているかを確認し、周辺インシデントがあればステップS42からステップS43に進み、周辺インシデントがなければステップS42からステップS44に進む。
ステップS43では処理対象インシデントのシナリオパート実行マップと周辺インシデントのシナリオパート実行マップのビット比較を行い、値’1’のビット数が最も少ないインシデントを障害原因と特定し、それ以外のインシデントを障害現象と特定し、ステップS44に進んで連携部143に通知する。一方、周辺インシデントがなければステップS44で処理対象インシデントを障害原因として連携部143に通知する。
図13は障害原因絞り込み部142が実行する第2グルーピング処理のフローチャートを示す。ステップS51で関連インシデントグルーピング部141から通知されたグループ番号で履歴記憶部120の障害グループマップ情報記憶部123を検索する。ステップS52で障害グループマップ情報記憶部123に同一のグループ番号が登録されているか否かを判別する。
同一のグループ番号が登録されていればステップS53に進む。ステップS53では関連インシデントグルーピング部141から通知された処理対象インシデントのインシデント情報のインシデントIDとシナリオパート実行マップを取り出して、検索されたグループ番号の障害グループマップ情報に新レコードとして追加する。
同一のグループ番号が登録されていない場合はステップS54に進む。ステップS54では関連インシデントグルーピング部141から通知されたグループ番号と処理対象インシデントのインシデント情報のインシデントIDとシナリオパート実行マップを取り出して、障害グループマップ情報に上記グループ番号の新たなエントリを作成し、当該エントリの新レコードとして上記処理対象インシデントのインシデント情報のインシデントIDとシナリオパート実行マップを登録する。
図14に障害グループマップ情報の更新の様子を示す。最初にインシデントID=11のシナリオパートが実行され、例えばグループ番号=2が付与されて図14(A)に示す障害グループマップ情報が障害グループマップ情報記憶部123に登録される。なお、シナリオパート実行マップは第7ビットを最下位ビット(右側)として記載している。
次に、インシデントID=12のシナリオパートが実行され、その際にシナリオパート実行マップの特定ビット位置が第7ビットとなるのでグループ番号=2にグルーピングされる。このため、図14(B)に示すように障害グループマップ情報にインシデントID=12のレコードが追加される。更に、インシデントID=13のシナリオパートが実行され、その際にシナリオパート実行マップの特定ビット位置が第7ビットとなるのでグループ番号=2にグルーピングされる。このため、図14(C)に示すように障害グループマップ情報にインシデントID=12のレコードが追加される。
この場合、図14(C)に示す障害グループマップ情報の各レコードのシナリオパート実行マップから、値’1’のビット数が最も少ないインシデントID=11が障害原因のインシデントと特定され、他のインシデントID=12,13は障害現象のインシデントと特定され、図15に示す障害解析情報が履歴記憶部120の障害解析情報記憶部124に登録される。
図16に障害原因絞り込み部142から連携部143への通知情報の構成を示す。通知情報は、処理対象インシデントと周辺インシデントそれぞれでレコードを構成し、各レコードはインシデントID、グループ番号、依頼種別(処理対象インシデント/周辺インシデント)、障害種別(障害原因/障害現象)を有する。
<インシデント制御部>
図3に示すインシデント制御部150は、連携部143からの通知情報を履歴記憶部120に反映させる。
<第1インシデント制御処理のフローチャート>
図17はインシデント制御部150が実行する第1インシデント制御処理のフローチャートを示す。この処理は連携部143から通知があると実行される。
ステップS61で連携部143から通知される通知情報のレコードを読み込み、ステップS62でレコードの有無を判別する。通知されたレコードがあればステップS63で当該レコードの障害種別が障害原因であるか否かを判別する。
障害種別が障害原因でなければ、つまり、障害現象であれば、ステップS64で当該レコードのインシデントIDでインシデント情報記憶部121のインシデント情報を検索し、検索されたインシデント情報のインシデントステータスを仮クローズに変更してステップS61に進む。障害種別が障害原因であれば、そのままステップS61に進む。上記のステップS61〜S64は連携部143から通知される通知情報のレコードがある限り繰り返され、通知情報のレコードがなくなるとステップS65に進んで、インシデントステータスが未着手又は対処中又は対処終了のインシデント情報を画面表示して、この処理を終了する。
図18にインシデントステータスの説明図を示す。インデントステータスはインシデントの状態を表している。未着手「1」はインシデントが登録された直後の状態である。対処中「2」は対処すなわちシナリオパートを実行中の状態である。対処終了「3」はシナリオパートを実行完了の状態である。仮クローズ「4」は障害現象と特定され仮のクローズがされた状態である。クローズ「5」は実際に装置がクローズされた状態である。
なお、クローズとは、インシデントが解決され、当該装置は障害に無関係と判定された状態や、当該装置が障害の原因と判定され当該装置をネットワークから外す又は修理する等の決定を行ったような状態である。
ここで、図16に示す同一グループの2つのレコードが連携部143からインシデント制御部150に通知された場合、第1インシデント制御処理により、インシデントID=12のインシデント情報のインシデントステータスは処理終了「3」とされ、インシデントID=13のインシデント情報のインシデントステータスは仮クローズ「4」とされる。
提示部170は、インシデントステータスが未着手「1」又は対処中「2」又は対処終了「3」のインシデントについては画面表示により管理者に提示する。しかし、仮クローズ「4」又はクローズ(停止)のインシデントについては画面表示を行わない。
この第1インシデント制御処理では、障害原因のインシデントに関しては、対処中のケースであるためステータス変更は行われず、対処完了時において処理対象のインシデントとして管理者によって再度評価される。障害現象のインシデントに関しては、仮クローズとすることにより、管理者が再度評価を行うときは既に仮クローズされているので提示部170に表示されず評価対象から外されている。すなわち、属人性を排除して対応すべきインシデントを選択できる。これにより、管理者による絞込み時の負荷を軽減できる。
<第2インシデント制御処理のフローチャート>
図19はインシデント制御部150が実行する第2インシデント制御処理のフローチャートを示す。この処理は管理者が操作部160からクローズ操作を行うときに実行される。
ステップS71で履歴記録部120のインシデント情報記憶部121に登録されているインシデント情報を提示部170に表示させ、管理者は上記の表示を見てクローズすべきインシデント情報であるかの評価を行う。この結果、管理者が所望のインシデント情報を指定してクローズ操作を行うと、インシデント制御部150は指定のインシデント情報のインシデントステータスをクローズ「5」に変更する。
ステップS72でクローズ「5」に変更したインシデント情報の障害種別を確認する。ステップS73で変更したインシデント情報の障害種別が障害原因であるか否かを判別し、障害原因であればステップS74に進み、障害現象であれば処理を終了する。
ステップS74ではクローズ「5」に変更したインシデントと同一のグループ番号を持ち、障害種別が障害現象、かつ、インシデントステータスが仮クローズ「4」のインシデント情報を検索する。ステップS75で上記検索によりインシデント情報が検索できたか否かを判別する。検索できた場合にはステップS76で検索されたインシデント情報のインシデントステータスをクローズ「5」に変更してステップS74に進む。検索できない場合には処理を終了する。
先に説明したように、連携部143からインシデント制御部150への通知により、インシデントID=12のインシデント情報のインシデントステータスは処理終了「3」とされ、インシデントID=13のインシデント情報のインシデントステータスは仮クローズ「4」とされていた場合について考える。
第2インシデント制御処理により、インシデントID=12を指定してクローズ操作を行うと、インシデントID=12のインシデント情報のインシデントステータスは処理終了「3」からクローズ「5」に変更され、インシデントID=13のインシデント情報のインシデントステータスは仮クローズ「4」からクローズ「5」に変更される。
このようにして、管理者が障害原因であるインシデントを評価してクローズ(解決)した場合に、同一グループの障害現象のインシデントは自動的にクローズとされ、管理者が手動でクローズする必要がなくなり、作業コストを削減できる。
<第1障害例>
図20に示すように、樹形ネットワークの先端に位置する装置13で障害が発生した第1障害例について説明する。
ネットワーク監視装置30より装置13の障害が通知された対処提示装置100に、インシデントID=13のインシデントが登録される。対処実行記録部130の候補抽出部131にてシナリオ記憶部110からシナリオパートPA1を抽出する。
対処実行記録部130の対処実行結果・記録部131にてシナリオパートPA1に記載されている「対処内容=装置12の状態を取得」を実施する。装置状態の取得は状態管理装置40に対し装置状態の問い合わせを実施し、状態管理装置40ではポーリングにより装置12に対する疎通調査を行い、結果を返却する。この結果は取得OKのため、装置13が障害原因被疑と確定する。対処実行結果・記録部131はシナリオパートPA1に対応するビットが値’1’となるシナリオパート実行マップを持つインシデントID=13のインシデント情報を生成してインシデント情報記憶部121に登録し、障害解析部140の関連インシデントグルーピング部141にグルーピングを依頼する。
関連インシデントグルーピング部141では、他にインシデントが存在しないため、インシデントID=13のみを障害原因絞り込み部142に依頼する。障害原因絞り込み部142では、通知されたインシデントが1件しかないため、インシデントID=13を障害原因と特定し、連携部143を経由してインシデント制御部150への通知を行う。インシデント制御部150では、通知されたインシデント=13(障害原因)のみのため、何もしない。
<第2障害例>
次に、図21に示すように、装置12に装置障害が発生し、ネットワーク監視装置30より装置12(障害原因)及び装置13(障害現象)へのポーリングが不通となった第2障害例について説明する。
ネットワーク監視装置30より装置12の障害が通知され、対処提示装置100にインシデント(インシデントID=12)が登録される。対処実行記録部130の候補抽出部131にて、シナリオパートPA2を抽出する。対処実行記録部130の対処実行結果・記録部132にて、シナリオパートPA2に記載されている「対処内容=装置11の状態を取得」を実施する。この結果は取得OKのため、装置12が障害原因被疑と確定する。対処実行結果・記録部131はシナリオパートPA2に対応するビットが値’1’となるシナリオパート実行マップを持つインシデントID=12のインシデント情報を生成してインシデント情報記憶部121に登録し、障害解析部140の関連インシデントグルーピング部141にグルーピングを依頼する。
関連インシデントグルーピング部141では、他にインシデントが存在しないため、インシデントID=12のみを障害原因絞り込み部142に依頼する。障害原因絞り込み部142では、通知されたインシデントが1件しかないため、インシデントID=12を障害原因と特定し、連携部143を経由してインシデント制御部150に通知を行う。インシデント制御部150では、通知されたインシデント=12(障害原因)のみのため、何もしない。
こののち、装置12が障害であるため、図22に示すようにネットワーク監視装置30より装置13の障害が通知され、対処提示装置100にインシデント(インシデントID=13)が登録される。対処実行記録部130の候補抽出部131にて、シナリオパートPA1を抽出する。対処実行記録部130の対処実行結果・記録部132にて、シナリオパートPA1に記載されている「対処内容=装置12の状態を取得」を実施する。この結果は取得NG(解決=NO)のため、対処実行記録部130により次の候補として、シナリオパートPA2を抽出する。
対処実行記録部130の対処実行結果・記録部132にて、シナリオパートPA2に記載されている「対処内容=装置11の状態を取得」を実施する。この結果=取得OK(解決=Yes)のため、装置12が障害原因被疑と確定する。対処実行結果・記録部131はシナリオパートPA1,PA2に対応するビットが値’1’となるシナリオパート実行マップを持つインシデントID=13のインシデント情報を生成してインシデント情報記憶部121に登録し、障害解析部140の関連インシデントグルーピング部141にグルーピングを依頼する。
このとき、インシデント情報記憶部121には図23に示す3つのインシデント情報が登録されているものとする。図23ではインシデントIDとタイムスタンプとシナリオパート実行マップの一部のみを示している。
関連インシデントグルーピング部141では、インシデントID=13のインシデント情報のシナリオパート実行マップにおける値’1’である最下位ビットが第2ビットであることを検出する。また、第2ビットが値’1’のインシデント情報を検索して、インシデントID=13,50を取得する。第2ビットより下位の第1、第0ビットが値’1’のインシデント情報を調査し、この場合、インシデントID=50が該当するので、インシデントID=50のインシデント情報をグループの対象外とする。インシデントID=12,13のインシデント情報を同一グループと認識し、障害原因絞り込み部142に依頼する。
障害原因絞り込み部142では、通知されたインシデントグループ内のインシデントが複数件のため、値’1’のビット数が少ないインシデントを障害原因と特定する。この場合、インシデントID=12を障害原因と特定し、インシデントID=13を障害現象として特定し、連携部143を経由してインシデント制御部150への通知を行う。インシデント制御部150では、インシデント情報記憶部121でインシデントID=13(障害現象)の検索を行い、検索したインシデント情報のインシデントステータスを仮クローズとする。また、インシデントID=12(障害原因)のインシデント情報については何もしない。
<第3障害例>
次に、図24に示すように、装置14に装置障害が発生し、ネットワーク監視装置30より装置14へのポーリングが不通となった第3障害例について説明する。
ネットワーク監視装置30より装置14の障害が通知され、対処提示装置100にインシデント(インシデントID=14)が登録される。対処実行記録部130の候補抽出部131にて、シナリオパートPA4を抽出する。対処実行記録部130の対処実行結果・記録部132にて、シナリオパートPA4に記載されている「対処内容=装置11の状態を取得」を実施する。この結果は取得OKのため、装置14が障害原因被疑と確定する。対処実行結果・記録部131はシナリオパートPA4に対応するビットが値’1’となるシナリオパート実行マップを持つインシデントID=14のインシデント情報を生成してインシデント情報記憶部121に登録し、障害解析部140の関連インシデントグルーピング部141にグルーピングを依頼する。
関連インシデントグルーピング部141では、インシデントID=14のインシデント情報のシナリオパート実行マップにおける値’1’である最下位ビットが第0ビット(シナリオパートPA4に対応)であることを検出する。第0ビットが値’1’のインシデント情報を検索してインシデント情報記憶部121に対象が存在しないため、別グループと認識する。関連インシデントグルーピング部141では、インシデントID=14のみを障害原因絞り込み部142に依頼する。
障害原因絞り込み部142では、通知されたインシデント情報が1件しかないため、インシデントID=14を障害原因と特定し、連携部143を経由してインシデント制御部150への通知を行う。インシデント制御部150では、通知されたインシデントID=14(障害原因)のみのため、何もしない。
上記実施形態では、監視対象の装置において発生した多重障害を含む障害に対して、障害原因となる対象のインシデントの絞込みをシステムが行うため、属人性を排除し対応すべきインシデントの選択が可能となる。これにより障害に対する有効な対処が実施される時間が短縮されるだけではなく、本来調査及び対処を必要としない障害現象装置に対する不要な作業を削減でき、装置負荷及び作業コストを削減可能となる。
また、登録されたインシデントについて、多数を占める障害現象のインシデントをシステムが切り分け、障害原因のインシデントが管理者によりクローズされたときに、障害現象のインシデントを自動でクローズするため、運用管理者による手作業でのクローズが不要となり、作業コストを削減できる。
(付記1)
ネットワークを構成する複数の装置それぞれで発生する現象に対して実行される一連の対処内容を対処手順として予め記憶した対処手順記憶部と、
前記装置で発生した現象に対応する前記対処手順の対処内容を実行し、実行した前記対処内容と前記対処内容の実行結果を関連付けた対処履歴を生成する対処実行部と、
前記対処履歴を記憶する対処履歴記憶部と、
前記現象の原因が同一の複数の対処履歴をグループ化し、グループ内の対処履歴を前記現象の原因である第1の現象と、前記第1の現象の影響による第2の現象とに切り分ける解析部と、
前記第2の現象を非提示状態とし前記第1の現象を提示状態として、提示状態の前記第1の現象を提示する提示部と、
を有することを特徴とする対処提示装置。
(付記2)
付記1記載の対処提示装置において、
前記対処手順は、前記現象が発生した装置を配下に置く第1装置から前記現象を監視する監視装置に接続された第2装置までの各装置の現象を確認する一連の対処内容であり、
前記対処実行部は、前記第1装置から前記第2装置に向け対処が完了するまで前記対処手順を実行して前記対処履歴を生成する
ことを特徴とする対処提示装置。
(付記3)
付記2記載の対処提示装置において、
前記解析部は、前記対処手順記憶部に登録されている複数の対処履歴から前記対処が完了した位置が同一の対処履歴を前記現象の原因が同一のグループとする
ことを特徴とする対処提示装置。
(付記4)
付記3記載の対処提示装置において、
前記解析部は、前記グループ内の対処履歴のうち対処内容数が最小の対処履歴を前記第1の現象とし、残りの対処履歴を前記第2の現象として切り分ける
ことを特徴とする対処提示装置。
(付記5)
付記4記載の対処提示装置において、
前記第2の現象とされた対処履歴に対応する現象が発生した装置を仮クローズ状態とする状態制御部を
有することを特徴とする対処提示装置。
(付記6)
付記5記載の対処提示装置において、
前記状態制御部は、前記第1の現象とされた対処履歴に対応する現象が発生した装置のクローズが指示されたとき前記第2の現象とされた対処履歴に対応する現象が発生した装置をクローズ状態とする
ことを特徴とする対処提示装置。
(付記7)
対処提示装置で実行される対処提示方法であって、
ネットワークを構成する複数の装置それぞれで発生する現象に対して実行される一連の対処内容を対処手順として予め対処手順記憶部に記憶しておき、
前記装置で発生した現象に対応する前記対処手順の対処内容を実行し、実行した前記対処内容と前記対処内容の実行結果を関連付けた対処履歴を生成して対処履歴記憶部に記憶し、
前記現象の原因が同一の複数の対処履歴をグループ化し、グループ内の対処履歴を前記現象の原因である第1の現象と、前記第1の現象の影響による第2の現象とに切り分け、
前記第2の現象を非提示状態とし前記第1の現象を提示状態として、提示状態の前記第1の現象を提示する、
ことを特徴とする対処提示方法。
(付記8)
付記7記載の対処提示方法において、
前記第2の現象とされた対処履歴に対応する現象が発生した装置を仮クローズ状態とする
ことを特徴とする対処提示方法。
(付記9)
付記8記載の対処提示方法において、
前記第1の現象とされた対処履歴に対応する現象が発生した装置のクローズが指示されたとき前記第2の現象とされた対処履歴に対応する現象が発生した装置をクローズ状態とする
ことを特徴とする対処提示方法。
1 筐体
10〜14 装置
20 監視対象ネットワーク
30 ネットワーク監視装置
40 状態管理装置
100 対処提示装置
110 シナリオ記憶部
120 履歴記憶部
121 インデント情報記憶部
122 対処実行結果情報記憶部
123 障害グループマップ情報記憶部
124 障害解析情報記憶部
130 対処実行記録部
131 候補抽出部
132 対処実行結果・記録部
140 障害解析部
141 関連インシデントグルーピング部
142 障害原因絞り込み部
143 連携部
150 インシデント制御部
160 操作部
170 提示部

Claims (7)

  1. ネットワークを構成する複数の装置それぞれで発生する現象に対して実行される一連の対処内容を対処手順として予め記憶した対処手順記憶部と、
    前記装置で発生した現象に対応する前記対処手順の対処内容を実行し、実行した前記対処内容と前記対処内容の実行結果を関連付けた対処履歴を生成する対処実行部と、
    前記対処履歴を記憶する対処履歴記憶部と、
    前記現象の原因が同一の複数の対処履歴をグループ化し、グループ内の対処履歴を前記現象の原因である第1の現象と、前記第1の現象の影響による第2の現象とに切り分ける解析部と、
    前記第2の現象を非提示状態とし前記第1の現象を提示状態として、提示状態の前記第1の現象を提示する提示部と、
    を有することを特徴とする対処提示装置。
  2. 請求項1記載の対処提示装置において、
    前記対処手順は、前記現象が発生した装置を配下に置く第1装置から前記現象を監視する監視装置に接続された第2装置までの各装置の現象を確認する一連の対処内容であり、
    前記対処実行部は、前記第1装置から前記第2装置に向け対処が完了するまで前記対処手順を実行して前記対処履歴を生成する
    ことを特徴とする対処提示装置。
  3. 請求項2記載の対処提示装置において、
    前記解析部は、前記対処手順記憶部に登録されている複数の対処履歴から前記対処が完了した位置が同一の対処履歴を前記現象の原因が同一のグループとする
    ことを特徴とする対処提示装置。
  4. 請求項3記載の対処提示装置において、
    前記解析部は、前記グループ内の対処履歴のうち対処内容数が最小の対処履歴を前記第1の現象とし、残りの対処履歴を前記第2の現象として切り分ける
    ことを特徴とする対処提示装置。
  5. 請求項4記載の対処提示装置において、
    前記第2の現象とされた対処履歴に対応する現象が発生した装置を仮クローズ状態とする状態制御部を
    有することを特徴とする対処提示装置。
  6. 請求項5記載の対処提示装置において、
    前記状態制御部は、前記第1の現象とされた対処履歴に対応する現象が発生した装置のクローズが指示されたとき前記第2の現象とされた対処履歴に対応する現象が発生した装置をクローズ状態とする
    ことを特徴とする対処提示装置。
  7. 対処提示装置で実行される対処提示方法であって、
    ネットワークを構成する複数の装置それぞれで発生する現象に対して実行される一連の対処内容を対処手順として予め対処手順記憶部に記憶しておき、
    前記装置で発生した現象に対応する前記対処手順の対処内容を実行し、実行した前記対処内容と前記対処内容の実行結果を関連付けた対処履歴を生成して対処履歴記憶部に記憶し、
    前記現象の原因が同一の複数の対処履歴をグループ化し、グループ内の対処履歴を前記現象の原因である第1の現象と、前記第1の現象の影響による第2の現象とに切り分け、
    前記第2の現象を非提示状態とし前記第1の現象を提示状態として、提示状態の前記第1の現象を提示する、
    ことを特徴とする対処提示方法。
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