JP2012091954A - ブッシング - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ガラス繊維製造装置に設けられる白金を含有するブッシング100であって、複数の開口部1を有するプレート状のスクリーン20を備え、スクリーン20の幅方向の両端に電圧を印加した場合、当該スクリーン20に電圧の勾配に沿って電流が連続的に流れる通電領域と連続的に流れない非通電領域とが存在し、非通電領域において、金属が存在する中実部2の平面積(S1)と金属が存在しない空間部1の平面積(S2)との比(S1/S2)を0〜15/70の範囲に設定してある。
【選択図】図2
Description
ガラス繊維製造装置に設けられる白金を含有するブッシングであって、
複数の開口部を有するプレート状のスクリーンを備え、
前記スクリーンの幅方向の両端に電圧を印加した場合、当該スクリーンに電圧の勾配に沿って電流が連続的に流れる通電領域と連続的に流れない非通電領域とが存在し、
前記非通電領域において、金属が存在する中実部の平面積(S1)と金属が存在しない空間部の平面積(S2)との比(S1/S2)を0〜15/70の範囲に設定してある点にある。
そこで、本発明者らが鋭意検討したところ、複数の開口部を有するスクリーンにおいて、電圧の勾配に沿って電流が連続的に流れる通電領域と連続的に流れない非通電領域とを設け、当該非通電領域において、金属が存在する中実部の平面積(S1)と金属が存在しない空間部の平面積(S2)との比(S1/S2)を0〜15/70の範囲に設定すれば、電流が流れ難い領域を減らしつつ、溶融ガラスの加熱効率を改善できることが判明した。
本構成のブッシングであれば、非通電領域において、金属が存在する中実部の平面積(S1)と金属が存在しない空間部の平面積(S2)との比(S1/S2)が下限値の0の場合、非通電領域に中実部が存在せず、スクリーンの非通電領域が一端側から他端側まで連続的に繋がったスリット状となる。このようなスリット状の開口部であれば、加熱に貢献しない白金等の貴金属は実質的に皆無となるため、溶融ガラスの加熱効率は最大となる。さらに、スクリーンを溶融ガラスがスムーズに通過することができるので、溶融ガラスの流動状態も安定する。一方、非通電領域において、上記の比(S1/S2)の上限値を15/70とすることで、加熱に貢献しない白金等の貴金属の使用量をできるだけ少なくしてコストダウンに寄与しながら、一定以上の加熱効率を得ることが可能となる。すなわち、上記の範囲であれば、低コストでブッシングを構成しながらも、ブッシングノズルから吐出する直前の溶融ガラスの温度を高温状態に維持し、溶融ガラスを十分に均質化することができる。
図1は、本発明のブッシング100の全体構造を示す概略図である。ブッシング100は、ガラス繊維を製造する紡糸装置の主要部であり、高温の溶融ガラスMからガラス繊維を紡出するために使用される成形部材の一種である。ブッシング100は、ブッシング本体10、スクリーン20、ベースプレート70、及びブッシングノズル80を備えている。ガラス繊維の製造にあたっては、先ず、製造ラインに設置されたガラス溶融炉(図示せず)で、ガラス原料やカレット、マーブル等の固体ガラス素材を加熱して高温の溶融ガラスMとし、この溶融ガラスMを清澄槽(図示せず)で清澄化・均質化した後、フィーダー30からブッシング100につながる流入部40に流入させる。なお、フィーダー30には複数のブッシング100を取り付けることができ、その場合、複数のブッシング100に溶融ガラスMを同時に供給することができる。流入部40に流入した溶融ガラスMは周囲をフローブロック50で囲まれた空間に流れ落ち、さらに、周囲をブッシングブロック60で囲まれた空間を経て、ブッシング本体10に供給される。フローブロック50及びブッシングブロック60は、クロム煉瓦やジルコン煉瓦等の耐火物で構成される。ブッシング本体10は、白金等の貴金属で構成される。本発明では、ブッシングブロック60がフローブロック50の下流側に存在している。このため、ブッシング本体10が劣化等の理由により交換が必要となった場合であっても、ブロック全体を交換せずとも、ブッシング本体10が直接取り付けられているブッシングブロック60の交換のみで足りる。
図2は、スクリーン20の一実施形態であり、第1実施形態によるスクリーン21の概略図を示す。スクリーン21には複数の開口部1が設けられており、これらは全て同一の形状及び大きさである。スクリーン21の両端に電圧を印加すると、図中のグラフで示すようにスクリーン21に電圧の勾配が発生する。このため、スクリーン21の一端側から他端側に向けて電流が一方向に(図中の矢印方向に)流れることになる。ただし、前述のように、スクリーン21に設けられている開口部1には電流が流れないため、電圧の勾配に平行な方向において、開口部1が位置する帯状の領域は電流が連続的に流れない非通電領域となる。一方、非通電領域に隣接する開口部1が位置しない帯状の領域は電流が連続的に流れる通電領域となる。本実施形態においては、電圧の勾配に対して垂直な方向に沿って、通電領域と非通電領域とが一定間隔で交互配置されており、非通電領域において、金属が存在する中実部2と金属が存在しない空間部としての開口部1とが一定間隔で交互配置されている。従って、通電領域から発生した抵抗熱によってスクリーン21周辺の温度分布が均一となり、スクリーン21の近傍に存在する溶融ガラスM又はスクリーン21の開口部1を通過する溶融ガラスMの加熱効率が改善する。このスクリーン21であれば、ガラス溶融炉(図示せず)やフィーダー30を構成する耐火物等の異物が落下した場合でも、当該異物は開口部1に効率よく捕捉される。また、スクリーン21における溶融ガラスMの通過量が一定以上に確保される結果、溶融ガラスMがスクリーン21を通過する効率も低下しない。ここで、スクリーン21を構成するに際し、非通電領域において、中実部2の平面積(S1)と空間部1の平面積(S2)との比(S1/S2)を0〜15/70の範囲に設定する。上記比(S1/S2)が下限値である0の場合、非通電領域に中実部2が存在せず、スクリーン21の非通電領域が一端側から他端側まで連続的に繋がったスリット状となる。スリット状の開口部1を有するスクリーン22については、次の第2実施形態において詳述する。上記比(S1/S2)が上限値である15/70の場合、加熱に貢献しない白金等の貴金属の使用量をできるだけ少なくしてコストダウンに寄与しながら、一定以上の加熱効率を得ることが可能となる。すなわち、上記の範囲であれば、低コストでブッシング100を構成しながらも、ブッシングノズル80から吐出する直前の溶融ガラスMの温度を高温状態に維持し、溶融ガラスMを十分に均質化することができる。
図3は、スクリーン20の一実施形態であり、第2実施形態によるスクリーン22の概略図を示す。スクリーン22は、第1実施形態のスクリーン21に設置された複数の開口部1全体がスリット状になったものである。従って、開口部1以外の構成についての詳細な説明は省略する。また、図面においても、電源及び電圧勾配のグラフは省略する。
次に、本発明のブッシング100を用いた場合、溶融ガラスMの加熱効率が改善されることを確認するため、以下に説明するシミュレーションを行った。
2 中実部
10 ブッシング本体
20,21,22, スクリーン
30 フィーダー
40 流入部
50 フローブロック
60 ブッシングブロック
70 ベースプレート
80 ブッシングノズル
100 ブッシング
Claims (5)
- ガラス繊維製造装置に設けられる白金を含有するブッシングであって、
複数の開口部を有するプレート状のスクリーンを備え、
前記スクリーンの幅方向の両端に電圧を印加した場合、当該スクリーンに電圧の勾配に沿って電流が連続的に流れる通電領域と連続的に流れない非通電領域とが存在し、
前記非通電領域において、金属が存在する中実部の平面積(S1)と金属が存在しない空間部の平面積(S2)との比(S1/S2)を0〜15/70の範囲に設定してあるブッシング。 - 前記開口部の1個あたりの開口面積は、0.8〜6600mm2である請求項1に記載のブッシング。
- 前記開口部の形状は、電圧の勾配に平行な方向が垂直な方向よりも長手の楕円又は長穴である請求項1又は2に記載のブッシング。
- 前記電圧の勾配に対して垂直な方向に沿って、前記通電領域と前記非通電領域とが一定間隔で交互配置されている請求項1〜3の何れか一項に記載のブッシング。
- 前記非通電領域において、前記中実部と前記空間部とが一定間隔で交互配置されている請求項1〜4の何れか一項に記載のブッシング。
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