JP2012099588A - テープ貼付け装置およびテープ貼付け方法 - Google Patents

テープ貼付け装置およびテープ貼付け方法 Download PDF

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Abstract

【課題】異方性導電テープを貼り付けるテープ貼付けにおいて、リール交換作業をタイムリーに効率よく実行することができるテープ貼付け装置およびテープ貼付け方法を提供することを目的とする。
【解決手段】供給リールに卷回されているテープ残量を、供給リールの回転角度をエンコーダ6Eによって検出した検出結果およびテープ送り機構12のエンコーダ11Eによって検出したテープ送り量の検出結果に基づきテープ残量算出部30aによって算出し、算出されたテープ残量、貼付け部位の貼付け長さおよび1つの貼付け動作に必要な単位動作時間から、当該供給リールに残されたテープ部材が全て消費されてテープ切れとなるまでの残り作業時間を残り作業時間算出部30bによって算出し、算出された残り作業時間が規定時間以下となったならばテープ切れ予告を表示装置34によって報知する。
【選択図】図3

Description

本発明は、表示パネルなどの基板に部品を実装するための異方性導電テープを貼付けるテープ貼付け装置およびテープ貼付け方法に関するものである。
表示パネル(以下、基板と称す)の側縁部に、IC、TCP(Tape Carrier Package)、COF(Chip on Film)、FPC(Flexible Printed Circuit)等の部品を実装する部品実装においては、部品の搭載動作に先立って導電粒子を含んだ接着剤(Anisotropic Conductive Film:ACF)をテープ状にした異方性導電テープ(以下、ACFテープと略記する。)を基板の側縁部に設けられた電極部に貼付けるテープ貼付け作業が実行される。
このテープ貼付け作業は、ACFテープをセパレータと呼ばれる保護テープに積層したテープ部材を、貼付けユニットの圧着ヘッドにより基板の側縁部に押圧することにより行われ、これにより電極部に対してACFテープが貼付けられる。このテープ部材は供給リールに卷回収納された状態でテープ貼付け装置に供給され、ACFが貼り付けられた後のセパレータは回収リールに巻き取られて回収される。そして1つの供給リールの収納量のテープ部材が全て消費されてテープ切れが発生すると、既装着の供給リールを新たな供給リールと交換するリール交換作業が実行される。
ACFは熱硬化性樹脂を含むため通常は冷蔵状態で保管され、使用に際しては冷蔵保管庫から取り出した後に常温に昇温させることが必要とされる。このためテープ貼付け装置においてテープ切れが発生した後に新たな供給リールを冷蔵保管庫から取り出すと、実際に使用可能な状態となるまでには、ACFが常温に戻るまでの待機時間が必要となる。このため、この待機時間を予め見込んだタイミングにて新たな供給リールを準備できるよう、供給リールにおけるテープ残量を検出してテープ切れの発生時点を予め予測することが求められる。
このようなテープを卷回収納した供給リールにおけるテープ残量を検出する手段として、供給リールに卷回収納されたテープの外周面を光学センサで検出することにより、当該供給リールにおけるテープの卷回厚さを求め、これに基づいてテープ残量を推測する方法が知られている(例えば特許文献1参照)。この特許文献例に示す先行技術においては、TABテープを卷回した供給リールにおいて、TABテープの巻き取り半径が一定の半径になったことをセンサによって検出することにより、供給リールのテープ残量がこの半径に対応する卷回量となったことが検出される。
特開平9−151006号公報
しかしながら上述の先行技術に示すテープ残量の検出方法を、ACFテープを対象とするテープ貼付け装置に応用するには、次のような難点がある。すなわち、対象となるテープの巻き取り半径が一定の半径になったことをセンサによって検出する方式においては、規定長さのテープ残量に対応するセンサの位置はテープ厚みによって異なったものとなる。一般に電子部品の接合に用いられるACFは対象とする部品種に応じて異なった厚みのものが用いられることから、センサの位置を一定とすると、検出されるテープ残量はACFテープの厚みに応じて異なり、一定量のテープ残量を検出することはできない。このため一定量の残量を検出しようとすれば、ACFの厚みに応じてセンサ位置を変更する調整作業を必要とし、厚みが異なる複数品種を対象とする場合にはこの調整作業に手間と時間を要することとなっていた。このように、テープを卷回収納する供給リールにおけるテープ残量の検出には、ACFテープのように厚みが異なる複数品種を対象とする場合には、規定のテープ残量を正しく検出することが困難であることに起因して、リール交換作業をタイムリーに効率よく実行することができないという課題があった。
そこで本発明は、異方性導電テープを貼り付けるテープ貼付けにおいて、リール交換作業をタイムリーに効率よく実行することができるテープ貼付け装置およびテープ貼付け方法を提供することを目的とする。
本発明のテープ貼付け装置は、異方性導電テープを所定の貼付長さの個片導電テープに切断して基板の側縁部に形成された複数の貼付け部位に貼付けるテープ貼付け装置であって、前記基板を保持する基板保持テーブルと、セパレータに異方性導電テープが積層されて成るテープ部材を卷回収納する供給リールと、前記供給リールから前記テープ部材を引き出す際に供給リールが回転した角度を検出する回転角度検出部と、前記供給リールから引き出された前記テープ部材をテープ送り機構によって下流側に送ることにより、前記基板の側縁部にその長手方向に沿って設けられた前記貼付け部位に案内するとともに、前記異方性導電テープが前記貼付け部位に貼付けられてセパレータ単体となったテープ部材を回収リールに案内するテープ案内手段と、前記テープ送り機構によるテープ送り量を検出する送り量検出部と、前記異方性導電テープに対して前記貼付け部位における貼付け長さに対応した間隔で切れ目を入れて前記個片導電テープを形成するテープ切断機構と、前記貼付け長さおよび一回の貼付け動作に必要な単位動作時間を記憶する記憶部と、前記基板保持テーブルに保持され前記側縁部を下受部によって下受けされた前記基板に、圧着ヘッドによって前記テープ部材を押圧して前記個片導電テープを前記貼付け部位に貼付けるテープ貼付機構と、前記テープ貼付機構により貼付けられた前記異方性導電テープから前記セパレータを剥離する剥離部と、前記供給リールに卷回されているテープ部材の残り長さを示すテープ残量を、前記回転角度検出部の検出結果および前記送り量検出部の検出結果に基づき算出するテープ残量算出部と、前記テープ残量、前記貼付け長さおよび単位動作時間から、当該供給リールに残されたテープ部材が全て消費されてテープ切れとなるまでの残り作業時間を算出し、算出された残り作業時間が規定時間以下となったならばテープ切れ予告を報知するテープ切れ報知部とを備え、前記テープ残量算出部は、前記送り量検出部の検出結果より求めた前記供給リールからのテープ部材の引出し長さとこの引出し長さに対応する前記供給リールの回転角度からこの供給リールに残留するテープ部材の卷回径を示す残卷回径を求め、前記回転角度が1回転したときの卷回径の差分より当該テープ部材の厚みを示すテープ厚み求め、さらに前記残卷回径およびテープ厚みより前記テープ残量を算出する。
本発明のテープ貼付け方法は、基板を保持する基板保持テーブルと、セパレータに異方性導電テープが積層されて成るテープ部材を卷回収納する供給リールと、前記供給リールから前記テープ部材を引き出す際に供給リールが回転した角度を検出する回転角度検出部と、前記供給リールから引き出された前記テープ部材をテープ送り機構によって下流側に送ることにより、前記基板の側縁部にその長手方向に沿って設けられた前記貼付け部位に案内するとともに、前記異方性導電テープが前記貼付け部位に貼付けられてセパレータ単体となったテープ部材をテープ回収部側に案内するテープ案内手段と、前記テープ送り機構によるテープ送り量を検出する送り量検出部と、前記異方性導電テープに対して前記貼付け部位における貼付け長さに対応した間隔で切れ目を入れて前記個片導電テープを形成するテープ切断機構と、前記貼付け長さおよび一回の貼付け動作に必要な単位動作時間を記憶する記憶部と、前記基板保持テーブルに保持され前記側縁部を下受部によって下受けされた前記基板に、圧着ヘッドによって前記テープ部材を押圧して前記個片導電テープを前記貼付け部位に貼付けるテープ貼付機構と、前記テープ貼付機構により貼付けられた前記異方性導電テープから前記セパレータを剥離する剥離部と、前記供給リールに卷回されているテープ部材の残り長さを示すテープ残量を、前記回転角度検出部の検出結果および前記送り量検出部の検出結果に基づき算出するテープ残量算出部とを備え、前記異方性導電テープを所定の貼付長さの個片導電テープに切断して基板の側縁部に形成された複数の貼付け部位に貼付けるテープ貼付け方法であって、前記テープ残量算出部は、前記送り量検出部の検出結果より求めた前記供給リールからのテープ部材の引出し長さとこの引出し長さに対応する前記供給リールの回転角度からこの供給リールに残留するテープ部材の卷回径を示す残卷回径を求め、前記回転角度が1回転したときの卷回径の差分より当該テープ部材の厚みを示すテープ厚み求め、さらに前記残卷回径およびテープ厚みより前記テープ残量を算出し、前記テープ残量、前記貼り付け長さおよび単位動作時間から、当該供給リールに残されたテープ部材が全て消費されてテープ切れとなるまでの残り作業時間を算出し、算出された残り作業時間が規定時間以下となったならばテープ切れ予告を報知する。
本発明によれば、テープ貼付け装置において供給リールに卷回されているテープ部材の残り長さを示すテープ残量を、供給リールの回転角度検出結果およびテープ送り機構の送り量検出部の検出結果に基づき算出するテープ残量算出部とを備え、テープ残量、1つの貼付け部位の貼付け長さおよび貼付け動作に必要な単位動作時間から、当該供給リールに残されたテープ部材が全て消費されてテープ切れとなるまでの残り作業時間を算出し、算出された残り作業時間が規定時間以下となったならばテープ切れ予告を報知することにより、異方性導電テープを貼り付けるテープ貼付けにおいて、リール交換作業をタイムリーに効率よく実行することができる。
本発明の一実施の形態のテープ貼付け装置の構成説明図 本発明の一実施の形態のテープ貼付け装置の構成説明図 本発明の一実施の形態のテープ貼付け装置の制御系の構成を示すブロック図 本発明の一実施の形態のテープ貼付け装置におけるテープ残量検出の説明図 本発明の一実施の形態のテープ貼付け装置の動作説明図 本発明の一実施の形態のテープ貼付け装置の動作説明図 本発明の一実施の形態のテープ貼付け装置の動作説明図 本発明の一実施の形態のテープ貼付け装置の動作説明図 本発明の一実施の形態のテープ貼付け装置の動作説明図
次に本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。まず図1,図2を参照してテープ貼付け装置1の構成を説明する。テープ貼付け装置1は、表示パネルなどの基板の側縁部にドライバ用等の部品を実装する部品実装装置において、側縁部に部品を接合するとともに部品を電極部に導通させるための異方性導電テープ(以下、単に「ACFテープ」と略称。)を、部品の搭載動作に先立って所定の貼付長さの個片ACFテープに切断して、基板の側縁部に形成された複数の貼付け部位に貼付ける機能を有するものである。
図1,図2において、テープ貼付け装置1は、ACFテープを供給して貼付ける機能を有する貼付けヘッド2の下方に、貼付け対象の基板を位置決めする基板位置決め部3を配設した構成となっている。貼付けヘッド2は、固設されたフレーム部2c(図2(b)参照)に支持されたヘッド移動機構2bによってX方向に移動自在な垂直平板状のベースプレート2aに以下に説明する各要素を配設して構成されている。
ベースプレート2aの上部には、供給リール5a、回収リール5bをリール駆動モータ6によって同軸駆動する構成のテープ供給・回収機構5(図3参照)が配設されている。供給リール5aは、セパレータ4aにACFテープ4bを積層して成るテープ部材4を卷回収納している。また回収リール5bはACFテープ4bが基板に貼付けられた後にACFテープ4bが剥離されてセパレータ4aのみとなったテープ部材4を巻き取って回収する機能を有している。本実施の形態においては、供給リール5a、回収リール5bを同一のリール駆動モータ6によって同軸駆動する構成を採用している。
リール駆動モータ6を回転駆動することにより、供給リール5a、回収リール5bは同時に同一方向(矢印a)に回転し、これにより、供給リール5aからテープ部材4を繰り出して供給するテープ供給動作と、ACFテープ4bが貼り付けられた後のセパレータ4aを回収リール5bによって巻き取って回収するテープ回収動作が同時並行的に行われる。ここでリール駆動モータ6はエンコーダ6Eを備えており、エンコーダ6Eからのフィードバックパルスを受信してカウントすることにより、リール駆動軸6aの回転角度、すなわち供給リール5a、回収リール5bが回転したリール回転角度を検出することができるようになっている。したがってエンコーダ6Eは、供給リール5aからテープ部材4を引き出す際に供給リール5aが回転した角度を検出する回転角度検出部となっている。
供給リール5aから引き出されたテープ部材4は、ガイドローラ8aを介して供給側テンション機構7に導かれる。供給側テンション機構7は、垂直に配設されたガイドレール7aに沿って昇降自在なテンションローラ9を備えており、テンションローラ9は付勢手段(図示省略)によって下方(矢印b)に付勢されている。ガイドローラ8aから下方に導かれたテープ部材4はテンションローラ9を周回した後、ガイドレール7aの上方に位置するガイドローラ8b、8cに順次導かれ、さらに下方に位置するガイドローラ8dを経て、ベースプレート2aの下端部に水平に配置されたガイドローラ8e、8fに導かれる。
ガイドローラ8e、8fの間は、ACFテープ4bを基板23の貼付け部位24(図2(a)参照)に後述するテープ貼付機構によって貼付ける貼付け作業位置となっており、供給リール5aから繰り出されて供給側テンション機構7を経由したテープ部材4は、ガイドローラ8eを周回してACFテープ4bを下向きにした姿勢で水平方向に導かれ、貼付け作業位置においてテープ部材4のうち下面側のACFテープ4bのみが基板23の貼付け部位24に貼付けられる。
そしてACFテープ4bが基板23の貼付け部位24に貼付けられてセパレータ4aのみとなったテープ部材4は、ガイドローラ8fを周回した後に上方に配置されたガイドローラ8gを経てテープ送り機構12に至る。テープ送り機構12は、セパレータ4aを挟み込んで正逆両方向(矢印c)に送る駆動ローラ12aおよびアイドルローラ12bを備えており、駆動ローラ12aはベースプレート2aの背面側に配設されたテープ送りモータ11(図2(b)参照)によって回転駆動される。
すなわちテープ送り機構12のテープ送り方法を切り換えることにより、テープ部材4を上流側から下流側へ送るテープ送り動作と、下流側から上流側へテープ部材4を戻すテープ戻し動作が可能となっている。テープ送りモータ11は、エンコーダ11Eを備えており、エンコーダ11Eからのフィードバックパルスを受信してカウントすることにより、駆動ローラ12aの回転量、すなわちテープ送り機構12によるテープ部材4のテープ送り量を検出することができる。したがってエンコーダ11Eは、テープ送り機構12によるテープ送り量を検出する送り量検出部となっている。
テープ送り機構12の内側の側方には、垂直に配設されたガイドレール10aに沿って昇降自在なテンションローラ13を備えた回収側テンション機構10が設けられており、テンションローラ13は付勢手段(図示省略)によって下方(矢印d)に付勢されている。テープ送り機構12を経たセパレータ4aは、ガイドローラ8h、8i、8jを経由して回収側テンション機構10に導かれ、テンションローラ13を周回して回収リール5bに巻き取られる。
上記構成において、ガイドローラ8a〜8j、供給側テンション機構7、回収側テンション機構10およびテープ送り機構12は、供給リール5aから引き出されたテープ部材4をテープ送り機構12によって下流側に送ることにより、基板23の側縁部23aにその長手方向に沿って設けられた貼付け部位24に案内するとともに、ACFテープ4bが貼付け部位24に貼付けられてセパレータ4a単体となったテープ部材4を回収リール5bに案内するテープ案内手段となっている。
ここで、供給側テンション機構7、回収側テンション機構10の機能を説明する。供給側テンション機構7は、供給リール5aから繰り出されたテープ部材4が周回するテンションローラ9を上下方向に昇降自在とすることにより、貼付け作業位置に供給されるテープ部材4の供給量を確保するバッファ機能を有している。すなわち、貼り付け動作において供給リール5aからテープ部材4を連続的に繰り出すことなく、供給側テンション機構7におけるテープ部材4のバッファ量によって貼付け作業位置に必要長さのテープ部材4を継続して供給することができる。このとき、テンションローラ9が下方の位置にあるほど、大きなバッファ量が確保される。
すなわち供給リール5aを回転駆動させてテープ部材4を繰り出して供給することによりテンションローラ9は下降し、ガイドレール7aの下限位置に設定された供給側下限位置LLPにテンションローラ9が到達することによりテープ部材4のバッファ量は最大となり、供給側下限位置LLPに配置された供給側下限位置センサS1(図3)によってテンションローラ9が検出される、これによりリール駆動モータ6の駆動が停止し、供給リール5aからのテープ部材4の繰り出しが停止する。供給側下限位置LLPは、供給リール5aからのテープ部材4の供給量を管理する上で基準点であり、テープ供給原点としての意味合いを有している。
回収側テンション機構10は、回収リール5bに巻き取られる前のセパレータ4aが周回するテンションローラ13を上下方向に昇降自在とすることにより、貼り付け作業後に上流側から送られるセパレータ4aを一時的に収容する機能を有している。すなわち回収リール5bによってセパレータ4aを連続的に巻き取ることなく、貼り付け作業後に送られるセパレータ4aを回収側テンション機構10によって一時的に収容することができる。このとき、テンションローラ13が上方の位置にあるほど収容量が減少する。
すなわち回収リール5bを回転駆動させてセパレータ4aを巻き取ることによりテンションローラ13は上昇し、ガイドレール10aの上限位置に設定された回収側上限位置ULPにテンションローラ13が到達することによりセパレータ4aの収容量は最小となり、回収側上限位置ULPに配置された回収側上限位置センサS2によってテンションローラ13が検出される。これによりリール駆動モータ6の駆動が停止し、回収リール5bによるセパレータ4aの巻き取りが停止する。回収側上限位置ULPは、回収リール5bによるセパレータ4aの巻き取り可能限度を示す限界位置としての意味合いを有している。
ガイドローラ8fの下流側には、テープ切断機構17が配設されている。テープ切断機構17は、上面側のセパレータ4aに当接する受け部材17cとブレードホルダ17aに装着されたカッタブレード17bとによってテープ部材4を挟み込むことにより、テープ部材4においてACFテープ4bのみをカットする機能を有している。これにより、1回のテープ貼付け動作において貼付けられるACFテープ4bの範囲、すなわち貼付け長さを区分する切れ目4cが形成される。
すなわちテープ切断機構17は、ACFテープ4bに基板23の貼付け部位24における貼付長さL(図4参照)に対応した間隔で切れ目4cを入れて個片ACFテープ4b*を形成する。切れ目4cは、個別に貼り付けられる個片ACFテープ4b*の貼付け開始位置に対応しており、テープ貼付け作業においては、貼付け開始位置を貼付け部位24の貼付け開始端部24aに位置合わせする(図2(a)参照)。
ガイドローラ8e、8fの中間の、テープ部材4の水平方向(X方向)の送給経路の上方には、昇降機構15によって昇降する圧着ヘッド16が配設されている。圧着ヘッド16の下方には、圧着ヘッド16と対向して下受部19が配置されており、さらに下受部19のY方向の背面側には、基板移動機構21によって基板保持テーブル22を移動させる構成の基板位置決め部3が配設されている。基板保持テーブル22は、貼付け対象の基板23を保持する。
図2に示すように、基板23は2枚のガラス基板を貼り合わせた構成となっており、下面側のガラス基板が部分的に露呈した側縁部23aには、図2におけるA−A矢視に示すように、部品接続用の複数の端子を覆う位置に、複数の貼り付け長さBの貼付け部位24が、側縁部23aの長手方向に沿って所定間隔で形成されている。
基板移動機構21は、下からX軸テーブル21X、Y軸テーブル21Y、Zθ軸テーブル21Zθを積層して構成されており、基板保持テーブル22はZθ軸テーブル21Zθの上面に結合されている。基板移動機構21を駆動することにより、基板23を保持した基板保持テーブル22はX方向、Y方向、Z方向およびθ方向に移動する。これにより、基板23の側縁部23aの貼付け部位24を圧着ヘッド16による貼付け作業位置に位置決めすることができる。この位置決めにおいて、基板23の側縁部23aに形成された認識マーク(図示省略)をパネル認識カメラ20によって下方から認識することにより、貼付け部位24の位置が認識され、基板移動機構21はこの位置認識結果に基づいて位置決め制御される。
すなわちY軸テーブル21Yにより基板23の側縁部23aはY方向に移動して圧着ヘッド16の下方に位置し、さらにZθ軸テーブル21Zθにより側縁部23aは下降し、これにより側縁部23aの裏面は下受部19の上端面の下受け面によって下受けされる。そして、側縁部23aの裏面を下受部19の上端面の下受け面から離間させた状態で、X軸テーブル21Xを駆動することにより、基板23の側縁部23aはX方向に移動し、側縁部23aに沿って設定された貼付け部位24を圧着ヘッド16に対向させることができる。なお、基板23の側縁部23aの裏面と下受部19の上端面の下受け面との接触による下受け動作、側縁部23aの裏面と下受部19の上端面の下受け面の離間動作は、下受部19を上下方向可動式として下受部19を上下方向に移動させて行ってもよい。
圧着ヘッド16によるテープ貼付け動作においては、側縁部23aの上方に貼付け対象の個片ACFテープ4b*を下面側にしたテープ部材4を位置させた状態で、圧着ヘッド16を昇降機構15により下降させてテープ部材4を側縁部23aの貼付け部位に所定荷重で押圧するとともに、圧着ヘッド16に内蔵されたヒータ(図示省略)によってテープ部材4を加熱する。これにより、個片ACFテープ4b*が電極部を覆って貼付けられる。昇降機構15、圧着ヘッド16は、基板保持テーブル22に保持され側縁部23aを下受部19によって下受けされた基板23に対して、セパレータ4aにACFテープ4bが積層されたテープ部材4を圧着ヘッド16によって押圧して、個片ACFテープ4b*を基板23の貼付け部位24に貼付けるテープ貼付機構を構成する。
ベースプレート2aの側端部には、ACF検査カメラ18が撮像方向を下向きにして装着されており、ACF検査カメラ18は電極部に貼り付けられた後の個片ACFテープ4b*を上方から撮像する。この撮像結果を認識処理することにより、個片ACFテープ4b*の貼り付け結果の良否が検査される。
図1においては図示を省略しているが、ガイドローラ8eの中央側の側方には、剥離部14(図7(a)参照)が貼付けヘッド2の固定位置に配設されており、剥離部14と上述の貼り付け手段との相対位置は常に同一に保持されている。剥離部14は、水平方向に送給されるセパレータ4aの上面側、下面側それぞれ位置する2つの剥離ローラ14a、14bを備えおり、テープ貼付機構により貼付けられた個片ACFテープ4b*からセパレータ4aを剥離する機能を有している。
すなわち、図7(a)に示すように、基板23の側縁部23aに貼付けられた個片ACFテープ4b*とセパレータ4aとの間に下面側の剥離ローラ14bが位置する状態で、ヘッド移動機構2bを駆動して剥離部14をベースプレート2aとともに基板23に対して相対的にX方向に水平移動させることにより、テープ部材4のACFテープ4bとセパレータ4aとの界面に剥離ローラ14bが進入し、セパレータ4aは基板23の側縁部23aに貼付けられた個片ACFテープ4b*から剥離される。上面側の剥離ローラ14aは剥離部14において昇降自在となっており、圧着ヘッド16によるテープ貼付け動作時には、基板23の側縁部23aに押圧されるACFテープ4bが積層されたテープ部材4に対して剥離ローラ14aを圧着ヘッド16とともに昇降させることができる。このとき、テープ送り機構12によってテープ部材4を剥離部14の水平移動と同期して送ることにより、剥離されたセパレータ4aに弛みを生じることなく、剥離後のセパレータ4aを回収側テンション機構10に送ることができる。
次に図3を参照して、制御系の構成を説明する。制御装置30はCPU機能を有する全体制御部であり、以下に説明する各要素と接続されて、各要素との間で信号の授受を行うことによりテープ貼付け装置1によるテープ貼付け動作を制御する。さらに制御装置30は、内部処理機能としてテープ残量算出部30a、残りを備えている。テープ残量算出部30aは、供給リール5aに卷回されているテープ部材4の残り長さを示すテープ残量を、回転角度検出部であるエンコーダ6Eの検出結果および送り量検出部であるエンコーダ11Eの検出結果に基づき算出する処理を行う。
残り作業時間算出部30bは、テープ残量算出部30aによって算出されたテープ残量、記憶装置35(記憶部)に記憶されている貼付け長さ35a、すなわち1つの貼付け部位24に貼り付けられる個片ACFテープ4b*の長さ(図2に示す貼り付け長さB参照)および1回の貼り付け動作に必要な動作時間を示す単位動作時間35bから、当該供給リール5aに残されたテープ部材4が全て消費されてテープ切れとなるまでの残り作業時間を算出し、算出された残り作業時間が規定時間以下となったならばテープ切れ予告を表示装置34によって報知する処理を行う。
また制御装置30は、基板位置決め部3において基板23の移動を行う基板移動機構21、貼付けヘッド2を移動させるヘッド移動機構2b、テープ供給・回収機構5、テープ送り機構12、昇降機構15、圧着ヘッド16より成るテープ貼付け機構およびテープ切断機構17の動作や処理を制御する。このとき、テープ供給・回収機構5のリール駆動モータ6に備えられたエンコーダ6Eから送られるフィードバックパルスを受信することにより供給リール5aの回転角度θ(図4参照)が取得され、またテープ送り機構12のテープ送りモータ11に備えられたエンコーダ11Eから送られるフィードバックパルスを受信することにより、供給リール5aからのテープ部材4の引き出し長さL(図4参照)が取得される。
また制御装置30は認識処理部32を制御することにより、認識処理部32にパネル認識カメラ20、ACF検査カメラ18による撮像結果を認識する処理を実行させる。これにより、下受部19における側縁部23aの位置決めのための位置検出および貼付け部位24における個片ACFテープ4b*の貼り付け状態の正誤が検出される。入力装置33はキーボードやタッチパネルなどの入力手段であり、入力装置33を操作することによりテープ貼付け装置1への制御指令や各種データの入力が行われる。表示装置34は液晶パネルなどの表示パネルであり、入力装置33による入力時の案内画面や、各種の報知画面が表示される。
この報知画面には、供給リール5aにおけるテープ残量が減少してテープ切れとなるまでの残り作業時間が規定時間以下となったことを示すテープ切れ予告の報知画面が含まれる。したがって、残り作業時間算出部30bおよび表示装置34は、テープ残量算出部30aによって算出されたテープ残量、記憶装置35に記憶された貼付け長さ35aおよび単位動作時間35bから、当該供給リール5aに残されたテープ部材4が全て消費されてテープ切れとなるまでの残り作業時間を算出し、算出された残り作業時間が規定時間以下となったならばテープ切れ予告を報知するテープ切れ報知部を構成する。
供給側下限位置センサS1、回収側上限位置センサS2による検出信号は制御装置30に送られ、制御装置30はこの検出信号に基づいて、テープ供給・回収機構5の動作制御を行う。すなわち、供給側下限位置センサS1がONになると供給リール5aからのテープ部材4の繰り出しを停止し、回収側上限位置センサS2がONになると、回収リール5bによるセパレータ4aの巻き取りを停止する。このとき、供給側下限位置センサS1の検出信号は、供給リール5aから引き出されるテープ部材4の引き出し長さを、テープ送り機構12によるテープ送り量に基づいて算出する際の計測基準タイミングとして用いられる。
次に図4を参照して、テープ残量算出部30aによるテープ残量検出について説明する。図4(a)は、供給リール5aに卷回されたテープ部材4のテープ残量Sと、供給リール5aにおけるテープ部材4の残卷回径D、供給リール5aの中心である卷回軸5cの軸径D0およびテープ部材4の厚みであるテープ厚みtとの関係を示している。テープ残量Sは、周知の計算式より以下のように表される。
S=t(β−α)/4π
( β=πD/t、α=πD0/t )
ここで、軸径D0は装置仕様情報によって既知であることから、テープ残量Sを求めるためには、当該時点における残卷回径Dおよびテープ厚みtを求めればよい。残卷回径Dは供給リール5aからのテープ部材4の引き出し状態によって経時的に変化するものであり、またテープ厚みtは一般には材料諸元情報として提供されず未知である。そこで本実施の形態においては、残卷回径Dおよびテープ厚みtを、以下に説明する方法によって求めるようにしている。
図4(b)において、引き出し長さLは供給リール5aからテープ部材4が引き出された長さを示しており、この引き出し長さLは、供給側テンション機構7においてテンションローラ9が供給側下限位置LLPに位置して供給側下限位置センサS1がONになった状態から、再びテンションローラ9が供給側下限位置LLPに位置して供給側下限位置センサS1がONになるまでの間におけるテープ送り機構12によるテープ送り量として求められる。また回転角度θは同様に、上述の供給側下限位置センサS1がONになった後再度ONになるまでの間における供給リール5aの回転角度を表している。そして引き出し長さL、回転角度θおよびその時点での残卷回径Dの間には、以下の関係がある。
D=360L/πθ
したがって、供給側下限位置センサS1の検出信号を計測基準タイミングとして、エンコーダ6E、エンコーダ11Eの検出結果を制御装置30が受信して、引き出し長さLおよび回転角度θを計測することにより、上述の関係式を用いて当該時点における残卷回径Dを求めることができる。
図4(c)は、このようにして求められる残卷回径Dから、テープ厚みtを算出する方法を示している。すなわち図4(c)において残卷回径D1は、供給リール5aからのテープ部材4の引き出しを開始した後の任意のタイミングにおいて求められた残卷回径Dを示しており、残卷回径D2はこの後図4(b)に示す回転角度θが360度だけ増加した状態、すなわち供給リール5aがちょうど1回転した時点において求められた残卷回径Dを示している。このときの残卷回径D1と残卷回径D2の差を2で除した(D1−D2)/2は、当該テープ部材4のテープ厚みtを示している。
そして、このようにして求めた残卷回径Dおよびテープ厚みtに基づき、テープ残量Sを図4(a)に示す計算式によって求める。すなわち本実施の形態において、テープ残量算出部30aは、送り量検出部であるエンコーダ11Eの検出結果より求めた供給リール5aからのテープ部材の引出し長さLとこの引出し長さLに対応する供給リール5aの回転角度θからこの供給リール5aに残留するテープ部材4の卷回径を示す残卷回径Dを求める。そして回転角度θが360度となって供給リール5aが1回転したときの残卷回径D1,D2の差分より当該テープ部材4の厚みを示すテープ厚みt求め、さらに残卷回径Dおよびテープ厚みtよりテープ残量Sを算出するようにしている。
次に図5〜図9を参照して、テープ貼付け装置1によって実行されるテープ貼付け作業について説明する。まず図5(a)は、テープ貼付け動作の開始前の状態を示している。この状態において、基板保持テーブル22に保持された基板23の側縁部23aを下受部19によって下受けした状態で、貼付けヘッド2を移動させて圧着ヘッド16を側縁部23aの貼付け部位24に対して位置合わせする。これとともに、テープ部材4の頭出し作業、すなわち予め下流側のテープ切断機構17によって切れ目4cが入れられた後に上流側へ戻された個片ACFテープ4b*の端部を圧着ヘッド16の側端部16aに位置合わせする。これにより個片ACFテープ4b*が貼付け部位24の直上に位置する。
このとき、供給側テンション機構7においてテンションローラ9は供給側下限位置LLPよりも幾分上方に位置して、貼付け動作を実行するための十分なバッファ量が確保されている。そして回収側テンション機構10においてはテンションローラ13は回収側上限位置ULPよりも下方に位置して、回収リール5bによるセパレータ4aの巻き取りが可能な状態にある。
次に図5(b)に示すように、圧着ヘッド16を下降させて(矢印a1)、個片ACFテープ4b*を基板23の貼付け部位24に対して押圧して貼り付ける。この圧着ヘッド16の下降動作に伴ってテープ部材4が下流側に引っ張られるが(矢印a2)、この引張り代は供給リール5aからテープ部材4を引き出すことなく、供給側テンション機構7にバッファされた余長によって吸収され、これにより供給側テンション機構7においてテンションローラ9がその分だけ上昇する(矢印a3)。
この後、圧着ヘッド16が完全に下降してテープ部材4を基板23に対して押圧して加熱している間に、テープ部材4の供給が行われる。すなわち、テープ供給・回収機構5を作動させて、供給リール5aからテープ部材4を繰り出す(矢印a4)。これにより、供給側テンション機構7においてテンションローラ9が下降し(矢印a5)、テンションローラ9が供給側下限位置LLPに到達したタイミングにて供給側下限位置センサS1がONとなることにより、テープ部材4の繰り出しが停止する。このとき、回収リール5bも同時駆動されて回収側テンション機構10に収容されていたセパレータ4aが巻き取られ(矢印a6)、これによりその巻き取り分に応じてテンションローラ13が上昇する(矢印a7)。そして所定の押圧時間が経過したならば、図6(b)に示すように、圧着ヘッド16を上昇させて(矢印a8)、次のテープ剥離動作に移行する。
すなわちヘッド移動機構2bを駆動して、図7(a)に示すように、貼付けヘッド2全体を水平移動させる(矢印a9)とともに、テープ送り機構12を駆動してセパレータ4aを貼付けヘッド2の移動と同期して同じ速度で下流方向へテープ送りする(矢印a10)。これにより、剥離部14の剥離ローラ14bが基板23に貼り付けられた個片ACFテープ4b*とセパレータ4aとの間に介在した状態でテープ部材4に対して水平移動し、基板23に貼り付けられた個片ACFテープ4b*からセパレータ4aが剥離される。この剥離動作においては、回収側テンション機構10においてこのテープ送り分が収容されてテンションローラ13が下降する(矢印a11)。
これとともに、セパレータ4aおよびセパレータ4aと一体のテープ部材4が下流側に送られる(矢印a12,a13)。これにより、供給側テンション機構7においてこのテープ送り分だけバッファ量が減少し、この減少分だけテンションローラ9が上昇する(矢印a14)。そして図7(b)はこの剥離動作が完了した状態を示しており、この状態で図7(a)に示すテープ送りが継続して実行される。
この後、次動作にて貼り付けられる個片ACFテープ4b*を形成するためのカット動作が実行される。すなわち図8(a)に示すように、テープ送り機構12によって下流側へテープ送りを行い(矢印a14)、所定貼り付け長さのACFテープ4bがテープ切断機構17の下流側に位置するまでテープ送りを継続する(矢印a15)。このとき回収側テンション機構10においては、テンションローラ13が下降して(矢印a16)セパレータ4aの収容量が増加し、供給側テンション機構7においてはテープ部材4が下流に送られる(矢印a17)ことによりバッファ量が減少し、その分だけテンションローラ9が上昇する(矢印a18)。次いで、図8(b)に示すように、テープ切断機構17にて切れ目4cが形成され、これにより、所定貼り付け長さの個片ACFテープ4b*が形成される。
この後、新たに形成された個片ACFテープ4b*を圧着ヘッド16に対して位置合わせする頭出し動作が実行される。すなわち図9(a)に示すように、テープ送り機構12を駆動して上流側へテープ送りを行い(矢印a19、a20)、個片ACFテープ4b*の端部の切れ目4cを圧着ヘッド16の側端部16aに位置決めする。このとき回収側テンション機構10においては、テンションローラ13が上昇して(矢印a21)セパレータ4aの収容量が減少し、供給側テンション機構7においてはテープ部材4が上流に送られる(矢印a22)ことによりバッファ量が増加し、その分だけテンションローラ9が下降する(矢印a23)。これにより、貼付けヘッド2は図5(a)に示す状態に戻り、この後ヘッド移動機構2bを駆動して貼付けヘッド2を下受部19上に移動させ、圧着ヘッド16を次の貼付け部位24に対して位置決めして、同様の貼り付け動作が反復して実行される。
この貼り付け動作を反復実行する過程では、供給リール5aにおけるテープ部材4のテープ残量が徐々に減少し、テープ部材4が全て消費されてテープ切れとなった時点で新たな供給リール5aと交換するリール交換作業が行われる。このとき、供給リール5aはACF中の熱硬化性樹脂の硬化反応を抑制するため冷蔵状態で保管され、使用に際しては冷蔵保管庫から取り出した後に常温に昇温させるための待機時間が必要となる。本実施の形態に示すテープ貼り付け方法においては、使用中の供給リール5aにて実際のテープ切れが発生するタイミングから、上述の待機時間だけ遡及したタイミングにてテープ切れ予告を行い、このテープ切れ予告を承けて新たな供給リール5aを冷蔵保管庫から取り出して、次のリール交換作業のためにスタンバイさせるようにしている。
すなわち、テープ残量算出部30aは、送り量検出部であるエンコーダ11Eの検出結果より求めた供給リール5aからのテープ部材4の引出し長さLと、この引出し長さLに対応する供給リール5aの回転角度θから、この供給リール5aに残留するテープ部材4の卷回径を示す残卷回径Dを求め、回転角度θが360度、すなわち供給リール5aが1回転したときの残卷回径Dの差分より当該テープ部材4の厚みを示すテープ厚みt求め、さらに残卷回径Dおよびテープ厚みtよりテープ残量Sを算出する。
次に残り作業時間算出部30bは、テープ残量S、記憶装置35に記憶された貼り付け長さ35aおよび一回の貼付け動作に必要な単位動作時間35bから、当該供給リール5aに残されたテープ部材4が全て消費されてテープ切れとなるまでの残り作業時間を算出する。そして算出された残り作業時間が規定時間以下、すなわち常温に昇温させるために必要な時間として設定された待機時間以下となったならば、表示装置34によってテープ切れ予告を報知する。
このテープ切れ予告を承けて作業者が新たな供給リール5aを冷蔵保管庫から取り出してスタンバイ状態におくことにより、使用中の供給リール5aがテープ切れとなったタイミングにて、直ちに当該供給リール5aをスタンバイ状態の供給リール5aと交換することが可能であり、リール交換作業をタイムリーに効率よく実行することができる。なお上述の処理は、1つの供給リール5aの使用を開始した後に1回のみ実行すればテープ切れ予告を行うことができるが、1つの供給リール5aの使用中に複数回実行するようにしてもよい。
本発明のテープ貼付け装置およびテープ貼付け方法は、異方性導電テープを貼り付けるテープ貼付けにおいて、リール交換作業をタイムリーに効率よく実行することができるという効果を有し、表示パネルなどの基板に部品を実装するためのテープを貼付ける用途に利用可能である。
1 テープ貼付け装置
2 貼付けヘッド
2b ヘッド移動機構
3 基板位置決め部
4 テープ部材
4a セパレータ
4b ACFテープ
4b* 個片ACFテープ
5 テープ供給・回収機構
5a 供給リール
5b 回収リール
5c 卷回軸
12 テープ送り機構
14 剥離部
15 昇降機構
16 圧着ヘッド
17 テープ切断機構
19 下受部
21 基板移動機構
22 基板保持テーブル
23 基板
23a 側縁部
24 貼付け部位
S テープ残量
L 引き出し長さ
θ 回転角度
D 残卷回径

Claims (2)

  1. 異方性導電テープを所定の貼付長さの個片導電テープに切断して基板の側縁部に形成された複数の貼付け部位に貼付けるテープ貼付け装置であって、
    前記基板を保持する基板保持テーブルと、
    セパレータに異方性導電テープが積層されて成るテープ部材を卷回収納する供給リールと、
    前記供給リールから前記テープ部材を引き出す際に供給リールが回転した角度を検出する回転角度検出部と、
    前記供給リールから引き出された前記テープ部材をテープ送り機構によって下流側に送ることにより、前記基板の側縁部にその長手方向に沿って設けられた前記貼付け部位に案内するとともに、前記異方性導電テープが前記貼付け部位に貼付けられてセパレータ単体となったテープ部材を回収リールに案内するテープ案内手段と、
    前記テープ送り機構によるテープ送り量を検出する送り量検出部と、
    前記異方性導電テープに対して前記貼付け部位における貼付け長さに対応した間隔で切れ目を入れて前記個片導電テープを形成するテープ切断機構と、
    前記貼付け長さおよび一回の貼付け動作に必要な単位動作時間を記憶する記憶部と、
    前記基板保持テーブルに保持され前記側縁部を下受部によって下受けされた前記基板に、圧着ヘッドによって前記テープ部材を押圧して前記個片導電テープを前記貼付け部位に貼付けるテープ貼付機構と、
    前記テープ貼付機構により貼付けられた前記異方性導電テープから前記セパレータを剥離する剥離部と、
    前記供給リールに卷回されているテープ部材の残り長さを示すテープ残量を、前記回転角度検出部の検出結果および前記送り量検出部の検出結果に基づき算出するテープ残量算出部と、
    前記テープ残量、前記貼付け長さおよび単位動作時間から、当該供給リールに残されたテープ部材が全て消費されてテープ切れとなるまでの残り作業時間を算出し、算出された残り作業時間が規定時間以下となったならばテープ切れ予告を報知するテープ切れ報知部とを備え、
    前記テープ残量算出部は、前記送り量検出部の検出結果より求めた前記供給リールからのテープ部材の引出し長さとこの引出し長さに対応する前記供給リールの回転角度からこの供給リールに残留するテープ部材の卷回径を示す残卷回径を求め、前記回転角度が1回転したときの卷回径の差分より当該テープ部材の厚みを示すテープ厚み求め、さらに前記残卷回径およびテープ厚みより前記テープ残量を算出することを特徴とするテープ貼り付け装置。
  2. 基板を保持する基板保持テーブルと、セパレータに異方性導電テープが積層されて成るテープ部材を卷回収納する供給リールと、前記供給リールから前記テープ部材を引き出す際に供給リールが回転した角度を検出する回転角度検出部と、前記供給リールから引き出された前記テープ部材をテープ送り機構によって下流側に送ることにより、前記基板の側縁部にその長手方向に沿って設けられた前記貼付け部位に案内するとともに、前記異方性導電テープが前記貼付け部位に貼付けられてセパレータ単体となったテープ部材をテープ回収部側に案内するテープ案内手段と、前記テープ送り機構によるテープ送り量を検出する送り量検出部と、前記異方性導電テープに対して前記貼付け部位における貼付け長さに対応した間隔で切れ目を入れて前記個片導電テープを形成するテープ切断機構と、前記貼付け長さおよび一回の貼付け動作に必要な単位動作時間を記憶する記憶部と、前記基板保持テーブルに保持され前記側縁部を下受部によって下受けされた前記基板に、圧着ヘッドによって前記テープ部材を押圧して前記個片導電テープを前記貼付け部位に貼付けるテープ貼付機構と、前記テープ貼付機構により貼付けられた前記異方性導電テープから前記セパレータを剥離する剥離部と、前記供給リールに卷回されているテープ部材の残り長さを示すテープ残量を、前記回転角度検出部の検出結果および前記送り量検出部の検出結果に基づき算出するテープ残量算出部とを備え、前記異方性導電テープを所定の貼付長さの個片導電テープに切断して基板の側縁部に形成された複数の貼付け部位に貼付けるテープ貼付け方法であって、
    前記テープ残量算出部は、前記送り量検出部の検出結果より求めた前記供給リールからのテープ部材の引出し長さとこの引出し長さに対応する前記供給リールの回転角度からこの供給リールに残留するテープ部材の卷回径を示す残卷回径を求め、前記回転角度が1回転したときの卷回径の差分より当該テープ部材の厚みを示すテープ厚み求め、さらに前記残卷回径およびテープ厚みより前記テープ残量を算出し、
    前記テープ残量、前記貼り付け長さおよび単位動作時間から、当該供給リールに残されたテープ部材が全て消費されてテープ切れとなるまでの残り作業時間を算出し、算出された残り作業時間が規定時間以下となったならばテープ切れ予告を報知することを特徴とするテープ貼付け方法。



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