JP2012090502A - 消費電力量管理装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】同一系統の電源に接続される機器群に関して、機種単位の消費電力量を推定することができる技術などを提供する。
【解決手段】本消費電力量管理装置100は、電源消費電力量をもとに機種単位の消費電力量を推定する推定機能1を有する。推定機能1は、機器情報及び契約情報を用いて、対象システム200での機種別の稼働状況を算定する算定部(12)と、電源消費電力量及び機種別の稼働状況の情報を用いて、機種単位の消費電力量を推定する推定部(13)とを有する。上記推定では、(a)電源消費電力量と、(b)機種別の最大消費電力の集計値と、(c)機種別の契約済み能力の指標値と、(d)対象システムの機種別の保有能力の指標値と、(e)機種別の上記b×(c/d)の集計値と、を用いて、上記a×(b×(c/d)/e)により、機種単位の消費電力量を計算する。
【選択図】図1

Description

本発明は、機器(電気機器)の消費電力量を管理する技術に関し、特に、機器の消費電力量を推定する情報処理の技術に関する。
先行技術例として、特開2009−159712号公報(特許文献1)がある。特許文献1には、「消費電力が時間変動する電気機器それぞれに対して電力計を設置することなく各電気機器の消費電力を随時推定できるようにする」等と記載されている。
また、特開2004−194429号公報(特許文献2)がある。特許文献2には、「簡易な方法で系統内の各機器の電力使用量を推定することができる系統内機器の使用電力量推定方法を提供する」等と記載されている。
一方、昨今ではデータセンタ等によるクラウドコンピューティングのサービスが盛んになっている。データセンタ等で保有する設備(電気機器)に基づき、顧客に対して契約(契約単位)に応じたサービスを提供するが、このようなサービスでは、機器自体ではなく、各機種の機器の能力である、演算能力、記憶容量、及び通信回線容量などの能力を、契約単位に応じて提供している。
特開2009−159712号公報 特開2004−194429号公報
前記特許文献1には、機器それぞれに対して電力計を設置することなく各機器の消費電力を随時推定する方法について記載されている。しかし、その代わりとして、ネットワークを介して接続された機器から、処理負荷を示す負荷情報を取得する仕組み、及び負荷情報に対応した消費電力を記憶する手段などが必要となる。即ちその分のコストを要する。
また、前記特許文献2には、系統内の機器それぞれに対して電力計を設置することなく各機器の電力使用量を推定する方法について記載されている。しかし、この推定(計算)の方法は、系統全体の電力消費量から各機器毎の運転モード別の定格消費電力を元に割り当てる方法であるため、例えばある機器が停止状態にある場合でも当該機器に電力消費量が割り当てられる。
さらに、前記特許文献1には、推定した機器の消費電力が、予め設定された閾値より大きい場合、機器の処理負荷を低減させて、電源設備の能力を抑えることにより、消費電力量を低減する方法、について記載されている。しかし、この方法では、処理負荷を低減させることにより処理時間が延びる等の影響が生じる可能性があるが、これに対して負荷を分散して受け持つ機器の増設及び増設に伴う消費電力量の低減を実現する手段などについては考慮・提供されていない。
また前述のようにデータセンタ等によるクラウドコンピューティングのサービスでは、顧客に対し、各機種の機器の能力を契約単位に応じて提供している。そのため、例えば機器の処理負荷を低減させると、所定の演算能力など、契約に応じた機器能力を提供できなくなる(サービスレベルを維持できない)等、顧客との契約上の問題なども生じ得る。
以上を鑑み、本発明は、主な目的として、クラウドやデータセンタ等の環境における同一系統の電源に接続される電気機器(各機種の複数の機器)の各々に対して電力計などを設置する必要無く、機種単位(各機種の機器群の単位)の消費電力量を推定(計算)することができる消費電力量管理装置などの技術を提供する。また更に、上記推定の結果に基づき、設備(各機種の機器)の追加導入などの計画により、顧客に提供する契約単位の機器能力を維持しつつ、かつ、当該機器能力あたりの消費電力量を低減することができる技術を提供する。
上記目的を達成するため、本発明の代表的な形態は、対象システムの同一系統の電源に接続される複数の機種の複数の機器に関する消費電力量を管理する情報処理を行う消費電力量管理装置及びプログラムなどであって、以下に示す構成を有することを特徴とする。
(1)本消費電力量管理装置は、前記電源の消費電力量(E0)をもとに、機種別の機器群の単位である機種単位の消費電力量(Ei)を推定する計算処理を行う推定機能を有する。
前記推定機能は、前記推定に用いる情報として、記憶部に、各機種の機器の情報を含む機器情報、及び、契約単位の機器能力の指標値の情報を含む契約情報を格納し、前記電源の消費電力量を含む情報を取得する取得部と、前記機器情報及び契約情報を用いて、前記対象システムでの機種別の稼働状況(機器能力提供状態)を算定する算定部と、前記電源の消費電力量及び前記機種別の稼働状況の情報を用いて、前記機種単位の消費電力量を推定する計算処理を行う推定部と、上記推定結果の情報をユーザに対して出力する出力部と、を有する。
前記推定部は、(a)前記電源の消費電力量(E0)と、(b)前記機器情報に基づく、機種別の最大消費電力の集計値(6b)と、(c)前記契約情報に基づく、機種別の契約済み能力の指標値(6c)と、(d)前記対象システムの機種別の保有能力の指標値(6d)と、(e)前記機種別の上記b×(c/d)の集計値(6e)と、を用いて、上記a×(b×(c/d)/e)により、前記機種単位の消費電力量を計算する。
(2)また本消費電力量管理装置は、前記機種別に、単位能力あたりの消費電力量(F)の削減を図る、機器台数を含む設備計画、を評価する演算処理を行う計画機能を有する。
前記計画機能は、前記評価に用いる情報として、記憶部に、各機種の機器の特性の情報を含む機器特性情報、及び、設定条件情報を格納し、前記推定機能による結果に基づく、前記機種別の単位能力あたりの消費電力量(F)の情報を用い、前記機種別に、評価条件の情報を入力する入力部と、前記機器特性情報に基づき、前記機種別の稼働状況に基づく機種別の機器能力の使用状態の指標値、及び当該使用状態の値に応じた消費電力の値を算定する処理(使用状態算定)と、前記評価条件の情報、前記記憶部の情報、及び前記使用状態の値に応じた消費電力の値の情報を用いて、前記機種別に前記単位能力あたりの消費電力量(F)を削減する前記機器台数を含む前記設備計画の情報を演算する処理(設備計画演算)と、を行う演算部と、上記設備計画の評価結果の情報をユーザに対して出力する出力部と、を有する。
本発明のうち代表的な形態によれば、クラウドやデータセンタ等の環境における同一系統の電源に接続される電気機器の各々に対して電力計などを設置する必要無く、機種単位の消費電力量を推定することができる。また更に、上記推定の結果に基づき、設備の追加導入などの計画により、顧客に提供する契約単位の機器能力を維持しつつ、かつ、当該機器能力あたりの消費電力量を低減することができる。
本発明の一実施の形態の消費電力量管理装置を含んで成るシステム全体の構成例を示す図である。 本消費電力量管理装置での処理全体のフローチャートである。 機器情報(D1)のテーブルの例を示す図である。 機器情報(D1)の一種である演算装置能力情報のテーブルの例を示す図である。 契約情報(D2)のテーブルの例を示す図である。 (機種別)稼働状況情報(D3)のテーブルの例を示す図である。 (機種別)消費電力量(D4)のテーブルの例を示す図である。 機器特性情報(D5)のテーブルの例を示す図である。 評価条件情報(D7)のテーブルの例を示す図である。 設定条件情報(D6)のテーブルの例を示す図である。 設備計画・評価結果情報(D8)のテーブルの例を示す図である。 機器特性(使用状態と消費電力の関係)の一例を表す図である。 第1の画面例(制御画面)を示す図である。 第2の画面例(契約情報更新画面)を示す図である。 第3の画面例(機種別消費電力量画面)を示す図である。 第4の画面例(設備計画・評価結果画面)を示す図である。
以下、本発明の実施の形態(消費電力量管理装置及びプログラム)を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一部には原則として同一符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
[概要]
本実施の形態の主な特徴として、消費電力量管理装置100における推定機能1と計画機能2がある(図1等)。推定機能1では、対象システム200(データセンタ等)の同一系統の電源51に接続される機器50群に関して、電源消費電力量情報D0などをもとに、機種別(機種単位)の消費電力量を推定し、その情報(D4)を表示する。更に、計画機能2では、推定機能1の結果を用いて、ユーザ入力による評価条件(単位能力あたりの消費電力量(F)の目標削減率や、導入予定台数など)などをもとに、機器50群での負荷分散などを考慮して消費電力の低減を図る、機種別(型式別)の機器導入台数を含む、効果的な設備計画を評価(演算)し、その情報(D8)を表示する。
[システム構成]
図1は、本実施の形態の消費電力量管理装置100を含んで成るシステム全体の概略構成例を示す。消費電力量管理装置100と、対象システム200{測定装置52、電源51、及び複数の電気機器50}とを有する。対象システム200は、管理装置100による管理の対象とする、例えばデータセンタ等の情報処理システムである。管理装置100は、測定装置52とネットワーク等を介して接続されている。
なお本実施の形態では、管理装置100を操作・使用するユーザとして、対象システム200でサービスを提供する事業者における、顧客との契約に応じて情報を入力する管理者などとする。管理装置100は例えば対象システム200(データセンタ等)内に設置されてもよいし、対象システム200の外部のネットワーク上などに接続されてもよい。例えばインターネット上で本推定機能1等によるサービスを提供する形態などとしてもよい。その場合は例えば遠隔の端末(Webブラウザ等を備える)からネットワークを介して管理装置100にアクセスして本サービスを利用するといった形態になる。
対象システム200では、同一系統の電源51に接続される複数(m)の機器50(#1〜#m)を有する。電源51は、接続される各機器50に電力を供給する。測定装置52は、電源51の単位時間(例えば月間)あたりの消費電力量を測定し、その情報(電源消費電力量(E0))を記憶している。
複数(m)の機器50として、本実施の形態では、演算装置50A(サーバ等)、記憶装置50B(ストレージ等)、及び通信装置50C(スイッチ、ルータ等)がある。これら3つの機種(機器種別)を、説明上、A,B,Cとする。各機種の機器50は、それぞれ複数台が電源51に接続される。例えば、X台の演算装置50A、Y台の記憶装置50B、Z台の通信装置50Cを有する。各機種の機器50群では、クラウド的なサービスに応じた処理負荷分散などが可能となっている。なお本実施の形態では、説明の簡単のため、機種を上記3種類としているが、機種(及び型式)が増えても同様に適用可能である。
管理装置100は、記憶部110、制御部120、入力部130、出力部140、通信I/F(インタフェース)150等を備える。管理装置100は、一般的なコンピュータにより実現できる。即ち、制御部120はCPU,ROM,RAM等によるソフトウェアプログラム処理などにより実現できる。同様に、記憶部110はCPUによる各種メモリやディスク及びその読み書き装置等の利用、入力部130はキーボードやマウス等の利用、出力部140はディスプレイやプリンタ等の利用、通信I/F150はネットワークI/Fボード等の利用により、それぞれ実現できる。例えば、制御部120(CPU)は、記憶部110の本実施の形態の消費電力量管理プログラム(例えば外部ディスク等から読み書き装置や通信I/F150等を通じてCPUが利用するメモリ上へロードされたプログラム)を実行することにより、推定機能1及び計画機能2を含む処理機能を実現する。
本実施の形態の管理装置100は、第1の処理機能である推定機能1(消費電力量推定機能)と、第2の処理機能である計画機能2(設備計画機能)とを有する。第2の処理機能は第1の処理機能を前提とした機能である。
推定機能1では、電源51の消費電力量(E0とする)の情報などをもとに、各々の機種単位(機種別)の消費電力量(Eiとする;i=A,B,C)を推定する。例えば、演算装置50A群(X台)を1単位として、その演算装置50A群の単位の消費電力量(EA)が推定される。同様に、記憶装置50B群(Y台)の単位の消費電力量(EB),通信装置50C群(Z台)の単位の消費電力量(EC)が推定される。上記推定の機種単位は、個々の機器の単位ではなく、クラウド的なサービスの提供における負荷分散などの構成も考慮して、同一機種の機器群の単位としている。なお同一機種における型式(仕様・能力)の違いは、機種に統合される形で計算される。
計画機能2では、推定機能1で推定した結果の情報、及び電源51の消費電力量(E0)の情報などをもとに、各々の機種+型式の単位で、処理負荷分散による消費電力の低減を実現できる機器台数を含む設備計画を評価(演算)する。例えば、演算装置50A群(指定の型式)に関して、目標削減率や導入予定台数などの評価条件入力情報をもとに、機器能力(単位能力)あたりの消費電力量(F)を低減することができる追加導入台数などを導出する。顧客との契約単位の機器能力を維持することを条件としつつ、クラウド的なサービスにおける機器群による処理負荷分散、及び消費電力に関する機器特性の違い等(型式及び使用状態に応じて消費電力が異なる等)を考慮して、効果的な消費電力量の削減を図れる計画(少なくとも機種別の導入台数の情報を含む)を導出する。なお、計画機能2では、機種に加えて型式に応じて能力が異なることを考慮して計画を演算する。型式の違いが無い場合や、型式の違いを機種の違いとして管理する場合は、機種単位で演算することと同じになる。
制御部120は、推定機能1において、情報取得部11、稼働状況算定部12、消費電力量推定部13、及び消費電力量出力部14を備え、計画機能2において、評価条件入力部21、設備計画演算部22、及び評価結果出力部23を備える。
推定機能1において、情報取得部11は、入力部130を介してユーザ(前述)からの入力を受け付けて、電源51の測定装置52から、電源消費電力量(E0)のデータ(電源消費電力量情報D0)を収集し、記憶部110の記憶領域(設備計画・評価結果情報D8内にも格納する)に格納する処理などを行う。情報取得部11からの問い合わせに対して、測定装置52は、電源消費電力量(E0)の情報を情報取得部11へ伝達する。また、情報取得部11は、入力部130を介してユーザからの入力を受け付けて、契約情報D2を作成し、記憶領域に格納する(後述、図14等)。契約情報D2は、対象システム200で機器50の能力を用いて実現・提供されるサービスに関する顧客との契約に応じて、契約単位ごとの機器能力(機種毎の能力)に関する管理情報である。その他、情報取得部11では、計算に用いる各種の情報を取得したり、ユーザにより画面で情報を入力・設定する処理などを行う(後述、図13等)。
稼働状況算定部12は、機器情報D1と契約情報D2を用いて、対象システム200での機種別の稼働状況(能力提供状態)を算定し、そして、当該機種別の稼働状況に応じた、機種別の消費電力量の比率(後述)などの、推定に用いる情報を算出し、それらを含む稼働状況情報D3として記憶領域に格納する処理を行う。
消費電力量推定部13は、機種別の消費電力量(Ei)を推定する処理を行う。消費電力量推定部13は、上記の電源消費電力量情報D0から、上記の稼働状況情報D3(比率など)に応じて、機種別の消費電力量(Ei)などを計算し、消費電力量情報D4として格納する。
消費電力量出力部14は、消費電力量推定部13による推定結果(D4)である機種別の消費電力量(Ei)などの情報を、出力部140を介してユーザに対して画面(後述、図15)で表示する処理などを行う。
計画機能2において、評価条件入力部21は、入力部130を介してユーザからの評価条件などの情報の入力を受け付けて、評価条件情報D7(一時情報)として格納する処理などを行う。また、評価条件入力部21は、推定機能1による消費電力量情報D4や、機器特性情報D5や設定条件情報D6などを取得してもよい。
設備計画演算部22は、評価条件入力部21により一時情報として格納された評価条件情報D7、及び、消費電力量情報D4、機器特性情報D5、設定条件情報D6などの情報に基づき、設備計画を評価(演算)する処理を行い、設備計画・評価結果情報D8として格納する。設備計画は、機器導入台数や投資金額などの情報を含む。
評価結果出力部23は、設備計画演算部22での評価結果(D8)である機器導入台数や投資金額などの情報を、出力部140を介してユーザに対して画面(後述、図16)で表示する処理などを行う。表示する情報は、評価条件入力値(目標削減率など)と投資金額(対応する機器導入台数など)との関係を視覚的に表すグラフなどを含む。また評価結果出力部23は、入力部130を介してユーザからの評価条件入力部21の入力値の変更を受け付けた場合、設備計画演算部22による演算の再処理(更新)を行い、その結果を上記同様に出力する。
なお消費電力量出力部14や評価結果出力部23での出力処理としては、管理装置100や端末などの画面に情報を表示する形態に限らず、電子データや紙媒体形式での出力としてもよい。
[処理概要]
図2は、本消費電力量管理装置100(推定機能1、計画機能2)の処理フロー(概要)を示す。s1等は処理ステップを示す。大きくは、s1:情報取得,s2:消費電力量計算,s3:消費電力量表示,s4:終了判定,s5:評価条件取得,s6:設備計画評価,s7:評価結果表示、s8:終了判定、s9:終了判定、といった各処理ステップから成る。s1〜s4は推定機能1に関する処理、s5〜s8は計画機能2に関する処理である。各処理詳細については後述する。
s1では、情報取得部11による処理を行い、電源消費電力量情報D0などを取得・更新する。ユーザ操作に基づき、管理装置100の画面(後述、図13等)で、推定機能1による推定や、計画機能2による設備計画について、実行指示や、計算用のデータ情報の取得や設定などができる。
s2では、s2−1で、機器情報D1や契約情報D2などを用いて、稼働状況算定部12による機器50群の稼働状況(契約に応じた機器能力提供状態、例えば稼働の有無)を算定または確認する処理を行い、稼働状況情報D3を格納し、s2−2で、電源消費電力量情報D0,稼働状況情報D3などを用いて、消費電力量推定部13による機種別消費電力量を推定する処理を行い、消費電力量情報D4を格納する。
s3では、消費電力量情報D4などを用いて、消費電力量出力部14による処理を行い、管理装置100の画面(後述、図15等)で、機種別消費電力量情報などを表示する。
s4では、推定機能1による処理のみで終了するか、続けて計画機能2による処理も行うかどうか判定する。
s5以降では、電源消費電力量情報D0,消費電力量情報D4などを用いて、計画機能2による処理を行う。s5では、評価条件入力部21により、設備計画の評価(演算)に用いる評価条件などのデータ情報を入力・取得する処理を行う。ユーザ操作に基づき、管理装置100の画面(後述、図14等)で、評価条件情報D7などを入力・格納する。
s6では、機器特性情報D5,設定条件情報D6,評価条件情報D7などを用いて、設備計画演算部22による設備計画の評価(演算)の処理を行い、設備計画・評価結果情報D8を格納する。s6−1では、設備計画演算部22により、機器50群の使用状態(稼働状況情報D3に基づく、機器50の稼働率など)を算定または確認する処理を行う。s6−2では、設備計画演算部22により、D5,D6,D7、及び上記使用状態情報などをもとに、設備計画を演算し、設備計画・評価結果情報D8とする。s7では、評価結果出力部23により、設備計画・評価結果情報D8などを、管理装置100の画面(後述、図16)に表示する。s8では、計画機能2による演算を続ける(条件を更新して再実行)か終了するか判定する。s9では、本管理装置100の推定機能1、計画機能2による処理を終了するかどうか判定する。
[データ情報]
図3〜図11は、本システムで用いる各種データ情報(D0〜D8)の例(テーブル)を示す。記憶部110の記憶領域に、D0:電源消費電力量情報,D1:機器情報(図3,図4),D2:契約情報(図5)、D3:稼動状況情報(図6)、D4:(機種別)消費電力量情報(図7)、D5:機器特性情報(図8)、D6:設定条件情報(図10)、D7:評価条件情報(図9)、D8:設備計画・評価結果情報(図11)、等を格納する。
電源消費電力量情報D0は、前述の電源51の消費電力量(E0)の情報である。図7の一部などに格納される。機器情報D1は、推定機能1で用いる情報であり、各機種の機器50ごとに、最大消費電力量や能力などを特定する情報(特性情報、構成情報など)が含まれる。また、機器特性情報D5も機器情報D1と同様の情報を含むが、D5は計画機能2で用いる情報として分けており、各機種の機器50の使用状態に応じた消費電力を特定する情報などを含む。契約情報D2は、顧客との契約(契約単位)に応じた、機種別の能力(契約済み能力)を特定する情報などが含まれる。契約情報D2は、顧客とのサービスに関する契約内容に応じて、例えばユーザにより画面(図14)で入力・更新される契約情報により作成される。
稼働状況情報D3は、機種別消費電力量(Ei)を計算する際の情報であり、対象システム200の各機種の機器50群に関する、最大消費電力、保有能力や契約済み能力、及びそれらから計算される比率などの情報を含む。「稼働状況」とは、機種別に、個々の機器50について稼働・能力提供(契約済み)の有無があり、それに基づき対象システム200(全体)の保有能力のうちの(全顧客での)契約済み分の比率など(及び対応する消費電力など)を示す。なおD3はD1,D2から算定可能であり、管理装置100が対象システム200の機器50へ監視やアクセスして負荷情報などを取得するような仕組みは必要ではない。
消費電力量情報D4は、電源消費電力量(E0)及び推定された各機種の消費電力量(Ei)の情報を含む。消費電力量情報D4は、例えば年月ごとの履歴情報として記録される。
設定条件情報D6は、設備計画の演算の際に用いる設定条件として、各機種の機器50の負荷状態(使用状態)に関する下限値の条件などが含まれる。例えば設定条件は予め設定及び変更が可能である。評価条件情報D7は、一時的に格納される情報であり、制御部120(計画機能2)により入力を受け付けた情報や算出した情報などが含まれる。設備計画・評価結果情報D8は、制御部120(計画機能2)により算出した設備計画・評価結果に関する情報が含まれる。
[D1:機器情報]
図3は、機器情報D1のテーブルを示す。本テーブルは、機種(3a)、型式(3b)、最大消費電力量(3c)、機器能力(3d)、台数(3e)、機器単価(3f)、等の項目を持つレコードで構成される。機種(3a)は、機器種別の識別コードなどの情報(登録単位)であり、本例では、演算装置50A/記憶装置50B/通信装置50Cの3種類の区別(A,B,C)を示す。型式(3b)は、更に、当該機種における詳しい仕様や能力の違いに対応した型式の識別コードなどの情報である。例えば演算装置50Aの型式として、能力が異なるAa,Ab等が存在し、それぞれ1台以上を有する。なお対象システム200の各個別の機器50のユニークIDやアドレスなどの既存の情報も図示しないが別途管理されている(推定の計算には必要無い)。
最大消費電力量(3c)は、当該機種(3a)・型式(3b)の仕様で規定されている値である(例えば500kWh)。機器能力(3d)は、当該機種(3a)・型式(3b)別に、所定の単位で、当該機器の能力を表す指標値を示す。所定の単位は、機種に応じて設定可能である。機器能力指標について、本実施の形態では、記憶装置50Bについては、記憶容量で定義される(例えば100GBなど)。通信装置50Cについては、単位時間当たりの通信量を表す通信帯域幅で定義される(例えば100Mbpsなど)。演算装置50Aについては、図4の演算装置能力情報をもとに、演算装置50Aに備える1つ以上の演算器(プロセッサ、コア)の演算処理能力、及びその搭載数などによって定義される。台数(3e)は、電源51に接続される当該型式(3b)の機器50の台数(1台以上)を示す。機器単価(3f)は、当該機器50の1台あたりの導入・運用などの際の単価・コスト情報を示す(本例では導入の単価を示す)。
図4は、機器情報D1に含まれる機器能力情報の一例である演算装置能力情報のテーブルを示す。機種が演算装置50Aの場合、本情報を用いて、機器能力(3d)などを算定する。本テーブルは、機種(4a)、型式(4b)、演算器能力(4c)、演算器搭載数(4d)、演算装置能力(4e)、等の項目を有する。4cは、演算器の演算処理能力を示す指標値であり、例えば、SPECint2006rateやCTPなど、一般的に公開されているものを利用することができ、当該規格に従って測定される値(SPEC単位など)である。4dは、当該型式(4b)の演算装置50Aで搭載する演算器の数である。演算装置能力(4e)は、当該型式(4b)の演算装置50Aの総合的な能力指標値であり、例えば演算器能力(4c)×演算器搭載数(4d)の値である。なお図3の例では、演算装置50Aの機器能力(3d)については、演算器搭載数で表しているが、図4で示すように、総合的な値(4c×4d)などの形で表してもよい。本実施の形態では、顧客とのサービスの契約は、演算装置50A単位よりも細かく演算器単位で行われる(選択可能である)ため、機器能力の算定にあたっては、演算器の情報(図4)及び契約情報D2を用いて、例えば演算器能力の単位で換算される。
[D2:契約情報]
図5は、契約情報D2の例を示す。本テーブルは、契約ID(5a)、“演算”(5b)、“記憶”(5c)、“通信”(5d)、等の項目を持つレコードで構成される。契約ID(5a)は、各顧客とのサービスの契約に応じたID(登録単位)であり、契約単位の機器能力のID、及び契約者ID(顧客ID)などにも関連付けられる。対象システム200の事業者側から見ると当該能力を提供し、顧客側から見ると当該能力を利用する。
“演算”(5b)は、演算装置50Aに関する契約単位の機器能力の指標値を示す。“記憶”(5c)、“通信”(5d)についても同様に、機種毎の契約単位の機器能力の指標値を示す。例えば、契約ID=1の契約単位では、演算装置50Aの能力として100(SEPC)を利用−提供し、記憶装置50Bの能力として10(GB)を利用−提供し、通信装置50Cの能力として10(Mbps)を利用−提供することを示す。なお各能力(5b,5c,5d)における全契約分の総和の値は稼働状況の算定などで用いられる。
契約の例として、例えば画面(図14)で、契約情報更新として、利用する型式(14b)=Aa,演算器数(14c)=1,記憶装置容量(14d)=10,通信帯域幅(14e)=10などが入力される。その入力契約情報に従って、図5の契約情報D2のテーブルの“演算”(5b)の項目に、1×100(4c)=100が設定され、同様に5c,5dの項目には10,10が設定される。なお一般に1台の演算装置(50A)には複数の演算器が搭載されており、本実施の形態では顧客に提供する演算装置50Aの能力については、演算器単位で提供する。型式(14b)及び演算器搭載数(4d)のうちの利用する演算器数(14c)をユーザにより指定して設定可能となっている。
[D3:稼働状況]
図6は、稼働状況情報D3の例を示す。本テーブルは、機種(6a)、最大消費電力和(6b)、契約済み能力(6c)、保有能力(6d)、最大消費電力和補正(6e)、比率(6f)、等の項目を持つレコードで構成される。6bは、機種毎の最大消費電力(3c)の集計値(和)を示す。例えば、図3から型式(3b)を含めて3c×3eの値を6bに格納する。推定単位を機種単位とするので、同一機種における型式(3b)の違い(例えばAa,Ab)は統合される。
6cは、機種毎に契約済み能力の指標値を示す。6cは全契約分の値であり、例えば機種(6a)が演算(A)の場合は、図5の5bに関する全レコードの和が格納される。6dは、機種毎に保有能力の指標値を示す。6dは対象システム200(複数の機器50)の全体での値である。6dは、例えば図3から型式(3b)を含めて3d×3eの値が格納される。例えば図6では、演算装置50Aについては、保有能力(6d)=272のうち契約済み能力(6c)=66であることを示す。6eは、6b,6c,6dの値から算出される、最大消費電力和(6b)に関する補正値が格納される。具体的には、6e=6b×(6c/6d)である。機種(6a)毎に、保有能力(6d)に対する契約済み能力の比率(6c/6d)により、6bの値が補正される。6fは、6eの総和の値を6gとしたとき、6gに対する当該機種(6a)の6eの値の比率(6e/6g)を示す。
[D4:消費電力量]
図7は、(機種別)消費電力量情報D4の例を示す。本テーブルは、年(7a)、月(7b)、消費電力量(7c)、保有能力(7d)、契約済み能力(7e)、等を持つレコードで構成される。7cについては、更に、電源(c0)、演算(c1)、記憶(c2)、通信(c3)の項目を有する。c0は電源消費電力量(E0)に相当する。c1〜c3は、推定による機種別消費電力量(Ei)を示す。7d(d1〜d3),7e(e1〜e3)についても同様に機種毎の情報を示す。7dの値は6dから得られる。7eの値は6cから得られる。7cで例えば演算(c1)の項目の値は、c0(E0)×6f(図6の演算(A)のレコードの比率)で計算される。c2,c3についても同様に該当機種の比率(6f)を用いて計算される。
[D5:機器特性情報]
図8は、機器特性情報D5の例を示す。本テーブルは、機種(8a)、型式(8b)、使用状態(8c)、消費電力(8d)、等の項目を持つレコードで構成される。8c,8dの情報は、図12の例のような機器特性の情報をレコードで作成・格納している。8cは、当該機種(8a)−型式(8b)の機器50における使用状態を示す。「使用状態」は、機種別に、稼働状況が稼働(能力提供、契約)有りの機器50における能力の使用率などで表される。例えば演算装置50Aの使用状態(8c)については、(全体のうちの)演算器の使用率などで表される。消費電力(8d)は、使用状態(8c)に対応して測定(算定)された消費電力を示す。また、通信装置50Cの使用状態(8c)については、当該機器50が持つ通信帯域幅(能力)に対する単位時間当たりのデータ通信量の比率としている。また、記憶装置50Bについては、最大と最小の消費電力の差が小さいため、本実施の形態では扱わない。ただし将来的に消費電力の最小値が低下すれば、同様の処理が可能となる。
[D6:設定条件]
図10は、設定条件情報D6の1つである下限値条件情報の例を示す。機種(10a)、下限値(10b)、等の項目を有する。下限値条件情報として、図8,図12に例示する機器特性に関する使用状態の値(β)に関する下限値の条件を設定可能とする。
[D7:評価条件]
図9は、評価条件情報D7の例を示す。本テーブルは、機種(9a)、型式(9b)、削減量(9c)、導入台数(9d)、等の項目を有する。画面(図13、c)で入力される情報に対応する。9cは、当該機種(9a)−型式(9b)の機器50に関する消費電力量(Ei)に関する目標削減量(%)を示す。9dは、当該機器50に関してユーザが導入を予定している台数を示す。
[D8:設備計画・評価結果情報]
図11は、設備計画・評価結果情報D8の例を示す。本テーブルは、ID(11a)、機種(11b)、型式(11c)、目標削減量(11d)、導入台数(11e)、追加機器台数(11f)、投資金額(11g)、評価日時(11h)、等の項目を持つレコードで構成される。11d,11eは9c,9dと同様の情報である。11f,11gは評価の演算により求められる。11dは評価の日時である。
[画面(1)]
図13は、管理装置100で提供する制御画面(各機能をユーザが利用する画面)の例を示す。表示項目として、(a)「データ更新」、(b)「機種別消費電力量」、(c)「新規機器導入計画」(設備計画)などがある。終了ボタン(k)により終了する。
aの「データ更新」では、各機能の計算に用いるためのデータである、「電源消費電力量」(d)、「契約情報」(e)などを、更新ボタンにより更新(取得)することができる。dの「電源消費電力量」では、最新の電源消費電力量(E0)の情報(D0)を取得できる。eの「契約情報」では、最新の契約情報D2を取得できる。eの更新ボタンにより図14の契約情報更新の画面へ遷移する。
bの「機種別消費電力量」では、実行ボタン(f)により、推定機能1による機種別消費電力量(Ei)の推定を実行してその結果情報を表示することができる。fの実行ボタンにより図15の機種別消費電力量の画面へ遷移する。
cの「新規機器導入計画」(設備計画)では、設備計画のための評価条件をユーザにより入力でき、実行ボタン(j)により計画機能2による設備計画の評価(演算)を実行してその結果情報を表示することができる。cの項目では、評価条件として、(g)機器、(h)目標削減量、(i)導入予定台数、などの情報をユーザにより入力することができる。gは、計画の対象とする機器50(機種−型式)を指定する。hは、機種別消費電力量(Ei)に関する目標とする削減量(%)を指定する。iは、ユーザによる導入予定台数を指定する。jの実行ボタンにより図16の設備計画・評価結果の画面へ遷移する。
[(1)推定機能]
以上に基づき、図1、図2、図13等を参照しながら、本消費電力量管理装置100の推定機能1に関する図2の処理の詳細について説明する。
[s1:情報取得]
まずs1では、管理装置100の起動後、図13の画面の「電源消費電力量」(d)の更新ボタン等により、情報取得部11による処理を開始する。情報取得部11は、ネットワークを介して、測定装置52から、電源51の消費電力量(E0)の情報(D0)を取得する。なお本例ではE0は月間の消費電力量とする。またこの月間とは、本処理の実行日の該当する月の前月とする。取得された年,月,電源消費電力量(E0)などの情報は、記憶領域に一時情報として格納される。
続いて、同画面の「契約情報」(e)の更新ボタンにより、図14の契約情報更新の画面を表示する。
[画面(2)]
図14は、契約情報更新の画面を示す。前述のように顧客との契約内容に応じてユーザにより情報が入力され、契約情報D2(図5)が作成される。画面内のテーブルに示す、ID(14a)、型式(14b)、演算器数(14c)、記憶装置容量(14d)、通信帯域幅(14e)といった項目に情報の入力を受け付ける。そして更新ボタン(a)により、以下に説明する処理を行い、s1の処理を終了する。本処理は、ID(14a)の入力数だけ同様に繰り返し行われる。
入力のID(14a)単位に、機器情報D1のテーブル(図3,図4)に対して、入力の型式(14b)と一致する型式(3b)の機器情報・機器能力情報を抽出する。演算装置50Aについては、図3と共に図4の情報も参照して、演算装置能力を抽出する。そして、入力のID(14a)に対応して、契約情報D2(図5)のテーブルの契約ID(5a)を生成する。“演算”(5b)の項目には、演算装置50Aの能力指標値として、前述のように、図14の入力の演算器数(14c)と、図4から抽出した演算器能力(4c)の値との乗算結果(14c×4c)を格納してレコードを生成し、テーブルに追加する。“記憶”(5c)、“通信”(5d)の項目についても同様に、入力の記憶装置容量(14d)、通信帯域幅(14e)の値をそれぞれ格納してレコードを生成する。なお契約情報D2の更新が無い場合、図13のeの更新ボタンの入力が無く、bの機種別消費電力量のfの実行ボタンにより、s1の処理を終了する。
[s2:消費電力量算出]
次に、s2で稼働状況算定部12と消費電力量推定部13による処理を行う。図13のbの機種別消費電力量の実行ボタン(f)により、s2の処理を開始する。稼働状況算定部12は、機器情報D1(図3,図4)と契約情報D2(図5)のテーブルから、複数の機器50における機種別の稼働状況を算定し、その結果を図6の稼働状況情報D3のテーブルの形式で一時情報として格納する。
まず稼働状況算定部12による処理(s2−1)を行う。図3の機器情報D1のテーブルで、機種(3a)が一致するレコード(型式(3b)は異なってもよい)を抽出し、各レコードの最大消費電力量(3c)と台数(3e)とを乗算(3c×3e)し、それらの各レコードの結果の和(機種単位の和)を算出する。そして、この結果を、図6の稼働状況情報D3のテーブルにおける、最大消費電力和(6b)として格納し、機種(6a)=機種(3a)となるようにレコードを生成する。
同様に、上記抽出したD1のテーブルのレコードにおいて、機種毎に、機器能力(3d)と台数(3e)とを乗算(3d×3e)し、各レコードの結果の和を算出する。そして、この結果を、稼働状況情報D3のテーブルのレコードの保有能力(6d)として格納する。ただし機種(3a)が演算(A)の場合は、型式(3b,4b)に応じた演算装置能力情報(4c,4d,4e等)を抽出して、例えば演算器能力(4c)×演算器搭載数(4d)×台数(3e)、または、演算装置能力(4e)×台数(3e)、などの値を用いる。以上の処理を、機種(3a)分、同様に繰り返し実行する。
続いて、契約情報D2(図5)のテーブルにおいて、全レコードの“演算”(5b),“記憶”(5c),“通信”(5d)の各カラム毎に和(機種毎に能力指標値の和:5b和,5c和,5d和)を算出する。そして稼働状況情報D3(図6)のテーブルの機種(6a)=“演算”となるレコードの契約済み能力(6c)の項目には、上記算出結果の5b和の値を代入する。同様に、各機種(B,C)の6cの項目に、対応する5c和、5d和の値を代入する。
次に、稼働状況情報D3(図6)のテーブルの各レコードにおいて、下記の式(0)の計算処理を行い、最大消費電力和補正(6e)の値とする。
式(0): [最大消費電力和補正(6e)]=[最大消費電力和(6b)]×([契約済み能力(6c)]/[保有能力(6d)])
そして、稼働状況情報D3のテーブルの全レコードの最大消費電力和補正(6e)の値の総和(6g)を算出する。さらに、それぞれの機種のレコードにおいて、最大消費電力和補正(6e)とその総和(6g)との除算(6e/6g)をし、その結果を比率(6f)として格納する。以上により稼働状況算定部12の処理(s2−1)を終了する。
次に、消費電力量推定部13による処理(s2−2)を行う。本処理では、前記s1の処理により一時情報として格納されている、年,月,電源消費電力量(E0)などの情報と、稼働状況情報D3(図6)とに基づき、機種別の消費電力量情報D4(図7)のテーブルのデータを作成する。
まず上記年,月,電源消費電力量(E0)の値を、それぞれ、図7のテーブルの年(7a),月(7b),電源(c0)の値として、レコードを生成する。
次に、稼働状況情報D3(図6)のテーブルから、機種(6a)=“演算”となるレコードの比率(6f)の値を抽出し、図7のテーブルの電源(c0)の値(E0)との乗算結果(c0×6f)を、演算(c1)の項目の値とする。また、保有能力(6d)の値を、演算(d1)の項目の値とする。また、契約済み能力(6c)の値を、演算(e1)の項目の値とする。他の機種(B,C)についても基本的に同様の処理である。即ち、各機種のレコードの比率(6f)をそれぞれ抽出し、電源(c0)の値との乗算結果を、それぞれ、記憶(c2),通信(c3)の値とする。また、各レコードの処理において、記憶(d2)=保有能力(6d),記憶(e2)=契約済み能力(6c),及び、通信(d3)=保有能力(6d),通信(e3)=契約済み能力(6c)とする。
上記により、消費電力量推定部13の処理(s2−2)、及びs2の処理を終了する。
[s3:消費電力量表示]
続いて、s3では、消費電力量出力部14による表示処理を行う。まず図15の機種別消費電力量の画面を表示する。
なお推定機能1と計画機能2の両方を用いる場合、推定機能1(消費電力量出力部14)の出力処理と計画機能2(評価結果出力部23)の出力処理は一方に統合した形態としてもよい。
[画面(3)]
図15は、機種別消費電力量の画面を示す。aの月間,年間の項目では、計算・表示する単位の切り替えが可能であり、初期値として月間としている。従って、本画面の表示の際には、機種別消費電力量情報D4(図7)のテーブルから、年(7a),月(7b)が最新のレコードを抽出する。そして、図15のbの機種(A,B,C)毎に、cの(機種別)消費電力量([kWh])の欄に、図7の演算(c1),記憶(c2),通信(c3)のそれぞれの値を表示する。また、dの機器能力あたりの消費電力量([kWh/機器能力])の欄には、機種別の単位能力あたりの消費電力量(F)として、c1,c2,c3のそれぞれの値を、契約済み能力(7e)のそれぞれの値(e1,e2,e3)によって除算した結果(c1/e1等)を表示する。なお推定機能1としては、少なくとも、cの(機種別)消費電力量(Ei)の情報を推定(計算)して出力するものである。dの情報は、簡単な計算により得られ、計画機能2の処理で用いる。
またaで年間が選択された場合には、図7のテーブルから、年(7a)が最新のレコードを抽出し、抽出した全レコードから、c1の和、c2の和、及びc3の和をそれぞれ算出し、年単位の機種別消費電力量(Ei)とし、図15のcの欄に表示する。また、上記抽出した全レコードから、e1の平均,e2の平均、及びe3の平均をそれぞれ算出し、同様に除算結果(c1の和/e1の平均など)を年単位の情報としてdの欄に表示する。
図15の終了ボタン(e)により本画面の表示を終了し、図13の画面に戻る。これにより、評価結果出力部23の処理(s3)を終了する。
s4の終了判定の処理では、s3の処理の終了後に、画面(図13)の終了ボタン(k)の入力を受け付けると(s4−Y)、管理装置100の動作を終了する。また、設備計画(c)の実行ボタン(j)の入力を受け付けた場合(s4−N)、s5以降の計画機能2による処理に進む。以上、推定機能1による機種別消費電力量(Ei)の推定の例である。
[従来技術例との比較]
機種別消費電力量(Ei)の推定に関し、前述の従来技術例による場合は、電源消費電力量(E0)を、演算装置(A)・記憶装置(B)・通信装置(C)といった各機種のそれぞれの定格消費電力の比で割り振ることによって求めることになる。その場合、本実施の形態で示すところの図7の電源(c0)、及び図6の最大消費電力和(6b)から、各機種の消費電力量は、例えば333(一定値)と算出されることになる。一方、本実施の形態の推定機能1によると、例えば図7で年=2010,月=2のレコードでは、演算(c1)=368,記憶(c2)=253,通信(c3)=379といったように、従来技術例による一定値と比べて機種毎に算出値が異なっている。即ち、本実施の形態ではより詳細な推定がされていることが分かる。
従来の電気機器及びそのシステムにおいては、消費電力量の管理にあたり、保有する機器が稼働していない状況を考慮する必要は無かったが、昨今のデータセンタ等の環境では、保有する機器の稼働状況などが変動するため、従来技術例では推定が難しい。
一方、本実施の形態では、各種(A,B,C)の複数の機器50をデータセンタ等(対象システム200)に集めて処理負荷分散などに対応した構成とし、顧客との契約に応じてネットワークを介して機器50群の能力をサービスとして提供−利用する。このようなクラウド的なサービスでは、顧客側の作業負荷や要求などに応じて契約で機器能力の構成の変更を可能とし、それに対応して、サービス提供者側は、各種の機器を予め契約数以上に十分に保有して稼働可能としている。上記のように、昨今の環境では、保有する機器の稼働状況などが変動するため、本消費電力量管理装置100の推定機能1が有効となる。本推定機能1は、機種別の稼働状況を考慮した推定方法になっている。
また、英国を端として始まりつつあるカーボンフットプリントにおいては、製品・サービスの提供単位にCO2排出量を算定するため、その要因となる消費電力量も同じ単位で把握することになる。従って、上記クラウド等のサービスでは、各機種(A,B,C)の単位で必要となる能力を提供するため、本推定機能1により提供される、各機種の単位の消費電力量(Ei)の情報(図15のc)、及び各機種の機器能力あたりの消費電力量(F)の情報(図15のd)が有効活用できる。
[(2)計画機能]
次に、以下、図1、図2、図13等を参照しながら、本消費電力量管理装置100の計画機能2を利用して設備計画を評価(演算)する処理の詳細について説明する。
背景として、クラウドコンピューティングでは、サービスを提供するためにデータセンタ等の設備(各機器)の数量が増大し、データセンタ等の単位で見ると消費電力量も増大する傾向がある。しかし、前述のように例えばカーボンフットプリントでは、サービス提供単位の構成要素となる、演算装置・記憶装置・通信装置などの各機種の単位での消費電力量の把握が必要になるため、機器自身(単体)の低消費電力化と、機器運用時(各機種の機器群を含む対象システム全体)の消費電力量の低減策とが重要となる。
そこで、本消費電力量管理装置100では、計画機能2の処理により、データセンタ等の単位(対象システム200)での各機種の複数の機器50(50A,50B,50C)の導入・運用時における機器50群での負荷分散に伴う消費電力量の低減を図る設備計画(機器導入計画)を演算し、その情報をユーザに対して提供する。本設備計画により、前記機種別の単位能力(機器能力)あたりの消費電力量(F)(図15のc)の低減を実現する。本設備計画の情報は、効果的な機器導入台数や、対応する投資金額(コスト)の情報を含む。また計画機能2では、機種かつ型式単位で設備計画を演算する(同一機種でも型式に応じて能力・特性が異なり、特性を利用して演算するため)。
[機器特性]
図12は、前述の機器特性情報D5(図8)に記載されている機器特性の一例として、ある機器50の使用状態(%)と消費電力(W)との関係を表す。例えば演算装置50Aでは、搭載する演算器の使用率(使用状態)の増加に伴い、使用電力(消費電力)も増加するという特性がある。使用状態が値αのように高いと消費電力は値Xのように大きく、使用状態が値βのように低いと消費電力は値Yのように小さい。従って、当該機器50の使用状態を例えばαからβに制限(緩和)すると、消費電力をXからYに下げることができる。機器特性をもとに、同一機種の機器50群における負荷分散の構成を利用して、使用状態を所定の値に抑える(例えば値βを上限値にする)ことで、当該機種の単位能力あたりの消費電力量(F)を低減できる。本設備計画の演算では、上記負荷分散の台数を考慮した機器導入台数などを導出する。
なお上記値βを下げすぎると、性能が低下する(契約単位の能力が提供できなくなる)等の問題が生じるため、設定条件情報D6(図10)として、値βに関する下限値条件を設定しており、これを用いて制限を行う。
計画機能2では、対象システム200の(同一系統の電源51に接続される)各機種の複数の機器50に関する、ユーザによる導入予定台数(例えば10台の演算装置10Aを導入する予定)に対して、当該機器50群での負荷分散により当該機器50の使用状態を緩和することで消費電力量を低減するための設備計画(当該機器50の台数を含む)を演算により作成する。そのために、図8の機器特性情報D5などを用いる。
以下、計画機能2による処理(図2、s5〜s7)を説明するが、推定機能1による処理(s1〜s3)の後の状態(消費電力量情報D4等を計算済み)を前提とする。
[s5:評価条件取得]
s5では、評価条件入力部21により、入力部130を介して、図13の画面のcの「新規機器導入計画」(設備計画)において、(g)機器、(h)目標削減量、及び(i)導入予定台数の各項目で入力を受け付ける。実行ボタン(j)により、入力内容を、図9の評価条件情報D7のテーブルの形式で一時情報として格納する。なおgの項目には、例えば図8の機器特性情報D5のテーブルの機種(8a),型式(8b)の組合せから成る文字列をリストとして持ち表示する(ただし組合せにより同じになる文字列は表示しない)。即ち、ユーザにより導入対象として選択・指定される機種及び型式の識別コードなどを表示する。本例では、入力値は、機種がA(演算装置50A),型式がAa、目標削減量が3%、導入予定台数が10台とする。
gの項目で選択された機種及び型式の情報(対応する文字列など)を、図9の評価条件情報D7のテーブルの機種(9a),型式(9b)に代入する。またhの項目の入力値を9cに格納し、iの項目の入力値を9dに格納する。以上でs5の処理を終了する。
[s6:設備計画評価]
続いて、s6では、設備計画演算部22により処理を行う。s6−1では、当該機種(指定された機種−型式)の機器50群について、現状の使用状態(稼働率など)を算定する。なお使用状態の算定のために、対象システム200へ監視やアクセスをして機器50の負荷情報などを取得するといった仕組みは必要ではないが、既存の対象システム200にこのような仕組みを有する場合はそれを利用しても構わない。
本実施の形態では、稼働状況情報D3、消費電力量情報D4、機器特性情報D5などをもとに、当該機種の機器50群に関する平均的な使用状態を算定する。そのため、図7の消費電力量情報D4のテーブルにおける、年(7a),月(7b)が最新のレコードにおける7cの例えば演算(c1)の値を取り出し、月(7b)に応じた日数に24(時間)を乗じた値により除算する(c1/(7b日数×24))。この値を平均消費電力P1とする。
なお以下、P1:平均消費電力,P2:平均使用状態,P4:現状単位機能消費電力量,P5:目標単位機能消費電力量,P6:使用状態消費電力,P7:下限状態消費電力,P8:機器能力,P9:現状消費電力量,P10:現状機器能力,P11:導入予定台数、P12:機器総消費電力量,P13:投資金額とする。
次に、図6の稼働状況情報D3のテーブルにおける機種(6a)=“演算”(A)となるレコードの最大消費電力和(6b)を抽出し、この値により平均消費電力P1を除算し、この値に対して100を乗じた値(P1/6b×100)を、平均使用状態P2とする。以上でs6−1の処理を終了する。
続いて、s6−2の演算を行う。まずs6−1で抽出した消費電力量情報D4のテーブルのレコードより、7cの演算(c1)の値を7dの演算(d1)の値で除算し、この値(c1/d1)を現状単位機能消費電力量P4とする。
次に、上記P4に対して目標削減量(9c)を考慮した単位機能当たりの消費電力量を目標単位機能消費電力量P5とすると、P5は下記の式(1)で表せる。
式(1): P5=P4×(1−([目標削減量(9c)]/100))
さらに、導入予定機器50の消費電力を、図8の機器特性情報D5のテーブルから求める(なお前述のように設定条件情報D6(下限値条件)を用いて使用状態(図12の値β)に関して制限する)。そこで、図9の評価条件情報D7のテーブルの機種(9a),型式(9b)に対応する図8の機器特性情報D5のテーブルの機種(8a),型式(8b)を持つレコードにおいて、使用状態(8c)が前記平均使用状態P2の一の位を切り捨てた値と一致する消費電力(8d)を抽出し、この値を使用状態消費電力P6とする。
また図9の機種(9a)に対応する図10の機種(10a)を持つ下限値(10b)を抽出する。さらに図9の機種(9a),型式(9b)に対応する図8の機種(8a),型式(8b)を持つレコードにおいて、使用状態(8c)が前記抽出した下限値(10b)と一致する消費電力(8d)を抽出し、この値を下限状態消費電力P7とする。
次に、導入予定機器50の能力を求める。図9の機種(9a),型式(9b)に対応する図3の機器情報D1のテーブルの機種(3a),型式(3b)のレコードの機器能力(3d)を抽出し、機器能力P8とする。ただし前述のように機種(3a)が演算(A)の場合は、型式(4b)に応じた演算器能力(4c)×演算器搭載数(4d)を、機器能力P8とする。
そして、s6−1で抽出した消費電力量情報D4(図7)のテーブルのレコードより、7cの演算(c1)の値を現状消費電力量P9とし、7dの演算(d1)の値を現状機器能力P10とし、図9の導入台数(9d)の値を導入予定台数P11とする。また使用状態の負荷分散による消費電力低減のために追加する当該機種の機器50の台数をKとする。なおKはP11(ユーザ入力値)とは異なり演算により導出される値であり、P11に対する増分値である。
上記から、設備計画における追加機器導入後の状態(P11+K=P11’を導入した仮定の場合)の機器総消費電力量P12は、下記の式(2)で表せる。
式(2): P12=(P9+P6×(P11−K)+2×P7×K)
また、目標単位機能消費電力量P5との関係により、下記の式(3)が成り立つ。
式(3): P5=P12/(P8×(P11+K))
これらの式を解くことにより、追加導入する機器の台数(K)が算出可能である。P11+K=P11’とすると、P11’は、導入予定台数(P11)の評価結果である(P11’は、導入予定台数(P11)の補正値、推奨値などと言い換え可能)。
続いて、上記機器導入(機器導入台数:P11’=P11+K)に伴う投資金額を算出する。図9の機種(9a),型式(9b)に対応する図3の機器情報D1のテーブルの機種(3a),型式(3b)のレコードの機器単価(3f)を抽出し、上記機器導入台数(P11’)に乗算し、この値(3f×P11’)を投資金額P13とする。P13は、導入・運用などに要するコストを示している。
上記で算出した台数(K)や投資金額(P13)の情報は、適宜、設備計画・評価結果情報D8(図11)に格納される。図11の設備計画・評価結果情報D8のテーブルにおいて、レコードのID(11a)の最大値に対して1を加算したID(11a)によるレコードを新たに作成する。ID(11a)毎のレコードで、11b,11c,11d,11eにはそれぞれ図9の9a,9b,9c,9dの値が格納される。11fは上記追加機器台数(K)の値が格納される。11gは上記投資金額P13の値が格納される。11hは、管理装置100が管理している時間情報(評価(演算)の実行日時)が格納される。
[s7:評価結果表示]
以上の処理(s6−2)の終了後、s7では、評価結果出力部23により、設備計画・評価結果情報D8をもとに、図16の設備計画・評価結果の画面に、上記評価結果情報を表示する。
[画面(4)]
図16の画面では、(a)機器,(b)目標削減量,(c)機器導入台数,(d)投資金額といった項目、(e)履歴グラフ表示、(f)更新ボタン・終了ボタン、等を有する。aの項目には、前記図13のgの値(11b,11c)を表示する。bの項目には、図13のhの値(11d)を表示する。cの項目には、前記P11’の値(P11(11e)+K(11f))を表示する。なおP11,Kの並列表示などでもよい。dの項目には、前記P13の値(11e)を表示する。eは、bの目標削減量(11d)とdの投資金額(11g)との関係を表す履歴グラフを表示する。これは、図11のテーブルの全レコードより、目標削減量(11d)をX軸とし、投資金額(11g)をY軸として表示する。eでは、対応するcの台数(P11’)の情報などを表示してもよい。
本例では、評価条件(ユーザ入力値)として、対象の機種(A)・型式(Aa)の機器50に関する目標削減量を3%、導入予定台数(P11)を10台としたとき、図11,図16に示すように、設備計画・評価結果として、追加台数(K)が5台、即ち機器導入台数(P11’)が15台、対応する投資金額が10M¥といったように算出されている。
s8の終了判定では、図16のbの目標削減量の項目にユーザからの入力(更新)を受け付け、fの更新ボタンを受け付けた場合は、図9の評価条件情報D7のテーブルの削減量(9c)の値を、bの入力値により更新し、当該更新値を用いて、s6−2の処理を同様に繰り返す。更新が無く、fの終了ボタンを受け付けた場合は、図16の画面を閉じて本処理を終了する(図13の画面に戻る)。また、s9の終了判定では、図13の画面で、計画機能2(管理装置100)の処理を終了するか、計画機能2や推定機能1の処理を再度行うか等を判定する。終了ボタン(k)により終了する。その他、入力を受け付けたボタン等に応じて、s1やs5の処理に戻り同様に繰り返す。
[効果等]
以上説明したように、本実施の形態の管理装置100によれば、推定機能1により、データセンタ等(対象システム200)で同一系統の電源51に接続される複数の機器50の各々に対して電力計などを設置する必要無く、各機種の単位の消費電力量(Ei)を推定することができる。従来技術例とは異なり対象システム200の機器50の負荷情報などを取得する仕組みも特に必要無く、低コストで機種単位の消費電力量(Ei)を把握でき、CO2排出量の把握などにも有効活用できる。また複雑な計算を必要とせずに容易に推定することができる。またクラウドやデータセンタ等の環境に好適な方法を実現している。
また更に、計画機能2により、上記推定結果に基づく設備計画の情報を提供することにより、顧客に契約で提供する機種別の機器能力(サービスレベル等)を維持しつつ、かつ、当該機種別の単位能力あたりの消費電力量(F)を低減することができる。投資金額とのバランスを考えつつ機器導入を図ることができる。
変形例として、上述した推定機能1・計画機能2の両方を備える形態に限らず、推定機能1のみ備える形態も可能である。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
本発明は、データセンタ等の消費電力量やCO2排出量などを管理する装置・システムに利用可能である。
1…推定機能、2…計画機能、11…情報取得部、12…稼働状況算定部、13…消費電力量推定部、14…消費電力量出力部、21…評価条件入力部、22…設備計画演算部、23…評価結果出力部、50…電気機器、50A…演算装置、50B…記憶装置、50C…通信装置、51…電源、52…測定装置、100…消費電力量管理装置、110…記憶部、120…制御部、130…入力部、140…出力部、150…通信I/F、200…対象システム、D0…電源消費電力量情報、D1…機器情報、D2…契約情報、D3…稼働状況情報、D4…(機種別)消費電力量情報、D5…機器特性情報、D6…設定条件情報、D7…評価条件情報、D8…設備計画・評価結果情報。

Claims (12)

  1. 対象システムの同一系統の電源に接続される複数の機種の複数の機器に関する消費電力量を管理する情報処理を行う消費電力量管理装置であって、
    前記電源の消費電力量をもとに、機種別の機器群の単位である機種単位の消費電力量を推定する計算処理を行う推定機能を有し、
    前記推定機能は、
    前記推定に用いる情報として、記憶部に、各機種の機器の情報を含む機器情報、及び、契約単位の機器能力の指標値の情報を含む契約情報を格納し、
    前記電源の消費電力量を含む情報を取得する取得部と、
    前記機器情報及び契約情報を用いて、前記対象システムでの機種別の稼働状況を算定する算定部と、
    前記電源の消費電力量及び前記機種別の稼働状況の情報を用いて、前記機種単位の消費電力量を推定する計算処理を行う推定部と、
    上記推定結果の情報をユーザに対して出力する出力部と、を有し、
    前記推定部は、
    (a)前記電源の消費電力量と、
    (b)前記機器情報に基づく、機種別の最大消費電力の集計値と、
    (c)前記契約情報に基づく、機種別の契約済み能力の指標値と、
    (d)前記対象システムの機種別の保有能力の指標値と、
    (e)前記機種別の上記b×(c/d)の集計値と、を用いて、
    上記a×(b×(c/d)/e)により、前記機種単位の消費電力量を計算すること、を特徴とする消費電力量管理装置。
  2. 請求項1記載の消費電力量管理装置において、
    前記機種別に、単位能力あたりの消費電力量の削減を図る、機器台数を含む設備計画、を評価する演算処理を行う計画機能を有し、
    前記計画機能は、
    前記評価に用いる情報として、記憶部に、各機種の機器の特性の情報を含む機器特性情報、及び、設定条件情報を格納し、
    前記推定機能による結果に基づく、前記機種別の単位能力あたりの消費電力量の情報を用い、
    前記機種別に、評価条件の情報を入力する入力部と、
    前記機器特性情報に基づき、前記機種別の稼働状況に基づく機種別の機器能力の使用状態の指標値、及び当該使用状態の値に応じた消費電力の値を算定する処理と、前記評価条件の情報、前記記憶部の情報、及び前記使用状態の値に応じた消費電力の値の情報を用いて、前記機種別に前記単位能力あたりの消費電力量を削減する前記機器台数を含む前記設備計画の情報を演算する処理と、を行う演算部と、
    上記設備計画の評価結果の情報をユーザに対して出力する出力部と、を有すること、を特徴とする消費電力量管理装置。
  3. 請求項1記載の消費電力量管理装置において、
    前記機器情報は、機種を登録単位として、台数、機器能力、及び最大消費電力の情報を含むこと、を特徴とする消費電力量管理装置。
  4. 請求項1記載の消費電力量管理装置において、
    前記契約情報は、契約IDを登録単位として、機種別の機器能力の指標値の情報を含むこと、を特徴とする消費電力量管理装置。
  5. 請求項1記載の消費電力量管理装置において、
    前記対象システムは、顧客に対して契約に応じてサービスを提供するシステムであり、
    前記複数の機器は、機種別の機器群で負荷分散を行う構成であり、
    前記機種として、演算装置、記憶装置、通信装置を有すること、を特徴とする消費電力量管理装置。
  6. 請求項2記載の消費電力量管理装置において、
    前記機器特性情報は、機種及び型式を登録単位として、前記使用状態の値と前記消費電力の値との関係を表す機器特性の情報を含むこと、を特徴とする消費電力量管理装置。
  7. 請求項2記載の消費電力量管理装置において、
    前記計画機能において、
    前記入力部では、前記評価条件として、前記単位能力あたりの消費電力量に関する目標削減率、及びユーザによる導入予定台数、を含む情報を、画面でユーザにより入力可能とし、
    前記演算部では、前記単位能力あたりの消費電力量を削減する、前記機器台数として、前記導入予定台数に対する追加台数を算出すること、を特徴とする消費電力量管理装置。
  8. 請求項2記載の消費電力量管理装置において、
    前記機器情報または機器特性情報は、機器単価の情報を含み、
    前記計画機能において、前記演算部では、前記機器単価の情報を用いて、機器の導入台数に応じた投資金額を算出すること、を特徴とする消費電力量管理装置。
  9. 請求項2記載の消費電力量管理装置において、
    前記設定条件情報は、前記機器特性に関して、前記使用状態の値に関する下限値の条件を含むこと、を特徴とする消費電力量管理装置。
  10. 請求項2記載の消費電力量管理装置において、
    前記計画機能において、前記計画の対象とする単位は、前記機種に加え、能力や仕様の違いを持つ型式の単位とすること、を特徴とする消費電力量管理装置。
  11. 対象システムの同一系統の電源に接続される複数の機種の複数の機器に関する消費電力量を管理する情報処理をコンピュータに実行させる消費電力量管理プログラムであって、
    前記電源の消費電力量をもとに、機種別の機器群の単位である機種単位の消費電力量を推定する計算処理を行う推定機能を実現し、
    前記推定機能は、
    前記推定に用いる情報として、記憶部に、各機種の機器の情報を含む機器情報、及び、契約単位の機器能力の指標値の情報を含む契約情報を格納し、
    前記電源の消費電力量を含む情報を取得する取得処理と、
    前記機器情報及び契約情報を用いて、前記対象システムでの機種別の稼働状況を算定する算定処理と、
    前記電源の消費電力量及び前記機種別の稼働状況の情報を用いて、前記機種単位の消費電力量を推定する計算処理を行う推定処理と、
    上記推定結果の情報をユーザに対して出力する出力処理と、を行い、
    前記推定処理は、
    (a)前記電源の消費電力量と、
    (b)前記機器情報に基づく、機種別の最大消費電力の集計値と、
    (c)前記契約情報に基づく、機種別の契約済み能力の指標値と、
    (d)前記対象システムの機種別の保有能力の指標値と、を用いて、
    (e)前記機種別の上記b×(c/d)の集計値と、を用いて、
    上記a×(b×(c/d)/e)により、前記機種単位の消費電力量を計算すること、を特徴とする消費電力量管理プログラム。
  12. 請求項11記載の消費電力量管理プログラムにおいて、
    前記機種別に、単位能力あたりの消費電力量の削減を図る、機器台数を含む設備計画、を評価する演算処理を行う計画機能を実現し、
    前記計画機能は、
    前記評価に用いる情報として、記憶部に、各機種の機器の特性の情報を含む機器特性情報、及び、設定条件情報を格納し、
    前記推定機能による結果に基づく、前記機種別の単位能力あたりの消費電力量の情報を用い、
    前記機種別に、評価条件の情報を入力する入力処理と、
    前記機器特性情報に基づき、前記機種別の稼働状況に基づく機種別の機器能力の使用状態の指標値、及び当該使用状態の値に応じた消費電力の値を算定する処理と、前記評価条件の情報、前記記憶部の情報、及び前記使用状態の値に応じた消費電力の値の情報を用いて、前記機種別に前記単位能力あたりの消費電力量を削減する前記機器台数を含む前記設備計画の情報を演算する処理と、を行う演算処理と、
    上記設備計画の評価結果の情報をユーザに対して出力する出力処理と、を行うこと、を特徴とする消費電力量管理プログラム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014054041A (ja) * 2012-09-06 2014-03-20 Mitsubishi Electric Corp 負荷予測装置及び負荷予測方法
JP2017099237A (ja) * 2015-11-27 2017-06-01 日本電信電話株式会社 電気機器識別システムおよび電気機器識別方法
RU2624610C1 (ru) * 2016-04-28 2017-07-04 Общество с ограниченной ответственностью "Научно-производственное объединение "Юнисап" Имитатор питающей электрической сети (ипэс)
CN107450333A (zh) * 2017-08-18 2017-12-08 浙江大学 面向绿色体验的家电节电感知系统

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