JP2012094984A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 好ましい流し撮り撮影を簡単に行うことを可能とする。
【解決手段】 複数の画素を有する撮像素子と、撮像素子からの出力信号に基づいて画像を生成する画像処理部とを備え、画素は、第1画像信号を生成する第1受光素子と、同一条件下で第1画像信号よりも高感度の第2画像信号を生成する第2受光素子とをそれぞれ含み、画像処理部は、第1画像信号に基づいて第1画像を生成するとともに、第2画像信号に基づいて第2画像を生成する生成部と、第1画像または第2画像に含まれる主要被写体領域を抽出する抽出部と、第2画像のうち、主要被写体領域に対応する部分画像と、第1画像とを合成して合成画像を生成する合成部とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、撮像装置に関する。
自動車やバイクのレース、離着陸時の飛行機、列車など動きの速い被写体を強調するための撮影技法として、流し撮りという撮影方法が知られている。この流し撮りにおいては、シャッタが開いている間に、写し止めたい被写体の動きに合わせてカメラを動かして撮影を行う。その結果、背景はシャッタの露光期間中にカメラを動かした分だけぶれて流れ、上述した自動車などの動きのある被写体は止まっている画像を得ることができる。
しかし、このような流し撮りを行うには、熟練した撮影技術が必要であり、初心者や慣れない撮影者による撮影では、手ぶれ(特に縦ぶれ)が発生し、好ましい流し撮りの結果を得ることができない。
そこで、特許文献1の発明では、シャッタ装置に特殊なスリット部を設けることで、より高い流し撮り撮影の効果が得られるようにしている。
特開2009−186761号公報
しかし、特許文献1の発明は、シャッタ装置を備えた撮像装置にしか適用することができない。また、特許文献1の発明は、より高い流し撮り撮影の効果を得ることはできるが、上述した縦ぶれを抑える効果は期待できない。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、好ましい流し撮り撮影を簡単に行うことが可能な撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の撮像装置は、複数の画素を有する撮像素子と、前記撮像素子からの出力信号に基づいて画像を生成する画像処理部とを備え、前記画素は、第1画像信号を生成する第1受光素子と、同一条件下で前記第1画像信号よりも高感度の第2画像信号を生成する第2受光素子とをそれぞれ含み、前記画像処理部は、前記第1画像信号に基づいて第1画像を生成するとともに、前記第2画像信号に基づいて第2画像を生成する生成部と、前記第1画像または前記第2画像に含まれる主要被写体領域を抽出する抽出部と、前記第2画像のうち、前記主要被写体領域に対応する部分画像と、前記第1画像とを合成して合成画像を生成する合成部とを備える。
本発明によれば、好ましい流し撮り撮影を簡単に行うことが可能な撮像装置を提供することができる。
一の実施形態における電子カメラの構成例を示すブロック図 一の実施形態の第1受光素子および第2受光素子の例を示す図 一の実施形態での撮像素子の回路構成例を示す図 一の実施形態における電子カメラの動作を示す流れ図 一の実施形態における処理の流れを説明する模式図 一の実施形態における露光の詳細について説明する図
<一の実施形態の説明>
図1は、一の実施形態における電子カメラ10の構成例を示すブロック図である。電子カメラ10は、撮像レンズ11と、シャッタ12と、撮像素子13と、AFE14と、画像処理部15と、第1メモリ16と、第2メモリ17と、記録I/F18と、CPU19と、操作部20と、バス21とを備えている。ここで、画像処理部15、第1メモリ16、第2メモリ17、記録I/F18、CPU19は、バス21を介してそれぞれ接続されている。また、シャッタ11、撮像素子13、AFE14、操作部20は、それぞれCPU19と接続されている。
シャッタ12は、撮影レンズ11と撮像素子13との間に配置されるメカシャッタである。
撮像素子13は、撮像レンズ11による結像を撮像する撮像デバイスである。一の実施形態の撮像素子13は、任意の受光素子の画像信号をランダムアクセスで読み出し可能なCMOS型の固体撮像素子で構成される。なお、撮像素子13の出力はAFE14に接続されている。
この撮像素子13の受光面上には、複数の画素がマトリクス状に配列されている。また、撮像素子13の各画素には、赤色(R)、緑色(Gr,Gb)、青色(B)のカラーフィルタが公知のベイヤ配列で配置されている。
また、撮像素子13の各画素は、第1受光素子PD1と第2受光素子PD2との2つの受光素子をそれぞれ有している。なお、同一条件下において、第1受光素子PD1は相対的に低感度の画像信号(第1画像信号)を生成し、第2受光素子PD2は相対的に高感度の画像信号(第2画像信号)を生成する。一例として、一の実施形態での第2受光素子PD2の感度は、第1受光素子PD1の約4倍に設定されるものとする。
図2は、一の実施形態の第1受光素子PD1および第2受光素子PD2の例を示す図である。図2では、2×2個分の画素(PX)を部分的に示すが、実際の撮像素子13の受光面にはさらに多数の画素が配列されることはいうまでもない。
一の実施形態の各画素において、第1受光素子PD1および第2受光素子PD2の受光面積は略等しく設定されている。そして、各画素において、第1受光素子PD1と第2受光素子PD2の上には、それぞれ集光率の異なるマイクロレンズ(不図示)が配置される。マイクロレンズは、同一条件下では第2受光素子PD2の方が第1受光素子PD1よりも単位時間当たりの受光量が多くなるように構成され、第2画像信号は相対的に第1画像信号よりも高感度となる。
また、図3は、一の実施形態での撮像素子13の回路構成例を示す図である。撮像素子13は、複数の画素PXと、垂直走査部13aと、水平走査部13bと、信号蓄積部13cと、横方向に延長する複数の走査線13dと、画素PXの列ごとにそれぞれ設けられた信号読み出し線13eとを有している。
垂直走査部13aには、各走査線13dの一端がそれぞれ接続されている。垂直走査部13aは、読み出し対象の行を指定するパルス(選択パルス、リセットパルス、転送パルスなど)を走査線13dから各画素に与える。水平走査部13bは、信号蓄積部13cに対して、読み出し対象の列を指定するパルスを出力する。信号蓄積部13cには、信号読み出し線13eの下端が接続されている。この信号蓄積部13cは、信号読み出し線13eを介して各画素から画像信号を読み出すとともに、読み出した画像信号を後段のAFE14に順次出力する。
また、図3に示す画素PXは、第1受光素子PD1と、第1受光素子PD1に接続された転送トランジスタTX1と、第2受光素子PD2と、第2受光素子PD2に接続された転送トランジスタTX2と、フローティングディフュージョンFDと、リセットトランジスタRESと、増幅トランジスタAMPと、選択トランジスタSELとを有している。なお、図3の例では、2組分の受光素子および転送トランジスタについて、フローティングディフュージョンFD、リセットトランジスタRES、増幅トランジスタAMP、選択トランジスタSELがそれぞれ共有化されている。
第1受光素子PD1および第2受光素子PD2は、それぞれ入射光の光量に応じて信号電荷を生成する。転送トランジスタTX1、TX2は、それぞれ接続されている受光素子に蓄積された信号電荷をフローティングディフュージョンFDに転送する。
リセットトランジスタRESは、フローティングディフュージョンFDを電源電圧にリセットする。増幅トランジスタAMPは、フローティングディフュージョンFDの電圧値に応じて、選択トランジスタSELを介して出力端子に読み出し電流を出力する。選択トランジスタSELは、増幅トランジスタAMPのソースを出力端子に接続する。
ここで、一の実施形態の撮像素子13は、転送トランジスタTX1、TX2のいずれか一方を動作させることで、画素の出力信号として第1画像信号または第2画像信号を読み出すことができる。
図1に戻って、AFE14は、撮像素子13の出力に対してアナログ信号処理を施すアナログフロントエンド回路である。このAFE14は、相関二重サンプリングや、画像信号のゲインの調整や、画像信号のA/D変換を行う。そして、AFE14の出力は画像処理部15に接続されている。なお、CPU19は、AFE14により画像信号のゲインを調整することで、ISO感度に相当する撮像感度の調整を行う。
画像処理部15は、AFE14から出力されたデジタルの画像信号に対して各種の画像処理(色補間処理、階調変換処理、ホワイトバランス調整など)を施す。
第1メモリ16は、画像処理の前工程や後工程で画像のデータを一時的に記憶する。例えば、第1メモリ16は、揮発性の記憶媒体であるSDRAMにより構成される。また、第2メモリ17は、CPU19によって実行されるプログラムや、各画像信号でのSN比と撮像感度の値との対応関係を示すデータテーブルなどを記憶する不揮発性のメモリである。
記録I/F18は、不揮発性の記憶媒体22を接続するためのコネクタを有している。そして、記録I/F18は、コネクタに接続された記憶媒体22に対して後述の本画像のデータの書き込み/読み込みを実行する。上記の記憶媒体22は、ハードディスクや、半導体メモリを内蔵したメモリカードなどで構成される。なお、図1では記憶媒体22の一例としてメモリカードを図示する。
CPU19は、電子カメラ10の動作を統括的に制御するプロセッサである。例えば、CPU19は、被写体の撮影を行うための撮影モードでの動作時において、ユーザの撮像指示入力に応じて撮像素子13を駆動させて、不揮発性の記憶媒体22への記録を伴う本画像の撮像処理を実行する。
また、撮影モードでのCPU19は、本画像の撮像に先立って公知の自動露出演算を実行し、撮像条件の1パラメータである撮像感度を設定する。また、CPU19は、ユーザの入力に基づいて上記の撮像感度を設定してもよい。
操作部20は、ユーザの操作を受け付ける複数のスイッチを有している。この操作部20は、例えば、本画像の撮像指示を受け付けるレリーズ釦や、十字状のカーソルキーや、決定釦などで構成される。
なお、電子カメラ11は、流し撮り撮影を行うモードを備える。このモードは、操作部20を介したユーザの操作に基づいて設定されても良いし、CPU19により自動で設定されても良い。なお、流し撮りモードにおいては、ユーザは、主要被写体の動きに応じて、可能な範囲で電子カメラ11を動かすことにより撮影を行う。
次に、流し撮り撮影を行うモードでの電子カメラ10の動作例を、図4の流れ図および図5の模式図を用いて説明する。なお、図4および図5におけるステップ番号(S1〜S6)は、それぞれ対応する。
ステップS1において、撮像素子13への露光を行う。CPU19は、撮影レンズ12および撮像素子13を制御して露光を行う。なお、CPU19は、撮像素子13の第1受光素子PD1および第2受光素子PD2について、異なる露光時間(第1受光素子PD1の露光時間T1>第2受光素子PD2の露光時間T2)を設定する。露光時間の設定などの露光に関する詳細は後述する。
ステップS2において、撮像素子13の第1受光素子PD1から、第1画像信号SLを取得し、第1画像ILを生成する。CPU19は、撮像素子13およびAFE14を制御して、撮像素子13の各第1受光素子PD1から、第1画像信号SLを読み出し、A/D変換をし、さらに、画像処理部15において画像処理を施して第1画像ILを生成する。第1画像ILは、相対的に低感度の画像であり、図5に示すように、主要被写体(図5の例では車)も背景(図5の例では建物、木)もぶれた動きのある画像である。
ステップS3において、撮像素子13の第2受光素子PD2から、第2画像信号SHを取得し、第2画像IHを生成する。CPU19は、撮像素子13およびAFE14を制御して、撮像素子13の各第2受光素子PD2から、第2画像信号SHを読み出し、A/D変換をし、さらに、画像処理部15において画像処理を施して第2画像IHを生成する。第2画像ILは、相対的に高感度の画像であり、図5に示すように、主要被写体(図5の例では車)も背景(図5の例では建物、木)もぶれの少ないはっきりとした(動きのない)画像である。
ステップS4において、主要被写体領域を抽出する。CPU19は、画像処理部15を制御して、ステップS3で生成した第2画像IHに対して抽出処理を行い、主要被写体領域を抽出する。主要被写体領域の抽出は、周波数成分や焦点調節情報などに基づいて、公知技術と同様に行われる。なお、図5の例では、第2画像IHに対して抽出処理を行う例を示したが、第1画像ILに対して抽出処理を行っても良いし、両方の画像に基づいて抽出処理を行っても良い。例えば、第1画像ILにおいては、主要被写体(図5の例では車)の部分については、流し撮りの効果により相対的に周波数成分が多く、背景(図5の例では建物、木)の部分については、相対的に周波数成分が少ないことが予想できる。そのため、第1画像ILに対して抽出処理を行っても、効果的な抽出処理が期待できる。また、一方の画像に対する抽出処理の結果を用いて、他方の画像に対する抽出処理を行う構成としても良い。以下では、図5に示すように、第2画像IHに対して抽出処理を行い、車の部分を主要被写体領域として抽出したものとして説明を行う。
なお、主要被写体領域の抽出を、操作部20を介したユーザの操作に基づいて行う構成としても良い。例えば、主要被写体領域を、操作部20を介したユーザの操作に基づいて指定可能としても良いし、複数の領域を自動で抽出し、何れかの領域を、操作部20を介したユーザの操作に基づいて指定可能としても良い。
ステップS5において、ステップS2で生成した第1画像ILとステップS3で生成した第2画像IHとを合成し、合成画像ICを生成する。CPU19は、画像処理部15を制御して、まず、ステップS3で生成した第2画像IHからステップS4で抽出した主要被写体領域の画像を切り出す。この画像を部分画像IPと称する。次に、ステップS2で生成した第1画像ILに対して、切り出した部分画像IPをはめ込み合成する。はめ込み合成とは、第1画像ILのうち、部分画像IPに対応する部分の画素値を、部分画像IPの画素値に置き換える合成方法である。ただし、境界領域に不自然な部分が発生しないように、公知技術を用いて境界領域を滑らかにする処理(フィルタ処理など)を施すと良い。
ステップS6において、ステップS5で生成した合成画像ICを記録する。CPU19は、ステップS5で生成した合成画像ICを、記録I/F18を介して記憶媒体22に記録し、一連の処理を終了する。なお、合成画像ICとともに、図4および図5で説明した第1画像IL、第2画像IH、部分画像IP等を記録しても良い。何れの画像を記録するかは、操作部20を介したユーザの操作に基づいて指定可能とすると良い。
次に、ステップS1で説明した撮像素子13への露光の詳細について、図6を用いて説明する。図6は、シャッタ12の動作と、撮像素子13への露光との関係を示す模式図である。
まず、露光時間の設定について説明する。CPU19は、第1受光素子PD1の露光時間T1および第2受光素子PD2の露光時間T2を、第1受光素子PD1および第2受光素子PD2の感度比に応じて求める。CPU19は、(露光時間T1):(露光時間T2)=(第2受光素子PD2の感度):(第1受光素子PD1の感度)の関係を満たすように、露光時間T1および露光時間T2を設定する。一の実施形態において、第1受光素子PD1の感度と第2受光素子PD2の感度比は、1:4であるため、(露光時間T1):(露光時間T2)=4:1となるように露光時間T1および露光時間T2を設定する。例えば、第1受光素子PD1の露光時間T1が1/30sである場合には、第2受光素子PD2の露光時間T2を1/250s程度に設定する。
次に、露光時のCPU19の動作について説明する。
CPU19は、F1において、シャッタ12の先幕走行よりも前に撮像素子13の第1受光素子PD1のリセット動作を行う。このリセット動作は、撮像素子13における全てのラインの第1受光素子PD1について同時に行われる。そして、CPU19は、F2において、シャッタ12の先幕走行を開始し、撮像素子13の第1受光素子PD1に対する露光を開始する。
次に、CPU19は、F3において、撮像素子13の第2受光素子PD2のリセット動作を行う。このリセット動作は、第1受光素子PD1の場合とは異なり、図6に示すように、第2受光素子PD2における各ラインの露光終了のタイミングが、シャッタ12の後幕走行(第1受光素子PD1に対する露光の終了と対応する)の軌跡と同じになるように行われる。このように第2受光素子PD2のリセット動作を行うことにより、いわゆる電子シャッタの効果を得ることができる(F3’参照)。
そして、CPU19は、F4において、シャッタ12の後幕走行を開始し、撮像素子13の第1受光素子PD1および第2受光素子PD2に対する露光を終了する。このようにシャッタ12の後幕走行を行うことにより、第1受光素子PD1および第2受光素子PD2に対する露光が略同時に終了するので、第1受光素子PD1に対応する第1画像ILと第2受光素子PD2に対応する第2画像IHとの同時性が高くなる。
最後に、CPU19は、F5において、第1受光素子PD1および第2受光素子PD2から画素信号(第1画像信号SLおよび第2画像信号SH)を読み出す。
図6を用いて説明したように、シャッタ12の動作と、撮像素子13への露光とを連動して行った結果、第1受光素子PD1に対応する第1画像ILは、相対的に露光時間の長い画像となり、全体が動きのあるぶれた画像になる。一方、第2受光素子PD2に対応する第2画像IHは、相対的に露光時間の短い画像となり、写し止めたい主要被写体の部分がよりぶれにくくなり、主要被写体が静止している状態に近い画像になる。
なお、第1画像ILと第2画像IHとは、露光開始時間が異なる。しかし、流し撮りにおいては主要被写体を追尾して撮影を行うため、主要被写体を写し止めるための第2画像IHは、第1画像ILに対応する露光期間中のどのタイミングで露光されたものであっても構わない。
また、第1受光素子PD1の露光時間T1および第2受光素子PD2の露光時間T2を、第1受光素子PD1および第2受光素子PD2の感度比に応じて設定することにより、第1受光素子PD1と第2受光素子PD2とで、同じ入射光量に対して得られる信号量が等しくなる。そのため、第1受光素子PD1のS/N比と第2受光素子PD2のS/N比とが等しくなるので、第1画像ILと第2画像IHとを合成する際に、特に調整などの処理を行う必要が無い。
以上説明したように、上記の一の実施形態の電子カメラ10によれば、相対的に低感度の第1画像と、相対的に高感度の第2画像とを生成するし、第1画像または第2画像に含まれる主要被写体領域を抽出する。そして、第2画像のうち、主要被写体領域に対応する部分画像と、第1画像とを合成して合成画像を生成する。したがって、主要被写体がぶれにくくなり、好ましい流し撮り撮影を簡単に行うことができる。特に、一の実施形態の電子カメラ10によれば、第1画像および第2画像の露光を略同時に行うことができるため、合成の対象となる画像における同時性が高い。また、流し撮りの方向がどのような方向(画面内の上下方向や斜め方向など)であっても、好ましい流し撮り撮影を簡単に行うことができる。
<一の実施形態の変形例>
上記の一の実施形態では、撮影レンズ11と撮像素子13との間にメカシャッタであるシャッタ12を配置する例を示したがこの例に限定されない。例えば、メカシャッタを省略し、いわゆる電子シャッタを用いて同様の処理を行っても良い。また、上記の一の実施形態では、撮像素子13としてCMOS型の固体撮像素子を例示したがこの例に限定されない。例えば、CCD型の撮像素子についても同様に適用することができる。
また、上記の一の実施形態の図4において説明した画像処理のタイミングは、この例に限定されない。例えば、図4のステップS2において第1画像ILを生成し、ステップS3において第2画像IHを生成する際には、一部の画像処理のみを施し、ステップS5で生成した合成画像ICに対して残りの画像処理を施す構成としても良い。
また、上記の一の実施形態の図4において説明した合成処理のタイミングは、この例に限定されない。例えば、図4のステップS3の終了時点で、第1画像ILおよび第2画像IHを記憶媒体22に記録し、操作部20を介したユーザの操作に基づいて、ステップS4からステップS6で説明した処理を行っても良いし、第1画像ILおよび第2画像IHを記憶媒体22に記録した後に、コンピュータなどの外部機器において、ステップS4からステップS6で説明した処理を行っても良い。この場合、コンピュータには、ステップS4からステップS6で説明した処理を行うための画像処理プログラムを予め記録しておけば良い。
また、上記の一の実施形態では、第1受光素子と第2受光素子の上にそれぞれ集光率の異なるマイクロレンズを配置して、2つの受光素子間で感度差を生じさせる構成とした。この場合には、一の実施形態と同様の効果を奏するとともに、第1受光素子と第2受光素子とを同じ半導体プロセスで製造することが可能となる。ただし、本発明の第1受光素子および第2受光素子は上記構成に限定されるものではない。
例えば、第1受光素子と第2受光素子の上にそれぞれ光の透過率の異なる同色のカラーフィルタを配置して、2つの受光素子間で感度差を生じさせるようにしてもよい。この場合も、一の実施形態と同様の効果を奏するとともに、第1受光素子と第2受光素子とを同じ半導体プロセスで製造することも可能となる。
さらに、1画素に光電変換の効率が異なる2つの受光素子を配置することで、第1受光素子および第2受光素子を構成してもよい。この場合も、一の実施形態と同様の効果を奏することができる。
また、第1受光素子と第2受光素子の受光面積を異なる大きさとすることにより単位時間当たりの受光量を変化させても良い。
なお、本発明の第1受光素子および第2受光素子の構成は、上記の一の実施形態および一の実施形態の変形例で開示した技術の2以上の組み合わせによって実現されるものであっても勿論かまわない。
さらに、上記の一の実施形態では、感度の異なる第1受光素子と第2受光素子とを備える例を示したが、3種類以上の感度の異なる受光素子を備えても良い。このような場合には、受光素子の種類毎に画像を生成し、複数の画像から合成対象の画像を適宜選ぶことが可能である。例えば、3種類の感度の異なる受光素子を備え、高感度画像、中感度画像、低感度画像の3種類の画像を生成する場合、背景として好ましい画像を中感度画像および低感度画像から選択することができる。また、主要被写体が好適に写っている画像を高感度画像および中感度画像から選択することができる。また、合成対象となる画像の組み合わせを変えて複数の合成画像を生成し、好ましい合成画像を選択することも可能である。
また、上記の一の実施形態で説明した処理を実行可能な撮像素子も本発明の具体的態様として有効である。
また、上記の一の実施形態で説明した構成において、撮像レンズ12は、電子カメラ11と一体に構成されるものであっても良いし、電子カメラ11の本体に着脱可能に構成されるものであっても良い。
以上の詳細な説明により、実施形態の特徴点および利点は明らかになるであろう。これは、特許請求の範囲が、その精神および権利範囲を逸脱しない範囲で前述のような実施形態の特徴点および利点にまで及ぶことを意図する。また、当該技術分野において通常の知識を有する者であれば、あらゆる改良および変更に容易に想到できるはずであり、発明性を有する実施形態の範囲を前述したものに限定する意図はなく、実施形態に開示された範囲に含まれる適当な改良物および均等物によることも可能である。
10…電子カメラ、13…撮像素子、14…AFE、17…第2メモリ、19…CPU、PD1…第1受光素子、PD2…第2受光素子

Claims (4)

  1. 複数の画素を有する撮像素子と、
    前記撮像素子からの出力信号に基づいて画像を生成する画像処理部とを備え、
    前記画素は、
    第1画像信号を生成する第1受光素子と、
    同一条件下で前記第1画像信号よりも高感度の第2画像信号を生成する第2受光素子とをそれぞれ含み、
    前記画像処理部は、
    前記第1画像信号に基づいて第1画像を生成するとともに、前記第2画像信号に基づいて第2画像を生成する生成部と、
    前記第1画像または前記第2画像に含まれる主要被写体領域を抽出する抽出部と、
    前記第2画像のうち、前記主要被写体領域に対応する部分画像と、前記第1画像とを合成して合成画像を生成する合成部とを備える
    ことを特徴とする撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記第1受光素子に電荷を蓄積する第1蓄積時間と、前記第2受光素子に電荷を蓄積する第2蓄積時間とを、(第1蓄積時間):(第2蓄積時間)=(第2受光素子の感度):(第1受光素子の感度)との関係を満たすように設定する設定部を備える
    ことを特徴とする撮像装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の撮像装置において、
    前記撮像素子は、前記第1受光素子への電荷の蓄積を開始した後、所定の時間が経過してから前記第2受光素子への電荷の蓄積を開始することにより、前記第1受光素子への電荷の蓄積と前記第2受光素子への電荷の蓄積とを略同時に終了する
    ことを特徴とする撮像装置。
  4. 請求項3に記載の撮像装置において、
    撮影レンズと前記撮像素子との間に配置されるシャッタと、
    前記シャッタを駆動するシャッタ駆動部とを備え、
    前記シャッタ駆動部は、前記第1受光素子への電荷の蓄積および前記第2受光素子への電荷の蓄積と連動して、前記シャッタの開閉を行う
    ことを特徴とする撮像装置。
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