JP2012090760A - 洗濯乾燥機 - Google Patents
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Abstract
【課題】衣類の乾き具合を精度よく検知できる洗濯乾燥機を提供する。
【解決手段】ドラム1と、ドラム1を回転自在に内包する受筒2と、受筒2の前面開口部側上部に設けられ、ドラム1の振動を検知する振動検知部36と、受筒2の下方に設けられ、受筒2の上下方向の変位量を検知する布量検知部15と、振動検知部36の検知結果に基づいて、衣類の乾燥度を判定する乾燥度判定部12と、駆動モータ3等の動作を制御し、一連の行程を逐次制御する制御部70とを備え、制御部70は、乾燥行程において、振動検知部36の加速度センサ14が検知した3次元方向の振動値の最大値を示す検知軸を選定し、その検知軸が検知した振動値が、所定値を下回った時に、乾燥度判定部12により乾燥終了を判定し、乾燥行程を終了することにより、乾燥度合いを精度よく検知し、確実に衣類の乾燥ムラや乾燥し過ぎを低減することが実現できる。
【選択図】図1
【解決手段】ドラム1と、ドラム1を回転自在に内包する受筒2と、受筒2の前面開口部側上部に設けられ、ドラム1の振動を検知する振動検知部36と、受筒2の下方に設けられ、受筒2の上下方向の変位量を検知する布量検知部15と、振動検知部36の検知結果に基づいて、衣類の乾燥度を判定する乾燥度判定部12と、駆動モータ3等の動作を制御し、一連の行程を逐次制御する制御部70とを備え、制御部70は、乾燥行程において、振動検知部36の加速度センサ14が検知した3次元方向の振動値の最大値を示す検知軸を選定し、その検知軸が検知した振動値が、所定値を下回った時に、乾燥度判定部12により乾燥終了を判定し、乾燥行程を終了することにより、乾燥度合いを精度よく検知し、確実に衣類の乾燥ムラや乾燥し過ぎを低減することが実現できる。
【選択図】図1
Description
本発明は、衣類の乾燥度合いを検知して乾燥機能を制御する洗濯乾燥機に関するものである。
従来、この種の衣類乾燥機では、衣類の乾燥度合いを検知するために、電極を設ける構成が提案されてきた(例えば、特許文献1参照)。
図9は、特許文献1に記載された従来の衣類乾燥機の縦断面図を示す。
図9において、外枠51内に回転ドラム52を回転自在に設け、この回転ドラム52内に前面より熱風を供給し、後面より排気することで回転ドラム52内の衣類を乾燥させるように構成し、前記回転ドラム52は前面部を内周板61と外周板62とに分割し、前記内周板61はその下方部に熱風流入用の透孔71を、また中央部に衣類投入口63をそれぞれ形成するとともに、外枠51前面部に固定し、この固定された内周板61の外周部で前記外周板62を回転自在に支持し、かつ前記内周板61下部の内面には、回転ドラム52の回転方向に偏位して衣類の乾燥度合を検知する電極72を設けている。これにより、電極72に確実に衣類を接触させて、精度良く乾燥検知を行わせるとともに、併せて衣類の乾燥効率を高めようとするものである。
しかしながら、前記従来の構成では、衣類が乾燥度検知用の電極に満遍なく接触する必要があり、検知に時間が長くなったり、特にドラム内に大量に入れられた衣類の場合、電極に接する部分の衣類が乾いていると衣類全体が乾いたと誤判定してしまい、未乾燥や、乾燥ムラが多い状態のままで終了してしまうという課題を有している。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、衣類の乾燥度合いを、短時間で精度よく検知しながら乾燥運転を行うことで、確実に衣類の乾燥ムラや乾燥し過ぎを低減することができる洗濯乾燥機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の洗濯乾燥機は、有底円筒状に形成され衣類を収容するドラムと、前記ドラムを回転自在に内包する受筒と、前記ドラムを回転駆動する駆動モータと、前記受筒に設けられ前記ドラムの振動を検知する振動検知部と、前記受筒の上下方向の変位量を検知する布量検知部と、前記振動検知部の検知結果に基づき衣類の乾燥度を判定する乾燥度判定部と、前記駆動モータ等の動作を制御し、洗い、すすぎ、脱水、乾燥の一連の行程を逐次制御する制御部とを備え、前記制御部は、乾燥行程において、前記振動検知部が検知した前後、上下、左右の3次元方向の振動値の最大値を示す検知軸を選定し、その検知軸が検知した振動値が、所定値を下回った時に、前記乾燥度判定部により乾燥終了を判定し、乾燥行程を終了するようにしたものである。これにより、振動検知部の検知結果を基に、乾燥度合いを精度よく検知しながら乾燥運転を終了することで、確実に衣類の乾燥ムラや乾燥し過ぎを低減することができる。
本発明によれば、振動検知部の検知結果を基に、乾燥度合いを精度よく検知しながら運転することで、確実に衣類の乾燥ムラや乾燥し過ぎを防止することが可能な乾燥制御を実現できる。
第1の発明は、有底円筒状に形成され衣類を収容するドラムと、前記ドラムを回転自在に内包する受筒と、前記ドラムを回転駆動する駆動モータと、前記受筒に設けられ前記ドラムの振動を検知する振動検知部と、前記受筒の上下方向の変位量を検知する布量検知部と、前記振動検知部の検知結果に基づき衣類の乾燥度を判定する乾燥度判定部と、前記駆動モータ等の動作を制御し、洗い、すすぎ、脱水、乾燥の一連の行程を逐次制御する制御部とを備え、前記制御部は、乾燥行程において、前記振動検知部が検知した前後、上下、左右の3次元方向の振動値の最大値を示す検知軸を選定し、その検知軸が検知した振動値が、所定値を下回った時に、前記乾燥度判定部により乾燥終了を判定し、乾燥行程を終了する構成としたことにより、乾燥度合いを精度よく検知し、確実に衣類の乾燥ムラや乾燥し過ぎを低減することが実現できる。
第2の発明は、特に第1の発明の振動検知部は加速度センサとし、制御部は、乾燥行程において、前記加速度センサが検知した前後、上下、左右の3次元方向の振動値の最大値を示す検知軸を選定し、その検知軸が検知した振動値の単位時間当りの減少量または減少率が所定値を下回った時に、乾燥度判定部により乾燥終了を判定し、乾燥行程を終了するよう構成したことにより、より精度よく、より細かく乾燥度合いを検知し、衣類の乾燥ムラや乾燥し過ぎを低減することが実現できる。
第3の発明は、特に第1の発明の振動検知部は角速度センサとし、制御部は、乾燥行程において、前記角速度センサが検知したドラムの回転軸と直交する軸の回転方向の振動値により、乾燥度判定部にて乾燥終了を判定し、乾燥行程を終了するよう構成したことにより、振動検知部のセンサを受筒のどの位置にも取り付けて振動値を検知することができるので、設計上、製造上の自由度が大きく、コスト削減も実現することができる。
以下、本発明の実施の形態における洗濯乾燥機について、添付図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるドラム式洗濯乾燥機の概略構成を示す縦断面図である。
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるドラム式洗濯乾燥機の概略構成を示す縦断面図である。
図1において、洗濯物を収容する有底円筒状のドラム1は、筐体100内に揺動自在に支持されて洗濯水を貯める筒状の水槽としての受筒2に回転自在に内包されている。受筒2の背面には、ドラム1の回転軸1aを前上がりに傾斜して回転させる駆動モータ3(ドラム駆動部)が取り付けられている。ドラム1の内周壁には、複数の突起体(図示せず)が設けられており、ドラム1を低速で回転させることにより、衣類を突起体で引っ掛けて上方に持ち上げた後、適当な高さで落下させるといった撹拌動作(タンブリング動作)を与えることにより、衣類の撹拌たたき洗い、および乾燥動作などを行なう。
また、受筒2には、給水弁25(図2で後述)が設けられた給水管(図示せず)、および排水弁27が設けられた排水管40が接続されている。
筐体100前部には、ドラム1の開口端側に対向させて扉体35が設けられており、使用者は、扉体35を開くことで、ドラム1に対して洗濯物(衣類)を出し入れすることができる。
受筒2の下方には、受筒2を支えるとともに、脱水時等のドラム1内の衣類の偏りなどで発生する受筒2の振動を減衰させるダンパ34が設けられている。このダンパ34には、支持する受筒2内の衣類などによる重量変化で、ダンパ34の軸が上下に変位する変位量を検知して衣類の量を検知する布量検知部15が取り付けられている。
衣類を乾燥させるために、受筒2およびドラム1内の空気を送風部4によって循環させる構成となっているが、ドラム1内の洗濯物から水分を奪って多湿状態となった空気は、受筒2の側面上部に設けられた排出口5を通って、ドラム1の外のヒートポンプ装置50部へと排出される。
このヒートポンプ装置50は、冷媒を圧縮する圧縮機16と、圧縮されて高温高圧となった冷媒の熱を放熱する加熱部(放熱器)17と、高圧の冷媒の圧力を減圧するための絞り部18と、減圧されて低圧となった冷媒によって周囲から熱を奪う除湿部(吸熱器)19と、これら4つの部材を連結して冷媒を循環させる管路20とを具備しており、排出された乾燥用空気は除湿部(吸熱器)19で除湿される。除湿部(吸熱器)19で除湿した乾燥用空気は、加熱部(放熱器)17で加熱される。加熱された乾燥用空気は、循環風路13の途中に配設された送風部4から、送風部4の下流に位置する風路9に導かれ、風路9の端部に設けられ、ドラム1の後方に開口した吹出口8から、再びドラム1内に吹き出し、衣類の間を通って、再度排出口5に導かれて、循環する。
送風部4は、ヒートポンプ装置50の下流に設けられ、加熱部7で加熱された乾燥用空気を循環風路13の下流側へと送り出すが、この送風部4は、送風用ファン4aと送風用ファンモータ4bとを具備している。
また、受筒2の前面開口側上部には、ドラム1の振動や衝撃を検知する振動検知部36の加速度センサ14が取り付けられている。この振動検知部36の加速度センサ14が検知した振動値は、乾燥行程において、衣類の乾燥度合いを判定するために用いられる(その詳細は後述する)。
なお、前述のように、本実施の形態では、ヒートポンプ方式の衣類乾燥で説明したが、ヒートポンプ方式に限定されるものではない。例えば、除湿部は乾燥用空気に直接水を噴霧する水冷式でもよく、また、加熱部はヒータであってもよい。
図2は、概略構成を示すブロック図である。
図2において、ドラム式洗濯乾燥機は、制御部70を有している。この制御部70は、入力設定部32を介して使用者から入力される設定情報と各部の動作状態監視とに基づいて、洗い、すすぎ、脱水、乾燥にわたる一連の運転動作を制御する。
制御部70は、例えば、図示しないCPU(Central Processing Unit)、プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)、各種処理の実行時にプログラムやデータを記憶するRAM(Random Access Memory)、入出力インタフェース及びこれらを接続するバスにより構成することができる。
また、交流電力23を整流器28により整流し、その後、チョークコイル29及び平滑コンデンサ30からなる平滑回路により平滑化する。そして、平滑化された直流電力を駆動電力として、インバータ回路22により駆動モータ3を回転駆動するようになっている。
制御部70は、入力設定手段32から入力される運転指示および各検知部により検知される運転状態の監視情報に基づいて駆動モータ3の回転を制御する。さらに制御部70は、負荷駆動手段24を介して給水弁25、排水弁27、送風部4、除湿部19、加熱部17などの必要負荷の動作を制御する。また、設定された入力内容や進行度合いを表示部33により表示する。
駆動モータ3は、例えば、3相巻線3a、3b、3cを有するステータと、2極の永久磁石を有するロータとを備え、3つの位置検出素子41a〜41cを設けた直流ブラシレスモータとして構成することができる。この駆動モータ3は、スイッチング素子22a〜22fによりPWM制御可能に構成されたインバータ回路22によって回転制御することができる。ここで、位置検出素子41a〜41cが検出するロータ位置検出信号は制御部70に入力される。そして、制御部70は、ロータ位置検出信号に基づいてインバータ駆動回路21に制御信号を出力し、当該インバータ駆動回路21を介してスイッチング素子22a〜22fのオン、オフ状態をPWM制御する。このようにして、制御部70はステータの3相巻線3a、3b、3cに対する通電を制御し、駆動モータ3のロータを所望の回転速度で回転させる。なお、制御部70は、3つの位置検出手段41a〜41cのいずれかの信号の状態が変わるたびにその周期を検出し、その周期よりロータの回転速度を内部機能としての回転数検知部41によって算出する。
また、乾燥度判定部12は、振動検知部36が検知した振動値の結果から、衣類の乾燥度合いを判定する。
図3は、本第1の実施の形態におけるドラム式洗濯乾燥機の振動検知部の一例を示す概略の模式図である。
図3のごとく、振動検知部36の一例として、互いに直交する前後、上下、左右の3次元方向の検知軸14a、14b、14cの加速度を検出可能な加速度センサ14を用いている。
ここで、検知軸14aは、ドラム1の回転軸1aと一致する方向である。また、検知軸14bは、ドラム1の前面開口から見て左右水平方向である。そして、検知軸14cは、検知軸14a及び14bと互いに直交する略上下垂直方向である。加速度センサ14は、上記の検知軸14a、14b、14cの各方向の振動を監視できるように受筒2への取り付け方向が調整されている。但し、加速度センサ14の検知軸は、必ずしも14a、14b、14cに限定されるものではなく、その他の方向の加速度を検出するものであってもよい。
受筒2に設けられる加速度センサ14の取り付け位置は、特に限定されるものではないが、高感度な振動検知を可能にするためには、受筒2の振動を減衰させるダンパ34からより遠い位置に設けることが望ましい。本第1の実施の形態では、ドラム1から受筒2に伝達された振動を最も高感度に検知できる位置として、受筒2の前面開口側上部に加速度センサ14を設けている。
加速度センサ14としては、半導体式、機械式、光学式の何れの加速度センサを用いることもできるが、特に、小型化に適した半導体式加速度センサを好適に用いることができる。
ところで、振動検知部36としての加速度センサ14は、ドラム1が高速で回転する衣類の脱水行程において、ドラム1内の衣類の偏りなどで発生する重量アンバランス状態を検知するためにも使用できる。よって、振動検知部36としての加速度センサ14は、乾燥行程における衣類の乾燥度合い判定用、および脱水行程における重量アンバランス判定用として兼用できる。
以上のように構成されたドラム式洗濯乾燥機について、以下、その動作および作用を説明する。
乾燥行程中は、行程が進行するに従って、ドラム1内の衣類の含水量が漸次的に減少するので、衣類の重量が徐々に軽くなり、衣類が落下する際のドラムへの衝撃が小さくなり、振動検知部36の加速度センサ14が検知する振動値も徐々に小さくなる。
そこで、本第1の実施の形態では、受筒2に固定した加速度センサ14が検知する振動値に基づいて、図2に示す乾燥度判定部12が、ドラム1内における衣類の乾燥度合い(衣類が十分に乾燥した状態)を正確に判定している。
ドラム内の衣類がムラなく十分に乾燥すると、衣類から除去される水分量が減少して衣類の重量変化が小さくなり、加速度センサ14が検知する振動値も収束に向かっていく。よって、加速度センサ14の検知結果により、ドラム内の衣類の乾燥度合い(衣類が十分に乾燥した状態)を判定することができる。
図4は、乾燥時間と、振動検知部36の出力積算値との関係を示すグラフである。
ここでは、振動検知部36の加速度センサ14として、互いに直交する3つの検知軸14a、14b、14cの加速度を検出することができる半導体加速度センサを用いている。そして、乾燥行程におけるドラム1の回転数を約47rpmとし、ドラム1の回転軸1a方向(すなわち、検知方向14a)の受筒2の加速度を読み取った結果を図4に示している。これは、本第1の実施の形態において、前記ドラム回転数での乾燥中、前記3検知軸のうち、検知軸14aの振動値が最も大きな値を示すため、すなわち、最も感度が高いためである。
但し、検知軸14aの加速度を読み取ることに限定するものではない。すなわち、検知軸のうち、振動値の最大値を示す検知軸を選定し、その検知軸が検知した振動値を読み取ることが、精度の高い検知には必要である。
このように、振動検知部36の加速度センサ14を2軸以上の振動検出が可能な多軸感応型センサとして構成し、乾燥行程中のタンブリング動作において最も感度の高い方向の値を選択して使えるように、複数方向の振動成分を読み取ることが望ましい。例えば、乾燥回転数により、加速度センサ14の検知軸を変化させ、現実に回転させる回転数に最も感度よく反応する検知軸を選定する。この場合、乾燥行程開始の初期段階で、制御部70により、加速度センサ14の各軸の変化度合いを確認して、もっとも感度良く反応する検知軸を選定し、その検知軸の変化に応じて切り替え制御を行う。
ところで、ドラム1が1回転する間に、加速度センサ14の出力(加速度)は数個のピークを示す。そこで、図4では、加速度センサ14の検出した加速度ピークトゥピーク値のドラム10回転分の積算値を、振動検知部36が検出する振動値A_ppとしている。そして、制御部70が10分毎に振動値A_ppをサンプリングしている。
図4において、吹出口8からドラム1内へ乾燥用空気を吹き出して衣類を乾燥させる乾燥運転が行われている。そして、乾燥が進行するに伴い、振動検知部36が検出する振動値A_ppは漸次的に減少している。ここで、振動検知部36が検出する振動値A_ppが収束し、所定値A_pp1を下回ったとき、ドラム1内の衣類が十分に乾燥したと判定し、これをもって乾燥行程の終了タイミングとする。
本第1の実施の形態においては、乾燥行程の開始から100分が経過したときに、振動値A_ppが所定値A_pp1(0.3g)を下回ったので、乾燥行程を終了している。なお、100分以降、乾燥を継続しても乾燥度合いはほとんど変化せず、無駄な乾燥エネルギーを消費することになる。
図5は、振動検知部36の検知した振動値の結果から、乾燥度判定部12が判定した乾燥度に基づいた乾燥行程終了処理を示すフローチャートである。
乾燥行程が始まると、制御部70は、振動検知部36が検出する検知軸毎の振動値のモニタリングを開始する(ステップS1)。例えば、振動検知部36の検出した加速度ピークトゥピーク値のドラム10回転分の積算値を、振動検知部36が検出する振動値A_ppとすることができる。なお、振動値A_ppの積算期間はこれに限定されることなく、任意に設定可能である。
そして、制御部70は、吹出口8からドラム1内へ乾燥用空気を吹き出して衣類を乾燥させる乾燥運転を開始する(ステップS2)。その後、制御部70は、単位時間(例えば10分間)当りの最大値を示す検知軸の振動値A_ppが、所定値A_pp1を下回るか否かを判断する(ステップS3)。ドラム1内の衣類の乾燥が順調に進んで当該衣類の重量が漸次的に軽くなれば、振動検知部36が検出する振動値A_ppも漸次的に減少する。衣類から水分が除去されて乾燥が進行している間は、単位時間当りの振動値A_ppが、所定値A_pp1を下回ることはなく、ステップS2に示す条件での乾燥運転を継続する。
その後、振動検知部36が検出する振動値A_ppが収束し、単位時間当りの振動値A_ppが、所定値A_pp1を下回ったとき、乾燥度判定部12は、ドラム1内の衣類が十分に乾燥したと判断し(ステップS4)、制御部70は乾燥運転を終了する(ステップS5)。
なお、上記のステップS3において、単位時間(10分間)当りの振動値A_ppが、所定値A_pp1を下回るか否かを判断しているが、上記の単位時間は10分間に限定されるものではなく、例えば5分間でもよく、任意の時間に設定することができる。
以上のように、本第1の実施の形態によれば、振動検知部36の加速度センサ14が検知した前後、上下、左右の3次元方向の振動値の最大値を示す検知軸を選定し、その検知軸が検知した振動値が、所定値を下回った時に、乾燥度判定部12により乾燥終了を判定し、乾燥行程を終了する構成としたことにより、乾燥度合いを精度よく検知し、確実に衣類の乾燥ムラや乾燥し過ぎを低減することが実現できる。
(実施の形態2)
図6は、本発明の第2の実施の形態におけるドラム式洗濯乾燥機の、振動検知部36の検知した振動値の、単位時間当たりの減少量の結果から、乾燥度判定部12が判定した乾燥度に基づいた乾燥行程終了処理を示すフローチャートである。
図6は、本発明の第2の実施の形態におけるドラム式洗濯乾燥機の、振動検知部36の検知した振動値の、単位時間当たりの減少量の結果から、乾燥度判定部12が判定した乾燥度に基づいた乾燥行程終了処理を示すフローチャートである。
乾燥行程が始まると、制御部70は、振動検知部36が検出する検知軸毎の振動値のモニタリングを開始する(ステップS1)。例えば、振動検知部36の検出した加速度ピークトゥピーク値のドラム10回転分の積算値を、振動検知部36が検出する振動値A_ppとすることができる。なお、振動値A_ppの積算期間はこれに限定されることなく、任意に設定可能である。
そして、制御部70は、吹出口8からドラム1内へ乾燥用空気を吹き出して衣類を乾燥させる乾燥運転を開始する(ステップS2)。その後、制御部70は、単位時間(例えば10分間)当りの最大値を示す検知軸の振動値A_ppの減少量ΔA_ppが、所定値ΔA_pp1を下回るか否かを判断する(ステップS3)。ドラム1内の衣類の乾燥が順調に進んで当該衣類の重量が漸次的に軽くなれば、振動検知部36が検出する振動値A_ppも漸次的に減少する。衣類から水分が除去されて乾燥が進行している間は、単位時間当りの振動値A_ppの減少量ΔA_ppが、所定値ΔA_pp1を下回ることはなく、上記ステップS2に示す条件での乾燥運転を継続する。
その後、振動検知部36が検出する振動値A_ppが収束し、単位時間当りの振動値A_ppの減少量ΔA_ppが、所定値ΔA_pp1を下回ったとき、乾燥度判定部12は、ドラム1内の衣類が十分に乾燥したと判断し(ステップS4)、制御部70は乾燥運転を終了する(ステップS5)。
上記のステップS3において、単位時間(10分間)当りの振動値A_ppの減少量ΔA_ppが、所定値ΔA_pp1を下回るか否かを判断しているが、上記の単位時間は10分間に限定されるものではなく、例えば5分間でもよく、任意の時間に設定することができる。
また、ステップS3において、振動検知部36が検知した振動値A_ppの単位時間当りの減少量ΔA_ppが、所定値を下回るか否かを判断しているが、これに代えて、振動値A_ppの単位時間当りの減少率が所定値を下回るかを判断してもよい。
また、ドラム1内の衣類の量(総重量)により、衣類が落下する際のドラム1への衝撃が異なる。つまり、振動検知部36が検知する振動値A_ppも異なる。そこで、ドラム1内の衣類の量を布量検知部15で検知し、検知した衣類の量に応じて判定基準値としての所定値A_pp1、または所定値ΔA_pp1を補正することが望ましい。
すなわち、ドラム1内の衣類の量が多いほど、振動検知部36が検知する振動値A_ppも大きくなるので、所定値を大きくし、逆にドラム1内の衣類の量が少ないほど所定値を小さくする。例えば、定格乾燥容量が衣類6kgの洗濯乾燥機(または衣類乾燥機)において、布量判定部15が衣類の量を5kg〜6kgと判定した場合における所定値をΔA_pp1とし、4kg〜5kgと判定した場合をΔA_pp1×0.9とし、3kg〜4kgと判定した場合をΔA_pp1×0.8とし、2kg〜3kgと判定した場合をΔA_pp1×0.7とし、1kg〜2kgと判定した場合をΔA_pp1×0.6とし、1kgに満たないと判定した場合をΔA_pp1×0.5と、実験、検証により設定することができる。
上記のドラム1に収容された衣類の量に応じた所定値の補正は、布量検知部15の検知結果に基づいて制御部70にて実行される。洗濯開始前に、布量検知部15は、ドラム1に投入された衣類の量(質量)を検知する。具体的には、布量検知部15は、受筒2が空の状態(受筒2内に水が存在せず、ドラム1に衣類が投入されていない状態)におけるダンパ34の軸の位置と、洗濯開始前であって水を受筒2に注入する前の状態(受筒2内に水は存在しないが、ドラム1内には衣類が存在する状態)におけるダンパ34の軸の位置との差によって、ドラム1に投入された衣類の量を検知する。そして、制御部70は、布量検知部15の検知結果に基づいて、所定値を上述のように補正した上で、図5及び図6に示したフローチャートの制御を実行する。このように、ドラム1内の衣類の量に応じて所定値を設定することによって、高精度に乾燥運転終了タイミングを決定することができる。
以上のように、第2の実施の形態によれば、検知軸が検知した振動値の単位時間当りの減少量または減少率が所定値を下回った時に、乾燥度判定部により乾燥終了を判定し、乾燥行程を終了するよう構成したことにより、より精度よく、より細かく乾燥度合いを検知し、衣類の乾燥ムラや乾燥し過ぎを低減することが実現できる。
なお、上記第1、第2の実施の形態において、振動検知部36の一例として、互いに直交する3方向の加速度を検出可能な加速度センサ14にて説明したが、振動検知部36は、加速度センサに限定されるものではない。
(実施の形態3)
図7は、本発明の第3の実施の形態におけるドラム式洗濯乾燥機の概略構成を示す縦断面図である。なお、第1の実施の形態と同じ構成については、同一番号を付し、説明を省略する。
図7は、本発明の第3の実施の形態におけるドラム式洗濯乾燥機の概略構成を示す縦断面図である。なお、第1の実施の形態と同じ構成については、同一番号を付し、説明を省略する。
図7において、受筒2の前面開口部上側には、振動検知部36として、角速度センサ38が取り付けられている。
角速度センサ38は、受筒2が振動で変位したときの角速度を検出するものであるが、ドラム1の前面開口から見て左右水平方向を軸とした回転方向38aの角速度を検出できるように受筒2への取り付け方向が調整されている。
図8は、角速度センサ38の概略の模式図を示すものである。但し、角速度センサ38の検出する回転方向38aはこれに限定されるものではなく、その他の回転方向の角速度を検出するものであってもよい。角速度センサ38が検出する受筒2の角速度は、当該受筒2の何れの位置においても同一である。よって、角速度センサ38は、ダンパ34から遠ざけて設ける必要性はなく、取り付け位置の自由度が高い。
角速度センサ38としては、機械式、流体式または光学式のジャイロスコープ等を用いることができる。特に、小型化に適した機械式(振動型)ジャイロスコープを好適に用いることができる。
なお、本発明においては、第1、第2の実施の形態に示した、振動検知部36の加速度センサ14、および、第3の実施の形態に示した角速度センサ38を、受筒2に1つのみ設けた例を示しているが、複数の加速度センサ14、または複数の角速度センサ38を受筒2に設けてもよい。さらには、加速度センサ14および角速度センサ38の両方を受筒2に設けてもよい。コストを考慮しなければ、振動検知部36として複数のセンサを用いることにより、振動検知の精度をより高めることができる。
以上のように、第3の実施の形態によれば、振動検知部のセンサを受筒のどの位置にも取り付けて振動値を検知することができるので、設計上、製造上の自由度が大きく、コスト削減も実現することができる。
なお、本発明の実施の形態においては、布量検知部15の検知結果に応じて制御部70が所定値を自動的に変更する構成を示したが、布量検知部15が存在しない場合でも、使用者が入力設定部32から衣類の量を入力し、当該使用者の入力に応じて制御部70が所定値を変更する構成とすることもできる。
また、本発明の実施の形態においては、洗濯機能および衣類乾燥機能をともに具備するドラム式洗濯乾燥機について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、洗濯機能を具備しない衣類乾燥機にも適用できる。
以上のように、本発明に係る洗濯乾燥機は、振動検知部が受筒の振動を正確に、精度良く検知するにより、衣類の乾燥ムラや乾燥しすぎを低減できるので、他の衣類乾燥機や洗濯乾燥機などの用途に適用できる。
1 ドラム
2 受筒
3 駆動モータ
12 乾燥度判定部
14 加速度センサ
14a、14b、14c 検知軸
15 布量検知部
36 振動検知部
38 角速度センサ
70 制御部
2 受筒
3 駆動モータ
12 乾燥度判定部
14 加速度センサ
14a、14b、14c 検知軸
15 布量検知部
36 振動検知部
38 角速度センサ
70 制御部
Claims (3)
- 有底円筒状に形成され衣類を収容するドラムと、前記ドラムを回転自在に内包する受筒と、前記ドラムを回転駆動する駆動モータと、前記受筒に設けられ前記ドラムの振動を検知する振動検知部と、前記受筒の上下方向の変位量を検知する布量検知部と、前記振動検知部の検知結果に基づき衣類の乾燥度を判定する乾燥度判定部と、前記駆動モータ等の動作を制御し、洗い、すすぎ、脱水、乾燥の一連の行程を逐次制御する制御部とを備え、前記制御部は、乾燥行程において、前記振動検知部が検知した前後、上下、左右の3次元方向の振動値の最大値を示す検知軸を選定し、その検知軸が検知した振動値が、所定値を下回った時に、前記乾燥度判定部により乾燥終了を判定し、乾燥行程を終了することを特徴とする洗濯乾燥機。
- 振動検知部は加速度センサとし、制御部は、乾燥行程において、前記加速度センサが検知した前後、上下、左右の3次元方向の振動値の最大値を示す検知軸を選定し、その検知軸が検知した振動値の単位時間当りの減少量または減少率が所定値を下回った時に、乾燥度判定部により乾燥終了を判定し、乾燥行程を終了する請求項1記載の洗濯乾燥機。
- 振動検知部は角速度センサとし、制御部は、乾燥行程において、前記角速度センサが検知したドラムの回転軸と直交する軸の回転方向の振動値により、乾燥度判定部にて乾燥終了を判定し、乾燥行程を終了する請求項1記載の洗濯乾燥機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010240458A JP2012090760A (ja) | 2010-10-27 | 2010-10-27 | 洗濯乾燥機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010240458A JP2012090760A (ja) | 2010-10-27 | 2010-10-27 | 洗濯乾燥機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012090760A true JP2012090760A (ja) | 2012-05-17 |
Family
ID=46384845
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2010240458A Pending JP2012090760A (ja) | 2010-10-27 | 2010-10-27 | 洗濯乾燥機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2012090760A (ja) |
-
2010
- 2010-10-27 JP JP2010240458A patent/JP2012090760A/ja active Pending
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