JP2012097666A - 車両の制御装置 - Google Patents

車両の制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2012097666A
JP2012097666A JP2010246354A JP2010246354A JP2012097666A JP 2012097666 A JP2012097666 A JP 2012097666A JP 2010246354 A JP2010246354 A JP 2010246354A JP 2010246354 A JP2010246354 A JP 2010246354A JP 2012097666 A JP2012097666 A JP 2012097666A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
crank angle
crankshaft
crank
cranking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010246354A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaru Okumura
大 奥村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2010246354A priority Critical patent/JP2012097666A/ja
Publication of JP2012097666A publication Critical patent/JP2012097666A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles

Landscapes

  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】スロットルバルブ13およびクランク角検出手段35,36が付設された多気筒型エンジン1を搭載した車両の制御装置100,200において、エンジン始動毎のクランク角計測基準位置の検出タイミングのばらつきを無くす。
【解決手段】クランキング開始によりエンジン回転数Neが始動判定値X以上になったときにエンジン1が始動したと判定する始動判定手段と、エンジン1の始動判定後に要求のエンジン回転数Neを確保するために必要な吸入空気量を算出する吸入空気量算出手段と、クランキング開始から所定時間以内にクランク角検出手段35,36からクランク角計測基準信号を受けたときに前記始動判定手段による処理を実行させずに待機し、クランキング開始から前記所定時間の経過後にクランク角計測基準信号を受けたときに前記始動判定手段による処理を実行させる始動制御手段とを実行する。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両の制御装置に関する。
エンジンを始動するには、インジェクタの燃料噴射制御や点火プラグの点火制御を実行する必要があるので、始動時に気筒判別情報に基づいて燃料噴射気筒や点火気筒を判別するようにしている。
一般に、エンジンを停止させたときのピストンの停止位置つまりクランク角は不定であるので、次にエンジンを始動する際に、クランキングするとともに気筒判別情報に基づいて燃料噴射制御や点火制御を実施する必要がある。
ここで、例えば特許文献1では、4気筒型の4サイクルエンジンの停止時に、例えば1番気筒および4番気筒のピストン、または2番気筒および3番気筒のピストンを圧縮上死点前の所定クランク角範囲に停止させることにより、次のエンジン始動時に早期にクランク角計測基準位置を検出できるようにしている。
特開平9−264235号公報
上記特許文献1に係る従来例では、エンジン停止時に、例えば1番気筒および4番気筒のピストンが圧縮上死点前の前記所定クランク角範囲に停止する場合と、2番気筒および3番気筒のピストンが圧縮上死点前の前記所定クランク角範囲に停止する場合とが起こりうる。前者の停止状態と後者の停止状態とは、クランク角で180°分の時間差が生じることになる。
このように2通りの停止状態が発生しうることが原因で、エンジンを始動する毎に、前記のような2通りの停止状態に応じてクランク角計測基準位置の検出タイミングがばらつくことになってしまうために、エンジン始動毎に吸入空気量や燃料噴射量を算出するときの吸気管負圧がばらつくなど、吸入空気量や燃料噴射量の算出精度が低下することが懸念される。
ところで、近年では、例えば車両の一時停止時などに、エンジンの燃費を改善する目的で、いわゆるアイドリングストップを行うことがある。このアイドリングストップは、一般に、例えばアクセル操作やブレーキ操作などで規定される自動停止条件が成立したときにエンジンを一時的に停止させ、所定の自動再始動条件が成立したときにエンジンを再始動させるという機能である。このようなアイドリングストップを頻繁に行う場合には、前記したようなエンジン始動時のクランク角計測基準位置の検出タイミングのばらつきが原因となって、エンジン始動性や排気エミッションが悪化することが懸念される。
このような事情に鑑み、本発明は、エンジン始動毎のクランク角計測基準位置の検出タイミングのばらつきを無くし、要求のエンジン回転数Neを確保するために必要な吸入空気量の算出精度を高めることを目的としている。
本発明は、多気筒型エンジンの燃焼室への吸入空気量を調整するためのスロットルバルブと、前記エンジンのクランク角を検出するとともに、クランクシャフト1回転毎にクランク角計測基準信号を出力するクランク角検出手段とを備えた車両の制御装置であって、クランキング開始によりエンジン回転数が自立回転可能となる始動判定値以上になったときにエンジンが始動したと判定する始動判定手段と、エンジンの始動判定後に要求のエンジン回転数を確保するために必要な吸入空気量を算出する吸入空気量算出手段と、前記クランキング開始から所定時間以内に前記クランク角検出手段からクランク角計測基準信号を受けたときに前記始動判定手段による処理を実行させずに待機し、前記クランキング開始から前記所定時間の経過後に前記クランク角検出手段からクランク角計測基準信号を受けたときに前記始動判定手段による処理を実行させる始動制御手段とを備えている、ことを特徴としている。
この構成では、エンジンを始動するにあたって、クランキング開始時のクランク角に関係なく、一定のタイミングでクランク角計測基準位置を検出するようにしている。これにより、エンジン始動毎に一定のタイミングで始動判定手段による処理を実行させることが可能になる。そのため、要求のエンジン回転数を確保するために必要な吸入空気量を算出するタイミングが一定になる結果、エンジン始動毎に吸入空気量や燃料噴射量の算出精度を従来例に比べて高めることが可能になる。
したがって、例えばアイドリングストップ制御を行う車両のようにエンジンの停止や始動を頻繁に繰り返すような場合にはエンジン始動性や排気エミッションを改善することが可能になる。
好ましくは、前記クランク角検出手段は、クランクシャフトに取り付けられかつ外周の円周数ヶ所に設けられる歯および所定数の歯が欠落された欠歯部を有するシグナルロータと、このシグナルロータの外周所定位置に近接配置されるクランクポジションセンサとを含み、かつ、前記クランクポジションセンサで前記欠歯部の検出に伴い出力される欠歯信号が前記クランク角計測基準信号とされる。
好ましくは、前記制御装置は、前記エンジン停止時に、前記シグナルロータの欠歯部をクランクポジションセンサの設置位置よりも回転方向上流側の特定位置で停止させるようにクランクシャフトを停止させる停止制御手段をさらに備えている。
好ましくは、前記車両は、前記クランクシャフトに駆動力あるいは制動力を付与するためのモータジェネレータをさらに備え、前記クランキングは、前記モータジェネレータで前記クランクシャフトに駆動力を付与することにより行われる。
好ましくは、前記停止制御手段は、エンジン停止時にクランクシャフトを前記特定位置に停止させるよう前記モータジェネレータで前記クランクシャフトに制動力を付与する。
本発明に係る車両の制御装置は、エンジン停止時のクランク角に関係なく、エンジン始動毎のクランク角計測基準位置の検出タイミングのばらつきを無くすことが可能になるので、要求のエンジン回転数を確保するために必要な吸入空気量の算出精度を従来例に比べて高めることが可能になる。したがって、例えばアイドリングストップ制御を行う車両のようにエンジンの停止や始動を頻繁に繰り返すような場合にはエンジン始動性や排気エミッションを改善することが可能になる。
本発明の適用対象となる車両のパワートレーンの一実施形態を示す概略構成図である。 図1のエンジンの一実施形態を示す概略構成図である。 図1の制御系によるエンジン始動時の始動判定処理を説明するためのフローチャートである。 図1の制御系によるエンジン始動時の始動判定処理を説明するためのタイミングチャートである。
以下、本発明を実施するための最良の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1から図4に、本発明の一実施形態を示している。この実施形態では、前輪駆動車、つまりフロントエンジン・フロントドライブ(FF)形式のハイブリッド車両を例示している。本発明の適用対象となるハイブリッド車両は、前輪駆動車に限らず、他の駆動方式の車両例えば後輪駆動車、四輪駆動車などとすることも可能である。
−ハイブリッドシステムの概要−
この実施形態でのハイブリッド車両は、エンジン1、モータジェネレータMG1、モータジェネレータMG2、リダクション機構4、動力分割機構5、インバータ6、HVバッテリ7などを備えている。
これらの基本構成は公知の構成と同じとされるので、本発明と直接的に関与していない部分については簡単に説明する。
エンジン1は、エンジンコントロールコンピュータ100によって制御される。エンジンコントロールコンピュータ100は、アクセル開度に基づいて、スロットル開度(吸入空気量)、燃料噴射量、点火時期などを制御することにより、エンジン1の動作を制御する。
モータジェネレータMG1,MG2は、三相交流によってロータが回転することにより動力を発生する交流同期電動機であって、電動機として機能する他、発電機としても機能する。
モータジェネレータMG1およびモータジェネレータMG2は、パワーマネジメントコントロールコンピュータ200によって制御される。このパワーマネジメントコントロールコンピュータ200は、MG−ECU8を経てインバータ6を制御することによりモータジェネレータMG1,MG2を回生動作または力行(アシスト)動作させる。回生電力はHVバッテリ7にインバータ6を介して充電される。
なお、動力分割機構5に連結されるモータジェネレータMG1は、概ね発電機として動作することが多いため、単に「ジェネレータ」と呼ばれることがある。モータジェネレータMG1は、エンジン1の始動時にクランキングを行うスタータモータとしても利用される。また、リダクション機構4に連結されるモータジェネレータMG2は、主として電動機として動作するため、単に「モータ」と呼ばれることがある。
リダクション機構4は、例えば公知の遊星歯車機構で構成されており、エンジン1やモータジェネレータMG1,MG2で発生した動力をデファレンシャル9および車軸を介して駆動輪(この実施形態では前輪)10に前進駆動力や後進駆動力として伝達したり、駆動輪10の回転力をエンジン1やモータジェネレータMG1,MG2に伝達したりする。
動力分割機構5は、例えば公知の遊星歯車機構で構成されており、エンジン1で発生する動力をモータジェネレータMG2の回転軸(駆動輪10に連結)とモータジェネレータMG1の回転軸とに分配する。参考までに、動力分割機構5の各構成要素のうち、リングギヤがモータジェネレータMG2の回転軸に結合され、サンギヤがモータジェネレータMG1の回転軸に結合され、キャリアがエンジン1の出力軸に結合される。この動力分割機構5は、モータジェネレータMG2の回転数を制御することにより、無段変速機としても機能する。
インバータ6は、HVバッテリ7の直流電流とモータジェネレータMG1やモータジェネレータMG2の3相交流電流との変換を行う電力交換装置である。HVバッテリ7は、モータジェネレータMG1,MG2を駆動するための電力を蓄電する。インバータ6は、パワーマネジメントコントロールコンピュータ200によって駆動制御される。
そして、このハイブリッドシステムでは、要求トルク、目標エンジン出力、目標モータトルクなどに基づいて、エンジン1およびモータジェネレータMG2のいずれか一方もしくは双方を動力源として駆動輪10を駆動する制御を行う。例えば、発進時や低速走行時のようにエンジン効率が低くなる領域では、エンジン1を停止させてモータジェネレータMG2のみの動力で駆動輪10を駆動する。また、通常走行時には、エンジン1を作動させてそのエンジン1の動力で駆動輪10を駆動する。さらに、全開加速等の高負荷時には、エンジン1の動力に加えて、HVバッテリ7からモータジェネレータMG2に電力を供給してモータジェネレータMG2による動力を補助動力として追加する。
−エンジンの概要−
図2を参照して、エンジン1の概略構成を説明する。図2にはエンジン1の1気筒のみを示している。この実施形態で例示するエンジン1は、吸入、圧縮、爆発(膨張)、排気の各行程を繰り返す4サイクルエンジンであり、直列4気筒型エンジンとされていて、点火順序が1番気筒(#1)→3番気筒(#3)→4番気筒(#4)→2番気筒(#2)とされている。このエンジン1は例えばガソリンエンジンとされるが、その他に、ディーゼルエンジン等とすることが可能である。
エンジン1の燃焼室1aには、吸気通路11と排気通路12が接続されている。吸気通路11の上流部分には、エンジン1の吸入空気量を調整するための電子制御式のスロットルバルブ13が設けられている。
このスロットルバルブ13は、スロットルモータ14によって駆動される。スロットルバルブ13の開度は、スロットルポジションセンサ34によって検出される。また、吸気通路11には、スロットルバルブ13の下流側に吸気通路11内の圧力(吸気圧)を検出するバキュームセンサ32が配置されている。エンジン1の排気通路12には、例えば三元触媒などの触媒コンバータ15が配置されている。
エンジン1の燃焼室1aには、点火プラグ16が各気筒#1〜#4ごとに設けられている。点火プラグ16の点火タイミングは、イグナイタ17によって調整される。そして、エンジン1には、インジェクタ(燃料噴射弁)18が各気筒#1〜#4ごとに設けられている。このインジェクタ18は各燃焼室1a内に燃料を直接噴射するように設置されている。
各気筒#1〜#4のインジェクタ18には、高圧燃料が供給され、その各インジェクタ18から燃料を燃焼室1a内に直接噴射することにより、燃焼室1a内で空気と燃料とが混合された混合気が形成され、その混合気が点火プラグ16で点火されることで燃焼室1a内で燃焼される。この燃焼室1a内での混合気の燃焼によりピストン19が往復運動してクランクシャフト20が回転する。
エンジン1を始動するには、クランクシャフト20をモータジェネレータMG1により回転駆動する(クランキング)。エンジン1の燃焼室1aで混合気が燃焼されるとピストン19が往復運動され、このピストン19の往復運動がコネクティングロッド21によってクランクシャフト20の回転へと変換される。
エンジン1のクランクシャフト20には、シグナルロータ36が取り付けられている。このシグナルロータ36の外周面には、複数の歯(突起)36aが等角度〔例えば10°CA(クランク角)〕ごとに設けられているが、この外周所定領域には歯2つ分(任意数)を無くした欠歯部36bが設けられている。この欠歯部36bはエンジン1の各気筒#1〜#4の上死点(TDC)を検出するための目印とされる。
シグナルロータ36の円周所定位置には、図2のシグナルロータ36を時計文字盤としてみたときに3時の位置に、クランクポジションセンサ35が近接配置されている。このクランクポジションセンサ35は、例えば電磁ピックアップ型のセンサであって、クランクシャフト20が回転する際にシグナルロータ36の歯36aに対応するパルス状の信号(クランク角信号)を出力する。これらシグナルロータ36とクランクポジションセンサ35とでデジタルエンコーダからなるクランク角検出手段が構成されている。
この例では、クランクシャフト20が10°CA回転する毎に1つのパルス信号を発生する。この例では、1番気筒#1および4番気筒#4の上死点前(BTDC)の所定クランク角でクランクポジションセンサ35が欠歯信号を出力するように設定されている。このクランクポジションセンサ35の出力信号に基づいてエンジンコントロールコンピュータ100はクランクシャフト20の回転角、回転速度、回転数などを算出する。
吸気通路11の吸気ポートには、吸気バルブ22が設けられており、この吸気バルブ22を吸気カムシャフト24により開閉駆動することにより、吸気通路11と燃焼室1aとが連通または遮断される。また、排気通路12の排気ポートには、排気バルブ23が設けられており、この排気バルブ23を排気カムシャフト25により開閉駆動することにより、排気通路12と燃焼室1aとが連通または遮断される。
吸気カムシャフト24および排気カムシャフト25は、クランクシャフト20の回転動力を図示していないチェーンやベルトなどから伝達されることによって回転駆動される。吸気カムシャフト24および排気カムシャフト25は、クランクシャフト20が2回転すると1回転する。
吸気カムシャフト24の円周所定位置には、カムポジションセンサ37が設けられている。このカムポジションセンサ37は、1番気筒#1のピストン19が圧縮行程の上死点(TDC)に達したときにパルス状の信号を発生する。
このカムポジションセンサ37は、例えば電磁ピックアップであって、吸気カムシャフト24に一体的に設けられたタイミングロータ38の外周面の1個の歯(突起)38aに対向するように配置されており、吸気カムシャフト24の回転に伴い歯38aの接近、通過を検出することでパルス状の信号(電圧パルス)を出力する。これらタイミングロータ38とカムポジションセンサ37とでデジタルエンコーダからなるカム角検出手段が構成されている。
つまり、クランクシャフト20が720°回転して吸気カムシャフト24が360°回転するごとにカムポジションセンサ37が1つの電圧パルス(気筒判別信号)を発生する。この例では、1番気筒#1が圧縮上死点に位置し、4番気筒#4が排気上死点に位置するときにカムポジションセンサ37が電圧パルスを出力するように設定されている。
−制御装置の概要−
エンジンコントロールコンピュータ100およびパワーマネジメントコントロールコンピュータ200は、内部構成を詳細に図示していないが、いずれも、CPU(中央処理装置)、ROM(プログラムメモリ)、RAM(データメモリ)、ならびにバックアップRAM(不揮発性メモリ)などを備える公知の構成とされる。
ROMは、各種制御プログラムや、それら各種制御プログラムを実行する際に参照されるマップ等が記憶されている。CPUは、ROMに記憶された各種制御プログラムやマップに基づいて演算処理を実行する。RAMは、CPUでの演算結果や各センサから入力されたデータ等を一時的に記憶するメモリであり、バックアップRAMは、エンジン1の停止時にその保存すべきデータ等を記憶する不揮発性のメモリである。ROM、CPU、RAM、バックアップRAMはバスを介して互いに接続されている。
エンジンコントロールコンピュータ100とパワーマネジメントコントロールコンピュータ200とは例えばエンジン制御およびモータジェネレータ制御に必要な情報を互いに送受可能に接続されている。
エンジンコントロールコンピュータ100の入力インターフェースには、エアフローメータ30、水温センサ31、バキュームセンサ32、スロットルポジションセンサ34、クランクポジションセンサ35、カムポジションセンサ37などが少なくとも接続されている。エンジンコントロールコンピュータ100の出力インターフェースには、スロットルバルブ13のスロットルモータ14、点火プラグ16のイグナイタ17、インジェクタ18などが接続されている。
パワーマネジメントコントロールコンピュータ200の入力インターフェースには、アクセルポジションセンサ33、車輪速センサ39、イグニッションスイッチ40などが少なくとも接続されている。パワーマネジメントコントロールコンピュータ200は、車輪速センサ39の出力に基づいて駆動輪10の回転速度および車速を認識する。パワーマネジメントコントロールコンピュータ200の出力インターフェースには、MG−ECU8を介してインバータ6などが接続されている。
エンジンコントロールコンピュータ100およびパワーマネジメントコントロールコンピュータ200は、上記した各種センサやスイッチなどから入力される信号に基づいて、インジェクタ18の駆動制御(燃料噴射制御)、点火プラグ16の点火時期制御(通常時の点火時期制御)、スロットルバルブ13のスロットルモータ14の駆動制御、空燃比フィードバック制御などを含むエンジン1の各種制御を実行する他、下記する「気筒判別処理」、「エンジン1の始動制御処理」、「エンジン1の停止制御処理」、「アイドリングストップ制御処理」などを実行する。
なお、この実施形態では、エンジンコントロールコンピュータ100およびパワーマネジメントコントロールコンピュータ200が、本発明に係る制御装置に相当し、請求項に記載の各機能実現手段を構成する。しかし、単一の統合コンピュータを用いる場合には、この統合コンピュータが本発明に係る制御装置に相当するものになる。
−気筒判別処理−
この例に適用するクランク角の検出に用いるシグナルロータ36には、図2に示すように、各歯36aが10°CA毎に設けられていて、そのうちの2枚が欠落されているので、合計34枚の歯36aを有している。
このシグナルロータ36の欠歯部36bがクランクポジションセンサ35を横切る際には、電圧パルスの発生間隔が長くなる。このシグナルロータ36の欠歯部36bに対応したクランクポジションセンサ35の出力信号(欠歯信号)が出力される。この欠歯信号は、気筒判別の上死点位置を判別するための信号(上死点位置判別信号)となる。言い換えると、クランクシャフト20の回転位相(クランク角)の計測基準位置を検出するための「クランク角計測基準信号」となる。つまり、前記欠歯信号に基づき、各気筒#1〜#4が上死点(TDC)に位置するクランク角を認識できるようになる。
但し、4サイクルエンジンでは、ピストン19の昇降に応じて回転するクランクシャフト20の2回転(720°CA)が機関サイクルの1周期となっており、各ピストン19は機関サイクルの1周期に2度上死点(TDC)に位置する。そのため、上記のようなクランクポジションセンサ35の出力信号(欠歯信号)だけでは、2度のうちのいずれの上死点にあるのかを判別することはできない。つまり気筒判別を行うことはできない。
そこで、この例では、エンジンコントロールコンピュータ100が、クランクポジションセンサ35の出力信号(欠歯信号)に、カムポジションセンサ37の出力信号(電圧パルス)を組み合わせることで気筒判別を行うようにしている。この気筒判別について以下に説明する。
まず、クランクポジションセンサ35は、上記したように、クランクシャフト20が1回転(360°CA)する間に1回(機関サイクルの1周期に2回)、上記欠歯信号を出力する。また、カムポジションセンサ37は、上記したように、クランクシャフト20が2回転する間に1回(機関サイクルの1周期に1回)、電圧パルスを出力する。この例では、1番気筒#1および4番気筒#4の上死点前(BTDC)の所定クランク角でクランクポジションセンサ35が欠歯信号を出力するように設定されており、1番気筒#1が圧縮上死点に位置し、4番気筒#4が排気上死点に位置するときにカムポジションセンサ37が電圧パルスを出力するように設定されている。
このような構成により、クランクポジションセンサ35が欠歯信号を出力したときに、カムポジションセンサ37が電圧パルスを発生すれば、1番気筒#1が圧縮上死点に位置し、4番気筒#4が排気上死点に位置することになる。また、クランクポジションセンサ35が欠歯信号を出力したときに、カムポジションセンサ37が電圧パルスを発生しないときには、1番気筒#1が排気上死点に位置し、4番気筒#4が圧縮上死点に位置することになる。このようにカムポジションセンサ37が発生する電圧パルスは、気筒判別を行うための信号すなわち「気筒判別信号」となっている。
このように、クランクポジションセンサ35の欠歯信号(上死点位置判別信号の最初の検出)と、その検出に対応したカムポジションセンサ37の気筒判別信号(電圧パルス)の発生の有無とに基づいて、遅くともクランクシャフト20が1回転する間において気筒判別を行うことができる。
このような気筒判別により、エンジン始動時およびエンジン運転中において各気筒#1〜#4のピストン位置(吸入行程、圧縮行程、燃焼行程、排気行程)を認識できるようになって、エンジン1の始動時の最初の燃焼行程になる気筒(初爆が行われる気筒)を認識できるようになる。そのため、精密な燃料噴射制御や点火時期制御などのエンジン運転制御を行うことが可能になる。
なお、エンジン始動後の最初の燃焼気筒とは、エンジン始動要求後において最初に燃料噴射が可能とされる気筒のことであり、例えばエンジン始動要求時のクランク角CAが排気上死点前つまり吸入行程前の所定のクランク角範囲にある気筒をいう。
−エンジン停止制御処理−
パワーマネジメントコントロールコンピュータ200が、イグニッションスイッチ40がオフされたこと、あるいはエンジン1の自動停止条件が成立したことを認識すると、エンジンコントロールコンピュータ100にフューエルカット信号および点火カット信号を発信する。なお、前記自動停止条件としては、例えばアクセルオフ(アクセルポジションセンサ33からアクセルペダル踏み込み解除信号が出力)されたこと、車速が所定車速以下(例えば20km/h以下)であること等とする。
これにより、エンジンコントロールコンピュータ100は、インジェクタ18の燃料噴射制御および点火プラグ16の点火制御を停止することにより、エンジン1を停止させる。さらに、この例では、パワーマネジメントコントロールコンピュータ200は、モータジェネレータMG1の制動制御を実行することにより、クランクシャフト20を特定クランク角範囲で停止させるようにしている。
つまり、燃料噴射制御および点火制御を停止することにより、エンジン1のクランクシャフト20が惰性回転しつつ次第にエンジン回転数が低下していくことになる。そして、エンジン回転数Neが所定判定値未満になると、モータジェネレータMG1の制動制御を行うことによりクランクシャフト20が強制的に停止される。
このときのクランクシャフト20の完全停止位置については、クランクポジションセンサ35の設置位置の手前の特定クランク角範囲で停止させるようにしている。この例では、シグナルロータ36の欠歯部36bを、例えば1番気筒#1および4番気筒#4の圧縮上死点前(BTDC)のクランク角範囲CA1(例えば0°)で停止させる場合と、2番気筒#2および3番気筒#3の圧縮上死点前(BTDC)のクランク角範囲CA2(例えば180°)で停止させる場合とがある。
−エンジン始動制御処理−
パワーマネジメントコントロールコンピュータ200が、イグニッションスイッチ40がオンされたこと、あるいはエンジン1の自動始動条件が成立したことを認識すると、インバータ6にモータジェネレータMG1の制御信号を出力するとともに、エンジンコントロールコンピュータ100にフューエルカット解除信号ならびに点火カット解除信号を発信する。
なお、前記自動始動条件としては、例えばブレーキオフ(図示していないブレーキペダルセンサからブレーキペダル踏み込み解除信号が出力)されたこと等とする。
これにより、エンジンコントロールコンピュータ100は、モータジェネレータMG1でエンジン1をクランキングすることによりクランク角計測基準位置を検出し、その後で必要な吸入空気量を算出して、インジェクタ18の燃料噴射制御および点火プラグ16の点火制御を実行することにより、エンジン1を始動させる。前記クランク角計測基準位置の検出は、クランクポジションセンサ35の出力信号(欠歯信号)に基づいて行う。
−アイドリングストップ制御処理−
パワーマネジメントコントロールコンピュータ200は、アイドリングストップ条件(エンジン自動停止条件)が成立した場合にエンジン1を停止する一方、アイドリングストップ解除条件(エンジン自動始動条件)が成立した場合にエンジン1を始動する。
前記アイドリングストップ条件としては、例えばイグニッションスイッチ40がオンであること、アクセルオフ(アクセルポジションセンサ33からアクセルペダル踏み込み解除信号が出力)されたこと、ブレーキオン(図示していないブレーキペダルセンサからブレーキペダル踏み込み信号が出力)されたこと、車速が所定車速以下(例えば20km/h以下)であること等とする。このように車速値は、信号待ち等の停車時と、車両の減速走行時とを含むように設定されている。
また、前記アイドリングストップ解除条件としては、例えばブレーキオフ(図示していないブレーキペダルセンサからのブレーキペダル踏み込み解除信号)されたこと等とする。
パワーマネジメントコントロールコンピュータ200は、アイドリングストップ条件が成立したことを認識すると、前記エンジン停止制御処理で説明したように、エンジンコントロールコンピュータ100によるインジェクタ18の燃料噴射制御および点火プラグ16の点火制御を停止するとともに、モータジェネレータMG1を制動制御することにより、エンジン1を停止させる。
一方、パワーマネジメントコントロールコンピュータ200は、アイドリングストップ状態において、アイドリングストップ解除条件が成立したことを認識すると、前記エンジン始動制御処理で説明したように、モータジェネレータMG1によりエンジン1をクランキングするとともに、インジェクタ18の燃料噴射動作および点火プラグ16の点火動作を開始することにより、エンジン1を始動させる。
−エンジン始動制御処理の詳細−
前記したようにエンジン始動制御処理では、エンジン始動時の吸入空気量を算出する前に、クランク角計測基準位置を検出するようにしている。しかし、前記したようにエンジン停止時には、1番気筒#1および4番気筒#4のピストン19が圧縮上死点前(BTDC)のクランク角CA1でクランクシャフト20を停止させる場合と、2番気筒#2および3番気筒#3のピストン19が圧縮上死点前(BTDC)のクランク角CA2でクランクシャフト20を停止させる場合とがある。
仮に、クランク角CA1からクランキングする場合にはクランキング開始から所定時間以内にクランク角計測基準位置を検出することが可能であるが、クランク角CA2からクランキングする場合にはクランキング開始から所定時間が経過しないとクランク角計測基準位置を検出することができない。
そのために、例えば図4(c)に示すように、クランク角CA1からクランキングする場合におけるクランク角計測基準位置の検出タイミングと、クランク角CA2からクランキングする場合におけるクランク角計測基準位置の検出タイミングとが、クランク角で180°分の時間差が生じることになって、図4(d)に示すように、吸入空気量を算出するときの吸気管負圧がばらつくことになり、算出精度が低下していた。
このことから、本願発明者は、クランク角計測基準位置の検出タイミングを一定にするように工夫している。このように、クランク角計測基準位置の検出タイミングを一定にするために、以下で詳細に説明するが、クランキング開始から所定時間以内にクランクポジションセンサ35からクランク角計測基準信号を受けたときに下記始動判定処理(S6,S7)を実行せずに待機し、前記所定時間の経過後にクランクポジションセンサ35からクランク角計測基準信号を受けたときに下記始動判定処理(S6,S7)を行うようにしている。
具体的に、図3を参照して、パワーマネジメントコントロールコンピュータ200およびエンジンコントロールコンピュータ100が実行するエンジン始動制御の一例を説明する。
パワーマネジメントコントロールコンピュータ200は、イグニッションスイッチ40がオンされたとき、あるいはエンジン1の自動始動条件が成立したときに、エンジン始動要求有りと判断して、図3に示すフローチャートの処理を実行開始する。
まず、ステップS1において、エンジン1を例えばモータジェネレータMG1でもってクランキングするとともに、パワーマネジメントコントロールコンピュータ200の計時機能(タイマ)をスタートする。
この後、ステップS2において、前記タイマがタイムアップしたか否かを判定する。このタイマがスタートしてからタイムアップするまでのカウント時間は、シグナルロータ36の欠歯部36bが上死点前(BTDC)の所定角度範囲(CA1)に停止している状態からクランクポジションセンサ35の設置位置に到達するまでに要する移動時間とされる。なお、前記カウント時間は、予め実験によりクランキング時における前記移動時間を実測しておき、この実測値に基づいて経験的に適宜に決定される。
ここで、タイマがタイムアップしていない場合には前記ステップS2で否定判定して、下記ステップS3,S4の流れに移行して、タイムアップするまで繰り返す。そして、タイマがタイムアップすると、前記ステップS2で肯定判定して、下記ステップS5〜S7の流れに移行する。
具体的に、前記ステップS3では、クランク角計測基準位置を検出したか否かを判定する。クランク角計測基準位置の検出の有無判定は、クランクポジションセンサ35から出力される欠歯信号(上死点位置判別信号)を受信したか否かを判定することにより行う。
ここで、クランク角計測基準位置を検出していない場合には前記ステップS3で否定判定して、前記ステップS2に戻ってクランク角計測基準位置を検出するまで繰り返す。そして、クランク角計測基準位置を検出すると、前記ステップS3で肯定判定して、続くステップS4において、モータジェネレータMG1でもってクランクシャフト20を180°回転させる。この後、前記ステップS2に戻る。
このように所定時間以内にクランク角計測基準位置を検出したときは、エンジン停止時にクランクシャフト20がクランク角CA1で停止していたものと判断することが可能になるのである。
ところが、前記ステップS2で肯定判定してステップS5に移行した場合には、このステップS5において、前記ステップS3と同様に、クランク角計測基準位置を検出したか否かを判定する。
ここで、クランク角計測基準位置を検出していない場合には前記ステップS5で否定判定して、前記ステップS5に戻ってクランク角計測基準位置を検出するまで繰り返す。そして、クランク角計測基準位置を検出すると、前記ステップS5で肯定判定して、続くステップS6に移行する。
このように、前記ステップS4でクランクシャフト20を180°回転させることによって所定時間が経過するのを待ってから、前記ステップS5でクランク角計測基準位置を検出したときは、エンジン停止時にクランクシャフト20がクランク角CA2の位置で停止していたものと判断することが可能になるのである。
前記ステップS6では、クランクポジションセンサ35の出力に基づいてエンジン回転数Neを検出し、この検出値が始動判定値X以上であるか否かを判定する。なお、前記始動判定値Xは、エンジン1が自立回転可能な回転数(例えば400rpm)とされる。
ここで、Ne<Xである場合には前記ステップS6で否定判定して、Ne≧Xになるまで繰り返す。一方、Ne≧Xである場合には前記ステップS6で肯定判定して、続くステップS7において始動判定フラグをオンにし、このフローチャートを終了する。
なお、前記ステップS7で始動判定フラグをオンすると、モータジェネレータMG1によるクランキングが停止され、図3に示すフローチャートとは別の公知の処理に移行することによって初爆対象となる気筒を認識するとともに、要求のエンジン回転数Neを確保するために必要な吸入空気量や燃料噴射量などを算出する。この吸入空気量の算出はエアフローメータ30からの出力(吸気管負圧)に基づいて行う。
以上説明したように本発明を適用した実施形態では、エンジン1を始動するにあたってクランキング開始から所定時間以内にクランク角計測基準位置を検出した場合(ステップS2,S3)には始動判定処理(ステップS6,S7)を行わずに待機するようにして、クランキング開始から所定時間の経過後にクランク角計測基準位置を検出した場合(ステップS2,S5,S6)には始動判定処理(ステップS6,S7)を速やかに行うようにしている。
これにより、本発明を適用した実施形態では、図4のタイミングチャートに示すように、クランク角CA1からクランキングする場合であっても、クランク角CA2からクランキングする場合であっても、常に、クランク角CA2からクランキングした場合のタイミングでクランク角計測基準位置を検出することが可能になる。
つまり、エンジン停止時のクランク角がCA1であっても、CA2であっても、それに関係なく、エンジン始動毎に一定のタイミングで始動判定処理を行うことが可能になる。そのため、要求のエンジン回転数Neを確保するために必要な吸入空気量を算出するタイミングが一定になる結果、エンジン始動毎に吸入空気量や燃料噴射量の算出精度を従来例に比べて高めることが可能になる。
したがって、アイドリングストップ制御を行う車両のようにエンジン1の停止や始動を頻繁に繰り返すような場合にはエンジン始動性や排気エミッションを改善することが可能になる。
なお、本発明は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内および当該範囲と均等の範囲内で適宜に変更することが可能である。
(1)上記実施形態では、エンジン1とモータジェネレータMG1,MG2とを動力源とするハイブリッド車両を本発明の対象とした例を挙げているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えばエンジン1のみを動力源とする通常の車両にも本発明を適用することが可能である。その場合には、公知のように、エンジン1を始動するときのクランキングをスタータモータにより行う。
(2)上記実施形態では、筒内直接噴射式の直列4気筒ガソリンエンジンを例に挙げているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば気筒数やポート噴射式のエンジンにも本発明を適用することが可能である。
本発明は、エンジンとモータジェネレータとを動力源とするハイブリッド車両の制御装置や、エンジンのみを動力源とする通常車両の制御装置として好適に利用することができる。
1 エンジン
1a 燃焼室
13 スロットルバルブ
16 点火プラグ
17 イグナイタ
18 インジェクタ
20 クランクシャフト
35 クランクポジションセンサ
36 シグナルロータ
37 カムポジションセンサ
38 タイミングロータ
40 イグニッションスイッチ
100 エンジンコントロールコンピュータ
200 パワーマネジメントコントロールコンピュータ

Claims (5)

  1. 多気筒型エンジンの燃焼室への吸入空気量を調整するためのスロットルバルブと、前記エンジンのクランク角を検出するとともに、クランクシャフト1回転毎にクランク角計測基準信号を出力するクランク角検出手段とを備えた車両の制御装置であって、
    クランキング開始によりエンジン回転数が自立回転可能となる始動判定値以上になったときにエンジンが始動したと判定する始動判定手段と、
    エンジンの始動判定後に要求のエンジン回転数を確保するために必要な吸入空気量を算出する吸入空気量算出手段と、
    前記クランキング開始から所定時間以内に前記クランク角検出手段からクランク角計測基準信号を受けたときに前記始動判定手段による処理を実行させずに待機し、前記クランキング開始から前記所定時間の経過後に前記クランク角検出手段からクランク角計測基準信号を受けたときに前記始動判定手段による処理を実行させる始動制御手段とを備えている、ことを特徴とする車両の制御装置。
  2. 請求項1に記載の車両の制御装置において、
    前記クランク角検出手段は、クランクシャフトに取り付けられかつ外周の円周数ヶ所に設けられる歯および所定数の歯が欠落された欠歯部を有するシグナルロータと、このシグナルロータの外周所定位置に近接配置されるクランクポジションセンサとを含み、
    かつ、前記クランクポジションセンサで前記欠歯部の検出に伴い出力される欠歯信号が前記クランク角計測基準信号とされる、ことを特徴とする車両の制御装置。
  3. 請求項2に記載の車両の制御装置において、
    前記エンジン停止時に、前記シグナルロータの欠歯部をクランクポジションセンサの設置位置よりも回転方向上流側の特定位置で停止させるようにクランクシャフトを停止させる停止制御手段をさらに備えている、ことを特徴とする車両の制御装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の車両の制御装置において、
    前記車両は、前記クランクシャフトに駆動力あるいは制動力を付与するためのモータジェネレータをさらに備え、
    前記クランキングは、前記モータジェネレータで前記クランクシャフトに駆動力を付与することにより行われる、ことを特徴とする車両の制御装置。
  5. 請求項4に記載の車両の制御装置において、
    前記停止制御手段は、エンジン停止時にクランクシャフトを前記特定位置に停止させるよう前記モータジェネレータで前記クランクシャフトに制動力を付与する、ことを特徴とする車両の制御装置。
JP2010246354A 2010-11-02 2010-11-02 車両の制御装置 Pending JP2012097666A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010246354A JP2012097666A (ja) 2010-11-02 2010-11-02 車両の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010246354A JP2012097666A (ja) 2010-11-02 2010-11-02 車両の制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012097666A true JP2012097666A (ja) 2012-05-24

Family

ID=46389860

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010246354A Pending JP2012097666A (ja) 2010-11-02 2010-11-02 車両の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012097666A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014095352A (ja) * 2012-11-12 2014-05-22 Daihatsu Motor Co Ltd 車両の制御装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014095352A (ja) * 2012-11-12 2014-05-22 Daihatsu Motor Co Ltd 車両の制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3941705B2 (ja) 内燃機関の停止始動制御装置
US7079939B2 (en) Stop position estimating apparatus of internal combustion engine
JP3815441B2 (ja) 内燃機関の停止始動制御装置
US7263959B2 (en) Control apparatus of internal combustion engine
JP4867687B2 (ja) 内燃機関装置およびその制御方法並びに車両
US9545920B2 (en) Misfire determination device for internal combustion engine
JP2008013041A (ja) 内燃機関の停止制御装置
US9790879B2 (en) Controller for starting vehicular direct-injection engine
JP3951924B2 (ja) 内燃機関の停止始動制御装置
JP2008014146A (ja) 内燃機関の停止制御装置
JP2007239461A (ja) 内燃機関の制御装置
CN112443408B (zh) 传动系统
JP2013154699A (ja) 車両用制御装置
JP4066832B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2012097666A (ja) 車両の制御装置
JP4340782B2 (ja) エンジン停止再始動制御装置及びそれを搭載した車両
US10514012B2 (en) Control device for vehicle
JP4291752B2 (ja) エンジン停止再始動制御装置及びそれを搭載した車両
JP4506764B2 (ja) 内燃機関の停止始動制御装置
JP6772938B2 (ja) 駆動装置
JP2013119339A (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP6747364B2 (ja) 駆動装置
JP2022096202A (ja) ハイブリッド車両
JP6424576B2 (ja) 内燃機関の始動制御装置
JP2023107515A (ja) エンジン装置