JP2012088635A - 画像形成装置、プロセスカートリッジ - Google Patents

画像形成装置、プロセスカートリッジ Download PDF

Info

Publication number
JP2012088635A
JP2012088635A JP2010237142A JP2010237142A JP2012088635A JP 2012088635 A JP2012088635 A JP 2012088635A JP 2010237142 A JP2010237142 A JP 2010237142A JP 2010237142 A JP2010237142 A JP 2010237142A JP 2012088635 A JP2012088635 A JP 2012088635A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lubricant
forming apparatus
image forming
image carrier
cleaning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010237142A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Fujimori
彰 藤森
Takaaki Tawada
高明 多和田
Hiroshi Saito
洋 斉藤
Kaoru Yoshino
薫 吉野
Kensuke Sasaki
謙亮 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2010237142A priority Critical patent/JP2012088635A/ja
Publication of JP2012088635A publication Critical patent/JP2012088635A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cleaning In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】像担持体表面のクリーニング不良に対する耐性や寿命の向上を図り、かつ高機能なクリーニング手段を実現し、小さな像担持体への適用も可能にする。
【解決手段】プロセスカートリッジは、感光体8上に付着した転写残トナー等を除去するクリーニングブレード31、掻き取った転写残トナー等の飛散を防止する飛散防止シート55、転写残トナー等を搬送する粉体搬送コイル32、潤滑剤の供給および感光体8の帯電を行う潤滑剤供給兼帯電部材9、固形潤滑剤52とこれを保持する固形潤滑剤保持部材73、固形潤滑剤52を潤滑剤供給兼帯電部材に押圧する潤滑剤押圧バネ53、これらを保持する枠体61を備える。感光体8の表面をクリーニング装置11でブレードクリーニングした後に潤滑剤供給兼帯電部材9で潤滑剤を供給する。潤滑剤供給兼帯電部材9は感光体8の帯電手段を兼ねる。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像形成装置と、これに用いるプロセスカートリッジに関する。
画像形成装置が備える像担持体表面に対してブレードクリーニングを行った後、像担持体表面に潤滑剤を供給する潤滑剤後塗布クリーニング手段を用いることにより、クリーニング不良に対する像担持体の耐性や寿命を向上させ得ることが知られている。
しかしながら、従来の潤滑剤後塗布クリーニング手段を用いる装置は、潤滑剤を塗布しないクリーニング手段に比べて配置に必要な領域が大きく、装置の小型化を困難にするという問題がある。また、クリーニング後潤滑剤塗布手段を用いる場合、部品サイズや配置の都合上、ある程度の大きさの像担持体の周長が必要になる。換言すれば像担持体が大きくなるので、この点からも装置の小型化が困難になる。
すなわち、クリーニング手段に関してクリーニング不良に対する耐性や寿命を高いレベルで保ち、かつ装置を小型化することが困難である。
このような問題について、例えば特許文献1には、クリーニングレスの構成において残留トナー量が多くて回収しきれない場合に生じる残像や、像担持体である感光体フィルミングを防止する目的で、帯電ブラシローラが感光体表面を帯電すると共に、掻き取った潤滑剤をブラシの繊維間に保持して感光体に塗布する発明が開示されているが、高いクリーニング性とクリーニング手段の長寿命化を共に達成するということはできていない。
そこで本発明は、画像形成装置と、これに用いるプロセスカートリッジにおいて、高いクリーニング性とクリーニング手段の長寿命化を達成し、かつ装置の小型化を可能とすることを目的とする。
本発明の画像形成装置のうち請求項1に係るものは、像担持体と、該像担持体の表面の異物を清掃するクリーニング部材と、該クリーニング部材より前記像担持体の回転方向下流側で前記像担持体表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給部材とを有し、前記潤滑剤供給部材は前記像担持体を所定の電位に帯電させる帯電手段を兼ねる潤滑剤供給兼帯電部材であることを特徴とする。
同請求項2に係るものは、請求項1の画像形成装置において、前記潤滑剤供給兼帯電部材より前記像担持体の回転方向下流側に前記像担持体表面に供給された潤滑剤を薄膜塗布する潤滑剤均し部材を有することを特徴とする。
同請求項3に係るものは、請求項2の画像形成装置において、前記潤滑剤均しブレードの当接方式がトレーリング方式であることを特徴とする。
同請求項4に係るものは、請求項1から3のいずれかの画像形成装置において、少なくとも脂肪酸金属塩(A)を含む潤滑剤を前記像担持体に供給することを特徴とする。
同請求項5に係るものは、請求項4の画像形成装置において、前記脂肪酸金属塩(A)がステアリン酸亜鉛であることを特徴とする。
同請求項6に係るものは、請求項1から5いずれかの画像形成装置において、少なくとも無機潤滑剤(B)を使用することを特徴とする。
請求項7に係るものは、請求項6の画像形成装置において、前記無機潤滑剤(B)が窒化ホウ素であることを特徴とする。
請求項8に係るものは、請求項1から3のいずれかの画像形成装置において、脂肪酸金属塩(A)と無機潤滑剤(B)の両方を含む潤滑剤を前記像担持体に供給することを特徴とする。
請求項9に係るものは、請求項8の画像形成装置において、前記脂肪酸金属塩(A)にステアリン酸亜鉛を用い、前記無機潤滑剤(B)に窒化ホウ素を用いることを特徴とする。
請求項10に係るプロセスカートリッジは、請求項1から9のいずれかの画像形成装置に着脱可能であり、少なくとも像担持体と、該像担持体の表面の異物を清掃するクリーニング部材と、該クリーニング部材より前記像担持体の回転方向下流側で前記像担持体表面に潤滑剤を供給し、かつ前記像担持体を所定の電位に帯電させる潤滑剤供給兼帯電部材とを備えることを特徴とする。
請求項11に係る画像形成装置は、請求項10のプロセスカートリッジを着脱可能としたことを特徴とする。
本発明によれば、画像形成装置と、これに用いるプロセスカートリッジに関して、高いクリーニング性とクリーニング手段の長寿命化を達成し、かつ装置を小型化することができる。
本発明の実施対象となる画像形成装置の一例であるカラープリンタの全体構成について概略的に示す縦断側面図 画像形成装置のユニット交換を示す図 本発明の実施例1のプロセスカートリッジを示す図 本発明の実施例2のプロセスカートリッジを示す図 本発明の実施例3のプロセスカートリッジを示す図
本発明は、像担持体表面に対してブレードクリーニング後に潤滑剤を供給する潤滑剤後塗布クリーニング手段を用いることでクリーニング不良に対する耐性や寿命の向上などの高機能なクリーニング手段を実現し、かつ潤滑剤供給部材が像担持体の帯電手段を兼ねることで、高機能なクリーニング手段を実現しつつ、従来の帯電手段の領域を削減でき、かつ像担持体の周長に対する転写位置から書き込み位置までの長さを短くすることも可能とし、さらには小さな像担持体への適用を可能とするための構成として、像担持体の回転方向下流側に設ける像担持体表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給部材が、像担持体を所定の電位に帯電させる帯電手段を兼ねる潤滑剤供給兼帯電部材とするものである。
<実施例1>
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施対象となる画像形成装置の一例であるカラープリンタの全体構成について概略的に示す縦断側面図である。ただし、本発明が図示のタイプの画像形成装置に限定されることはなく、種々のタイプの画像形成装置において実施可能である。
図1に示すカラープリンタ1の本体ケース2内には、プリンタエンジン3、光ビームを射出する光書込装置4、被転写体である記録媒体Pを収納する記録媒体収納部である給紙カセット5、トナー画像が転写された記録媒体Pを定着処理する定着装置6、トナー画像を転写した後に発生した廃トナーを回収する廃トナー回収容器7等が設けられている。
プリンタエンジン3は、トナー画像を形成し、形成したトナー画像を記録媒体Pに転写する部分であり、像担持体である4つの感光体8(8Y、8C、8M、8K)、各感光体8の周囲に配置された帯電装置である潤滑剤供給兼帯電部材9、現像装置10、クリーニング装置11、一次転写ローラ12、像担持体及び被転写体である中間転写ベルト13、転写装置である二次転写ローラ14、クリーニング装置15等により構成されている。ここで、本明細書及び図面の記載において、Y、C、M、Kの添え字は、各々イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの色を示しており、これらの添え字は必要に応じて割愛する。
感光体8は、円筒状に形成されて駆動モータ(図示せず)が連結され、駆動モータからの駆動力により中心線回りに回転する。感光体8の外周面には静電潜像が形成される感光層が設けられている。潤滑剤供給兼帯電部材9は、感光体8の外周面に配置されている。この潤滑剤供給兼帯電部材9に対して電源部(図示せず)から電圧が印加されることにより、感光体8の外周面が一様に帯電される。光書込装置4は、画像データに応じた光ビームを射出し、一様に帯電された感光体8の外周面を露光する。この露光により、感光体8の外周面に画像データに応じた静電潜像が形成される。現像装置10は、感光体8に対してトナーを供給する。供給されたトナーは感光体8の外周面に形成されている静電潜像に付着し、感光体8の外周面上の静電潜像がトナー画像として顕像化される。
中間転写ベルト13は、樹脂フィルム又はゴムを基体として形成されたループ状のベルトであり、駆動ローラ16と入口ローラ17とテンションローラ18との回りに巻回され、駆動モータ(図示せず)に連結された駆動ローラ16が回転駆動されることにより矢印A方向に回転する。入口ローラ17とテンションローラ18とは、中間転写ベルト13が矢印A方向へ回転することにより中間転写ベルト13との摩擦力によって従動回転する。
一次転写ローラ12は、中間転写ベルト13の内周面側(ループの内側)に配置されており、これらの一次転写ローラ12に転写用電圧が印加されることによって各感光体8上のトナー画像が中間転写ベルト13上に転写される。各感光体8上に形成されたトナー画像は中間転写ベルト13上に順次転写されて重ね合わされ、中間転写ベルト13上にはカラーのトナー画像が形成される。
クリーニング装置11は、トナー画像が中間転写ベルト13に転写された後の感光体8の外周面をクリーニングする。このクリーニングによって、トナー画像が中間転写ベルト13に転写された後に感光体8の外周面上に残留しているトナーや紙粉等が廃トナーとして回収される。
中間転写ベルト13上に形成されたカラーのトナー画像は、中間転写ベルト13と二次転写ローラ14とが当接された転写位置に記録媒体Pが送り込まれたタイミングで二次転写ローラ14に転写用電圧が印加されることにより、記録媒体Pに転写される。記録媒体Pは、給紙カセット5内から給紙されて搬送ローラ19やレジストローラ20により搬送され、トナー画像を転写された後に定着装置6に送り込まれる。トナー画像が転写された記録媒体Pは定着装置6内で熱と圧力とを加えられて定着処理され、この定着処理により溶融したトナー画像が記録媒体Pに定着される。定着処理が終了した記録媒体Pは本体ケース2の上面部に形成されている排紙トレイ21上に排紙される。
クリーニング装置15は、カラーのトナー画像が記録媒体Pに転写された後の中間転写ベルト13の外周面をクリーニングする。このクリーニングによって、トナー画像の転写後に中間転写ベルト13の外周面上に残留したトナーや紙粉等が廃トナーとして回収される。
廃トナー回収容器7は、クリーニング装置11、15で回収された廃トナーがクリーニング装置11、15から投入され、投入された廃トナーを貯溜する部分である。廃トナー回収容器7は本体ケース2に対して着脱可能に取付けられており、廃トナー回収容器7内の廃トナーが満杯状態に近付いた場合に本体ケース2から取り外され、空の廃トナー回収容器7が取付けられる。
プリンタエンジン3を構成する感光体8と、各感光体8の周囲に配置された現像装置10とクリーニング装置11とはユニット化してケース22内に収納され、プロセスカートリッジ23(23Y、23C、23M、23K)が形成されている。各プロセスカートリッジ23は本体ケース2内に着脱可能に装着されている。感光体8と現像装置10とクリーニング装置11とがプロセスカートリッジ23としてユニット化されることにより、交換やメンテナンスの作業が容易になり、また、各部材間の位置精度を高精度の維持することができ、形成される画像品質の向上を図ることができる。なお、本実施例では、感光体8と現像装置10とクリーニング装置11とはユニット化したプロセスカートリッジ23を例に挙げて説明したが、プロセスカートリッジの構成としては様々のものがあり、例えば、潤滑剤供給兼帯電部材9、現像装置10、クリーニング装置11の少なくとも一つと感光体8とをケース内に収納してユニット化したものが挙げられる。
図2は、画像形成装置のユニット交換について説明する図であり、本体ケース2に設けられている側面カバー24を開放した状態を示す斜視図である。図示のように側面カバー24を開放することにより、プリンタエンジン3と廃トナー回収容器7とが現われ、プロセスカートリッジ23や中間転写ベルト13及び廃トナー回収容器7の交換等やその他のメンテナンスを行うことができる。中間転写ベルト13とローラ16、17、18とクリーニング装置15とは、ベルトケース13a内に収納されてユニット化されている。
図3は、本実施例のプロセスカートリッジにおいて、像担持体である感光体周りの構成について示す図である。図示のプロセスカートリッジは、感光体8、感光体8上に付着した転写残トナー等を除去するクリーニングブレード31(クリーニング部材)、クリーニングブレード31で掻き取った転写残トナー等の飛散を防止する飛散防止シート55、転写残トナー等を搬送する粉体搬送コイル32、潤滑剤の供給および感光体の帯電を行う潤滑剤供給兼帯電部材9、固形潤滑剤52、固形潤滑剤52を保持する固形潤滑剤保持部材73、固形潤滑剤52を潤滑剤供給兼帯電部材に押圧するための潤滑剤押圧バネ53、前記各部品等を直接または間接的に保持する枠体61を備えている。
図示の構成では、クリーニングブレード31でクリーニング後の感光体8の表面に潤滑剤供給兼帯電部材9で潤滑剤を供給する潤滑剤後塗布クリーニング手段を用いることにより、転写残トナー等の異物の影響なく潤滑剤をムラなく供給することを可能とする。これにより、ユーザーの使用条件の中で転写残トナーが最も多くなる高画像面積の連続出力の条件においても感光体8の表面に潤滑剤をムラなく供給することが可能となり、クリーニングブレード31の機能を損なわずにクリーニング不良による通紙方向のスジ状汚れ画像の発生を抑えることが可能となる。これにより、クリーニングの高機能、高信頼化が図れる。また、感光体8にムラなく潤滑剤を塗布することで、同時にクリーニングブレードの寿命を長寿命化にも繋がり得るようになる。すなわち、潤滑剤供給と感光体8のの帯電とを潤滑剤供給兼帯電部材9で行うことによって、従来必要であった帯電ローラや帯電電極などの帯電部材を配置するスペースが不要となり、クリーニングを高機能に、かつ高信頼性、長寿命化を実現するとともに、像担持体である感光体8の周りの転写から書き込みまでに要する周長を減らすことを可能とし、例えば感光体8の径を小さくするなどによって画像形成装置およびプロセスカートリッジの小型化を図り得るようにしている。また、従来必要であった部品点数を削減できるので、コストダウンおよび環境負荷低減にも繋がるようになっている。
なお図3の構成においては、例えば感光体8の直径が40mm、クリーニングブレード31の厚みが約2mm、自由長が約8mm、潤滑剤供給兼帯電部材9の直径が12mmである。従来と同等の帯電ローラおよび帯電電極を用いる場合、同等サイズのクリーニングブレードを用いる場合には、例えば感光体8に直径が約40mmよりも小径のものを採用することは非常に困難であるが、本実施例の構成を用いれば、例えば感光体8の直径を約30mm以下としても十分に採用可能である。
潤滑剤塗布兼帯電部材9には、導電性ブラシローラ、導電性ゴムローラ、導電性樹脂ローラなどを用い得る。特に導電性ブラシローラや導電性発泡ゴムローラ、導電性発泡樹脂ローラを用いる場合に、像担持体である感光体8の帯電および潤滑剤供給のムラを低減する効果が大きい。なお図の例では、固形潤滑剤を用いているものとして説明してきたが、本発明で使用する潤滑剤としては固形潤滑剤に限定されるものではない。例えば粉末の潤滑剤や、固形と粉末の潤滑剤を併用する構成においても同様の効果が得られる。
潤滑剤には下記する脂肪酸金属塩(A)や無機潤滑剤(B)などを使用することで、クリーニング性の高耐久化、高信頼性、長寿命化を達成できる。すなわち本実施例は、画像形成装置において、像担持体とクリーニングブレードとの潤滑性をさらに向上させ、クリーニング機能のさらなる高機能化、高信頼化、長寿命化を図れる。
脂肪酸金属塩(A)の例としては、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸鉛、ステアリン酸鉄、ステアリン酸ニッケル、ステアリン酸コバルト、ステアリン酸銅、ステアリン酸ストロンチウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸カドミウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、オレイン酸亜鉛、オレイン酸マグネシウム、オレイン酸鉄、オレイン酸コバルト、オレインサン銅、オレイン酸鉛、オレイン酸マンガン、パルミチン酸亜鉛、パルミチン酸コバルト、パルミチン酸鉛、パルミチン酸マグネシウム、パルミチン酸アルミニウム、パルミチン酸カルシウム、カプリル酸鉛、カプリン酸鉛、リノレン酸亜鉛、リノレン酸コバルト、リノレン酸カルシウム、リシノール酸亜鉛、リシノール酸カドミウム及びそれらの混合物を挙げることができるが、本発明はこれに限定されるものではない。また、これらを混合して使用してもよい。なお、例示したものの中でもステアリン酸亜鉛は特に像担持体への成膜性に優れること点で本発明で用いるのに好ましいと言える。
無機潤滑剤(B)とは、以上及び以下において、自身が劈開して潤滑する、あるいは内部滑りを起こす無機化合物のことを言う。具体例としては、タルク、マイカ、窒化ホウ素、二硫化モリブデン、二硫化タングステン、カオリン、スメクタイト、ハイドロタルサイト化合物、フッ化カルシウム、グラファイト、板状アルミナ、セリサイト、合成マイカなどを挙げることができるが、本発明で使用する無機潤滑剤(B)としては、これらに限定されない。なおこれら例示したものの中では、窒化ホウ素は、原子がしっかりと組み合った六角網面が広い間隔で重なり、層間に働く力は弱いファンデルワールス力のみであるため、容易に劈開、潤滑することから本発明で用いるのに好ましいと言える。なお、これらの無機潤滑剤は疎水性付与等の目的で、必要に応じて表面処理がなされていても良い。
また、脂肪酸金属塩(A)と無機潤滑剤(B)の両方を塗布又は付着させる工程を実施することでクリーニングに関してさらに大きな効果が得られるようにすることもできる。すなわち、脂肪酸金属塩(A)と無機潤滑剤(B)の両方を含む潤滑剤を像担持体である感光体8に供給することで、感光体8と感光体8の周辺部品の経時劣化を合わせて改善し、それにより像担持体である感光体8を含む周辺部品の寿命を非常に向上させ得る。例えば、脂肪酸金属塩(A)にステアリン酸亜鉛を用い、無機潤滑剤(B)に窒化ホウ素を用いれば、感光体8を含む周辺部品の寿命向上をいっそう大きく向上させ得る。
<実施例2>
図4は、本発明の実施例2、具体的にはカウンタ方式の潤滑剤均しブレードを用いたプロセスカートリッジの構成について示す図である。このプロセスカートリッジは、像担持体である感光体8、感光体8上に付着した転写残トナー等を除去するクリーニングブレード31(クリーニング部材)、クリーニングブレード31で掻き取った転写残トナー等の飛散を防止する飛散防止シート55、転写残トナー等を搬送する粉体搬送コイル32、潤滑剤の供給および感光体の帯電を行う潤滑剤供給兼帯電部材9、固形潤滑剤52、固形潤滑剤52を保持する固形潤滑剤保持部材73、固形潤滑剤52を潤滑剤供給兼帯電部材9に押圧するための潤滑剤押圧バネ53、像担持体に供給された潤滑剤を薄膜塗布する潤滑剤均しブレード42、前記各部品等を直接または間接的に保持する枠体61を備えている。
図示の構成では、潤滑剤均しブレード42を用いることで粉状の潤滑剤が薄層となるため、感光体8とクリーニングブレード31との潤滑性がさらに向上することで、クリーニング機能のさらなる高機能化、高信頼化、長寿命化が可能となっている。またクリーニング手段の長寿命化と小型化をも図れる。
<実施例3>
図5は、本発明の実施例3、具体的にはトレーリング方式の潤滑剤均しブレード42を用いた構成について説明する図である。この例のプロセスカートリッジは、トレーリング方式の潤滑剤均しブレード42を用いることで、クリーニングおよび帯電に必要な部品を配置する領域をさらに減らすことが可能となり、画像形成装置およびプロセスカートリッジの小型化を行うことが可能となる。他の構成は実施例2と同様であるので説明を省略する。なお図中9aはブラシローラで、潤滑剤供給兼帯電部材の一例である。
そして前記のようなプロセスカートリッジを着脱可能とした画像形成装置は、高いクリーニング性とクリーニング手段の長寿命化および装置の小型化が図れ、かつメンテナンス性に優れた画像形成装置となり得る。
1:カラープリンタ
2:本体ケース
3:プリンタエンジン
4:光書込装置
5:給紙カセット
6:定着装置
7:廃トナー回収容器
8、8Y、8C、8M、8K:感光体
9:潤滑剤供給兼帯電部材
9a:ブラシローラ
10:現像装置
11:クリーニング装置
12:一次転写ローラ
13:中間転写ベルト
13a:ベルトケース
14:二次転写ローラ
15:クリーニング装置
16:駆動ローラ
17:入口ローラ
18:テンションローラ
19:搬送ローラ
20:レジストローラ
21:排紙トレイ
22:ケース
23、23Y、23C、23M、23K:プロセスカートリッジ
24:側面カバー
31:クリーニングブレード(クリーニング部材)
32:粉体搬送コイル
42:潤滑剤均しブレード
52:固形潤滑剤
53:潤滑剤押圧バネ
55:飛散防止シート
61:枠体
73:固形潤滑剤保持部材
P:記録媒体
特開平10‐312100号公報

Claims (11)

  1. 像担持体と、
    該像担持体の表面の異物を清掃するクリーニング部材と、
    該クリーニング部材より前記像担持体の回転方向下流側で前記像担持体表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給部材とを有し、
    前記潤滑剤供給部材は前記像担持体を所定の電位に帯電させる帯電手段を兼ねる潤滑剤供給兼帯電部材であることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置において、
    前記潤滑剤供給兼帯電部材より前記像担持体の回転方向下流側に前記像担持体表面に供給された潤滑剤を薄膜塗布する潤滑剤均し部材を有することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2の画像形成装置において、
    前記潤滑剤均しブレードの当接方式がトレーリング方式であることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1から3のいずれかの画像形成装置において、
    少なくとも脂肪酸金属塩(A)を含む潤滑剤を前記像担持体に供給することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項4の画像形成装置において、
    前記脂肪酸金属塩(A)がステアリン酸亜鉛であることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1から5いずれかの画像形成装置において、
    少なくとも無機潤滑剤(B)を使用することを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項6の画像形成装置において、
    前記無機潤滑剤(B)が窒化ホウ素であることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1から3のいずれかの画像形成装置において、
    脂肪酸金属塩(A)と無機潤滑剤(B)の両方を含む潤滑剤を前記像担持体に供給することを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項8の画像形成装置において、
    前記脂肪酸金属塩(A)にステアリン酸亜鉛を用い、前記無機潤滑剤(B)に窒化ホウ素を用いることを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項1から9のいずれかの画像形成装置に着脱可能であり、
    少なくとも像担持体と、
    該像担持体の表面の異物を清掃するクリーニング部材と、
    該クリーニング部材より前記像担持体の回転方向下流側で前記像担持体表面に潤滑剤を供給し、かつ前記像担持体を所定の電位に帯電させる潤滑剤供給兼帯電部材と、
    を備えることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  11. 請求項10のプロセスカートリッジを着脱可能としたことを特徴とする画像形成装置。
JP2010237142A 2010-10-22 2010-10-22 画像形成装置、プロセスカートリッジ Pending JP2012088635A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010237142A JP2012088635A (ja) 2010-10-22 2010-10-22 画像形成装置、プロセスカートリッジ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010237142A JP2012088635A (ja) 2010-10-22 2010-10-22 画像形成装置、プロセスカートリッジ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012088635A true JP2012088635A (ja) 2012-05-10

Family

ID=46260289

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010237142A Pending JP2012088635A (ja) 2010-10-22 2010-10-22 画像形成装置、プロセスカートリッジ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012088635A (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10123900A (ja) * 1996-10-21 1998-05-15 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2005121884A (ja) * 2003-10-16 2005-05-12 Canon Inc 画像形成装置
JP2009169226A (ja) * 2008-01-18 2009-07-30 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2010061126A (ja) * 2008-08-07 2010-03-18 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、保護剤、及びプロセスカートリッジ
JP2010217715A (ja) * 2009-03-18 2010-09-30 Ricoh Co Ltd 像担持体保護剤、保護層形成装置、画像形成方法、画像形成装置およびプロセスカートリッジ

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10123900A (ja) * 1996-10-21 1998-05-15 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2005121884A (ja) * 2003-10-16 2005-05-12 Canon Inc 画像形成装置
JP2009169226A (ja) * 2008-01-18 2009-07-30 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2010061126A (ja) * 2008-08-07 2010-03-18 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、保護剤、及びプロセスカートリッジ
JP2010217715A (ja) * 2009-03-18 2010-09-30 Ricoh Co Ltd 像担持体保護剤、保護層形成装置、画像形成方法、画像形成装置およびプロセスカートリッジ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5073454B2 (ja) 潤滑剤塗布装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
US20140161501A1 (en) Image forming device
JP5517103B2 (ja) 作像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2011145355A (ja) 潤滑剤供給装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP5278061B2 (ja) 潤滑剤塗布装置、プロセスユニット及び画像形成装置
JP2012177866A (ja) 画像形成装置
US9008546B2 (en) Image carrier, process cartridge, and image forming apparatus
JP2012027135A (ja) 潤滑剤塗布装置、プロセスユニット、転写装置及び画像形成装置
JP4769436B2 (ja) 画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2009058827A (ja) 潤滑剤塗布装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
US8131200B2 (en) Cleaning device and image forming device
JP2008310194A (ja) 画像形成装置
JP2017009706A (ja) 潤滑剤塗布機構、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ
US11573520B2 (en) Lubricant application device for image forming apparatus
JP2012088635A (ja) 画像形成装置、プロセスカートリッジ
JP2011170101A (ja) 清掃潤滑装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP5305166B2 (ja) 潤滑剤供給装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2010156778A (ja) 画像形成装置用のクリーニング装置、プロセスカートリッジおよび画像形成装置
JP2009300836A (ja) 画像形成方法、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ
JP2009063728A (ja) 潤滑性付与剤塗布装置、プロセスカートリッジ、および画像形成装置
JP4864404B2 (ja) 画像形成装置
JP6004266B2 (ja) 画像形成装置および複数の作像ユニット
JP2015158656A (ja) 画像形成装置、プロセスカートリッジ、潤滑剤塗布装置
JP2014178353A (ja) プロセスカートリッジ、画像形成装置および潜像担持体組付け方法
JP2012037753A (ja) 画像形成装置及びプロセスカートリッジ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130910

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140430

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140507

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140703

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20150310