JP2012092930A - クラッチ操作用アクチュエータ - Google Patents

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Abstract

【課題】クラッチ側にセンサを設けないため構造がシンプルであり、かつアクチュエータ側で半クラッチ状態を検出できるため検出精度が高いクラッチ操作用アクチュエータを提供する。
【解決手段】クラッチ操作用アクチュエータ10は、自動車(車両)1のクラッチ200を入切操作するクラッチ操作用アクチュエータ10であって、クラッチ200の半クラッチ状態を検出可能な検出手段15を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、クラッチ操作用アクチュエータに関し、特に、車両のクラッチを入切操作するクラッチ操作用アクチュエータに関するものである。
従来、手動変速車の変速操作をクラッチペダルを用いずにシフトレバーなどを操作するだけで自動的に行うことができる自動マニュアルトランスミッションが提案されている。自動マニュアルトランスミッションではクラッチが自動的に入切されるため、クラッチの係合状態を検出することが必要である。
クラッチの係合状態を検出する装置として、たとえば、特開平2−236022号公報(特許文献1)には、クラッチ係合開始点を減速時のクラッチ制御中にクラッチ入力回転数がクラッチ出力回転数と不一致になった時点のクラッチ位置により検出する乾式クラッチの制御装置が開示されている。
上記の乾式クラッチの制御装置では、乾式クラッチに連結されたエンジンの回転数と、乾式クラッチに前後進切換装置を介して接続された無段変速機のプライマリプーリの回転数とが不一致になった時点のクラッチ位置によってクラッチ係合開始点が検出される。
特開平2−236022号公報
ところで手動変速車の変速操作を自動操作する場合、変速ショックを小さくするために半クラッチ状態では接続速度を下げるなどによりスムーズな変速を行う必要がある。そのため半クラッチ状態を検出する必要がある。
ここで上記の乾式クラッチの制御装置では、クラッチ係合開始点の検出が上記半クラッチ状態の検出に対応する。上記の乾式クラッチの制御装置は、クラッチ係合開始点を検出する際に、乾式クラッチに連結されたエンジンの回転数をエンジン回転数センサで検出している。つまり、クラッチ回転状態を検出するセンサがクラッチ側にも設けられている。クラッチ側にもセンサが設けられている場合、クラッチ側に新たにセンサを設ける必要があるため構造が複雑であるという問題がある。またクラッチ側は回転するためセンサの検出精度が低いという問題がある。
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、クラッチ側にセンサを設けないため構造がシンプルであり、かつアクチュエータ側で半クラッチ状態を検出できるため検出精度が高いクラッチ操作用アクチュエータを提供することである。
本発明の一のクラッチ操作用アクチュエータは、車両のクラッチを入切操作するクラッチ操作用アクチュエータであって、クラッチの半クラッチ状態を検出可能な検出手段を備えている。
本発明の一のクラッチ操作用アクチュエータによれば、クラッチの半クラッチ状態を検出可能な検出手段を備えているため、クラッチ側にセンサを設けないため構造をシンプルにできる。そしてアクチュエータ側でクラッチの半クラッチ状態を検出可能であるため検出精度を高くすることができる。
また、本発明の他のクラッチ操作用アクチュエータは、車両のクラッチを入切操作するクラッチ操作用アクチュエータであって、モータと、モータの回転運動を直線運動に変換する変換機構と、変換機構を介して直線運動される移動部材と、移動部材に対して相対移動可能であり、移動部材と間隔を有して配置された、クラッチを操作する操作部材と、操作部材の移動量を検出する検出手段と、移動部材と操作部材との間に配置された付勢部材とを備えている。付勢部材は、操作部材がクラッチの操作開始位置まで移動する際には、移動部材と操作部材との間隔を保持するように付勢しており、操作部材がクラッチの操作開始位置から操作完了位置まで移動する際には、移動部材と操作部材との接触を許容するように付勢している。検出手段は、操作開始位置を検出可能である。
本発明の他のクラッチ操作用アクチュエータによれば、付勢部材は、操作部材がクラッチの操作開始位置まで移動する際には、移動部材と操作部材との間隔を保持するように付勢しており、操作部材がクラッチの操作開始位置から操作完了位置まで移動する際には、移動部材と操作部材との接触を許容するように付勢している。そのため、移動部材と操作部材との接触に基づいて操作開始位置を設定できる。そして、検出手段がクラッチの操作開始位置を検出可能であるため、クラッチの半クラッチ状態を検出できる。クラッチ操作用アクチュエータでクラッチの半クラッチ状態を検出できるためクラッチ側にセンサを設ける必要がない。そのため構造をシンプルにできる。
また、移動部材は直線運動するため、移動部材と操作部材とは直線的に相対移動する。直線運動の検出は回転運動の検出と比較して検出精度が高くなる。移動部材と操作部材とが直線的に相対移動するため、クラッチの半クラッチ状態の検出精度を高くすることができる。
上記のクラッチ操作用アクチュエータにおいて好ましくは、移動部材は、軸部と、軸部に設けられた押動部とを有している。操作部材は、押動部と向かい合うように配置された受動部と、受動部と連結されており、かつクラッチに接続されたクラッチ操作部とを有している。
押動部と受動部とが向かい合うように配置されているため、操作部材がクラッチの操作開始位置から操作完了位置まで移動する際には、押動部が受動部を押圧することによって操作部材を移動することができる。そのため、移動部材の直線運動を操作部材に確実に伝達できる。
以上説明したように本発明によれば、クラッチ側にセンサを設けないため構造をシンプルにすることができ、かつアクチュエータ側で半クラッチ状態を検出できるため検出精度を高くすることができる。
本発明の一実施の形態におけるクラッチ操作用アクチュエータが配置された自動車の概略図である。 本発明の一実施の形態におけるクラッチ操作用アクチュエータおよびクラッチを示す概略部分断面図である。 本発明の一実施の形態におけるクラッチのクラッチ切断状態を示す概略部分断面図である。 本発明の一実施の形態におけるクラッチ操作用アクチュエータのクラッチ接続状態における状態を示す概略部分断面図である。 本発明の一実施の形態におけるクラッチ操作用アクチュエータのクラッチ接続状態における状態であって、操作部材がクラッチの方向に移動した状態を示す概略部分断面図である。 本発明の一実施の形態におけるクラッチ操作用アクチュエータの半クラッチ状態における状態を示す概略部分断面図である。 本発明の一実施の形態におけるクラッチ操作用アクチュエータのクラッチ切断状態における状態を示す概略部分断面図である。 本発明の一実施の形態におけるクラッチ操作用アクチュエータの検出手段が検出する電流と時間との関係を示す図である。
以下、本発明の一実施の形態について図に基づいて説明する。
最初に本発明の一実施の形態のクラッチ操作用アクチュエータが自動車に配置された様子について説明する。
図1を参照して、自動車(車両)1において、エンジン100がクラッチ200を介してトランスミッション300と接続されている。クラッチ200には自動車(車両)1のクラッチ200を入切操作するためのクラッチ操作用アクチュエータ10が接続されている。クラッチ操作用アクチュエータ10にはクラッチ操作用アクチュエータ10を操作するためのECU(電子制御部品)400が接続されている。
次に、本発明の一実施の形態のクラッチ操作用アクチュエータの構成について説明する。図2を参照して、クラッチ操作用アクチュエータ10は、モータ(駆動源)11と、変換機構12と、移動部材13と、操作部材14と、検出手段15と、付勢部材16と、ハウジング20と、アシストスプリング21とを主に有している。
モータ11は、モータ軸11aを回転運動させることにより駆動力を発生するように構成されている。モータ11は、モータ軸11aを回転可能にハウジング20に支持されている。モータ11は、ECU400によって制御されている。
変換機構12はモータ11のモータ軸11aの回転運動を直線運動に変換するように構成されている。変換機構12は、モータ11のモータ軸11aの回転運動を直線運動に変換する構成であればよく、その構成は限定されないが、以下に変換機構12の一例について説明する。変換機構12は、エンコーダ12aと、中間ギア12bと、中間ギア軸12cと、送りギア12dと、軸受12eとを有している。
エンコーダ12aは、モータ軸11aの回転方向に回転可能にモータ軸11aに支持されている。エンコーダ12aの大径部は、たとえばスリットの空いた円板形状に形成されている。たとえば図示しない回転数検出装置によって、このスリットが遮る光に応じたパルスが検出されることにより、モータ軸11aの回転量、回転方向などが計測される。エンコーダ12aの小径部の外周には歯が設けられている。
中間ギア12bは、大径部と小径部とを有している。大径部および小径部の外周にはそれぞれ歯が設けられている。中間ギア12bの大径部の歯とエンコーダ12aの歯とが噛み合って回転可能に中間ギア12bは設けられている。
中間ギア12bの径方向の中心部を貫通するように中間ギア軸12cが設けられている。中間ギア12bの大径部の歯とエンコーダ12aの歯とが噛み合って、中間ギア軸12cを回転軸として回転可能に中間ギア12bはハウジング20に支持されている。また中間ギア12bの小径部の歯と送りギア12dとが噛み合って中間ギア軸12cまわりに回転可能に中間ギア12bは設けられている。
送りギア12dは、軸方向の中央部に設けられた大径部と軸方向の両端部に設けられた小径部とを有している。この大径部の外周には歯が設けられている。この歯と中間ギア12bの小径部の歯とが噛み合って回転可能に送りギア12dは設けられている。この両端部は、それぞれ軸受12eの内輪と接続されている。軸受12eの外輪はハウジング20に接続されている。
送りギア12dは、中間ギア12bの小径部の歯と送りギア12dの大径部の歯とが噛み合うことにより、軸受12eの内輪と一体的に軸受12eの回転方向に回転可能にハウジング20に支持されている。送りギア12dの径方向の中心部に貫通孔が設けられている。この貫通孔には、めねじが形成されている。
移動部材13は変換機構12を介して直線運動されるように構成されている。移動部材13は、軸部13aと、押動部13bと、底部13cとを有している。移動部材13の軸部13aの外周面にはおねじが形成されている。移動部材13の軸部13aのおねじが送りギア12dの貫通孔のめねじと噛み合うように、軸部13aがこの貫通孔に挿入されている。底部13cはハウジング20に対して回転が規制されるように収容されている。
中間ギア12bの回転によって送りギア12dが回転されることにより、送りギア12dの貫通孔のめねじが軸部13aのおねじと噛み合って一体で回転しようとするが、底部13cがハウジング20によって回転を規制されることにより、軸部13aの延びる方向に移動可能に移動部材13は設けられている。
軸部13aの先端部には、ハウジング20の内部空間20aを軸部13aの延在方向に移動可能に押動部13bが設けられている。軸部13aの後端部には、軸部13aの延在方向に移動可能に底部13cが設けられている。底部13cはアシストスプリング21によって移動方向に付勢されている。アシストスプリング21によって底部13cが軸部13aの延在方向に付勢されることにより移動部材13の移動が補助される。また、アシストスプリング21によって付勢されることにより移動部材13のがたつきが抑制される。
操作部材14は、移動部材13に連動して移動することによりクラッチ200を操作するように構成されている。操作部材14は、移動部材13に対して相対移動可能であり、移動部材13と間隔GPを有して配置されている。操作部材14は、受動部14aと、クラッチ操作部14bとを有している。
受動部14aは、ハウジング20の内部空間20aを移動部材13の軸部13aの延在方向に移動可能に設けられている。受動部14aは、移動部材13の押動部13bと向かい合うように間隔GPを有して配置されている。クラッチ操作部14bは受動部14aと連結されている。クラッチ操作部14bはクラッチ200に接続されている。なおクラッチ操作部14bは、クラッチ200に直接接続されていてもよく、またケーブルなどを介してクラッチ200に接続されていてもよい。
検出手段15は操作部材14の移動量を検出するように構成されている。検出手段15は、クラッチ200の操作開始位置を検出可能に構成されている。続いて検出手段15の一例について説明する。検出手段15は、磁石15aと、ホール素子15bとを有している。検出手段15では、ホール素子15bに加えられた磁石15aの磁界からホール素子15bに発生する電圧が検出され、この電圧から電流が検出される。磁石15aとホール素子15bとの距離が変化すると、ホール素子15bに加えられる磁石15aの磁界が変化する。検出手段15では、この磁界の変化が電流の変化として検出される。
磁石15aは、操作部材14の受動部14aの外周に設けられている。ホール素子15bは、磁石15aの近傍のハウジング20の内周に設けられている。磁石15aが操作部材14に設けられており、ホール素子15bがハウジング20に設けられているため、操作部材14が移動することにより、磁石15aとホール素子15bとの距離が変化する。この場合、磁界の変化から電流の変化が検出されることで操作部材14の移動量が検出される。なお、検出手段15は、上記構成に限定されず、たとえば光学センサなどであってもよい。
付勢部材16は、移動部材13の押動部13bと操作部材14の受動部14aとの間に配置されている。付勢部材16は、たとえば弾性部材であり、スプリング、バネなどである。付勢部材16は、操作部材14がクラッチ200の操作開始位置まで移動する際には、移動部材13と操作部材14との間隔GPを保持するように付勢するよう構成されている。付勢部材16は、操作部材14がクラッチ200の操作開始位置から操作完了位置まで移動する際には、移動部材13と操作部材14との接触を許容するように付勢するよう構成されている。
移動部材13の先端には操作部材14を係止するように係止部材17が設けられている。押動部13bと受動部14aとの間隔GPが付勢部材16によって所定の範囲を超えて広がらないように、係止部材17で操作部材14が係止されている。
続いて、本発明の一実施の形態のクラッチ操作用アクチュエータによって入切操作されるクラッチの構成について図2を用いて説明する。図2ではクラッチ200が接続されている場合が示されている。エンジン100のクランクシャフト101がクラッチ200のフライホイール201に連結されている。フライホイール201にクラッチディスク202が接触している。クラッチディスク202がトランスミッション300のインプットシャフト301に接続されている。
クラッチディスク202はフライホイール201と接触することによりフライホイール201の回転をインプットシャフト301に伝達可能に構成されている。クラッチディスク202は、フライホイール201とプレッシャープレート203とに挟まれて配置されている。
プレッシャープレート203はダイヤフラムスプリング204に接触している。プレッシャープレート203はダイヤフラムスプリング204の付勢力によりクラッチディスク202を押圧可能に構成されている。
ダイヤフラムスプリング204はプレッシャープレート203を介してクラッチディスク202をフライホイール201に付勢可能に構成されている。ダイヤフラムスプリング204はレリーズベアリング205に接続されている。
レリーズベアリング205はインプットシャフト301に沿って移動可能に構成されている。レリーズベアリング205はレリーズフォーク206と接続されている。レリーズフォーク206はレリーズベアリング205をクラッチディスク202の方向へ押圧可能に構成されている。
続いて、クラッチ200の動作について説明する。
図2に示すようにクラッチ200が接続されている状態では、クラッチディスク202がフライホイール201に接触することにより、フライホイール201の回転がクラッチディスク202を介してインプットシャフト301に伝達される。つまり、クランクシャフト101の回転がフライホイール201およびクラッチディスク202を介してインプットシャフト301に伝達される。これにより、エンジン100の回転がクラッチ200を介してトランスミッション300に伝達される。
一方、図3に示すように、クラッチ200が切断された状態では、クラッチ操作用アクチュエータ10の操作部材14がクラッチ200側に移動することによりレリーズフォーク206がレリーズベアリング205を押圧する。レリーズベアリング205がレリーズフォーク206によって押圧されて、レリーズベアリング205がクラッチディスク202の方向に移動することにより、ダイヤフラムスプリング204が変形する。
ダイヤフラムスプリング204がプレッシャープレート203を押圧しないように変形することで、プレッシャープレート203に対するダイヤフラムスプリング204の付勢力が解除される。このためクラッチディスク202がフライホイール201と接触しなくなる。これによりエンジン100の回転のトランスミッション300への伝達が切断される。
次に、本発明の一実施の形態のクラッチ操作用アクチュエータの動作について説明する。
まず、図4および図5を参照して、クラッチが接続された状態でのクラッチ操作用アクチュエータの状態について説明する。図4に示される状態では、操作部材14のクラッチ操作部14bは、図2に示すレリーズフォーク206を介してレリーズベアリング205を押圧していない。そのため、クラッチ操作部14bにはレリーズフォーク206から力が加わっていない。
図4に示される状態では、モータ11の回転運動が変換機構12で直線運動に変換されて、移動部材13が軸部13aの延在方向に直線運動することが可能である。つまり、モータ11の回転運動は、モータ軸11aに接続されたエンコーダ12aの歯と中間ギア12bの大径部の歯とが噛み合って中間ギア12bが回転することにより中間ギア12bに伝達される。続いて、中間ギア12bの小径部の歯が送りギア12dの大径部の歯と噛み合って送りギア12dが回転する。送りギア12dが回転することにより移動部材13が軸部13aの延在方向に直線運動することが可能である。
図4に示される状態では、移動部材13の押動部13bと操作部材14の受動部14aとの間隔GPが付勢部材16によって保持された状態で、移動部材13および操作部材14は図2に示すクラッチ200の方向(図中矢印方向)に移動する。
その後、図5に示される状態まで移動部材13および操作部材14が移動すると、クラッチ操作部14bは、図2に示すレリーズフォーク206を介してレリーズベアリング205を押圧する。この際、クラッチ操作部14bにはレリーズフォーク206から力が加わる。
この力が付勢部材16の付勢力より大きいため、移動部材13がさらに移動すると、移動部材13の押動部13bと操作部材14の受動部14aとの間で付勢部材16が圧縮される。その結果、操作部材14の移動が制限された状態で、移動部材13が図中矢印方向に移動する。つまり、移動部材13が操作部材14に対して移動するように操作部材14と移動部材13とは相対移動する。
続いて、図6を参照して、クラッチが半クラッチ状態でのクラッチ操作用アクチュエータの状態について説明する。
図5に示される状態から図6に示される状態まで移動部材13が移動すると、付勢部材16が圧縮されて移動部材13の押動部13bが操作部材14の受動部14aに接触する。この際、付勢部材16は押動部13bと受動部14aとの接触を許容するように付勢している。
押動部13bと受動部14aとが接触することにより受動部14aが押動部13bによって直接的に押圧される。このため受動部14aに連結されたクラッチ操作部14bに対して押動部13bから強い押圧力が加えられる。
この状態で、移動部材13および操作部材14が移動すると、押圧力がクラッチ操作部14bから図2に示すレリーズフォーク206を介してレリーズベアリング205に加わる。このため、レリーズベアリング205がクラッチディスク202の方向に移動する。これにより、ダイヤフラムスプリング204がプレッシャープレート203への押圧を抑制するように変形してプレッシャープレート203に対するダイヤフラムスプリング204の付勢力が低減される。この結果、クラッチディスク202とフライホイール201との摩擦力が低減されるため、クラッチ200は半クラッチ状態となる。クラッチ200が半クラッチ状態となる操作部材14の位置がクラッチ200の操作開始位置である。半クラッチ状態では、上記のクラッチが接続された状態と比較してエンジン100の回転のトランスミッション300への伝達が低減される。
続いて、図7を参照して、クラッチが切断された状態でのクラッチ操作用アクチュエータの状態について説明する。
図6に示される状態から図7に示される状態まで移動部材13および操作部材が移動すると、クラッチ操作部14bが図2に示すレリーズフォーク206を介してレリーズベアリング205をダイヤフラムスプリング204の付勢力が解除されるまで移動する。ダイヤフラムスプリング204の付勢力が解除されるため、クラッチディスク202がフライホイール201と接触しなくなる。
これにより、クラッチ200は切断された状態となる。クラッチ200が切断された状態となる操作部材14の位置がクラッチ200の操作完了位置である。クラッチが切断された状態では、エンジン100の回転のトランスミッション300への伝達が切断される。
次に、本発明の一実施の形態のクラッチ操作用アクチュエータの半クラッチ状態の検出方法について説明する。
図8では操作部材14の移動に応じた検出手段15のホール素子15bの電流の変化が示されている。なお図8では、モータ11の電流値(モータ電流値)も示されている。
クラッチ接続状態において、図4に示される状態から図5に示される状態に操作部材14が移動すると操作部材14の受動部14aに取り付けられた磁石15aとハウジング20に取り付けられたホール素子15bとの距離が近づくように変化する。そのため、ホール素子15bに加えられる磁石15aの磁界が強くなるように変化する。この磁界の変化によって検出手段15が検出する電流が変化する。したがって、操作部材14の移動に伴う時間の変化に応じて、電流値である検出手段検出値が変化する。
続いて、図5に示される状態から図6に示される状態に移動部材13が移動する際には、操作部材14の移動が制限されている。そのため、磁石15aとホール素子15bとの距離が変化しないので、検出手段15が検出する電流も変化しない。一方、この状態で移動部材13は移動する。図5に示される状態から図6に示される状態に移動部材13が移動する際には、移動部材13の移動に伴う時間の変化に応じて、検出手段検出値は変化しない。
図6に示される状態では、移動部材13と操作部材14とが接触するため、操作部材14も移動する。そのため、磁石15aとホール素子15bとの距離が近づくように変化するのでホール素子15bに加えられる磁石15aの磁界が強くなるように変化する。そのため検出手段15が検出する電流が変化する。したがって、操作部材14の移動に伴う時間の変化に応じて、電流値である検出手段検出値が変化する。検出手段検出値が変化しない状態から変化する状態となる位置を検出することでクラッチ200の操作開始位置が検出される。
続いて、図6に示される状態から図7に示される状態に操作部材14が移動すると、クラッチ200は切断された状態となる。クラッチ200が切断された状態となると、それ以上に移動部材13をクラッチ200の方向に移動する必要はないため、磁石15aとホール素子15bとの距離が変化が終了する。そのため、検出手段15が検出する電流は変化しないので検出手段検出値が変化しない。この検出手段検出値が変化しない状態となる位置を検出することでクラッチ200の操作完了位置が検出される。
なお、この状態からモータ11を逆回転させることによって再びクラッチ接続状態となり得る。
次に、本発明の一実施の形態のクラッチ操作用アクチュエータの作用効果について説明する。
本発明の一実施の形態のクラッチ操作用アクチュエータ10によれば、クラッチ200の半クラッチ状態を検出可能な検出手段15を備えているため、クラッチ200側にセンサを設けないため構造をシンプルにできる。そしてアクチュエータ側でクラッチ200の半クラッチ状態を検出可能であるため検出精度を高くすることができる。
また本発明の一実施の形態のクラッチ操作用アクチュエータ10によれば、付勢部材16は、操作部材14がクラッチ200の操作開始位置まで移動する際には、移動部材13と操作部材14との間隔GPを保持するように付勢しており、操作部材14がクラッチ200の操作開始位置から操作完了位置まで移動する際には、移動部材13と操作部材14との接触を許容するように付勢している。そのため、移動部材13と操作部材14との接触に基づいて操作開始位置を設定できる。そして、検出手段15がクラッチ200の操作開始位置を検出可能であるため、クラッチ200の半クラッチ状態を検出できる。クラッチ操作用アクチュエータ10でクラッチ200の半クラッチ状態を検出できるためクラッチ200側にセンサを設ける必要がない。そのため構造をシンプルにできる。
また、移動部材13は直線運動するため、移動部材13と操作部材14とは直線的に相対移動する。直線運動の検出は回転運動の検出と比較して検出精度が高くなる。移動部材13と操作部材14とが直線的に相対移動するため、クラッチ200の半クラッチ状態の検出精度を高くすることができる。
また本発明の一実施の形態のクラッチ操作用アクチュエータ10によれば、押動部13bと受動部14aとが向かい合うように配置されているため、操作部材14がクラッチ200の操作開始位置から操作完了位置まで移動する際には、押動部13bが受動部14aを押圧することによって操作部材14を移動することができる。そのため、移動部材13の直線運動を操作部材14に確実に伝達できる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることを意図される。
本発明は、車両のクラッチを入切操作するクラッチ操作用アクチュエータに特に有利に適用され得る。
10 クラッチ操作用アクチュエータ、11 モータ、11a モータ軸、12 変換機構、12a エンコーダ、12b 中間ギア、12c 中間ギア軸、12d 送りギア、12e 軸受、13 移動部材、13a 軸部、13b 押動部、13c 底部、14 操作部材、14a 受動部、14b クラッチ操作部、15 検出手段、15a 磁石、15b ホール素子、16 付勢部材、17 係止部材、20 ハウジング、20a 内部空間、21 アシストスプリング、100 エンジン、101 クランクシャフト、200 クラッチ、201 フライホイール、202 クラッチディスク、203 プレッシャープレート、204 ダイヤフラムスプリング、205 レリーズベアリング、206 レリーズフォーク、300 トランスミッション、301 インプットシャフト、GP 間隔。

Claims (3)

  1. 車両のクラッチを入切操作するクラッチ操作用アクチュエータであって、
    前記クラッチの半クラッチ状態を検出可能な検出手段を備えた、クラッチ操作用アクチュエータ。
  2. 車両のクラッチを入切操作するクラッチ操作用アクチュエータであって、
    モータと、
    前記モータの回転運動を直線運動に変換する変換機構と、
    前記変換機構を介して直線運動される移動部材と、
    前記移動部材に対して相対移動可能であり、前記移動部材と間隔を有して配置された、前記クラッチを操作する操作部材と、
    前記操作部材の移動量を検出する検出手段と、
    前記移動部材と前記操作部材との間に配置された付勢部材とを備え、
    前記付勢部材は、
    前記操作部材が前記クラッチの操作開始位置まで移動する際には、前記移動部材と前記操作部材との前記間隔を保持するように付勢しており、
    前記操作部材が前記クラッチの前記操作開始位置から操作完了位置まで移動する際には、前記移動部材と前記操作部材との接触を許容するように付勢しており、
    前記検出手段は、前記操作開始位置を検出可能である、クラッチ操作用アクチュエータ。
  3. 前記移動部材は、
    軸部と、
    前記軸部に設けられた押動部とを有し、
    前記操作部材は、
    前記押動部と向かい合うように配置された受動部と、
    前記受動部と連結されており、かつ前記クラッチに接続されたクラッチ操作部とを有する、請求項2に記載のクラッチ操作用アクチュエータ。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH01120438A (ja) * 1987-10-31 1989-05-12 Isuzu Motors Ltd クラッチ制御装置
JP2007533926A (ja) * 2004-04-21 2007-11-22 ツェットエフ、フリードリッヒスハーフェン、アクチエンゲゼルシャフト クラッチ

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