JP2012088482A - ケーブル挿通部の密閉構造及びそれを備えたクロージャ - Google Patents
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Abstract
【課題】確実な密閉性を確保することが可能なケーブル挿通部の密閉構造及びそれを備えたクロージャを提供する。
【解決手段】クロージャ11は、ケーブル挿通部30におけるケーブルシール部材42,52の接合部の内側に、ケーブルシール部材42側から光ドロップケーブル23に接触して弾性変形するドロップシール部材46と、ケーブルシール部材52側から光ドロップケーブル23に接触して弾性変形するドロップシール部材56と、ケーブルシール部材42とドロップシール部材46の間に配置されドロップシール部材46を光ドロップケーブル23に向けて加圧する加圧プレート45と、ケーブルシール部材52とドロップシール部材56の間に配置されドロップシール部材56を光ドロップケーブル23に向けて加圧する加圧プレート55と、を備え、ドロップシール部材46,56により光ドロップケーブル23がシールされる。
【選択図】図3
【解決手段】クロージャ11は、ケーブル挿通部30におけるケーブルシール部材42,52の接合部の内側に、ケーブルシール部材42側から光ドロップケーブル23に接触して弾性変形するドロップシール部材46と、ケーブルシール部材52側から光ドロップケーブル23に接触して弾性変形するドロップシール部材56と、ケーブルシール部材42とドロップシール部材46の間に配置されドロップシール部材46を光ドロップケーブル23に向けて加圧する加圧プレート45と、ケーブルシール部材52とドロップシール部材56の間に配置されドロップシール部材56を光ドロップケーブル23に向けて加圧する加圧プレート55と、を備え、ドロップシール部材46,56により光ドロップケーブル23がシールされる。
【選択図】図3
Description
本発明は、ケーブルが挿通される挿通部における密閉構造及びそれを備えたクロージャに関する。
光ケーブル等のケーブルの接続部及び余長部を収容するクロージャは、屋外や地下配管内に配設されることがあるため、高い密閉性が要求される。このような密閉性が要求されるクロージャとして、スリーブの嵌合部に端面板を備え、端面板にスペーサを介して幹線光ケーブルが貫通されて把持金具で固定され、幹線光ケーブルから分岐されたテープ心線が、端面板から導出されて引き通しケーブルとして配線されるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このクロージャでは、スペーサに、ケーブル挿通用の閉塞孔を多数備え、クロージャの分割接合面に、ガスケットを介在して突合せ密封結合される。
また、3分割されるスリーブ同士の突き合わせ接合面にガスケットを設け、中間のスリーブの両端面に、主光ケーブル挿通孔と複数の分岐ケーブル挿通孔を備えるものも知られている(例えば、特許文献2参照)。このクロージャでは、分岐ケーブルは断面円形で、分岐ケーブル挿通孔に設けられた円筒状のシールゴムによって断面円形の分岐ケーブルをシールしている。
また、筒状ケースの端面に一体に形成された側壁部の中央部にケーブルを嵌挿する端面板を着脱自在に嵌着し、端面板に形成されるケーブル嵌挿孔に中空筒状のケーブルスペーサを介在させて、断面円形のケーブルを導入するものも知られている(例えば、特許文献3参照)。
クロージャから引き出される光ドロップケーブルとしては、断面視矩形状等の断面視円形以外のものや、光ファイバ心線を取り出しやすくするために被覆の外周に軸方向へわたって引き裂き用のノッチが形成された非円ケーブルがある。
このような非円ケーブルをクロージャから引き出す場合、断面視円形のケーブルと異なり、クロージャを構成するスリーブの分割面において、非円ケーブルの外周面に対してシール部材を均等に密着させづらく、確実な密閉性を確保することが困難であった。
このような非円ケーブルをクロージャから引き出す場合、断面視円形のケーブルと異なり、クロージャを構成するスリーブの分割面において、非円ケーブルの外周面に対してシール部材を均等に密着させづらく、確実な密閉性を確保することが困難であった。
本発明の目的は、確実な密閉性を確保することが可能なケーブル挿通部の密閉構造及びそれを備えたクロージャを提供することにある。
上記課題を解決することのできる本発明のケーブル挿通部の密閉構造は、互いに突き合わせ結合される第1ベース部材と第2ベース部材との突き合わせ部に断面外形が非円形である非円ケーブルを通してシールするケーブル挿通部の密閉構造であって、
第1ベース部材の前記突き合わせ部に嵌め込まれる第1弾性シール部材と、
第2ベース部材の前記突き合わせ部に嵌め込まれて前記第1弾性シール部材と接合されて前記第1弾性シール部材とともに前記突き合わせ部をシールする第2弾性シール部材と、
前記第1弾性シール部材と前記第2弾性シール部材との接合部の内側には、前記第1弾性シール部材側から前記非円ケーブルに接触して弾性変形する第3弾性シール部材と、前記第2弾性シール部材側から前記非円ケーブルに接触して弾性変形する第4弾性シール部材と、前記第1弾性シール部材と前記第3弾性シール部材の間に配置され前記第3弾性シール部材を前記非円ケーブルに向けて加圧する第1加圧部材と、前記第2弾性シール部材と前記第4弾性シール部材の間に配置され前記第4弾性シール部材を前記非円ケーブルに向けて加圧する第2加圧部材と、を備え、
前記第3弾性シール部材と前記第4弾性シール部材により前記突き合わせ部における前記非円ケーブルがシールされることを特徴とする。
第1ベース部材の前記突き合わせ部に嵌め込まれる第1弾性シール部材と、
第2ベース部材の前記突き合わせ部に嵌め込まれて前記第1弾性シール部材と接合されて前記第1弾性シール部材とともに前記突き合わせ部をシールする第2弾性シール部材と、
前記第1弾性シール部材と前記第2弾性シール部材との接合部の内側には、前記第1弾性シール部材側から前記非円ケーブルに接触して弾性変形する第3弾性シール部材と、前記第2弾性シール部材側から前記非円ケーブルに接触して弾性変形する第4弾性シール部材と、前記第1弾性シール部材と前記第3弾性シール部材の間に配置され前記第3弾性シール部材を前記非円ケーブルに向けて加圧する第1加圧部材と、前記第2弾性シール部材と前記第4弾性シール部材の間に配置され前記第4弾性シール部材を前記非円ケーブルに向けて加圧する第2加圧部材と、を備え、
前記第3弾性シール部材と前記第4弾性シール部材により前記突き合わせ部における前記非円ケーブルがシールされることを特徴とする。
本発明のケーブル挿通部の密閉構造において、前記第3弾性シール部材及び前記第4弾性シール部材は、それぞれ、前記第1弾性シール部材及び前記第2弾性シール部材より弾性率が小さいことが好ましい。
本発明のケーブル挿通部の密閉構造において、前記第1加圧部材及び前記第2加圧部材は、前記非円ケーブルに向けて突出する突起部を有することが好ましい。
本発明のケーブル挿通部の密閉構造において、前記第1弾性シール部材及び前記第2弾性シール部材の少なくとも何れか一方には、断面外形が円形である円形ケーブルが挿通されて前記円形ケーブルの外周をシールする挿通孔を有することが好ましい。
また、本発明のクロージャは、前記第1ベース部材及び前記第2ベース部材がクロージャスリーブであり、
前記第1ベース部材及び前記第2ベース部材に囲まれた内部の収容空間に、前記突き合わせ部から前記非円ケーブルが導入されるとともに、前記突き合わせ部が本発明のケーブル挿通部の密閉構造によってシールされていることを特徴とする。
前記第1ベース部材及び前記第2ベース部材に囲まれた内部の収容空間に、前記突き合わせ部から前記非円ケーブルが導入されるとともに、前記突き合わせ部が本発明のケーブル挿通部の密閉構造によってシールされていることを特徴とする。
本発明によれば、第1ベース部材と第2ベース部材との突き合わせ部が、第1弾性シール部材と第2弾性シール部材でシールされ、さらに、そこに挟み込まれる非円ケーブルが、それぞれ加圧部材により加圧されて弾性変形する第3弾性シール部材と第4弾性シール部材でシールされる。これにより、断面視矩形状であったり、ノッチが形成された複雑な外形形状の非円ケーブルの外周面に第3弾性シール部材と第4弾性シール部材を良好にかつ均等に密着させることができる。したがって、非円ケーブルが通されるケーブル挿通部における確実な密閉性を確保することができる。
以下、本発明に係るケーブル挿通部の密閉構造及びそれを備えたクロージャの実施の形態の例を、図面を参照して説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係るクロージャ11は、下方へ凹んだ形状の下側スリーブ(第1ベース部材)12と、上方へ凹んだ形状の上側スリーブ(第2ベース部材)13とを有する分割タイプの箱型クロージャである。下側スリーブ12及び上側スリーブ13は、例えば、合成樹脂から形成されたもので、平面視矩形状に形成され、互いに突き合わされて水密的に結合される。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係るクロージャ11は、下方へ凹んだ形状の下側スリーブ(第1ベース部材)12と、上方へ凹んだ形状の上側スリーブ(第2ベース部材)13とを有する分割タイプの箱型クロージャである。下側スリーブ12及び上側スリーブ13は、例えば、合成樹脂から形成されたもので、平面視矩形状に形成され、互いに突き合わされて水密的に結合される。
図3に示すように、下側スリーブ12の外周縁には、フランジ部18が形成され、上側スリーブ13の外周縁には、フランジ部19が形成されている。下側スリーブ12のフランジ18には、例えば、ナットをインサート成形することにより、雌ネジ部18aが間隔をあけて設けられており、上側スリーブ13のフランジ19には、雌ネジ部18aに対応する位置にネジ孔部19aが形成されている。
そして、下側スリーブ12及び上側スリーブ13のそれぞれのフランジ部18,19を重ね合わせた状態で、フランジ部19のそれぞれのネジ孔部19aからネジ20を挿し込み、フランジ部18のそれぞれの雌ネジ部18aへねじ込むことにより、下側スリーブ12と上側スリーブ13とが互いに結合される(図2参照)。このように、下側スリーブ12と上側スリーブ13とを結合させることにより、下側スリーブ12と上側スリーブ13との間に収容空間Sが形成される。
下側スリーブ12と上側スリーブ13とで覆われた収容空間S内には、余長収容部15が設けられている。この余長収容部15は、下側スリーブ12に固定されたフレーム16と、このフレーム16に支持されて積層された複数の余長収容トレイ17とを備えている。これらの余長収容トレイ17には、光ファイバ心線の接続部及び光ファイバ心線の余長部が収容されている。また、これらの余長収容トレイ17は、フレーム16に対して回動可能に支持されている。したがって、上方側の余長収容トレイ17を回動させることにより、その下方側の余長収容トレイ17の上面が開放され、下方側の余長収容トレイ17における配線作業及び収容作業が容易に行われる。
図3及び図4に示すように、下側スリーブ12及び上側スリーブ13の互いに突き合わされるフランジ部18,19には、環状に形成されたガスケットシール14が嵌め込まれる。このガスケットシール14は、例えば、ゴム等の弾性材料から形成されたもので、このガスケットシール14によって下側スリーブ12と上側スリーブ13との間がシールされる。このガスケットシール14は、下側スリーブ12のフランジ部18に形成された溝部18bに嵌め込まれて装着されている。また、上側スリーブ13のフランジ部19にも溝部19bが形成されており(図2(b)参照)、下側スリーブ12に上側スリーブ13を突き合わせることにより、上側スリーブ19の溝部19bに、下側スリーブ12に装着されたガスケットシール14が嵌め込まれる。
クロージャ11には、その一端側に、ケーブル挿通部30が設けられている。このケーブル挿通部30は、光ケーブル21が引き込まれる光ケーブル引き込み部22及び光ドロップケーブル23が引き出される光ドロップケーブル引き出し部24を有している。
光ケーブル21は、複数本の光ファイバ心線を束ねて外被で覆った幹線系のケーブルであり、断面円形状に形成された円形ケーブルである。光ケーブル引き込み部22から収容空間S内に引き込まれた光ケーブル21は、光ファイバ心線が引き出され、光ドロップケーブル23の光ファイバ心線と接続されている。そして、これらの光ケーブル21の光ファイバ心線と光ドロップケーブル23の光ファイバ心線との接続部及び余長部が余長収容部15の余長収容トレイ17に収容されている。
光ドロップケーブル23は、例えば、光通信の加入者宅へ光回線を引き込むために分岐される分岐線であり、光ドロップケーブル引き出し部24において、複数本(本実施形態では4本)引き出されている。
図5に示すように、光ドロップケーブル23は、例えば、断面視矩形状に形成された非円ケーブルである。この光ドロップケーブル23は、保護被覆31によって覆われた光ファイバ心線32と、この光ファイバ心線32の両脇に縦添えされた抗張力体33とを有しており、これらの光ファイバ心線32及び抗張力体33が合成樹脂製の外被34中に埋設されて一括被覆されている。外被34には、長手方向に沿ってノッチ35が形成されており、これらのノッチ35において外被34を引き裂くことにより、光ファイバ心線32を容易に露出させることが可能とされている。このように、光ドロップケーブル23は、ノッチ35を有する断面矩形状に形成された非円ケーブルである。
次に、光ケーブル引き込み部22及び光ドロップケーブル引き出し部24を有するケーブル挿通部(突き合わせ部)30における密閉構造について詳述する。
図4に示すように、下側スリーブ12には、フランジ部18におけるケーブル挿通部30の箇所に収容凹部41が形成されており、この収容凹部41には、ガスケットシール14に一体に形成されたケーブルシール部材(第1弾性シール部材)42が嵌め込まれる。このケーブルシール部材42は、ブロック状に形成されており、その上面側には、保持凹部43が形成されている。また、この保持凹部43の両側部には、光ケーブル21が挿通可能なケーブル挿通孔(挿通孔)44が形成されている。
図3に示すように、このケーブルシール部材42の保持凹部43には、加圧プレート(第1加圧部材)45及びドロップシール部材(第3弾性シール部材)46が順に嵌め込まれて保持される。加圧プレート45は、例えば、合成樹脂材料や金属材料から形成された板状のもので、図6に示すように、その上面における幅方向の中央には、長手方向へわたってドロップシール部材46側へ突出する突起部47を有している。ドロップシール部材46は、ガスケットシール14のケーブルシール部材42よりも弾性率が小さい(柔らかい)合成ゴム等の弾性材料からなるもので、直方体形状に形成されている。
上側スリーブ13にも、フランジ部19におけるケーブル挿通部30の箇所に収容凹部51が形成されており(図2(b)参照)、この収容凹部51には、ケーブルシール部材(第2弾性シール部材)52が嵌め込まれる。このケーブルシール部材52は、ケーブルシール部材42を有するガスケットシール14と同じゴム等の弾性材料から形成されたもので、図7に示すように、このケーブルシール部材52には、その下面側に、保持凹部53が形成されている。
このケーブルシール部材52の保持凹部53には、加圧プレート(第2加圧部材)55及びドロップシール部材(第4弾性シール部材)56が順に嵌め込まれて保持される。加圧プレート55は、例えば、合成樹脂材料や金属材料から形成された板状のもので、その下面における幅方向の中央には、加圧プレート45と同様に、長手方向へわたってドロップシール部材56側へ突出する突起部57を有している(図6参照)。ドロップシール部材56は、ケーブルシール部材52よりも弾性率が小さい(柔らかい)合成ゴム等の弾性材料からなるもので、直方体形状に形成されている。
上記構成のケーブル挿通部30では、ケーブルシール部材42のケーブル挿通孔44に光ケーブル21が挿通されて保持され、また、ドロップシール部材46,56の間に複数本の光ドロップケーブル23が挿通されて保持されている。
なお、下側スリーブ12及び上側スリーブ13の収容凹部41,51の外側の壁部41a,51aには、光ケーブル21及び光ドロップケーブル23と干渉しないように、切欠き部41b,51bが形成されている。
なお、下側スリーブ12及び上側スリーブ13の収容凹部41,51の外側の壁部41a,51aには、光ケーブル21及び光ドロップケーブル23と干渉しないように、切欠き部41b,51bが形成されている。
上記構造のクロージャ11のケーブル挿通部30に光ケーブル21及び光ドロップケーブル23を通して保持させるには、まず、下側スリーブ12のフランジ部18の溝部18bに、ガスケットシール14を嵌め込み、フランジ部18の収容凹部41に、ガスケットシール14のケーブルシール部材42を嵌め込む。
次に、ケーブルシール部材42のケーブル挿通孔44に光ケーブル21を挿通させ、収容空間S側へ必要な導入長さだけ引き込む。
その後、ケーブルシール部材42の保持凹部43に、加圧プレート45及びドロップシール部材46を順に嵌め込んで保持させる。このとき、加圧プレート45を、その突起部47がドロップシール部材46側へ向くように配置させる。
その後、ケーブルシール部材42の保持凹部43に、加圧プレート45及びドロップシール部材46を順に嵌め込んで保持させる。このとき、加圧プレート45を、その突起部47がドロップシール部材46側へ向くように配置させる。
次いで、光ケーブル21の光ファイバ心線と接続した複数本の光ドロップケーブル23を、ケーブル挿通部30におけるドロップシール部材46上を通るように配置させる。このとき、光ドロップケーブル23のノッチ35が形成された側面の一方がドロップシール部材46の上面と接するように、光ドロップケーブル23を配置させる。
さらに、上側スリーブ13のフランジ部19の収容凹部51に、ケーブルシール部材52を嵌め込み、このケーブルシール部材52の保持凹部53へ加圧プレート55及びドロップシール部材56を順に嵌め込んで保持させる。このとき、加圧プレート55を、その突起部57がドロップシール部材56側へ向くように配置させる。
さらに、上側スリーブ13のフランジ部19の収容凹部51に、ケーブルシール部材52を嵌め込み、このケーブルシール部材52の保持凹部53へ加圧プレート55及びドロップシール部材56を順に嵌め込んで保持させる。このとき、加圧プレート55を、その突起部57がドロップシール部材56側へ向くように配置させる。
次に、下側スリーブ12に上側スリーブ13を被せるように重ね合わせてフランジ部18,19同士を互いに突き合わせる。このようにすると、上側スリーブ13のフランジ部19の溝部19bにガスケットシール14が嵌め込まれる。また、下側スリーブ12側に保持されたドロップシール部材46に対して上側スリーブ13に保持されたドロップシール部材56が重ね合わされ、よって、光ドロップケーブル23が、ドロップシール部材46,56によって挟持された状態となり、光ドロップケーブル23のノッチ35が形成された両側面が、ドロップシール部材46,56の表面と接した状態となる。
この状態において、フランジ部19のそれぞれのネジ孔部19aへネジ20を挿し込み、フランジ部18のそれぞれの雌ネジ部18aへねじ込む。
このようにすると、下側スリーブ12と上側スリーブ13との結合箇所がガスケットシール14によってシールされた状態に互いに結合される。
このようにすると、下側スリーブ12と上側スリーブ13との結合箇所がガスケットシール14によってシールされた状態に互いに結合される。
また、ケーブル挿通部30の光ケーブル引き込み部22では、ガスケットシール14のケーブルシール部材42が圧縮され、ケーブル挿通孔44の内周面が光ケーブル21の外周面に密着されて良好なシール状態が確保される。
さらに、ケーブル挿通部30の光ドロップケーブル引き出し部24では、下側スリーブ12と上側スリーブ13との突き合わせ部が、ガスケットシール14のケーブルシール部材42とケーブルシール部材52とでシールされる。また、ドロップシール部材46,56の間に配置された非円ケーブルである光ドロップケーブル23がドロップシール部材46,56によって挟み込まれる。このとき、ドロップシール部材46は、加圧プレート45,55によって加圧されて弾性変形し、光ドロップケーブル23に対してノッチ35に入り込みながら外周面全体に強固に密着する。これにより、光ドロップケーブル引き出し部24における光ドロップケーブル23の良好なシール状態が確保される。
本実施形態によれば、下側スリーブ12と上側スリーブ13とのケーブル挿通部(突き合わせ部)30が、ガスケットシール14のケーブルシール部材42とケーブルシール部材52でシールされ、さらに、そこに挟み込まれる非円ケーブルである光ドロップケーブル23が、それぞれ加圧プレート45,55により加圧されて弾性変形するドロップシール部材46,56でシールされる。
これにより、断面視矩形状であったり、ノッチ35が形成された複雑な外形形状の光ドロップケーブル23の外周面にドロップシール部材46,56を良好にかつ均等に密着させることができる。したがって、光ドロップケーブル23が通されるケーブル挿通部30の光ドロップケーブル引き出し部24における確実な密閉性を確保することができる。
そして、この密閉構造を備えたクロージャ11によれば、ケーブル挿通部30における密閉性を大幅に向上させることができ、屋外や地下配管内に配置しても水の浸入を確実に防止することができ、高い信頼性を確保することができる。
また、下側スリーブ12と上側スリーブ13とをシールするケーブルシール部材42,52の間に、光ドロップケーブル23をシールするドロップシール部材46,56を収容させたので、光ドロップケーブル23のシール部分を別個に設ける場合と比較して、クロージャ11の小型化を図ることができる。
また、下側スリーブ12と上側スリーブ13とをシールするケーブルシール部材42,52の間に、光ドロップケーブル23をシールするドロップシール部材46,56を収容させたので、光ドロップケーブル23のシール部分を別個に設ける場合と比較して、クロージャ11の小型化を図ることができる。
また、ドロップシール部材46,56は、その弾性率がケーブルシール部材42,52の弾性率よりも小さく柔らかいので、加圧プレート45,55を介して受ける下側スリーブ12及び上側スリーブ13からの挟み込まれる力によってドロップシール部材46,56を確実に弾性変形させ、光ドロップケーブル23の外周面に密着させることができる。
特に、加圧プレート45,55が、光ドロップケーブル23側へ向けて突出する突起部47,57を有するので、この突起部47,57によってドロップシール部材46,56を効果的に弾性変形させることができ、光ドロップケーブル23の外周面へのドロップシール部材46,56の密着性を高めることができる。
また、ガスケットシール14のケーブルシール部材42に、断面外形が円形である光ケーブル21が挿通されて光ケーブル21の外周をシールするケーブル挿通孔44が形成されているので、非円ケーブルである光ドロップケーブル23とともに円形ケーブルである光ケーブル21の挿通部分も良好にシールすることができる。この光ケーブル21のシール箇所は、光ケーブル21が円形ケーブルであるので、簡易な構造でシールすることができる。なお、ケーブル挿通孔44は、上側スリーブ13に装着されるケーブルシール部材52に形成しても良い。
なお、上記実施形態では、ケーブル挿通部30に、光ケーブル21及び光ドロップケーブル23からなる光ケーブルを挿通させる構造について説明したが、ケーブル挿通部30に挿通させるケーブルとしては、光ケーブルに限定されない。
11:クロージャ、12:下側スリーブ(第1ベース部材)、13:上側スリーブ(第2ベース部材)、21:光ケーブル(円形ケーブル)、23:光ドロップケーブル(非円ケーブル)、30:ケーブル挿通部(突き合わせ部)、42:ケーブルシール部材(第1弾性シール部材)、44:ケーブル挿通孔(挿通孔)、45:加圧プレート(第1加圧部材)、46:ドロップシール部材(第3弾性シール部材)、47,57:突起部、52:ケーブルシール部材(第2弾性シール部材)、55:加圧プレート(第2加圧部材)、56:ドロップシール部材(第4弾性シール部材)、S:収容空間
Claims (5)
- 互いに突き合わせ結合される第1ベース部材と第2ベース部材との突き合わせ部に断面外形が非円形である非円ケーブルを通してシールするケーブル挿通部の密閉構造であって、
第1ベース部材の前記突き合わせ部に嵌め込まれる第1弾性シール部材と、
第2ベース部材の前記突き合わせ部に嵌め込まれて前記第1弾性シール部材と接合されて前記第1弾性シール部材とともに前記突き合わせ部をシールする第2弾性シール部材と、
前記第1弾性シール部材と前記第2弾性シール部材との接合部の内側には、前記第1弾性シール部材側から前記非円ケーブルに接触して弾性変形する第3弾性シール部材と、前記第2弾性シール部材側から前記非円ケーブルに接触して弾性変形する第4弾性シール部材と、前記第1弾性シール部材と前記第3弾性シール部材の間に配置され前記第3弾性シール部材を前記非円ケーブルに向けて加圧する第1加圧部材と、前記第2弾性シール部材と前記第4弾性シール部材の間に配置され前記第4弾性シール部材を前記非円ケーブルに向けて加圧する第2加圧部材と、を備え、
前記第3弾性シール部材と前記第4弾性シール部材により前記突き合わせ部における前記非円ケーブルがシールされることを特徴とするケーブル挿通部の密閉構造。 - 請求項1に記載のケーブル挿通部の密閉構造であって、
前記第3弾性シール部材及び前記第4弾性シール部材は、それぞれ、前記第1弾性シール部材及び前記第2弾性シール部材より弾性率が小さいことを特徴とするケーブル挿通部の密閉構造。 - 請求項1または2に記載のケーブル挿通部の密閉構造であって、
前記第1加圧部材及び前記第2加圧部材は、前記非円ケーブルに向けて突出する突起部を有することを特徴とするケーブル挿通部の密閉構造。 - 請求項1から3の何れか一項に記載のケーブル挿通部の密閉構造であって、
前記第1弾性シール部材及び前記第2弾性シール部材の少なくとも何れか一方には、断面外形が円形である円形ケーブルが挿通されて前記円形ケーブルの外周をシールする挿通孔を有することを特徴とするケーブル挿通部の密閉構造。 - 前記第1ベース部材及び前記第2ベース部材がクロージャスリーブであり、
前記第1ベース部材及び前記第2ベース部材に囲まれた内部の収容空間に、前記突き合わせ部から前記非円ケーブルが導入されるとともに、前記突き合わせ部が請求項1から4の何れか一項に記載のケーブル挿通部の密閉構造によってシールされていることを特徴とするクロージャ。
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010234367A Pending JP2012088482A (ja) | 2010-10-19 | 2010-10-19 | ケーブル挿通部の密閉構造及びそれを備えたクロージャ |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP2012088482A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018165735A (ja) * | 2017-03-28 | 2018-10-25 | 株式会社フジクラ | クロージャ |
GB2584556A (en) * | 2019-06-03 | 2020-12-09 | Hellermanntyton Data Ltd | Fibre management enclosure |
JP2021071631A (ja) * | 2019-10-31 | 2021-05-06 | 日本通信電材株式会社 | 光ケーブル用キャビネット |
-
2010
- 2010-10-19 JP JP2010234367A patent/JP2012088482A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018165735A (ja) * | 2017-03-28 | 2018-10-25 | 株式会社フジクラ | クロージャ |
GB2584556A (en) * | 2019-06-03 | 2020-12-09 | Hellermanntyton Data Ltd | Fibre management enclosure |
JP2021071631A (ja) * | 2019-10-31 | 2021-05-06 | 日本通信電材株式会社 | 光ケーブル用キャビネット |
JP7347734B2 (ja) | 2019-10-31 | 2023-09-20 | 日本通信電材株式会社 | 光ケーブル用キャビネット |
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